JPH0823758B2 - 話者適応形音声認識装置 - Google Patents

話者適応形音声認識装置

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JPH0823758B2
JPH0823758B2 JP63042475A JP4247588A JPH0823758B2 JP H0823758 B2 JPH0823758 B2 JP H0823758B2 JP 63042475 A JP63042475 A JP 63042475A JP 4247588 A JP4247588 A JP 4247588A JP H0823758 B2 JPH0823758 B2 JP H0823758B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、話者適応機能を持った不特定話者音声認
識装置に関するものである。「従来の技術」 音声認識技術は近年急速に進歩し、人間にとって特別
な訓練を必要としない情報入力手段の1つとして実用化
されはじめている。しかし利用者を特定しない不特定話
者型の音声認識を高精度で可能とするためには、音声の
個人差に充分対処できる方式が必要であり、現状の技術
の中でこれを完全に克服できるものはまだ確立されてい
ない。
このような音声の個人差に対処する一つの方法とし
て、認識装置を利用者の音声に適応させようとする研究
が行なわれている。
例えば「日本音響学会音声研究会資料S83−21(1983
年6月)に掲載されている論文“多数話者単語音声認識
における話者適応化の検討”」(以下、文献〔1〕と称
する)では、1000単語の語彙に対して標準パターン構成
用として20名の話者を用意し、この20名それぞれのパタ
ーンを標準パターンとして利用者が発声した上記語彙中
の100語の認識を行ない、その結果認識率が最高となる
標準パターン構成用の話者を1名あるいは複数名選択し
て、利用者に適応化された標準パターンを作成してい
る。
また別の例「日本音響学会講演論文集1−5−14(Pa
ge27−28,1987年3月)に掲載されている論文“多数話
者単語音声認識におけるパターンセットを用いた学習適
応手法”」(以下、文献〔2〕と称する)では、いくつ
かにグループ分けされた学習用話者セットに対して認識
率が最高となるように最適化された複数個の標準パター
ンセットを予め用意しておき、利用者の発声における母
音などの特徴が最も類似している学習用話者セットに対
応する標準パターンセットを利用者に適応化された標準
パターンとしている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、文献〔1〕,〔2〕で代表される従来の話
者適応化の方法では、いずれも標準パターンを未知の利
用者へ適応化させている。このような標準パターンの適
応化では、文献〔1〕,〔2〕などのように適応化に先
立って利用者に学習のための発声を要求し、それらの発
声に対する認識率が最大となる標準パターン、あるいは
それらの発声に対する類似性が最大となる標準パターン
を選択または作成するため、利用者に対する負担が多く
なるという欠点がある。
また充分に適応化が行なわれていない標準パターンを
用いた距離計算によって、最も類似するカテゴリを選択
するという従来の認識判定法で認識を行なった場合に
は、複数のカテゴリに対して同程度の距離となるような
入力音声は誤認識し易いという傾向がある。
この発明は、上記文献〔1〕,〔2〕に代表される従
来の話者適応化方法が持つ問題点と従来の認識判定法の
問題点を解消し、利用者に対する少ない負担で、良好な
認識性能を発揮することが可能な話者適応形音声認識装
置を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 この目的を達成するために、この発明では標準パター
ンの話者適応化ではなく、各認識カテゴリと利用者の音
声との類似性情報を履歴として認識装置内に蓄積し、認
識判定時に利用する次のような構成としている。すなわ
ちこの発明による話者適応形音声認識装置は、利用者に
より入力された音声波形を特徴量系列に変換する音声分
析部と、各認識カテゴリの代表音声パターンを記憶する
標準パターン記憶部と、入力された音声の特徴量系列と
標準パターンから各認識カテゴリに対する距離情報を算
出する距離計算部と、この距離情報を全認識カテゴリに
ついて総和を求めると合計が一定値となるような類似度
情報に変換する類似度計算部と、同一の利用者が過去に
入力した複数の音声に対応する類似度情報を蓄積する類
似度蓄積部と、現時点の入力音声に対する類似度情報と
前記類似度蓄積部中の類似度情報を用いて、最も高い類
似度を持つ入力音声から順にカテゴリ判定を行なうと同
時に、過去及び現時点で入力された音声が同一カテゴリ
に対するものであるかどうかの判定に基づくカテゴリ判
定を繰り返すことにより、現時点の入力音声に対する正
解カテゴリ名を決定する認識判定部とからなることを特
徴としている。
「実施例」 以下、この発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。第1図はこの発明の実施例を示す装置のブロック図
である。この図において1は音声入力部、2は音声分析
部、3は距離計算部、4は標準パターン記憶部、5は類
似度計算部、6は認識判定部、7は類似度蓄積部、8は
認識結果出力部である。
第2図は第1図に示した認識判定部6の動作を示すフ
ローチャート、第3図は認識判定部6の動作を数値例に
よって示したものである。
ここでは認識対象としてN単語の語彙を考え、それぞ
れ次のように番号iを付ける。
認識対象語彙:W={i|i=1,2……N} (1) 標準パターン記憶部4には上記語彙の音声パターンが
M人分記憶されているものとし、これらの標準パターン
発声者に番号mを付ける。
初期標準パターン発声者:m=1,2……M (2) またm番の人が発声したi番の単語に相当する標準パ
ターン記憶部4内の音声パターンをT(i,m)と表す。
各音声パターンT(i,m)は音声分析部2で行なわれる
音声の特徴量抽出の結果と同様に特徴ベクトルの時系列
として表現されるものとする。
類似度蓄積部7には、最大でL個までの入力音声に対
応する類似度情報が蓄積可能とする。
距離計算部3におけるパターン間距離の計算処理に
は、公知のDPマッチング法を用いるのが有効である。例
えば「IEEE Transactions on Acoustics,Speech and Si
gnal Processing,Vol ASSP−26,NO.1,page 43−49,Fe
b.,1978に掲載されている論文“Dynamic Programming A
lgorithm Optimization for Spoken Word Recognitio
n"」に掲載されている方式が一例として考えられる。
以下、本実施例における話者適応形の音声認識手順を
説明する。まず類似度蓄積部7への類似度情報の蓄積に
ついて説明する。
利用者が認識語彙中の任意の単語に対する発声Jを行
ない、音声入力部1へ入力すると、入力された音声は音
声分析部2によって特徴量の抽出が行なわれ、特徴ベク
トルの時系列である音声パターンVjに変換される。
次に距離計算部3では入力された音声パターンVjと標
準パターン記憶部4内の全音声標準パターンT(i,mk
とのパターン間距離P(i,mk)(但しi=1,2……N,mk
=1,2……M)を算出し、各単語カテゴリi毎にこの値
が最小であるものから数えてn個分(これをP(i,
m1),P(i,m2)……P(i,mn)とする。但しnは一定値
とする。)の和をとり、入力音声パターンVjと各単語カ
テゴリiとの距離D(i,j)を求める。
類似度計算部5では、入力音声パターンVjと各単語カ
テゴリiとの距離D(i,j)を、全単語カテゴリについ
て総和を求めると合計が一定値となるような類似度情報
Sjに変換する。この変換を行なう方式の例としては、全
カテゴリについての総和が1となるような次の(4),
(5)式が一例としてあげられる。
Sj=(S(1,j),S(2,j)……S(N,j)) (4) 但しi=1,2……N 但しFは次の条件を満たす任意の定数である。
:1<F<∞ このようにして算出された利用者の音声に対応する類
似度情報Sjの各要素S(i,j)は、常に正の値をとるこ
とが保証されており、この類似度情報は類似度蓄積部7
に蓄積される。この際に類似度蓄積部7にすでに最大個
数のL個の類似度情報が蓄積されている場合には、新し
い類似度情報の蓄積を行なわないか、あるいはすでに蓄
積されている類似度情報の内どれか一つを消去すること
によって蓄積を行なうかのいずれかの動作を行なう。
以下では、類似度情報Sjの全カテゴリについての総和
は1になるとして説明する。次に利用者の音声入力がM
−1個だけ行なわれ、類似度蓄積部7にはすでにM−1
個の類似度情報(これをSj:j=1,2……M−1とする。
但しM−1<Lとする。)が蓄積されているとして、利
用者の第M番目の入力音声に対する認識判定部6での単
語認識結果の決定動作を第2図のフローチャートを参照
しながら説明する。
まずステップ(1)において、類似度蓄積部7に蓄積
されているM−1個の類似度情報:S1,S2……SM-1と利
用者の第M番目の入力音声に対する類似度情報:SMを列
ベクトルとするN行M列の類似度行列Q=(qi,j)と判
定済み入力を値:1として表わすための判定済みテーブル
U(k)を(6),(7)式のように所期設定する。
Q=(qi,j),qi,j=S(i,j) 但しi=1,2……N,j=1,2……M (6) U(k)=0 但しk=1,2……M (7) 次にステップ(2)では、類似度行列Qにおける最大
値の要素qi max,jmaxを検索し、その添字:imax,jmax
求める。
ここで求められた入力jmaxに対しては、この時点で判
定済みテーブルU(k)が0であるような他のどの入力
よりも高い信頼性をもって単語imaxであると判断するこ
とが可能である。
ステップ(3)では、ステップ(2)で類似度が最大
であると判断された入力jmaxが、現時点の入力、すなわ
ち利用者からの第M番目の入力と同一であるかどうかの
判断が行なわれる。その結果、入力jmaxが第M番目の入
力であると判断された場合には、ステップ(10)で、第
M番目の入力に対する単語認識結果として単語番号imax
が認識結果出力部8に出力され、認識判定部6の動作は
終了する。
ステップ(3)において入力jmaxが利用者からの第M
番目の入力ではないと判断された場合には、ステップ
(4)で、入力jmaxに対応する判定済みテーブルUを1
に設定し、また類似度行列Qで入力jmaxに対応する第j
max列の要素を−1に設定する。
U(jmax)=1 (10) qn,jmax=−1,n=1,2……N (11) 次のステップ(5)では、カウンタkを1に初期設定
し、ステップ(6)からステップ(15)までは、過去
(1からM−1の時点)及び現時点Mの入力の内、判定
済みテーブルU(k)が0であるものとステップ(2)
で最大の類似度を有して単語imaxであると判断すること
が可能な入力jmaxとの同一カテゴリ性を判定すると同時
に、その判定結果に基づいて単語判定を行なう繰り返し
の処理に入る。
すなわちステップ(6)では、カウンタkによって指
された入力kが判定済みであるかどうかの判断を行な
い、判定済み(U(k)=1の場合)と判断された場合
には、ステップ(14)に遷移する。
ステップ(6)で、入力kが判定済みではない(U
(k)=0)と判断された場合には、次のステップ
(7)で入力jmaxの類似度情報Sj maxと入力kの類似度
情報Skとの類似性ri max,kを算出する。このrj max,k
算出する方式の例としては、(12)式で示される類似度
情報Sj maxとSkとの重み付きユークリッド距離の逆数、
または(13)式で示される類似度情報Sj maxとSkとの相
関係数が例としあげられる。
但しWiは重み係数 rj max,k=σj max,k 2/〔σj max 2×σk2〕1/2 但し このようにして算出されたrj max,kの値は、類似度情
報Sj maxとSkの類似性が高い場合、すなわち入力jmax
入力kが同一のカテゴリに属する単語に対する音声であ
る場合には、ある一定値:R1を越える値に示し、入力j
maxと入力kが異なるカテゴリに属する単語に対する音
声である場合には、ある一定値:R2未満の値を示す。
次にステップ(8)では、ステップ(7)で算出され
た類似度情報Sj maxとSkとの類似性rj max,kが、ある一
定値:R1を越えているかどうかの判断を行ない、R1を越
えていると判断された場合には、ステップ(9)におい
て、入力kが、現時点の入力、すなわち利用者からの第
M番目の入力と同一であるかどうかの判断が行なわれ
る。その結果、入力kが第M番目の入力であると判断さ
れた場合には、ステップ(10)で、利用者からの第M番
目の入力に対する単語認識結果として単語番号imaxが認
識結果出力部8に出力され、認識判定部6の動作は終了
する。
ステップ(9)において入力kが利用者からの第M番
目の入力ではないと判断された場合には、次のステップ
(11)において、入力kに対する判定済みテーブルUを
1に設定し、また類似度行列Qで入力kに対応する第k
列の要素を−1に設定し、ステップ(14)に遷移する。
U(k)=1 (17) qn,k=−1,n=1,2……N (18) またステップ(8)において、rj max,kが、ある一定
値:R1を越えていないと判断された場合には、次のステ
ップ(12)において、rj max,kが、ある一定値:R2未満
であるかどうかの判断が行なわれる。その結果、r
j max,kがR2未満であると判断された場合には、ステッ
プ(13)において、類似度行列Qで入力kの単語imax
相当する第imax行、第k列の要素を−1に設定し、ステ
ップ(14)に遷移する。
qi max,k=−1 (19) ステップ(12)において、rj max,kが、ある一定値:
R2以上であると判断された場合には、そのままステップ
(14)に遷移する。
ステップ(14)では、入力kに対する処理が終ったの
で、kに1を加算する。
次のステップ(15)では、M個の入力すべてについて
の処理が完了したかどうか、すなわちkの値がMを越え
ているかどうかの判断を行ない、kがMを越えていない
と判断された場合には、ステップ(6)に戻り、処理を
続行する。
ステップ(15)において、kがMを越えていると判断
された場合には、ステップ(16)で、類似度行列Qにお
いて各入力jに対応する列jごとに正の値の要素だけの
総和:A(j)を求め、類似度行列Qの要素:qi,jが正の
値の場合にはqi,jをA(j)で正規化した値:q′i,j
持ち、qi,jが−1の場合には、q′i,jとして−1の値
を持つような正規化類似度行列Q′を作成する。
但し 但しA(j)は、qi,j≠−1であるところの総和をと
る。
ステップ(17)では、この時点で判定済みではない入
力j(U(j)=0の場合)に対応する正規化類似度行
列Q′の列jの各行の要素:q′i,j(i=1,2……M)が
すべて−1である場合には、列jの各行の要素q′i,j
を類似度情報Sjの各要素(S(i,j)に置換するという
正規化類似度行列Q′の補正処理を行なう。
q′i,j=S(i,j):U(j)=0かつq′i,j=−1
(すべてのiについて)の場合 (22) ステップ(18)では、類似度行列Qを正規化類似度行
列Q′に置換した後、ステップ(2)に戻り、新しい類
似度行列Qにおける最大値の要素qimax,jmaxの検索処理
に入り、これ以降、利用者からの第M番目の入力に対す
る認識結果が得られるまで入力ステップ(3)からステ
ップ(18)までの処理を繰り返し実行する。この繰り返
し処理を多くともM回繰り返すことにより、利用者の第
M番目の入力音声に対する単語認識結果を得ることがで
き、認識判定部6の動作は終了する。
次に認識判定部6の動作を第3図に示した数値例によ
って簡単に説明する。第3図は認識語彙数をM=4、現
時点での入力の数をM=5、ステップ(8)およびステ
ップ(12)におけるしきい値をR1=0.9,R2=0.7とし、
ステップ(7)における類似度情報間の類似性算出の方
式として、(16)式を使用した場合の数値例を示してい
る。
まずはじめにステップ(1)において、類似度蓄積部
7から4個(1から4)の類似度情報を抽出し、また類
似度情報計算部5から現時点j=5における類似度情報
を抽出して、のように類似度行列Qの作成と判定済み
テーブルUの設定を行なう。
またこの数値列での類似度情報間の類似性の算出結果
はのようになる。次にステップ(2)では、類似度行
列Qの最大値要素としてimax=1,jmax=1を抽出する。
ステップ(3)では、jmax≠5であるので、ステップ
(4)において、入力5に地する認識判定済み処理を
のように行なう。
ステップ(5)〜(15)の同一カテゴリ性判定ループ
では、入力1と入力2から5との類似度情報間の類似性
がいずれも、しきい値R1およびR2以下のため、ステップ
(13)の処理が行なわれ、類似度行列及び判定済みテー
ブルはのようになる。
ステップ(16)では、の類似度行列および判定済み
テーブルから、正規化類似度行列Q′をのように作成
する。この例では次のステップ(17)(Q′の補正処
理)では何も行なわなくてもよく、ステップ(18)で類
似度行列QをQ′に置き換えて、ステップ(2)に戻
る。
2回目のステップ(2)では、imax=2,jmax=4が抽
出されるが、ステップ(3)では、jmax≠5であるの
で、ステップ(4)において、入力4に対する認識判定
済み処理がのように行なわれる。
次のステップ(5)〜(15)の同一カテゴリ性判定ル
ープでは、入力4と入力2,3との類似度情報間の類似性
はいずれも、しきい値R1およびR2以下であるが、入力4
と入力5の類似度情報間の類似性:r4,5=0.99は、しき
い値R1以上であり、k=5のループでステップ(8)か
らステップ(9)の判断に遷移する。
ステップ(9)では、kが5であるので、ステップ
(10)に遷移し、認識結果としてimax=2が出力され、
認識判定部6の動作が終了する。
つまりこの装置では過去の入力と各カテゴリとの類
似度を履歴として蓄積し、現在及び過去の入力の内、
最大の類似度を持つ入力Aに対する判定結果をカテゴリ
Wとし、その他の入力の内で入力Aと、(a)同一カ
テゴリと判別される入力には、カテゴリWを判定結果と
し、(b)異なるカテゴリと判別される入力には、カテ
ゴリWを候補から除外し、再度、最大の類似度を持つ
入力を検索し直す(に戻る)という一連の処理を繰り
返すことにより認識を行なう。
以上の動作により本実施例では、従来の話者適応化方
法が持つ問題点と従来の認識判定法の問題点を解消し、
利用者に対する少ない負担で、良好な認識性能を発揮す
ることが可能な話者適応形音声認識装置を実現すること
ができる。
「発明の効果」 この発明による話者適応形音声認識装置では、従来話
者適応化の方法として広く用いられている標準パターン
の選択あるいは作成といった方法を使用せず、各認識カ
テゴリと利用者音声との類似度情報を逐次的に履歴とし
て認識装置内の標準パターンを用意する必要がある。し
かし多くの標準パターンを用いた場合には、入力音声に
対して最も類似するパターンが入力とは異なったカテゴ
リに属するものとなる場合があり、従来の認識判定法で
は認識が困難であった。
この発明では、従来の認識判定法では認識が困難な音
声であっても、第2位以降に類似するカテゴリとの類
似性が話者を一定とするとほぼ安定していること、正
解は第2位以降の比較的高い順位のカテゴリであるこ
と、の2点が多くの音声について成立することを有効に
利用して認識判定を行なっている。
従ってこの発明によれば、従来の標準パターンの選択
あるいは作成といった話者適応化法のように、利用者に
対して学習のための発声を要求せず、また従来の最も類
似するカテゴリを選択するという認識判定法では認識が
困難であった音声でも認識が可能であるため、利用者に
対する少ない負担で、良好な認識性能を発揮できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す装置のブロック構成
図、第2図は第1図の構成要素の一つである認識判定部
6の動作を示すフローチャート、第3図は認識判定部6
の動作を示す数値例である。 1:音声入力部、2:音声分析部、3:距離計算部、4:標準パ
ターン記憶部、5:類似度計算部、6:認識判定部、7:類似
度蓄積部、8:認識結果出力部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された音声波形を特徴量系列に変換す
    る音声分析部と、 各認識カテゴリの代表音声パターンを記憶する標準パタ
    ーン記憶部と、 入力された音声の特徴量系列と標準パターンから各認識
    カテゴリに対する距離情報を算出する距離計算部と、 前記距離情報を全認識カテゴリについて総和を求めると
    合計が一定値となるような類似度情報に変換する類似度
    計算部と、 同一の利用者が過去に入力した複数の音声に対応する前
    記類似度情報を蓄積する類似度蓄積部と、 現時点の入力音声に対する類似度情報と前記類似度蓄積
    部中の類似度情報を用いて、最も高い類似度を持つ入力
    音声から順にカテゴリ判定を行なうと同時に、過去及び
    現時点で入力された音声間の同一カテゴリ性の判定に基
    づくカテゴリ判定を行なうことを繰り返すことにより、
    現時点の入力音声に対する正解カテゴリ名を決定する認
    識判定部とからなる話者適応形音声認識装置。
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