JPH0823886A

JPH0823886A - パズル兼用菓子

Info

Publication number: JPH0823886A
Application number: JP6198078A
Authority: JP
Inventors: Toshio Imanaka; 俊雄今中
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-07-19
Filing date: 1994-07-19
Publication date: 1996-01-30

Abstract

(57)【要約】【目的】狭い場所でも遊べること、菓子類を乱雑にし
ないで遊べること、不潔感を与えないことを考慮したパ
ズル兼用菓子の提供を目的とする。【構成】ビスケットなどの菓子表面に、序列や絵柄を
形成する文字や絵を焼印し、箱に詰め合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、菓子類の形成又は包装
に工夫をした、パズルとしても利用できる菓子（パズル
兼用菓子）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のパズル兼用菓子としては、実開平
５−９１３７３があり、ビスケットなどの焼成菓子を、
いわゆる、ジグソーパズル、の形に形成し、ジグソーパ
ズルとして興じられるお菓子の提供を目的として開発さ
れた。この先行技術は、従来、動物などの形をかたどっ
た形状の不均一な菓子を作った場合、包装がかさ張るの
と、流通経路での破損を免れないなどの欠点があったの
を取り除くと共に、ジグソーパズルとしても興じられる
お菓子の提供を目的として考案されたものである。この
先行技術では、分離された各部分をつなぎ合わせること
により、各部分が一体となり、絵柄や形状が完成するよ
うに構成してジグソーパズルとして使用される。つま
り、分離された各部分を、いわゆる、ジグソーパズルの
形（曲線をもった不均一な形）に形成するということ
で、各部分の形状については特に限定しないのに対し、
本発明では同形同大の四角柱に形成するということで、
個々の形状を限定する点において形成上の相違点があ
り、また、本発明が、菓子を上部に開口部を有する四角
い箱に詰め合わせる点で構成上の相違点がある。また、
この先行技術では、ジグソーパズルとして使用する場
合、パズルの性質上、一旦、お菓子全体を混ぜ合わせた
上で、試行錯誤を重ねながら各部分の所定の位置を決め
つつ完成させていくので、混ぜ合わせたお菓子の置き場
所と、ジグソーパズルを完成させていくための場所とが
必要となり、例えば、車中などでひざの上で遊ぶといっ
た場合などのように狭い場所での使用には不向きであっ
た。また、同時に、混ぜ合わせたお菓子が乱雑になるの
と、試行錯誤を重ねながら完成させていく過程におい
て、幾度となくお菓子全体をさわるので、不潔感を与え
るのを免れない、などといった欠点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な先行技術が抱えていた欠点を除き、菓子類をパズルと
して使用する上で問題となる、狭い場所でも遊べるこ
と、菓子類を乱雑にしないで遊べること、不潔感を与え
ないこと、を考慮しつつ、パズルとして興じられるお菓
子の提供を目的として発明されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】同形同大の四角柱の菓子
類の表面全体で、序列や絵柄を形成させ、上部に開口部
を有する四角い箱に詰め合わせる。また、同形同大の四
角柱の菓子類の内包紙の表面全体で、序列や絵柄を形成
させ、上部に開口部を有する四角い箱に詰め合わせる。
また、菓子類を入れた同形同大の四角柱の内詰用小箱の
表面全体で、序列や絵柄を形成させ、上部に開口部を有
する四角い箱に詰め合わせる。

【０００５】

【作用】同形同大の四角柱の菓子の表面全体で序列や絵
柄を形成させ、上部に開口部を有する四角い箱に詰め合
わせた上、１個の菓子を抜き取り、抜き取った菓子の隙
間を埋める形で他の菓子を移動させることにより、パズ
ルとして利用が出来る。また、菓子を内包紙で包むこと
により、菓子に直接手を触れないで移動させることが出
来る。また、菓子を内詰用小箱に詰めることにより、菓
子を食べた後も、内詰用小箱でパズルに興じることが出
来る。

【０００６】

【実施例】以下、本発明による一実施例について説明す
る。菓子類を、同形同大の四角柱とするには、例えば、
一般的なキャラメルの形にすれば良く、好ましくは、立
方体に作るよりも、高さの割に幅の広いものがパズルと
して利用する場合に都合が良い。また、縦幅と横幅が等
しいものが好ましく、箱に詰め合わせる数についても限
定するものではないが、パズルを形成する上で１６個が
好ましい。また、四角柱の四角は各々直角の四角柱と
し、四角い箱も、一般的に理解されるように四隅が各々
直角の箱とする。また、箱に詰め合わせる方法は、２列
以上に詰め、縦横が等しくなるよう詰め合わせるのが好
ましい。パズルを形成する菓子類としては、請求項１の
場合、菓子の表面に絵や文字を直接形成するので、澱粉
を主原料とする菓子素材を焼き上げたビスケット、クッ
キー、クラッカーなどの菓子が製造する上で望ましい。
また、チョコレートも、表面に絵や文字などの型付けが
し易いという点で適している。また、請求項２に適した
菓子類には、前記のほかチューインガム、キャラメル、
タフィー、ヌガーなどがあり、請求項３では、前記のほ
かドロップやビーンズなどの粒状のものにも使用するこ
とが出来る。菓子類の表面全体で序列や絵柄を形成させ
る方法は、詰め合わせる菓子の表面、例えばビスケット
の個々の表面に、序列や絵柄の一部分を焼印を付けるか
食用着色剤で描く。また、チョコレートにあっては、表
面に序列や絵柄の一部分を凹凸を付ける方法で型付けす
る。序列を形成させる方法としては、一定基準に従い順
序に並べられるもの、例えば１、２、３、４、５の文字
や、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅの文字を個々の菓子の表面に各
々、各１文字ずつ焼印を付けるか又は食用着色剤で描
く。また、チョコレートにあっては凹凸の型付けをす
る。また、「絵柄を形成する」とは、全体として一つの
意味のある絵柄を形成することを意味し、同じ模様や絵
柄又は数種類の模様や絵柄を単純に並べたり、又は組み
合わせたりして出来る模様や絵柄などとは区別するもの
である。また、上部に開口部を有する四角い箱の深さ
は、詰め合わせる菓子の高さと同じか、若干、深目のも
のが好ましい。また、内包紙とは、例えば、箱詰のキャ
ラメルの包み紙のようなものをいい、内包紙の表面に印
刷をして、箱詰した状態で内包紙の表面全体が序列や絵
柄を形成するようにする。また、内詰用小箱とは、製品
を箱詰めする際に内包紙で包む代わりに使用する小箱を
いい、小箱の表面に印刷するか又はシールを貼るなどの
方法で、箱詰した状態で内詰用小箱の表面全体が序列や
絵柄を形成するようにする。内詰用小箱の材質について
は、紙、合成樹脂などがあげられるが限定するものでは
ない。本発明の、望ましい例としては、縦横４ｃｍ、高
さ１ｃｍの角柱に仕上げたビスケット１６個を縦横、各
４列ずつ並べ、縦横の内径略１６ｃｍ、深さ略１ｃｍの
上部に開口部を有する（上方に開放された）四角い箱に
詰め合わせる。また、１６個のビスケットの表面全体は
１〜１５の数字の焼印を付ける（１個については無地と
する）。パズルとして使用する場合、まず、箱詰された
１６個のビスケットのうち、無地の１個を取り出し（１
個は序列や絵柄を形成しないように最初から設定してお
く方が良く、また、取り出し易いように凹部を設けてお
く方が良い）残りの１５個のビスケットの配列順序を変
え、ビスケットの表面の全体が序列を形成しないように
入れ換える。その後、個々のビスケットを１個のビスケ
ットの抜き取った隙間を利用して縦横に移動させつつ、
所望する序列の配列になるようにして遊ぶものである。
いわゆる、ジグソーパズルの形のように不均一な形に形
成した場合、個々のビスケットを縦横に移動出来ないの
でこのパズルには使用できない。このパズルは、普通１
５個のコマを使って遊ぶので、１５パズル、１５ゲーム
などと呼ばれる。また、コマをスライドさせて遊ぶの
で、スライディングパズル、スライディングゲームなど
とも呼ばれる。また、所望する序列の配列になるように
して遊ぶ例としては、縦又は横に順次１〜１５の数字を
並べるほか、１〜１５の数字を渦巻き状に並べる方法な
ど様々な方法がある。なお、菓子類を形成する技術や方
法は、従来技術に倣うものとする。以上により、パズル
兼用菓子が得られる。

【０００７】

【発明の効果】本発明は上述のような構造の発明である
から、いわゆる１５パズルに興じられると共に食用に供
することが出来るといった新規性があり実用化が容易で
ある。また、狭い場所での使用が可能で、お菓子を乱雑
にしないで遊べる。また、菓子を内包紙で包むことによ
り、菓子に直接手を触れないで遊ぶことがが出来るので
衛生的である。また、菓子を内詰用小箱に詰めることに
より、菓子を食べた後も、内詰用小箱でパズルに興じる
ことが出来る。また、菓子を内詰用小箱に詰めることに
より、本発明で取り扱える菓子類の種類が豊富になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の請求項３による実施例を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１上部に開口部を有する四角い箱２内詰用小箱３序列を形成するための数字４菓子５菓子に設けた凹部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上部に開口部を有する四角い箱に詰め合
わせた、同形同大の四角柱の菓子類の表面全体が、序列
や絵柄を形成することを特徴とするパズル兼用菓子。
【請求項２】上部に開口部を有する四角い箱に詰め合
わせた、同形同大の四角柱の菓子類の内包紙の表面全体
が、序列や絵柄を形成することを特徴とするパズル兼用
菓子。
【請求項３】上部に開口部を有する四角い箱に詰め合
わせた、菓子類を入れた同形同大の四角柱の内詰用小箱
の表面全体が、序列や絵柄を形成することを特徴とする
パズル兼用菓子。