JPH0825258A - 荷役機械の制御方法 - Google Patents

荷役機械の制御方法

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JPH0825258A
JPH0825258A JP15691094A JP15691094A JPH0825258A JP H0825258 A JPH0825258 A JP H0825258A JP 15691094 A JP15691094 A JP 15691094A JP 15691094 A JP15691094 A JP 15691094A JP H0825258 A JPH0825258 A JP H0825258A
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JP
Japan
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speed
acceleration
value
cargo handling
operator
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JP15691094A
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Inventor
Akira Dobashi
亮 土橋
Yoshishige Nakazawa
由繁 中沢
Fumito Degawa
文人 出川
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Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータが自由な意思でアクチュエータに
速度指令又は位置指令を与える場合に、加加速度又は加
速度、定加速又は定速、減加速度又は減速度の3領域を
設け、現在の速度指令又は位置指令と前回のサンプリン
グ時のアクチュエータの速度又は位置とを比較して、こ
の3領域のいずれかを選択して最適の加加速度又は加速
度、減加速度又は減速度を決めてアクチュエータを自動
的に制御する。 【構成】 速度指令で制御するときに、最適の加速度と
最適の加加速度(ジャークと称する)を定め、現在の速
度と指令の速度との偏差値とを組合せて、加加速、定
速、減加速の3領域の内の1つを選択する方法を定め、
それにより荷役機械の速度制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷重を吊り下げてオペ
レータの操作で移動させる荷役機械に係り、特に吊り上
げアームの剛牲が十分に高くないため急激に上下させた
場合に振動を起こす可能性のある荷役機械の制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ロボット工学においては、マニピュレー
タを高速にしかも滑らかに動かすために多くの提案がな
され、実施されている。この最も基本的な考え方は、産
業用ロボット・ハンドブック(株式会社日本産業用ロボ
ット工業界1993年版P.144〜145)に示され
ている。最も簡単な定速制御では、動作の立ち上がり時
(荷重の移動開始時)と停止時(目的地まで移動して停
止した時)に負荷の慣性による行き過ぎと衝撃が起こ
る。そこで、一般には、特定の地点から目的の地点まで
移動する際の動作の立ち上がり時から停止時の全域に渡
って加速、定速、減速の3つの制御領域を設け、速度を
スムーズに変える方法が採られる。しかし、このように
3つの制御領域を設けて荷重の移動制御を行う場合は、
加重移動動作の軌道が事前に明らかになっている場合に
有効である。
【0003】図8に図示されるマニピュレータは、オペ
レータの自由な意思で荷役機械の荷役アーム2に取り付
けた力センサ4に力を加えてアクチュエータ7に速度指
令を与え吊り荷9を上下動させる装置である。ところ
が、図8に図示のマニピュレータのアーム2が長いため
剛牲が低く、力センサ4に急激な力を加えてアクチュエ
ータ7によって吊り荷9を急激に操作(上下動)しよう
とすると、吊り荷9が上下に激しく揺れて、アクチュエ
ータ7による上下動操作に支障が起る。その後急激に加
速すると、急激な速度指令の増加に対して、荷役機械の
荷役アーム2が加速する前までに少し時間があり、オペ
レータが力センサ4を取り付けた荷役アーム2の動きに
追従できず相対的に急激な減速操作を行うことになり、
荷役機械の荷役アーム2を減速させて振動させる結果と
なる。
【0004】次に、マニピュレータと同じく、負荷の慣
性の影響で荷役アーム2自身に振動が生じることがあげ
られる。1993年版P.144〜P.145のマニピ
ュレータの制御の応用で、予め制御動作の速度が定まっ
ていれば、予め最適の加加速度、減加速度を決めて、そ
れに基づいて加加速、定加速、減加速の3つの制御領域
を設けて加速度をスムーズに変化させる方法を採ること
ができる。しかし、オペレータが自由に操作する場合に
は、制御動作の速度が予め定まっていないので3つの制
御領域を設けて制御することができない。
【0005】力センサ4に力を加えアクチュエータ7に
速度指令を与えて吊り荷9を上下動させる装置で、オペ
レータが自由に操作する場合、力センサ4からの速度指
令によって動作するアクチュエータ7の動作の立ち上が
り時と停止時に発生する負荷の慣性による行き過ぎと衝
撃をなくすには、オペレータが力センサ4に加える操作
力をゆっくりと、すなわちアクチュエータ7に与える速
度指令をゆっくりとさせて低加速の制御をさせればよ
い。しかし、オペレータが力センサ4を介してアクチュ
エータ7にゆっくりとした速度指令を与えて吊り荷9の
上下動を低加速させるにはオペレータにそれ相応の技量
を必要とする上、オペレータは逆に急激な動作を要求す
ることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のマニピュレータ
にあっては、オペレータが自由な操作で力センサ4に急
激な力を加えてアクチュエータ7に急激な速度指令を発
した場合、アクチュエータ7の動作によって荷役アーム
2が動作するが、アクチュエータ7は急激な速度指令に
追従しようと荷役アーム2を急激に動作させるため、負
荷の慣性の影響で荷役アーム2自身に振動が生じてしま
うという問題点を有している。
【0007】本発明の目的は、オペレータが自由な意思
でアクチュエータに速度指令又は位置指令を与える場合
に、加加速度又は加速度、定加速又は定速、減加速度又
は減速度の3領域を設け、現在の速度指令又は位置指令
と前回のサンプリング時のアクチュエータの速度又は位
置とを比較して、この3領域のいずれかを選択して最適
の加加速度又は加速度、減加速度又は減速度を決めてア
クチュエータを自動的に制御することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、速度指令で制
御するときに、最適の加速度と最適の加加速度(ジャー
クと称する)を定め、現在の速度と指令の速度との偏差
値とを組合せて、加加速、定速、減加速の3領域の内の
1つを選択する方法を定め、それにより荷役機械の速度
制御を行うものである。このように構成することで、目
標の速度に達する以前に減加速の状態にすることがで
き、その直後に目標の速度が急激に下げられても荷役機
械に衝撃を与えることなくスムーズに減速状態へと移行
することができる。
【0009】請求項1記載の発明は、オペレータの操作
に基づいて吊り荷を所定の位置に移動することを目的と
した荷役機械において、上記オペレータの操作に基づく
指令値と荷役機械の現在値との差を求め、該差の時間に
関する正の二次微分値と負の二次微分値と零の微分値の
3つのうち1つを選択してアクチュエータの制御方法を
切換えるようにしたものである。
【0010】請求項2記載の発明は、オペレータの操作
によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定の位置
に移動することを目的とした荷役機械において、オペレ
ータの操作によって生ずる長尺アームの速度指令値と該
荷役機械の長尺アームの現在の速度との差を求め、該差
の値に基づいて正のジャーク値と、負のジャーク値と、
零の加速度値及び又はジャーク値の3つの値のうちの1
つを選択してアクチュエータの制御方法を切換えるよう
にしたものである。
【0011】請求項3記載の発明は、オペレータの操作
によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定の位置
に移動することを目的とした荷役機械において、オペレ
ータの操作によって生ずる長尺アームの位置指令値と該
荷役機械の長尺アームの現在の位置との差を求め、該差
の値に基づいて正の加速度値と、負の加速度値と、零の
加速度値との3つの値のうちの1つを選択してアクチュ
エータの制御方法を切換えるようにしたものである。
【0012】請求項4記載の発明は、オペレータの操作
によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定の位置
に移動することを目的とした荷役機械において、オペレ
ータの操作によって生ずる指令値と該荷役機械の現在値
との差を求め、該差の時間に関する正の二次微分値と、
負の二次微分値と、零の二次微分値及び又は零の一次微
分値との3つのうちの値のうちの1つを選択してアクチ
ュエータの制御方法を切換えるようにしたものである。
【0013】請求項5記載の発明は、上記正の二次微分
値及び負の二次微分値を、それぞれ誤差の関数としたも
のである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明の場合、オペレータの操作
に基づいて吊り荷を所定の位置に移動することを目的と
した荷役機械におけるオペレータの操作に基づく指令値
と荷役機械の現在値との差を求め、この差の時間に関す
る正の二次微分値と負の二次微分値と零の微分値の3つ
のうち1つを選択してアクチュエータの制御方法を切換
えることにより、オペレータが自由な意思でアクチュエ
ータに速度指令又は位置指令を与える場合に、現在の速
度指令又は位置指令と前回のサンプリング時のアクチュ
エータの速度又は位置とを比較して、加加速度又は加速
度、定加速又は定速、減加速度又は減速度の3領域のい
ずれかを選択して最適の加加速度又は加速度、減加速度
又は減速度を決めてアクチュエータを自動的に制御す
る。
【0015】請求項2記載の発明の場合、オペレータの
操作によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定の
位置に移動することを目的とした荷役機械におけるオペ
レータの操作によって生ずる長尺アームの速度指令値と
該荷役機械の長尺アームの現在の速度との差を求め、こ
の差の値に基づいて正のジャーク値と、負のジャーク値
と、零の加速度値及び又はジャーク値の3つの値のうち
の1つを選択してアクチュエータの制御方法を切換える
ことにより、オペレータが自由な意思でアクチュエータ
に速度指令を与える場合に、現在の速度指令と前回のサ
ンプリング時のアクチュエータの速度とを比較して、加
加速度、定加速又は定速、減加速度の3領域のいずれか
を選択して最適の加加速度、減加速度を決めてアクチュ
エータを自動的に制御できる。
【0016】請求項3記載の発明の場合、オペレータの
操作によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定の
位置に移動することを目的とした荷役機械におけるオペ
レータの操作によって生ずる長尺アームの位置指令値と
該荷役機械の長尺アームの現在の位置との差を求め、こ
の差の値に基づいて正の加速度値と、負の加速度値と、
零の加速度値又は零の速度値との3つの値のうちの1つ
を選択してアクチュエータの制御方法を切換えることに
より、オペレータが自由な意思でアクチュエータに位置
指令を与える場合に、現在の位置指令と前回のサンプリ
ング時の位置とを比較して、加速度、定速、減速度の3
領域のいずれかを選択して最適の加速度、減速度を決め
てアクチュエータを自動的に制御できる。
【0017】請求項4記載の発明の場合、オペレータの
操作によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定の
位置に移動することを目的とした荷役機械におけるオペ
レータの操作によって生ずる指令値と該荷役機械の現在
値との差を求め、この差の時間に関する正の二次微分値
と、負の二次微分値と、零の二次微分値及び又は零の一
次微分値との3つのうちの値のうちの1つを選択してア
クチュエータの制御方法を切換えることにより、オペレ
ータが自由な意思でアクチュエータに速度指令又は位置
指令を与える場合に、現在の速度指令又は位置指令と前
回のサンプリング時のアクチュエータの速度又は位置と
を比較して、加加速度又は加速度、定加速又は定速、減
加速度又は減速度の3領域のいずれかを選択して最適の
加加速度又は加速度、減加速度又は減速度を決めてアク
チュエータを自動的に制御できる。
【0018】請求項5記載の発明の場合、正の二次微分
値及び負の二次微分値を、それぞれ誤差の関数としてい
るため、アームの速度が速度図の指令値に正確に追従で
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る荷役機械の実施例につい
て説明する。図1には、本発明に係る荷役機械の制御方
法の実施例を示す制御ブロック図が示されている。
【0020】図において、1は荷役機械を操作するオペ
レータの腕、2は荷役機械の荷役アームである。また、
3は操作レバーで荷役アーム2に取り付けられている。
4は力センサで操作レバー3に取り付けられており、オ
ペレータが操作レバー3を操作したときの動作速度、動
作力を検出するためのものである。したがって、オペレ
ータはオペレータの腕1によって、荷役機械の荷役アー
ム2に取り付けられた操作レバー3を用いて操作したい
速度に合った力を力センサ4に加える。
【0021】5は指令変換器で、オペレータの腕1によ
って力センサ4に加えられたオペレータの指令力を指令
信号に変換し、荷役機械に衝撃を与えないように時々刻
々の加減速制御指令状態に合わせて加減速制御を行って
速度指令を出力するものである。6は電力増幅器、7は
サーボモータである。この電力増幅器6は、指令変換器
5からの速度指令信号に基づいて、サーボモータ7を駆
動する電力を供給するものである。また、サーボモータ
7は、電力増幅器6からの電力供給を受けて荷役機械の
荷役アーム2を動作させる。8は速度センサで、サーボ
モータ7の回転速度を検出し指令変換器5にフィードバ
ックするものである。
【0022】次に指令変換器5の制御内容について説明
する。51は速度比較器で、オペレータの操作によって
操作レバー3に加えた力による力センサ4からの指令値
と速度センサ8によって検出されるサーボモータ7の回
転速度に基づく現在の動作速度(フィードバック値)と
の差ΔVを出力するものである。52は第1判別器で、
速度比較器51からの出力値ΔVの値により以後の処理
方法を選択するための信号判別を行うもので、速度比較
器51からの出力値ΔVと速度偏差α(設定値で、最大
速度の1/30以下の値)の絶対値(|α|)とを比較
し、加加速(又は減加速)にすべきか否かを判定する。
すなわち、速度比較器51からの出力値ΔVが速度偏差
αの絶対値(|α|)に等しいか小さいときは、加加速
(又は減加速)にすべきでないと判定する。
【0023】53は第2判別器で、速度比較器51から
出力されるΔVの値と現在の加速度aiとの関係から加
加速あるいは減加速の判別を行うもので、予め定めたジ
ャーク値Jと速度比較器51とから出力された2JΔV
と現在の加速度aiとを比較し、 2JΔV≧ai のときは、加加速(正のジャーク)となり、 2JΔV<ai のときは、減加速(負のジャーク)となる。54は加速
度計算器で、速度センサ8によって検出されたサーボモ
ータ7の回転速度データを記録して加速度aiを計算す
るものである。
【0024】55は速度偏差計算器で、第2判別器53
の判別結果(正のジャークか、負のジャークか)と加速
度計算器54からの出力値aiとから電力増幅器6に出
力する速度指令の基礎になる速度偏差ΔViを求める。
56は速度発生器で、第2判別器53によって選択され
た加加速又は減加速のいずれかに基づいて速度偏差計算
器55で計算された速度偏差値ΔVi、又は第1判別器
52の判別結果、加加速(又は減加速)すべきでないと
判定された場合の速度偏差値ΔVi(=0)のいずれか
一方を取り込んで、現在の速度(Vi-1)に加算した制
御速度Viを算出し、電力増幅器6に出力するものであ
る。この速度偏差値ΔViとジャークJとの関係は、図
3に示す如き関係を有している。すなわち、速度偏差値
ΔViの変化が所定値(0.6V)を超えると最大ジャ
ークを示すようになっている。
【0025】次に本実施例の動作について説明する。図
1に図示の指令変換器5は、1サンプリング周期毎に動
作するように構成されている。この指令変換器5の動作
状況を、図2を用いて説明する。
【0026】まず、オペレータが腕1によって荷役機械
の荷役アーム2に取り付けた操作レバーヘ3を操作して
力センサ4に力を加えて速度指令を与える。このオペレ
ータが力センサ4に図2に図示の速度図の速度指令値8
Vに示す速度指令を与えると、サンプリング時間1Δt
において、速度比較器51は、力センサ4の出力速度指
令値8Vと速度センサ8からの出力値0とから偏差8V
を出力する。この速度比較器51から出力される偏差8
Vは、第1判別器52において速度偏差|α|と比較さ
れる。このαの値は、通常速度指令値Vの1/3以下に
設定される。したがって、第1判別器52における比較
結果は、 8V>|α| となり、第2判別器53に入力される。第2判別器53
においては、サンプリング時間1Δtにおける速度Vが
0で、加速度ai=0であることから、(+)Jのジャ
ーク(加加速)を選択する。
【0027】この第2判別器53における(+)ジャー
クの選択により、速度偏差計算器55には、図2のジャ
ーク図に示す如く、サンプリング時間1Δtから次のサ
ンプリング時間2Δtまでの間(+)Jのジャークが出
力される。そして、この速度偏差計算器55に入力され
る(+)Jのジャークは、加速度計算器54において積
分され、時々刻々の加速度が図2の加速度図に示すよう
に求まる。さらに、速度偏差計算器55において図2に
図示の速度図に示す如き二次曲線を求め、この時々刻々
変化する加速偏差値に、速度発生器56においてサンプ
リング時間1Δtのときの速度V=0(加加速状態であ
るため)を加えて電力増幅器6に出力される。図2に図
示のジャークJは、荷役アーム2が振動しないでスムー
ズに追従していくよう決められているので、荷役アーム
2の速度は、図2に図示の速度図の指令値に追従して応
答していくようになっている。
【0028】次に、サンプリング時間2Δtに達する
と、図2に図示の速度図に示すように速度Vは、 となり、このときの加速度Aは、図2に図示の加速度図
に示すように、 A=JΔt で示される。サンプリング時間2Δtにおいて、荷役ア
ーム2は、図2に図示の速度図の指令値に追従して動作
し、オペレータの腕1は、正確に制御される。そして、
サンプリング時間2Δtに達しても速度指令値は、サン
プリング時間1Δtのときと変化していない。
【0029】このサンプリング時間2Δtにおいて、速
度比較器51は、力センサ4の出力速度指令値8Vと速
度センサ8からの出力値1Vとから偏差7Vを出力す
る。この速度比較器51から出力される偏差7Vは、第
1判別器52において速度偏差|α|と比較される。そ
して、第1判別器52における比較結果は、 7V>|α| となり、第2判別器53での処理を選択する。
【0030】第2判別器53では、まず、2JΔViを
計算する。このΔViは、 ΔVi=7V で、Vは、 であるから、ΔViは、 となり、7J2 Δt2 と加速度JΔtの二乗とを比較す
ると、 7J2 Δt2 >J2 Δt2 となり、(+)Jのジャークを選択する。この第2判別
器53における(+)ジャークの選択により、速度偏差
計算器55には、図2のジャーク図に示す如く、サンプ
リング時間2Δtから次のサンプリング時間3Δtまで
の間(+)Jのジャークが出力される。そして、この速
度偏差計算器55に入力される(+)Jのジャークは、
加速度計算器54において積分され、時々刻々の加速度
が図2の加速度図に示すように求まる。
【0031】さらに、速度偏差計算器55において図2
に図示の速度図に示す如き二次曲線を求め、この時々刻
々変化する加速偏差値に、速度発生器56においてサン
プリング時間2Δtのときの速度V を加えて電力増幅器6に出力される。この間、荷役アー
ム2の速度は、図2に図示の速度図の指令値に正確に追
従する。さらに、サンプリング時間3Δtに達すると、
図2に図示の速度図に示すように、速度は、4Vで、 4V=2JΔt2 となり、このときの加速度は、図2に図示の加速度図に
示す如く2Aで、 2A=2JΔt で示される。
【0032】サンプリング時間3Δtにおいて、荷役ア
ーム2は、図2に図示の速度図の指令値に追従して動作
し、オペレータの腕1は、正確に制御される。そして、
サンプリング時間3Δtに達しても速度指令値は、サン
プリング時間2Δtのときと変化していない。すなわ
ち、オペレータの腕1は、力センサ4に出力8Vを出し
続けるよう制御されている。このサンプリング時間3Δ
tにおいて、速度比較器51は、力センサ4の出力速度
指令値8Vと速度センサ8からの出力値4Vとから偏差
4Vを出力する。この速度比較器51から出力される偏
差4Vは、第1判別器52において速度偏差|α|と比
較される。そして、第1判別器52における比較結果
は、 4V>|α| となり、第2判別器53での処理を選択する。
【0033】第2判別器53では、まず、2JΔViを
計算する。このΔViは、 ΔVi=4V で、Vは、 であるから、ΔViは、 ΔVi=2JΔt2 となり、4J2 Δt2 と加速度2JΔtの二乗(2JΔ
t)2 とを比較すると、 4J2 Δt2 =(2JΔt)2 と等しくなり、(−)Jのジャーク(減加速)を選択す
る。この第2判別器53における(−)ジャークの選択
により、速度偏差計算器55には、図2のジャーク図に
示す如く、サンプリング時間3Δtから次のサンプリン
グ時間4Δtまでの間、(−)Jのジャークが出力され
る。そして、この速度偏差計算器55に入力される
(−)Jのジャークは、加速度計算器54において積分
され、時々刻々の加速度が図2の加速度図に示すように
求まる。
【0034】さらに、速度偏差計算器55において図2
に図示の速度図に示す如き二次曲線を求め、この時々刻
々変化する加速偏差値に、速度発生器56においてサン
プリング時間3Δtのときの速度V=2JΔt2 を加え
て電力増幅器6に出力される。この間、荷役アーム2の
速度は、図2に図示の速度図の指令値に正確に追従す
る。そして、サンプリング時間4Δtに達すると、図2
に図示の速度図に示すように、速度は、7Vで、 となり、このときの加速度は、図2に図示の加速度図に
示す如くAで、 A=JΔt で示される。
【0035】サンプリング時間4Δtにおいて、荷役ア
ーム2は、図2に図示の速度図の指令値に追従して動作
し、オペレータの腕1は、正確に制御される。そして、
サンプリング時間4Δtに達しても速度指令値は、サン
プリング時間3Δtのときと変化していない。すなわ
ち、オペレータの腕1は、力センサ4に出力8Vを出し
続けるよう制御されている。このサンプリング時間4Δ
tにおいて、速度比較器51は、力センサ4の出力速度
指令値8Vと速度センサ8からの出力値7Vとから偏差
1Vを出力する。この速度比較器51から出力される偏
差1Vは、第1判別器52において速度偏差|α|と比
較される。そして、第1判別器52における比較結果
は、 1V>|α| となり、第2判別器53での処理を選択する。
【0036】第2判別器53では、まず、2JΔViを
計算する。このΔViは、 ΔVi=1V で、Vは、 であるから、ΔViは、 となり、J2 Δt2 と加速度JΔtの二乗とを比較する
と、 J2 Δt2 =(JΔt)2 と等しくなり、(−)Jのジャーク(減加速)を選択す
る。この第2判別器53における(−)ジャークの選択
により、速度偏差計算器55には、図2のジャーク図に
示す如く、サンプリング時間4Δtから次のサンプリン
グ時間5Δtまでの間、(−)Jのジャークが出力され
る。そして、この速度偏差計算器55に入力される
(−)Jのジャークは、加速度計算器54において積分
され、時々刻々の加速度が図2の加速度図に示すように
求まる。
【0037】さらに、速度偏差計算器55において図2
に図示の速度図に示す如き二次曲線を求め、この時々刻
々変化する加速偏差値に、速度発生器56においてサン
プリング時間4Δtのときの速度V を加えて電力増幅器6に出力される。この間、荷役アー
ム2の速度は、図2に図示の速度図の指令値に正確に追
従する。また、サンプリング時間5Δtに達すると、荷
役アーム2は速度指令値8Vと一致し、速度センサ8に
よる検出速度も図2に図示の速度図に示すように8Vに
なる。したがって、加速度は0となる。このとき速度比
較器51からは、速度偏差0を出力する。第1判別器5
2は偏差0を速度偏差|α|と比較して、ΔVi=0を
選択し、その結果、速度発生器56はサンプリング時間
5Δtにおける速度8Vを電力増幅器6に出力する。そ
の結果サーボモータ7は速度8Vの一定速度で動作し続
ける。
【0038】図4は、本発明に係る荷役機械の制御方法
の他の実施例を示す制御ブロック図で、図1に図示の実
施例と異なる点は、指令変換器5の制御方法の点であ
る。図4において、指令変換器5は以下のように構成さ
れる。
【0039】151は速度比較器で、オペレータの操作
によって操作レバー3に加えた力による力センサ4から
の指令値と速度センサ8によって検出されるサーボモー
タ7の回転速度に基づく現在の動作速度(フィードバッ
ク値)との差ΔVを出力するものである。152は第1
判別器で、速度比較器151からの出力値ΔVの値と現
在の加速度aiの値により以後の処理方法を選択するた
めの信号判別を行うもので、速度比較器151からの出
力値ΔVと速度偏差α(設定値で、最大速度の1/30以
下の値)の絶対値(|α|)とを比較すると共に、加速
度aiと加速度偏差βの絶対値(|β|)とを比較し、
加加速(又は減加速)か否かを判定する。すなわち、速
度比較器151からの出力値ΔVが速度偏差αの絶対値
(|α|)に等しいか小さいときで、かつ加速度aiが
加速度偏差βの絶対値(|β|)に等しいか小さいとき
は、加加速(又は減加速)すべきでないと判定する。
【0040】153は第2判別器で、速度比較器151
から出力されるΔVの値と現在の加速度aiとの関係か
ら加加速あるいは減加速の判別を行うもので、速度比較
器151から出力された2JΔVと現在の加速度ai2
とを比較し、 2JΔV≧ai2 のときは、加加速(正のジャーク)となり、 2JΔV<ai のときは、減加速(負のジャーク)となる。154は加
速度計算器で、加速センサ8によって検出されたサーボ
モータ7の回転速度データを記録して加速度aiを計算
するものである。
【0041】155は速度偏差計算器で、第2判別器1
53の判別結果(正のジャークか、負のジャークか)と
加速度計算器154からの出力値aiとから電力増幅器
6に出力する速度指令の基礎になるΔViを求める。1
56は速度発生器で、第2判別器153によって選択さ
れた加加速又は減加速のいずれかに基づいて速度偏差計
算器155で計算された速度偏差値ΔVi、又は第1判
別器152の判別結果、加加速(又は減加速)でないと
判定された場合の速度偏差値ΔVi(=0)のいずれか
一方を取り込んで、現在の速度(Vi-1)に加算した制
御速度Viを算出し、電力増幅器6に出力するものであ
る。
【0042】次に本実施例の動作について説明する。図
4の指令変換器5も1サンプリング周期毎に動作するが
その状況は図2のような速度指令値をとるときには図1
の指令変換器5と全く同じ動作を行う。速度指令値が図
5の場合には、サンプリング時間2Δtまでは、図5は
図2と同じ速度指令値であるから指令変換器5の動作は
図2と全く変わらない。さらに、サンプリング時間3Δ
tに達すると、図5に図示の速度図に示すように、速度
は、4Vで、 4V=2JΔt2 となり、このときの加速度は、図5に図示の加速度図に
示す如く2Aで、 2A=2JΔt で示される。
【0043】サンプリング時間3Δtに達するまでは、
荷役アーム2は、図5に図示の速度図の指令値に追従し
て動作し、オペレータの腕1は、正確に制御される。そ
して、サンプリング時間3Δtに達したとき、速度指令
値は、サンプリング時間2Δtの8Vに比較して下げて
7.5Vに変化させている。そこで、速度比較器151
は、このサンプリング時間3Δtにおいて、力センサ4
の出力速度指令値7.5Vと速度センサ8からの出力値
4Vとから偏差3.5Vを出力する。この速度比較器1
51から出力される偏差3.5Vは、第1判別器152
において速度偏差|α|と比較される。そして、第1判
別器152における比較結果は、 3.5V>|α| となり、第2判別器153での処理を選択する。
【0044】第2判別器153では、まず、2JΔVi
を計算する。このΔViは、 ΔVi=3.5V で、Vは、 であるから、ΔViは、 ΔVi=1.75JΔt2 となり、3.5J2 Δt2 と加速度2JΔtの二乗(2
JΔt)2 とを比較すると、 3.5J2 Δt2 <(2JΔt)2 と小さくなり、(−)Jのジャーク(減加速)を選択す
る。
【0045】この第2判別器153における(−)ジャ
ークの選択により、速度偏差計算器155には、図5の
ジャーク図に示す如く、サンプリング時間3Δtから次
のサンプリング時間4Δtまでの間、(−)Jのジャー
クが出力される。そして、この速度偏差計算器155に
入力される(−)Jのジャークは、加速度計算器154
において積分され、時々刻々の加速度が図5の加速度図
に示すように求まる。さらに、速度偏差計算器155に
おいて図5に図示の速度図に示す如き二次曲線を求め、
この時々刻々変化する加速偏差値に、速度発生器156
においてサンプリング時間3Δtのときの速度V=2J
Δt2 を加えて電力増幅器6に出力される。この間、荷
役アーム2の速度は、図5に図示の速度図の指令値に正
確に追従する。
【0046】そして、サンプリング時間4Δtに達する
と、図5に図示の速度図に示すように、速度は、7V
で、 となり、このときの加速度は、図2に図示の加速度図に
示す如くAで、 A=JΔt で示される。サンプリング時間4Δtにおいて、荷役ア
ーム2は、図5に図示の速度図の指令値に追従して動作
し、オペレータの腕1は、正確に制御される。そして、
サンプリング時間4Δtに達すると速度指令値は、サン
プリング時間3Δtのときの7.5Vと比較して下げた
7Vに変化している。
【0047】このサンプリング時間4Δtにおいて、速
度比較器151は、力センサ4の出力速度指令値7Vと
速度センサ8からの出力値7Vとから偏差0を出力す
る。この速度比較器151から出力される偏差0は、第
1判別器152において速度偏差|α|と比較される。
そして、第1判別器152における比較結果は、 0V<|α| となる。一方で加速度ai=Aであるから、 A>|β| とな、結局、第2判別器153での処理を選択する。第
2判別器153では、まず、2JΔViを計算する。こ
のΔViは、 ΔVi=0 となり、このΔViと加速度JΔtの二乗とを比較する
と、 0<(JΔt)2 となる。そこで第2判別器153においては、(−)J
のジャーク(減加速)を選択する。
【0048】この第2判別器153における(−)ジャ
ークの選択により、速度偏差計算器155には、図5の
ジャーク図の破線に示す如く、サンプリング時間4Δt
から次のサンプリング時間5Δtまでの間、(−)Jの
ジャークが出力される。そして、この速度偏差計算器1
55に入力される(−)Jのジャークは、加速度計算器
154において積分され、時々刻々の加速度が図5の加
速度図の破線に示すように求まる。さらに、速度偏差計
算器155において図5に破線で図示の速度図に示す如
き二次曲線を求め、この時々刻々変化する加速偏差値
に、速度発生器156においてサンプリング時間4Δt
のときの速度 を加えて電力増幅器6に出力される。この間、荷役アー
ム2の速度は、図5に破線で図示の速度図の指令値に正
確に追従する。また、サンプリング時間5Δtに達する
と、図5に破線で図示の速度図に示すように荷役アーム
2は、速度指令値をサンプリング時間4Δtの7Vに比
較して下げて6.5Vに変化させている。速度センサ8
による検出速度は、図5に破線で図示の速度図に示すよ
うに8Vになる。加速度は、図5の加速図に破線で示す
ように0となる。このとき速度比較器151からは、速
度偏差ΔV=1.5Vを出力する。この速度比較器15
1から出力される偏差1.5Vは、第1判別器152に
おいて速度偏差|α|と比較される。そして、第1判別
器152における比較結果は、 1.5V>|α| となり、第2判別器153での処理を選択する。第2判
別器153では、まず、2JΔViを計算する。このΔ
Viは、 ΔVi=−1.5V で、Vは、 であるから、ΔViは、 ΔVi=−0.75JΔt2 となり、−1.5J2 Δt2 と図5に破線で図示の加速
度0の二乗(0)2 とを比較すると、 −1.5J2 Δt2 <0 と小さくなり、(−)Jのジャーク(減加速)を選択す
る。
【0049】この第2判別器153における(−)ジャ
ークの選択により、速度偏差計算器155には、図5の
ジャーク図の破線に示す如く、サンプリング時間5Δt
から次のサンプリング時間6Δtまでの間、(−)Jの
ジャークが出力される。そして、この速度偏差計算器1
55に入力される(−)Jのジャークは、加速度計算器
154において積分され、時々刻々の加速度が図5の加
速度図の破線に示すように求まる。さらに、速度偏差計
算器155において図5に図示の速度図の破線に示す如
き二次曲線を求め、この時々刻々変化する加速偏差値
に、速度発生器156においてサンプリング時間5Δt
のときの速度V=8Vを加えて電力増幅器6に出力され
る。サンプリング時間2Δtから下げ出した力センサ4
より出力される速度指令値は、サンプリング時間5Δt
からさらに下げサンプリング時間6Δtにおいては、サ
ンプリング時間5Δにおける速度指令値6.5Vよりさ
らに下げて6Vにしている。したがって、サンプリング
時間6Δtに達すると、図5に図示の速度図の破線に示
すように、速度は、7.2Vで、 となり、このときの加速度は、図5に図示の加速度図に
示す如く(−)Aで、 −A=−JΔt で示される。
【0050】サンプリング時間6Δtにおいて、荷役ア
ーム2は、図5に図示の速度図の指令値に追従して動作
し、オペレータの腕1は、正確に制御される。そして、
サンプリング時間6Δtに達しても速度指令値は、サン
プリング時間5Δtのときよりも低い値に変化してい
る。すなわち、オペレータの腕1は、力センサ4に出力
6Vにまで下げた値を出力するよう制御している。この
サンプリング時間6Δtにおいて、速度比較器151
は、力センサ4の出力速度指令値6Vと、速度センサ8
からの出力値7.2Vとから偏差1.2Vを出力する。
この速度比較器151から出力される偏差1.2Vは、
第1判別器152において速度偏差|α|と比較され
る。そして、第1判別器152における比較結果は、 1.2V>|α| となり、第2判別器153での処理が選択される。第2
判別器153では、まず、2JΔViを計算する。この
ΔViは、 ΔVi=−1.2V で、Vは、 で、Jが(−)であるから、2JΔViは、 2JΔVi=1.2J2 Δt2 となる。このときの加速度aiは、図5に図示の加速度
図に示す如く−Aで、 ai=−A=−JΔt となる。
【0051】そこで、1.2J2 Δt2 と加速度(−)
JΔtの二乗(−JΔt)2 とを比較すると、 1.2J2 Δt2 >J2 Δt2 と大きくなり、(+)Jのジャーク(加加速)を選択す
る。
【0052】この第2判別器153における(+)ジャ
ークの選択により、速度偏差計算器155には、図5の
ジャーク図の破線に示す如く、サンプリング時間6Δt
から次のサンプリング時間7Δtまでの間、(+)Jの
ジャークが出力される。そして、この速度偏差計算器1
55に入力される(+)Jのジャークは、加速度計算器
154において積分され、時々刻々の加速度が図5の加
速度図の破線に示すように求まる。さらに、速度偏差計
算器155において図5に図示の速度図の破線に示す如
き二次曲線を求め、この時々刻々変化する加速偏差値
に、速度発生器156においてサンプリング時間6Δt
のときの速度V=7.2Vを加えて電力増幅器6に出力
される。サンプリング時間2Δtから下げ出した力セン
サ4より出力される速度指令値は、サンプリング時間6
Δtからさらに下げサンプリング時間7Δtにおいて
は、サンプリング時間5Δにおける速度指令値6Vより
さらに下げて5.5Vにしている。このため、オペレー
タの腕1は、力センサ4に出力5.5Vにまで下げた値
を出力するよう制御している。このサンプリング時間7
Δtにおいて、速度比較器151は、力センサ4の出力
速度指令値5.5Vと速度センサ8からの出力値5.9
Vとから偏差0.4Vを出力する。この速度比較器15
1から出力される偏差0.4Vは、第1判別器152に
おいて速度偏差|α|と比較される。そして、第1判別
器152における比較結果は、 0.4V>|α| となり、第2判別器153での処理が選択される。
【0053】第2判別器153では、まず、2JΔVi
を計算する。このΔViは、 ΔVi=0.4V で、Vは、 であるから、ΔViは、 ΔVi=0.2JΔt2 となる。そして、この2JΔVi(=0.4J2 Δ
2 )と、加速度(−)JΔtの二乗(JΔt)2 とを
比較すると、 0.4J2 Δt2 <J2 Δt2 となり、小さくなり、(−)Jのジャーク(減加速)を
選択する。
【0054】この第2判別器153における(−)ジャ
ークの選択により、速度偏差計算器155には、図5の
ジャーク図の破線に示す如く、サンプリング時間7Δt
から次のサンプリング時間8Δtまでの間、(−)Jの
ジャークが出力される。そして、この速度偏差計算器1
55に入力される(−)Jのジャークは、加速度計算器
154において積分され、時々刻々の加速度が図5の加
速度図の破線に示すように求まる。さらに、速度偏差計
算器155において図5に図示の速度図の破線に示す如
き二次曲線を求め、この時々刻々変化する加速偏差値
に、速度発生器156においてサンプリング時間7Δt
のときの速度V=5.9Vを加えて電力増幅器6に出力
される。サンプリング時間2Δtから下げ出した力セン
サ4より出力される速度指令値は、サンプリング時間7
Δtからさらに下げサンプリング時間8Δtにおいて
は、サンプリング時間7Δにおける速度指令値5.5V
よりさらに下げて5.3Vにしている。サンプリング時
間7Δから次のサンプリング時間8Δtまでの間の
(−)Jジャークは、速度偏差ΔV=0.4Vであった
ために図に示す如く、Jの値がΔVの関数関係から小さ
くなっているため、減速が緩やかであり、サンプリング
時間10Δtにおいては、速度指令値5.3Vに近くな
り、定速動作となる状況にある。
【0055】図1の実施例で、速度指令値が図5の場合
は、図1と図4の動作は、サンプリング時間4Δtまで
は、全く変わらない。その理由は、速度指令値と速度セ
ンサ8からの出力値との偏差が大きく図1と図4の共通
部分の制御フローを通っていたからである。しかし、サ
ンプリング時間4Δtにおいては、速度比較器51は力
センサ4の出力速度指令値7Vと速度センサ8からの出
力7Vとが一致して偏差0Vとなることから図1と図4
の動作の間に差を生ずる。
【0056】図1では、速度比較器51から出力される
偏差0Vは、第1判別器52において速度偏差|α|と
比較される。そして第1判別器52における比較結果
は、 0V<|α| となり、第2判別器53での処理は選択されない。すな
わち、加速度aiが ai=0 で、ジャークJ=0が選択される。しかし、サンプリン
グ時間4Δtにおいては、加速度がA(=JΔt)であ
るにも拘らず、力センサ4の出力速度指令値と速度セン
サ8からの出力値との偏差を示すViが、Vi=0であ
ので速度偏差計算器55においては、速度を0に収束さ
せるために、速度偏差ΔViにΔVi=0を選択するこ
とになる。速度偏差ΔVi=0を選択すると、早期に速
度を0にしようと急激な加速度の減少を起こし加速度が
0になるまでの間、図5に実線で図示のジャーク図に示
すように(−)側の最大のジャークを発生させる。加速
度が0になった後は、図5に実線で図示のジャーク図に
示すようにジャークJは0になる。この結果、荷役アー
ム2の速度は、実線に示すように7.1Vで定速動作す
るように変化する。また、サンプリング時間5Δtに達
すると、図5に図示の速度図に示すように、速度は、
7.1Vで、 7.1V=3.55JΔt2 となり、このときの加速度は、図5に実線で図示の加速
度図に示す如く0である。サンプリング時間5Δtにお
いて、荷役アーム2は、図5に図示の速度図の指令値に
追従して動作し、オペレータの腕1は、正確に制御され
る。そして、サンプリング時間5Δtに達したとき、速
度指令値は、サンプリング時間4Δtの7Vに比較して
下げて6.5Vに変化させている。
【0057】そこで、速度比較器51は、このサンプリ
ング時間5Δtにおいて、力センサ4の出力速度指令値
6.5Vと速度センサ8からの出力値7.1Vとから偏
差0.6Vを出力する。この速度比較器51から出力さ
れる偏差0.6Vは、第1判別器52において速度偏差
|α|と比較される。そして、第1判別器52における
比較結果は、 0.6V>|α| となり、第2判別器53での処理を選択する。第2判別
器53では、まず、2JΔViを計算する。このΔVi
は、 ΔVi=−0.6V で、Vは、 であるから、ΔViは、 ΔVi=−0.3JΔt2 となり、0.3J2 Δt2 と図5に実線で図示の加速度
0(零)の二乗(0)2とを比較すると、 −0.6J2 Δt2 <0 と小さくなり、(−)Jのジャーク(減加速)を選択す
る。
【0058】この第2判別器53における(−)ジャー
クの選択により、速度偏差計算器55には、図5のジャ
ーク図の実線に示す如く、サンプリング時間5Δtから
次のサンプリング時間6Δtまでの間、(−)Jのジャ
ークが出力される。そして、この速度偏差計算器55に
入力される(−)Jのジャークは、加速度計算器54に
おいて積分され、時々刻々の加速度が図5の加速度図の
実線に示すように求まる。さらに、速度偏差計算器55
において図5に図示の速度図の実線に示す如き二次曲線
を求め、この時々刻々変化する加速偏差値に、速度発生
器56においてサンプリング時間5Δtのときの速度V
=7.1Vを加えて電力増幅器6に出力される。サンプ
リング時間2Δtから下げ出した力センサ4より出力さ
れる速度指令値は、サンプリング時間5Δtからさらに
下げサンプリング時間6Δtにおいては、サンプリング
時間5Δにおける速度指令値6.5Vよりさらに下げて
6Vにしている。したがって、サンプリング時間6Δt
に達すると、図5に図示の速度図に示すように、速度
は、6.2Vで、 となり、このときの加速度は、図5に図示の加速度図に
示す如く(−)Aで、 −A=−JΔt で示される。
【0059】サンプリング時間6Δtにおいて、荷役ア
ーム2は、図5に図示の速度図の指令値に追従して動作
し、オペレータの腕1は、正確に制御される。そして、
サンプリング時間6Δtに達しても速度指令値は、サン
プリング時間5Δtのときよりも低い値に変化してい
る。すなわち、オペレータの腕1は、力センサ4に出力
6Vにまで下げた値を出力するよう制御している。この
サンプリング時間6Δtにおいて、速度比較器51は、
力センサ4の出力速度指令値6Vと速度センサ8からの
出力値6.2Vとから偏差0.2Vを出力する。この速
度比較器51から出力される偏差0.2Vは、第1判別
器52において速度偏差|α|と比較される。そして、
第1判別器52における比較結果は、α=1/3Vとし
ているので、 0.2V<|α| となり、第2判別器153での処理は選択されない。す
なわち、 ΔVi=0 が選択される。これにより速度発生器56は電力増幅器
6に速度6.2Vを出力する。
【0060】しかし、サンプリング時間6Δtにおいて
は、加速度が(−)A(=−JΔt)であるにも拘ら
ず、力センサ4の出力速度指令値と速度センサ8からの
出力値との偏差を示すΔViが、ΔVi=0であるの
で、早期に加速度を0(零)にしようと(−)Aから急
激な加速度の増加を起こし加速度が0(零)になるまで
の間、図5に図示のジャーク図の実線に示すように
(+)側の最大のジャークを発生させる。加速度が0
(零)になった後は、図5に図示のジャーク図の実線に
示すようにジャークJは0(零)になる。この結果、荷
役アーム2の速度は、実線に示すように5.8Vで定速
動作するように変化する。そして、サンプリング時間7
Δtに達すると、図5に図示の速度図に示すように速度
は、5.7Vで、 となり、このときの加速度は、図5に図示の加速度図に
示す如く0で示される。サンプリング時間7Δtにおい
て、荷役アーム2は、図5に図示の速度図の指令値に追
従して動作し、オペレータの腕1は、正確に制御され
る。そして、サンプリング時間7Δtに達しても速度指
令値は、サンプリング時間6Δtのときよりも低い値
5.5Vに変化している。このため、オペレータの腕1
は、力センサ4に出力5.5Vにまで下げた値を出力す
るよう制御している。
【0061】このサンプリング時間7Δtにおいて、速
度比較器51は、力センサ4の出力速度指令値5.5V
と速度センサ8からの出力値5.7Vとから偏差0.2
Vを出力する。この速度比較器51から出力される偏差
0.2Vは、第1判別器152において速度偏差|α|
と比較される。そして、第1判別器152における比較
結果は、 0.2V<|α| となり、第2判別器53での処理は選択されない。すな
わち、速度ΔViが ΔVi=0 が選択される。このときの加速度が0であるから速度発
生器56は電力増幅器6に速度5.7Vを出力する。そ
して、荷役アーム2は一定速度5.6Vで動作し続け
る。なお、図5のサンプリング時間8Δtにおいて速度
指令値が5.3Vでアーケム2の速度が5.6Vである
から、その偏差−0.3Vは、図1の実施例では誤差と
して生じたままとなる。
【0062】図6〜図7には、本発明に係る制御方法の
適用されるマニピュレータの概略構成及び制御ブロック
図が示されている。図において、11はマスターアー
ム、12はスレーブアームで、このスレーブアーム12
は、マスターアーム11とは異なる形状に構成されてい
る。13はマニピュレータコントローラで、マスターア
ーム11の動きによってスレーブアーム12を動作させ
るための座標変換を行う。これらマスターアーム11及
びスレーブアーム12は、実際のものは6自由度を持つ
が説明を簡単にするため3自由度としてある。14、1
5、16、はマスターアーム11の自由度に取り付けら
れた位置検出センサで、17はマスターアーム11の先
端に取り付けられたグリップである。オペレータはグリ
ップ17を握ってマスターアーム11を動かすと、マス
ターアーム11の各可動部に取り付けられた位置検出セ
ンサ14、15、16が動き位置検出センサ14、1
5、16の移動方向と移動量がマニピュレータコントロ
ーラ13に送られる。
【0063】18は操作信号処理部であり、位置検出セ
ンサ14、15、16の出力信号の故障検出、位相弁別
を行った後、出力パルスをカウントする。19は経路演
算部で、マスターアーム11とスレーブアーム12の幾
何学的形状を基にそれぞれの先端が相似の動作になるよ
う演算する。これによりマスターアーム11とスレーブ
アーム12の構造が異なっていてもグリップ17とスレ
ーブアーム12の先端の動作は幾何学的に相似になるよ
うスレーブアーム12の各自由度のアクチュエータに信
号を送ることができる。
【0064】20、21、22はスレーブアーム12の
3自由度のアクチュエータである。それぞれのアクチュ
エータ20、21、22には、それぞれ位置検出センサ
23、24、25が取り付けられており、スレーブアー
ム12の位置が検出できるようになっている。26はサ
ーボ制御部で経路演算部19からの制御信号を増幅して
アクチュエータ20、21、22に送ると共に位置検出
センサ23、24、25からのフィードバック信号を受
けて経路演算部19の制御信号と比較して更に偏差を出
力する。27は画像入力装置でありスレーブアーム12
の先端近くに設置される。28は画像処理装置であり、
29はグラフィックディスプレーで画像処理装置28の
信号を表示するオペレータはマスターアーム11を操作
するときグラフィックディスプレー29を見て行いマス
ターアーム11の動作を意識する必要はない。
【0065】次に本実施例の動作について説明する。マ
スターアーム11の自由度に取り付けられた位置検出セ
ンサ14、15、16で検出した移動方向と移動量は、
マニピュレータコントローラ13の操作信号処理部18
に入力される。この操作信号処理部18は以下のように
構成される。ここで位置検出は、X軸方向、Y軸方向、
Z軸方向の三次元の位置を検出するものであるが、説明
の都合上X軸の制御だけを取り上げている。また、本実
施例では3自由度を例に上げているため、位置検出セン
サも3個用いており、それらのそれぞれについて位置検
出を行って位置制御を行うのであるが、ここでは説明の
都合上1個の位置検出センサについてだけを取り上げて
いる。
【0066】81は位置比較器で、オペレータの操作に
よって移動したマスターアーム11の位置を検出する位
置検出センサ14による位置検出値と、マスターアーム
11の動作によって移動したスレーブアーム12の位置
を検出する位置検出センサ20による位置検出値とを比
較して、その差ΔXを出力するものである。
【0067】82は第1判別器で、位置比較器81から
の出力値ΔXの値により以後の処理方法を選択するため
の信号判別を行うもので、位置比較器81からの出力値
ΔXと位置偏差α(設定値で、Xの1/3以下の値)の
絶対値(|α|)とを比較し、加速(又は減速)か否か
を判定する。すなわち、位置比較器81からの出力値Δ
Xが速度偏差αの絶対値(|α|)より大きい場合に、
加速と判定し、位置比較器81からの出力値ΔXが速度
偏差αの絶対値(|α|)に等しいか小さい場合に減速
であると判定する。
【0068】83は第2判別器で、位置比較器81から
出力されるΔXの値と現在の速度Viとの関係から加速
度(A)あるいは減速度(−A)の判別を行うもので、
位置比較器81から出力された2AΔXと現在の速度V
iとを比較し、 2AΔX>Vi2 のときは、加速度となり、 2AΔX≦Vi2 のときは、減速度となる。
【0069】84は速度計算器で、位置検出センサ23
によって検出されたアクチュエータ20の回転位置デー
タを記録して速度Viを計算するものである。
【0070】85は位置偏差計算器で、第2判別器83
の判別結果(正の加速度か、負の加速度か)と速度計算
器84からの出力値Viとから操作信号処理部19に出
力する速度指令の基礎になる位置偏差ΔXiを求める。
【0071】86は位置発生器で、第2判別器83によ
って選択された加速又は減速のいずれかに基づいて位置
偏差計算器85で計算された位置偏差値ΔXi、又は第
1判別器82の判別結果、加速でないと判定された場合
の位置偏差値ΔXi(=0)のいずれか一方を取り込ん
で、現在の位置(Xi-1)に加算した制御位置Xiを算
出し、操作信号処理部19に出力するものである。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、オペレー
タの操作に基づいて吊り荷を所定の位置に移動すること
を目的とした荷役機械におけるオペレータの操作に基づ
く指令値と荷役機械の現在値との差を求め、この差の時
間に関する正の二次微分値と負の二次微分値と零の微分
値の3つのうち1つを選択してアクチュエータの制御方
法を切換えるようにしてあるため、オペレータが自由な
意思でアクチュエータに速度指令又は位置指令を与える
場合に、現在の速度と前回のサンプリング速度とを比較
して、加加速又は加速度、定加速又は定速、減加速又は
減速度の3領域のいずれかを選択して最適の加加速度又
は加速度、減加速度又は減速度を決めてアクチュエータ
を自動的に制御することができる。
【0073】請求項2記載の発明によれば、オペレータ
の操作によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定
の位置に移動することを目的とした荷役機械におけるオ
ペレータの操作によって生ずる長尺アームの速度指令値
と該荷役機械の長尺アームの現在の速度との差を求め、
この差の値に基づいて正のジャーク値と、負のジャーク
値と、零の加速度値及び又はジャーク値の3つの値のう
ちの1つを選択してアクチュエータの制御方法を切換え
るようになっているため、オペレータが自由な意思でア
クチュエータに速度指令を与える場合に、現在の速度指
令と前回のサンプリング時のアクチュエータの速度とを
比較して、加加速、定加速又は定速、減加速度の3領域
のいずれかを選択して最適の加加速度、減加速度を決め
てアクチュエータを自動的に制御することができる。
【0074】請求項3記載の発明によれば、オペレータ
の操作によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定
の位置に移動することを目的とした荷役機械におけるオ
ペレータの操作によって生ずる長尺アームの位置指令値
と該荷役機械の長尺アームの現在の位置との差を求め、
この差の値に基づいて正の加速度値と、負の加速度値
と、零の加速度値との3つの値のうちの1つを選択して
アクチュエータの制御方法を切換えるようになっている
ため、オペレータが自由な意思でアクチュエータに位置
指令を与える場合に、現在の位置指令と前回のサンプリ
ング時のアクチュエータの位置とを比較して、加速度、
定速、減速度の3領域のいずれかを選択して最適の加速
度、減速度を決めてアクチュエータを自動的に制御する
ことができる。
【0075】請求項4記載の発明によれば、オペレータ
の操作によって長尺アーム先端に装着した吊り荷を所定
の位置に移動することを目的とした荷役機械におけるオ
ペレータの操作によって生ずる指令値と該荷役機械の現
在値との差を求め、この差の時間に関する正の二次微分
値と、負の二次微分値と、零の二次微分値及び又は零の
一次微分値との3つのうちの値のうちの1つを選択して
アクチュエータの制御方法を切換えるようになっている
ため、オペレータが自由な意思でアクチュエータに速度
指令又は位置指令を与える場合に、現在の指令値と前回
のサンプリング時のアクチュエータの位置又は速度とを
比較して、加加速又は加速度、定加速又は定速、減加速
又は減速度の3領域のいずれかを選択して最適の加加速
度又は加速度、減加速度又は減速度を決めてアクチュエ
ータを自動的に制御することができる。
【0076】請求項5記載の発明によれば、正の二次微
分値及び負の二次微分値を、それぞれ誤差の関数として
いるため、アームの速度が速度図の指令値に正確に追従
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る荷役機械の制御方法の実施例を示
す制御ブロック図である。
【図2】図1に図示の荷役機械の制御方法による荷役ア
ームの動作時のジャーク図、加速度図、速度図を示す図
である。
【図3】図1に図示の速度偏差値に対するジャーク値を
示す図である。
【図4】本発明に係る荷役機械の制御方法の他の実施例
を示す制御ブロック図である。
【図5】図4に図示の荷役機械の制御方法によるマニピ
ュレータの動作時のジャーク図、加速度図、速度図を示
す図である。
【図6】本発明に係る荷役機械の制御方法の適用される
マニピュレータのシステム構成図である。
【図7】本発明に係る荷役機械の制御方法の別な実施例
を示す制御ブロック図である。
【図8】従来のマニピュレータのシステム構成図であ
る。
【符号の説明】
1…………………………………………………オペレータ
の腕 2…………………………………………………荷役アーム 3…………………………………………………操作レバー 4…………………………………………………力センサ 5…………………………………………………指令変換器 51………………………………………………速度比較器 52,152……………………………………第1判別器 53,153……………………………………第2判別器 54,154……………………………………加速度計算
器 55,155……………………………………速度偏差計
算器 56,156……………………………………速度発生器 6…………………………………………………電力増幅器 7…………………………………………………サーボモー
タ 8…………………………………………………速度センサ 151……………………………………………速度比較器 11………………………………………………マスターア
ーム 12………………………………………………スレーブア
ーム 13………………………………………………マニピュレ
ータコントローラ 14,15,16………………………………位置検出セ
ンサ 18………………………………………………操作信号処
理部 19………………………………………………経路演算部 20,21,22………………………………アクチュエ
ータ 23,24,25………………………………位置検出セ
ンサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータの操作に基づいて吊り荷を所
    定の位置に移動することを目的とした荷役機械におい
    て、上記オペレータの操作に基づく指令値と荷役機械の
    現在値との差を求め、該差の時間に関する正の二次微分
    値と負の二次微分値と零の微分値の3つのうち1つを選
    択してアクチュエータの制御方法を切換えることを特徴
    とする荷役機械の制御方法。
  2. 【請求項2】 オペレータの操作によって長尺アーム先
    端に装着した吊り荷を所定の位置に移動することを目的
    とした荷役機械において、オペレータの操作によって生
    ずる長尺アームの速度指令値と該荷役機械の長尺アーム
    の現在の速度との差を求め、該差の値に基づいて正のジ
    ャーク値と、負のジャーク値と、零の加速度値及び又は
    ジャーク値の3つの値のうちの1つを選択してアクチュ
    エータの制御方法を切換えることを特徴とする荷役機械
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 オペレータの操作によって長尺アーム先
    端に装着した吊り荷を所定の位置に移動することを目的
    とした荷役機械において、オペレータの操作によって生
    ずる長尺アームの位置指令値と該荷役機械の長尺アーム
    の現在の位置との差を求め、該差の値に基づいて正の加
    速度値と、負の加速度値と、零の加速度値との3つの値
    のうちの1つを選択してアクチュエータの制御方法を切
    換えることを特徴とする荷役機械の制御方法。
  4. 【請求項4】 オペレータの操作によって長尺アーム先
    端に装着した吊り荷を所定の位置に移動することを目的
    とした荷役機械において、オペレータの操作によって生
    ずる指令値と該荷役機械の現在値との差を求め、該差の
    時間に関する正の二次微分値と、負の二次微分値と、零
    の二次微分値及び又は零の一次微分値との3つのうちの
    値のうちの1つを選択してアクチュエータの制御方法を
    切換えることを特徴とする荷役機械の制御方法。
  5. 【請求項5】 上記正の二次微分値及び負の二次微分値
    は、それぞれ誤差の関数であることを特徴とする請求項
    1又は4記載の荷役機械の制御方法。
JP15691094A 1994-07-08 1994-07-08 荷役機械の制御方法 Pending JPH0825258A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6853879B2 (en) 2001-08-10 2005-02-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Medical manipulator and method of controlling the same
JP2013202762A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Denso Wave Inc ロボットシステム
KR20160117930A (ko) * 2015-03-24 2016-10-11 하이윈 테크놀로지스 코포레이션 전동 그리퍼 시스템 및 이것의 제어 방법
JP2017035782A (ja) * 1999-05-28 2017-02-16 ブルックス オートメーション インコーポレイテッド 時間最適アーム動作を生成する装置

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