JPH0824719A - 回転霧化静電塗装装置 - Google Patents
回転霧化静電塗装装置Info
- Publication number
- JPH0824719A JPH0824719A JP16240094A JP16240094A JPH0824719A JP H0824719 A JPH0824719 A JP H0824719A JP 16240094 A JP16240094 A JP 16240094A JP 16240094 A JP16240094 A JP 16240094A JP H0824719 A JPH0824719 A JP H0824719A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spray head
- coating material
- paint
- inner peripheral
- electrostatic coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B3/00—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
- B05B3/02—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
- B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
- B05B3/1064—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft
Landscapes
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 微細な塗料噴霧を得ることができ、塗装品質
の向上が可能な回転霧化静電塗装装置を提供する。 【構成】 回転霧化静電塗装装置１の噴霧頭３の内周面
３ａに，噴霧頭先端面３ｂに略平行な環状溝７を形成
し、噴霧頭３の内周面３ａを流れる塗料を環状溝７にお
いて合流させる。
の向上が可能な回転霧化静電塗装装置を提供する。 【構成】 回転霧化静電塗装装置１の噴霧頭３の内周面
３ａに，噴霧頭先端面３ｂに略平行な環状溝７を形成
し、噴霧頭３の内周面３ａを流れる塗料を環状溝７にお
いて合流させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料を霧化すると共に
霧化した塗料粒子に電荷を付与し、静電気の力によって
塗着効率を高めることのできる静電塗装に利用される回
転霧化静電塗装装置に係わり、さらに詳しくは回転霧化
静電塗装装置の噴霧頭の構造に関するものである。
霧化した塗料粒子に電荷を付与し、静電気の力によって
塗着効率を高めることのできる静電塗装に利用される回
転霧化静電塗装装置に係わり、さらに詳しくは回転霧化
静電塗装装置の噴霧頭の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、上記のような回転霧化静電塗装装
置としては、例えば特開昭６３−２２９１６３号公報に
記載されたものがある。
置としては、例えば特開昭６３−２２９１６３号公報に
記載されたものがある。
【０００３】図８は、上記公報に記載された回転霧化静
電塗装装置の構造を示し、図示する回転霧化静電塗装装
置１００は、回転軸１０１に固定された噴霧頭１０２
と、回転軸１０１と被塗装物との間に高電圧を印加する
高電圧発生装置１０３と、高速で回転する噴霧頭１０２
内に塗料を供給する塗料供給ノズル１０４から主に構成
され、塗料供給ノズル１０４から高速度で回転する噴霧
頭１０２の環状空間１０２ａ内に供給された塗料は、噴
霧頭１０２のカップ状をなす内周面１０２ｂの底部に環
状に穿設された多数の塗料流出孔１０２ｃを通って内周
面１０２ｂに沿って流れ出し、遠心力によって噴霧頭１
０２の先端部１０２ｄに達し、該先端部１０２ｄから負
電荷を帯びた塗料粒子となって、上記高電圧発生装置１
０３の高電圧の正側を印加した被塗装物にむけて放出さ
れるようになっている。
電塗装装置の構造を示し、図示する回転霧化静電塗装装
置１００は、回転軸１０１に固定された噴霧頭１０２
と、回転軸１０１と被塗装物との間に高電圧を印加する
高電圧発生装置１０３と、高速で回転する噴霧頭１０２
内に塗料を供給する塗料供給ノズル１０４から主に構成
され、塗料供給ノズル１０４から高速度で回転する噴霧
頭１０２の環状空間１０２ａ内に供給された塗料は、噴
霧頭１０２のカップ状をなす内周面１０２ｂの底部に環
状に穿設された多数の塗料流出孔１０２ｃを通って内周
面１０２ｂに沿って流れ出し、遠心力によって噴霧頭１
０２の先端部１０２ｄに達し、該先端部１０２ｄから負
電荷を帯びた塗料粒子となって、上記高電圧発生装置１
０３の高電圧の正側を印加した被塗装物にむけて放出さ
れるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の回転霧化静電塗装装置１００においては、各塗
料流出孔１０２ｃから流れ出た塗料が隣接する塗料流出
孔１０２ｃから流れ出た塗料と合流することなく、それ
ぞれ離間した放射方向の多数の条の塗料流のまま噴霧頭
１０２の先端部１０２ｄに達する傾向があり、噴霧頭１
０２の内周面１０２ｂに均一に拡がり難いために塗料が
比較的大きな粒子群のままで放出されたときには、塗装
むらが生じて塗装の仕上り品質が低下することがないと
はいえないという問題点があり、この種の回転霧化静電
塗装装置の性能上の課題となることがあった。
た従来の回転霧化静電塗装装置１００においては、各塗
料流出孔１０２ｃから流れ出た塗料が隣接する塗料流出
孔１０２ｃから流れ出た塗料と合流することなく、それ
ぞれ離間した放射方向の多数の条の塗料流のまま噴霧頭
１０２の先端部１０２ｄに達する傾向があり、噴霧頭１
０２の内周面１０２ｂに均一に拡がり難いために塗料が
比較的大きな粒子群のままで放出されたときには、塗装
むらが生じて塗装の仕上り品質が低下することがないと
はいえないという問題点があり、この種の回転霧化静電
塗装装置の性能上の課題となることがあった。
【０００５】
【発明の目的】本発明は、従来の回転霧化静電塗装装置
における上記課題に着目してなされたものであって、微
細な塗料噴霧を得ることができ、もって塗装品質の向上
が可能な回転霧化静電塗装装置を提供することを目的と
している。
における上記課題に着目してなされたものであって、微
細な塗料噴霧を得ることができ、もって塗装品質の向上
が可能な回転霧化静電塗装装置を提供することを目的と
している。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる回転霧化
静電塗装装置は、回転するカップ状噴霧頭の内周面に供
給した塗料を噴霧頭先端面の周縁部から霧化して放出す
る回転霧化静電塗装装置において、前記噴霧頭の内周面
に噴霧頭先端面に略平行な環状溝を備えた構成、あるい
は前記噴霧頭先端面に当該先端面の内周縁側を切り欠い
てなる段差部を備えた構成としたことを特徴としてお
り、このような回転霧化静電塗装装置の構成を前述した
従来の課題を解決するための手段としている。
静電塗装装置は、回転するカップ状噴霧頭の内周面に供
給した塗料を噴霧頭先端面の周縁部から霧化して放出す
る回転霧化静電塗装装置において、前記噴霧頭の内周面
に噴霧頭先端面に略平行な環状溝を備えた構成、あるい
は前記噴霧頭先端面に当該先端面の内周縁側を切り欠い
てなる段差部を備えた構成としたことを特徴としてお
り、このような回転霧化静電塗装装置の構成を前述した
従来の課題を解決するための手段としている。
【０００７】そして、本発明に係わる回転霧化静電塗装
装置の実施態様においては、環状溝が塗料の進行方向後
方側に向く面を備えたものとしたり、環状溝を複数備え
たものとしたり、段差部が噴霧先端面に対して鋭角をな
す面を備えたものとしたりすることができる。
装置の実施態様においては、環状溝が塗料の進行方向後
方側に向く面を備えたものとしたり、環状溝を複数備え
たものとしたり、段差部が噴霧先端面に対して鋭角をな
す面を備えたものとしたりすることができる。
【０００８】また、同じく実施態様において、噴霧頭先
端面に、外周側に向けて幅および深さが漸減する、例え
ばＶ字状の塗料案内溝を放射方向に複数備えたものとす
ることができる。
端面に、外周側に向けて幅および深さが漸減する、例え
ばＶ字状の塗料案内溝を放射方向に複数備えたものとす
ることができる。
【０００９】
【発明の作用】本発明の請求項１に係わる回転霧化静電
塗装装置においては、カップ状噴霧頭の内周面に噴霧頭
先端面に略平行な環状溝を備えているので、塗料供給ノ
ズルから供給され、噴霧頭の塗料流出孔から流れ出た塗
料は、隣接する塗料流出孔から流れ出た塗料と互いに離
間していたとしても、環状溝内において合流し、これ以
降は内周面に沿って薄い均一な液膜となって拡がり、噴
霧頭先端面に達し、放射方向に液膜状に拡がり、その先
端は液糸状となり、この液糸がちぎれて塗料粒子となっ
て放出する。
塗装装置においては、カップ状噴霧頭の内周面に噴霧頭
先端面に略平行な環状溝を備えているので、塗料供給ノ
ズルから供給され、噴霧頭の塗料流出孔から流れ出た塗
料は、隣接する塗料流出孔から流れ出た塗料と互いに離
間していたとしても、環状溝内において合流し、これ以
降は内周面に沿って薄い均一な液膜となって拡がり、噴
霧頭先端面に達し、放射方向に液膜状に拡がり、その先
端は液糸状となり、この液糸がちぎれて塗料粒子となっ
て放出する。
【００１０】請求項１に係わる回転霧化静電塗装装置の
実施態様において、環状溝が塗料の進行方向後方側に向
く面を備えたものとしたから、塗料の流れが一時的に、
環状溝において確実にせき止められるので、上記作用が
より顕著なものとなる。 また、同じく実施態様におい
て、環状溝を複数備えたものとしたから、最初の環状溝
で均一な液膜状とならなかった場合でも第２あるいは第
３の環状溝で塗料が合流しやすいものとなるので上記作
用がより確実なものとなる。
実施態様において、環状溝が塗料の進行方向後方側に向
く面を備えたものとしたから、塗料の流れが一時的に、
環状溝において確実にせき止められるので、上記作用が
より顕著なものとなる。 また、同じく実施態様におい
て、環状溝を複数備えたものとしたから、最初の環状溝
で均一な液膜状とならなかった場合でも第２あるいは第
３の環状溝で塗料が合流しやすいものとなるので上記作
用がより確実なものとなる。
【００１１】本発明の請求項４に係わる回転霧化静電塗
装装置においては、噴霧頭先端面に当該先端面の内周縁
側を切り欠いてなる段差部を備えているので、段差部に
おいて各塗料流出孔から流れ出た塗料の流れが合流し
て、噴霧頭先端面に薄い均一な液膜状となって拡がり、
その先端は液糸状となり、この液糸がちぎれて塗料粒子
となって放出する。 このとき、段差部は、塗料が放出
される噴霧頭の先端部により近い位置にあるので、上記
作用がより確実なものとなる。
装装置においては、噴霧頭先端面に当該先端面の内周縁
側を切り欠いてなる段差部を備えているので、段差部に
おいて各塗料流出孔から流れ出た塗料の流れが合流し
て、噴霧頭先端面に薄い均一な液膜状となって拡がり、
その先端は液糸状となり、この液糸がちぎれて塗料粒子
となって放出する。 このとき、段差部は、塗料が放出
される噴霧頭の先端部により近い位置にあるので、上記
作用がより確実なものとなる。
【００１２】また、請求項４に係わる回転霧化静電塗装
装置の実施態様において、段差部が噴霧先端面に対して
鋭角をなす面を備えたものとしたから、環状溝において
塗料の流れが確実にせき止められるので上記作用がより
顕著なものとなる。
装置の実施態様において、段差部が噴霧先端面に対して
鋭角をなす面を備えたものとしたから、環状溝において
塗料の流れが確実にせき止められるので上記作用がより
顕著なものとなる。
【００１３】さらに、本発明に係わる回転霧化静電塗装
装置の実施態様において、外周側に向けて幅および深さ
が漸減する、例えばＶ字状の塗料案内溝を噴霧頭先端面
に放射方向に複数備えたものとすることによって、薄い
均一な液膜状となって拡がった塗料が案内溝によって増
速されつつ噴霧頭の先端面の外周縁部に導かれるので、
塗料は外周縁部から極めて細い液糸状となって放出さ
れ、直ちにちぎれてより一層微細な塗料噴霧となる。
装置の実施態様において、外周側に向けて幅および深さ
が漸減する、例えばＶ字状の塗料案内溝を噴霧頭先端面
に放射方向に複数備えたものとすることによって、薄い
均一な液膜状となって拡がった塗料が案内溝によって増
速されつつ噴霧頭の先端面の外周縁部に導かれるので、
塗料は外周縁部から極めて細い液糸状となって放出さ
れ、直ちにちぎれてより一層微細な塗料噴霧となる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
する。
【００１５】図１および図２は、本発明に係わる回転霧
化静電塗装装置の一実施例を示す説明図であって、図１
（ａ）および（ｂ）は当該回転霧化静電塗装装置の噴霧
頭部分の縦断面図および部分正面図、図２は図１（ｂ）
のII−II線位置に置ける拡大断面図である。
化静電塗装装置の一実施例を示す説明図であって、図１
（ａ）および（ｂ）は当該回転霧化静電塗装装置の噴霧
頭部分の縦断面図および部分正面図、図２は図１（ｂ）
のII−II線位置に置ける拡大断面図である。
【００１６】図に示す回転霧化静電塗装装置１は、高速
回転する回転軸２と、カップ状をなし、前記回転軸２に
固定された噴霧頭３と、塗料供給ノズル４を備え、塗料
供給ノズル４の前方の噴霧頭３の内部には塗料受け５が
固定されていると共に、塗料受け５の外周縁寄りの位置
にはその全周にわたって多数の塗料流出孔６が設けてあ
る。
回転する回転軸２と、カップ状をなし、前記回転軸２に
固定された噴霧頭３と、塗料供給ノズル４を備え、塗料
供給ノズル４の前方の噴霧頭３の内部には塗料受け５が
固定されていると共に、塗料受け５の外周縁寄りの位置
にはその全周にわたって多数の塗料流出孔６が設けてあ
る。
【００１７】そして、噴霧頭３の内周面３ａには、環状
溝７が噴霧頭３の先端面３ｂに平行に形成されている。
この環状溝７は、図２に拡大して示すように、Ｖ字状
断面を有し、しかもＶ字状をなす環状溝７の噴霧頭先端
面３ｂ側の面７ａが当該噴霧頭３の中心部、すなわち塗
料供給ノズル４の側、言い換えると塗料の進行方向後方
側に向くように形成されている。
溝７が噴霧頭３の先端面３ｂに平行に形成されている。
この環状溝７は、図２に拡大して示すように、Ｖ字状
断面を有し、しかもＶ字状をなす環状溝７の噴霧頭先端
面３ｂ側の面７ａが当該噴霧頭３の中心部、すなわち塗
料供給ノズル４の側、言い換えると塗料の進行方向後方
側に向くように形成されている。
【００１８】なお、当該噴霧頭３には、図示しない高電
圧発生装置によって負の高電圧が印加されており、霧化
した塗料粒子に負の電荷が与えられるようになってい
る。
圧発生装置によって負の高電圧が印加されており、霧化
した塗料粒子に負の電荷が与えられるようになってい
る。
【００１９】このような構造の回転霧化静電塗装装置１
において、塗料供給ノズル４から回転軸２と共に高速回
転する噴霧頭３の塗料受け５の中心部近傍に塗料が噴射
されると、塗料は噴霧頭３の回転による遠心力によって
塗料受け５の曲面５ａから塗料流出孔６を通って、カッ
プ状をなす噴霧頭３の内周面３ａに流れ出す。
において、塗料供給ノズル４から回転軸２と共に高速回
転する噴霧頭３の塗料受け５の中心部近傍に塗料が噴射
されると、塗料は噴霧頭３の回転による遠心力によって
塗料受け５の曲面５ａから塗料流出孔６を通って、カッ
プ状をなす噴霧頭３の内周面３ａに流れ出す。
【００２０】そして、塗料は、内周面３ａを拡がりなが
ら噴霧頭先端面３ｂに向かって流れるが、この時点では
各塗料流出孔６から流れ出たそれぞれの塗料流は大きく
は拡がっておらず、互いに離間したままの状態となって
いる。
ら噴霧頭先端面３ｂに向かって流れるが、この時点では
各塗料流出孔６から流れ出たそれぞれの塗料流は大きく
は拡がっておらず、互いに離間したままの状態となって
いる。
【００２１】次いで、各塗料流出孔６から流れ出たそれ
ぞれの塗料流は、噴霧頭３の内周面３ａに形成した環状
溝７へと流れ込み、環状溝７の面７ａにいったん遮られ
て環状溝７内を円周方向に拡がり、これによって他の塗
料流出孔６から流れ出た塗料流と一体化する。 そし
て、環状溝７に次々と流れ込む塗料流によって環状溝７
から溢れ出した塗料が内周面３ａに均一な薄い液膜とな
って拡がり、噴霧頭３の先端面３ｂに達する。
ぞれの塗料流は、噴霧頭３の内周面３ａに形成した環状
溝７へと流れ込み、環状溝７の面７ａにいったん遮られ
て環状溝７内を円周方向に拡がり、これによって他の塗
料流出孔６から流れ出た塗料流と一体化する。 そし
て、環状溝７に次々と流れ込む塗料流によって環状溝７
から溢れ出した塗料が内周面３ａに均一な薄い液膜とな
って拡がり、噴霧頭３の先端面３ｂに達する。
【００２２】塗料は、さらに先端面３ｂで放射状に拡が
り、その先端は液糸状となり、この液糸が千切れて微細
な塗料噴霧となって、噴霧頭先端面３ｂの外周縁から放
出され、この塗料粒子が被塗装物に付着することによっ
て均一な塗膜が形成されることになる。
り、その先端は液糸状となり、この液糸が千切れて微細
な塗料噴霧となって、噴霧頭先端面３ｂの外周縁から放
出され、この塗料粒子が被塗装物に付着することによっ
て均一な塗膜が形成されることになる。
【００２３】図３ないし図７は、本発明に係わる回転霧
化静電塗装装置の他の実施例を示す部分正面図および要
部の拡大断面図である。
化静電塗装装置の他の実施例を示す部分正面図および要
部の拡大断面図である。
【００２４】すなわち、図３は、環状溝７を噴霧頭３の
先端面３ｂに近接させて形成した例を示すものであっ
て、基本的に上記実施例と同様の作用効果を発揮する
が、環状溝７の位置が塗料の放出端に近い分だけ効果が
確実なものとなる。
先端面３ｂに近接させて形成した例を示すものであっ
て、基本的に上記実施例と同様の作用効果を発揮する
が、環状溝７の位置が塗料の放出端に近い分だけ効果が
確実なものとなる。
【００２５】図４は、噴霧頭３の先端面３ｂの内周縁側
を環状に切り欠くことによって、当該先端面３ｂに段差
部８を形成した例を示すものであって、段差部８の面８
ａは先端面３ｂに対して約８０°をなすように形成され
ている。 この実施例においても、各塗料流出孔６から
流れ出たそれぞれの塗料流が段差部８の面８ａにいった
ん進行を阻まれることから、前述の実施例と同様の作用
効果が得られるものであるが、図４に示した実施例に較
べて段差部８の位置が塗料の放出端にさらに近いので、
より顕著な効果が期待できるものとなる。
を環状に切り欠くことによって、当該先端面３ｂに段差
部８を形成した例を示すものであって、段差部８の面８
ａは先端面３ｂに対して約８０°をなすように形成され
ている。 この実施例においても、各塗料流出孔６から
流れ出たそれぞれの塗料流が段差部８の面８ａにいった
ん進行を阻まれることから、前述の実施例と同様の作用
効果が得られるものであるが、図４に示した実施例に較
べて段差部８の位置が塗料の放出端にさらに近いので、
より顕著な効果が期待できるものとなる。
【００２６】また、図５は、噴霧頭３の内周面３ａ上に
４本の環状溝７を同心円状に形成した例を示すものであ
って、この実施例においては、塗料が第１の環状溝７に
おいてうまく拡散されなかったとしても、第２，第３あ
るいは第４の環状溝７において同様のチャンスが繰り返
されるので、本発明の作用効果を確実に得ることができ
る。
４本の環状溝７を同心円状に形成した例を示すものであ
って、この実施例においては、塗料が第１の環状溝７に
おいてうまく拡散されなかったとしても、第２，第３あ
るいは第４の環状溝７において同様のチャンスが繰り返
されるので、本発明の作用効果を確実に得ることができ
る。
【００２７】さらに、図６および図７は、上記環状溝７
あるいは段差部８に加えて、噴霧頭３の先端面３ｂにＶ
字状の塗料案内溝９を設けた例を示すものであって、こ
れら実施例においては、前記案内溝９が外周側に向けて
幅および深さが漸減するように形成されているので、薄
い均一な液膜状となって拡がった塗料は案内溝９内を流
れることによって増速されつつ噴霧頭３の先端面３ｂの
外周縁に導かれ、外周縁から極めて細い液糸状となって
放出され、直ちにちぎれて塗料粒子となることから、よ
り一層微細な塗料噴霧を得ることができる。
あるいは段差部８に加えて、噴霧頭３の先端面３ｂにＶ
字状の塗料案内溝９を設けた例を示すものであって、こ
れら実施例においては、前記案内溝９が外周側に向けて
幅および深さが漸減するように形成されているので、薄
い均一な液膜状となって拡がった塗料は案内溝９内を流
れることによって増速されつつ噴霧頭３の先端面３ｂの
外周縁に導かれ、外周縁から極めて細い液糸状となって
放出され、直ちにちぎれて塗料粒子となることから、よ
り一層微細な塗料噴霧を得ることができる。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる回
転霧化静電塗装装置においては、カップ状噴霧頭の内周
面に噴霧頭先端面に略平行な環状溝、あるいは噴霧頭先
端面に当該先端面の内周縁側を切り欠いてなる段差部を
備えているので、塗料供給ノズルから供給され、噴霧頭
の各塗料流出孔からそれぞれ流れ出た塗料が互いに離間
していたとしても環状溝内においていったん合流したの
ちは、内周面を薄い均一な液膜状となって流れるので、
最終的に噴霧頭先端面に拡がる塗料液膜を極めて薄いも
のとすることができ、塗料粒子の微細化が促進され、塗
装品質を向上させることができるという非常に優れた効
果がもたらされる。
転霧化静電塗装装置においては、カップ状噴霧頭の内周
面に噴霧頭先端面に略平行な環状溝、あるいは噴霧頭先
端面に当該先端面の内周縁側を切り欠いてなる段差部を
備えているので、塗料供給ノズルから供給され、噴霧頭
の各塗料流出孔からそれぞれ流れ出た塗料が互いに離間
していたとしても環状溝内においていったん合流したの
ちは、内周面を薄い均一な液膜状となって流れるので、
最終的に噴霧頭先端面に拡がる塗料液膜を極めて薄いも
のとすることができ、塗料粒子の微細化が促進され、塗
装品質を向上させることができるという非常に優れた効
果がもたらされる。
【００２９】本発明に係わる回転霧化静電塗装装置の実
施態様において、環状溝が塗料の進行方向後方側に向く
面を備えたものとしたり、段差部が噴霧先端面に対して
鋭角をなす面を備えたものとしたりすることにより、塗
料の流れを一時的に、環状溝において確実に阻止するこ
とができるので、上記効果をより確実なものとすること
ができる。 また、同じく実施態様において、環状溝を
複数備えたものとすることにより、最初の環状溝で均一
な液膜状とならなかった場合でも第２あるいは第３の環
状溝で塗料を合流させることができるので上記効果をよ
り確実なものとすることができる。
施態様において、環状溝が塗料の進行方向後方側に向く
面を備えたものとしたり、段差部が噴霧先端面に対して
鋭角をなす面を備えたものとしたりすることにより、塗
料の流れを一時的に、環状溝において確実に阻止するこ
とができるので、上記効果をより確実なものとすること
ができる。 また、同じく実施態様において、環状溝を
複数備えたものとすることにより、最初の環状溝で均一
な液膜状とならなかった場合でも第２あるいは第３の環
状溝で塗料を合流させることができるので上記効果をよ
り確実なものとすることができる。
【００３０】さらに、実施態様において、外周側に向け
て幅および深さが漸減する、例えばＶ字状の塗料案内溝
を噴霧頭先端面に放射方向に複数備えたものとすること
によって、薄い均一な液膜状となって拡がった塗料が案
内溝によって増速されつつ噴霧頭の先端面外周縁に導か
れるので、塗料を先端部から極めて細い液糸状として放
出させることができ、一層微細な塗料粒子とすることが
できる。
て幅および深さが漸減する、例えばＶ字状の塗料案内溝
を噴霧頭先端面に放射方向に複数備えたものとすること
によって、薄い均一な液膜状となって拡がった塗料が案
内溝によって増速されつつ噴霧頭の先端面外周縁に導か
れるので、塗料を先端部から極めて細い液糸状として放
出させることができ、一層微細な塗料粒子とすることが
できる。
【図１】（ａ） 本発明に係わる回転霧化静電塗装装置
の一実施例による噴霧頭部分の縦断面説明図である。 （ｂ） 図１（ａ）に示した回転霧化静電塗装装置の噴
霧頭の部分正面説明図である。
の一実施例による噴霧頭部分の縦断面説明図である。 （ｂ） 図１（ａ）に示した回転霧化静電塗装装置の噴
霧頭の部分正面説明図である。
【図２】図１（ｂ）のII−II線位置における拡大断面説
明図である。
明図である。
【図３】（ａ） 本発明に係わる回転霧化静電塗装装置
の第２の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図３（ａ）のIIIb−IIIb線位置における拡大断
面説明図である。
の第２の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図３（ａ）のIIIb−IIIb線位置における拡大断
面説明図である。
【図４】（ａ） 本発明に係わる回転霧化静電塗装装置
の第３の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図４（ａ）のIVb −IVb 線位置における拡大断
面説明図である。
の第３の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図４（ａ）のIVb −IVb 線位置における拡大断
面説明図である。
【図５】（ａ） 本発明に係わる回転霧化静電塗装装置
の第４の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図５（ａ）のVb−Vb線位置における拡大断面説
明図である。
の第４の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図５（ａ）のVb−Vb線位置における拡大断面説
明図である。
【図６】（ａ） 本発明に係わる回転霧化静電塗装装置
の第５の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図６（ａ）のVIb −VIb 線位置における拡大断
面説明図である。
の第５の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図６（ａ）のVIb −VIb 線位置における拡大断
面説明図である。
【図７】（ａ） 本発明に係わる回転霧化静電塗装装置
の第６の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図７（ａ）のVIIb−VIIb線位置における拡大断
面説明図である。
の第６の実施例による噴霧頭の部分正面説明図である。 （ｂ） 図７（ａ）のVIIb−VIIb線位置における拡大断
面説明図である。
【図８】従来の回転霧化静電塗装装置を示す断面図であ
る。
る。
１ 回転霧化静電塗装装置 ３ 噴霧頭 ３ａ 内周面 ３ｂ 先端面 ７ 環状溝 ８ 段差部 ９ 塗料案内溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥 居 修 司 神奈川県横浜市神奈川区宝町２番地 日産 自動車株式会社内
Claims (7)
- 【請求項１】 回転するカップ状噴霧頭の内周面に供給
した塗料を噴霧頭先端面の周縁部から放出して霧化する
回転霧化静電塗装装置において、前記噴霧頭の内周面に
噴霧頭先端面に略平行な環状溝を備えたことを特徴とす
る回転霧化静電塗装装置。 - 【請求項２】 前記環状溝は、塗料の進行方向後方側に
向く面を備えていることを特徴とする請求項１記載の回
転霧化静電塗装装置。 - 【請求項３】 前記環状溝が複数であることを特徴とす
る請求項１もしくは請求項２記載の回転霧化静電塗装装
置。 - 【請求項４】 回転するカップ状噴霧頭の内周面に供給
した塗料を噴霧頭先端面の周縁部から放出して霧化する
回転霧化静電塗装装置において、前記噴霧頭先端面に当
該先端面の内周縁側を切り欠いてなる段差部を備えたこ
とを特徴とする回転霧化静電塗装装置。 - 【請求項５】 前記段差部は、噴霧頭先端面に対して鋭
角をなす面を備えていることを特徴とする請求項４記載
の回転霧化静電塗装装置。 - 【請求項６】 噴霧頭先端面に、外周側に向けて幅およ
び深さが漸減する塗料案内溝を放射方向に複数備えたこ
とを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれかに記
載の回転霧化静電塗装装置。 - 【請求項７】 前記塗料案内溝がＶ字形をなすことを特
徴とする請求項６記載の回転霧化静電塗装装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16240094A JPH0824719A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 回転霧化静電塗装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16240094A JPH0824719A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 回転霧化静電塗装装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0824719A true JPH0824719A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15753889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16240094A Pending JPH0824719A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 回転霧化静電塗装装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0824719A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07132145A (ja) * | 1993-09-15 | 1995-05-23 | Yuji Okuyama | リラックス集中誘導装置、録音装置、録音媒体及び放送装置 |
| WO2005115629A1 (ja) * | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Trinity Industrial Corporation | 塗装機とその回転霧化頭 |
| JP2006130423A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Toyota Motor Corp | 回転霧化頭および回転霧化塗装装置 |
| JP2007242892A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Asahi Sunac Corp | ノズル装置、及び該ノズル装置を備えた洗浄装置 |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP16240094A patent/JPH0824719A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07132145A (ja) * | 1993-09-15 | 1995-05-23 | Yuji Okuyama | リラックス集中誘導装置、録音装置、録音媒体及び放送装置 |
| WO2005115629A1 (ja) * | 2004-05-25 | 2005-12-08 | Trinity Industrial Corporation | 塗装機とその回転霧化頭 |
| CN100446868C (zh) * | 2004-05-25 | 2008-12-31 | 得立鼎工业株式会社 | 涂装机及其旋转雾化头 |
| US7959092B2 (en) | 2004-05-25 | 2011-06-14 | Trinity Industrial Corporation | Coating machine and rotary atomizing head thereof |
| JP2006130423A (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-25 | Toyota Motor Corp | 回転霧化頭および回転霧化塗装装置 |
| EP1825921A1 (en) * | 2004-11-08 | 2007-08-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rotary atomizing head and rotary atomizing coating device |
| EP1825921A4 (en) * | 2004-11-08 | 2008-10-22 | Toyota Motor Co Ltd | ROTATING HEAD AND SPINAL COATING DEVICE |
| US7726586B2 (en) | 2004-11-08 | 2010-06-01 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rotary atomizing head and rotary atomizing coating machine |
| JP4554334B2 (ja) * | 2004-11-08 | 2010-09-29 | トヨタ自動車株式会社 | 回転霧化頭および回転霧化塗装装置 |
| JP2007242892A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Asahi Sunac Corp | ノズル装置、及び該ノズル装置を備えた洗浄装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1335036C (en) | Rotary paint atomizing device | |
| EP0186342A1 (en) | Method of and apparatus for spraying coating material | |
| EP2170525B1 (en) | Spray device having a parabolic flow surface | |
| CN109689218B (zh) | 旋转雾化头型涂装机 | |
| JPH0899052A (ja) | 回転霧化頭型塗装装置 | |
| CA2991111A1 (en) | Painting method and device for same | |
| US20190388915A1 (en) | Rotary atomization head and coating device | |
| JPH0437743B2 (ja) | ||
| JPH0824719A (ja) | 回転霧化静電塗装装置 | |
| JP2022509414A (ja) | コーティング製品を噴霧するためのボウル、そのようなボウルを含む回転噴霧装置、およびそのような噴霧装置を洗浄するための方法 | |
| CA2202671C (en) | Rotary atomizing electrostatic coating apparatus | |
| JP3433065B2 (ja) | 回転霧化頭 | |
| JPH0871455A (ja) | 回転霧化静電塗装装置 | |
| JP3223032B2 (ja) | 静電塗装機 | |
| JPH0824720A (ja) | 回転霧化静電塗装装置 | |
| JP2747439B2 (ja) | 静電塗装装置 | |
| JP5844229B2 (ja) | 回転霧化式塗装装置及び回転霧化式塗装方法 | |
| US20230097329A1 (en) | Rotary atomizing coating device | |
| JP2000202328A (ja) | 回転霧化塗装装置 | |
| US20220362787A1 (en) | Rotary atomization type painting apparatus | |
| JPH0824721A (ja) | 回転霧化塗装装置の霧化頭 | |
| JP6886004B2 (ja) | 静電塗装機用の回転霧化頭 | |
| JPH08294647A (ja) | 回転霧化塗装装置 | |
| JP2988318B2 (ja) | 回転霧化静電塗装装置 | |
| JPH0899053A (ja) | 回転霧化頭型塗装装置 |