JPH08247767A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JPH08247767A
JPH08247767A JP7048526A JP4852695A JPH08247767A JP H08247767 A JPH08247767 A JP H08247767A JP 7048526 A JP7048526 A JP 7048526A JP 4852695 A JP4852695 A JP 4852695A JP H08247767 A JPH08247767 A JP H08247767A
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謙二 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は容量変化として検出される角速度検
出信号を高感度で出力することができるようにした角速
度センサを提供する。 【構成】 本発明によると、振動体と、前記振動体から
入力された信号を角速度信号として出力する信号処理手
段とを有する角速度センサであって、前記振動体は、容
量変化により角速度を検出する手段を備え、前記信号処
理手段は、前記振動体を所定の周波数で駆動する第1の
発振回路と、前記第1の発振回路の所定周波数とは異な
る周波数で前記振動体の前記容量変化を振幅変調信号に
変換する第2の発振回路と、前記振幅変調信号を復調す
る手段とを備えたことを特徴とする角速度センサが提供
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両走行制御で
の車両実挙動検出やナビゲーションの方向センサ等に適
用されるもので、角速度を容量変化として検出する振動
型センサから出力される角速度信号を2つの発振回路に
より振幅変調した後、復調及び差動増幅して高感度で出
力するようにした角速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、角速度センサの小型化が要求され
ており、マイクロマシーニングを用いSi等の半導体か
ら振動子を形成したセンサが開発されている。一般的に
このセンサは、静電気力で振動子を駆動させ、その振動
方向と直角方向に働くコリオリの力を静電容量の変化で
検出する方式がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コリオリの力
による静電容量の変化が非常に微少なため、高感度で検
出できる回路方式が確立されていないのが現状である。
そこで、本発明は以上のような点に鑑みてなされたもの
で、容量変化として検出される角速度信号を変調化する
点に着目し、駆動信号を得る発振回路と搬送波を得る発
振回路を用いて容量変化で変調をかけた振幅変調信号を
復調及び差動増幅することにより、角速度信号を高感度
で出力することができるようにした角速度センサを提供
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、振動体と、前記振動体から入力さ
れた信号を角速度信号として出力する信号処理手段とを
有する角速度センサであって、前記振動体は、容量変化
により角速度を検出する手段を備え、前記信号処理手段
は、前記振動体を所定の周波数で駆動する第1の発振回
路と、前記第1の発振回路の所定周波数とは異なる周波
数で前記振動体の前記容量変化を振幅変調信号に変換す
る第2の発振回路と、前記振幅変調信号を復調する手段
とを備えたことを特徴とする角速度センサが提供され
る。
【0005】また、本発明によると、前記信号処理手段
は、前記振動体の前記容量変化により角速度を検出する
手段と前記第2の発振回路との間に抵抗器を設けて、前
記振幅変調信号を導出することを特徴とする角速度セン
サが提供される。
【0006】
【作用】上記解決手段によると、容量変化として検出さ
れる角速度信号を変調化する点に着目し、駆動信号を得
る発振回路と搬送波を得る発振回路を用いて容量変化で
変調をかけた振幅変調信号を復調及び差動増幅すること
により、角速度信号を高感度で出力することができる。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例につき説
明する。図1は本発明の第1実施例による角速度センサ
の全体構成を示す図である。図1に示す本実施例の角速
度センサは、マイクロマシーニングを用いてSi基板等
に加工を施した振動子10と、この振動子10に接続さ
れる電子回路20とにより構成されている。
【0008】図2に示すように、振動子10は、具体的
にはマイクロマシーニング技術等によりSi基板から形
成された音叉構造の振動体30とその周りを取り囲む枠
15及び枠15を載置する基台16とを有して形成され
ている。
【0009】そして、振動体30は一対の腕部14a,
14bから構成されていると共に、それらを結合する根
元付近にアイソレーション17が施されている。また、
枠15は振動体30の根元付近に2か所アイソレーショ
ン18a,18bが施されていると共に、枠15と基台
16の間に、アイソレーション19が施されている。
【0010】以上の構成により振動子10には、枠15
と振動体30の腕部14aとの間に駆動容量CD1、腕部
14bとの間に駆動容量CD2が形成されていると共に、
基台16と振動体30の腕部14aとの間に検知容量C
S1、腕部14bとの間に検知容量CS2が形成される。
【0011】ここで、基台16を接地し、振動体30の
腕部14aの根元より検知端子S1、腕部14bの根元
より検知端子S2、枠15から駆動端子Dをそれぞれ取
り出すことにより、図1に示す振動子10の等価回路が
形成される。
【0012】一方、電子回路20においては、振動子1
0の振動体30の腕部14a,14bを図2に示すy方
向に対称振動させるための発振回路21と、z軸廻りに
角速度が入力されたときにx軸方向に働くコリオリの力
に応じた変調信号を発生させるための発振回路22、さ
らに角速度出力とする復調器23,24、差動増幅器2
5、ローパスフィルタ(LPF)27、増幅器28とを
備えている。
【0013】ここで、発振回路21は、振動子10の振
動体30の機械的共振周波数と略々等しい周波数fD
駆動電圧VD を発生し、振動子10の駆動端子Dに印加
する。
【0014】一方、発振回路22は、振動子10の振動
体30の機械的共振周波数fD より高い周波数fC の電
圧VC を発生し、抵抗R1 ,R2 を介し、それぞれ振動
子10の検知端子S1,S2に接続される。
【0015】また、この検知端子S1,S2にはそれぞ
れ復調器23,24が接続され、復調器23,24の出
力は差動増幅器25を介して同期検波回路26に接続さ
れると共に、さらにLPF27を介して所定の感度まで
増幅器28で増幅され、角速度信号VO として出力され
る。
【0016】図3に各部の波形を示し、この波形を参照
して各部の動作を説明する。先ず、発振回路21から、
振動体30の機械的共振周波数fD である駆動電圧VD
を振動子10の駆動端子Dに印加する。
【0017】ここで、振動子10の駆動容量CD1,CD2
と検知容量CS1,CS2はそれぞれ駆動端子Dと接地の間
で直列に接続されているが、 CD1 ≒ CD2S1 ≒ CS2D1,CD2 << CS1,CS2 の関係となるように振動子10が構成されているとする
と、駆動容量CD1,CD2のインピーダンスZD1,ZD2
検知容量CS1,CS2のインピーダンスZS1,ZS2は、 ZD1,ZD2 >> ZS1,ZS2 となり、発振回路21からの駆動電圧VD は殆ど駆動容
量CD1,CD2に印加される。
【0018】この駆動電圧VD により、振動体30の腕
部14a,14bと枠15には静電気力が働き、振動体
30の腕部14a,14bをy方向に対称振動させる。
この結果、振動体30は図2に示す対称軸Lを中心に音
叉振動を行う。
【0019】この状態で、z軸廻りに角速度Ωが入力さ
れると、振動体30の腕部14a,14bには、x方向
で互いに向きが逆の大きさが等しく、振動体30の機械
的共振周波数fD と等しい周波数のコリオリの力FC
下式に基づき働く。
【0020】FC =2mΩ×v ここで、mは腕部14a,14bの質量であり、vは腕
部14a,14bのy方向の振動速度である。このコリ
オリの力により、振動体30の腕部14a,14bはx
方向に変位し、それにより検知容量CS1′,CS2′は、 CS1′=CS1+ΔCS1sin(2πfD t) CS2′=CS2−ΔCS2sin(2πfD t) のように変化する。
【0021】しかし、一般的に、この検知容量変化ΔC
S1,ΔCS2は10-15 〜10-18 F程度と非常に小さ
く、振動体の機械的共振周波数fD (数kHz程度)で
は、インピーダンスの変化としての検出は不可能であ
る。
【0022】そこで、この発明では新たに、振動体30
の機械的共振周波数に対し非常に高い周波数fC の電圧
C を発生する発振回路22を加え、検知容量変化ΔC
S1,ΔCS2のインピーダンスの変化を発振回路22の出
力VC で捕らえ、搬送波の周波数をfC 、信号波の周波
数をfD とした振幅変調信号を発生させることにより、
角速度を検出する。
【0023】次に、この回路作用について説明する。発
振回路22の出力VC は、抵抗器R1 ,R2 を介して検
知端子S1,S2である検知容量CS1,CS2にそれぞれ
接続されているため、発振回路22の出力周波数をfC
とすれば、検知端子S1,S2の電圧VS1,VS2は、 VS1=1/[1+j(2πfCS11 )] VS2=1/[1+j(2πfCS22 )] のように表される。
【0024】今、z軸廻りの入力角速度Ωが零の状態に
おいてはコリオリの力が発生しないため、検知容量
S1,CS2の変化がなく、VS1,VS2とも変調信号とは
ならず、周波数fC で振幅一定の信号となる。CS1=C
S2=C、R1 =R2 =Rとすれば、VS1=VS2となり、
差動増幅器25の出力VSBには信号が発生しない。
【0025】しかし、z軸廻りに角速度Ωが入力される
と、前述のように、検知容量CS1,CS2は、位相が18
0°異なるように変化する。従って、電圧VS1′,
S2′は、 VS1′=1/{1+j[2πfC R[C+ΔCS1sin
(2πfD t)]]} VS2′=1/{1+j[2πfC R[C+ΔCS2sin
(2πfD t)]]} のように表される。
【0026】この電圧VS1′,VS2′は、周波数fc
周波数fD で振幅変調がかかった搬送波となり、復調器
23,24を通した電圧VT1,VT2は、 VT1=kΔCS1sin(2πfD t) VT2=−kΔCS2sin(2πfD t) (kは定数)となる。
【0027】ここで、ΔCS1=ΔCS2=ΔCとすれば、
差動増幅器25の出力VSBは、 VSB=2kΔCsin(2πfD t) となり、同期検波回路26、LPF27、増幅器28を
通すことにより、入力角速度Ωに比例した直流電圧VO
が高感度で出力される。
【0028】なお、図3においてVPDは同期検波回路2
6の出力波形を示している。図4は振動子10の他の例
として角速度による変位を静電容量の変化として検出す
る角速度センサの平面的な構成を示す。
【0029】すなわち、図4に示す第2の実施例におい
て、P型のシリコン基板により半導体基板111が構成
される。この半導体基板111上には、アンカー部12
1〜124が4箇所形成され、このアンカー部121〜
124にそれぞれ一端が支持される梁131〜134に
よって重り114が支持される。
【0030】従って、重り114は梁構造体によって図
4における紙面に垂直方向及び水平方向(図4の矢印V
方向)に変位自在に支持されている。この重り114
は、角速度による変位量を大きくするために設定され
る。
【0031】さらに、重り114には、その変位方向で
重り114の両側に位置して、一対の細片を櫛の歯状に
平行に設定した励振用可動電極161〜164が突設形
成されている。
【0032】この励振用可動電極161〜164は重り
114に振動を与える作用をする。これらアンカー部1
21〜124、梁131〜134、重り114、励振用
可動電極161〜164は、例えばポリシリコンやタン
グステン等の耐熱性金属によって一体的に形成されるも
ので、この実施例においては、代表的な材料としてポリ
シリコンが使用されている。
【0033】重り114及びこれと一体的に形成される
励振用可動電極161〜164は、半導体基板111の
主表面上に所定の間隔を隔てて配置され、梁131〜1
34を介してアンカー部121〜124により保持され
る。
【0034】重り114及びこれと一体的に形成される
励振用可動電極161〜164、梁131〜134によ
り構成される可動電極(振動子)と、この可動電極(振
動子)のそれぞれに対応する半導体基板111の主表面
部に、イオン注入等の手段によりN型不純物を導入して
形成された拡散層からなる下部固定電極115とで、静
電容量を構成している。
【0035】この下部固定電極151は、アルミニウム
配線を介して外部電子回路に接続されている。また、励
振用可動電極161〜164のそれぞれに対応して励振
用固定電極191〜194が配置される。
【0036】この励振用固定電極191〜194は、そ
れぞれ半導体基板111の主面上の励振用可動電極16
1〜164と同じ高さ位置に固定的に設定されるもの
で、それぞれ櫛の歯状にした細片を有し、その細片が互
いに他の細片の中央にくるように配置され、各櫛の歯の
相互間に所定の間隔が形成される。
【0037】これらの励振用固定電極191〜194の
それぞれは、アルミニウム配線を介して図示しない励振
用電源に接続され、所定の周波数の電圧信号が供給され
るもので、励振電極161〜164の電位を励振させて
静電気力によって、重り114及び可動ゲート電極15
1〜154を振動させる。
【0038】また、励振電極161〜164が一体的に
設けられる重り114が、アルミニウム配線を介して外
部電子回路に接続されている。また、励振用固定電極と
は90度ずれた方向で重り114の両側に位置して、垂
直変位制御用固定電極171,172が形成されてい
る。
【0039】この垂直変位制御用固定電極171,17
2と重り114とで静電容量CD1,CD2を構成してい
る。これらの変位制御用固定電極171,172のそれ
ぞれは、アルミニウム配線を介して外部電子回路に接続
されている。
【0040】図5(a)に、図4のa−a断面を示す。
すなわち、図5(a)において、P型シリコン半導体基
板111上に形成された絶縁膜222で支持されて、例
えばポリシリコンで構成した重り114が設定され、こ
の重り114はアンカー部123と124との間に梁1
33と梁134を介して保持される。
【0041】ここで、絶縁膜222はエアギャップ22
4を設定するためのもので、SiO2 或いはSi34
等によって構成されている。また、可動部としての重り
114、梁133及び梁134の下側の半導体基板11
1にはイオン注入等により下部固定電極115が形成さ
れており、実質的に可動電極(振動子)となる重り11
4と下部電極115で角速度検出用静電容量CS1,CS2
を構成している。
【0042】絶縁膜222は、重り114や梁131〜
134と半導体基板111との間隔を設定する犠牲層で
構成されるもので、アンカー部121〜124に対応す
る部分を除いてエッチング除去されてエアギャップ22
4が形成される。
【0043】このエッチングに際しては、重り114、
梁131〜134等を構成するポリシリコンと半導体基
板111がエッチングされず、犠牲層である絶縁膜22
2のみがエッチングされるエッチング液が使用される。
【0044】図5(b)に、図4のb−b断面を示す。
すなわち、図5(b)において、重り114と半導体基
板111の間にエアギャップ224が設定されており、
可動電極(振動子)となる重り114が半導体基板11
1に対して垂直方向及び紙面に対して垂直方向に変位可
能とされている。
【0045】また、可動電極となる重り114と下部固
定電極115とで静電容量CS1,CS2を構成している。
さらに、励振用固定電極193,194と図示されない
励振用可動電極163,164との間に間隔が設定さ
れ、励振用固定電極193,194と励振用可動電極1
63,164とは、半導体基板111に対して同じ高さ
となるように設定されている。
【0046】図5(c)に、図4のc−c断面を示す。
すなわち、図5(c)において、重り114と半導体基
板111の間にエアギャップ224が設定されている。
【0047】また、垂直変位制御用固定電極171,1
72と重り114との間に間隔が設定され、垂直変位制
御用固定電極171,172と重り114とは、半導体
基板111に対して同じ高さとなるように設定されてい
る。
【0048】次に、以上のように構成される角速度セン
サの作動について説明する。この角速度センサは、重り
(可動電極:振動子)114に対し、垂直方向に相対す
る半導体基板111に固定下部電極115を設け、可動
電極114の垂直方向の変位によって可動電極114と
固定下部電極115との間の静電容量CS1,CS2が変化
する。
【0049】従って、可動電極114と固定下部電極1
15間の静電容量変化から可動電極114の変位を検出
して角速度を検出することができる。また、励振用固定
電極191〜194と励振用可動電極161〜164と
の間に、ある周波数の励振用電圧を印加すると、静電気
力によって励振用可動電極161〜164に水平方向の
振動が発生し、重り(可動電極)114も振動する。
【0050】角速度によって発生するコリオリ力は、こ
の振動の速度に比例するものであり、振動速度を大きく
とるために周波数は振幅の大きくなる共振点付近に選ぶ
ことが好ましい。
【0051】このようにして励振用可動電極161〜1
64、励振用固定電極191〜194間に励振用の周期
電圧を印加することにより、重り(可動電極)114が
図6(a)に示すように振動する。
【0052】そして、半導体基板111と水平で且つ振
動に垂直な軸を持った角速度Ωが発生すると、振動速度
並びに振動体質量に比例したコリオリの力が半導体基板
111方向に垂直な方向に発生し、重り(可動電極)1
14が半導体基板111と垂直方向にZO を中心に変位
する。
【0053】図6(b)に角速度Ωが加わった場合のそ
の変位を示す。可動電極の垂直変位Zは、振動速度に比
例するため、水平変位より位相がπ/2だけシフトす
る。
【0054】そして、重り(可動電極)114が半導体
基板111と垂直方向に変位することにより、可動電極
114と固定下部電極115間の静電容量CS1,CS2
変化する。
【0055】なお、本実施例においては、可動電極が変
位しないようにフィードバック制御を行っている。すな
わち、可動電極114と固定下部電極115間の静電容
量を一定に保つように、垂直変位制御用電極171と可
動電極114間に電圧を印加して、ある一定の値ZO
制御し、その制御電圧により角速度を検出するようにし
ている。
【0056】これは、垂直変位制御用電極171と可動
電極114間に図6(c)のような電圧を印加して、図
6(d)に示すように可動電極の垂直変位を抑え、垂直
変位制御用電極171に印加する図6(c)の電圧によ
り角速度を検出することができる。
【0057】すなわち、このような角速度センサにおい
て、垂直変位制御用固定電極171,172と可動電極
(振動子)114間の静電容量CD1,CD2及び可動電極
(振動子)114と固定下部電極115間の静電容量C
S1,CS2とを第1実施例の図1及び図2に示した静電容
量CD1,CD2,CS1,CS2と同様に取扱うことにより、
角速度検出信号を高感度で出力することができる。
【0058】なお、上記実施例では、振動子の形状が音
叉タイプ及び重り梁構造タイプである場合について説明
したが、四角柱、三角柱や円柱等の音片タイプ等、静電
容量の変化で角速度を検出するタイプのものであれば、
どのような形状でも良い。
【0059】また、回路構成も、復調器を通してから差
動増幅していたが、最初に差動増幅をした後に復調器を
通しても良く、振動子からの振幅変調がかかった検知出
力を復調する構成のものであれば良い。
【0060】さらに、変調をかける構成も、上記実施例
のような第2の発振回路と2つの抵抗器を用いる以外
に、2つのコンデンサを用いても良く、変調がかけられ
る構成のものであれば良い。
【0061】
【発明の効果】従って、以上詳述したように本発明によ
れば、容量変化として検出される角速度信号を変調化す
る点に着目し、駆動信号を得る発振回路と搬送波を得る
発振回路を用いて容量変化で変調をかけた振幅変調信号
を復調及び差動増幅することにより、角速度信号を高感
度で出力することができるようにした角速度センサを提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例による角速度センサ
の全体構成を示す図である。
【図2】図2(a)は第1実施例における振動子の具体
例を示す平面図であり、図2(b)は図2(a)の断面
図。
【図3】図3(a),(b),(c)は図1の各部の波
形を静止時、右旋回及び左旋回とに分けて示す図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例における振動子の他の例と
して示す角速度センサの平面図である。
【図5】図5(a)〜(c)はそれぞれ図4のa−a,
b−b,c−c断面を示す図である。
【図6】図6(a)は可動電極の水平方向の変位を示す
図、図6(b)は角速度が加わったときの可動電極の変
位を示す図、図6(c)は垂直変位制御用電極−可動電
極間の電圧の変化を示す図、図6(d)は閉ループ制御
により可動電極の変位を示す図である。
【符号の説明】
10…振動子、20…電子回路、30…振動体、15…
枠、16…基台、14a,14b…腕部、17,18
a,18b,19…アイソレーション、S1,S2…検
知端子、D…駆動端子、21,22…発振回路、23,
24…復調器、25…差動増幅器、27…ローパスフィ
ルタ(LPF)、28…増幅器、R1 ,R2 …抵抗、C
D1,CD2,CS1,CS2…静電容量、111…半導体基
板、121〜124…アンカー部、131〜134…
梁、114…重り(可動電極:振動子)、115…下部
固定電極、161〜164…励振用可動電極、171,
172…垂直変位制御用固定電極、191〜194…励
振用固定電極、222…絶縁膜。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体と、前記振動体から入力された信
    号を角速度信号として出力する信号処理手段とを有する
    角速度センサであって、 前記振動体は、 容量変化により角速度を検出する手段を備え、 前記信号処理手段は、 前記振動体を所定の周波数で駆動する第1の発振回路
    と、 前記第1の発振回路の所定周波数とは異なる周波数で前
    記振動体の前記容量変化を振幅変調信号に変換する第2
    の発振回路と、 前記振幅変調信号を復調する手段とを備えたことを特徴
    とする角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段は、 前記振動体の前記容量変化により角速度を検出する手段
    と前記第2の発振回路との間に抵抗器を設けて、前記振
    幅変調信号を導出することを特徴とする請求項1に記載
    の角速度センサ。
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