JPH08256979A - 歯科用ミラー - Google Patents
歯科用ミラーInfo
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- JPH08256979A JPH08256979A JP6439295A JP6439295A JPH08256979A JP H08256979 A JPH08256979 A JP H08256979A JP 6439295 A JP6439295 A JP 6439295A JP 6439295 A JP6439295 A JP 6439295A JP H08256979 A JPH08256979 A JP H08256979A
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- mirror
- laser light
- reflecting mirror
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、歯科用ミラーを用いる歯科治療に
おいて、その歯科用ミラーの機能が低下することを防止
し、かつ歯科用ミラーによるレーザ光の反射を防止し
て、歯科治療における安全性を向上する。 【構成】 歯科用ミラー10には、反射鏡11が備えら
れる。この反射鏡11は、可視光を透過し、かつレーザ
光を吸収する硝材あるいは合成樹脂からなる基板12を
有する。この基板12の裏面12aには、アルミニウム
から成る反射膜13が、蒸着によって形成される。基板
12の表面12bには、ゲルマニウムから成り、赤外線
領域の電磁波の反射を防止する反射防止膜14が形成さ
れる。このような基板12は、反射膜13を覆った状態
で取付具15によって保持されて、歯科用ミラー10に
取り付けられる。
おいて、その歯科用ミラーの機能が低下することを防止
し、かつ歯科用ミラーによるレーザ光の反射を防止し
て、歯科治療における安全性を向上する。 【構成】 歯科用ミラー10には、反射鏡11が備えら
れる。この反射鏡11は、可視光を透過し、かつレーザ
光を吸収する硝材あるいは合成樹脂からなる基板12を
有する。この基板12の裏面12aには、アルミニウム
から成る反射膜13が、蒸着によって形成される。基板
12の表面12bには、ゲルマニウムから成り、赤外線
領域の電磁波の反射を防止する反射防止膜14が形成さ
れる。このような基板12は、反射膜13を覆った状態
で取付具15によって保持されて、歯科用ミラー10に
取り付けられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窩洞形成および根管拡
大などの歯科治療の際に、術者が直視することのできな
い部位を、鏡像によって視認するための歯科用ミラーに
関する。
大などの歯科治療の際に、術者が直視することのできな
い部位を、鏡像によって視認するための歯科用ミラーに
関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば齲蝕や破折などの歯質の欠損を
修復するための窩洞形成、また根管内あるいは根管壁歯
質などの起炎性の刺激物や感染源を排除して、根尖歯周
への病変の波及を防止するための根管拡大などの歯科治
療において、患部にレーザ光を照射して、歯質を部分的
に蒸散させる方法が近年多用されている。このような歯
科治療において、術者が口腔外から直接視認することが
できない部位に患部が存在する場合がある。このような
場合、術者は、口腔内に歯科用ミラーを挿入して、得ら
れる鏡像によって患部を視認しながら治療を行う。
修復するための窩洞形成、また根管内あるいは根管壁歯
質などの起炎性の刺激物や感染源を排除して、根尖歯周
への病変の波及を防止するための根管拡大などの歯科治
療において、患部にレーザ光を照射して、歯質を部分的
に蒸散させる方法が近年多用されている。このような歯
科治療において、術者が口腔外から直接視認することが
できない部位に患部が存在する場合がある。このような
場合、術者は、口腔内に歯科用ミラーを挿入して、得ら
れる鏡像によって患部を視認しながら治療を行う。
【0003】レーザ光は、前述のように歯質を蒸散させ
ることができる高エネルギーを有する。このため治療を
行う際などに、誤照射されることのないようにする必要
がある。また、レーザ光を組織に照射したとき、微少な
がら反射光が生じることもあり、さらにレーザ光が治療
時に用いられるピンセットあるいは鉗子等の表面に照射
されたときの反射等も同様に誤照射されることのないよ
うにする必要がある。
ることができる高エネルギーを有する。このため治療を
行う際などに、誤照射されることのないようにする必要
がある。また、レーザ光を組織に照射したとき、微少な
がら反射光が生じることもあり、さらにレーザ光が治療
時に用いられるピンセットあるいは鉗子等の表面に照射
されたときの反射等も同様に誤照射されることのないよ
うにする必要がある。
【0004】このようなレーザ光の誤照射に対して対応
策がなされた歯科用ミラーが、実開昭57−20020
1号公報に開示されている。図6に、この従来技術の歯
科用ミラー5の断面図を示す。この歯科用ミラー5は、
反射鏡1を備え、その反射鏡1の裏面に可視光を反射
し、レーザ光を透過する被膜2が形成される。このよう
な反射鏡1は、取付具3に保持される。反射鏡1の表面
は、取付具3から空隙4をあけて設けられ、反射鏡1の
温度上昇によって、取付具3が発熱することを防止する
ように構成されている。
策がなされた歯科用ミラーが、実開昭57−20020
1号公報に開示されている。図6に、この従来技術の歯
科用ミラー5の断面図を示す。この歯科用ミラー5は、
反射鏡1を備え、その反射鏡1の裏面に可視光を反射
し、レーザ光を透過する被膜2が形成される。このよう
な反射鏡1は、取付具3に保持される。反射鏡1の表面
は、取付具3から空隙4をあけて設けられ、反射鏡1の
温度上昇によって、取付具3が発熱することを防止する
ように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、被膜2は、保護されておらず、術中に患者の歯や他
の治療器具などに接触したり、洗浄の際などに3ウェイ
シリンジなどの他の道具と接触して、損傷しやすい。こ
のため可視光の反射率が低下して、反射鏡、すなわち歯
科用ミラーとしての機能が低下する。
は、被膜2は、保護されておらず、術中に患者の歯や他
の治療器具などに接触したり、洗浄の際などに3ウェイ
シリンジなどの他の道具と接触して、損傷しやすい。こ
のため可視光の反射率が低下して、反射鏡、すなわち歯
科用ミラーとしての機能が低下する。
【0006】また、反射鏡1の裏面に照射されたレーザ
光は、被膜2を透過し、さらに反射鏡1を透過して、反
射鏡1と空隙4との境界面で反射し、再び反射鏡1およ
び被膜2を透過して、外方に出射される。
光は、被膜2を透過し、さらに反射鏡1を透過して、反
射鏡1と空隙4との境界面で反射し、再び反射鏡1およ
び被膜2を透過して、外方に出射される。
【0007】したがって本発明の目的は、可視光の反射
を確実に維持して歯科用ミラーとしての機能が低下する
ことを防止し、かつレーザ光の反射を防ぐことができる
歯科用ミラーを提供することである。
を確実に維持して歯科用ミラーとしての機能が低下する
ことを防止し、かつレーザ光の反射を防ぐことができる
歯科用ミラーを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、可視光を透過
する基板と、この基板を保持する取付具とを有し、基板
の前記取付具に臨む裏面と、この裏面に対向する取付具
の表面との間には、基板の前記裏面と反対側の表面から
入射した可視光を反射する反射膜が形成される歯科用ミ
ラーにおいて、前記基板は、レーザ光を吸収する材料か
ら成り、前記反射膜は取付具によって覆われることを特
徴とする歯科用ミラーである。また本発明は、前記基板
の表面には、レーザ光を透過および吸収し、かつ可視光
を透過する反射防止膜が形成されることを特徴とする。
する基板と、この基板を保持する取付具とを有し、基板
の前記取付具に臨む裏面と、この裏面に対向する取付具
の表面との間には、基板の前記裏面と反対側の表面から
入射した可視光を反射する反射膜が形成される歯科用ミ
ラーにおいて、前記基板は、レーザ光を吸収する材料か
ら成り、前記反射膜は取付具によって覆われることを特
徴とする歯科用ミラーである。また本発明は、前記基板
の表面には、レーザ光を透過および吸収し、かつ可視光
を透過する反射防止膜が形成されることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、反射鏡の基板は、可視光を透
過する材料から成り、その基板の裏面に反射膜が形成さ
れる。これによって、基板の表面から入射する可視光は
基板と反射膜との境界面で反射して、鏡像が得られる。
この反射鏡は、前記反射膜が覆われた状態で取付具によ
って保持される。これによって、反射膜が取付具によっ
て保護される。
過する材料から成り、その基板の裏面に反射膜が形成さ
れる。これによって、基板の表面から入射する可視光は
基板と反射膜との境界面で反射して、鏡像が得られる。
この反射鏡は、前記反射膜が覆われた状態で取付具によ
って保持される。これによって、反射膜が取付具によっ
て保護される。
【0010】また、前記基板は、レーザ光を吸収する材
料から成る。これによって、レーザ光は、基板内を伝播
する間に基板によって吸収され、反射が防止される。
料から成る。これによって、レーザ光は、基板内を伝播
する間に基板によって吸収され、反射が防止される。
【0011】また本発明に従えば、前記基板の表面に
は、レーザ光を透過および吸収し、かつ可視光を透過す
る反射防止膜が形成される。これによって基板の表面、
すなわち歯科用ミラーを外囲する空気と基板との境界面
において、レーザ光が反射することを防止することがで
きる。
は、レーザ光を透過および吸収し、かつ可視光を透過す
る反射防止膜が形成される。これによって基板の表面、
すなわち歯科用ミラーを外囲する空気と基板との境界面
において、レーザ光が反射することを防止することがで
きる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の歯科用ミラー1
0に備えられる反射鏡11を示す断面図である。反射鏡
11は、可視光を透過し、かつレーザ光を吸収する材料
からなる基板12と、この基板12の裏面12aに被覆
される反射膜13と、基板12の表面12bを被覆する
反射防止膜14とを含んで構成される。
0に備えられる反射鏡11を示す断面図である。反射鏡
11は、可視光を透過し、かつレーザ光を吸収する材料
からなる基板12と、この基板12の裏面12aに被覆
される反射膜13と、基板12の表面12bを被覆する
反射防止膜14とを含んで構成される。
【0013】基板12は、円盤状であり、その直径d
は、たとえば10〜40mm程度に選ばれ、厚みtは、
たとえば1.5〜2.0mmに選ばれる。またこの基板
12の表面12b側の円周部分は、全周にわたって面取
り加工されている。これによって角部によって患者ある
いは術者が傷を負うことを防止することができる。また
この面取りによって美観を向上することができる。この
ような基板12は、たとえば硝材あるいは合成樹脂など
から成る。これらの硝材あるいは合成樹脂などによって
基板12を形成することによって基板12を透明に仕上
げることができる。これによって可視光を透過すること
ができる。硝材あるいは合成樹脂などの種類は、用いら
れるレーザ光によって適宜選ばれる。
は、たとえば10〜40mm程度に選ばれ、厚みtは、
たとえば1.5〜2.0mmに選ばれる。またこの基板
12の表面12b側の円周部分は、全周にわたって面取
り加工されている。これによって角部によって患者ある
いは術者が傷を負うことを防止することができる。また
この面取りによって美観を向上することができる。この
ような基板12は、たとえば硝材あるいは合成樹脂など
から成る。これらの硝材あるいは合成樹脂などによって
基板12を形成することによって基板12を透明に仕上
げることができる。これによって可視光を透過すること
ができる。硝材あるいは合成樹脂などの種類は、用いら
れるレーザ光によって適宜選ばれる。
【0014】歯科治療に用いられるレーザ光は、たとえ
ば波長がλ1=1.06μmのNd−YAGレーザある
いは波長λ2=10.6μmの炭酸ガスレーザなどが挙
げられる。本実施例では、これらのNd−YAGレーザ
の波長から炭酸ガスレーザの波長までの波長を有するレ
ーザ光を吸収することができるように、波長λが1.0
6〜10.6μmの範囲に属する赤外線である電磁波か
ら成るレーザ光を吸収することができる材料が基板12
の材質として選ばれる。これによってレーザ光が反射鏡
11に照射されても、そのレーザ光が基板12内を伝播
する間に基板12で吸収される。
ば波長がλ1=1.06μmのNd−YAGレーザある
いは波長λ2=10.6μmの炭酸ガスレーザなどが挙
げられる。本実施例では、これらのNd−YAGレーザ
の波長から炭酸ガスレーザの波長までの波長を有するレ
ーザ光を吸収することができるように、波長λが1.0
6〜10.6μmの範囲に属する赤外線である電磁波か
ら成るレーザ光を吸収することができる材料が基板12
の材質として選ばれる。これによってレーザ光が反射鏡
11に照射されても、そのレーザ光が基板12内を伝播
する間に基板12で吸収される。
【0015】反射膜13は、基板12の裏面12aにア
ルミニウムが蒸着されて形成される。これによって基板
12の表面12b側から入射される可視光は、基板12
を透過し、基板12と反射膜13との境界面、すなわち
基板12の裏面12aにおいて反射される。これによっ
て鏡像が得られ、反射鏡として機能する。勿論基板12
と反射膜13との境界面において、レーザ光が反射され
るおそれがあるけれども、レーザ光は基板12に入射さ
れてからこの境界面に到達するまでに吸収されてしまう
場合もあり、またその一部がこの境界面で反射されたと
しても、再び基板12内を伝播するので、基板12の表
面から再び歯科用ミラー10を外囲する大気中に放射さ
れることを防止することができる。すなわちレーザ光が
反射鏡11に照射されても、そのレーザ光が反射鏡11
によって反射されることを防止することができる。した
がって、反射光が患部以外の部位や術者に照射されるこ
とを防止することができるので、安全に治療を行うこと
ができる。
ルミニウムが蒸着されて形成される。これによって基板
12の表面12b側から入射される可視光は、基板12
を透過し、基板12と反射膜13との境界面、すなわち
基板12の裏面12aにおいて反射される。これによっ
て鏡像が得られ、反射鏡として機能する。勿論基板12
と反射膜13との境界面において、レーザ光が反射され
るおそれがあるけれども、レーザ光は基板12に入射さ
れてからこの境界面に到達するまでに吸収されてしまう
場合もあり、またその一部がこの境界面で反射されたと
しても、再び基板12内を伝播するので、基板12の表
面から再び歯科用ミラー10を外囲する大気中に放射さ
れることを防止することができる。すなわちレーザ光が
反射鏡11に照射されても、そのレーザ光が反射鏡11
によって反射されることを防止することができる。した
がって、反射光が患部以外の部位や術者に照射されるこ
とを防止することができるので、安全に治療を行うこと
ができる。
【0016】反射鏡11に照射されるレーザ光のうち、
その一部は入射角度などの影響によって基板12の表面
12bにおいて反射されるおそれがある。このような基
板12の表面12bにおけるレーザ光の反射を防止する
ために前述の反射防止膜14が形成される。この反射鏡
防止膜14は、たとえばゲルマニウム(Ge)が基板1
2の表面12bに蒸着されて形成される。このゲルマニ
ウムによる膜を適宜に積層することによって干渉効果を
利用して赤外線を透過する作用を得る。この赤外線を透
過する作用によって、赤外線の領域に存在する本実施例
のレーザ光が、基板12の表面12bにおいて反射され
ることを防止することができる。勿論この反射防止膜1
4は、面取りが成された部分にも形成される。
その一部は入射角度などの影響によって基板12の表面
12bにおいて反射されるおそれがある。このような基
板12の表面12bにおけるレーザ光の反射を防止する
ために前述の反射防止膜14が形成される。この反射鏡
防止膜14は、たとえばゲルマニウム(Ge)が基板1
2の表面12bに蒸着されて形成される。このゲルマニ
ウムによる膜を適宜に積層することによって干渉効果を
利用して赤外線を透過する作用を得る。この赤外線を透
過する作用によって、赤外線の領域に存在する本実施例
のレーザ光が、基板12の表面12bにおいて反射され
ることを防止することができる。勿論この反射防止膜1
4は、面取りが成された部分にも形成される。
【0017】このような反射鏡11は、可視光が不透過
な金属または合成樹脂から成る断面形状が大略的にU字
状の取付具15に嵌り込んだ状態で、たとえばかしめあ
るいは接着剤による接着などによって固定される。この
取付具15は、基板12の裏面に形成される反射膜13
を覆い保護している。これによって治療の際にたとえば
反射膜が患者の歯に接触したり、また歯科用ミラー10
を洗浄する際に他の道具などと接触して反射膜13が損
傷することを防止することができる。これによって反射
鏡としての機能、すなわち歯科用ミラーとしての機能が
低下することを防止することができる。またこの取付具
15に反射鏡11が取付けられた状態で、反射鏡11の
露出される部分は、すべて反射防止膜14によって覆わ
れている。これによって、レーザ光が反射鏡11に照射
された場合に反射してしまうことを確実に防止すること
ができる。
な金属または合成樹脂から成る断面形状が大略的にU字
状の取付具15に嵌り込んだ状態で、たとえばかしめあ
るいは接着剤による接着などによって固定される。この
取付具15は、基板12の裏面に形成される反射膜13
を覆い保護している。これによって治療の際にたとえば
反射膜が患者の歯に接触したり、また歯科用ミラー10
を洗浄する際に他の道具などと接触して反射膜13が損
傷することを防止することができる。これによって反射
鏡としての機能、すなわち歯科用ミラーとしての機能が
低下することを防止することができる。またこの取付具
15に反射鏡11が取付けられた状態で、反射鏡11の
露出される部分は、すべて反射防止膜14によって覆わ
れている。これによって、レーザ光が反射鏡11に照射
された場合に反射してしまうことを確実に防止すること
ができる。
【0018】図2は、歯科用ミラー10全体を示す断面
図である。歯科用ミラー10は、前述の反射鏡11と反
射鏡取付具15と、この取付具15に連結される連結棒
16と、連結棒16に取付けられるハンドル17とを有
する。連結棒16は、金属から成り、長手方向のほぼ中
央部で屈曲して設けられる。この連結棒16の一端部
は、取付具15に連結されてその他端部18にはおねじ
が形成されている。ハンドル17は、金属または合成樹
脂から成る丸棒であって、その長手方向一端部19にね
じ孔20が形成される。このねじ孔20には内周面にめ
ねじが形成されており、連結棒16の他端部が螺着され
て反射鏡11とハンドル17とが連結される。取付具1
5、連結棒16およびハンドル17には、その外表面に
レーザ光を反射しない構成、たとえば反射防止膜14と
同一の構成を有する被膜が形成される。これによって金
属または合成樹脂から成るこれらの部材15〜17にレ
ーザ光が照射されても、これらの部材15〜17の外表
面においてレーザ光が反射することを防止することがで
きる。
図である。歯科用ミラー10は、前述の反射鏡11と反
射鏡取付具15と、この取付具15に連結される連結棒
16と、連結棒16に取付けられるハンドル17とを有
する。連結棒16は、金属から成り、長手方向のほぼ中
央部で屈曲して設けられる。この連結棒16の一端部
は、取付具15に連結されてその他端部18にはおねじ
が形成されている。ハンドル17は、金属または合成樹
脂から成る丸棒であって、その長手方向一端部19にね
じ孔20が形成される。このねじ孔20には内周面にめ
ねじが形成されており、連結棒16の他端部が螺着され
て反射鏡11とハンドル17とが連結される。取付具1
5、連結棒16およびハンドル17には、その外表面に
レーザ光を反射しない構成、たとえば反射防止膜14と
同一の構成を有する被膜が形成される。これによって金
属または合成樹脂から成るこれらの部材15〜17にレ
ーザ光が照射されても、これらの部材15〜17の外表
面においてレーザ光が反射することを防止することがで
きる。
【0019】このような歯科用ミラー10は、術者によ
ってハンドル17が把持され、反射鏡11が患者の口腔
内に挿入される。術者は患者の口腔内に挿入される反射
鏡11に映し出される鏡像によって患部を視認し、治療
を行うことができる。反射鏡11、取付具15、連結棒
16およびハンドル17に前述のようなレーザ光を反射
しないための処理が施されるので、たとえば患者の不意
な動作によってレーザ光が歯科用ミラー10に照射され
ても、照射されたレーザ光が反射しないので、安全性を
高めることができる。
ってハンドル17が把持され、反射鏡11が患者の口腔
内に挿入される。術者は患者の口腔内に挿入される反射
鏡11に映し出される鏡像によって患部を視認し、治療
を行うことができる。反射鏡11、取付具15、連結棒
16およびハンドル17に前述のようなレーザ光を反射
しないための処理が施されるので、たとえば患者の不意
な動作によってレーザ光が歯科用ミラー10に照射され
ても、照射されたレーザ光が反射しないので、安全性を
高めることができる。
【0020】また、レーザ光を組織に照射したときに微
少ながら生じる反射光、さらに治療時に用いられるピン
セットあるいは鉗子等の表面にレーザ光が照射されたと
きに生ずる反射光等が間接的に歯科用ミラー10に照射
されても、同様に反射を防止できるので、安全性を高め
ることができる。
少ながら生じる反射光、さらに治療時に用いられるピン
セットあるいは鉗子等の表面にレーザ光が照射されたと
きに生ずる反射光等が間接的に歯科用ミラー10に照射
されても、同様に反射を防止できるので、安全性を高め
ることができる。
【0021】上述の実施例において、基板12の材料に
は、波長λ=1.06〜10.6μmのレーザ光を吸収
する材料が選ばれたけれども、本発明の他の実施例とし
て1.06μmよりも短波長のレーザ光、あるいは1
0.6μmよりも長波長のレーザ光を吸収する材料から
なるように構成されてもよい。これによって、各種のレ
ーザ光を治療に用いて、上述の実施例と同様の効果を得
て、安全性を向上して治療を行うことができる。
は、波長λ=1.06〜10.6μmのレーザ光を吸収
する材料が選ばれたけれども、本発明の他の実施例とし
て1.06μmよりも短波長のレーザ光、あるいは1
0.6μmよりも長波長のレーザ光を吸収する材料から
なるように構成されてもよい。これによって、各種のレ
ーザ光を治療に用いて、上述の実施例と同様の効果を得
て、安全性を向上して治療を行うことができる。
【0022】また、上述の実施例において、反射膜13
はアルミニウムを蒸着して形成されたけれども、本発明
の他の実施例として、銀や水銀などを蒸着して反射膜を
形成するよにしてもよい。
はアルミニウムを蒸着して形成されたけれども、本発明
の他の実施例として、銀や水銀などを蒸着して反射膜を
形成するよにしてもよい。
【0023】また、上述の実施例において、反射防止膜
14は、Ge(ゲルマニウム)によって形成されたけれ
ども、本発明の他の実施例として、たとえばTiO2
(酸化チタン)を用いて、高い屈折率と温度上昇に耐え
ることを利用するようにしてもよい。
14は、Ge(ゲルマニウム)によって形成されたけれ
ども、本発明の他の実施例として、たとえばTiO2
(酸化チタン)を用いて、高い屈折率と温度上昇に耐え
ることを利用するようにしてもよい。
【0024】図1および図2に示す実施例において、基
板12自体の表面に反射膜13を形成したけれども、本
発明の他の実施例として、取付具15に反射膜13を形
成するようにしてもよい。このように歯科用ミラーを構
成しても、図1および図2に示す実施例と同様の効果を
得ることができる。
板12自体の表面に反射膜13を形成したけれども、本
発明の他の実施例として、取付具15に反射膜13を形
成するようにしてもよい。このように歯科用ミラーを構
成しても、図1および図2に示す実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0025】次に、本件発明者が反射鏡について行った
レーザ光の反射率の幾つかの測定実験の結果を示す。本
実験に用いたレーザ光は、Er−YAGレーザであっ
て、その波長は2.94μmである。また、本実験に用
いた反射鏡の基板は、直径φ=15mmであり、厚さt
=1.5mmである。その基板の材質は、硝材であっ
て、2種類の硝材が用いられ、実験が行われた。第1の
硝材から成る基板として赤外線吸収フィルタが用いら
れ、第2の硝材として硼珪クラウンが用いられた。
レーザ光の反射率の幾つかの測定実験の結果を示す。本
実験に用いたレーザ光は、Er−YAGレーザであっ
て、その波長は2.94μmである。また、本実験に用
いた反射鏡の基板は、直径φ=15mmであり、厚さt
=1.5mmである。その基板の材質は、硝材であっ
て、2種類の硝材が用いられ、実験が行われた。第1の
硝材から成る基板として赤外線吸収フィルタが用いら
れ、第2の硝材として硼珪クラウンが用いられた。
【0026】赤外線吸収フィルタを用いた基板および硼
珪クラウンから成る基板の裏面にアルミニウム蒸着によ
って可視光を反射する反射膜13が形成され、表面が、
(1)コート処理なし、(2)可視光透過コート処理、
(3)波長λ=2.94μmの電磁波反射コート処理さ
れた、計6種類の反射鏡の試料について実験が行われ
た。
珪クラウンから成る基板の裏面にアルミニウム蒸着によ
って可視光を反射する反射膜13が形成され、表面が、
(1)コート処理なし、(2)可視光透過コート処理、
(3)波長λ=2.94μmの電磁波反射コート処理さ
れた、計6種類の反射鏡の試料について実験が行われ
た。
【0027】本実験での測定項目は、反射鏡におけるレ
ーザ光の反射率であり、レーザ光が高いエネルギー値を
有するので、レーザ光の照射による反射鏡の損傷状態に
ついても調べた。
ーザ光の反射率であり、レーザ光が高いエネルギー値を
有するので、レーザ光の照射による反射鏡の損傷状態に
ついても調べた。
【0028】図3は、本実験に用いた実験装置24を示
す概略図である。レーザプローブ21として、600μ
m径のコアを有する光ファイバを利用したプローブを用
い、そのレーザプローブ21の出射端から距離L1をあ
け、レーザ光照射方向に対して入射角がθとなるように
反射鏡22を設置する。この反射鏡22から距離L2あ
けてパワーメータ23を設置する。このように実験装置
24を用いて、パワーメータ23によってレーザ光の反
射鏡22からの反射エネルギを測定し、レーザプローブ
21からの出射エネルギと比較を行い反射率が導出され
る。
す概略図である。レーザプローブ21として、600μ
m径のコアを有する光ファイバを利用したプローブを用
い、そのレーザプローブ21の出射端から距離L1をあ
け、レーザ光照射方向に対して入射角がθとなるように
反射鏡22を設置する。この反射鏡22から距離L2あ
けてパワーメータ23を設置する。このように実験装置
24を用いて、パワーメータ23によってレーザ光の反
射鏡22からの反射エネルギを測定し、レーザプローブ
21からの出射エネルギと比較を行い反射率が導出され
る。
【0029】まず第1実験例は、入射角θをθ=45°
に設定し、レーザプローブ21と反射鏡22との距離L
1=2mmに設定し、反射鏡22とパワーメータ23と
の距離L2=15mmに設定し、各試料について反射率
を測定し、損傷状態について調べた。表1は第1実験例
の結果を示す。
に設定し、レーザプローブ21と反射鏡22との距離L
1=2mmに設定し、反射鏡22とパワーメータ23と
の距離L2=15mmに設定し、各試料について反射率
を測定し、損傷状態について調べた。表1は第1実験例
の結果を示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1に示すように、第2の硝材硼珪クラウ
ンから成る基板を備える試料4〜6は、多少反射率が高
くなるけれども、反射鏡22の損傷は全く起こらなかっ
た。第1の硝材から成る基板として赤外線吸収フィルタ
を備える試料1〜3は、コート処理によって、反射鏡2
2の表面に損傷が生じるけれども低い反射率を示した。
ここで注目すべきは、第3試料の第1硝材から成る基板
として赤外線吸収フィルタを備え、波長λ=2.94μ
mの電磁波反射コート処理した反射鏡であり、表面の損
傷は無く、しかも反射率が1.7%と低い値を示し、歯
科用ミラーの反射鏡として有効である。
ンから成る基板を備える試料4〜6は、多少反射率が高
くなるけれども、反射鏡22の損傷は全く起こらなかっ
た。第1の硝材から成る基板として赤外線吸収フィルタ
を備える試料1〜3は、コート処理によって、反射鏡2
2の表面に損傷が生じるけれども低い反射率を示した。
ここで注目すべきは、第3試料の第1硝材から成る基板
として赤外線吸収フィルタを備え、波長λ=2.94μ
mの電磁波反射コート処理した反射鏡であり、表面の損
傷は無く、しかも反射率が1.7%と低い値を示し、歯
科用ミラーの反射鏡として有効である。
【0032】次に第2実験例では、入射角θの違いによ
る反射率および表面の損傷状態の差異について調べた。
第2実験例では、第1実験例で最も優れた結果を示した
反射鏡、すなわち第3試料の第1硝材から成る基板とし
て赤外線吸収フィルタを備え、波長λ=2.94μmの
電磁波の反射を防止する反射防止コート処理した反射鏡
を入射角θが、3つの異なる角度27°,45°,63
°となるように設置して第1実験例と同様の方法によっ
てそれぞれ実験を行った。表2は第2実験例の結果を示
す。
る反射率および表面の損傷状態の差異について調べた。
第2実験例では、第1実験例で最も優れた結果を示した
反射鏡、すなわち第3試料の第1硝材から成る基板とし
て赤外線吸収フィルタを備え、波長λ=2.94μmの
電磁波の反射を防止する反射防止コート処理した反射鏡
を入射角θが、3つの異なる角度27°,45°,63
°となるように設置して第1実験例と同様の方法によっ
てそれぞれ実験を行った。表2は第2実験例の結果を示
す。
【0033】
【表2】
【0034】ここで、レーザプローブ21と反射鏡22
との距離L1および、反射鏡22とパワーメータ23と
の距離L2が異なっているのは、パワーメータ23の設
置位置の確保によるものである。入射角θの違いによっ
て、反射率に差異が生じるのは当然であるが、表2に示
すように、入射角θが小さい場合に反射率が多少大きく
なる。しかしながら、入射角θ=27°の場合において
も、反射率は8.7%であり、レーザ光が照射されても
その反射を防止することができる十分に有効的な結果と
いえる。
との距離L1および、反射鏡22とパワーメータ23と
の距離L2が異なっているのは、パワーメータ23の設
置位置の確保によるものである。入射角θの違いによっ
て、反射率に差異が生じるのは当然であるが、表2に示
すように、入射角θが小さい場合に反射率が多少大きく
なる。しかしながら、入射角θ=27°の場合において
も、反射率は8.7%であり、レーザ光が照射されても
その反射を防止することができる十分に有効的な結果と
いえる。
【0035】さらに、実際に治療が行われる場合には、
レーザ光が反射鏡に直接照射されることはなく、患部か
らの散乱あるいは反射したレーザ光が照射される。この
ような治療において入射角θが小さくなるような治療は
ほとんど行われず、入射角θが45°となるような治療
が多い。これによって、第2実験例に用いた本発明に従
う反射鏡は実用性の高い反射鏡であって、好適に実施す
ることができる。
レーザ光が反射鏡に直接照射されることはなく、患部か
らの散乱あるいは反射したレーザ光が照射される。この
ような治療において入射角θが小さくなるような治療は
ほとんど行われず、入射角θが45°となるような治療
が多い。これによって、第2実験例に用いた本発明に従
う反射鏡は実用性の高い反射鏡であって、好適に実施す
ることができる。
【0036】さらに第3実験例では、第2実験例の検証
的な実験として、再現性を見るために入射角θの違いに
よる反射率の差異を調べる差異実験を行った。第3実験
例では、入射角θを15°,25゜,35゜,45゜,
55゜,65゜,75゜,90゜に設定して、第2実験
例と同様の構成を有し、第2実験例とは別の試料を用い
て、第2実験例と同様の方法で実験を行った。表3は、
第3実験例の結果を示し、図4は、その結果をグラフ化
して示す図である。図4において、横軸は入射角θを示
し、縦軸は反射率を示す。
的な実験として、再現性を見るために入射角θの違いに
よる反射率の差異を調べる差異実験を行った。第3実験
例では、入射角θを15°,25゜,35゜,45゜,
55゜,65゜,75゜,90゜に設定して、第2実験
例と同様の構成を有し、第2実験例とは別の試料を用い
て、第2実験例と同様の方法で実験を行った。表3は、
第3実験例の結果を示し、図4は、その結果をグラフ化
して示す図である。図4において、横軸は入射角θを示
し、縦軸は反射率を示す。
【0037】
【表3】
【0038】表3および図4に示すように、入射角θが
45°のときの反射率が多少異なるけれども、再現性が
現れており、第2および第3実験例の結果が十分に信用
できる結果であることは明かである。このことは、本発
明に従う反射鏡が好適に実施可能であることを示してい
る。
45°のときの反射率が多少異なるけれども、再現性が
現れており、第2および第3実験例の結果が十分に信用
できる結果であることは明かである。このことは、本発
明に従う反射鏡が好適に実施可能であることを示してい
る。
【0039】このような反射鏡が備えられる歯科用ミラ
ーは、歯科治療を行う際に、反射鏡部分などが患者の口
腔内に挿入される。このため、治療を行う前にこの歯科
用ミラーは、オートクレーブによる滅菌が施される。こ
のオートクレーブによる滅菌の反射率への影響を調べる
ために第4実験例が行われた。
ーは、歯科治療を行う際に、反射鏡部分などが患者の口
腔内に挿入される。このため、治療を行う前にこの歯科
用ミラーは、オートクレーブによる滅菌が施される。こ
のオートクレーブによる滅菌の反射率への影響を調べる
ために第4実験例が行われた。
【0040】第4実験例では、第3実験例と同一の試料
を用いて、入射角θを3つの異なる角度27°,45
°,63°に設定し、オートクレーブの回数を、オート
クレーブを施していない初回と、3回、13回に設定
し、オートクレーブの回数の違いによる反射率の差異に
ついて調べた。表4は、第4実験例の結果を示し、図5
は、その結果をグラフ化して示す図である。図5におい
て、横軸はオートクレーブ回数を示し、縦軸は反射率を
示す。
を用いて、入射角θを3つの異なる角度27°,45
°,63°に設定し、オートクレーブの回数を、オート
クレーブを施していない初回と、3回、13回に設定
し、オートクレーブの回数の違いによる反射率の差異に
ついて調べた。表4は、第4実験例の結果を示し、図5
は、その結果をグラフ化して示す図である。図5におい
て、横軸はオートクレーブ回数を示し、縦軸は反射率を
示す。
【0041】
【表4】
【0042】表4および図5に示すように、入射角が小
さいθ=27°のときは、差異が生じているけれども、
入射角θが45°および63°のときは、ほとんど差異
がなく、しかもオートクレーブの回数が増えても反射率
が高くなるという傾向は表れていない。このことから、
オートクレーブによる滅菌が反射率に影響を与えないこ
とが示される。すなわち、歯科用ミラーとして衛生的に
使用することができ、かつ十分なレーザ光の反射防止効
果を維持して、多数回にわたって使用することができ
る。
さいθ=27°のときは、差異が生じているけれども、
入射角θが45°および63°のときは、ほとんど差異
がなく、しかもオートクレーブの回数が増えても反射率
が高くなるという傾向は表れていない。このことから、
オートクレーブによる滅菌が反射率に影響を与えないこ
とが示される。すなわち、歯科用ミラーとして衛生的に
使用することができ、かつ十分なレーザ光の反射防止効
果を維持して、多数回にわたって使用することができ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、反射鏡は、反射膜が覆
われた状態で取付具によって保持される。これによっ
て、基板の裏面に形成される反射膜が取付具によって保
護される。したがって、反射膜が損傷して、反射鏡、す
なわち歯科用ミラーとしての機能が低下することを防止
して、歯科用ミラーを長期にわたって使用することがで
きる。
われた状態で取付具によって保持される。これによっ
て、基板の裏面に形成される反射膜が取付具によって保
護される。したがって、反射膜が損傷して、反射鏡、す
なわち歯科用ミラーとしての機能が低下することを防止
して、歯科用ミラーを長期にわたって使用することがで
きる。
【0044】また、前記基板は、レーザ光を吸収する材
料から成り、レーザ光は、基板を透過する間に基板によ
って吸収され、反射が抑制される。これによって、反射
率の低い歯科用ミラーを得ることができるので、歯科治
療を安全に行うことができる。
料から成り、レーザ光は、基板を透過する間に基板によ
って吸収され、反射が抑制される。これによって、反射
率の低い歯科用ミラーを得ることができるので、歯科治
療を安全に行うことができる。
【0045】また本発明に従えば、前記基板の表面に
は、レーザ光を透過および吸収し、かつ可視光を透過す
る反射防止膜が形成される。これによって基板の表面、
すなわち歯科用ミラーの周囲の空気と基板との境界面に
おいて、レーザ光が反射することを防止することができ
る。したがって、さらに反射率の低い歯科用ミラーを得
ることができる。
は、レーザ光を透過および吸収し、かつ可視光を透過す
る反射防止膜が形成される。これによって基板の表面、
すなわち歯科用ミラーの周囲の空気と基板との境界面に
おいて、レーザ光が反射することを防止することができ
る。したがって、さらに反射率の低い歯科用ミラーを得
ることができる。
【図1】本発明の一実施例の歯科用ミラー10に備えら
れる反射鏡11を示す断面図である。
れる反射鏡11を示す断面図である。
【図2】本実施例の歯科用ミラー10全体を示す断面図
である。
である。
【図3】本発明に従う反射鏡22の反射率を調べるため
の実験装置24を示す概略図である。
の実験装置24を示す概略図である。
【図4】第3実験例の結果をグラフ化して示す図であ
る。
る。
【図5】第4実験例の結果をグラフ化して示す図であ
る。
る。
【図6】従来技術の歯科用ミラー5に備えられる反射鏡
1を示す断面図である。
1を示す断面図である。
10 歯科用ミラー 11,22 反射鏡 12 基板 13 反射膜 14 反射防止膜 15 取付具 21 レーザプローブ 23 パワーメータ
Claims (2)
- 【請求項1】 可視光を透過する基板と、この基板を保
持する取付具とを有し、基板の前記取付具に臨む裏面
と、この裏面に対向する取付具の表面との間には、基板
の前記裏面と反対側の表面から入射した可視光を反射す
る反射膜が形成される歯科用ミラーにおいて、 前記基板は、レーザ光を吸収する材料から成り、前記反
射膜は取付具によって覆われることを特徴とする歯科用
ミラー。 - 【請求項2】 前記基板の表面には、レーザ光を透過お
よび吸収し、かつ可視光を透過する反射防止膜が形成さ
れることを特徴とする請求項1に記載の歯科用ミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6439295A JPH08256979A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 歯科用ミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6439295A JPH08256979A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 歯科用ミラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08256979A true JPH08256979A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13257010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6439295A Pending JPH08256979A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 歯科用ミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08256979A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016536087A (ja) * | 2013-09-18 | 2016-11-24 | クラーゼン,ステファン | 一体化ミラーを備えたミラーサクション装置 |
JP2020181095A (ja) * | 2019-04-25 | 2020-11-05 | シャープ株式会社 | 自己粘着シート、デンタルミラー、口腔内撮影用ミラーおよび光学部品 |
-
1995
- 1995-03-23 JP JP6439295A patent/JPH08256979A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016536087A (ja) * | 2013-09-18 | 2016-11-24 | クラーゼン,ステファン | 一体化ミラーを備えたミラーサクション装置 |
JP2020181095A (ja) * | 2019-04-25 | 2020-11-05 | シャープ株式会社 | 自己粘着シート、デンタルミラー、口腔内撮影用ミラーおよび光学部品 |
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