JPH08245336A - ビタミンc送達システム - Google Patents

ビタミンc送達システム

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JPH08245336A
JPH08245336A JP4757495A JP4757495A JPH08245336A JP H08245336 A JPH08245336 A JP H08245336A JP 4757495 A JP4757495 A JP 4757495A JP 4757495 A JP4757495 A JP 4757495A JP H08245336 A JPH08245336 A JP H08245336A
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JP
Japan
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weight
aqueous composition
ascorbic acid
cosmetic
cosmetic product
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JP4757495A
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Inventor
Angel A Guerrero
エンジエル・オーガスト・グエレロ
Anthony Vargas
アンソニー・バーガス
Alan Joel Meyers
アラン・ジヨエル・メイヤーズ
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Unilever NV
Original Assignee
Unilever NV
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化合物が保存安定性となるようなアスコルビ
ン酸の送達システムを提供する。 【構成】 第1及び第2の物質をディスペンサーの別個
のコンパートメントに夫々別々に収容するマルチコンパ
ートメントディスペンサーとして形成される化粧品であ
って、(i)第1の物質が、a)アスコルビン酸0.0
01〜50重量%と、b)医薬的に許容可能なキャリヤ
ー0.01〜99重量%からなる無水組成物であり、
(ii)第2の物質がブレンド時に第1の物質のpHを
上昇させるために有効な量で存在するアルカリ剤を含有
する水性組成物である化粧品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアスコルビン酸を安定的
に保存した後、皮膚に送達することが可能な化粧品に関
する。
【0002】
【従来の技術】アスコルビン酸はビタミンCの慣用名で
も知られ、皮膚外観を改善する活性物質として旧来より
認められている。ビタミンCはヒト皮膚組織中のコラー
ゲンの生産を増加することが報告されている。従って、
ビタミンCを投与することにより大小の皺を減らすこと
ができる。その結果、より健康的で若々しい総合的外観
が得られる。ビタミンCは紫外線遮断又は吸収剤として
有用であることも認められている。ビタミンCは、メラ
ニン形成プロセスを妨害するその特性を利用して皮膚美
白又は漂白組成物にも使用されている。アスコルビン酸
はヒト免疫系と相互作用し、皮膚炎症性化学物質に対す
る感受性を低下させるとも考えられている。皮膚のビタ
ミンC濃度の低下は、ストレスの増大にも結び付けられ
ている。上記全観点から、ビタミンC即ちアスコルビン
酸を局所投与することは非常に有利であり得る。
【0003】しかしながら、ビタミンCは非常に不安定
な物質である。ビタミンCは水に溶け易いが、水性媒体
中で迅速に酸化される。非水性媒体中のアスコルビン酸
の溶解率は比較的低いことが報告されており、従って、
無水系では有意レベルの活性物質濃度に達することがで
きない。
【0004】従来技術では種々の方法で問題を解決する
試みがなされている。1つのアプローチはアスコルビン
酸誘導体の製造である。これらの誘導体は親化合物より
も安定性が高く、生物変換又は化学的加水分解を介して
使用点で親酸に変換することができる。例えば、米国特
許第5,137,723号(Yamamotoら)及び
米国特許第5,078,989号(Andoら)は夫々
グリコシレート及びエステル誘導体を提供している。
【0005】米国特許第4,818,521号(Tam
abuchi)は、ビタミンC粉末と他の成分を別々の
容器に別々に包装し、化粧品の使用直前に混合する所謂
ツーパック型化粧品を背景技術の項に記載している。そ
して、混合法と高価な包装がこのシステムの欠点である
と述べている。同特許は、アスコルビン酸を安定剤油と
予備混合した弱酸性の安定な水中油型エマルジョンを提
案している。
【0006】米国特許第5,140,043号(Dar
rら)には、アスコルビン酸の水性組成物の安定化手段
としてpHを約3.5未満に維持することも提案されて
いる。
【0007】安定性を改善するために水と併用する補助
キャリヤーとして、プロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール及びグリセロールのような水相容性アル
コール類が提案されている。このアプローチの1例は米
国特許第4,983,382号(WilmottとZn
aiden)に見いだされる。同特許では水と水混和性
有機溶剤のブレンドを安定化系として使用している。有
機溶剤の少なくとも約40%はエタノールでなければな
らず、残余はプロピレングリコール、グリセリン、ジプ
ロピレングリコール及びポリプロピレングリコールのよ
うなアルコール類から選択され得る。
【0008】米国特許第4,372,874号(Mod
rovich)はジメチルスルホキシドのような極性水
混和性有機溶剤に比較的大量のアスコルビン酸を配合す
ることを報告している。水の濃度はキャリヤーに粒状乾
燥剤を加えることにより0.5%未満に維持される。ジ
メチルスルホキシドのような高極性系も有効であり得る
が、このような系と関連キャリヤーは毒物学的に問題が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は化合物が保存安定性となるようなアスコルビン酸の送
達システムを提供することである。
【0010】本発明の別の目的は、刺激を避けて良好な
浸透性を得るように、ヒトの皮膚に適合可能なpHでア
スコルビン酸を送達する送達システムを提供することで
ある。
【0011】本発明の更に別の目的は、システムの外観
を美しくするように十分透明なアスコルビン酸送達シス
テムを提供することである。
【0012】本発明の更に別の目的は、少なくとも2分
の1が水であるキャリヤーを含む、皮膚にアスコルビン
酸を送達するためのシステムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記及び他の目
的は、以下の要約、詳細な説明及び実施例の項に明示さ
れる。
【0014】本発明は、第1及び第2の物質をディスペ
ンサーの別個のコンパートメントに夫々別々に収容する
マルチコンパートメントディスペンサーとして形成され
る化粧品に係り、(i)第1の物質は、a)アスコルビ
ン酸0.001〜50重量%と、b)医薬的に許容可能
なキャリヤー0.01〜99重量%からなる無水組成物
であり、(ii)第2の物質はブレンド時に第1の物質
のpHを上昇させるために有効な量で存在するアルカリ
剤を含有する水性組成物である。
【0015】無水アスコルビン酸含有組成物を安定的に
保存するためにマルチコンパートメントディスペンサー
を使用できることが茲に知見された。通常はアスコルビ
ン酸と経時的に不利に相互作用してアスコルビン酸活性
を低下させる成分を含む水性組成物を保存するために、
別個の第2のコンパートメントを使用する。特に水性組
成物中には、使用直前にブレンドすると無水組成物のp
Hを上昇させることが可能なアルカリ剤が存在する。こ
うして、皮膚刺激を生じるに不十分な酸性度でありなが
ら、活性なアスコルビン酸を送達する比較的高アルカリ
性の最終ブレンド組成物を皮膚に送達することができ
る。
【0016】従って、本発明の必須成分はアスコルビン
酸を含有する無水組成物である。アスコルビン酸の量は
無水組成物の約0.001〜約50重量%、好ましくは
約0.01〜約10重量%、最適には約3〜約6重量%
とすべきである。
【0017】アスコルビン酸を送達するためには多様な
ベヒクル又はキャリヤーを使用することができる。キャ
リヤーは活性物質に対して不活性でなければならない。
通常、キャリヤーは最大量で存在する成分であり、一般
には無水組成物の約5〜約99.9重量%、好ましくは
約25〜約90重量%、最適には約70〜85重量%で
あり得る。
【0018】本発明の無水組成物のキャリヤーの例はグ
リセリン、ポリエチレングリコール類、ポリプロピレン
グリコール類、エチレンオキシド/プロピレンオキシド
コポリマー類、アルコキシル化多糖類、アルコキシル化
グリセリン及びモノアルキルグリコールエーテル類であ
る。
【0019】これらのキャリヤーは水混和性と、少なく
とも1個の遊離ヒドロキシル基を有することを特徴とす
る。好適キャリヤーとしては、グリセリン、glyce
reth−7、ポリエチレングリコール(分子量40
0)、ポリグリセロール類及びジエチレングリコールモ
ノエチルエーテルが挙げられる。上記類のキャリヤーは
アスコルビン酸を安定化させることが判明した。
【0020】キャリヤーを補助するためにエチルアルコ
ールのような低級アルコール類を配合してもよい。しか
しながら、低級アルコール濃度は20重量%以下、好ま
しくは0.1〜約10重量%に維持すると最適である。
【0021】別種の適切なキャリヤーはエステル類であ
る。使用可能なエステル類を以下に挙げる。
【0022】(1)炭素原子数10〜20の脂肪酸アル
キルエステル類。本発明では脂肪酸のメチル、イソプロ
ピル及びブチルエステル類が有用である。例えば、ヘキ
シルラウレート、イソヘキシルラウレート、イソヘキシ
ルパルミテート、イソプロピルパルミテート、デシルオ
レエート、イソデシルオレエート、ヘキサデシルステア
レート、デシルステアレート、イソプロピルイソステア
レート、ジイソプロピルアジペート、ジイソヘキシルア
ジペート、ジヘキシルデシルアジペート、ジイソプロピ
ルセバケート、イソノニルイソノナノエート、イソデシ
ルイソノナノエート、ラウリルラクテート、ミリスチル
ラクテート及びセチルラクテートが挙げられる。C12
15アルコール安息香酸エステル類が特に好適である。
【0023】(2)炭素原子数10〜20の脂肪酸アル
ケニルエステル類。例えばオレイルミリステート、オレ
イルステアレート及びオレイルオレエートが挙げられ
る。
【0024】(3)エトキシル化脂肪アルコール類の脂
肪酸エステル類のようなエーテル−エステル類。
【0025】(4)多価アルコールエステル類。エチレ
ングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル類、ジエチレン
グリコールモノ及びジ脂肪酸エステル類、ポリエチレン
グリコール(200−6000)モノ及びジ脂肪酸エス
テル類、プロピレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステ
ル類、ポリプロピレングリコール2000モノオレエー
ト、ポリプロピレングリコール2000モノステアレー
ト、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレー
ト、グリセリルモノ及びジ脂肪酸エステル類、ポリグリ
セロールポリ脂肪エステル類、エトキシル化グリセリル
モノステアレート、1,3−ブチレングリコールモノス
テアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレー
ト、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル類、並びにポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル類が満足な多価アルコールエ
ステル類である。
【0026】(5)蜜蝋、鯨蝋、ミリスチルミリステー
ト、ステアリルステアレートのような蝋エステル類。
【0027】(6)ステロールエステル類、例えばコレ
ステロール脂肪酸エステル類。
【0028】本発明の組成物には乳化剤も配合し得る。
これらの乳化剤はアニオン性、非イオン性、カチオン性
又は両性型のいずれでもよい。非イオン性乳化剤、特に
ポリオキシアルキレンポリオール脂肪酸エステル類(エ
ステルエモリエントとしても機能し得る)が特に好適で
ある。ポリエチレンオキシド(15)トリメチロールプ
ロパンイソステアレートが最適である。乳化剤の濃度は
いずれにせよ約0.1〜約20重量%、好ましくは約1
〜5重量%であり得る。
【0029】シリコーン油もキャリヤーとして使用し得
る。シリコーン油は揮発性でも不揮発性でもよい。本明
細書で使用する「揮発性」なる用語は周囲温度で測定可
能な蒸気圧を有する材料を意味する。揮発性シリコーン
油は好ましくはケイ素原子数約3〜9、好ましくは約4
〜約5の環状又は直鎖ポリジメチルシロキサンから選択
される。
【0030】直鎖揮発性シリコーン材料は一般に25℃
で約5センチストークス未満の粘度を有しており、環状
材料は一般に約10センチストークス未満の粘度を有す
る。
【0031】本発明で有用な好適な揮発性シリコーン油
は例えば、Dow Corning344、Dow C
orning 345及びDow Corning 2
00(Dow Corning Corp.製);Si
licone 7207及びSilicone 715
8(Union Carbide Corp.製);S
F 1202(General Electric
製);並びにSWS−03314(SWS Silic
ones,Inc.製)である。
【0032】本発明の組成物で有用な不揮発性シリコー
ン油は例えばポリアルキルシロキサン、ポリアルキルア
リールシロキサン及びポリエーテルシロキサンコポリマ
ー類である。本発明で有用なほぼ不揮発性のポリアルキ
ルシロキサンは例えば25℃で粘度約5〜約100,0
00センチストークスの粘度を有するポリジメチルシロ
キサンである。本発明の組成物で有用な好適な不揮発性
シリコーンとしては、25℃で約10〜約400センチ
ストークスの粘度を有するポリジメチルシロキサンが挙
げられる。このようなポリアルキルシロキサンとして
は、Viscasilシリーズ(General El
ectric Companyから市販)及びDow
Corning 200シリーズ(Dow Corni
ng Corporationから市販)が挙げられ
る。ポリアルキルアリールシロキサンとしては、25℃
で約15〜約65センチストークスの粘度を有するポリ
(メチルフェニル)シロキサンが挙げられる。これらの
材料は例えばSF1075メチルフェニルフルイド(G
eneral Electric Company販
売)及び556 Cosmetic Grade Fl
uid(Dow Corning Corporati
on販売)として市販されている。有用なポリエーテル
シロキサンコポリマー類としては例えば、25℃で約1
200〜1500センチストークスの粘度を有するポリ
オキシアルキレンエーテルコポリマーが挙げられる。こ
のような流体はSF−1066オルガノシリコーン界面
活性剤(General Electric Comp
any販売)として市販されている。セチルジメチコー
ンコポリオール、セチルジメチコーン及びジメチコーン
コポリオールは乳化剤及びエモリエントとしても機能す
るので特に好適である。
【0033】本発明の無水組成物に配合し得る他の皮膚
改善剤(skin benefitagents)は炭
素原子数10〜20の脂肪酸である。脂肪酸の適切な例
はペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシス
テアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、
アラキジン酸、ベヘン酸及びエルカ酸である。これらの
材料は無水組成物の約0.1〜約20重量%、好ましく
は約2〜10重量%で存在し得る。
【0034】酸性化剤も無水組成物に配合し得る。酸性
化剤は有機材料でも無機材料でもよく、その配合量は約
0.1〜約20重量%、好ましくは約1〜10重量%、
最適には約2〜6重量%である。酸の例としては、アル
ギン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコ
ール酸、酒石酸、ソルビン酸、リン酸、酸性リン酸塩、
酸性ピロリン酸塩、重酒石酸塩及び金属酸性クエン酸塩
が挙げられる。
【0035】本発明によると、非水性組成物とブレンド
した際にpHを増加するためのアルカリ剤を含有する水
性組成物である別個の第2の物質も必要である。pH上
昇はpH酸性度に基づき少なくとも0.5単位、好まし
くは少なくとも1.0単位、最適には少なくとも2単位
とすべきである。通常は、第1の物質のpHは約1〜約
4、好ましくは約2〜約3.6である。第2の物質は約
7〜約11、好ましくは約8〜約9のpHを有する。第
1及び第2の物質を組み合わせた際に、ブレンドは約
4.5〜約6.5のpHを有するべきである。
【0036】最適なアルカリ剤としては重炭酸塩、好ま
しくは重炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウムが挙げられ
る。これらの材料は水性組成物の約1〜約30重量%、
好ましくは約1.5〜約10重量%、最適には約2〜5
重量%の量で水性組成物中に存在し得る。
【0037】重炭酸塩よりも強アルカリ性の材料も配合
し得る。これらの材料の例としてはアンモニア、アルキ
ルアミン類、ヒドロキシアルキルアミン類及びアルカノ
ールアミン類が挙げられる。その例はトリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、テト
ラ(ヒドロキシプロピル)ジアミン、2−アミノ−2−
メチルプロパン−1−オール、2−アミノ−2−エチル
−1,3−プロパンジオール及び2−アミノ−2−ヒド
ロキメチル−1,3−プロパンジオールである。有機ア
ルカリ剤濃度は水性組成物の約0.1〜10重量%、好
ましくは約0.5〜約5重量%、最適には約0.8〜
1.5重量%であり得る。
【0038】キャリヤーとして、組成物は当然大量の水
を含有する。この量は水性組成物の約40〜約99重量
%、好ましくは約60〜約95重量%、最適には約80
〜85重量%であり得る。
【0039】補助キャリヤーの例としては、水性組成物
の約1〜約30重量%、特に約3〜20重量%、最適に
は約4〜14重量%の1価及び多価アルコール類が挙げ
られる。エタノール、イソプロパノール、エチレングリ
コール、プロピレングリコール及びブチレングリコール
が特に好適である。
【0040】約10重量%までのシックナー又は増粘剤
も配合し得る。当業者に公知の通り、シックナーの厳密
な量は組成物の所望のコンシステンシー及び稠度により
異なる。シックナーの例はキサンタンガム、ナトリウム
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシアルキルセル
ロース、アルキルセルロース、及び架橋アクリル酸ポリ
マー類(例えばB.F.Goodrichから商標名C
arbopolで市販されているような類)である。水
性組成物の0.1〜5重量%、好ましくは約0.2〜1
重量%、最適には約0.5重量%のメチルセルロース及
びヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合すると最
適である。
【0041】潜在的に有害な微生物の成長から保護する
ために、本発明の化粧品組成物に防腐剤を配合すること
が望ましい。微生物は水相中で成長する傾向があるが、
無水相又は油相中にも存在し得る。従って、本発明の組
成物では水と油の両方に溶解性を有する防腐剤を使用す
ると好ましい。本発明の組成物に適切な慣用防腐剤はパ
ラヒドロキシ安息香酸のアルキルエステル類である。最
近使用されるようになった他の防腐剤としては、ヒダン
トイン誘導体、プロピオン酸塩及び種々の第4級アンモ
ニウム化合物が挙げられる。適切な防腐剤は化粧品化学
者によりよく知られており、防腐剤攻撃試験を満足し且
つ製品安定性を提供するように常法により選択される。
メチルパラベン、イミダゾリジニルウレア、ナトリウム
デヒドロアセテート、プロピルパラベン、エチレンジア
ミン四酢酸(EDTA)三ナトリウム及びベンジルアル
コールが特に好適である。防腐剤は防腐剤と他の成分と
の不相容性を考慮して選択すべきである。防腐剤の使用
量は好ましくは組成物の約0.01〜約2重量%であ
る。
【0042】芳香剤、消泡剤、不透明剤(例えば二酸化
チタン)及び着色剤のような微量添加剤も各々夫々の機
能を達成するために有効な量で存在し得る。特に有用な
微量成分はビタミンEリノレエート、ナトリウムヒアル
ロネート、アロエベラゲル及び他の植物性薬品である。
【0043】本発明の組成物の別の望ましい成分は日焼
け止め剤である。この成分は水性組成物に配合すると好
ましい。本明細書で使用する「日焼け止め剤」なる用語
は、290〜400nmの波長範囲内で吸収を示す紫外
線遮断化合物を意味する。日焼け止め剤はその化学構造
に基づいてパラアミノベンゾエート、サリチレート、シ
ンナメート、ベンゾフェノン及びその他の化学物質(メ
ンチルアントラニレート及びジガロイルトリオレエート
を含む)の5群に分類できる。二酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化鉄及びポリマー粒子(例えばポリエチレン、ポ
リメチルメタクリレート及びポリアミド類)を含む無機
日焼け止め剤も使用できる。好適材料としてはp−アミ
ノ安息香酸及びその誘導体;アントラニトレート;サリ
チレート;シンナメート;クマリン誘導体;アゾール
類;並びにタンニン酸及びその誘導体が挙げられる。
【0044】本発明によると、マルチコンパートメント
ディスペンサーが必要である。このようなディスペンサ
ーの例は、各々Hopkins名義の米国特許第1,6
39,699号及び1,699,532号に開示されて
おり、これらの特許はダブルコラプシブルチューブを記
載している。更に、米国特許第4,211,341号
(Weyn)には反応性成分の分離が記載されている。
他の例は米国特許第4,487,757号(Kiozp
eoplou)の図1、並びに各々Schaeffer
名義の米国特許第4,528,180号、4,687,
663号及び4,849,213号に記載されている。
【0045】「マルチコンパートメント」なる用語はカ
プセル封入による分離を含み得る。従って、水性組成物
はアスコルビン酸組成物を包囲するマイクロカプセルを
含んでもよく、カプセル壁は分離コンパートメントとし
て機能する。アスコルビン酸の放出は、製品を皮膚に擦
り込みながらカプセル壁を圧潰することにより行われ
る。
【0046】本発明の目的では、水性組成物対非水性組
成物の重量比は約10:1〜1:10、好ましくは2:
1〜1:2、最適には約1:1であり得る。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
本明細書中及び特許請求の範囲に記載する部、百分率及
び割合の全表記は特に指定しない限り重量に基づく。
【0048】実施例1 脱イオン水83.0重量%、エチルアルコール7.5重
量%、ブチレングリコール5.0重量%、重炭酸ナトリ
ウム3.0重量%、トリエタノールアミン1.0重量
%、Methocel 40−101(ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース)0.5重量%からなる水性組成
物(組成物A)と、Carbowax 400(ポリエ
チレングリコール)84.0重量%、アスコルビン酸
(ビタミンC)5.0重量%、エチルアルコール5.0
重量%、無水クエン酸3.0重量%、イソステアリン酸
3.0重量%からなる無水組成物(組成物B)を調製し
た。次いでデュアルコンパートメント分配装置の夫々の
別個のコンパートメントに各組成物を充填した。
【0049】実施例2 脱イオン水77.0重量%、エチルアルコール8.0重
量%、ブチレングリコール6.0重量%、トリエタノー
ルアミン4.0重量%、ジメチコーンコポリオール4.
0重量%、Eusolex 232(日焼け止め剤)
0.5重量%、メチルセルロース0.5重量%からなる
水性組成物(組成物A)と、グリセリン82.0重量
%、アスコルビン酸(ビタミンC)5.0重量%、エチ
ルアルコール5.0重量%、無水グリコール酸3.0重
量%、イソステアリン酸3.0重量%、ジメチコーン
2.0重量%からなる無水組成物(組成物B)を調製し
た。デュアルコンパートメント分配装置の夫々の別個の
コンパートメントに各組成物を充填した。
【0050】実施例3 脱イオン水83.7重量%、プロピレングリコール8.
0重量%、イソプロパノール3.0重量%、2−アミノ
−2−メチルプロパン−1−オール3.0重量%、ジメ
チコーンコポリオール2.0重量%、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース0.3重量%からなる水性組成物
(組成物A)と、Glycereth−783.0重量
%、アスコルビン酸(ビタミンC)5.0重量%、グリ
セリン5.0重量%、無水乳酸3.0重量%、リノレン
酸2.0重量%、ジメチコーンコポリオール2.0重量
%からなる無水組成物(組成物B)を調製した。デュア
ルコンパートメント分配装置の夫々の別個のコンパート
メントに各組成物を充填した。
【0051】実施例4 脱イオン水80.7重量%、プロピレングリコール8.
0重量%、エチルアルコール6.5重量%、トリエタノ
ールアミン4.0重量%、Eusolex 232(日
焼け止め剤)0.5重量%、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルロース0.3重量%からなる水性組成物(組成物
A)と、ジエチレングリコールモノエチルエーテル7
6.0重量%、アスコルビン酸(ビタミンC)10.0
重量%、エチルアルコール5.0重量%、無水リンゴ酸
3.0重量%、オレイン酸3.0重量%、ポリオキシエ
チレン15トリメチロールプロパンイソステアレート
3.0重量%からなる無水組成物(組成物B)を調製し
た。デュアルコンパートメント分配装置の夫々の別個の
コンパートメントに各組成物を充填した。
【0052】実施例5 脱イオン水83.0重量%、エチルアルコール5.0重
量%、ブチレングリコール5.0重量%、水酸化アンモ
ニウム4.0重量%、ジメチコーンコポリオール2.5
重量%、メチルセルロース0.5重量%からなる水性組
成物(組成物A)と、Carbowax 400 8
0.9重量%、イソステアリン酸7.0重量%、アスコ
ルビン酸(ビタミンC)5.0重量%、エチルアルコー
ル5.0重量%、ポリオキシエチレン15トリメチロー
ルプロパンイソステアレート2.0重量%、無水クエン
酸0.1重量%からなる無水組成物(組成物B)を調製
した。デュアルコンパートメント分配装置の夫々の別個
のコンパートメントに各組成物を充填した。
【0053】以上の記載及び実施例は本発明の選択態様
を具体的に説明したものであり、この記載に基づいて当
業者は本発明の趣旨及び範囲内で種々の変形に想到しよ
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アラン・ジヨエル・メイヤーズ アメリカ合衆国、コネテイカツト・06611、 トランブル、フレデリツク・ストリート・ 68

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の物質をディスペンサーの
    別個のコンパートメントに夫々別々に収容するマルチコ
    ンパートメントディスペンサーとして形成される化粧品
    であって、(i)第1の物質が、a)アスコルビン酸
    0.001〜50重量%と、b)医薬的に許容可能なキ
    ャリヤー0.01〜99重量%からなる無水組成物であ
    り、(ii)第2の物質がブレンド時に第1の物質のp
    Hを上昇させるために有効な量で存在するアルカリ剤を
    含有する水性組成物である化粧品。
  2. 【請求項2】 アスコルビン酸の配合量が第1の物質の
    約1〜約10重量%である請求項1に記載の化粧品。
  3. 【請求項3】 無水組成物が約0.1〜約20重量%の
    酸性化剤を更に含有する請求項1に記載の化粧品。
  4. 【請求項4】 キャリヤーが、グリセリン、ポリエチレ
    ングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオ
    キシド/プロピレンオキシドコポリマー類、アルコキシ
    ル化多糖類、アルコキシル化グリセロール、モノアルキ
    ルグリコールエーテル及びその混合物からなる群から選
    択される請求項1に記載の化粧品。
  5. 【請求項5】 第2の物質が1価及び多価アルコール類
    からなる群から選択される溶剤を含む請求項1に記載の
    化粧品。
  6. 【請求項6】 水性組成物が重炭酸塩であるアルカリ剤
    を含有する請求項1に記載の化粧品。
  7. 【請求項7】 水性組成物がアンモニア、アルキルアミ
    ン、ヒドロキシアルキルアミン及びアルカノールアミン
    からなる群から選択されるアルカリ剤を含有する請求項
    1に記載の化粧品。
  8. 【請求項8】 水性組成物が約60〜約95重量%の水
    を含有する請求項1に記載の化粧品。
  9. 【請求項9】 pH上昇が少なくとも0.5単位である
    請求項1に記載の化粧品。
  10. 【請求項10】 pH上昇が少なくとも2単位である請
    求項1に記載の化粧品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113747878B (zh) * 2019-04-11 2024-03-08 雅芳产品公司 具有高水含量的稳定抗坏血酸溶液

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