JPH08241434A - 衝突検知装置及びその衝突検知方法 - Google Patents

衝突検知装置及びその衝突検知方法

Info

Publication number
JPH08241434A
JPH08241434A JP7047648A JP4764895A JPH08241434A JP H08241434 A JPH08241434 A JP H08241434A JP 7047648 A JP7047648 A JP 7047648A JP 4764895 A JP4764895 A JP 4764895A JP H08241434 A JPH08241434 A JP H08241434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
convex object
vertex
convex
collision
posture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7047648A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Kamei
克之 亀井
Minoru Maruyama
稔 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7047648A priority Critical patent/JPH08241434A/ja
Publication of JPH08241434A publication Critical patent/JPH08241434A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 凹状の物体を構成する多面体の数が増大して
も、衝突の有無を検知する処理の増大を招くことなく効
率的に衝突の有無を検知できる衝突検知装置を得ること
を目的とする。 【構成】 第1の判定手段14により任意の表面が凸状
物体6と衝突しないと判定され、かつ、最も近い頂点か
らその任意の表面を含む平面16内に降ろした垂線17
の足18がその任意の表面内にある場合、その頂点が同
一の表面には凸状物体6が衝突しないと判定する第2の
判定手段15を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の多面体から構
成された物体相互間の衝突を検知する衝突検知装置及び
その衝突検知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の衝突検知装置を示す構成
図であり、また図11は衝突を検知する凹状物体と凸状
物体を示す斜視図であり、さらに図12は凹状物体を分
解した状態を示す斜視図である。図10〜図12におい
て、1は物体4の形状データ,物体4を構成する各多面
体5の形状データ及び物体4との衝突を検知する凸状物
体6の形状データを記憶するメモリ、2はメモリ1によ
り記憶された物体4の形状データに基づいてその物体4
の凸包7を生成する凸包生成部、3は凸包生成部2によ
り生成された物体4の凸包7が凸状物体6と衝突するか
否かを判定し、凸状物体6と衝突すると判定した場合に
は、物体4を分解して各多面体5が凸状物体6と衝突す
るか否かを判定する判定部である。
【0003】また、4は複数の多面体5から構成され、
凸状物体6との衝突を検知される物体、4aは物体4の
凹部、5は物体4を構成する凸形状の多面体、6は凸状
物体、7は物体4を包含する凸包である。
【0004】次に動作について説明する。まず、物体4
が凸状物体6と衝突するか否かを判断するに際し、凸包
生成部2が、メモリ1に記憶されている物体4の形状デ
ータに基づいて物体4の凸包7を生成する。
【0005】このように、物体4の凸包7を生成する理
由は、互いに凸形状をした物体間の衝突検知は、下記に
示す文献にも記載されているように容易に検知すること
ができるが、凹部4aを有する物体間の衝突検知は、物
体4を凸形状の多面体5に分解しない限り極めて困難で
あるからである。換言すると、凹部4aを有する物体4
を各多面体5に分解して、各多面体5ごとに衝突を検知
すれば凸状物体6との衝突を容易に検知することができ
るが、各多面体5ごとに衝突を検知するのは手間がかか
るので、各多面体5ごとに衝突を検知する前に、物体4
が凸状物体6と実際に衝突する可能性があるか否かを確
認することによって、衝突検知の手間をできるだけ削減
するためである(衝突の可能性がないことが判明すれ
ば、各多面体5ごとに衝突を検知する必要がなくなる
為)。
【0006】・互いに凸形状をした物体間の衝突検知を
記載した文献 例えば「イフィシェント コリジョン ディテクション
フォー アニメーション(Efficient Co
llision Detection forAnim
ation)」 プレシディングス オブ ザ サード
ヨーログラフィックス ワークショップ オン アニ
メーション アンド シミュレーション,ケンブリッジ
(Proceedings of the 3rd E
urographics Workshop on A
nimation and Simulation,C
ambridge)1992年発行 pp.1−14。
【0007】そして、凸包生成部2が物体4の凸包7を
生成すると、判定部3が、物体4が凸状物体6と衝突す
る可能性があるか否かを確認するため、その物体4の凸
包7が凸状物体6と衝突するか否かを判定する。因に、
物体4の凸包7は、物体4の全体を包含するもの(凸包
7は物体4より大きい)であるので、凸包7が凸状物体
6と衝突しなければ、物体4が凸状物体6と衝突する可
能性は全くない。その一方、物体4の凹部4aは凸包7
より小さいので、凸包7が凸状物体6と衝突しても、物
体4の凹部4aでは必ずしも衝突するとは限らない。
【0008】そして、凸状物体6と衝突する可能性がな
いことが判明すれば、一連の処理を終了するが、凸状物
体6と衝突する可能性があることが判明すれば、判定部
3は、各多面体5及び凸状物体6の形状データを用い
て、各多面体5ごとに各多面体5が凸状物体6と実際に
衝突するか否かを判定し、一連の処理を終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の衝突検知装置は
以上のように構成されているので、物体4の凸包7を用
いて凸状物体6との衝突の可能性を確認するが、凸状物
体6と衝突する可能性があることが判明した場合、物体
4は凹部4aを有している関係上、物体4を分解して各
多面体5ごとに衝突の有無を検知しなければ凸状物体6
との衝突を検知することができず、物体4を構成する多
面体5の数に比例して衝突の有無を検知する処理が増大
してしまうなどの問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、凹状の物体を構成する多面体の
数が増大しても、衝突の有無を検知する処理の増大を招
くことなく効率的に衝突の有無を検知できる衝突検知装
置を得ることを目的とする。
【0011】また、この発明は、凹状の物体を構成する
多面体の数が増大しても、衝突の有無を検知する処理の
増大を招くことなく効率的に衝突の有無を検知できる衝
突検知方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る衝
突検知装置は、第1の判定手段により任意の表面が凸状
物体と衝突しないと判定され、かつ、最も近い頂点から
その任意の表面を含む平面内に降ろした垂線の足がその
任意の表面内にある場合、その頂点が同一の表面には凸
状物体が衝突しないと判定する第2の判定手段を設けた
ものである。
【0013】請求項2の発明に係る衝突検知装置は、周
辺部にある表面について再度探索した頂点が、凸状物体
の姿勢が変化する前と一致する場合、その周辺部にある
表面以外の表面については凸状物体が変化する前の探索
結果をそのまま使用する頂点探索手段を設けたものであ
る。
【0014】請求項3の発明に係る衝突検知方法は、任
意の表面が凸状物体と衝突しないと判定され、かつ、最
も近い頂点からその任意の表面を含む平面内に降ろした
垂線の足がその任意の表面内にある場合、その頂点が同
一の表面には凸状物体が衝突しないと判定するようにし
たものである。
【0015】請求項4の発明に係る衝突検知方法は、周
辺部にある表面について再度探索した頂点が、凸状物体
の姿勢が変化する前と一致する場合、その周辺部にある
表面以外の表面については凸状物体が変化する前の探索
結果をそのまま使用するようにしたものである。
【0016】
【作用】請求項1の発明における衝突検知装置は、第1
の判定手段により任意の表面が凸状物体と衝突しないと
判定され、かつ、最も近い頂点からその任意の表面を含
む平面内に降ろした垂線の足がその任意の表面内にある
場合、その頂点が同一の表面には凸状物体が衝突しない
と判定する第2の判定手段を設けたことにより、上記の
条件を満足する限りにおいて当該頂点が同一の表面につ
いては衝突の有無を検知する必要がなくなり、衝突の有
無を検知する処理が軽減される。
【0017】請求項2の発明における衝突検知装置は、
周辺部にある表面について再度探索した頂点が、凸状物
体の姿勢が変化する前と一致する場合、その周辺部にあ
る表面以外の表面については凸状物体が変化する前の探
索結果をそのまま使用する頂点探索手段を設けたことに
より、凸状物体の姿勢が変化しても、凸状物体が衝突す
る可能性のある多面体の表面が変化しない微弱な変化で
ある場合、周辺部にある表面以外の表面については頂点
を探索する必要がなくなり、頂点を探索する処理が軽減
される。
【0018】請求項3の発明における衝突検知方法は、
任意の表面が凸状物体と衝突しないと判定され、かつ、
最も近い頂点からその任意の表面を含む平面内に降ろし
た垂線の足がその任意の表面内にある場合、その頂点が
同一の表面には凸状物体が衝突しないと判定するように
したことにより、上記の条件を満足する限りにおいて当
該頂点が同一の表面については衝突の有無を検知する必
要がなくなり、衝突の有無を検知する処理が軽減され
る。
【0019】請求項4の発明における衝突検知方法は、
周辺部にある表面について再度探索した頂点が、凸状物
体の姿勢が変化する前と一致する場合、その周辺部にあ
る表面以外の表面については凸状物体が変化する前の探
索結果をそのまま使用するようにしたことにより、凸状
物体の姿勢が変化しても、凸状物体が衝突する可能性の
ある多面体の表面が変化しない微弱な変化である場合、
周辺部にある表面以外の表面については頂点を探索する
必要がなくなり、頂点を探索する処理が軽減される。
【0020】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1による衝突検知装置を
示す構成図であり、図2及び図3は物体4の凹部4aと
凸状物体6との関係を示す斜視図であり、図1〜図3に
おいて、従来のものと同一符号は同一または相当部分を
示すので説明を省略する。5a〜5iは物体4の凹部4
aを構成する各多面体5の表面、11は物体4の凹部4
aを構成する各多面体5の表面5a〜5iの形状データ
を記憶するとともに、物体4の凹部4aとの衝突を検知
する凸状物体6の形状データを記憶するメモリ(記憶手
段)、12は凸状物体6における各頂点6a〜6gのう
ち、各多面体5の何れかの表面5a〜5iを含む平面1
6内からそれぞれ最も近い頂点6aを形状データに基づ
いて探索する頂点探索部(頂点探索手段)である。
【0021】また、13は頂点探索部12により探索さ
れた頂点が同一の表面ごとに各表面を分類する分類部、
14は頂点6aを最も近い頂点とする表面5a〜5iの
中から任意の表面5aを選択し、その任意の表面5aが
凸状物体6と衝突するか否かを形状データに基づいて判
定する衝突検知部(第1の判定手段)、15は衝突検知
部14により任意の表面5aが凸状物体6と衝突しない
と判定され、かつ、頂点6aから任意の表面5aを含む
平面16内に降ろした垂線17の足18がその任意の表
面5a内にある場合、頂点6aを最も近い頂点とする表
面5a〜5iには凸状物体6が衝突しないと判定する位
置判定部(第2の判定手段)である。
【0022】また、16は例えば多面体5の表面5aを
含む平面、17は頂点6aから任意の表面5aを含む平
面16内に降ろした垂線、18は垂線17の足、19は
表面5dの直交射影像である。
【0023】次に動作について説明する。因に、図5は
実施例1における衝突検知装置が適用する衝突検知方法
を示すフローチャートであるので、適宜図5を参照しつ
つ説明する。まず、物体4が凸状物体6と衝突するか否
かを判断するに際し、凸包生成部2が、従来のものと同
様に、メモリ1に記憶されている物体4の形状データに
基づいて物体4の凸包7を生成する。そして、凸包生成
部2が物体4の凸包7を生成すると、衝突検知部14
が、物体4が凸状物体6と衝突する可能性があるか否か
を確認するため、その物体4の凸包7が凸状物体6と衝
突するか否かを判定する。
【0024】そして、凸状物体6と衝突する可能性がな
いことが判明すれば、一連の処理を終了するが、凸状物
体6と衝突する可能性があることが判明すれば、頂点探
索部12が、各多面体5の表面5a〜5iごとに、各表
面を含む平面16内から最も近い頂点を凸状物体6にお
ける各頂点6a〜6gから探索する(ステップST
1)。ここで、頂点探索部12が、最も近い頂点を探索
する理由は、図2に示すように、例えば、多面体5の表
面5aが凸状物体6の何れかの頂点6a〜6gと衝突す
るとすれば、表面5aを含む平面16内から最も近い頂
点である頂点6aと衝突することになるので、衝突する
可能性のある頂点を認識すべく、最も近い頂点を検出す
るものである。
【0025】頂点探索部12の処理をもう少し具体的に
説明すると、図6に示すように、まず、表面を特定する
変数Lを”1”に初期化するとともに(ステップST1
1)、L番目の表面から最も近い頂点を特定するV
(L)を適当な頂点に初期化する(ステップST1
2)。この例では、説明の便宜上、1番目の表面が表面
5aであって、頂点V(L)を頂点6aに初期設定した
ものとする。
【0026】そして、初期化を完了すると、頂点6aで
ある頂点V(L)が、表面5aと衝突可能な頂点(最も
近い頂点)であるか否かを判定する(ステップST1
3)。具体的には、図2に示すように、表面5aの法線
ベクトルnと、頂点V(L)と接続頂点(頂点V(L)
と一辺を介して接続されている頂点(頂点6b,6c,
6g))間を結ぶベクトルvのすべてが下記の式(1)
の関係を具備するか否かを判定し、具備する場合には頂
点6aが表面5aと衝突可能な頂点であると認識する。 (n,v)=|n|・|v|cosθ≧0 ・・・(1) ただし、θは法線ベクトルnとベクトルvのなす角
【0027】因に、頂点6aは表面5aを含む平面16
内から最も近い頂点であるので、式(1)の関係を具備
するが、例えば、図4に示すように、頂点V(L)が頂
点6cに初期設定されているような場合には、式(1)
の関係を具備しないので、頂点6cは表面5aと衝突可
能な頂点でないと認識される。この場合には、式(1)
の関係を具備しないベクトルv(頂点6cから頂点6a
に向かうベクトル)の接続頂点である頂点6aに頂点V
(L)を再設定し(ステップST14)、再度、頂点V
(L)が、表面5aと衝突可能な頂点であるか否かを判
定する(ステップST13)。
【0028】そして、表面5aと衝突可能な頂点V
(L)を認識すると、変数Lの値を1増やして(ステッ
プST15)、表面5a以外の表面について衝突可能な
頂点V(L)を探索する処理を行う(ステップST12
〜16)。ただし、ステップST16におけるNは凹部
4aを構成する表面の数を示している。
【0029】このようにして、頂点探索部12の探索処
理が完了すると、分類部13が、頂点探索部12により
探索された頂点V(L)が同一の表面ごとに各表面を分
類する(ステップST2)。もう少し具体的に説明する
と、例えば、物体4の凹部4aを構成する表面5a〜5
iのすべてが凸状物体6の頂点6aと衝突する可能性が
あると判定された場合、表面5a〜5iは同一のグルー
プ(頂点6aと衝突するグループ)に分類されるが、物
体4の凹部4aを構成する表面5a〜5iのうち、表面
5a〜5dが凸状物体6の頂点6aと衝突する可能性が
あると判定され、表面5e〜5iが凸状物体6の頂点6
gと衝突する可能性があると判定され場合、表面5a〜
5dと表面5e〜5iはそれぞれ別のグループ(表面5
a〜5dは頂点6aと衝突するグループ、表面5e〜5
iは頂点6gと衝突するグループ)に分類される。
【0030】そして、分類部13の処理が完了すると、
衝突検知部14が、分類部13により分類された各グル
ープごとに、そのグループを構成する表面の中から任意
の表面を順次選択し、その任意の表面が凸状物体6と衝
突するか否かを形状データに基づいて判定する(ステッ
プST3〜9)。ただし、図5ではグループの番号を示
す変数をK、グループ数をMで示しているが、説明の便
宜上、表面5a〜5iはすべて同一のグループ(頂点6
aと衝突するグループ)に分類されたものとする。従っ
て、この場合、Mは1となる。
【0031】衝突検知部14の処理をもう少し具体的に
説明すると、図7に示すように、まず、表面を特定する
変数Lを”1”に初期化し(ステップST21)、L番
目の表面が凸状物体6と衝突するか否かを形状データに
基づいて判定する(ステップST22)。そして、衝突
すると判定した場合には、当該グループのL番目の表面
が凸状物体6と衝突するものと認識し、一連の処理を終
了する(ステップST23,24)。
【0032】一方、L番目の表面が凸状物体6と衝突し
ないと判定した場合、図3に示すように、例えば、表面
5a(L番目の表面が表面5aであるとする)を含む平
面16に対する表面5d(表面5aに隣接する表面)の
直交射影像19が表面5aと重ならないという条件を満
たすとき、位置判定部15が、頂点6aから表面5aを
含む平面16内に降ろした垂線17の足18が表面5a
内にあるか否かを判定する(ステップST25)。因
に、直交射影像19が表面5aと重なる場合、位置判定
部15の判定が適正なものでなくなるので、表面5aと
表面5d(表面5aに隣接する表面)を別のグループに
分離する必要がある。
【0033】そして、位置判定部15は、頂点6aから
表面5aを含む平面16内に降ろした垂線17の足18
が表面5a内にある場合、凸状物体6が当該グループ内
の表面5a〜5iに衝突する事態はあり得ないので(垂
線17の足18が表面5a内にある場合、凸状物体6が
表面5a以外の表面(同一グループの表面)に衝突する
事態はあり得ず、しかも、表面5aには衝突しないと判
定されている為)、当該グループの表面には凸状物体6
が衝突しないと判定する(ステップST26,27)。
これにより、衝突検知部14は、表面5a以外の表面
(同一グループの表面)が凸状物体6と衝突するか否か
を検知する処理を省略する。
【0034】また、位置判定部15は、頂点6aから表
面5aを含む平面16内に降ろした垂線17の足18が
表面5a内にない場合、凸状物体6が表面5a以外の表
面(同一グループの表面)に衝突する可能性が残されて
いると判定し、変数Lの値を1増加する(ステップST
26,28,29)。ただし、ステップST28におけ
るRは同一グループの表面の数を示している。これによ
り、衝突検知部14は、L番目の表面、即ち、表面5a
以外の表面(同一グループの表面)が凸状物体6と衝突
するか否かの検知を同様に行う。
【0035】このようにして、衝突検知部14が、すべ
てのグループについて衝突検知の処理を終了すると一連
の処理が終了する。以上より、この実施例1によれば、
衝突検知部14により表面5aが凸状物体6と衝突しな
いと判定され、かつ、頂点6aから表面5aを含む平面
16内に降ろした垂線17の足18が表面5a内にある
場合、最も近い頂点を頂点6aとする同一グループの表
面には凸状物体6が衝突しないと判定するようにしたの
で、上記の条件を満足する限りにおいて、表面5a以外
の表面(同一グループ表面)については衝突の有無を検
知する必要がなくなり、その結果、凹状の物体4を構成
する多面体5の数が増大しても、衝突の有無を検知する
処理の増大を招くことなく効率的に衝突の有無を検知で
きる効果を奏する。
【0036】実施例2.図8はこの発明の実施例2によ
る衝突検知装置を示す構成図、図9は、衝突検知装置が
適用する衝突検知方法を示すフローチャートである。図
8において、20は凸状物体6の姿勢の変化を検出する
姿勢検出部(姿勢検出手段)、21は姿勢検出部20が
姿勢の変化を検出した場合、同一グループの表面5a〜
5iのうち、周辺部にある表面5b〜5e,5g,5i
について再度頂点を探索する処理を行い、その周辺部に
ある表面について探索した頂点が、凸状物体6の姿勢が
変化する前と一致する場合(頂点6aを最も近い頂点と
する場合)、その周辺部にある表面以外の表面5a,5
f,5hについては凸状物体6が変化する前の探索結果
をそのまま使用する頂点探索部(頂点探索手段)であ
る。
【0037】次に動作について説明する。上記実施例1
では、凸状物体6の姿勢の変化を特に検出しないものに
ついて示したので、物体4と凸状物体6の衝突を凸状物
体6の移動に伴って複数回検知する場合、衝突の検知を
行うごとに、各表面について最も近い頂点を探索する処
理を行う必要があったが、この実施例2では、かかる処
理を軽減すべく、凸状物体6の姿勢の変化を検出する姿
勢検出部20を設け、図9に示す処理を行う。
【0038】即ち、姿勢検出部20が、前回と比較して
凸状物体6の姿勢が変化したか否かを検出する(ステッ
プST31)。そして、凸状物体6の姿勢に変化がなけ
れば、各表面に係る最も近い頂点は変化しないので、前
回の探索結果をそのまま使用する(ステップST3
2)。
【0039】一方、凸状物体6の姿勢に変化があった場
合、頂点探索部21は、前回の探索により最も近い頂点
を頂点6aとした表面5a〜5iのうち、周辺部にある
表面5b〜5e,5g,5iについて再度頂点を探索す
る処理を行う(ステップST33)。そして、その周辺
部にある表面5b〜5e,5g,5iについて探索した
頂点が、凸状物体6の姿勢が変化する前と一致する場合
(頂点6aを最も近い頂点とする場合)、周辺部にある
表面以外の表面5a,5f,5hに係る頂点についても
変化がなかったものとみなし(わずかな姿勢変化の場
合、最も近い頂点が変化するとすれば、表面5a〜5i
のうち、周辺部にある表面5b〜5e,5g,5iに係
る頂点が最初に変化するものと考えられる為)、凸状物
体6が変化する前の探索結果(頂点6aを最も近い頂点
とする探索結果)をそのまま使用する(ステップST3
4)。これにより、表面5a,5f,5hについて頂点
を探索する処理を省略することができる。
【0040】また、周辺部にある表面5b〜5e,5
g,5iについて探索した頂点が、凸状物体6の姿勢が
変化する前と一致しない場合(頂点6aを最も近い頂点
としない場合)、表面5a,5f,5hに係る頂点につ
いても変化があった可能性があるので、表面5a,5
f,5hについても、前回と同様に、頂点を探索する処
理を行う(ステップST34)。
【0041】以下、上記実施例1と同様であるため説明
を省略するが、このように、実施例2によれば、周辺部
にある表面5b〜5e,5g,5iについて再度探索し
た頂点が、凸状物体6の姿勢が変化する前と一致する場
合、周辺部にある表面以外の表面5a,5f,5hにつ
いては凸状物体6が変化する前の探索結果をそのまま使
用するようにしたので、凸状物体6の姿勢が変化して
も、凸状物体6が衝突する可能性のある多面体5の表面
が変化しない微弱な変化である場合、周辺部にある表面
以外の表面5a,5f,5hについては頂点を探索する
必要がなくなり、頂点を探索する処理が軽減される効果
を奏する。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、第1の判定手段により任意の表面が凸状物体と衝突
しないと判定され、かつ、最も近い頂点からその任意の
表面を含む平面内に降ろした垂線の足がその任意の表面
内にある場合、その頂点が同一の表面には凸状物体が衝
突しないと判定する第2の判定手段を設けるように構成
したので、上記の条件を満足する限りにおいて当該頂点
が同一の表面については衝突の有無を検知する必要がな
くなり、その結果、凹状の物体を構成する多面体の数が
増大しても、衝突の有無を検知する処理の増大を招くこ
となく効率的に衝突の有無を検知できる効果がある。
【0043】請求項2の発明によれば、周辺部にある表
面について再度探索した頂点が、凸状物体の姿勢が変化
する前と一致する場合、その周辺部にある表面以外の表
面については凸状物体が変化する前の探索結果をそのま
ま使用する頂点探索手段を設けるように構成したので、
凸状物体の姿勢が変化しても、凸状物体が衝突する可能
性のある多面体の表面が変化しない微弱な変化である場
合、周辺部にある表面以外の表面については頂点を探索
する必要がなくなり、頂点を探索する処理が軽減される
効果がある。
【0044】請求項3の発明によれば、任意の表面が凸
状物体と衝突しないと判定され、かつ、最も近い頂点か
らその任意の表面を含む平面内に降ろした垂線の足がそ
の任意の表面内にある場合、その頂点が同一の表面には
凸状物体が衝突しないと判定するように構成したので、
上記の条件を満足する限りにおいて当該頂点が同一の表
面については衝突の有無を検知する必要がなくなり、そ
の結果、凹状の物体を構成する多面体の数が増大して
も、衝突の有無を検知する処理の増大を招くことなく効
率的に衝突の有無を検知できる効果がある。
【0045】請求項4の発明によれば、周辺部にある表
面について再度探索した頂点が、凸状物体の姿勢が変化
する前と一致する場合、その周辺部にある表面以外の表
面については凸状物体が変化する前の探索結果をそのま
ま使用するように構成したので、凸状物体の姿勢が変化
しても、凸状物体が衝突する可能性のある多面体の表面
が変化しない微弱な変化である場合、周辺部にある表面
以外の表面については頂点を探索する必要がなくなり、
頂点を探索する処理が軽減される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による衝突検知装置を示
す構成図である。
【図2】 物体4の凹部4aと凸状物体6との関係を示
す斜視図である。
【図3】 物体4の凹部4aと凸状物体6との関係を示
す斜視図である。
【図4】 物体4の凹部4aと凸状物体6との関係を示
す斜視図である。
【図5】 実施例1における衝突検知装置が適用する衝
突検知方法を示すフローチャートである。
【図6】 頂点探索部12の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図7】 衝突検知部14の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図8】 この発明の実施例2による衝突検知装置を示
す構成図である。
【図9】 実施例2における衝突検知装置が適用する衝
突検知方法を示すフローチャートである。
【図10】 従来の衝突検知装置を示す構成図である。
【図11】 衝突を検知する凹状物体と凸状物体を示す
斜視図である。
【図12】 凹状物体を分解した状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
4 物体、4a 凹部、5 多面体、5a〜5i 表
面、6 凸状物体、6a〜6f 頂点、11 メモリ
(記憶手段)、12,21 頂点探索部(頂点探索手
段)、14 衝突検知部(第1の判定手段)、15 位
置判定部(第2の判定手段)、16 平面、17 垂
線、18 足、20 姿勢検出部(姿勢検出手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の凹部を構成する各多面体の表面の
    形状データを記憶するとともに、上記物体の凹部との衝
    突を検知する凸状物体の形状データを記憶する記憶手段
    と、上記凸状物体における各頂点のうち、各多面体の何
    れかの表面を含む平面内からそれぞれ最も近い頂点を上
    記形状データに基づいて探索する頂点探索手段と、各多
    面体の表面のうち上記頂点探索手段により探索された頂
    点が同一の表面の中から任意の表面を選択し、その任意
    の表面が上記凸状物体と衝突するか否かを上記形状デー
    タに基づいて判定する第1の判定手段と、上記第1の判
    定手段により任意の表面が上記凸状物体と衝突しないと
    判定され、かつ、上記頂点からその任意の表面を含む平
    面内に降ろした垂線の足がその任意の表面内にある場
    合、上記頂点が同一の表面には上記凸状物体が衝突しな
    いと判定する第2の判定手段とを備えた衝突検知装置。
  2. 【請求項2】 上記凸状物体の姿勢の変化を検出する姿
    勢検出手段を設け、上記姿勢検出手段が姿勢の変化を検
    出した場合、上記頂点探索手段は上記凸状物体の姿勢が
    変化する前の探索処理によって上記頂点が同一とされた
    表面のうち、周辺部にある表面について再度上記頂点を
    探索する処理を行い、その周辺部にある表面について探
    索した頂点が上記凸状物体の姿勢が変化する前と一致す
    る場合、その周辺部にある表面以外の表面については上
    記凸状物体が変化する前の探索結果をそのまま使用する
    ことを特徴とする請求項1記載の衝突検知装置。
  3. 【請求項3】 物体の凹部を構成する各多面体の表面の
    形状データ及び上記物体の凹部との衝突を検知する凸状
    物体の形状データに基づいて、上記凸状物体における各
    頂点のうち、各多面体の何れかの表面を含む平面内から
    それぞれ最も近い頂点を探索するとともに、各多面体の
    表面のうち上記頂点が同一の表面の中から任意の表面を
    選択し、その任意の表面が上記凸状物体と衝突するか否
    かを上記形状データに基づいて判定する一方、その任意
    の表面が上記凸状物体と衝突しないと判定され、かつ、
    上記頂点からその任意の表面を含む平面内に降ろした垂
    線の足がその任意の表面内にある場合、上記頂点が同一
    の表面には上記凸状物体が衝突しないと判定する衝突検
    知方法。
  4. 【請求項4】 上記凸状物体の姿勢が変化した場合、上
    記凸状物体の姿勢が変化する前の探索処理によって上記
    頂点が同一とされた表面のうち、周辺部にある表面につ
    いて再度上記頂点を探索する処理を行い、その周辺部に
    ある表面について探索した頂点が上記凸状物体の姿勢が
    変化する前と一致する場合、その周辺部にある表面以外
    の表面については上記凸状物体が変化する前の探索結果
    をそのまま使用することを特徴とする請求項3記載の衝
    突検知方法。
JP7047648A 1995-03-07 1995-03-07 衝突検知装置及びその衝突検知方法 Pending JPH08241434A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7047648A JPH08241434A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 衝突検知装置及びその衝突検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7047648A JPH08241434A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 衝突検知装置及びその衝突検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08241434A true JPH08241434A (ja) 1996-09-17

Family

ID=12781077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7047648A Pending JPH08241434A (ja) 1995-03-07 1995-03-07 衝突検知装置及びその衝突検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08241434A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0859336A2 (en) * 1997-02-18 1998-08-19 Konami Co., Ltd. Video simulation system for calculating distance between characters and applying polygon to polygon plane
JP2007102394A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Sony Corp 接触形状算出装置及び接触形状算出方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2008040580A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Sony Corp 接触形状算出装置及び接触形状算出方法、並びにコンピュータ・プログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0859336A2 (en) * 1997-02-18 1998-08-19 Konami Co., Ltd. Video simulation system for calculating distance between characters and applying polygon to polygon plane
EP0859336A3 (en) * 1997-02-18 2003-01-22 Konami Co., Ltd. Video simulation system for calculating distance between characters and applying polygon to polygon plane
US6657627B1 (en) 1997-02-18 2003-12-02 Konami Co., Ltd. Video simulation system for calculating distance between characters and applying polygon to polygon plane
JP2007102394A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Sony Corp 接触形状算出装置及び接触形状算出方法、並びにコンピュータ・プログラム
US8160744B2 (en) 2005-10-03 2012-04-17 Sony Corporation Contact shape computing apparatus and method, and computer program therefor
JP2008040580A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Sony Corp 接触形状算出装置及び接触形状算出方法、並びにコンピュータ・プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Nevatia et al. Description and recognition of curved objects
US7313266B2 (en) Pose estimation method and apparatus
US6463176B1 (en) Image recognition/reproduction method and apparatus
JP4226730B2 (ja) 物体領域情報生成方法及び物体領域情報生成装置並びに映像情報処理方法及び情報処理装置
US20040017941A1 (en) System and method for bounding and classifying regions within a graphical image
KR100718157B1 (ko) 충돌 감지 장치 및 방법
JP2000222581A (ja) 形状情報を用いるマルチメディアデ―タの検索方法及び装置
US7508959B2 (en) Change information recognition apparatus and change information recognition method
KR102482129B1 (ko) 인공지능 기반 유해 가스 누출 탐지 시스템 및 이의 동작 방법
US7697736B2 (en) Face detection method and apparatus using level-set method
JPH11120180A (ja) データ検索装置及びデータ検索プログラムを記録した記録媒体
JPH08241434A (ja) 衝突検知装置及びその衝突検知方法
JPH10149432A (ja) 三次元形状検索装置
JP2002132286A (ja) 音声認識方法
Marchand et al. An autonomous active vision system for complete and accurate 3D scene reconstruction
JP7430254B2 (ja) 場所認識のための視覚的オブジェクトインスタンス記述子
Radhakrishnan et al. Topological robot localization by training a vision-based transition detector
Kelleher et al. A context-dependent algorithm for generating locative expressions in physically situated environments
JP7006782B2 (ja) 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
Krishnamurthy et al. Intent inference via syntactic tracking
US7603274B2 (en) Method and apparatus for determining the possibility of pattern recognition of time series signal
JP6278757B2 (ja) 特徴量生成装置、特徴量生成方法、およびプログラム
US20050017987A1 (en) Method and apparatus for merging meshes, and computer readable medium
Rosten High performance rigid body tracking
Basu et al. Image segmentation by syntactic method