JPH0823764A - 緑化板体製造方法及び装置 - Google Patents

緑化板体製造方法及び装置

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JPH0823764A JP6179710A JP17971094A JPH0823764A JP H0823764 A JPH0823764 A JP H0823764A JP 6179710 A JP6179710 A JP 6179710A JP 17971094 A JP17971094 A JP 17971094A JP H0823764 A JPH0823764 A JP H0823764A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きさや形状に拘らず、表面が均一に緑化され
た緑化板体を製造する方法及び装置を提供する。 【構成】培養槽1内に蓄えた付着微細藻類8の懸濁液2
を、槽外のポンプ12により循環させて懸濁液流Faを形成
する。懸濁液流Fa中に板体4を漬け、板体4の表面を懸
濁液流Faと平行に保持し、懸濁液流Faと接触する板体4
の表面に付着微細藻類8を付着させる。懸濁液2中への
送気と板体4の表面への照光とにより付着した微細藻類
8を増殖させ、表面に付着微細藻類群の付着した緑化板
体15を製造する。懸濁液2中への送気に基づく気泡3に
より懸濁液流Fbを形成し、懸濁液流Fbと板体4の表面と
を接触させて付着微細藻類群を付着させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は緑化板体製造方法及び装
置に関し、とくに表面に付着微細藻類群が付着した緑化
板体を製造する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】景観保護や環境快適化の観点から、建物
外壁・護岸壁・関等の構造物を建設する際に、その表面
を周囲の景観等に合わせて緑化することが行われてい
る。自然界において屋外構造物の表面を経年的に緑色に
し、落ち着いた外観を生じさせる植物として付着微生物
が知られている。付着微細藻類は気生藻類とも呼ばれ、
水中又は水分が十分に供給された陸上の基質の表面に付
着して生育し、光合成作用により独立栄養を営む藻類で
ある。その一例として、Klebsormidium flaccidumChl
orella luteoviridis等を挙げることができる。この付
着微細藻類を人工的に付着させることにより、構造物表
面を緑化する方法が考えられている。
【0003】従来、付着微細藻類による緑化方法とし
て、付着微細藻類の含まれる液を刷毛やエアーガン等で
構造物表面に塗布する方法(以下、塗布式緑化法という
ことがある)が提案されている。しかしこの塗布式緑化
法は、他の容器で培養した付着微細藻類をコンクリート
等の基質表面に付着するので、塗布時の藻類の状態や基
質表面の条件により、塗布した藻類が基質表面で十分に
生長せず、剥離したり死滅する問題がたびたび経験され
た。
【0004】本発明者は、基板上で増殖した付着微細藻
類が基盤に定着する特性を有することに注目し、付着微
細藻類を板体に定着させた後にその板体を構造物表面へ
取付れば塗布式緑化法における問題が解決できることを
見出し、付着微細藻類を板体に定着させる板体緑化方法
を特願平5-282167号に開示した。図5を参照して特願平
5-282167号の内容を本発明の理解に必要な程度に簡単に
説明する。屋外壁面から採取したK. flaccidumC. lut
eoviridis等の付着微細藻類8を培養槽1a内で通気培養
し、乾燥重量にしてK. flaccidumの場合は0.400g/リット
ル、C. luteoviridisの場合は0.800g/リットル程度になるま
で増殖する。増殖した付着微細藻類8の懸濁液2aを通気
用の気泡3aにより激しく攪拌し、飛散する懸濁液2aの飛
沫6の到達域に板体4を置いて板体4に飛沫6を付着さ
せ、飛沫6の付着した板体4の表面を蛍光燈7aで照光す
る。飛沫6の付着と蛍光燈7aの照光とを6日程度継続す
ると、蛍光燈7aに対向する板体4の緑化面5に藻類が十
分に増殖し、緑化面5の全面に付着微細藻類8が定着し
た緑化板体を得ることができる。図中11は送気用のコン
プレッサー、10は培養槽1a外への飛沫6の飛散を防止す
る透明な蓋を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし藻類懸濁液2aの
飛沫6による板体4の緑化方法(以下、飛沫式緑化法と
いうことがある)は、緑化範囲が飛沫6の到達域に限ら
れ、また飛沫6を一様に飛散させることが難いので、大
型の板体や特殊な形状の板体の表面を均一に緑化するこ
とが困難となる問題がある。
【0006】そこで本発明の目的は、大きさや形状に拘
らず表面が均一に緑化された緑化板体を製造する方法及
び装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1を参照するに、本発
明の緑化板体製造方法は、培養槽1内に蓄えた付着微細
藻類8の懸濁液2を流動させて懸濁液流Fa、Fbを形成
し、緑化する板体4を懸濁液流Fa、Fb中に漬け、懸濁液
流Fa、Fbと接触する板体4の表面に付着した付着微細藻
類8を懸濁液2中への送気と板体4の表面への照光とに
より増殖させて表面に付着微細藻類群の付着した緑化板
体15(図4参照)を製造するものである。
【0008】本発明の緑化板体製造装置は、付着微細藻
類8の懸濁液2を蓄える培養槽1、培養槽1内に気泡発
生口17を有し且つ気泡発生口17からの気泡流3により懸
濁液流Fbを形成するに足る量の空気を懸濁液2中へ送る
送気手段18、懸濁液流Fb中に板体4を保持する板体保持
手段16、及び板体4の表面を照光する照明手段7を備
え、懸濁液流Fbと接触する板体4の表面に付着した付着
微細藻類8を照明手段7の照光により増殖させてなるも
のである。
【0009】
【作用】図1の実験例を参照して、本発明の作用を説明
する。
【0010】[実験例]自然界で緑化した屋外構造物の
表面から採取した付着微細藻類Klebsormidiumflaccidum
を、図1に示す容量100リットルのポリカーボネート製
培養槽1内に蓄えたMC培地80リットル中に乾燥重量濃
度が0.060g/リットルとなるように懸濁して懸濁液2を調製
した。MC培地の組成を表1に示す。培養槽1に上端取
入口22と下端取出口23とを設け、取入口22及び取出口23
をポンプ12と連通し、取出口23から吸出した懸濁液2を
輸液管14を介して取入口22の上方へ導き、液滴13として
培養槽1内に戻して懸濁液2を循環させた。図示例は槽
外のポンプ12を示すが、ポンプ12を槽内に設けてもよ
い。また図示例では、流量20リットル/分で懸濁液2を循環
させた。図中の矢印Faは、懸濁液2の循環により形成さ
れた緩やかな下降流を示す。
【0011】
【表1】
【0012】縦30cm×横30cm×幅6cmのコンクリート製
板体4を板体保持手段16で懸濁液2中に鉛直方向に吊下
げ、板体4の一方の表面(緑化面5a)と懸濁液流Faとを
平行に保持した。更に板体4の他方の表面(緑化面5b)
の下方に送気手段18の気泡発生口17を設け、送気手段18
のコンプレッサ11から送気管9を介して気泡発生口17へ
40リットル/分の送気を行ない、気泡発生口7から発生した
気泡3の上昇により板体4の前記他方の表面(緑化面5
b)に沿って懸濁液2の強い上昇流Fbを形成した。即
ち、板体4の両緑化面5a、5bをそれぞれ異なる流速の懸
濁液流Fa、Fbと接触させた。なお図示の実験例は、室温
12.6〜25.8゜Cの温室内に培養槽1を設置し、板体4の緑
化面5a、5bを照明手段7により最高照度17000ルックス
で照光しながら行なった。
【0013】培養槽1内にコンクリート製板体4を吊下
げた後、3日目には板体4の両緑化面5aと5b及び頂面に
付着微細藻類8が増殖し、糸状の形態の付着微細藻類群
が形成された。図2(A)及び図2(B)は、それぞれ板体
4の緑化面5a及び5bに形成された付着微細藻類群の形態
を表す写真である。穏やかな懸濁液流Faと接触する緑化
面5aで増殖した付着微細藻類群は、図2(A)に示すよう
に長い糸状の形態となり、緑化面5aを濃い緑色に緑化し
た。これに対し強い懸濁液流Fbと接触する緑化面5bで増
殖した付着微細藻類群は、図2(B)に示すように短い糸
状の形態となり、緑化面5bを薄い緑色に緑化した。この
ことから、緑化面5と接触する懸濁液流の流速の調節に
より、緑化面5に付着する付着微細藻類群の形態を制御
し、緑化面5の色調が変えられることが確認できた。但
し本発明は図示例のFaとFbとの2つの懸濁液流を必須と
するものではなく、1つの懸濁液流があれば足りる。
又、懸濁液流の向きも上昇流又は下降流に限定されな
い。
【0014】従来の飛沫式緑化法では、使用する懸濁液
2a中の付着微細藻類8の濃度を、例えばK. flaccidum
は乾燥重量にして0.400g/リットル程度の高レベルにする必
要があった。付着微細藻類8は基質表面上で増殖する特
性を有するが、液中培養で増殖させた場合の最高濃度は
乾燥重量にして0.500g/リットル程度である。飛沫式緑化法
では付着微細藻類8を最高濃度近くまで増殖させた懸濁
液2aを必要とするのに対し、本発明で用いる懸濁液2中
の藻類濃度は乾燥重量にして0.060g/リットルであり、飛沫
式緑化法に比し約1/10で足りる。従って、懸濁液2の藻
類濃度調整に必要な培養時間を短縮し又は省略できる。
また懸濁液2aの高藻類濃度の長時間の安定的維持に比
べ、懸濁液2の低藻類濃度の維持は容易である。
【0015】更に本発明者は、従来の塗布式緑化法と飛
沫式緑化法による緑化板体及び本発明による緑化板体を
それぞれ屋外に設置したところ、従来方法による緑化板
体は大雨等により付着微細藻類の大部分が流失したのに
対し、本発明による緑化板体では大雨等による付着微細
藻類群の流失は少なかった。本発明による付着微細藻類
群の付着力は従来方法による微細藻類の付着力よりも強
いことが実験的に確認できた。
【0016】本発明は板体4の表面を懸濁液流と接触さ
せながら緑化するので、大型の板体4や特殊な形状の板
体4の緑化を行なう場合でも、例えば大型の培養槽1を
用い板体4の緑化すべき表面全域を懸濁液流と均一に接
触させることができるので、板体4の大きさや形状に拘
らず均一に緑化された緑化面5を得ることができる。ま
た、図1のポリカーボネート製培養槽1の懸濁液2と接
する壁面にも付着微細藻類群が形成され、更に天然石製
板体4や塩化ビニール製のプラスチック板体4の表面に
も付着微細藻類群が形成されることが確認できた。この
ことから本発明は、コンクリート製板体4の緑化以外
に、屋外壁面の装飾等に使用される他の基質の板体4の
緑化への利用も期待できる。
【0017】こうして本発明の目的である「大きさや形
状に拘らず表面が均一に緑化された緑化板体を製造する
方法及び装置」の提供が達成できる。
【0018】
【実施例】図3は、本発明による緑化板体製造装置の一
実施例を示す。複数の板体4の緑化を同時に行なうた
め、板体4を2枚重ねて1組とし、板体保持手段16によ
り各板体4の組を所定の間隙を隔てて懸濁液2中に設置
する。各間隙の下方の培養槽1の底面に送気手段18の気
泡発生口17を設け、コンプレッサー11からの送気により
各気泡発生口17から気泡3を発生させ、上昇する気泡3
により各間隙に懸濁液流を形成する。図示例の送気手段
18は、コンプレッサー11と通気管9と気泡発生口17とを
含む。懸濁液流と接触する板体4の緑化面5に付着微細
藻類群を形成し、一方の表面を緑化面5とする緑化板体
15(図4参照)を製造する。この場合、送気量調節手段
(図示せず)を設けて気泡発生口17からの気泡発生量を
調節し、各懸濁液流の流速の調節により緑化面5に付着
する付着微細藻類群の形態を制御し、緑化面5の緑色濃
度や色調を変えることができる。緑化面5の緑色濃度
は、懸濁液2中に板体4を保持する時間又は緑化面5へ
の照光の照度等の調節等により調整することもできる。
【0019】板体4の緑化作業中は、懸濁液2中の付着
微細藻類8が緑化面5へ付着し得る程度に懸濁液流の流
速を保つ必要があるため、懸濁液2中の付着微細藻類8
が培養槽1の側壁へも付着し又は底面へ沈降して、懸濁
液2中の付着微細藻類8の濃度が低下することがある。
しかし板体4の緑化作業終了後に送気量を増加して付着
微細藻類8を増殖させ、また沈降した付着微細藻類8を
攪拌により上昇させ、壁面に付着した付着微細藻類8を
ブラシ(図示せず)等で剥離することにより、懸濁液2
中の付着微細藻類8の濃度を所望の濃度に戻し、板体4
の緑化作業を繰返すことができる。尚、図3の実施例に
おける温度及び照度は、実験により適宜選択することが
できる。
【0020】図示例の培養槽1は、その底面を、側壁と
接する周縁部よりも底面中央部が低くなるように傾斜さ
せている。この底面の傾斜により、培養槽1の底面に沈
降した付着微細藻類8を傾斜面に沿って各気泡発生口17
まで下降させ、各気泡発生口17で発生する気泡により懸
濁液2中へ戻すことができるので、緑化作業中に付着微
細藻類8の沈積量を減少させ、懸濁液2の藻類濃度の低
下を防止することができる。
【0021】図3の装置により製造された緑化板体15
を、人工地盤20や他の構造物表面に取付ける方法を図4
に示す。緑化板体15を化粧板として用い、垂直な地盤20
や構造物表面へ固定金具21で取付けることにより、図3
(A)に示すように垂直な緑化面を構築することができ
る。図3(B)は緑化板体15を固定金具21により傾斜面に
固定した緑化面を示し、図3(C)は実質上水平な面に緑
化板体15を固定した緑化面を示す。
【0022】
【発明の効果】
【0023】以上詳細に説明したように、本発明の緑化
板体製造方法及び装置は、付着微細藻類の懸濁液の液流
中に板体を保持し、懸濁液流と接触する板体表面に付着
微細藻類を増殖させ、表面に付着微細藻類群が付着した
緑化板体を製造するので、以下の顕著な効果を奏する。 (イ)懸濁液流の流速の調節により、緑化板体に付着する
付着微細藻類群の形態を制御し、緑化板体の緑色濃度や
色調を変えることができる。 (ロ)板体表面を懸濁液流と接触させながら緑化を行なう
ので、板体の大きさや形状に拘らず、緑化板体の表面を
均一に緑化することができる。 (ハ)従来の飛沫式緑化法に比し、短期間に、低濃度の藻
類懸濁液で板体緑化を行なうことができる。 (ニ)コンクリートや天然石、塩化ビニール製のプラスチ
ック等の各種基質表面の緑化に利用することができる。 (ホ)付着微細藻類群と板体との付着力が強いので、緑化
板体から藻類の剥離するおそれが少なく、緑化板体の維
持管理が容易である。 (ヘ)緑化板体の量産により、構造物の緑化作業現場での
塗布作業が省略でき、作業の省力化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の構成の説明図である。
【図2】は、流速の異なる懸濁液流により形成された付
着微細藻類群の形態を示す写真である。
【図3】は、本発明の一実施例の説明図である。
【図4】は、緑化板体の人口地盤への取付けの説明図で
ある。
【図5】は、従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1、1a 培養槽 2、2a 懸濁液 3、3a 気泡 4 板体 5 緑化面 6 飛沫 7 照明手段 7a 蛍光燈 8 付着微細藻類 9 通気管 10 蓋 11 コンプレッサー 12 ポンプ 13 液滴 14 輸液管 15 緑化板体 16 板体保持手段 17 気泡発生口 18 送気手段 20 人工地盤 21 固定金具 22 取入口 23 取出口。
フロントページの続き (72)発明者 柵瀬 信夫 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 培養槽内に蓄えた付着微細藻類の懸濁液
    を流動させて懸濁液流を形成し、緑化する板体を前記懸
    濁液流中に漬け、前記懸濁液流と接触する前記板体表面
    に付着した付着微細藻類を前記懸濁液中への送気と前記
    板体表面への照光とにより増殖させて表面に付着微細藻
    類群の付着した緑化板体を製造してなる緑化板体製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の製造方法において、前記懸濁
    液流を所定向きに形成し、前記板体の表面を前記懸濁液
    流と平行に保持してなる緑化板体製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の製造方法において、前
    記培養槽に前記懸濁液の取出口及び取入口を設け、前記
    培養槽内の懸濁液を前記取出口からポンプを介して前記
    取入口へ循環させることにより前記培養槽内に前記懸濁
    液流を形成してなる緑化板体製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の製造方法において、前
    記懸濁液中への送気に基づく気泡流により前記懸濁液流
    を形成してなる緑化板体製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4の製造方法において、前記懸濁
    液流の流速を前記懸濁液中への送気量により調節し、前
    記板体表面の付着微細藻類群の形態を前記懸濁液流の流
    速の調節により制御してなる緑化板体製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5の製造方法
    において、前記懸濁液を付着微細藻類の培地とし、前記
    懸濁液への照光により前記懸濁液内で付着微細藻類を増
    殖させてなる緑化板体製造方法。
  7. 【請求項7】 付着微細藻類の懸濁液を蓄える培養槽、
    前記培養槽内に気泡発生口を有し且つ前記気泡発生口か
    らの気泡流により懸濁液流を形成するに足る量の空気を
    前記懸濁液中へ送る送気手段、前記懸濁液流中に板体を
    保持する板体保持手段、及び前記板体の表面を照光する
    照明手段を備え、前記懸濁液流と接触する前記板体表面
    に付着した付着微細藻類を前記照明手段の照光により増
    殖させてなる緑化板体製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項7の製造装置において、前記送気
    手段に複数の前記気泡発生口を設け、前記板体保持手段
    により前記各気泡発生口の上方にそれぞれ前記板体を保
    持してなる緑化板体製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8の製造装置において、前
    記送気手段の各気泡発生口からの気泡発生量を調節する
    送気量調節手段を備え、前記気泡発生量の調節により前
    記懸濁液流の流速を調節して前記板体表面の付着微細藻
    類群の形態を制御してなる緑化板体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100399977B1 (ko) * 2001-08-27 2003-09-29 이철균 미세조류의 대량배양을 위한 단위 장치형 광생물 반응기
JP2010095426A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Kajima Corp 生物成育促進基盤

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JP2010095426A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Kajima Corp 生物成育促進基盤

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