JPH08253940A - 高分圧酸素ガス呼吸法 - Google Patents
高分圧酸素ガス呼吸法Info
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- JPH08253940A JPH08253940A JP5904795A JP5904795A JPH08253940A JP H08253940 A JPH08253940 A JP H08253940A JP 5904795 A JP5904795 A JP 5904795A JP 5904795 A JP5904795 A JP 5904795A JP H08253940 A JPH08253940 A JP H08253940A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 潜函作業等に於いて、再圧室又はマンロック
で環境を減圧する際に、空気と高分圧酸素ガスを交互に
呼吸して、減圧症を予防及び治療するが、1.2Kg/cm2G
以上の高圧下で高分圧酸素ガスを呼吸すると酸素中毒を
起こす。本発明はこのような事故を防ぐ高分圧酸素ガス
呼吸法を提案する。 【構成】 高分圧酸素ガス送気管の途中に一定圧力以上
では、開通しない条件付作動式安全弁を挿入して、安全
を確保する。
で環境を減圧する際に、空気と高分圧酸素ガスを交互に
呼吸して、減圧症を予防及び治療するが、1.2Kg/cm2G
以上の高圧下で高分圧酸素ガスを呼吸すると酸素中毒を
起こす。本発明はこのような事故を防ぐ高分圧酸素ガス
呼吸法を提案する。 【構成】 高分圧酸素ガス送気管の途中に一定圧力以上
では、開通しない条件付作動式安全弁を挿入して、安全
を確保する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】土木、建築工事等での潜函内作業
や、その他高気圧内での作業の場合、マンロック内で減
圧する過程を経るが（或いは再圧室内の過程を経るばあ
いもある）、減圧時の高分圧酸素ガスを呼吸する方法に
関する。
や、その他高気圧内での作業の場合、マンロック内で減
圧する過程を経るが（或いは再圧室内の過程を経るばあ
いもある）、減圧時の高分圧酸素ガスを呼吸する方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】潜函内や高気圧内で作業した後、マンロ
ックを作業室と遮断して作業者の環境を徐々に減圧し大
気圧に戻すことが行われる。減圧過程で減圧症が発生し
たり、不測の事態が生じ、やむを得ず緊急減圧を余儀な
くされる場合、減圧症の初期対策、又は減圧症の予防の
ために、予め設けた再圧室に於いて、作業者の環境を再
加圧する必要がある。
ックを作業室と遮断して作業者の環境を徐々に減圧し大
気圧に戻すことが行われる。減圧過程で減圧症が発生し
たり、不測の事態が生じ、やむを得ず緊急減圧を余儀な
くされる場合、減圧症の初期対策、又は減圧症の予防の
ために、予め設けた再圧室に於いて、作業者の環境を再
加圧する必要がある。
【０００３】マンロックや再圧室で作業者の環境の減圧
を行う過程で、高分圧酸素ガスと空気を概ね交互に呼吸
すると、減圧所要時間を短縮することが出来る他、減圧
症の治療効果を高めることが出来、有効な方法であるこ
とは一般に知られている。
を行う過程で、高分圧酸素ガスと空気を概ね交互に呼吸
すると、減圧所要時間を短縮することが出来る他、減圧
症の治療効果を高めることが出来、有効な方法であるこ
とは一般に知られている。
【０００４】従来は、減圧過程にあるマンロックや再圧
室で、高分圧酸素ガス供給ラインと接続された呼吸マス
クを脱着しながら、高分圧酸素ガスと環境空気とを交互
に呼吸していた。
室で、高分圧酸素ガス供給ラインと接続された呼吸マス
クを脱着しながら、高分圧酸素ガスと環境空気とを交互
に呼吸していた。
【０００５】
【発明の解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、取扱を誤って高分圧酸素ガスを吸入する可能性があ
り、万一1.2Kg /cm2G 以上の高圧下で高分圧酸素ガスを
呼吸すると重大な事故を起こし酸素中毒という極めて危
険な状態になる。
は、取扱を誤って高分圧酸素ガスを吸入する可能性があ
り、万一1.2Kg /cm2G 以上の高圧下で高分圧酸素ガスを
呼吸すると重大な事故を起こし酸素中毒という極めて危
険な状態になる。
【０００６】このような事故を未然に防ぐために、マン
ロック内或いは再圧室内等で用いる呼吸マスクの、高分
圧酸素ガス供給ラインに、一定圧以上では作動しない条
件付作動式安全弁を設けて、事故を防止することを目的
とする。
ロック内或いは再圧室内等で用いる呼吸マスクの、高分
圧酸素ガス供給ラインに、一定圧以上では作動しない条
件付作動式安全弁を設けて、事故を防止することを目的
とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】高圧作業に於いて、高分
圧酸素ガスを呼吸マスクを介して呼吸する場合、酸素ガ
ス供給ラインに、一定条件下のみで該高分圧酸素ガスが
供給できる条件付作動式安全弁を装着して高分圧酸素ガ
スを呼吸することを特徴とした高分圧酸素ガス呼吸法を
主旨とする。
圧酸素ガスを呼吸マスクを介して呼吸する場合、酸素ガ
ス供給ラインに、一定条件下のみで該高分圧酸素ガスが
供給できる条件付作動式安全弁を装着して高分圧酸素ガ
スを呼吸することを特徴とした高分圧酸素ガス呼吸法を
主旨とする。
【０００８】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の高分圧酸素ガス
呼吸法を説明する。
呼吸法を説明する。
【０００９】図１は混合ガス潜函業務施工フローチヤー
トと呼吸法及び作業状況を示した図である。高分圧酸素
ガスと空気の交互の呼吸は〔1.2Kg /cm2G から酸素と空
気の交互呼吸による減圧〕から〔減圧終了（0.0Kg /cm2
G まで）〕の過程で行われる。
トと呼吸法及び作業状況を示した図である。高分圧酸素
ガスと空気の交互の呼吸は〔1.2Kg /cm2G から酸素と空
気の交互呼吸による減圧〕から〔減圧終了（0.0Kg /cm2
G まで）〕の過程で行われる。
【００１０】図２は再圧室１で減圧を行っている状況を
示す図である。再圧室１には、圧縮空気送気管２、バル
ブ３と安全弁４を介して高分圧酸素ガス送気管５、バル
ブ６を介して混合ガス送気管７が接続してある。図は再
圧室１内の圧力がまだ高くて、混合ガス送気管７の先端
に接続された呼吸マスク８から、混合ガスを呼吸してい
るところを示す。徐々に圧力が降下して呼吸マスク８を
外して環境空気を呼吸する。更に圧力が降下して1.2Kg
/cm2G 以下になると高分圧酸素ガス送気管５の先端に取
着した呼吸マスク９を着装して高分圧酸素ガスと再圧室
１内の空気を交互に呼吸することになる。
示す図である。再圧室１には、圧縮空気送気管２、バル
ブ３と安全弁４を介して高分圧酸素ガス送気管５、バル
ブ６を介して混合ガス送気管７が接続してある。図は再
圧室１内の圧力がまだ高くて、混合ガス送気管７の先端
に接続された呼吸マスク８から、混合ガスを呼吸してい
るところを示す。徐々に圧力が降下して呼吸マスク８を
外して環境空気を呼吸する。更に圧力が降下して1.2Kg
/cm2G 以下になると高分圧酸素ガス送気管５の先端に取
着した呼吸マスク９を着装して高分圧酸素ガスと再圧室
１内の空気を交互に呼吸することになる。
【００１１】図３は、高分圧酸素ガス送気管５の途中に
挿入された条件付作動式安全弁４の詳細図である。条件
付作動式安全弁４の本体はピストン１０が移動すること
により、高分圧酸素ガスの送気孔１１と呼吸孔１２が通
ずるようになっている。一方再圧室内１の圧力がピスト
ン１０の底部のパイロット圧力孔１３を通じて掛かって
おり、ピストン１０の上部に設けたばね１４と釣り合っ
ている。再圧室１内の圧力が1.2Kg /cm2G 以下になる
と、ばね１４の力が勝ってピストン１０は降下し高分圧
酸素ガスの送気孔１１と呼吸孔１２が通ずる。しかし再
圧室１の圧力が1.2Kg /cm2G より高い場合は、高分圧酸
素ガスの送気孔１１と呼吸孔１２は通じないので、その
状態で高分圧酸素ガスを吸入する危険は、未然に防止で
きる。なおばね１４は調圧ハンドル１５のねじを調整す
ることにより、呼吸孔１２が開閉する圧力を自由に設定
することが出来る。
挿入された条件付作動式安全弁４の詳細図である。条件
付作動式安全弁４の本体はピストン１０が移動すること
により、高分圧酸素ガスの送気孔１１と呼吸孔１２が通
ずるようになっている。一方再圧室内１の圧力がピスト
ン１０の底部のパイロット圧力孔１３を通じて掛かって
おり、ピストン１０の上部に設けたばね１４と釣り合っ
ている。再圧室１内の圧力が1.2Kg /cm2G 以下になる
と、ばね１４の力が勝ってピストン１０は降下し高分圧
酸素ガスの送気孔１１と呼吸孔１２が通ずる。しかし再
圧室１の圧力が1.2Kg /cm2G より高い場合は、高分圧酸
素ガスの送気孔１１と呼吸孔１２は通じないので、その
状態で高分圧酸素ガスを吸入する危険は、未然に防止で
きる。なおばね１４は調圧ハンドル１５のねじを調整す
ることにより、呼吸孔１２が開閉する圧力を自由に設定
することが出来る。
【００１２】以上再圧室１に就いて説明したが、マンロ
ック１６の減圧の場合も同様である。図４は、潜函の全
体の断面図であり、マンロック１６の他にマテリアルロ
ック１７が設けてある。なおこの図には混合ガス送気管
７は省略してある。
ック１６の減圧の場合も同様である。図４は、潜函の全
体の断面図であり、マンロック１６の他にマテリアルロ
ック１７が設けてある。なおこの図には混合ガス送気管
７は省略してある。
【００１３】
【発明の効果】従来の方法では、取扱を誤って高圧下で
高分圧酸素ガスを吸入する可能性があり、万一1.2Kg /c
m2G 以上で、高分圧酸素ガスを呼吸すると重大な事故を
起こし酸素中毒という極めて危険な状態になる。本発明
によれば、マンロック内或いは再圧室内等で用いる呼吸
マスクの、高分圧酸素ガス供給ラインに、一定圧以上で
は作動しない条件付作動式安全弁を設けて、事故を防止
することが出来る。
高分圧酸素ガスを吸入する可能性があり、万一1.2Kg /c
m2G 以上で、高分圧酸素ガスを呼吸すると重大な事故を
起こし酸素中毒という極めて危険な状態になる。本発明
によれば、マンロック内或いは再圧室内等で用いる呼吸
マスクの、高分圧酸素ガス供給ラインに、一定圧以上で
は作動しない条件付作動式安全弁を設けて、事故を防止
することが出来る。
【図１】混合ガス潜函業務施工フローチヤートと呼吸法
及び作業状況を示した図である。
及び作業状況を示した図である。
【図２】再圧室で減圧を行っている状況を示す図であ
る。
る。
【図３】高分圧酸素ガス送気管５の途中に挿入された安
全弁４の詳細図である。
全弁４の詳細図である。
【図４】潜函の作業現場の全体の断面図である。
１・・・再圧室、２・・・圧縮空気送気管、３・・・バ
ルブ、４・・・条件付作動式安全弁、５・・・高分圧酸
素ガス送気管、６・・・バルブ、７・・・混合ガス送気
管、８・・・呼吸マスク、９・・・呼吸マスク、１０・
・・ピストン、１１・・・高分圧酸素ガス送気孔、１２
・・・高分圧酸素ガス呼吸孔、１３・・・パイロット圧
力孔、１４・・・スプリング、１５・・・調整ハンド
ル、１６・・・マンロック、１７・・・マテリアルロッ
ク、１８・・・ケーソン、１９・・・作業室
ルブ、４・・・条件付作動式安全弁、５・・・高分圧酸
素ガス送気管、６・・・バルブ、７・・・混合ガス送気
管、８・・・呼吸マスク、９・・・呼吸マスク、１０・
・・ピストン、１１・・・高分圧酸素ガス送気孔、１２
・・・高分圧酸素ガス呼吸孔、１３・・・パイロット圧
力孔、１４・・・スプリング、１５・・・調整ハンド
ル、１６・・・マンロック、１７・・・マテリアルロッ
ク、１８・・・ケーソン、１９・・・作業室
Claims (1)
- 【請求項１】 高圧下の作業に於いて、高分圧酸素ガス
を呼吸マスクを介して呼吸する場合、酸素ガス供給ライ
ンに、一定条件下のみで該高分圧酸素ガスが供給できる
条件付作動式安全弁を装着して高分圧酸素ガスを呼吸す
ることを特徴とした高分圧酸素ガス呼吸法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7059047A JP2987827B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 高分圧酸素ガス呼吸時の条件付作動式安全弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7059047A JP2987827B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 高分圧酸素ガス呼吸時の条件付作動式安全弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08253940A true JPH08253940A (ja) | 1996-10-01 |
| JP2987827B2 JP2987827B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=13102021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7059047A Expired - Lifetime JP2987827B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 高分圧酸素ガス呼吸時の条件付作動式安全弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2987827B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005098023A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-14 | Daiho Constr Co Ltd | ニューマチックケーソン |
| KR101298769B1 (ko) * | 2011-08-11 | 2013-08-21 | (주)씨아이제이 | 건물 내 구명 호흡 장치 |
-
1995
- 1995-03-17 JP JP7059047A patent/JP2987827B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005098023A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-14 | Daiho Constr Co Ltd | ニューマチックケーソン |
| KR101298769B1 (ko) * | 2011-08-11 | 2013-08-21 | (주)씨아이제이 | 건물 내 구명 호흡 장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2987827B2 (ja) | 1999-12-06 |
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Legal Events
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