JPH08245403A - インシュリン抵抗性症候群治療用組成物 - Google Patents

インシュリン抵抗性症候群治療用組成物

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JPH08245403A
JPH08245403A JP7077333A JP7733395A JPH08245403A JP H08245403 A JPH08245403 A JP H08245403A JP 7077333 A JP7077333 A JP 7077333A JP 7733395 A JP7733395 A JP 7733395A JP H08245403 A JPH08245403 A JP H08245403A
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JP7077333A
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S Sukailer Jay
エス、スカイラー ジェイ
Phillip Frost
フロスト フィリップ
Hahn Elliot
ハーン エリオット
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糖尿病や他のインシュリン抵抗性症候群を治
療するための方法及び医薬組成物を提供する。 【構成】 インシュリン抵抗性症候群、特に糖尿病にか
かった人間の患者又は動物の患者を治療するための医薬
組成物の製造において、バナジウム酸マグネシウム化合
物が使用される。1日あたりの投薬量の範囲は、患者の
体重1キログラムにつき、約2〜約60ミリグラムのバ
ナジウム酸マグネシウムが好ましい。本発明の医薬組成
物は、少なくとも1種の製薬的に受容可能な不活性成分
を含み、しかも、ユニットあたり約50〜約1000m
gのバナジウム酸マグネシウムを含有した、経口、非経
口的、経皮的又は経粘膜投薬形態とすることができる。 【効果】 糖尿病、肥満症、異脂肪症や高血圧症などの
インシュリン抵抗性症候群を、安全に、かつ効果的に治
療することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糖尿病や他のインシュ
リン抵抗性症候群を治療するための方法及び医薬組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バナジウムは、いたる所にある微量元素
であり、この微量元素は、人間を含めた、ほとんどの生
きている生物中に、非常に低い濃度で見い出される。こ
のバナジウムは、不可欠な栄養元素であるように思われ
るが、その特殊な生理学的な役割は、結論付けて説明さ
れてきていない。過去10年間に渡って、バナジウムの
生物学的な作用が研究されてきた。バナジウムは、種々
の酵素、特にイオン輸送ATPアーゼ、リボヌクレアー
ゼ、酸性ホスファターゼ及びアルカリ性ホスファターゼ
の活性を抑制する。糖質の代謝に関するバナジウムの作
用は広範囲に研究されてきており、バナジウムが、イン
シュリンと良く似た作用を多く有していることが見い出
されてきている。
【0003】バナジウムは1830年に発見された。ラ
イアネットとその同僚たちにより、バナジウムは幾つか
の疾病を治療しようとする試みに使用され、糖尿病にか
かった患者において糖尿を減少させることが見い出され
た。過去10年間では、バナジウム酸塩が生体外で多く
のインシュリン様作用を有しているという観察結果によ
って、バナジウムに関する関心が再燃した。これらに
は、細胞(脂肪細胞と筋細胞の両方)へのグルコース輸
送、グルコース酸化、グルコース貯蔵、グリコーゲン合
成、及び脂肪形成の促進;及び脂肪分解の抑制が含まれ
る。これらの作用は急速であり、30分間以内に起こ
る。これらのバナジウムの作用は、幾つかの酵素や細胞
蛋白質の附リン酸反応を高めるという、バナジウムの効
能に関連するものと推測される。これらの作用は、バナ
ジウムで活性化された細胞質ゾルチロシンキナーゼの促
進によって媒介されるものと推測される。
【0004】生体内では、飲料水を通してのバナジウム
酸の経口投与は、正常な動物の糖血への影響はほとんど
ないが、糖尿病性動物においては、血漿インシュリンレ
ベルが増加することなく、正常なレベルあるいは正常に
近いレベルにまで血液グルコースの驚くべき低下を生じ
させる。この研究によれば、インシュリンレベルは変化
しないかあるいは減少する。このような急速な生体外で
の作用とは対照的に、生体内での作用は遅延され、数日
間に渡って観察される。血液グルコースの維持された改
良に加えて、バナジウムの生体内における作用には、筋
肉及び肝臓のグルコース吸収及び貯蔵の増量、偏った体
重増加、及び改良された心臓の作動が含まれる。これら
の作用は、ストレプトゾトシン誘発された糖尿病性ラッ
ト、膵切除術が施されたラット、遺伝学的に糖尿病性の
db/dbマウス、及び、肥満インシュリン過剰性のf
a/fa脂肪ラットにおいて観察されてきた。
【0005】これまでに文献において開示されている生
体内研究では、バナジウムは、一般にナトリウム塩とし
て、即ち、オルトバナジウム酸ナトリウム(Na3 VO
4 )か、メタバナジウム酸ナトリウム(NaVO3 )の
いずれかの形態で投与され、バナジル塩、バナジル硫酸
塩三水和物と共にも使用されている。これらは、飲料水
又は食物内に入れて試験動物に投与されている。幾つか
のプロトコルでは、試験動物に、バナジウム酸塩の味に
対する好き嫌いが生じるので、次第に濃度を増加して使
用することが記載されている。相対的にバナジウム酸塩
は大きな投与量で使用されており、これは、腸での吸収
が悪く、わずか1.2%に過ぎないからである。飲料水
における典型的な濃度は、かなり高く、例えば0.2〜
0.6mg/mlであった。メタバナジウム酸ナトリウ
ムは、オルトバナジウム酸ナトリウムよりも必要量が少
ないことが指摘されており、これは恐らく、この塩が重
量を基準として50%以上のバナジウム酸塩を与えるか
らである。
【0006】マグネシウムは、自然界のいたる所にある
元素であり、地殻の2.1%を構成している。これは、
必須の栄養元素であり、人体において2番目に量の多い
細胞内のカチオンであり、多くの代謝機能において重要
な役割を果たしている。変化したマグネシウム恒常性に
起因する臨床兆候、症状及び疾患状態が数多くある。血
清マグネシウムレベルは、一般的に測定されるものであ
るが、体内マグネシウム総含有量の1%しか反映されな
い。更に、ある研究では、血中マグネシウム減少症が、
電解質分析を行った血清試料の47%に見い出された。
マグネシウム不足は、多尿の結果として、糖尿病におい
て起こ易いと考えられる。
【0007】細胞内のフリーマグネシウムの低いレベル
は、タイプII糖尿病と本態性高血圧症の両方において見
い出されてきた。更に、本態性高血圧症の患者では、細
胞内のフリーマグネシウムのレベルは、収縮期血圧と拡
張期血圧の両方に、しかも、経口グルコースに対する結
合血漿インシュリン応答に、密接に、かつ逆に関連して
いた。これらの観察結果は、高血圧と末梢インシュリン
抵抗性(減少されたインシュリン感応性)の臨床的関連
が、ある程度、マグネシウム不足により説明できたこと
を示唆している。経口マグネシウム補給は、本態性高血
圧症の患者と、タイプII糖尿病の個体の両方において、
血圧を低くすることがわかった。現在進められている研
究では、タイプII糖尿病あるいは本態性高血圧症のいず
れかにおける経口マグネシウム補給が、インシュリン感
応性の改善に関連しているかどうかが評価されている。
【0008】市場で利用可能なマグネシウム補給物には
多くのものがあり、特に塩化マグネシウムと酸化マグネ
シウムである。
【0009】ロセッチ等(糖尿病、第39巻、第124
3〜50頁、1990年)は、糖尿病ラットにおけるグ
ルコース代謝に対するリチウムとバナジウム酸塩の作用
を研究し、その結果、リチウム、バナジウム酸塩、マグ
ネシウム及び亜鉛の混合物を投与したラットでは、対照
グループ及び、リチウムとバナジウム酸塩だけを投与し
たグループに比べて、グルコース処理速度が改善された
ことを見い出した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、糖尿
病や他のインシュリン抵抗性症候群(例えば、肥満症、
異脂肪症や高血圧症)を治療するための方法及び医薬組
成物において、人間の患者に安全にかつ効果的に実施可
能なものを提供することである。
【0011】本発明のもう一つの課題は、繰り返し非経
口投与する必要のない上記治療方法及び治療用組成物を
提供することである。
【0012】本発明の更に別の課題は、この新規性な治
療方法において使用される、重要なインスリノーマ(ins
ulinomimetic) 特性を有した医薬組成物を提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】これらの課題及び、以下
で明らかとなる他の課題と一致して、本発明は、簡単に
言うと、少なくとも1種の不活性成分を更に含有した医
薬組成物中にあるバナジウム酸マグネシウムなる化合物
を、インシュリン抵抗性減少に有効な量で患者に投与す
ることによって、インシュリン抵抗性症候群、特に糖尿
病にかかった人間の患者又は動物の患者を治療するため
の方法である。この組成物は、1日に1〜4回、経口的
に患者に投与される経口投薬形態であることが好ましい
が、この新規な治療方法を実施する際には、非経口及び
他の一般的な医薬投薬形態、及び、投与経路も、同様に
使用できる。
【0014】バナジウム酸マグネシウム(MgV
2 6 )は、マグネシウムバナジウム酸化物としても知
られており、ケミカル アブストラクトNo.1357
3−13−2によって同定されており、従来技術におい
て、例えば腐食防止コーティングに有用であることや、
アルカン類の酸化脱水素のような化学反応における触媒
として有用であることが開示されてきている。しかし、
これまでに、バナジウム酸マグネシウムがインスリノー
マ特性を有していることや、インシュリン抵抗性症候群
の治療において有用であることを開示するものは存在し
ない。
【0015】今ここに、バナジウム酸マグネシウムが、
インシュリン抵抗性症候群、特に糖尿病を治療するのに
非常に効果的な医薬品であることが見い出された。動物
実験から、バナジウム酸マグネシウムは、血漿インシュ
リン濃度を増加させることなく、恐らく、インシュリン
感応性を改善し、それによりグルコース処理速度を修正
することによって、糖尿病の対象においてグルコース耐
性を正常化することが示された。更に、人間のタイプII
糖尿病におけるインシュリン作用の欠陥が存在するグル
コース貯蔵(グリコーゲン)経路では、全てのインシュ
リン感応性の改善が起こることが観察された。
【0016】本発明の方法によれば、インシュリン抵抗
性症候群(糖尿病、肥満症、異脂肪症及び高血圧症を含
むが、これらに限定されない)にかかった人間の患者又
は動物の患者は、インシュリン抵抗性減少(即ち、イン
シュリン感応性増加)に有効な量のバナジウム酸マグネ
シウムが投与されることにより処理される。
【0017】このような患者に対して投与されるバナジ
ウム酸マグネシウムの、毎日の総投薬量は、患者の体重
1キログラムにつき約2〜約60ミリグラムが好まし
く、約10〜約40ミリグラム/kgがより好ましい。
この毎日の投薬量は、1〜4つに均等に分割した服用量
で投与することができる。しかしながら、本発明は、バ
ナジウム酸マグネシウムの毎日の投薬量を特定範囲に限
定するものではないが、その代わり、インシュリン抵抗
性症候群を治療するための活性な医薬剤としてのバナジ
ウム酸マグネシウムの投与を広く含んでいる。
【0018】又、本発明の方法は、糖尿病や他のインシ
ュリン抵抗性症候群の完全な症状をまだ示してはいない
が、このような症状が発生する素因を有している患者に
対して、バナジウム酸マグネシウム予防療法を提供する
のに使用することもできる。このような患者には、例え
ば、糖尿病の家族歴又は妊娠性糖尿病の個人病歴を有し
た患者、肥満の患者、及び、害されたグルコース耐性を
示す患者が含まれる。本願の目的のために、「インシュ
リン抵抗性症候群」にかかった患者、という言及がある
場合には、このような素因を有した患者が含まれてお
り、しかも、ここに開示され、かつクレームされている
本発明は、このような患者の治療を包含している。
【0019】本発明の方法において使用される医薬組成
物は、バナジウム酸マグネシウム以外の活性成分、例え
ば、他の低血糖薬又は抗高血圧薬を含有しても良い。特
に、ある種の糖尿病患者に対してはバナジウム酸マグネ
シウムとインシュリンを一緒に投与することが重要であ
ることがある。
【0020】この新規な治療方法の好ましい具体例は、
バナジウム酸マグネシウムの有効量と、少なくとも1種
の製薬的に受容可能な不活性成分とを含む医薬組成物を
患者に投与することからなる。この組成物は、標準的な
医薬品投薬形態であっても良いが、経口的に投与される
投薬形態であることが好ましい。
【0021】経口供給に適した投薬形態には、一般的な
錠剤、コートされた錠剤、カプセル又はカプレット、持
続放出性の錠剤、カプセル又はカプレット、ロゼンジ、
液体、エリキシル又は、製薬技術において公知の他の経
口投薬形態が含まれる。
【0022】製薬的に受容可能な不活性成分としては、
バナジウム酸マグネシウムのインシュリン抵抗性減少活
性を妨害することのない賦形薬、バインダー、溶剤等が
考えられる。又、投薬形態の大きさを調節することが望
まれる場合には、クレーや珪酸含有土類のような賦形薬
を使用することもできる。
【0023】更に、賦形剤やキャリヤーのような成分
は、投薬形態の物性が所望のものとなるようにする必要
がある。このような物性は、例えば、放出速度、組織や
大きさである。経口投薬形態に有用な賦形剤やキャリヤ
ーの具体例としては、蜜ろう、カストールワックス、グ
リコワックスやカルナウバワックス等のワックス類、メ
チルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、セルロースアセテートフタレート、ヒドロ
キシプロピルセルロースやヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース等のセルロース化合物、ポリビニルクロリド、
ポリビニルピロリドン、ステアリルアルコール、グリセ
リンモノステアレート、ポリメタクリル酸、メタクリル
酸メチルやエチレングリコールジメタクリレート等のメ
タクリル酸化合物、ポリエチレングリコール及び親水性
ガムがある。
【0024】本発明の組成物においては、バナジウム酸
マグネシウム活性成分は、投薬ユニットあたり約50〜
約1000mgの量で存在していることが望ましい。各
患者に投与される、このような正確な投薬量は、治療さ
れる症状、及び、年令や体重のような患者の肉体的特性
と相関関係にあるものである。
【0025】経口経路での投与が好ましいが、本発明の
治療方法はまた、非経口経路、経皮経路、経粘膜経路を
通して、あるいは、医学技術及び製薬技術において利用
されてきた公知で、一般的な他の投与経路を通して、バ
ナジウム酸マグネシウムを投与することを含んでいる。
同様に、本発明の組成物は、製薬的に受容可能な非経口
的、経皮的、経粘膜的、又は他の一般的なベヒクル中に
おいて、適した不活性溶剤、賦形剤や添加物と一緒にな
った投薬形態で、バナジウム酸マグネシウムを含有する
ことができる。このような製薬的に受容可能なベヒクル
の多くの具体例は、レミントン製薬科学(Remington's P
harmaceutical Sciences) (第17版、1985年)及
び、他の標準的な教本において見い出すことができる。
投与経路や、製薬的な投薬形態の種類に、どのようなも
のが使用されたとしても、バナジウム酸マグネシウム活
性成分の1日の総投薬量の範囲は、患者の体重に対して
約2mg/kg〜約60mg/kgであることが好まし
い。ところで、このような範囲の下限に近い投薬量は、
非経口投与に利用されるのが好ましい。
【0026】本発明の方法と組成物は、インシュリン抵
抗性症候群にかかった患者を、安全に、かつ効果的に治
療することを可能にし、インシュリンの自己注入のよう
な痛みがあって困難な治療や、重大な合併症を潜在的に
含んだ他の養生法を行う必要がなくなる。更に、バナジ
ウム酸マグネシウム投与についての毒性レベルや副作用
は比較的低いものである。
【0027】以下に示す実施例は、食事耐性(meal tole
rance)についてのバナジウム酸マグネシウムの効果、及
び、正常なラットとストレプトゾトシン誘発された糖尿
病ラットにおける生体内でのインシュリン感応性を調べ
た実験を示すものである。しかしながら、この実施例
は、いかなる場合にも本発明の範囲を限定したり制限す
ることを意図するものではない。
【0028】
【実施例】
実験方法 SDラット(Sprague-Dawley rats) (チャールズリバ
ー、ウィルミントン、MA)の4つのグループを研究し
た。第1グループは、対照(n=4);第2グループ
は、バナジウム酸マグネシウムを用いて処理された対照
(n=4);第3グループは、バナジウム酸マグネシウ
ムを用いて処理された、ストレプトゾトシン誘発された
糖尿病ラット(n=8);第4グループは、バナジウム
酸マグネシウムを用いて処理された、ストレプトゾトシ
ン誘発された糖尿病ラット(n=8)である(表1)。
【0029】
【表1】
【0030】この実験計画を図1に示す。ストレプトゾ
トシン(35mg/kg体重)を、クエン酸塩緩衝液
(0.05M.pH5.5)中に調製し、体重が150
〜200gのラット(年齢が8週以下)の尾部静脈に注
入した。対照ラットには、尾部静脈に通常の生理食塩水
を注入した。食後の尾部静脈グルコースレベルが2つの
異なった場合において200mg/dl以上であったラ
ットだけを、第3グループ及び第4グループにおいて研
究した。35mg/kgのストレプトゾトシンが投与さ
れたラットの2/3は、この判断基準に到達した。
【0031】ストレプトゾトシンを注入して1週間後、
バナジウム酸マグネシウム(飲料水中に0.2〜0.3
5mg/ml、セラック インク.、ミルウォーキー、
WI)治療を開始した。バナジウム酸マグネシウムは、
塩化ナトリウムを添加せずに2回蒸留した水に溶解させ
た。この飲料水中のバナジウム酸塩の濃度は、食後の血
漿グルコースレベルを100〜150mg/dlに維持
するために、3日毎に調節した。ラットは、個々の籠の
中に入れ、標準的な昼間(午前6時〜午後6時)−夜間
(午後6時〜午前6時)サイクルを受けるようにし、規
則的にラット食物を与えた。水と食物の摂取は、毎日測
定した。供給血漿グルコース濃度を測定するために、尾
部静脈の血液を1週間に2回(午前8時)採得した。
【0032】バナジウム酸塩治療の2週間後に、ペント
バルビタール(50mg/kg/体重i.p.)を注入
することによってラットに麻酔をかけ、留置カテーテル
を、右内部頸静脈と左頸動脈の中に挿入した。カテーテ
ルを挿入して4日後、ラットに食事耐性試験を行った。
一晩の絶食させた後の午前8時に、ラットは自発的に5
〜10分間かけてラットの餌を2g食べ尽した。血漿グ
ルコース及びインシュリン濃度を測定するために、0
分、60分及び120分の時間において、尾部静脈から
血液を採得した。
【0033】カテーテルを挿入して6日後、ラットは、
ユーグリセミック(euglycemic)インシュリンクランプを
受けた。インシュリンは、初期連続(12μU/kg/
分)注入として投与された。インシュリンの開始と同時
に、3− 3H−グルコースの初期(2.0μCl)連続
(0.15μCl)注入は、頸動脈を通して投与され
た。第3グループにおける糖尿病ラットには、トリチウ
ム化されたグルコースの初期投与量を1/3ずつ増加さ
せた。インシュリンクランプの間、25%グルコース溶
液を可変注入することによって、血漿グルコース濃度を
100mg/dl以下に維持した。トリチウム化された
グルコースの特異活性及びトリチウム化された水の放射
能を測定するために、インシュリンクランプの最後の2
0分間の間に、5分間の間隔で血漿サンプルを得た。1
20分間の実験が終了した時点で、ペントバルビタール
(60mg/kg/体重)をラットに注入し、腹部を素
早く切開し、腹直筋、肝臓、腎臓、心臓及び後脚筋肉
を、液体窒素中で事前に冷却したアルミニウム鋏を用い
て除去し、冷凍クランプした。組織サンプルは全て〜8
0℃にて貯蔵した。尿サンプルは、インシュリンクラン
プが終了した時点で得られた。
【0034】血漿グルコースは、グルコースオキシダー
ゼ法(ベックマン グルコースアナライーザ、ベックマ
ン インスツルメンツ、パロ アルト、CA)によって
測定された。血漿インシュリンは、ラットインシュリン
抗体とラットインシュリン標準(リンコ、セントルイ
ス、MO)を用いた放射免疫アッセイによって測定され
た。血漿トリチウム化グルコース放射能は、トリチウム
化された水を蒸発させた後に、血漿サンプルの水酸化バ
リウム−硫酸亜鉛沈澱物の上澄み液(ソモジ法)につい
て測定した。
【0035】インシュリンクランプの最後の20分間に
おける全身のグルコース処理は、グルコース注入速度と
肝臓のグルコース生成の残留速度とを足すことによって
計算した。肝臓のグルコース生成速度は、インシュリン
クランプの最後の20分間におけるグルコース出現のト
レーサー誘導速度から、寒冷グルコース注入速度を引く
ことによって計算した。全体の解糖流量は、水分布体積
が、ラットの体重の65%であると仮定して、トリチウ
ム化された水の生成速度から計算した。全身のグリコー
ゲン合成速度は、インシュリンクランプの最後の20分
間における全身のグルコース処理速度から、解糖速度を
引くことによって決定した。
【0036】数値は全て、平均値±SEMとして表され
ている。グループ間の比較は、ANOVAによって行っ
た。
【0037】実験結果 正常なラット(第2グループ)と糖尿病ラット(第4グ
ループ)では、飲料水中のバナジウム酸マグネシウム濃
度は、0.2mg/mlから開始され、0.5〜0.6
mg/mlに増加させた。図2には、3週間の治療期間
における対照ラットと糖尿病ラットの、1日あたりのバ
ナジウム酸塩の摂取量が示されている。3週間の治療期
間の大半において、糖尿病ラットは、対照よりも2倍多
くバナジウム酸塩を消費した。表1には、体重、1日あ
たりの平均食物摂取量、及び水の摂取量がまとめられて
いる。バナジウム酸塩を用いて処理された対照ラット
は、バナジウム酸塩を用いて処理されていない対照ラッ
トよりも体重増加が少なく、水の消費も少ない。食物摂
取は、これらの2つのグループでは同様であった。バナ
ジウム酸塩を用いて処理された糖尿病ラットは、バナジ
ウム酸塩が投与されていない糖尿病ラットよりも、食物
及び水の消費が少なく、体重増加は、両方の糖尿病グル
ープにおいては同様であった。
【0038】3週間の実験期間の間、第1グループと第
2グループにおける供給血漿グルコース濃度は同様であ
った(図3(A))。第3グループ(STZ−糖尿病ラ
ット)における供給血漿グルコース濃度が、375〜4
25mg/dlの間に維持された一方、バナジウム酸マ
グネシウムを用いて処理されたSTZ−糖尿病ラット
(第4グループ)は、かなり低いグルコースレベル(1
50mg/dl未満)を示した(図3(B))。
【0039】図4には、食事耐性試験の結果が示されて
いる。絶食時、食後1時間及び2時間の血漿グルコース
レベルは、対照に比べて、STZ−糖尿病ラットでは、
かなり減少した(図4(A))。バナジウム酸塩治療の
後には、糖尿病ラットは、血漿インシュリン応答が増加
することなく、正常な経口耐性を示した(図4
(B))。
【0040】ユーグリセミックインシュリンクランプ研
究の間の血漿インシュリンレベルは、4つのグループ全
てにおいて同様であった(表2)。
【0041】
【表2】
【0042】12μU/kg/分のユーグリセミックイ
ンシュリンクランプの最後の20分間の間、グルコース
代謝は、糖尿病ラット対正常ラットにおいて、かなり減
少し(28.3±3.0対36.8±0.8mg/kg
/分)、バナジウム酸塩治療した後には、正常なものよ
りも大きな数値に回復した(41.8±2.2mg/k
g/分)。バナジウム酸塩治療は、正常なラットでは、
インシュリン媒介されたグルコース処理に対する効果を
示さなかった(38.0±2.2mg/kg/分)。糖
尿病ラットにおいては、インシュリン抵抗性は全て、グ
リコーゲン合成が害されることによって説明され、これ
は、対照を引き続いてバナジウム酸塩治療した場合より
も、わずかに大きな数値に回復した。又、解糖における
著しい増加は、糖尿病ラットを引き続いてバナジウム酸
塩治療した際にも観察された。
【0043】このようにして、本発明の種々の課題を達
成し、しかも、実際の使用状況に非常に良く適応した方
法と組成物が提供されることが示された。
【0044】上記の本発明では種々の具体例が考えら
れ、しかも、上記の具体例において、種々の変更が可能
であるので、ここに記載されていることは全て、説明の
ための実例として解釈されるべきであって、これに限定
されることを意味するのではないと理解すべきである。
【0045】特許請求の範囲には、新規性を有し、かつ
本願明細書によって保護が要求されているものが説明さ
れている。
【0046】
【発明の効果】本発明の方法及び医薬組成物を用いるこ
とにより、糖尿病や他のインシュリン抵抗性症候群(例
えば、肥満症、異脂肪症や高血圧症)を、安全にかつ効
果的に治療することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4つのグループのラットについての実験のプロ
トコルを示す図であり、この4つグループは、正常なラ
ットの未処理されていない対照グループ、バナジウム酸
マグネシウムを用いて処理された対照グループ、及び、
ストレプトゾトシン誘発された糖尿病ラットの2つのグ
ループで、この2つのグループのうち一方はバナジウム
酸マグネシウムを用いて処理されていないグループで、
他方はバナジウム酸マグネシウムを用いて処理されたグ
ループである。
【図2】(A)は、正常なラットの対照グループにおけ
るバナジウム酸マグネシウムの1日の摂取を示す棒グラ
フであり、(B)は、ストレプトゾトシン誘発された糖
尿病ラットのグループにおけるバナジウム酸マグネシウ
ムの1日の摂取を示す棒グラフである。
【図3】(A)は、正常なラットの2つの対照グルー
プ、即ち、一方はバナジウム酸マグネシウムを用いて処
理されていないグループで、他方はバナジウム酸マグネ
シウムを用いて処理されたグループ、における、時間
(日数)に対する、与えられた血漿グルコース濃度を示
す図であり、(B)は、糖尿病ラットの2つのグルー
プ、即ち、一方はバナジウム酸マグネシウムを用いて処
理されていないグループで、他方はバナジウム酸マグネ
シウムを用いて処理されたグループにおける、時間(日
数)に対する、与えられた血漿グルコース濃度を示す図
である。
【図4】(A)は、ラットの4つの実験グループ全てに
おける、食事の直後及び1時間後及び2時間後の血漿グ
ルコースレベルを示す図であり、(B)は、ラットの4
つの実験グループ全てにおける、食事の直後及び1時間
後及び2時間後の血漿インシュリンレベルを示す図であ
る。
【図5】ユーグリセミック(euglycemic)クランプを通し
て連続インシュリン注入を受けたラットの4つのグルー
プ全てについて、グリコーゲン合成の成分と解糖作用の
成分とで示された、グルコース代謝の速度を示す棒グラ
フである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/00 A61K 9/00 V 9/20 9/20 B 9/28 9/28 A 9/48 9/48 C F 38/28 37/26 //(A61K 38/28 33:24) (72)発明者 フィリップ フロスト アメリカ合衆国、フロリダ州 33139、マ イアミ ビーチ、イースト サン マリノ ドライブ 125 (72)発明者 エリオット ハーン アメリカ合衆国、フロリダ州 33162、ノ ース マイアミ ビーチ、ノースウエスト サーティンス アベニュー 17201

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インシュリン抵抗性症候群にかかった人
    間の患者又は動物の患者を治療するための医薬組成物の
    製造における、バナジウム酸マグネシウムのインシュリ
    ン抵抗性減少有効量の使用。
  2. 【請求項2】 前記症候群が、糖尿病、肥満症、異脂肪
    症及び高血圧症からなる群から選ばれたものであること
    を特徴とする請求項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記症候群が糖尿病であることを特徴と
    する請求項2記載の使用。
  4. 【請求項4】 前記の患者が人間であることを特徴とす
    る請求項1記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記のバナジウム酸マグネシウムの有効
    量が、患者の体重1キログラムにつき1日に約2〜約6
    0ミリグラムであることを特徴とする請求項1記載の使
    用。
  6. 【請求項6】 前記の有効量が、患者の体重1キログラ
    ムにつき1日に約10〜約40ミリグラムであることを
    特徴とする請求項5記載の使用。
  7. 【請求項7】 前記の有効量が、1〜4回に分割された
    投与量で患者に投与されることを特徴とする請求項5記
    載の使用。
  8. 【請求項8】 前記組成物が、更に少なくとも1種の製
    薬的に受容可能な不活性成分を含むことを特徴とする請
    求項1記載の使用。
  9. 【請求項9】 前記組成物が経口投与されることを特徴
    とする請求項8記載の使用。
  10. 【請求項10】 前記組成物が、錠剤、コートされた錠
    剤、カプセル、カプレット、持続放出性の錠剤、カプセ
    ル又はカプレット、液体及びエリキシルからなる群から
    選ばれた経口投薬形態であることを特徴とする請求項9
    記載の使用。
  11. 【請求項11】 前記組成物が、非経口的に、経皮的
    に、又は経粘膜的に投与されることを特徴とする請求項
    8記載の使用。
  12. 【請求項12】 前記組成物が、製薬的に活性な添加成
    分を含むことを特徴とする請求項8記載の使用。
  13. 【請求項13】 前記の添加活性成分が、低血糖剤及び
    抗高血圧薬からなる群から選ばれたものであることを特
    徴とする請求項12記載の使用。
  14. 【請求項14】 前記の添加活性成分がインシュリンで
    あることを特徴とする請求項13記載の使用。
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