JPH08258901A - サッカーリング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】家庭の居間で使用する屑篭に、ゴミ処理用の袋
を装着できるようにして、清潔に使え、かつゴミ処理が
簡単になり、しかも美観を保つようにする。 【構成】本発明は、屑篭の蓋の構造に関するものであ
り、蓋にはゴミの投入口と、ゴミ処理用の袋を固定する
為に、内側から上部を経て、外側につながる切り込み
を、放射状に数ケ所、設けたことを特徴としている。袋
は、食料品店などで、商品の持ち帰り用として、サービ
スしているものを想定しているが、専用のものを製作し
てもよい。この袋を、本発明のサッカーリングを用い
て、屑篭に装着すれば、袋自体は殆ど見えず、入れたゴ
ミも、殆ど見えないので、清潔で美しく、手近な場所に
置いて、使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、日常、身近にある袋
を、簡単に装着でき、ゴミの後始末が容易にできる、屑
篭の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、室内で使用する屑篭は、円筒形又
は箱型で底蓋だけの構造であり、上部は、ゴミの投入口
として、広く開けてあるものが多く、リング状の蓋が付
いている物もあるが、特にゴミの始末を考慮して、予
め、袋を装着できるようにしたものは少ない。生ゴミの
多い、台所用として作られるものには、袋を装着する用
意をしているものもあるが、構造が複雑で、使いにくい
ものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】室内で、テレビを見た
り、家族との団らんの一時をすごす居間で、ミカンや林
檎を食べながら、テレビを見たりする時に、ティッシュ
ペーパーや食物の、食べかすを始末するために、屑篭を
手近に置いておきたいのだが、従来の室内用の屑篭は、
外周に美しいデサインが施されているが、後始末の袋を
装着するように作られていない。このため、袋を装着し
ないと、じきに屑篭自体、内側から汚れてしまい、汚な
らしくなるので、不潔でもあり、身近に置きたくない
し、ゴミの後始末も、ゴミ袋に移し替えなくてはなら
ず、これも、やりにくいった不具合があった。ゴミ処理
に備えて、袋を装着するには、きちんと装着できる構造
には成っていないため、外側に袋の口を、大きく垂れ下
げざるをえない。従って、外周の美しいデザインは隠さ
れてしまい、見苦しいものとなる。このような屑篭は、
身近に置きたくないので、部屋の隅に目立たぬように置
いておくこととなる。いずれにしても、屑篭は手近に置
けず、ゴミはテーブルの上に置いておき、後で屑篭に始
末することとなる。本発明は、この不具合を解決する手
段を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】居間で、身近に置くもの
は、美しくなければならない。ゴミの袋は美しくないの
で、屑篭に装着したときに、これが殆ど見えないことが
望ましい。ゴミ自体も美しくないので、ゴミも見えにく
いことが必要である。ゴミの袋は容易に、屑篭に装着で
きることも必要である。この装着した状態で、屑篭にゴ
ミを投入したときに、ゴミは袋に入ることが必要であ
る。また、ゴミを沢山詰め込んだときに、袋が屑篭から
外れてしまう恐れがないことも必要である。この状態
で、ゴミの入った袋が、容易に屑篭から取り外せること
も必要である。これらの要求を満たす、屑篭の構造とし
て、屑篭に組み合わせ使用する、リング状の蓋を発明し
た。この蓋には、内側面から上面、外側面に連続する細
い切り込みを、数ケ所に設けたことを特徴としている。
（図３） これに適合する袋の形状を図４に示す。ただし、このタ
イプの袋は現在、食品販売店やスーパーで、商品持ち帰
り用として、サービスしている、エプロンサックそのも
のであり、新規なものではない。すなわち、この袋は身
近にあって、ゴミ処理用として既に一般的に使用されて
いる。エプロンサックには、口に、取っ手として２ケ所
にループが形成されており、更に、中間に口を閉じるた
めの、フラップが２ケ所に形成されている。またループ
は、それぞれ、２つのフラップを繋いで作られており、
合計６ケ所にフラップが形成されていると見ることもで
きる。本発明のサッカーリングは、この袋を屑篭に、装
着する作用と、袋自体を隠して、見えにくくし、ゴミも
見えなくなる、３つの作用を持つ。

【０００５】

【作用】エプロンサックはポリ袋とも呼ばれており、ポ
リエチレンの薄いシートでできており、その厚さは０．
０２ｍｍ程度である。従って、この袋を、屑篭の口に装
着するのに、これの一部を掴み止めると、引っ張りの力
に対して弱く、簡単にちぎれてしまうのである。フラッ
プは、これを折りたたんで紐にすると、力が分散して、
袋の内容物の重力を支えるに、必要な強度を、発揮する
ことができる。蓋に設けた６ケ所の切り込みに、袋の６
枚のフラップをたたみこんで、挟み込むことにより、袋
をしっかりと、蓋に取りつけることができる。また、こ
の状態で屑篭本体に取りつけると袋は、屑篭本体と蓋自
身により、隠されて、殆ど見えなくなる。また、蓋には
ゴミの入れ口として、屑篭本体よりも、小さな口を設け
ており、これによりゴミは見えにくく成る。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を図１に示す。サッカーリン
グの材質は、木材、プラスチック、金属など考えられる
が、試験的には、木の集成材を用いて検討した。量産時
には、プラスチックによる、成形品が適当であろう。袋
の６ケ所のフラップを、サッカーリングの６ケ所の切り
込みに、挾み込んでいく。フラップはリングの内側の切
り込み、上面を経て、外側の切り込みへと巻き付けるよ
うに、挾み込んでいくことにより、しっかりと固定され
る。フラップの先端は、袋の外側で、しかも、屑篭の中
に入ってしまうので、袋がリングから、不用意に外れる
ことはなく、見た目に美しく、汚れる心配もない。

【０００７】

【発明の効果】エプロンサックはスーパーなどで、買物
をすると、商品の持ち帰り用として、無料でサービスし
ているものであり、大量に使用され、家庭に浸透してい
る。ゴミ処理用に、これを活用することは、既に行われ
ており、この袋の使用は、公式に認められている。しか
し、もちろん専用の袋を製作して、提供すれば、尚よろ
しい。本発明のサッカーリングを屑篭に採用すれば、屑
篭は汚れないので、いつまでも美しく清潔で、リング自
体は、大きな花のような形をしており、袋を装着した状
態は、袋のフラップの一部が、細く、放射状に見えはす
るものの、美しく、袋はすっきりと、しっかりと固定さ
れる。従って、これは身近に置いて、使用しても、苦に
ならないので、ミカンの皮や林檎の皮など、処理したい
ゴミをすぐに処理できることになる。入れたゴミは、殆
ど見えないので、室内を美しく保つことができるし、衛
生的であり、たまったゴミは、サッカーリングを図２の
ように、屑篭本体から外してフラップの先端をつまん
で、袋を外せば、容易に袋ごと取り出すことができるの
で、フラップ同士を縛って口を塞ぎ、そのまま廃棄する
ことができ、極めて便利である。尚、本実施例では、円
筒形の屑篭を取り上げたが、正方形や長方形の箱型の屑
篭でも、同様に実施できる。また、フラップの数は、６
ケ所に限定する必要はないので、４ケ所でもよろしい
し、５ケ所でもよろしい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例である。

【図２】本発明の分解図である。

【図３】本発明のサッカーリングの構造を示す。

【図４】エプロンサックを示す。

【符号の説明】

１ エプロンサック ２ サッカーリング ３ 屑篭本体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒形又は箱形の本体と、これの上部に
   はめて装着するリング状の蓋で構成され、この蓋の内側
   面から上面、外側面に連続する細い切り込みを、４ケ所
   から６ケ所程度、設けたことを特徴とする、屑篭の構
   造。