JPH0824243A

JPH0824243A - イヤセンサ

Info

Publication number: JPH0824243A
Application number: JP7195961A
Authority: JP
Inventors: Anton Bukta; アントン・ブクタ
Original assignee: Hewlett Packard Co
Current assignee: HP Inc
Priority date: 1994-07-06
Filing date: 1995-07-06
Publication date: 1996-01-30
Anticipated expiration: 2015-07-06
Also published as: JP3612367B2; DE4423597C1; US5611337A

Abstract

(57)【要約】【目的】掃除の簡単なパルス酸素測定法のイヤセンサを
提供する。【構成】本発明の一実施例によれば、弾性プラスティッ
ク材から作られた、センサ素子用のワンピースの洗濯ば
さみ状またはクリップ状の支持体を備えたパルス酸素測
定法のイヤセンサが提供される。イヤセンサの脚部は弾
性的に変形可能なリブによって相互接続される。リブは
ウエブの表面から突出しウエブの長手方向に走る。イヤ
センサはポリウレタンエラストマーまたはシリコンから
射出成形で作られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、患者の血液中の酸素飽
和度を測定するパルス酸素測定法のイヤセンサに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】血液のパルス酸素測定法の非侵入測定に
は公知の標準処理がある。そこでは、少なくとも２つの
波長を有する光が患者の組織の中に発せられ、反射信号
又は透過信号の交流成分の減衰から酸素飽和度に関する
結論が引き出される。一般に、発光ダイオード及びフォ
トセルが、この目的のために使用される。測定に特に適
した身体部分は耳たぶであり、そこでは光電池を皮膚に
対して傾き無しにぴったりと付けることができるので、
信号の一定成分より一けた小さい、信号の交流成分を最
適な態様で求めることができる。

【０００３】従来、公知のイヤセンサでは、センサ素子
は、洗濯挟みとほぼ同様にばねクリップによって相互接
続される２つの脚部を備えた支持体に固定される。この
ばねクリップは固定に必要なばね力を耳たぶに加える。
ばねクリップは個別にこの目的に合わなければならな
い。米国特許第4,685,464号は、人体の測定のための同
様なセンサを開示している。補助ばねを必要とするこの
ようなセンサは、クリップであるがゆえの多数のアクセ
スし難い、汚いエッジがあり、清浄にするのが難しい。
さらに、ばねクリップの個別の取付けが必要である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
技術に比べて改良されたパルス酸素測定法のイヤセンサ
を提示することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、パルス
酸素測定法のイヤセンサは、弾性プラスティック材から
作られた、センサ素子用のワンピースの洗濯ばさみ状又
はクリップ状の支持体を有する。ワンピースのパルス酸
素測定法のイヤセンサは、その端部でセンサ素子を受け
入れることができる２つの脚部を有する。この脚部は、
弾性的に変形可能なウエブによって相互接続される。ウ
エブは、ウエブ表面から突出しウエブの長手方向に走る
少なくとも一つのリブを有する。ウエブは、イヤクリッ
プか洗濯ばさみかのいずれかと類似の支持体が存在する
よう、脚部との接続を形成する。変形可能なリブは、そ
の張力の結果として、クリップの機能を果たし、ウエブ
上のリブの配置の関数として、センサ素子が配置された
脚部端を共に引っ張ったり押したりする。かくして、リ
ブは、イヤセンサを耳たぶに保持するのに必要な接触圧
を保証する。クリップ形状のイヤセンサの場合、脚部端
間が広げられ、次に耳に固定される。洗濯ばさみの形を
した支持体の場合、センサ素子から離れた脚部を圧縮す
ることによって、耳たぶにイヤセンサを固定するのに必
要な拡張又は広がりを得ることができる。洗濯ばさみ状
の支持体の場合は特に、ウエブから突出するリブをウエ
ブの一つの側面又は他の側面のいずれかに配置すること
ができる。

【０００６】このように構成されたパルス酸素測定法の
イヤセンサは丈夫であり、その平らな面のため、掃除及
び消毒がし易い。射出成形によるワンピース製造の結果
として、センサ素子の挿入に関する装着作業だけがあ
る。

【０００７】さらに本発明の好ましい実施例によれば、
パルス酸素測定法のイヤセンサが洗濯ばさみ状の構造を
有しているので、ウエブは、脚部を操作領域及びクラン
プ領域にさらに分けられ、その端部にはセンサ素子が配
置される。操作領域の脚部端の圧縮によって支持体の対
向端部が広げられ、結果的に耳たぶに容易に固定できる
ので、これにより、イヤセンサの取り扱いが簡単化され
る。接触圧はウエブからのリブ突起によって決定され、
かつ実際上、１つ以上のリブを設けることができる。

【０００８】好ましくは、リブが、センサ素子に面して
いるウエブ面に配置され、脚部が閉じられたとき、上部
エッジが三日月状であるように設計される。クランプ領
域を広げたとき、ウエブの上部エッジが引っ張られるの
で、最大に広げた場合、上部エッジはウエブに平行に伸
びることができる。

【０００９】洗濯ばさみ状の支持体の他の有利な実施例
では、リブが操作領域に置かれているので、クランプ領
域を広げるために操作領域を共に押すと、リブが締め付
けられる。解放によるリブの伸縮性の結果として、リブ
は操作領域近辺の脚部を押圧することになり、したがっ
て必要な接触圧を引き起こす。リブは、波形断面を有す
ることができる。

【００１０】支持材は、好ましくは、ポリウレタンエラ
ストマー又はシリコーンである。材料の硬さ範囲は９８
と７５間のショアーＡが適切である。

【００１１】

【実施例】図１ａは、洗濯はさみ状のパルス酸素測定法
のイヤセンサ１の側面図である。このイヤセンサ１に
は、センサ素子４及び接続ケーブル５とともに脚部２が
断面で示されている。２つの脚部２及び３は、２つの脚
部を接続するウエブ８の空間取り付けによって画定され
る操作領域６及びクランプ領域７にさらに分けられる。
センサ素子４と対面するウエブ８上の側面にリブ９が載
置され、リブ９の張力により、センサ素子を有する脚部
２、３の端部がともに引っ張られ、したがって耳たぶに
必要な接触圧が保証される。図１ａは、非操作位置にお
けるイヤセンサを示す。耳たぶにクランプするため、図
１ｅで示されるように、イヤセンサの操作領域６が押圧
され、結果として、ウエブ８が変形して、リブ９の上部
端１０が張られる。したがって、リブ９の上部端１０
は、ウエブ８にほぼ平行に延びる。クランプ領域７にお
ける脚部２及び３の広がりにより、リブ９の弾性エネル
ギーが耳たぶに必要な接触圧を確保する。この接触圧
は、耳たぶを通る適切な血液流が確保されるよう設定さ
れる。

【００１２】図１ｂは、脚部２、３の端面、及び、セン
サ素子の接続ケーブル５のための開口１１を有するイヤ
センサ１の正面図である。センサ素子は、その後、支持
体１２に設けられたスリットに挿入するか又は製造時に
射出成形するかすることができる。この目的のために、
センサ素子が予め接続ケーブルにしっかりと、かつ水を
通さないようにして接続される。

【００１３】図１ｃは、リブ９およびウエブ８の線Ａ−
Ａに沿った断面を示す。図１ｄは脚部２の平面図であ
る。

【００１４】図２は、クリップ状の構造を有するパルス
酸素測定法のイヤセンサ１３の他の実施例を示す。図１
ａにおけるように、図２ａは、断面で示した脚部及び非
操作位置にあるイヤセンサを示す。このイヤセンサ１３
はまた、三日月状のリブ９を備えたウエブ８を有する。
図２ｂは脚部２の平面図である。

【００１５】図３はまた、図１におけるような、部分断
面図で示した洗濯ばさみ状のパルス酸素測定法のイヤセ
ンサ１４を示しているが、図１によるイヤセンサと違っ
て、リブ１５が脚部２及び３の操作領域６間に配置され
る。図３ｂはセンサ１４の正面図である。

【００１６】図３に対応して、図４ａは、脚部２と３と
の間の波形又は波状のリブ１７を有する他の実施例の部
分断面側面図を示す。図４ｂは、正面図を再度示す。

【００１７】図面とともに前述したパルス酸素測定法の
イヤセンサは、すべてポリウレタンエラストマー又はシ
リコーンから射出成形によって製造されたワンピース支
持体１２を有する。材料の硬さ範囲は９８から７５のシ
ョアＡである。材料及びリブ９の特別設計の結果とし
て、耳たぶに固定するのに必要な接触圧が得られる。前
述したように、センサ素子は、接続ケーブルとともにし
っかりと成形され、次に、（図面に示されるように）支
持体１２の作製時に成形されるか、又は、設けられた窪
み１８及び接続ケーブル５のためのスリットにその後挿
入されるかする。このスリットには、ケーブルの付いた
センサ素子が材料の弾性のためにしっかりと保持され
る。

【００１８】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施例毎に列挙する。 [例１]弾性プラスティック材から作られるセンサ素子
（４）のためのワンピースの洗濯ばさみ状又はクリップ
状の支持体（１２）を有し、その脚部（２、３）が弾性
的に変形可能なウエブ（８）によって相互接続され、か
つウエブの長手方向に伸びかつウエブ面から突き出る少
なくとも一つの弾性的に変形可能なリブ（９）を有する
ことを特徴とするパルス酸素測定法のイヤセンサ。 [例２]洗濯ばさみ状の構造を有し、前記ウエブ（８）が
前記脚部（２、３）を、操作領域（６）と、前記センサ
素子（４）が端部に配置されたクランプ領域（７）とに
分割することを特徴とする例１に記載のパルス酸素測定
法のイヤセンサ。 [例３]リブ（９）が前記センサ素子（４）に面する前記
ウエブ（８）の面に配置され、２つの端部が２つの脚部
（２、３）の前記センサ素子（４）と接触している場
合、前記リブ（９）の上部エッジ（１０）が三日月を形
成することを特徴とする例１又は２に記載のパルス酸素
測定法のイヤセンサ。 [例４]最大に広げた場合、前記リブ（９）の上部エッジ
（１０）が前記ウエブ（８）にほぼ平行であることを特
徴とする例３に記載のパルス酸素測定法のイヤセンサ。 [例５]前記リブ（１５）が操作領域（６）に置かれるこ
とを特徴とする例２に記載のパルス酸素測定法のイヤセ
ンサ。 [例６]前記リブ（１５）が波状断面を有していることを
特徴とする例５に記載のパルス酸素測定法のイヤセン
サ。 [例７]前記支持体（１２）がポリウレタンエラストマー
又はシリコーンから製造されることを特徴とする例１〜
例６のいずれかに記載のパルス酸素測定法のイヤセン
サ。 [例８]材料の硬さの範囲が９８と７５の間のショアーＡ
にあることを特徴とする例１〜例７のいずれかに記載の
パルス酸素測定法のイヤセンサ。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、丈夫で、掃除及び消毒がし易いパルス酸素測
定法のイヤセンサを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１ａ】本発明の一実施例による三日月状のリブを有
する洗濯ばさみ状イヤセンサの側面図である。

【図１ｂ】図１ａに示すイヤセンサの正面図である。

【図１ｃ】図１ａに示すイヤセンサの線Ａ−Ａにおける
断面図である。

【図１ｄ】図１ａに示すイヤセンサの脚部の平面図であ
る。

【図１ｅ】図１ａに示すイヤセンサの操作時の位置を示
す図である。

【図２ａ】クリップ状のイヤセンサを有する本発明の別
の実施例を示す図である。

【図２ｂ】図２ａに示すイヤセンサの脚部の平面図であ
る。

【図３ａ】本発明の別の実施例による、操作領域にリブ
を有する洗濯ばさみ状イヤセンサを示す図である。

【図３ｂ】図３ａに示すイヤセンサの正面図である。

【図４ａ】図３ａに示すリブが波形又は波状構造を有す
るイヤセンサを示す図である。

【図４ｂ】図４ａに示すイヤセンサの正面図である。

【符号の説明】１：イヤセンサ２、３：脚部４：イヤセンサ素子６：作動領域７：クランプ領域８：ウエブ９、１５：リブ１０：上部エッジ１２：保持体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】弾性プラスティック材から作られるセンサ
素子用のワンピースの洗濯ばさみ状又はクリップ状の支
持体を備えたイヤセンサであって、その脚部は弾性的に
変形可能なウエブによって相互接続され、該ウエブは、
該ウエブから突出し該ウエブの長手方向に走る少なくと
も一つの弾性的に変形可能なリブを備えていることを特
徴とするパルス酸素測定法のイヤセンサ。