JPH08248456A - 光ファイバ増幅器 - Google Patents

光ファイバ増幅器

Info

Publication number
JPH08248456A
JPH08248456A JP7050103A JP5010395A JPH08248456A JP H08248456 A JPH08248456 A JP H08248456A JP 7050103 A JP7050103 A JP 7050103A JP 5010395 A JP5010395 A JP 5010395A JP H08248456 A JPH08248456 A JP H08248456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
terminal
optical signal
fiber
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7050103A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hotate
和夫 保立
Shinji Yamashita
真司 山下
Masataka Ito
雅孝 伊藤
Mitsuru Sugawara
満 菅原
Shiyaama Manitsushiyu
マニッシュ・シャーマ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7050103A priority Critical patent/JPH08248456A/ja
Publication of JPH08248456A publication Critical patent/JPH08248456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/06Construction or shape of active medium
    • H01S3/063Waveguide lasers, i.e. whereby the dimensions of the waveguide are of the order of the light wavelength
    • H01S3/067Fibre lasers
    • H01S3/06754Fibre amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/23Arrangements of two or more lasers not provided for in groups H01S3/02 - H01S3/22, e.g. tandem arrangements of separate active media
    • H01S3/2308Amplifier arrangements, e.g. MOPA
    • H01S3/2325Multi-pass amplifiers, e.g. regenerative amplifiers
    • H01S3/2333Double-pass amplifiers

Abstract

(57)【要約】 【目的】EDFに温度や張力変動があった場合でも、光
信号出力の偏波状態を安定させることのできる光ファイ
バ増幅器を提供する。 【構成】第1の端子P1から入力した光信号を第2の端
子P2に出力し、この第2の端子P2から入力した光信
号を第3の端子P3に出力する光サーキュレータ11
と、この光サーキュレータ11の第2の端子P2に一端
が接続され、励起光を受けて励起して入力光信号を増幅
出力するエルピウムドープ光ファイバ(EDF)12
と、このEDF12の他端に接続され、当該EDF12
からの光信号を反射して送り返す反射鏡14と、前記E
DF12への励起光を発生する励起用LD光源15と、
この光源15からの励起光を前記EDF12に導く光結
合器13とを具備し、前記EDF12には円偏波保持特
性を有するように適当なねじりを加えるようにしたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光通信システムに用
いられる光ファイバ増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信分野における光増幅器の技術は急
速に発展しつつあり、特にエルビウム(Er)等の希土
類元素をコア部に添加した光ファイバを増幅媒体として
用いる光ファイバ増幅器は、高利得、高出力、広帯域、
低雑音、偏波無依存などの優れた特徴を有し、既に実用
化段階に至っている。
【0003】従来の光ファイバ増幅器の構成を図9に示
す。図9において、光信号は光アイソレータ1を介して
EDF2に入力される。このEDF2はエルビウムをコ
ア部に添加したエルビウムドープシングルモード光ファ
イバの略で、波長多重結合器3により結合された励起用
LD光源4からの励起光を受けて光信号を増幅する。増
幅された光信号は光アイソレータ5を介して出力され
る。ここで、光アイソレータ1,5は、それぞれEDF
2で発生する自然放出光が入力側及び出力側で反射して
増幅器が発振してしまうのを防止する。
【0004】このような構成による光ファイバ増幅器
は、入力された光信号を増幅して出力することができ
る。よって、この光ファイバ増幅器を光送信器に用いれ
ば高出力化が可能となり、光受信器に用いれば伝送路で
減衰した微弱な光信号を必要なレベルまで増幅可能とな
って高感度化を実現できる。
【0005】しかしながら、上記構成による従来の光フ
ァイバ増幅器では、増幅媒体であるEDFが低複屈折体
であるため、温度変化や張力変化によって生じる複屈折
により偏波状態がEDF内で変化してしまい、たとえ入
力光の偏波状態が一定であったとしても、出力光の偏波
状態に変動を生じてしまうといった問題があった。
【0006】これは、例えば光導波路のような偏波依存
性のあるデバイスを光ファイバ増幅器の出力側に結合し
て用いた場合のように、光ファイバ増幅器出力の偏波変
動が偏波依存性デバイスの出力光電力変動等を招く原因
になっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の光ファイバ増幅器では、温度や張力の変動により信
号光の偏波状態がEDFを伝搬する間に変化してしま
い、出力の偏波状態が不安定になってしまうという問題
があった。
【0008】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、EDFに温度や張力変動があった場合で
も、光信号出力の偏波状態を安定させることのできる光
ファイバ増幅器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る光ファイバ増幅器は、第1の端子
から入力した光信号を第2の端子に出力し、この第2の
端子から入力した光信号を第3の端子に出力する光結合
手段と、この光結合手段の第2の端子に一端が接続さ
れ、励起光を受けて励起して入力光信号を増幅出力する
光信号増幅用ファイバと、この光信号増幅用ファイバの
他端に接続され、当該ファイバからの光信号を反射して
送り返す反射鏡と、前記光信号増幅用ファイバに励起光
を与える励起光供給手段とを具備し、前記光信号増幅用
ファイバには円偏波保持特性を有するように適当なねじ
りを加えるようにしたことを特徴とする。
【0010】第2の発明に係る光ファイバ増幅器は、第
1の端子から入力した光信号を第2の端子に出力し、こ
の第2の端子から入力した光信号を第3の端子に出力す
る光結合手段と、この光結合手段の第2の端子に一端が
接続され、励起光を受けて励起して入力光信号を増幅出
力し、円偏波保持特性を有するように適当なねじりを加
えてある光信号増幅用ファイバと、この光信号増幅用フ
ァイバの他端に接続され、当該ファイバからの光信号を
反射して送り返す反射鏡と、前記光信号増幅用ファイバ
に励起光を与える励起光供給手段とを具備し、前記光結
合手段は、入出力光信号が直線偏波であるとき、偏光ビ
ームスプリッタと、この偏光ビームスプリッタと前記第
1の端子との間及び第3の端子との間にそれぞれ介在さ
れる第1、第2の光アイソレータとを備え、さらに、前
記第2の端子と前記光信号増幅用ファイバとの間に介在
されるファラデー回転子を備えることを特徴とする。
【0011】第3の発明に係る光ファイバ増幅器は、第
1の端子から入力した信号光を第2の端子に出力し、こ
の第2の端子から入力した信号光を第3の端子に出力す
る光結合手段と、前記第1の端子に接続される入力用偏
波保持光ファイバと、前記第3の端子に接続される出力
用偏波保持光ファイバと、前記第2の端子に一端が接続
され、励起光を受けて励起して入力光信号を増幅出力す
る光信号増幅用ファイバと、この光信号増幅用ファイバ
の他端に接続され、当該ファイバからの光信号を反射し
て送り返すと共に、順方向と逆方向の往復で90度偏波
を回転するファラデー回転子ミラーと、前記光信号増幅
用ファイバに励起光を与える励起光供給手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0012】第4の発明に係る光ファイバ増幅器は、第
1の端子から入力した光信号を第2の端子に出力し、こ
の第2の端子から入力した光信号を第3の端子に出力す
る光サーキュレータと、この光サーキュレータの第2の
端子に一端が接続され、励起光を受けて励起して入力光
信号を増幅出力し、円偏波保持特性を有するように適当
なねじりを加えてある光信号増幅用ファイバと、この光
信号増幅用ファイバの他端に接続され、当該ファイバか
らの光信号を反射して送り返す反射鏡と、前記光信号増
幅用ファイバに励起光を与える励起光供給手段と、前記
第2の端子と前記光信号増幅用ファイバとの間に介在さ
れるファラデー回転子とを具備することを特徴とする。
【0013】
【作用】上記のように構成された第1の発明に係る光フ
ァイバ増幅器では、光信号は光結合手段の第1の端子に
入力されると第2の端子から出力され、適当なねじりを
加えられた光信号増幅用ファイバに導かれて増幅作用を
受け、反射鏡で反射されて再び光信号増幅用ファイバに
導かれ、再度光増幅を受けて光結合手段の第2の端子に
入力され、第3の端子から出力される。
【0014】この際、光信号増幅用ファイバには適当な
ねじりが加えられ、円偏波維持特性を持つ高円複屈折特
性を有するようになっている。この高円複屈折光ファイ
バの固有モードが右旋及び左旋円偏波であることから、
反射鏡により両偏波の入れ替えを起こさせることがで
き、任意の入力偏波状態に対して出力偏波状態を安定化
することができる。
【0015】第2の発明に係る光ファイバ増幅器では、
光信号は光結合手段の第1の端子に入力されて第2の端
子から出力され、ファラデー回転子で偏波が45度回転
された後、円偏波保持特性を有するように適当なねじり
を加えてある光信号増幅用ファイバに導かれて増幅作用
を受け、反射鏡で反射されて再び光信号増幅用ファイバ
に導かれ、再度光増幅を受けた後、ファラデー回転子で
再び偏波が45度回転されて光結合手段の第2の端子に
入力され、第3の端子から出力される。
【0016】ここで、入出力光信号が直線偏波であると
き、光結合手段として偏光ビームスプリッタを使用でき
る。但し、アイソレーション特性を考慮して、発振防止
のために、偏光ビームスプリッタと第1の端子との間及
び第3の端子との間にそれぞれ第1、第2の光アイソレ
ータが介在される。
【0017】この際、光信号増幅用ファイバ内におい
て、ファラデー回転子を通過する光信号は正逆方向で同
一方向に偏波面が回転されるため、任意の入射偏波状態
に対して出力偏波状態を安定化することができる。
【0018】第3の発明に係る光ファイバ増幅器では、
光信号は入力用偏波保持光ファイバにより偏波状態を保
持したまま光結合手段の第1の端子に入力されて第2の
端子から出力され、光信号増幅用ファイバに導かれて増
幅作用を受け、ファラデー回転子ミラーで偏波面が90
度回転するように反射されて再び光信号増幅用ファイバ
に導かれ、再度光増幅を受けて光結合手段の第2の端子
に入力され、第3の端子から出力用偏波保持光ファイバ
を介して出力される。
【0019】この際、光信号増幅用ファイバ内におい
て、光結合手段から入射された光信号とファラデー回転
子ミラーで反射された光信号がちょうど正反対の複屈折
を受けるため、任意の入射偏波状態に対して出力偏波状
態を安定化し、さらに偏波モード分散、偏波依存損失を
抑圧することができる。
【0020】第4の発明に係る光ファイバ増幅器では、
光信号は光サーキュレータの第1の端子に入力されて第
2の端子から出力され、ファラデー回転子で偏波が45
度回転された後、光信号増幅用ファイバに導かれて増幅
作用を受け、反射鏡で反射されて再び光信号増幅用ファ
イバに導かれ、再度光増幅を受けた後、ファラデー回転
子で再び偏波が45度回転されて光サーキュレータの第
2の端子に入力され、第3の端子から出力される。
【0021】この際、光信号増幅用ファイバには適当な
ねじりが加えられ、円偏波維持特性を持つ高円複屈折特
性を有するようになっている。この高円複屈折光ファイ
バの固有モードが右旋及び左旋円偏波であることから、
反射鏡により両偏波の入れ替えを起こさせることができ
る。このため、任意の入力偏波状態に対して出力偏波状
態を安定化することができ、さらに、偏波モード分散、
偏波依存損失を抑制することができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例に
ついて説明する。
【0023】図1はこの発明に係る光ファイバ増幅器の
構成を示すものである。
【0024】図1において、11は光サーキュレータ、
12はエルビウムドープし、かつ1m当たり100回程
度のねじりを加えたシングルモード光ファイバ(以下、
CPM−EDFと称する)、13は偏波保持ファイバを
用いた波長多重光結合器、14は反射鏡、15は励起用
LD光源である。
【0025】すなわち、この光ファイバ増幅器では、光
信号は光サーキュレータ11の第1の端子P1に入力さ
れて第2の端子P2から出力され、適当なねじりを加え
られたEDF12に導かれる。CPM−EDF12に入
力された光信号はCPM−EDF12内で増幅作用を受
け、反射鏡14で反射され、再びCPM−EDF12に
導かれる。CPM−EDF12内で再度光増幅を受けた
光信号は、光サーキュレータ11の第2の端子P2に入
力され、第3の端子P3から出力される。
【0026】上記CPM−EDF12には適当なねじり
が加えられており、円偏波維持特性を持つ高円複屈折特
性を有するようになっている。この高円複屈折光ファイ
バの固有モードは右旋及び左旋円偏波であり、反射鏡1
4により両偏波の入れ替えが起こさせることができ、任
意の入力偏波状態に対して出力偏波状態が安定化され
る。
【0027】この原理について説明すると、CPM−E
DF12のJones行列は、座標形として光ビームと
ともに動くものを採用すると、前進RCPM,f 及び後進R
CPM, b ともに同じになり、
【数1】
【0028】と表すことができる。ここで、gはCPM
−EDF12の利得、αは光ファイバの旋光能、φはね
じりの大きさ、Lはねじりファイバ長である。このとき
の、左右円偏波の伝搬定数差は2αφである。反射鏡1
4の行列は、損失をtとすると、
【数2】
【0029】であるので、CPM−EDF12中を前進
し、反射鏡14により反射され、再びCPM−EDF1
2中を後進して戻ってくる一周の行列は、
【数3】
【0030】となる。これは、ミラーの行列と定数を除
いて同じである。したがって、φやLが変動しても、出
力偏波状態が安定化されることがわかる。
【0031】尚、以上の原理は光ファイバ電流センサで
提案されているもの(R.I.Laming and D.N.Payne, "Ele
ctric current sensors employing spun highly birefr
ingent optical fibers," J.Lightwave Technol., vol.
7, no.12, pp.2084-2094, Dec.1989. )と基本的に同じ
である。
【0032】したがって、上記構成による光ファイバ増
幅器は、CPM−EDF12が温度や張力の変動を受け
たとしても、出力偏波状態が変動することはない。さら
に、任意の入力偏波状態において出力の偏波状態が安定
されるので、入力偏波状態によらず、安定した出力偏波
状態を得ることができる。
【0033】尚、上記実施例では励起光を反射鏡14側
からCPM−EDF12に導くようにしたが、光結合器
13の結合位置を図2に示すように入れ替え、励起用L
D光源15から出力される励起光を光サーキュレータ1
1側からCPM−EDF12に導くようにしてもよいこ
とは勿論である。
【0034】次に第2の実施例について、図3を参照し
て説明する。尚、図3において図1と同一部分には同一
符号を付して示し、その説明は省略する。
【0035】図3はこの発明に係る第2の実施例の構成
を示すものである。この実施例では、第1の実施例とは
異なり、光サーキュレータの代わりに偏光ビームスプリ
ッタ18を用い、かつ第2の端子P2にファラデー回転
子21を挿入し、光信号として偏光ビームスプリッタ1
8の入射面に電界の振動方向が垂直な直線偏波を入力し
ている。また、偏光ビームスプリッタ18は光サーキュ
レータよりアイソレーション特性が低いので、入力部と
出力部に光アイソレータ19,20を使用している。
尚、EDFとして適当なねじりを加えたCPM−EDF
12を用いている。
【0036】すなわち、上記構成では、入力光信号を偏
光ビームスプリッタ18の入射面に垂直な直線偏波の状
態に限定しているため、偏光ビームスプリッタ18を光
サーキュレータと同様に使用することができる。
【0037】また、ファラデー回転子21及び反射鏡1
4を用いていることにより、第2の出力端P2におい
て、光サーキュレータ11から入射された光信号と反射
鏡14で反射された光信号がちょうど正反対の複屈折を
受ける。このため、任意の入射偏波状態に対して出力偏
波状態が安定化されるようになる。
【0038】この原理は、ファラデー回転子21が非相
反な素子であるため、順方向と逆方向で同じ方向に偏波
を回転する、すなわちファラデー回転子21が往復で偏
波を90度回転する性質を有することにより説明でき
る。以上の説明は受動素子の複屈折に対するものである
が、光ファイバ増幅器のような能動素子の複屈折につい
ても成り立つ。
【0039】したがって、上記構成による光ファイバ増
幅器は、第1の実施例と同様に安定な出力偏波状態が得
られる。
【0040】尚、図4に示すように、励起用LD光源1
5から出力される励起光をファラデー回転子21側から
CPM−EDF12に導くようにしても同様の効果が得
られる。また、図5に示すように、励起光をファラデー
回転子21を介してCPM−EDF12に導くようにし
てもよいことは勿論である。
【0041】ところで、従来より、光ファイバ増幅器で
は、長距離光ファイバ通信システムで信号波形劣化をも
たらす偏波モード分散(PMD)及び偏波依存損失(P
DL)の存在が問題点として指摘されている。すなわ
ち、光ファイバ増幅器を構成している光アイソレータま
たは光サーキュレータには比較的大きなPMD及びPD
Lが存在しているため、長距離伝送においては信号波形
劣化が著しく、実用化の障害となっている。
【0042】このような問題に対処可能な構成を図6に
示して、第3の実施例として説明する。尚、図6におい
て図1と同一部分には同一符号を付して示し、その説明
は省略する。
【0043】この実施例では、ねじれを加えていないE
DF(以下、SM−EDFと称する)16を用い、反射
鏡14の代わりにファラデー回転子ミラー(FRM)1
7を用いる点が第1の実施例とは異なっている。また、
第1の端子P1には入力用の単一モード光ファイバが接
続され、第3の端子P3には出力用の単一モード光ファ
イバが接続される。
【0044】この場合の光サーキュレータ11では、第
1の端子P1からの入力光信号は、光ビームスプリッタ
(PBS)111により反射光(A光路とする)、直進
光(B光路とする)に分岐される。
【0045】A光路の光はプリズム112により反射さ
れて直進光と平行となり、45度ファラデー回転子11
3で偏波が+45度回転され、45度回転子114でさ
らに偏波が+45度回転された後、PBS115を直進
して第2の端子P2に導かれる。B光路の光は45度フ
ァラデー回転子113で偏波が+45度回転され、45
度回転子114でさらに偏波が+45度回転され、プリ
ズム116で90度反射された後、PBS115で反射
されて第2の端子P2に導かれる。
【0046】逆に、第2の端子P2からの入力光信号は
PBS115により直進光(A光路とする)、反射光
(B光路とする)に分岐される。
【0047】A光路の光は45度回転子114で偏波が
+45度回転され、45度ファラデー回転子113で偏
波が−45度回転され、プリズム112で90度反射さ
れた後、PBS111を直進して第3の端子P3に導か
れる。B光路の光はプリズム116により反射されて直
進光と平行となり、45度回転子114で偏波が+45
度回転され、45度ファラデー回転子113で偏波が−
45度回転された後、PBS111で反射されて第3の
端子P3に導かれる。
【0048】すなわち、この光サーキュレータ11で
は、第1の端子P1からの入力光信号と第2の端子P2
からの入力光信号がちょうど正反対の複屈折を受ける。
このため、任意の入射偏波状態に対して出力偏波状態が
安定されることになる。この原理について説明する。
【0049】往復する光路において、ファラデー回転子
ミラー17を反射器として用いると、任意の複屈折が補
償できることが知られている。これは、すでに単一偏波
EDF増幅器に応用されているが、そこで保存されるの
は直線偏波のみである。上記実施例の光ファイバ増幅器
は光サーキュレータ11、通常のSM−EDF16及び
ファラデー回転子ミラー17からなる反射型構成であ
る。以下にJones行列を用いてこの光ファイバ増幅
器の偏波状態の挙動を説明する。座標系としては光ビー
ムと一緒に動くものを採用する。
【0050】まず、反射鏡172の行列TM 、ファラデ
ー回転子171の前進の行列RFR,f、後進の行列RFR,b
は、それぞれ
【数4】
【0051】で表される。よって、ファラデー回転子ミ
ラー17の行列TFRM は、
【数5】
【0052】と表せる。ここで、tはファラデー回転子
ミラー17の損失である。また、SM−EDF16中の
前進の行列RSM,f及び後進の行列RSM,bは、EDF16
が偏波依存損失を持たないとすると、ユニタリー行列を
用いて、
【数6】
【0053】と表せる。ここで、*は共役、gはEDF
16の利得(損失も含む)、a,bはEDF16中の一
般的な複屈折を表しており、外乱により変動する。ま
た、d2=a・a+b・bで、tはファラデー回転
子ミラー17の損失である。これらの3つの行列をかけ
合わせると、
【数7】
【0054】となり、EDF16中の複屈折にかかわら
ず、出力偏波状態が入力偏波状態に対して直交する状態
に安定化されることがわかる。
【0055】これは、EDF16が偏波依存損失を持っ
ていても成り立つ。上式の端に偏波依存損失RPDL とし
て、
【数8】
【0056】が存在するとしても、
【数9】
【0057】となり、受ける損失は平均化されることが
わかる。
【0058】一般に偏波無依存アイソレータは2つの光
路A,Bを持つため、光路差による複屈折、つまり偏波
モード分散が存在する。また、2つの光路に損失の差が
存在すると偏波依存損失となる。そこで、図3の実施例
に当て嵌め、光サーキュレータ11の光路A,Bの差に
よる位相差をΔとすると、第1の端子P1から第2の端
子P2への行列C12及び第2の端子P2から第3の端子
P3への行列C23は、それぞれ
【数10】
【0059】となる。ここで、γA ,γB は光路A,B
の損失である。よって、トータルの行列Sは、 (3)式及
び (5)式より、
【数11】
【0060】となる。これはつまり、光路Aを通ってE
DF16に入った光はファラデー回転子ミラー17によ
り反射されて光路Bに入り、逆に光路Bを通った光は帰
りに光路Aを通るため、光路差と損失差が補償されると
いうことである。
【0061】したがって、上記構成によれば、EDF1
6中及び光サーキュレータ11の複屈折、偏波モード分
散、偏波依存損失にかかわらず、出力偏波状態は入力偏
波状態と同じ状態に安定化されることがわかる。これと
類似の構成が最近提案されている(C.R.Giles, "Suppre
ssion of polarization holeburning-induced gain ani
sotropy in reflective EDFAs," Electron.Lett., vol.
30, no.12, pp.976-977, June 1994.)が、目的は偏波ホ
ールバーニングの抑圧にあり、この発明の内容を開示す
るものではない。
【0062】上記のような任意偏波保存及び偏波モード
分散/偏波依存損失の補償は、EDF増幅器に限らず、
他の相反な光デバイスにも適用可能である。その場合に
はDEFの場所にその光デバイスを配置すればよい。
【0063】したがって、上記構成による光ファイバ増
幅器は、第1の実施例と同様に、EDF16が温度や張
力の変動を受けたとしても、出力偏波状態が変動するこ
とはない。また、任意の入力偏波状態において、出力の
偏波状態が安定されるので、入力偏波状態によらず、安
定した出力偏波状態を得ることができると共に、偏波モ
ード分散、偏波依存損失を抑圧することができる。さら
に、第1の実施例とは異なり、EDFにねじりを加える
必要がないので、SM−EDF16の寿命に影響を与え
ることがなく、高信頼性が実現できる。
【0064】また、この場合においても、光結合器13
の結合位置を図4に示すように入れ替え、励起用LD光
源15から出力される励起光をサーキュレータ11側か
らSM−EDF16に導くようにしてもよいことは勿論
である。
【0065】図8はこの発明に係る第4の実施例の構成
を示すもので、この実施例は図5に示した構成に、光結
合手段として図6の実施例に用いた偏波依存性を有する
光サーキュレータ11を採用したものである。この構成
によれば、安定な出力偏波状態を得ることができると共
に、第3の実施例と同様に、出力偏波状態を入力偏波状
態と同じ状態に安定化することができる。
【0066】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を変更しない範囲で種々変
形しても実施可能である。
【0067】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、E
DFに温度や張力変動があった場合でも、光信号出力の
偏波状態を安定させることのできる光ファイバ増幅器を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る光ファイバ増幅器の第1の実
施例の構成を示すブロック光回路図である。
【図2】 第1の実施例の変形構成を示すブロック光回
路図である。
【図3】 この発明に係る光ファイバ増幅器の第2の実
施例の構成を示すブロック光回路図である。
【図4】 第2の実施例の変形構成を示すブロック光回
路図である。
【図5】 第2の実施例の変形構成を示すブロック光回
路図である。
【図6】 この発明に係る光ファイバ増幅器の第3の実
施例の構成を示すブロック光回路図である。
【図7】 第3の実施例の変形構成を示すブロック光回
路図である。
【図8】 この発明に係る光ファイバ増幅器の第4の実
施例の構成を示すブロック光回路図である。
【図9】 従来の光ファイバ増幅器の構成を示すブロッ
ク光回路図である。
【符号の説明】
1…光アイソレータ 2…EDF(エルビウムドープシングルモード光ファイ
バ) 3…波長多重結合器 4…励起用光源 5…光アイソレータ 11…光サーキュレータ 111,115…光ビームスプリッタ 112,116…プリズム 113…45度ファラデー回転子 114…45度回転子 12…CPM−EDF(ねじれ有り) 13…光結合器 14…反射鏡 15…励起用LD光源 16…SM−EDF(ねじれ無し) 17…ファラデー回転子ミラー 171…45度ファラデー回転子 172…反射鏡 18…偏光ビームスプリッタ 19,20…光アイソレータ 21…ファラデー回転子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 真司 埼玉県浦和市西堀4丁目11番7号421 (72)発明者 伊藤 雅孝 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 菅原 満 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内 (72)発明者 マニッシュ・シャーマ 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株 式会社東芝日野工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の端子から入力した光信号を第2の
    端子に出力し、この第2の端子から入力した光信号を第
    3の端子に出力する光結合手段と、 この光結合手段の第2の端子に一端が接続され、励起光
    を受けて励起して入力光信号を増幅出力する光信号増幅
    用ファイバと、 この光信号増幅用ファイバの他端に接続され、当該ファ
    イバからの光信号を反射して送り返す反射鏡と、 前記光信号増幅用ファイバに励起光を与える励起光供給
    手段とを具備し、 前記光信号増幅用ファイバには円偏波保持特性を有する
    ように適当なねじりを加えるようにしたことを特徴とす
    る光ファイバ増幅器。
  2. 【請求項2】 前記光信号増幅用ファイバは希土類添加
    シングルモード光ファイバであることを特徴とする請求
    項1記載の光ファイバ増幅器。
  3. 【請求項3】 前記光結合手段は光サーキュレータであ
    ることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ増幅器。
  4. 【請求項4】 第1の端子から入力した光信号を第2の
    端子に出力し、この第2の端子から入力した光信号を第
    3の端子に出力する光結合手段と、 この光結合手段の第2の端子に一端が接続され、励起光
    を受けて励起して入力光信号を増幅出力し、円偏波保持
    特性を有するように適当なねじりを加えてある光信号増
    幅用ファイバと、 この光信号増幅用ファイバの他端に接続され、当該ファ
    イバからの光信号を反射して送り返す反射鏡と、 前記光信号増幅用ファイバに励起光を与える励起光供給
    手段とを具備し、 前記光結合手段は、入出力光信号が直線偏波であると
    き、偏光ビームスプリッタと、この偏光ビームスプリッ
    タと前記第1の端子との間及び第3の端子との間にそれ
    ぞれ介在される第1、第2の光アイソレータとを備え、 さらに、前記第2の端子と前記光信号増幅用ファイバと
    の間に介在されるファラデー回転子を備えることを特徴
    とする光ファイバ増幅器。
  5. 【請求項5】 前記ファラデー回転子は45度ファラデ
    ー回転子であることを特徴とする請求項4記載の光ファ
    イバ増幅器。
  6. 【請求項6】 前記光信号増幅用ファイバは希土類添加
    シングルモード光ファイバであることを特徴とする請求
    項4記載の光ファイバ増幅器。
  7. 【請求項7】 第1の端子から入力した光信号を第2の
    端子に出力し、この第2の端子から入力した光信号を第
    3の端子に出力する光結合手段と、 前記第1の端子に接続される入力用偏波保持光ファイバ
    と、 前記第3の端子に接続される出力用偏波保持ファイバ
    と、 前記第2の端子に一端が接続され、励起光を受けて励起
    して入力光信号を増幅出力する光信号増幅用ファイバ
    と、 この光信号増幅用ファイバの他端に接続され、当該ファ
    イバからの光信号を反射して送り返すと共に、順方向と
    逆方向の往復で90度偏波を回転するファラデー回転子
    ミラーと、 前記光信号増幅用ファイバに励起光を与える励起光供給
    手段とを具備したことを特徴とする光ファイバ増幅器。
  8. 【請求項8】 前記光信号増幅用ファイバは希土類添加
    シングルモード光ファイバであることを特徴とする請求
    項7記載の光ファイバ増幅器。
  9. 【請求項9】 前記ファラデー回転子ミラーは45度フ
    ァラデー回転子と反射鏡で構成されることを特徴とする
    請求項7記載の光ファイバ増幅器。
  10. 【請求項10】 前記光結合手段は、光サーキュレータ
    であることを特徴とする請求項7記載の光ファイバ増幅
    器。
  11. 【請求項11】 前記光サーキュレータは、光偏波無依
    存性を有する光サーキュレータであることを特徴とする
    請求項10記載の光ファイバ増幅器。
  12. 【請求項12】 第1の端子から入力した光信号を第2
    の端子に出力し、この第2の端子から入力した光信号を
    第3の端子に出力する光サーキュレータと、 この光サーキュレータの第2の端子に一端が接続され、
    励起光を受けて励起して入力光信号を増幅出力し、円偏
    波保持特性を有するように適当なねじりを加えてある光
    信号増幅用ファイバと、 この光信号増幅用ファイバの他端に接続され、当該ファ
    イバからの光信号を反射して送り返す反射鏡と、 前記光信号増幅用ファイバに励起光を与える励起光供給
    手段と、 前記第2の端子と前記光信号増幅用ファイバとの間に介
    在されるファラデー回転子とを具備することを特徴とす
    る光ファイバ増幅器。
  13. 【請求項13】 前記ファラデー回転子は45度ファラ
    デー回転子であることを特徴とする請求項12記載の光
    ファイバ増幅器。
  14. 【請求項14】 前記光信号増幅用ファイバは希土類添
    加シングルモード光ファイバであることを特徴とする請
    求項12記載の光ファイバ増幅器。
JP7050103A 1995-03-09 1995-03-09 光ファイバ増幅器 Pending JPH08248456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7050103A JPH08248456A (ja) 1995-03-09 1995-03-09 光ファイバ増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7050103A JPH08248456A (ja) 1995-03-09 1995-03-09 光ファイバ増幅器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08248456A true JPH08248456A (ja) 1996-09-27

Family

ID=12849751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7050103A Pending JPH08248456A (ja) 1995-03-09 1995-03-09 光ファイバ増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08248456A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0942501A2 (en) * 1998-02-18 1999-09-15 Nec Corporation Optical fiber light amplifier
US6332054B1 (en) 1999-09-09 2001-12-18 Nec Corporation Dispersion compensation apparatus
KR100419411B1 (ko) * 2002-03-19 2004-02-21 삼성전자주식회사 이득 평탄화 광섬유 증폭기
JP2007085756A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Mitsubishi Electric Corp レーザレーダ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0942501A2 (en) * 1998-02-18 1999-09-15 Nec Corporation Optical fiber light amplifier
EP0942501A3 (en) * 1998-02-18 1999-10-13 Nec Corporation Optical fiber light amplifier
US6332054B1 (en) 1999-09-09 2001-12-18 Nec Corporation Dispersion compensation apparatus
KR100419411B1 (ko) * 2002-03-19 2004-02-21 삼성전자주식회사 이득 평탄화 광섬유 증폭기
JP2007085756A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Mitsubishi Electric Corp レーザレーダ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6049415A (en) Polarization maintaining fiber lasers and amplifiers
US5303314A (en) Method and apparatus for polarization-maintaining fiber optical amplification with orthogonal polarization output
JPH0895095A (ja) 分散補償器及び光増幅器
US5481391A (en) Optical fiber system and method for overcoming the effects of polarization gain anisotropy in a fiber amplifier
JPH07312455A (ja) 干渉計センサ用高効率超蛍光ファイバレーザ/増幅器
JP2002519868A (ja) 高安定性の光源
US6597494B2 (en) Polarization maintaining optical fiber amplifier and optical amplifier
US5588013A (en) Polarization controlled tuneable ring laser
US20210281036A1 (en) Broadband tm-doped optical fiber amplifier
JPH08248456A (ja) 光ファイバ増幅器
EP0863629A2 (en) Polarization maintaining optical amplifier
US6404541B2 (en) Optical amplifier with active-fiber loop mirror
JP4194763B2 (ja) 偏光および波長の安定した超蛍光ソース
US5734667A (en) Polarization-stable laser
JP2731614B2 (ja) 双方向光増幅器
JP2687680B2 (ja) 光ファイバ増幅装置
JP2862145B2 (ja) 双方向光増幅器
JP2743928B2 (ja) 光直接増幅器
JP3077705B2 (ja) 光ファイバ増幅器
JPH07142798A (ja) 光ファイバ増幅器
JP2891266B2 (ja) 光ファイバ増幅器
EP1139519A2 (en) Optical amplifier with active-loop mirror
JP3175246B2 (ja) 光増幅装置
JP2003273439A (ja) 半導体レーザ装置および半導体レーザ装置を使用した光ファイバ増幅器
CA2621112C (en) Polarization and wavelength stable superfluorescent sources