JPH08250401A - 半導体装置の製造方法および半導体装置製造用フォトマスク - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置製造用フォトマスク

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JPH08250401A
JPH08250401A JP5473495A JP5473495A JPH08250401A JP H08250401 A JPH08250401 A JP H08250401A JP 5473495 A JP5473495 A JP 5473495A JP 5473495 A JP5473495 A JP 5473495A JP H08250401 A JPH08250401 A JP H08250401A
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JP
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substrate
manufacturing
semiconductor device
pattern
photomask
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JP5473495A
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Yasushi Kubota
靖 久保田
Kenichi Kato
憲一 加藤
Tamotsu Sakai
保 酒井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の熱収縮による精度の低下を防いで、特
性に優れた半導体装置を得ることができる半導体装置の
製造方法および半導体装置製造用フォトマスクを提供す
る。 【構成】 活性領域11形成のためのフォトマスク5a
と、ゲート電極12およびコンタクトホール13形成の
ためのフォトマスク5b、5cとで、パターン4aと4
bおよび4cとの拡大倍率を異ならせる。これにより、
ゲート絶縁膜14の形成工程で生じる基板10の熱収縮
に応じたパターンを形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
および半導体装置製造用フォトマスクに関し、特に、半
導体装置が形成される基板の熱収縮による精度の低下を
防ぐことができる半導体装置の製造方法および半導体装
置製造用フォトマスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置は、シリコンやガリウ
ム・砒素等の単結晶半導体基板上に形成されていた。こ
れは、単結晶材料を用いることにより特性の優れた半導
体装置とすることができるからであり、また、結晶性の
良い単結晶薄膜を形成することが困難だからである。こ
のため、素子として利用するのは単結晶基板の極表面の
みであるにも拘らず、高価な単結晶半導体基板を用いざ
るを得ないのが現状であった。
【0003】これに対し、近年、薄膜形成技術の進展と
共に多結晶半導体を用いて形成した素子の特性が大幅に
向上しつつあること、また、薄膜トランジスタ(TF
T)においては基板バイアス効果が無く寄生容量が小さ
い等のメリットがあることから、多結晶シリコン薄膜ト
ランジスタを用いた半導体装置が注目されている。例え
ば、ガラス基板上に形成されたフラッシュEEPROM
や、石英基板やガラス基板上に形成されたTFTを能動
素子とした液晶表示装置(TFT液晶表示装置)等であ
る。また、現在広く量産されているTFT液晶表示装置
には、ガラス基板上に形成された非晶質シリコンTFT
が用いられている。
【0004】更に、基板としては、軽量で耐衝撃性に優
れることからプラスチック基板を用いることも検討され
ている。
【0005】従来の半導体装置の製造方法について、図
2を用いて説明する。図2(a)〜(k)は、ガラス基
板上に形成された多結晶シリコンTFTの製造工程を示
す断面図である。
【0006】まず、図2(a)に示すようなガラス基板
21上に、プラズマCVD(Chemical Vap
our Deposition)法または低圧CVD法
により図2(b)に示すような非晶質シリコン薄膜22
を堆積する。
【0007】次に、熱処理またはレーザー照射あるいは
両者の併用により非晶質シリコン薄膜22を多結晶化し
て多結晶シリコン薄膜23とする{図2(c)参照}。
続いて、これを図2(d)に示すような活性領域24の
パターンに加工する。
【0008】その後、図2(e)に示すように、ゲート
絶縁膜25としてシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜
を熱CVD法またはプラズマCVD法により堆積し、熱
処理により膜質と界面特性の改善とを図る。この熱処理
は、600℃で数時間あるいは20時間以上に及ぶこと
があり、一般にはこれが製造工程における最高温度とな
ることが多い。
【0009】次に、TFTのゲート電極となるアルミニ
ウム等の金属をスパッタ法により堆積し、図2(f)に
示すようなゲート電極26のパターンに加工する。
【0010】その後、TFTのソース領域およびドレイ
ン領域を形成するために、図2(g)および図2(h)
に示すように不純物イオン、nチャネル型トランジスタ
では燐イオン、pチャネル型トランジスタでは硼素イオ
ンをイオンドーピング法により注入する。この時、ゲー
ト電極26下の活性領域24には不純物イオンが注入さ
れない。また、注入を行わない領域はレジストで覆うこ
とによりn+領域およびp+領域を作り分けることができ
る。
【0011】さらに、図2(i)に示すように、層間絶
縁膜27としてシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜を
熱CVD法またはプラズマCVD法により堆積し、図2
(j)に示すようなコンタクトホール28を形成する。
【0012】最後に、図2(k)に示すように、配線金
属29としてアルミニウム等を形成してTFTを完成す
る。さらにその上に、シリコン窒化膜等からなる保護膜
を堆積することもある。
【0013】上記製造工程においては、薄膜を所定の形
状に加工する工程が複数回含まれている。これらの加工
工程は、図3に示すようなリソグラフィー工程とエッチ
ング工程とにより実現される。リソグラフィー工程とし
ては、光を用いるもの(露光工程)、または電子線やX
線を用いるもの等が挙げられるが、ここでは現在最も一
般的な方法である光を用いたリソグラフィー工程につい
て説明する。
【0014】まず、図3(a−1)および(b−1)に
示すように、石英基板(ブランクス)上にクロム等の遮
光性材料でパターン34を形成したフォトマスク35を
用意する。一方、基板31側には加工すべき薄膜材料3
2の上にフォトレジスト(感光性材料)33を塗布す
る。このフォトマスクと基板とを対向させてフォトマス
ク側から光を照射する。この時の露光方式としては、図
3(a−1)に示すように、基板31上に形成される実
パターンと同サイズであるパターン34を有するフォト
マスク35を用いる等倍露光法と、図3(b−1)に示
すように実パターンよりも一般に2〜5倍大きいパター
ン34を有するフォトマスク35を用いる縮小投影露光
法とがある。また、照射光36としては、水銀ランプの
スペクトル(可視光〜紫外線)、g線(436nm)や
i線(365nm)等の紫外線、あるいはKrFエキシ
マレーザー光(248nm)等が用いられる。
【0015】次に、現像処理を行うことにより、図3
(a−2)および(b−2)に示すように露光された部
分(ポジ型レジストの場合)のフォトレジストのみが溶
解してレジストパターン33aが形成される。
【0016】その後、この基板にエッチング処理を施す
ことにより、図3(a−3)および(b−3)に示すよ
うにレジストパターン33aとほぼ同じパターンの薄膜
32aが形成される。
【0017】最後に、図3(a−4)および(b−4)
に示すように残ったレジストパターン33aを除去す
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなTFTを
用いた半導体装置は、基板コスト等の点から安価なガラ
ス基板上に形成されることが多い。
【0019】しかし、ガラス基板を用いた場合には、歪
点温度が低いために熱処理工程により変形収縮するとい
う問題がある。例えば非晶質シリコンTFTの製造工程
では、プロセスの最高温度が350℃程度であるので収
縮の問題が比較的小さいが、更に特性の良好な多結晶シ
リコンTFTの製造工程では、プロセスの最高温度が6
00℃、あるいはそれ以上にもなるので、ガラス基板の
収縮は無視できなくなる。また、多結晶シリコンTFT
では、非晶質シリコンTFTよりも微細化することが多
い(最小線幅で2〜5μm)ので、基板収縮の影響がさ
らに大きくなる。
【0020】例えば、TFT液晶表示装置のTFT形成
側基板としてよく用いられているコーニング社(米国)
の#7059ガラスは、歪点温度が593℃であり、多
結晶シリコンTFTの製造には使用できない。また、非
晶質シリコンTFTの製造工程における350℃、1時
間の熱処理でも基板の収縮量は6ppmになる(SID
94 DIGEST p.851参照)。一方、多結
晶シリコンTFT用として開発された同社の#1737
ガラスは、歪点温度が667℃であり、多結晶シリコン
TFTの製造プロセスに耐えることができるが、600
℃、20時間の熱処理で基板の収縮量は26ppmにも
なる(SID 94 DIGEST p.851参
照)。
【0021】液晶表示装置を例にとって考えると、表示
領域の大型化要求や製造コストの低減要求に伴ってガラ
ス基板は大型化する傾向にあり、現在のところ360m
m×460mm、将来は500mm×600mm以上に
も達すると予想される。このとき、500mmに対して
6ppmの収縮量は3μmに相当し、26ppmの収縮
量は13μmに相当する。この値はTFTの線幅と比べ
て無視できないどころか、場合によってはその製造を不
可能にするものである。実際には、1枚の基板で多数の
パネル(または半導体チップ)を取る場合、各パネル
(または半導体チップ)毎に露光を行うことが多いの
で、基板の大きさではなくパネル(または半導体チッ
プ)の大きさで考えればよい場合もある。また、一般
に、露光工程ではパネル(または半導体チップ)の中央
部を基準にして位置合わせをするので、位置ずれの絶対
量の最小値は上記収縮量の1/2となる。
【0022】以下に、このような位置ずれについて、図
4〜図6を用いて説明する。これらの図において、左側
の図である(a−1)、(a−2)、(a−3)および
(a−4)は各製造工程における基板の断面図であり、
右側の図である(b−1)、(b−3)および(b−
4)は(a−1)、(a−3)および(a−4)に対応
するフォトマスクの断面図である。また、これらの図は
基板およびフォトマスクの両端部分のみを表示してい
る。
【0023】図4は、製造工程中に基板の収縮が生じな
い場合である。このときは実パターンと同一形状のパタ
ーン34を有するフォトマスク35を用いて何ら問題な
く素子を形成することができ、活性領域41、ゲート電
極42およびコンタクトホール43の間に位置ずれは生
じない。なお、図4(a−2)における44はゲート絶
縁膜を示す。
【0024】しかし、図5に示すように、製造工程中に
おいて、たとえば図5(a−2)の工程において基板の
収縮が生じると、基板収縮以前である図5(a−1)で
形成された実パターン(活性領域51)と、基板収縮以
後である図5(a−3)および(a−4)で形成された
実パターン(ゲート電極52およびコンタクトホール5
3)との間に位置ずれが生じる。この位置ずれの影響
は、特に基板の両端部で大きくなり、その結果、素子が
形成できなくなる恐れもある。例えば、図5(a−4)
に示すように、ソース領域およびドレイン領域と、コン
タクトホール53に一部が充填される配線金属とのコン
タクトがとれなくなる。上述した基板の収縮は、ある工
程での熱処理条件、たとえば処理温度や処理時間が、そ
れ以前の工程の熱処理条件よりも厳しい場合に生じ、例
えばTFTの製造においてはゲート絶縁膜54{図5
(a−2)参照}の熱処理等で生じることが多い。
【0025】このような基板の収縮による不良をなくす
ためには、図6に示すように、基板収縮が起こる、ゲー
ト絶縁膜64の形成工程である図6(a−2)より以前
の工程、つまり図6(b−1)で用いるフォトマスク3
5のパターン34と、基板収縮以降の工程、つまり図6
(b−3)および(b−4)で用いるフォトマスク35
のパターン34とに位置ずれ分に相当する余裕度(マー
ジン)を持たせることが必要である。これにより、基板
収縮以前に形成された実パターンである活性領域61
と、基板収縮以後に形成された実パターンであるゲート
電極62およびコンタクトホール63との間の位置ずれ
が生じても素子を形成することができる。しかし、上述
したフォトマスク35のパターン34に余裕度を持たせ
るということは、素子の占有面積が増加することを意味
する。これは素子の微細化を妨げるものであり、半導体
装置としての面積の増大、或は表示装置としての高精細
化の限界および開口率の低下を招く原因となる。
【0026】ところで、上記半導体装置の製造におい
て、露光装置としてステッパー(縮小投影露光装置)を
用いて露光工程を行う場合には、その露光装置を構成す
るレンズの位置を調整することによりパターンの投影倍
率をある程度変えることができる。しかし、この方法で
投影倍率を変えることには解像度や歪み等の点から限度
があり、実用的な値としては数10ppm程度であるの
で、それより大きな基板収縮が生じた場合には対応でき
ない。また、現在、TFT液晶表示装置の製造に広く用
いられている等倍露光装置は、上述のステッパーのよう
に投影倍率を変えることができない。
【0027】さらに、プラスチック基板を用いた場合に
は、ガラス基板よりも耐熱性が劣るため、基板収縮によ
る問題はより大きくなると予想される。
【0028】本発明は上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたものであり、基板の熱収縮による精度の
低下を防いで、特性に優れた半導体装置を得ることがで
きる半導体装置の製造方法および半導体装置製造用フォ
トマスクを提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、フォトマスク上のパターンを光により基板上
に転写する露光工程を2回以上含む半導体装置の製造方
法において、所定の露光工程と他の露光工程とで拡大倍
率が同一でないパターンを有するフォトマスクの組合せ
を用いており、そのことにより上記目的が達成される。
【0030】前記フォトマスクの組合せは、パターンの
拡大倍率を基板の熱収縮に対応して異ならせたものを用
いることができる。
【0031】前記基板としてガラスまたはプラスチック
を用いてもよい。
【0032】前記基板上に液晶表示装置の能動素子を具
備する半導体装置を作製することもできる。
【0033】前記フォトマスクの組合せは、パターンの
拡大倍率の差が1ppm以上1000ppm以下のもの
を用いるのが望ましい。
【0034】製造工程中、最高温度で行われる熱処理工
程の前後で前記パターンの拡大倍率が異なったフォトマ
スクを使用することができる。
【0035】前記基板上に活性領域となる半導体層、ゲ
ート絶縁膜およびゲート電極を形成する工程を含む場合
には、ゲート絶縁膜形成の前後で前記パターンの拡大倍
率が異なったフォトマスクを使用することができる。
【0036】前記露光工程で等倍露光装置を用いてもよ
い。
【0037】本発明の半導体装置製造用フォトマスク
は、露光工程を2回以上含む半導体装置の製造方法に用
いられるフォトマスクであって、所定の露光工程で用い
られるものと他の露光工程で用いられるものとでパター
ンの拡大倍率を異ならせてあり、そのことにより上記目
的が達成される。
【0038】
【作用】本発明においては、所定の露光工程と他の露光
工程とでフォトマスク上のパターンの拡大倍率が同一で
ないフォトマスクの組合せを用いている。これにより、
製造工程途中で生じる基板の熱収縮に応じたパターンを
形成して、位置合わせ精度やパターン歪み等の精度の低
下を防ぐことができる。よって、微細パターンを含む半
導体装置を容易に製造することができる。
【0039】上記パターンの拡大倍率は、基板の熱収縮
に対応して異ならせたものを用いることができる。
【0040】上記基板としてガラス基板またはプラスチ
ック基板を用いた場合には、基板の熱収縮量が半導体基
板や石英基板に比べて大きいので、精度の低下を防ぐ効
果がより顕著となる。
【0041】液晶表示装置の能動素子を具備する半導体
装置は、半導体装置1個当りの面積、或は半導体装置が
形成される基板の面積が大きく、熱収縮の絶対量が大き
くなるので、精度の低下を防ぐ効果がより顕著となる。
【0042】上記基板の熱収縮が1ppm以下の場合に
は、フォトマスクの精度の限界もあり、熱収縮による影
響も小さいので特に対策を施す必要が無い。また、基板
の熱収縮が1000ppm以上の場合には、基板面内で
収縮のバラツキが生じて、フォトマスク上のパターンの
均一な拡大・縮小では対応できない場合がある。よっ
て、拡大倍率の差が1ppm以上1000ppm以下の
フォトマスクの組合せを用いるのが特に有効である。
【0043】製造工程中、最高温度で行われる熱処理工
程の前後でフォトマスク上のパターンの拡大倍率を異な
らせると、基板の熱収縮が最も大きい工程の前後で拡大
倍率を変えることになるので、精度の低下を防ぐ効果が
より顕著となる。
【0044】通常の半導体装置の製造においては、ゲー
ト絶縁膜形成工程が最も高温のプロセスであることが多
い。よって、ゲート絶縁膜形成の前後でフォトマスク上
のパターンの拡大倍率を異ならせると、基板の熱収縮が
最も大きい工程の前後で拡大倍率を変えることになるの
で、精度の低下を防ぐ効果がより顕著となる。
【0045】上記露光工程で等倍露光装置を用いた場合
には、露光装置により投影倍率(パターンの転写倍率)
を変えることができない。よって、フォトマスク上のパ
ターンの拡大倍率を変えることが精度低下を防ぐ唯一の
手段となる。
【0046】本発明の半導体装置製造用フォトマスク
は、フォトマスク上のパターンの拡大倍率が同一でない
1組のフォトマスクであるので、製造工程途中で生じる
基板の熱収縮に応じたパターンを形成して、位置合わせ
精度やパターン歪み等の精度の低下を防ぐことができ
る。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0048】(実施例1)図1に、本発明の一実施例で
ある半導体装置の製造方法を示す。図1(a−1)は基
板10上に活性領域11を形成する工程を示す基板断面
図であり、(a−2)はその上にゲート絶縁膜14を、
(a−3)は更にその上にゲート電極12を、(a−
4)は更にその上に層間絶縁膜15を形成し、その層間
絶縁膜15およびゲート絶縁膜14にコンタクトホール
13を加工する工程を示す基板断面図である。また、図
1(b−1)、(b−3)および(b−4)は図1(a
−1)、(a−3)および(a−4)に対応するフォト
マスクの断面図である。尚、半導体装置の製造工程、リ
ソグラフィー工程およびエッチング工程は、図2および
図3に示した従来技術と同様の手順で行うことができ
る。
【0049】この半導体装置の製造においては、図1
(a−2)に示すように、図5および図6に示した従来
技術と同様に、ゲート絶縁膜形成後の熱処理工程におい
て基板の収縮が発生している。そこで、この基板収縮以
前に形成される実パターンである図1(a−1)の活性
領域11を形成するための、図1(b−1)に示すフォ
トマスク5aのパターン4aを基板収縮に相当する分だ
け大きくしておく。また、基板収縮以後に形成される実
パターンである図1(a−3)のゲート電極12および
図1(a−4)のコンタクトホール12を形成するため
の、図1(b−3)および(b−4)に示すフォトマス
ク5b、5cのパターン4b、4cは、そのままの大き
さに形成する。
【0050】一般に、基板の熱収縮が極端に大きくない
限りは等方的に収縮が起こるので、熱収縮以前である図
1(b−1)のフォトマスク5aのパターン4aは、熱
収縮以後である図1(b−3)および(b−4)のフォ
トマスク5b、5cのパターン4b、4cに比べて等方
的に拡大したものを用いることができる。例えば、基板
の収縮率が20ppmである場合には、活性領域11に
対応する図1(b−1)に示すフォトマスク5aのパタ
ーン4aを、ゲート電極12に対応する図1(b−3)
に示すフォトマスク5bのパターン4bおよびコンタク
トホール13に対応する図1(b−4)に示すフォトマ
スク5cのパターン4cに比べて20ppmだけ等方的
に拡大したものとする。その結果、両方のフォトマス
ク、たとえばフォトマスク5aとフォトマスク5b(ま
たは5c)とを重ね合わせると、基板中央部(1枚の基
板で多数のパネルまたは半導体チップを取る場合にはパ
ネル中央部または半導体チップ中央部)ではパターンが
ほぼ一致するが、端部に行く程パターン位置がずれたも
のとなる。
【0051】このような実パターンとフォトマスクのパ
ターンとの倍率(拡大倍率)が同一でないフォトマスク
の組(セット)を作製するためには、特別な技術は必要
ではなく、通常のフォトマスクの製造に用いられる電子
線描画工程において、電子線の走査電圧を収縮率に相当
する分、本実施例では20ppmだけ変更すればよい。
現在の電子線描画技術では1ppm以下の精度で描画倍
率を制御することができるので、問題なく作製すること
ができる。尚、基板材料によっては、基板の収縮率に異
方性があり、縦と横とで収縮率が異なる場合もあるが、
その場合にも、フォトマスクの製造に用いられる電子線
描画工程において、電子線の縦方向と横方向との各々の
走査電圧を収縮率に相当する分だけ変更すればよい。
【0052】このようにしてフォトマスク上のパターン
の拡大倍率を、フォトマスクの製造工程において変更す
ることができるので、レイアウトパターンの設計段階で
は考慮する必要がなく、従来通りのレイアウト設計が可
能である。即ち、基板の収縮率や収縮時期が変わっても
設計データを変更する必要はなく、各々の場合に対応し
た拡大倍率のフォトマスクを新たに作製するだけでよ
い。
【0053】また、位置合わせに関しても、フォトマス
ク上のアライメントマーク(フォトマスクと半導体装置
との位置合わせのためのマーク)を、半導体装置製造の
各工程における収縮に対応して素子パターンと同様に縮
小または拡大することにより、問題なく可能となる。
【0054】このようなパターンの拡大倍率の同一でな
い、図1(b−1)に示すフォトマスク5aと図1(b
−3)および(b−4)に示すフォトマスク5b、5c
との組を用いて露光工程を行うことにより、図1(a−
2)に示すような基板の熱収縮が生じても、各パターン
の位置ずれやパターン歪みを防ぐことができる。
【0055】ところで、上述のように基板の熱収縮は少
なくとも1次元的にはほぼ等方的である。しかし、完全
に等方的ではないので、基板の熱収縮率が非常に大きい
場合には基板面内で収縮バラツキ等が生じ、フォトマス
ク上のパターンを等方的に縮小または拡大しても位置ず
れを回避できなくなることもある。従って、本発明は、
現在の技術では、熱収縮率が1000ppm以下の場
合、即ち、パターンの拡大倍率の差が1000ppm以
下の場合に適している。但し、熱収縮をより等方的にで
きる等の今後の技術進展に伴い、1000ppmを超え
る場合にも適用される可能性がある。
【0056】また、上述のようにフォトマスク製造にお
けるパターンの拡大倍率の精度は1ppm以下であり、
それ以上に微細な制御は現在の技術では保証できない。
従って、本発明は、現在の技術では、熱収縮率が1pp
m以上の場合、即ち、パターンの拡大倍率の差が1pp
m以上の場合に適している。一方、1ppm以下の位置
ずれは現在の画像表示装置の仕様(画面サイズおよびデ
ザインルール)から見て大きな問題とはならないので、
特に対策を施す必要が無い。但し、フォトマスク製造に
おいてより微細な拡大倍率の制御が可能になる、或は半
導体装置の仕様がより大面積で微細化が進んだものにな
る等の今後の技術進展に伴い、1ppm未満の場合にも
適用される可能性がある。
【0057】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されず、同様の概念に基
づく全ての構成に適用することができる。
【0058】上記実施例においてはガラス基板上に形成
された多結晶シリコンTFTを作製したが、非晶質シリ
コンTFTや他の半導体装置を作製することもでき、フ
ラッシュEEPROMやTFT液晶表示装置の製造に用
いることができる。基板もガラス基板に限られず、プラ
スチック基板やその他の基板を用いてもよい。
【0059】上記露光工程では等倍露光装置を用いた
が、ステッパーを用いて縮小投影露光を行ってもよい。
その場合、上述のように投影倍率をある程度可変にで
き、その限界以上の基板収縮に対してはフォトマスク上
のパターンの拡大倍率を変えるか、或は両者の組合せに
より対応することができる。
【0060】最高温度で行われる熱処理工程がゲート絶
縁膜形成工程である場合について示したが、それ以外に
基板の熱収縮が起こるような高温の工程がある場合に
は、その前後でパターンの拡大倍率を異ならせてもよ
い。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、拡大倍率が同一でないパターンを有するフォ
トマスクの組合せを用いて露光工程を行っているので、
フォトマスクのパターンの拡大倍率を基板の熱収縮に対
応させることができる。このため、製造工程途中におけ
る基板の熱収縮に伴う位置合わせ精度や実パターン歪み
等の精度の低下を防いで微細な実パターンを含む半導体
装置を容易に製造できる。また、フォトマスクのパター
ン(または実パターン)に余裕度を持たせる必要が無い
ので、半導体装置としての面積の増大、或は表示装置と
しての高精細化の限界や開口率の低下を防ぐことができ
る。
【0062】このような拡大倍率が同一でないパターン
を有するフォトマスクの組は、通常のフォトマスクの製
造に用いられる電子線描画工程において電子線の走査電
圧を変更することにより制御性良く作製することができ
る。また、フォトマスクのパターンの拡大倍率をフォト
マスクの製造工程において変更することができるので、
基板の収縮率や収縮時期が変わっても設計データを変更
する必要はなく、従来通りのレイアウト設計により効率
的に半導体装置を作製することができる。
【0063】また、ステッパーのみを用いてフォトマス
クのパターンの投影倍率を変える場合に比べて大きな基
板収縮にも対応でき、精度も優れている。このため、熱
収縮が大きなガラス基板やプラスチック基板にも対応で
き、TFT液晶表示装置のような大面積でしかも微細加
工を要求される半導体装置にも適用できる。
【0064】従って、高機能化、高品位化、高付加価値
化および低価格化を実現して特性の優れた半導体装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体装置の製造方法
を示す図である。(a−1)〜(a−4)は活性領域1
1、ゲート電極12およびコンタクトホール13がパタ
ーン加工された状態の基板断面図であり、(b−1)、
(b−3)および(b−4)は対応するフォトマスクの
断面図である。
【図2】(a)〜(k)は従来および本発明に係る半導
体装置の製造方法を示す断面図である。
【図3】従来および本発明に係る半導体装置の製造方法
におけるリソグラフィー工程およびエッチング工程を示
す図である。(a−1)〜(a−4)は等倍露光法によ
る場合を示す断面図であり、(b−1)〜(b−4)は
縮小投影露光法による場合を示す断面図である。
【図4】従来の半導体装置の製造方法において基板の熱
収縮が無い場合を示す図である。(a−1)〜(a−
4)は活性領域41、ゲート電極42およびコンタクト
ホール43がパターン加工された状態の基板断面図であ
り、(b−1)、(b−3)および(b−4)は対応す
るフォトマスクの断面図である。
【図5】従来の半導体装置の製造方法において基板の熱
収縮がある場合を示す図である。(a−1)〜(a−
4)は活性領域51、ゲート電極52およびコンタクト
ホール53がパターン加工された状態の基板断面図であ
り、(b−1)、(b−3)および(b−4)は対応す
るフォトマスクの断面図である。
【図6】従来の半導体装置の製造方法において基板の熱
収縮がある場合を示す図である。(a−1)〜(a−
4)は活性領域61、ゲート電極62およびコンタクト
ホール63がパターン加工された状態の基板断面図であ
り、(b−1)、(b−3)および(b−4)は対応す
るフォトマスクの断面図である。
【符号の説明】
4a、4b、4c パターン 5a、5b、5c フォトマスク 10 基板 11、24 活性領域 12、26 ゲート電極 13、28 コンタクトホール 14 ゲート絶縁膜 21 ガラス基板 22 非晶質シリコン薄膜 23 多結晶シリコン薄膜 25 ゲート絶縁膜 27 層間絶縁膜 29 配線金属 31 基板 32 薄膜材料 33 レジスト 34 パターン 35 ブランク 36 照射光

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトマスク上のパターンを光により基
    板上に転写する露光工程を2回以上含む半導体装置の製
    造方法において、 所定の露光工程と他の露光工程とで拡大倍率が同一でな
    いパターンを有するフォトマスクの組合せを用いる半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フォトマスクの組合せは、パターン
    の拡大倍率を基板の熱収縮に対応して異ならせたものを
    用いる請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記基板としてガラスまたはプラスチッ
    クを用いる請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記基板上に液晶表示装置の能動素子を
    具備する半導体装置を作製する請求項1に記載の半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記フォトマスクの組合せは、パターン
    の拡大倍率の差が1ppm以上1000ppm以下のも
    のを用いる請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 製造工程中、最高温度で行われる熱処理
    工程の前後で前記パターンの拡大倍率が異なったフォト
    マスクを使用する請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記基板上に活性領域となる半導体層、
    ゲート絶縁膜およびゲート電極を形成する工程を含み、
    ゲート絶縁膜形成の前後で前記パターンの拡大倍率が異
    なったフォトマスクを使用する請求項4に記載の半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記露光工程で等倍露光装置を用いる請
    求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 露光工程を2回以上含む半導体装置の製
    造方法に用いられるフォトマスクであって、 所定の露光工程で用いられるものと他の露光工程で用い
    られるものとでパターンの拡大倍率を異ならせてある半
    導体装置製造用フォトマスク。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1770443A2 (en) 2005-09-28 2007-04-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser processing apparatus, exposure apparatus and exposure method
JP2007122027A (ja) * 2005-09-28 2007-05-17 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザー処理装置、露光装置及び露光方法

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US8754350B2 (en) 2005-09-28 2014-06-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser processing apparatus, exposure apparatus and exposure method

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