JPH08244572A - 車両の再製造システム - Google Patents

車両の再製造システム

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JPH08244572A
JPH08244572A JP7055708A JP5570895A JPH08244572A JP H08244572 A JPH08244572 A JP H08244572A JP 7055708 A JP7055708 A JP 7055708A JP 5570895 A JP5570895 A JP 5570895A JP H08244572 A JPH08244572 A JP H08244572A
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JP
Japan
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vehicle
parts
remanufacturing
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recovered
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JP7055708A
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Inventor
Toshiyuki Watanabe
俊幸 渡辺
Masahiko Asakura
正彦 朝倉
Takashi Otomo
隆司 大友
Masayuki Okazaki
雅之 岡崎
Takanori Sato
孝範 佐藤
Shigeru Takamura
繁 高村
Yoshifumi Naruse
吉文 成瀬
Yoshikazu Hiramoto
賀一 平本
Toshihiko Makihara
俊彦 牧原
Tatsuto Miura
達人 三浦
Yoshimasa Misonoo
良正 御園生
Mugisato Fujito
麦郷 藤戸
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車両の再製造システムであって、予め使用制限
を付して販売した車両を回収し、回収車両の主要部、各
部部品を再使用して車両の再製造、販売を行うことによ
り、製造コストをミニマムに抑制しつつ、廃棄物の発生
を極力最小限に抑えることのできる車両の再製造システ
ムを提供する。 【構成】車両の再製造システムは、予め所定の使用制限
を付して製造した車両または当該車両を構成する部品を
識別、管理する識別管理手段12と、前記使用制限を付
して製造し販売した車両を回収し、当該回収車両18を
部品単位に分解し、前記識別管理手段12のデータに基
づいて再使用すべき部品を分別する分別手段14と、前
記分別した部品を使用して車両を製造する再製造手段1
6とを備える。所定の使用制限を付して販売された車両
は、使用制限に達すると回収される。回収車両18は、
部品単位に分解され、前記識別管理手段12のデータに
基づいて、分別手段14によって再使用すべき部品を分
別し、再製造手段16では前記分別した部品を使用して
車両を再製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の再製
造システムに関するものであり、一層詳細には、予め使
用制限を付して販売した車両を回収し、回収車両の主要
部、各部部品を再使用して車両の再製造を行うシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、現代消費社会の問題として、耐久
消費材が充分な耐久年月を経ないまま廃棄され、膨大な
量の廃棄物を生み出しているにも係わらず、当該廃棄物
の処理システムが確立していないため、地球環境、地球
資源に甚大な影響を与えることが指摘されている。
【0003】例えば、自動車車両のような大型耐久消費
材について見ると、ユーザーの購買力、価値観が多様化
し、また、車両の外観や見栄えの低下に伴い、充分な耐
久年数を経ないまま廃棄されるケースが増大している。
これは、車両の耐久年数に比べ中古車市場における評価
価値の低下が早いため、一部の人気車を除いては、ユー
ザーニーズがなく販売が困難であるために廃車せざるを
得ないといった中古車市場の事情にもよる。
【0004】このような大型廃棄物は、解体処理の上、
材料毎に再生、リサイクル可能な部分は再生、リサイク
ル処理に回され、廃棄部分は所定の廃棄手続きを取った
うえで埋め立て地等の廃棄物処理場に廃棄されるが、廃
棄物の増大による処理場不足や、解体処理や廃棄手続き
の煩雑さ等から、不法に投棄されたり、野積のまま放置
されたりしており、自然環境、景観上大きな社会問題と
なっている。
【0005】このような問題を解決するため、最近で
は、行政、経済界それぞれの立場から、環境保護、省資
源を実現すべく多くの提言がなされはじめている。例え
ば、特開平6−165977号公報には、廃棄物の再利
用システムが開示されており、特開平6−171477
号公報には、中古車を再生したリサイクル自動車の製造
システム、および、発注者の所有する自動車をその注文
に応じて再生するリビルト自動車の製造システムが開示
されている。
【0006】特開平6−165977号公報の廃棄物の
再利用システムは、家電品や自動車車両等の大型耐久消
費材の廃棄にあたって、当該廃棄物を部品に分解し、部
品毎にその形状、大きさ、重量や材質成分等の再利用条
件を示す情報を記憶した形状認識装置および材質認識装
置により、当該部品毎に自動的に再利用条件に適合する
か否かを判定して分類、貯蔵するものであり、完全に再
利用できる部品についてはそのまま再利用し、半再利用
可能な部品は、塗装や簡単な修理で再利用し、再利用条
件に適合しない可燃部品は焼却により熱エネルギーとし
て利用することが開示されている。
【0007】一方、特開平6−171477号公報のリ
サイクル自動車の製造システム、および、発注者の所有
する自動車をその注文に応じて再生するリビルト自動車
の製造システムは、統括的な管理を行うコンピュータシ
ステムを中心に構成され、販社において下取りした中古
車を評価し、評価価値が所定の値以下の中古車を廃車と
して廃車場において解体し、再利用可能な部品を部品セ
ンターに集積する。部品センターは、さらに、必要な新
品部品も購入、集積しており、再生工場において、部品
センターから供給される各部品を使用して再生車を製造
し、あるいは、発注車の所有する自動車をその注文に応
じてリビルトするシステムである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−165
977号公報記載の廃棄物再利用システムは、廃棄物を
分解し、再利用の可能な部分を自動的に判定して、その
まま、あるいは、簡単な修理等を行って、耐久寿命に達
するまで繰り返し使用するものであり、あくまで、廃棄
物の再利用という視点にのみ立脚した対策にすぎない。
【0009】また、特開平6−171477号公報記載
のリサイクル自動車の製造システムも、販社が下取りし
た中古車を評価し、中古車として販売価値のない廃車か
ら、再利用可能な部品を部品管理センターに集積し、再
生工場において再生車を製造する総合的なシステムでは
あるが、基本的には、特開平6−165977号公報記
載の廃棄物再利用システムと同様に、廃棄物の再利用と
いう視点に立脚したシステムである。
【0010】しかしながら、上記従来技術の如く、単
に、廃棄物の再利用という観点からのみのアプローチで
は、地球環境、地球資源問題を総合的、抜本的に解消す
ることは困難であり、自動車車両等の大型耐久消費材の
廃棄物問題を解決するためには、主として製造業者の側
で、製造から消費にわたる総合的な観点から、コストを
ミニマムに抑制しつつ、廃棄物の発生を極力最小に抑え
ることのできる車両の再製造システムを確立することが
必要になる。
【0011】すなわち、従来の自動車の製造、および、
設計思想は、一定の耐用年数を想定して、製造に使用さ
れる数万点にのぼる部品の耐久設計、機能設計を行なう
ものであった。しかしながら最近では、ユーザー購買力
の向上、ユーザー個人毎の価値観の多様化から、車の耐
用年数に比べ短期間での乗り換えが定着している。一
方、中古車市場、中古車に対するユーザーニーズを考察
すると、中古車市場における評価価値が低い中古車に対
しては、ユーザーニーズがなく販売が困難であるために
廃車せざるを得ず、耐久年数に達しないまま廃棄される
自動車が増大しているという結果を生じている。
【0012】以上のような事情から、製造側から見る
と、設計段階での過剰耐久年数や、過剰品質という面が
否定できず、結果として、耐久年数以前に廃棄される自
動車が増大しており、単に、廃棄物の再利用を進めるだ
けでは、総合的な解決にはならないという不都合があっ
た。
【0013】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたものであって、予め使用制限を付して
販売した車両を回収し、回収車両の主要部、各部部品を
再使用して車両の再製造を行うことにより、製造コスト
をミニマムに抑制しつつ、廃棄物の発生を極力最小に抑
えることのできる車両の再製造システムを提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、車両の再製造システムであって、予め
所定の使用制限を付して製造した車両または当該車両を
構成する部品を識別、管理する識別管理手段と、前記使
用制限を付して製造した車両を回収し、当該回収車両を
部品単位に分解し、前記識別管理手段のデータに基づい
て、再使用すべき部品を分別する分別手段と、前記分別
した部品を使用して車両を製造する再製造手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明に係る車両の再製造システムでは、予め
所定の使用制限を付して車両を設計、製造する。製造し
た車両は、前記所定の使用制限を付して販売され、使用
制限に達すると車両を回収する。
【0016】一方、所定の使用制限を付して製造した車
両を識別、管理する識別管理手段が設けられており、回
収した車両は、部品単位に分解され、前記識別管理手段
のデータに基づいて、分別手段によって再使用すべき部
品を分別され、再製造手段では、前記分別した部品を使
用して車両を再製造する。なお、ここでいう部品とは、
複数の部品の集合体および部品の単体のいずれであって
もよい。
【0017】従って、車両の設計、製造時において、再
製造時にそのまま使用できる長期間使用可能な部位と、
定期的に点検、調整することにより長期間使用可能な部
位と、短期間で交換する部位とに分けて、材質の選択、
耐久設計をすることができる。すなわち、再使用すべき
部品、交換すべき部品は、その使用制限に合わせて設
計、選択することができ、過剰品質、過剰機能を排除す
ることができ、ミニマムにコストを抑制することができ
る。
【0018】また、車の設計時に予め再使用部品、交換
部品を想定できるので、回収した車両の分解、調整、再
組立が容易な構造(例えば、モジュールユニット構造)
とすることで、再利用のためのコストをさらに抑えるこ
とができる。
【0019】また、再使用すべき部品、例えば、エンジ
ン部分やシャーシ部分は、設定した使用制限、複数サイ
クルの再製造の期限に合わせた耐久設計を行うことがで
き、使用制限に合わせて、定期的な点検、調整を行うこ
とにより、本来の耐久期間(寿命)を全うするまで、再
使用することができる。
【0020】また、ユーザーが直接触る部品または目に
ふれる部品を交換することで、車両の外観、見栄えの向
上が図れ、ユーザーニーズを満足させることができる。
【0021】さらに、本発明に係る車両の再製造システ
ムでは、販売した車両の回収を行うものであるため、使
用済の車両の回収、再利用のシステムを新たに構築する
必要はなく、回収した車両の分解、調整、使用可能部品
の複数サイクルにわたる再利用を行うことにより、耐久
期間を全うした車両の分解、再利用が容易である。ま
た、ユーザーにとっては、使用制限を付した車両を購入
することで、当該期間内のメンテナンスフリーによる使
用が可能になる。
【0022】
【実施例】本発明に係る車両の再製造システムについ
て、実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
【0023】図1は本実施例に係る車両の再製造システ
ム10の構成を示すブロック図である。
【0024】車両の再製造システム10は、予め所定の
使用制限を付して製造した車両または当該車両を構成す
る部品を識別、管理する識別管理手段12と、使用制限
を付して製造し販売した車両を回収し、当該回収車両1
8を部品単位に分解し、前記識別管理手段12のデータ
に基づいて、再使用すべき部品を分別する分別手段14
と、前記分別した部品を使用して車両を製造する再製造
手段16から構成されている。再製造手段16は、新車
の製造手段を兼ねた製造ラインで構成することができ
る。
【0025】本システムにより製造する車両は使用制限
を設けて製造、販売される。例えば、新車の段階では、
ユーザーによる使用期間を3年または走行距離を3万k
mに制限し、あるいは、走行時間を制限し、当該使用制
限に達した車両は回収される。回収した回収車両18は
分解され、エンジン、車体等の主要部品は3サイクル
(9年間または9万km)再使用し、消耗部品や内装等
は1サイクル毎に交換する。
【0026】従って、新車の設計、製造にあたって、エ
ンジン、車体等の主要部品は、3サイクル(9年間また
は9万km)再使用することを前提とした耐久性を満足
するよう設計し、消耗部品や内装等は、1サイクルの使
用制限期間中(3年間または3万km)の耐久性を満足
するよう設計することにより、過剰品質、過剰機能を排
除したミニマムコストでの設計、再利用が可能になる。
【0027】識別管理手段12は、例えばコンピュータ
により構成され、再製造手段16で製造された車両、ま
たは車両を構成する部品に付された識別符号、および、
当該車両、車両を構成する部品毎の再使用サイクル等の
管理データを蓄積している。
【0028】使用制限に達した車両は回収され、回収し
た車両は、分別手段14に投入され、分解される。この
際、回収車両18の識別符号がチェックされ、識別管理
手段12に当該識別符号を導入し、当該回収車両18、
車両を構成する部品毎の再使用サイクル等の管理データ
が分別手段14に送出される。
【0029】分別手段14では、分解した部品毎に、前
記識別管理手段12から供給される再使用サイクル等の
管理データに基づいて再使用する部品を分別し、再製造
手段16に供給する。例えば、回収車両18におけるエ
ンジン、車体等の主要部品の使用が1サイクルであれ
ば、2サイクル目の3年間または3万kmの再製造車両
に使用すべきものであり、再製造手段16に供給し、他
の交換部品等を投入し、再製造して販売するとともに、
当該再製造車の識別番号と管理データを識別管理手段1
2に蓄積する。
【0030】分別手段14により再使用されない部品と
して分別された部位は、廃棄物として処理されるが、再
生可能な資材はマテリアルリサイクルに回され、また、
可燃物は焼却処理され、エネルギーリサイクルに利用さ
れる。焼却処理により得られたエネルギーは、分別手段
14、再製造手段16等において利用することができ
る。
【0031】図2は図1の車両の再製造システム10に
おける再製造の流れを示す概念図である。使用制限に達
した車両は回収され、回収車両18は分別手段14に投
入されてシャーシー、エンジン、座席シート、ホイール
等の各構成部品に分解される。この際、作業者によりマ
ニュアルでまたは識別符号読み取り装置により自動的に
回収車両18の識別符号がチェックされ、識別管理手段
12に当該識別符号を導入し、当該回収車両18、車両
を構成する部品毎の再使用サイクル等の管理データが分
別手段14に送出される。
【0032】分別手段14では、管理データに基づい
て、再使用すべき部品と再使用しない部品とを分別す
る。再利用すべき部品については、洗浄、検査等を行
い、再使用しない部品については、再生可能な資材はマ
テリアルリサイクルに回される。また、可燃物は、焼却
処理されエネルギーリサイクルに利用され、その他は廃
棄物として処理される。再使用すべき部品は、洗浄、検
査等の工程を経た後、必要により、調整あるいは簡単な
再生加工を経て、再製造手段16に供給される。
【0033】再製造手段16では、分別手段14から供
給される再使用すべき部品の他、交換部品については、
新部品が投入され、サブアッセンブリ工程、アッセンブ
リ工程、化成工程、塗装工程、組立工程、検査工程等を
経て、再製造する。再製造手段16により再製造された
回収車両18は完成車として出荷される。この際、再製
造した車両に使用したエンジン、車体等の主要部品の使
用期間、すなわち、回収車両18の使用期間が1サイク
ル目であれば、再製造車の使用制限は、2サイクル目の
3年間または3万kmとして販売するものであり、当該
再製造車の識別番号と管理データを識別管理手段12に
蓄積する。
【0034】次に以上のように構成された車両の再製造
システム10によって、車両を再製造し、販売する方法
について、図1のブロック図、図2の概念図および図3
のフローチャートを参照しながら説明する。
【0035】ステップS1において、回収車両18が搬
入されると、ステップS2において当該回収車両18の
車両番号、あるいは、エンジン番号等の識別符号をチェ
ックし、識別管理手段12(図1、図2参照)に識別符
号が入力される。この作業は、作業者がマニュアル操作
してもよく、識別符号読み取り装置等を使用して自動的
に行う構成としてもよい。
【0036】識別管理手段12は、識別符号が入力され
ると、当該識別符号に対応する管理データを読み出し、
当該回収車両18の使用サイクルが何サイクル目である
か、すなわち、1サイクル目(3年目)の使用制限に達
して回収されたものか、2サイクル目(通算6年目)の
使用制限に達して回収されたものか、3サイクル目(通
算9年目)の使用制限に達して回収されたものかをチェ
ックする(ステップS3)。
【0037】回収車両18が1サイクル目(3年目)の
使用制限に達して回収されたものか、2サイクル目(通
算6年目)の使用制限に達して回収されたものである場
合は、当該回収車両18は、分別手段14により構成部
品単位に分解され(ステップS4)、例えば、エンジン
やシャーシー等、3サイクルの使用を前提として設計さ
れている部品、すなわち、再使用すべき部品と、再使用
すべきでない交換部品等に分別される(ステップS
5)。
【0038】再使用すべき部品については、分別手段1
4により洗浄処理の可否を判定して(ステップS6)、
洗浄が必要な場合には洗浄処理を行う(ステップS
7)。洗浄処理を終えた部品は、ステップS8におい
て、分別手段14により検査が行われ、継続使用が可能
か否かが検査される(ステップS8)。継続使用が可能
であれば、ステップS9において、分別手段14により
調整、メンテナンス、再塗装、必要により再生加工が行
われ、再製造手段16に投入される。この際、再使用す
べき部品以外の部品については、新品部品が再製造手段
16に投入される(ステップS9、S10)。
【0039】再製造手段16においては、投入された再
使用すべき部品と、新品部品を使用して組立(ステップ
S11)、完成検査(ステップS12)を行い、ステッ
プS13において、再製造された完成車両の識別符号と
管理データを識別管理手段12に蓄積する。ここで、再
使用された部品が1サイクル目(3年目)の使用制限に
達して回収されたものである場合には、再製造車両の使
用制限は2サイクル目(通算6年目)の使用制限に該当
し、2サイクル目(通算6年目)の使用制限に達して回
収されたものである場合には、再製造車両の使用制限は
3サイクル目(通算9年目)の使用制限に該当し、これ
を管理データとして識別管理手段12に蓄積するもので
ある。
【0040】回収車両18が3サイクル目(通算9年
目)の使用制限に達して回収されたものである場合、当
該回収車両18は、分別手段14により分解された後、
ステップS15において、エネルギーリサイクル、マテ
リアルリサイクル処理が行われる。すなわち、再生可能
な資材はマテリアルリサイクルに回され、また、可燃物
は焼却処理されてエネルギーリサイクルに利用され、そ
の他は廃棄物として処理される。ステップS5の分別過
程において、交換すべき部品(再使用すべきでない部
品)と判定された部品、ステップS8の検査過程におい
て継続使用不可と判定された部品についても同様に、ス
テップS15において、エネルギーリサイクル、マテリ
アルリサイクル処理が行われる。
【0041】このようにして再製造された車両は、ステ
ップS14において出荷され、販売されるが、この際、
ユーザーには、2サイクル目(通算6年目)の使用制限
または3サイクル目(通算9年目)の使用制限を付して
販売され、使用制限に達した車両は、再び回収し、前述
のフローチャートのステップS1〜ステップS15に従
って、再使用すべき部品は再度使用される。
【0042】なお、ユーザーに対して再製造車両を販売
する場合の使用制限は、前述のように、管理データに基
づいて決定する場合の他、再製造車両に使用された再使
用すべき部品以外の他の部品に関する調整または交換期
限に基づき設定することもでき、この場合には、当該使
用制限に従って、識別符号、管理データを識別管理手段
12に蓄積する。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る車両の再製
造システムによれば、車両の設計、製造時において、再
製造時にそのまま使用できる長期間使用可能な部位と、
定期的に点検、調整することにより長期間使用可能な部
位と、短期間で交換する部位とに分けて、材質の選択、
耐久設計をすることができる。すなわち、再使用すべき
部品や調整、交換すべき部品は、その使用制限に合わせ
て設計、選択することができるため、過剰品質、過剰機
能を排除することができ、ミニマムにコストを抑制する
ことができる。
【0044】すなわち、再使用すべき部品、例えば、エ
ンジン部分やシャーシ部分は、設定した使用制限、複数
サイクルの再製造の期限に合わせた耐久設計を行うこと
ができ、使用制限に合わせて、定期的な点検、調整を行
うことにより、本来の耐久期間(寿命)を全うするま
で、再使用することができるという効果が得られる。
【0045】さらに、本発明に係る車両の再製造システ
ムによれば、販売した車両を回収するものであり、使用
済の車両の回収、再利用のシステムを新たに構築する必
要はなく、回収した車両の分解、メンテナンス、使用可
能部品の複数サイクルにわたる再利用を行うことによ
り、耐久期間を全うすることができる。また、ユーザー
にとっては、使用制限を付した車両を購入することで、
当該期間内のメンテナンスフリーによる使用が可能にな
るため、製造コストをミニマムに抑制しつつ、廃棄物の
発生を極力最小限に抑えることが可能になるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する車両の再製造システムの構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の車両の再製造システムにおける再製造の
流れを示す概念図である。
【図3】本発明を実施する車両の再製造システムの処理
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…車両の再製造システム 12…識別管理
手段 14…分別手段 16…再製造手
段 18…回収車両
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 雅之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 佐藤 孝範 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 高村 繁 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 成瀬 吉文 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 平本 賀一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 牧原 俊彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 三浦 達人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 御園生 良正 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 藤戸 麦郷 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の再製造システムであって、 予め所定の使用制限を付して製造した車両または当該車
    両を構成する部品を識別、管理する識別管理手段と、 前記使用制限を付して製造した車両を回収し、当該回収
    車両を部品単位に分解し、前記識別管理手段のデータに
    基づいて、再使用すべき部品を分別する分別手段と、 前記分別した部品を使用して車両を製造する再製造手段
    と、 を備えたことを特徴とする車両の再製造システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両の再製造システムにお
    いて、使用制限は、当該車両の使用期間、走行距離また
    は走行時間であることを特徴とする車両の再製造システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の車両の再製造シス
    テムにおいて、再製造手段は、前記分別した再使用すべ
    き部品を使用するとともに、前記再使用すべき部品以外
    の他の部品を交換して車両を製造することを特徴とする
    車両の再製造システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の車両の再
    製造システムにおいて、使用制限は、前記再使用すべき
    部品以外の他の部品に関する交換期限に基づき設定する
    ことを特徴とする車両の再製造システム。
JP7055708A 1995-03-15 1995-03-15 車両の再製造システム Pending JPH08244572A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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