JPH08253598A - セルロースと第三アミンオキシドとのペレット化したプレドープ顆粒、セルロース紡糸液ならびにそれらの製造方法 - Google Patents
セルロースと第三アミンオキシドとのペレット化したプレドープ顆粒、セルロース紡糸液ならびにそれらの製造方法Info
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- JPH08253598A JPH08253598A JP4883595A JP4883595A JPH08253598A JP H08253598 A JPH08253598 A JP H08253598A JP 4883595 A JP4883595 A JP 4883595A JP 4883595 A JP4883595 A JP 4883595A JP H08253598 A JPH08253598 A JP H08253598A
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Abstract
ミンオキシド粉末と共に刃形ブレードを備えたミルに送
る工程と、ミル内において所定温度下でこれらを粉砕及
び混練し半融させる工程を含む、ペレット化したプレド
ープ顆粒の製造方法。 【効果】 本発明によれば、多量のセルロースを第三ア
ミンオキシドに溶解させるための時間が短縮されるた
め、セルロース及び第三アミンオキシドの分解と変色を
防止することができ、レーヨン繊維及び膜の機械特性が
改善される。
Description
セルロース中に均質に分散してその中に浸透している、
セルロースと第三アミンオキシドとのペレット化したプ
レドープ顆粒ならびにその製造方法に関する。また、本
発明は、紡糸して繊維や膜のようなセルロース系物品に
するためのセルロースのドープ溶液を製造する方法に関
する。
ス系繊維を製造する方法は、ビスコース紡糸液を使用す
る従来の方法を上回る有意な利点を有している。第三ア
ミンオキシドはビスコースよりも毒性の低い溶剤である
からである。第三アミンオキシドを用いる方法は、作業
者にとって清潔な環境を提供することができ、廃水の量
および繊維を製造する過程で起こりうる環境汚染を大幅
に減らす。さらに、ビスコース法は非常に複雑で、高い
エネルギー消費を伴うが、第三アミンオキシドは完全に
回収することができる。したがって、後者の方法は、製
造費の観点において前者の方法よりも経済的である。そ
のうえ、後者の方法によって得られる繊維は、引張り強
さのような物理特性の観点においても、ビスコースレー
ヨンから得られる繊維よりも優れている。したがって、
後者の繊維は、種々の利点をもつ合成繊維として使用す
ることができる。
解させた溶液から造形セルロース系繊維を製造する方法
は、Graenacherらにより、1939年に発行された米国
特許第2,179,181号明細書で最初に提案されて
いる。この提案された方法によると、セルロース7〜1
0重量%を第三アミンオキシド溶剤に溶解させている。
かつ経済的に製造するための方法が数多く提案されてき
た。そのような方法の大部分は、固形分含量の高い溶液
を製造し、主に溶液の高い濃度による低い加工性の問題
を解消することに焦点を合わせたものであった。例え
ば、N−メチルモルホリン−N−オキシド溶剤を使用す
る方法がJohnson への米国特許第3,447,939号
明細書に提案され、ジメチルスルホキシド、N−メチル
ピロリドンまたはスルホラン希釈剤を溶液に使用する方
法がJohnson への米国特許第3,508,941号明細
書に提案され、また、アミンを共溶剤として使用する方
法がHenry への米国特許第4,290,815号明細書
およびVargarへの米国特許第4,324,539号明細
書に提案されている。
ルロース固形分を高濃度で含有する溶液を製造する方法
が、McCorsley らへの米国特許第4,142,913号
明細書、McCorsley への米国特許第4,144,080
号明細書、Franksらへの米国特許第4,196,282
号明細書およびMcCorsley への米国特許第4,246,
221号明細書に開示されている。しかし、上記の各特
許による溶液は、湿式紡糸するには粘度が高すぎるた
め、これらの特許は、エアギャップ紡糸技術を使用して
生産収率を高めている。
水を50%以上含有する第三アミンオキシドの溶液にセ
ルロースを加えて、膨潤によってスラリーを形成し、次
いでスラリーに含まれる過剰の水を減圧下に留去して、
紡糸に用いるセルロース溶液を形成する。得られた溶液
を、紡糸口金を備えた押出し機に供給する。しかし、こ
れらの方法は、減圧下での蒸留に長い時間を必然的に要
する。これがセルロースの熱分解、ひいては紡糸液の変
色を分子量の減少とともに引き起こす。そのうえ、得ら
れた溶液は、紡糸後の物理特性のいくつかの劣化を招く
欠点を有するものである。
913号明細書およびMcCorsley への米国特許第4,1
44,080号明細書は、過剰の水をより容易に除去す
るために非溶剤、例えばアルコール、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、トルエンまたはキシレン
を加える共沸蒸留法を開示している。しかし、除去した
水に含まれる多量の非溶剤物質を再利用に備えて回収し
なければならないため、これらの方法は、非溶剤物質を
水から分離するのにさらなる複雑な段階を要するという
欠点を有している。加えて、セルロース溶液を濃縮する
過程において、セルロース濃度の上昇とともに濃縮温度
を上げ、濃縮時間を増さなければならず、より高い粘度
を有するであろうスラリーを攪拌するのにより多くのエ
ネルギーが必要となる。したがって、これを連続法で実
施することは難しく、結果的に低い生産性を招いてしま
う。
574号明細書は、セルロース溶液を製造する方法であ
って、セルロースのパルプシートを、5〜15%の含水
量を有する89〜95℃の液状第三アミンオキシドに浸
漬して膨潤させたのち、その混合物を濃縮せずに攪拌
し、加熱するところの方法を開示している。この方法
は、濃縮なしでも、高い固形分含量を有するセルロース
溶液を短時間に製造することができる利点を有してい
る。しかし、アミンオキシドの液相はセルロースの溶解
と同時にセルロースを膨潤させることができるため、未
溶解のパルプの表面に塗膜を形成してしまうおそれがあ
る。これが、アミンオキシドのパルプへの深い浸透を不
可能にする。このように、この方法は、溶液を激しく攪
拌または加熱したとしても、未溶解セルロースの存在に
より、均質な溶液を形成することができないという欠点
を有している。
明細書は、上記の方法と同じ濃縮工程によって多量のセ
ルロース溶液を短時間に製造するための連続方法を提案
している。この方法によると、水40重量%を含有する
第三アミンオキシドに溶解したセルロースを膨潤させる
ことによって得られる、1,400の重量平均重合度
(DPw )を有するセルローススラリーを、扇形スクリ
ュー路を有するスクリユーを備えた押出し機に移送し、
この押出し機の中で、減圧下に3分間の滞留時間で蒸留
して、毎時72kgの速度でセルロース溶液を形成する。
この方法においては、スラリーをその濃縮と同時に移送
するのに扇形スクリューを使用する。この方法は、スク
リューを動かすためのエネルギーによる高額な製造費の
問題を伴う。
たセルロースの第三アミンオキシド溶液を製造するため
の種々の方法は、以下の二つの範疇に分類することがで
きる。
0号、第4,196,282号、第4,246,221
号および第4,290,815号ならびに欧州特許第3
56,419号明細書に開示された方法
法
セルロース溶液は粘度が高く、セルロースが溶解してい
るところの相にある。溶液の凝固には数時間から数日を
要する。したがって、セルロース溶液をチップに転換す
ることは非常に難しい。そのうえ、溶液をチップに転換
したとしても、溶液を紡糸するために押出し機中で実施
されるさらなる溶解段階の間にセルロースの分解および
溶液の変色が起こるおそれがある。したがって、これら
の欠点を避けるため、チップ化段階なしに溶液を液相で
直接押出し機の中に移さなければならない。そうしなけ
れば、チップの製造に長い時間を要する。
系物品を形成することができる実用的方法を提供するた
めに、セルロース溶液を製造するための前記従来方法を
広く研究した。その結果、本発明者は、セルロースを、
特定の含水量を有する固形の第三アミンオキシド粉末と
ともに粉砕、混練することによって上記問題を解消しう
ることを見いだした。粉砕および混練により、第三アミ
ンオキシドがセルロース中に均質に分散しているペレッ
ト化したプレドープ顆粒を得て、続いて、そのプレドー
プ顆粒を押出し機のバレルの中で加熱してセルロースを
溶解させ、得られたドープ溶液を押し出して、紡糸に用
いるための押出し物を得て、その押出し物を紡糸口金ま
たはダイに通して紡糸する。この発見に基づき、本発明
は完成した。
スと第三アミンオキシド粉末とのペレット化したプレド
ープ顆粒を製造する方法を提供することにある。
って製造されるペレット化したプレドープ顆粒を提供す
ることにある。
化段階なしで顆粒を押出し機に移したのちに紡糸するた
めのセルロースのドープ溶液を提供することにある。
ドープ溶液から繊維や膜のような造形セルロース系物品
を製造する方法を提供することにある。
は、セルロースと、その全体にわたって均質に分散して
いる第三アミンオキシドとのペレット化したプレドープ
顆粒を製造する方法によって達成することができる。顆
粒の製造は、セルロースを、5〜17重量%の含水量を
有する第三アミンオキシド粉末とともに、刃形ブレード
を備えたミルに送る段階と、ミルの中で固体混合物を粉
砕、混練する段階とを含む。セルロースを溶解させるこ
となくセルロースおよび第三アミンオキシド粉末の両方
を完全に凝集、半融させるのに十分な温度で固体混合物
を粉砕する。したがって、温度は、セルロースの溶解な
しに相互拡散状態になるよう、第三アミンオキシド粉末
の融解温度よりも低い。プレドープ顆粒は、アミンオキ
シド中に溶解していないセルロースの固形複合体であ
る。
ースと、その中に分散している第三アミンオキシドとの
ペレット化したプレドープ顆粒を製造する方法が得られ
る。本発明による方法は、(a)セルロースを、5〜1
7重量%の含水量を有する第三アミンオキシド粉末とと
もにミルに送る段階と、(b)ミルの中で、セルロース
を溶解させることなく第三アミンオキシド粉末およびセ
ルロースを完全に凝集、半融させるのに十分な温度に維
持しながら、得られた固体混合物を粉砕、混練する段階
とを含む。
有する第三アミンオキシド粉末成分とセルロース成分と
をミルの中で混合することにより、第三アミンオキシド
粉末をセルロース全体にわたって均質に分散させる。こ
れは、5〜17重量%の含水量を有する第三アミンオキ
シド粉末を使用し、このアミンオキシド粉末を、セルロ
ースを溶解させることなくこの粉末およびセルロースを
完全に凝集、半融させるのに十分な温度で加熱すること
によって達成される。
レドープ顆粒は、繊維や膜のようなセルロース系物品に
成形されるまで湿気に触れることのないように貯蔵され
る。必要ならば、ペレット化したプレドープ顆粒を押出
し機に送って、紡糸に用いるためのセルロースのドープ
溶液を形成してもよい。
三アミンオキシドは、N−メチルモルホリン−N−オキ
シド、N−メチルピロリジン−N−オキシド、N−メチ
ルピペリジン−N−オキシド、N,N−ジメチルエタノ
ールアミン−N−オキシド、N,N−ジメチルベンジル
アミン−N−オキシド、N,N−ジメチルシクロヘキシ
ルアミン−N−オキシドなどまたはそれらの混合物であ
ることができる。一般に、ミルに送られるセルロースの
量は、セルロースと第三アミンオキシドとの混合物の総
重量に基づいて45重量%以下、好ましくは6〜45重
量%である。
とによって制御する。粉砕時間は、本明細書に説明した
ような所望の結果を達成することができるように調節す
べきである。ミルの中の好ましい温度範囲はセルロース
含量に依存するが、典型的には40〜100℃である。
混練は、第三アミンオキシドがセルロース中に均質に分
散してプレドープ顆粒を形成する限り、ミルの刃形ブレ
ードをいかなる速度で回転させて実施してもよい。50
0〜10,000rpm での混練が所望の結果をもたらし
た。
三アミンオキシドがセルロースの原繊維中に分散してい
るため、このプレドープ顆粒は、従来の排出口を備えた
押出し機を通過する間の短時間にセルロースを完全に溶
解させることによって紡糸を行うためのセルロースのド
ープ溶液を形成することができる。従来の方法による
と、セルロースがアミンオキシド中に完全に溶解してい
るセルロースの溶液または溶液の固形チップのいずれか
を直接押出し機に移す。対照的に、本方法によると、添
付の図面を参照しながら以下に説明するように、セルロ
ースおよびアミンオキシドからなる、アミンオキシドお
よびセルロースが半融されているペレット化したプレド
ープ顆粒を、所定温度のミルから直接押出し機に移送す
ることができる。このように、本発明の方法は従来技術
の方法とまったく異なる。
いる。
キシド中に溶解させるための時間が最小限になることに
より、セルロースおよび第三アミンオキシドの分解なら
びに得られる溶液の変色を防ぐことができ、繊維および
膜の機械特性が改善される。本発明の方法によって製造
されるセルロースのドープ溶液は、従来の方法によって
生じる変色と比較して、熱分解による変色をそれほど受
けない。さらに、溶液中のセルロースの分子量が実質的
に変化せずに維持される。その結果、セルロースの分子
量を維持するための、没食子酸プロピルのような酸化防
止剤を使用する必要がない。
直接移送することができるため、固形チップを調製する
必要がない。また、プレドープ顆粒を従来の押出し機に
使用することもできる。
スのドープ溶液を容易に得ることができる。従来の方法
による、高い固形分含量を有するセルロース溶液の調製
は、セルロースを崩壊させてしまう厳しい条件、例えば
高温、長時間、激しい攪拌などを必要とする。しかし、
本発明によると、固/固相での粉砕の使用はそのような
厳しい条件を必要としない。また、本発明の方法におい
ては、プレドープ顆粒は、そのセルロース含量が高い
(45重量%まで)場合でさえ、押出し機を通過する間
に短時間で完全に溶融する。
詳細に説明する。
粉末とのペレット化したプレドープ顆粒を製造する方法
を示すものである。この方法によると、セルロースを、
5〜17重量%の含水量を有する第三アミンオキシド粉
末とともにミルに送る。得られた固体混合物を粉砕、混
練してプレドープ顆粒を形成する。そして、このように
して得られたプレドープ顆粒を押出し機の中で溶融させ
て、紡糸に用いるためのセルロースのドープ溶液を形成
し、得られたドープ溶液を紡糸口金またはダイに通して
押し出す。
を実施するための装置の構造を概略的に示す。切断機に
よってセルロースを等しい大きさのシートに裁断し、裁
断したものを、5〜17重量%の含水量を有する第三ア
ミンオキシド粉末とともに、供給口2からミル1に導入
する。送り込むセルロースの量は、45重量%まで、好
ましくは6〜45重量%である。得られた固体混合物
を、刃形ブレード3により、500〜10,000rpm
で均質に粉砕する。このとき、ミル1の外壁に設けられ
た温度調節器4を40〜100℃に維持する。
シド粉末がセルロース中に均質に分散する。また、第三
アミンオキシド粉末を未溶解のセルロース原繊維中に浸
透させて半融させるので、均質な固形の顆粒複合体、す
なわちペレット化したプレドープ顆粒を得ることができ
る。
入口5を介してミル1から取り出す。得られたプレドー
プ顆粒は、湿気に触れないよう、包装を加えて貯蔵す
る。あるいはまた、図2に示すようなミル1を押出し機
のホッパに直接接続することにより、紡糸に用いるため
のセルロース溶液を連続的に調製することもできる。
プ顆粒を示す、旋光計を備えた顕微鏡を通して得られた
顕微鏡写真である。図4は、ペレット化したプレドープ
顆粒を所定の温度で押出し機に通すことによって製造さ
れるセルロースのドープ溶液の顕微鏡写真である。
顆粒を観察すると、セルロース原繊維が未溶解状態で見
られる。しかし、第三アミンオキシド粉末がセルロース
原繊維中に均質に分散しているため、第三アミン−N−
オキシドの粒子はプレドープ顆粒中には見られない。プ
レドープ顆粒を溶融させるためには、それを、直径25
mmでL/D比20の、排出口を備えた一軸スクリュー押
出し機に通す。このようにして得られたドープ溶液を顕
微鏡によって観察して、プレドープ顆粒が完全に溶融し
ているかどうかを決定することができる。
説明する。これら実施例は、本発明を限定するものでは
ない。
−メチルモルホリン−N−オキシド(NMMO)顆粒8
5重量%をミルに導入し、重量平均重合度(DPw )9
00の5×5cmのセルロースパルプシート(Rayonex-P
)15重量%をそこに加えた。温度調節器4によって
ミルの内壁を50℃に維持し、得られた混合物を、その
同じ温度かつ2,500rpm で混合して、ペレット化し
たプレドープ顆粒を形成した。
L/D比20の、排出口を備えた一軸スクリュー押出し
機に導入した。押出し機のダイ領域の温度を90℃に調
節したのち、以下の表1に示す処理条件下にドープ溶液
を調製した。得られた溶液の一部を、セルロースの溶融
および得られた溶液の変色度について、顕微鏡によって
検査した。そのとき、押出し機中の固相移動領域、溶解
領域および液相移動領域の温度をそれぞれ50℃、90
℃および100℃に設定した。溶解の程度を以下の表1
に示す。
を、上述したやり方と同様にして観察した。その結果、
セルロースは混合物中に未溶解のまま残り、アミンオキ
シド粒子は、セルロース中に浸透してしまったため、観
察されないことを確認した。加えて、押出し機に通され
たプレドープ顆粒は液相にあり、その中でセルロースは
完全に溶解していることが観察された。
浸漬して溶剤を完全に除去した。残渣約3g を真空乾燥
機に入れて1時間乾燥させ、そこで、0.5Mクエン
(cuene )溶液を使用してその内部粘度を測定すること
により、そのセルロースの分子量を計算した。従来の溶
液におけるよりも分子量が減少していることがわかっ
た。
域および液相移動領域の温度をそれぞれ110℃、50
℃、110℃および110℃に変えたことを除き、実施
例1に記載した同じ条件の下で実施して、セルロースの
ドープ溶液を得た。
び紡糸口金を備えた押出し機(口径0.5mm、L/D
2、1孔)に通して毎分0.6g で凝固剤(蒸留水)の
中に押し出した。このようにして形成された繊維を毎分
100mおよび200mでそれぞれ巻き取った。このよ
うにして凝固させた繊維を水洗し、乾燥させたのち、そ
の機械特性を検査した。結果を以下の表2に示す。
の下では溶液中にセルロース原繊維は見られなかった。
しかし、押出し機中の温度の上昇およびプレドープ顆粒
の滞留時間の増加とともに、溶液の分解によって溶液の
色は徐々に褐色に変化した。
チルモルホリン−N−オキシド粉末75重量%をミル1
に導入した。セルロースパルプシート(Cellunier F )
25重量%をそこに加えた。温度調節器4によってミル
の内壁を60℃に維持し、混合物を、その温度かつ4,
000rpm で混合して、ペレット化したプレドープ顆粒
を形成した。得られた顆粒を実施例2に記載した条件の
下で処理して、セルロースのドープ溶液を製造した。溶
液中にセルロース原繊維は見られなかった。
施例2に記載した同じ手順により、計量型ポンプおよび
紡糸口金を備えた押出し機(口径0.25mm、L/D
5、24孔)に通して毎分0.2g で凝固剤の水溶液
(N−メチルモルホリン−N−オキシドを約20重量%
含む)中に押し出した。このようにして形成された繊維
を毎分100mで巻き取った。凝固した繊維を水洗し、
乾燥させ、その機械特性を検査した。結果を以下の表3
に示す。
るN−メチルモルホリン−N−オキシド粉末80重量%
を導入し、コットンパルプ(DP600)20重量%を
そこに加えた。ミルの内壁を60℃に維持し、混合物
を、その温度かつ4,000rpm で混合して、ペレット
化したプレドープ顆粒を形成した。得られた顆粒を、押
出し機のダイ領域の温度を120℃に変えたことを除
き、実施例2に記載した同じ条件の下で処理して、セル
ロースのドープ溶液を得た。溶液中にセルロース原繊維
は見られなかった。
施例2に記載した同じ処理により、計量型ポンプおよび
紡糸口金を備えた押出し機(口径0.25mm、L/D
3、24孔)に通して毎分0.15g で凝固剤の水溶液
(N−メチルモルホリン−N−オキシドを約20重量%
含む)中に押し出した。このようにして得られた繊維を
毎分100mで巻き取った。凝固した繊維を水洗し、乾
燥させ、その機械特性を検査した。結果を以下の表4に
示す。
シド粉末65重量%を図2に示すようなミル1に導入し
た。セルロースパルプシート(DP200)35重量%
をそこに加えた。ミルの内壁を80℃に維持し、混合物
を、その温度かつ5,000rpm で混合して、ペレット
化したプレドープ顆粒を形成した。得られた顆粒を実施
例1に記載した同じ条件の下で処理して、セルロースの
ドープ溶液を得た。
た後のセルロース溶液中に、少量のセルロース原繊維が
見られた。しかし、この原繊維はフィルタによって容易
に除去することができた。
シド粉末、水8重量%を含有するN,N−ジメチルエタ
ノールアミン−N−オキシドおよび水7重量%を含有す
る、以下の表5に示す他の第三アミンオキシド粉末を、
セルロースパルプシート(Cellunier Q )10重量%と
ともに、60℃に維持したミル1に導入して、ペレット
化したプレドープ顆粒を形成した。得られたペレット化
したプレドープ顆粒を、押出し機のダイの温度を100
℃に変え、スクリューの回転速度を20rpm に変えたこ
とを除き、実施例1に記載した同じ条件の下で処理し
た。
に、セルロース原繊維は見られなかった。結果を以下の
表5に示す。
の手順を示すブロック図である。
粉砕するための刃形ブレードを備えたミルの構造を示す
図である。
プ顆粒の顕微鏡写真である。
すことによって製造されるセルロースのドープ溶液の顕
微鏡写真である。
Claims (8)
- 【請求項1】 セルロースと、その全体にわたって分散
している第三アミンオキシド粉末とのペレット化したプ
レドープ顆粒を製造する方法において、 (a)セルロースを、含水量5〜17重量%の第三アミ
ンオキシド粉末とともに、ミルに供給する工程と、 (b)ミルの中で、セルロースを溶解させることなくセ
ルロースおよび第三アミンオキシド粉末の両方を完全に
凝集、半融させるのに十分な温度に維持しながら、得ら
れた固体混合物を粉砕、混練する工程とを含むことを特
徴とする方法。 - 【請求項2】 第三アミンオキシドが、N−メチルモル
ホリン−N−オキシド、N−メチルピロリジン−N−オ
キシド、N−メチルピペリジン−N−オキシド、N,N
−ジメチルベンジルアミン−N−オキシド、N,N−ジ
メチルエタノールアミン−N−オキシド、N,N−ジメ
チルシクロヘキシルアミン−N−オキシドまたはそれら
の混合物からなる群より選択される請求項1記載の方
法。 - 【請求項3】 セルロースを、セルロースと第三アミン
オキシドとの総重量に基づいて6〜45重量%の量で使
用する請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 粉砕および混練を40〜100℃で実施
する請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の方法
によって製造され得ることを特徴とする、セルロースと
第三アミンオキシドとのペレット化したプレドープ顆
粒。 - 【請求項6】 請求項5記載のペレット化したプレドー
プ顆粒を、押出し機のバレル中、顆粒を溶融させるのに
十分な温度で加熱することによって製造されることを特
徴とする、紡糸に用いるためのセルロースのドープ溶
液。 - 【請求項7】 セルロースから繊維や膜のような造形品
を製造する方法において、 請求項6記載のドープ溶液を押し出して、紡糸に用いる
ための押出し物を得て、その押出し物を紡糸口金または
ダイに通して紡糸する工程を含むことを特徴とする方
法。 - 【請求項8】 セルロースを含むペレット化したプレド
ープ顆粒であって、該セルロースがそれの全体にわたっ
て分散しておりかつそれと半融している第三アミンオキ
シド粉末を有することを特徴とするペレット化したプレ
ドープ顆粒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7048835A JP2672937B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | セルロースと第三アミンオキシドとのプレドープ顆粒及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP7048835A JP2672937B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | セルロースと第三アミンオキシドとのプレドープ顆粒及びその製造方法 |
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JPH08253598A true JPH08253598A (ja) | 1996-10-01 |
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JP7048835A Expired - Lifetime JP2672937B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | セルロースと第三アミンオキシドとのプレドープ顆粒及びその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100451083B1 (ko) * | 2001-11-09 | 2004-10-02 | 주식회사 효성 | 니더를 이용한 고균질한 셀룰로오스 용액의 제조방법 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5541691A (en) * | 1979-08-30 | 1980-03-24 | Nippon Electric Co | Method of manufacturing airtight terminal |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP7048835A patent/JP2672937B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
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JPS5541691A (en) * | 1979-08-30 | 1980-03-24 | Nippon Electric Co | Method of manufacturing airtight terminal |
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KR100451083B1 (ko) * | 2001-11-09 | 2004-10-02 | 주식회사 효성 | 니더를 이용한 고균질한 셀룰로오스 용액의 제조방법 |
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JP2672937B2 (ja) | 1997-11-05 |
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