JPH08237019A - 車両搭載用アンテナ装置 - Google Patents

車両搭載用アンテナ装置

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JPH08237019A
JPH08237019A JP7036878A JP3687895A JPH08237019A JP H08237019 A JPH08237019 A JP H08237019A JP 7036878 A JP7036878 A JP 7036878A JP 3687895 A JP3687895 A JP 3687895A JP H08237019 A JPH08237019 A JP H08237019A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は低姿勢板状逆Fアンテナを平衡給電
するという点に着目し、垂直面内ピーク利得を水平方向
に向け、例えば車室内のルームミラーの裏側に収まるよ
う設置可能とすることにより、小型で高性能の車両搭載
用アンテナ装置を提供する。 【構成】 本発明による車両搭載用アンテナ装置は、低
姿勢板状変形逆Fアンテナを上下平衡に配置された平衡
給電型アンテナとして構成されるもので、この平衡給電
型アンテナは、互いに所定の間隔を置いて面対向して配
設されるもので、アンテナとしての電流分布の少ない開
放端で互いの対向方向に曲げられた第1及び第2のプレ
ートと、上記一対のラジエータの各基端部に垂直に配置
された垂直整合板と、上記垂直整合板に平行で、上記各
ラジエータに互いに対向して垂直に配置された第1及び
第2の垂直給電部とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば移動体準マイク
ロ波通信用アンテナ装置に適用可能な車両搭載用アンテ
ナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車載を目的としたいわゆる車両搭
載用アンテナ装置として各種のアンテナが提案されてい
る。このように自動車等の移動体に搭載するアンテナ
は、限られた空間内に収容でき、走行時の空気抵抗を可
能な限りおさえるために、小型化、低姿勢化が要求さ
れ、性能的には高利得で無指向性を持つアンテナが要求
される。
【0003】この要望に対して、従来から提案されてい
る低姿勢小型アンテナとしては、パッチアンテナ、板状
逆Fアンテナ、ループアンテナ、T型アンテナ等があ
る。このようなアンテナの一つとして特開平4−369
902号公報に開示された車載アンテナが知られてい
る。
【0004】すなわち、この車載アンテナは、接地導体
板と、この接地導体板上に配置された第1の放射素子及
び第2の放射素子とを有する車載アンテナであって、前
記第1の放射素子は、接地導体板上に一端面が所定間隔
隔てて面垂直に配置されて下端中央部に給電される垂直
給電平板と、この垂直給電平板の下端にこれと面垂直に
接続された容量付加用の導体板と、垂直給電平板の上端
に面垂直に接続された平行平板と、この平行平板の垂直
給電平板とは直交する方向の一端の中央部付近に一端が
接続され、他端が接地導体板に接続された棒状あるいは
幅の狭い板状のポストと、を具備し、前記第2の放射素
子は、接地導体板上に一端面が所定間隔隔てて面垂直に
配置され下端中央部に給電される垂直給電平板と、垂直
給電平板の上端に面垂直に接続された平行平板と、この
平行平板の垂直給電平板と平行な両端にそれぞれ接続さ
れ、接地導体板に向って伸びる垂直付加板と、を具備す
ることを特徴としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような特開平4−369902号公報に開示された車
載アンテナは図10(a)に示すように単体評価でみた
垂直面内ピーク利得が仰角40°方向にあるため、車両
等の陸上移動体通信においては、郊外において一般的に
電波到来方向が主に水平方向(仰角0°)であることに
適合しておらず、実際上の受信感度が低下しがちである
という問題点を有していた。
【0006】また、この車載アンテナは車載評価でみた
た水平面内指向性は図10(b)に示すように基本的に
は無指向性であるものの、車両後方に放射が強いので、
設置場所が限定されがちであるという問題点を有してい
た。
【0007】さらに、この車載アンテナは接地導体板を
持つ不平衡型であるので、接地導体板としての機能を持
たせるために、ある程度以上の面積を有さなければなら
ないことから、外観が大きくなってしまい、この点から
も設置場所が限定されるばかりでなく、また見栄えも悪
くなる。
【0008】また、上述したような各種のアンテナにお
いても、ピーク利得が30°乃至40°方向に向いてい
るため、郊外から到来する0°方向の電波に対して受信
感度があまり良好ではないと共に、車両による指向性の
乱れが大きいため、車の向きによる感度の低下がみられ
るという問題点があった。
【0009】そこで、この発明は以上のような点に鑑み
てなされたもので、低姿勢板状逆Fアンテナを平衡給電
するという点に着目し、垂直面内ピーク利得を水平方向
に向け、例えば車室内のルームミラーの裏側に収まるよ
う設置可能とすることにより上記従来技術の問題点の解
決を図った小型で高性能の車両搭載用アンテナ装置を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、低姿勢板状変形逆Fアンテナを上
下平衡に配置された平衡給電型アンテナとして構成され
るもので、この平衡給電型アンテナは、互いに所定の間
隔を置いて面対向して配設されるもので、アンテナとし
ての電流分布の少ない開放端で互いの対向方向に曲げら
れた第1及び第2のプレートと、上記第1及び第2のプ
レートの各基端部に垂直に配置された垂直整合板と、上
記垂直整合板に平行で、上記第1及び第2のプレートに
互いに対向して垂直に配置された第1及び第2の垂直給
電部とを具備することを特徴とする車両搭載用アンテナ
装置が提供される。
【0011】また、本発明によると、上記平衡給電型ア
ンテナは、給電部構造に上記第1及び第2のプレート内
に収まるように付設されるもので、対称形状に形成され
た2本の地導体線を含むことを特徴とする車両搭載用ア
ンテナ装置が提供される。
【0012】また、本発明によると、上記平衡給電型ア
ンテナは、給電部構造に上記第1及び第2のプレート内
に収まるように付設されるもので、対称形状に形成され
た第1及び第2の地導体線及び該第1及び第2の地導体
線の一方とそれぞれ所定の傾きを有して付設される第3
の地導体線とを含むことを特徴とする車両搭載用アンテ
ナ装置が提供される。
【0013】
【作用】このようなアンテナ装置は、平衡型であること
から、水平方向にピーク利得をもつと共に、小型である
ため、指向性の変化の少ない車室内のルームミラーの裏
側に設置することができる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例につき説
明する。図1は本発明による車両搭載用アンテナ装置の
第1実施例を示すもので、このアンテナ装置はいわゆる
低姿勢板状変形逆Fアンテナを上下平衡に配置された平
衡給電型アンテナとして構成される。
【0015】この平衡給電型アンテナは、互いに所定の
間隔を置いて面対向して平行に配設されるもので、アン
テナとしての電流分布の少ない開放端で互いの対向方向
に曲げられた第1及び第2のプレート3,8と上記第1
及び第2のプレート3,8の各基端部に垂直に配置され
た垂直整合板(スタブ)2と、上記垂直整合板(スタ
ブ)2に平行で、上記第1及び第2のプレート3,8の
中間部に互いに対向方向に垂直に配置された第1及び第
2の垂直給電部6,7とを有する。
【0016】なお、図1において、1は同軸給電ケーブ
ルであり、該ケーブル1の中心導体4が上述した図示上
側の第2の垂直給電部7に接続されると共に、外部導体
5がグランドピン9を介して図示下側の第1の垂直給電
部6に接続されている。
【0017】ところで、この第1実施例による平衡型逆
Fアンテナには接地導体板がないため、給電のために接
続したケーブル1の外皮に電流が流れ込み、アンテナの
インピーダンスが不安定となったり、あるいは上記電流
のため指向性が乱れるというおそれがある。
【0018】このため第2実施例として、図2に示すよ
うにλ/4地導体線10,11を2本付設することによ
り、洩れ電流を抑えることができると共に、また図示の
ように平衡型逆Fアンテナの体積内に2本の地導体線1
0,11を収めることにより、小型化も実現することが
できる。
【0019】さらに、第3実施例として、図3に示すよ
うに、λ/4地導体線12,13を垂直整合板(スタ
ブ)2側に2本設置すると共に、その反対側に1本の地
導体線10を付設すればより洩れ電流を抑えることがで
きる。
【0020】このような各実施例のアンテナは、平衡型
であることから、水平方向にピーク利得をもつと共に、
上述したように小型であるため、図4に示すよう指向性
の変化の少ない車室内のルームミラーの裏側に設置する
ことができる。
【0021】上述したように、第1実施例による平衡型
変形逆Fアンテナは、互いに所定の間隔を置いて面対向
して平行に配設された第1及び第2のプレート3,8
と、この第1及び第2のプレート3,8の短絡側に垂直
に電気的に接続された垂直整合板(スタブ)2と、その
垂直整合板(スタブ)2から所定距離L1及び後述する
開放端側から所定距離L2を隔てて、上記第1及び第2
のプレート3,8の対向面側にそれぞれ垂直に設けられ
て電気的に接続された第1及び第2の垂直給電部6,7
から成り、上記第1及び第2のプレート3,8の電気的
特性の影響の少ないすなわちアンテナとしての電流分布
の少ない開放端側をそれぞれ高さhだけ内側に折り曲げ
ている。
【0022】そして、給電点の構成は、開放側から配回
された同軸給電ケーブル1の中心導体4と第2の垂直給
電部7の下端で電気的に接続され、また同軸給電ケーブ
ル1の外部導体5と第1の垂直給電部6の上端で電気的
に接続するためにグランドピン9を用いている。
【0023】ここまでの構成としては、第2及び第3実
施例(図2,図3)においても同様である。図1との相
違点は、図2の実施例においては2本の地導体線10,
11を用いている点、図3の実施例では3本の地導体線
10,12,13を用いている点にあるが、これらの点
の構成について次に述べる。
【0024】すなわち、図2に示した第2実施例の給電
部構造に用いる地導体線10及び11の2本の地導体線
は、図5に示すように一枚の板でアンテナ体積に収まる
よう対称なZ型に形成してあり、垂直整合板(スタブ)
2側に地導体線10の開放側がくるように配置し、この
地導体線10,11をグランドピン9の給電構造と同軸
給電ケーブル1の外部導体5は電気的に接続されてい
る。
【0025】また、図3に示した第3実施例に用いる地
導体線10,12及び13の3本の地導体線は、図6に
示すように垂直整合板(スタブ)2側に地導体線12及
び13の2本、反対側は図2と同様に地導体線10が配
置し、地導体線10及び12の2本の地導体線と、また
地導体線13とグランドピン9はそれぞれ一枚の板で加
工してあり、垂直整合板(スタブ)2側の地導体線12
及び13の傾きα,βは実験結果よりそれぞれ最適値に
設定されている。
【0026】次に、以上のように構成される本発明の平
衡型逆Fアンテナの作用について述べる。図1の第1実
施例において、同軸給電ケーブル1から第1及び第2の
垂直給電部6,7に供給された高周波電流Iは第1及び
第2のプレート3,8に流れることになり、第1及び第
2の垂直給電部6,7及び垂直整合板(スタブ)2より
垂直偏波を放射し、単体評価では図7(a)に示すよう
に水平面内が無指向性に近くなると共に、垂直面内にお
いて8の字状の特性を示す。
【0027】また、ルームミラー裏設置による車載評価
は、図7(b)に示すように水平面内が無指向性に近く
なる。図2に示した第2実施例では、電流経路が対称
(先に述べた水平面内無指向性を維持するため)になる
ように配置された地導体線10及び11が、本アンテナ
の共振周波数fo (=c/λ;真空中の光速度c=3×
108 [m/s])によって決まるλ/4の電気長を有
する開放端にて、インピーダンスを無限大とすることに
より、同軸給電ケーブル1への洩れ電流を防止すること
ができる。
【0028】これらの地導体線10,11の形状は、好
ましくは小型化のためアンテナからはみ出さない方が良
く図5に示したようにZ型とする。図3に示す第3実施
例では、3本の地導体線10,12及び13を用いてい
るので、2本の地導体線のみの場合よりもさらに、洩れ
電流を抑圧することが可能である。このことは、表1に
示したような、給電点近傍としての同軸給電ケーブル1
の周辺の受信電圧の測定結果によって判断することがで
きる。
【0029】
【表1】
【0030】つまり、表1によれば、地導体線を2本使
用すれば洩れ電流を−4dBだけ抑圧することができ、
3本使用すれば−8dBだけ抑圧することができること
がわかる。
【0031】図8(a)は、部品点数の削減によるコス
トダウンと製造工数の低減を目的として、第1及び第2
のプレート3,8と垂直整合板(スタブ)2とを一枚の
導体板で一体成形する別の実施例を示す。
【0032】図8(b)は、上記に加え第1及び第2の
垂直給電部6,7を第1及び第2のプレート3,8の打
抜き加工により一体成形するさらに別の実施例を示す。
図9(a)に示すように、平面U字状の地導体線14を
用いて小型化にこだわらなければ洩れ電流をさらに−1
1dBまで抑制することができる。
【0033】なお、図示はしないが、地導体線だけでな
く、バランを加えることによる洩れ電流をさらに−13
dBまで抑圧することができる。これらの洩れ電流抑圧
効果を表2にまとめて示す。
【0034】
【表2】
【0035】図9(b)に図8(a),(b)の実施例
に適用可能なさらに別の実施例を示す。すなわち、図8
(a),(b)においては、給電ケーブル固定用のブラ
ケットが必要となってくるが、図9(b)に示す別の実
施例においては、第1の垂直給電部6側に給電ケーブル
固定機構6aを設けることにより、さらに部品点数の低
減を図ることができる。
【0036】以上のように、本発明による接地導体板を
使用しない平衡型アンテナとして構成されるので、アン
テナ外形が小型化され、設置場所の自由度が広がり、車
室内(好ましくはルームミラー裏等)設置にすることか
ら外観を損なうことがない。
【0037】すなわち、通常では不平衡型の変形逆Fア
ンテナを上下に対称接続した平衡型とする本発明による
アンテナ装置では単体評価において水平面内で無指向性
を有し、且つ垂直面内ピーク方向が仰角0°にあるの
で、主ロープを0°方向として実用上の通信品質の向上
化を達成することができる。
【0038】また、車載時の指向性でみれば、本発明の
平衡型逆Fアンテナをルームミラー裏に設置することに
より、水平面内は実質的に無指向性となり、これも平衡
型としたことの利点である。
【0039】つまり、本発明によるアンテナ装置は図7
(a)に示すように単体評価でみた垂直面内ピーク利得
が仰角0°方向にあるため、車両等の陸上移動体通信に
おいては、一般的に電波到来方向が主に水平方向(仰角
0°)であることに適合しており、実用上の受信感度を
向上することができる。
【0040】また、本発明によるアンテナ装置は車載評
価でみた水平面内指向性は図7(b)に示すように実質
的に無指向性であるので、設置場所に限定を生じないと
いう利点をもたらすものである。
【0041】
【発明の効果】従って、以上詳述したように本発明によ
れば低姿勢板状逆Fアンテナを平衡給電するという点に
着目し、垂直面内ピーク利得を水平方向に向け、例えば
車室内のルームミラーの裏側に収まるよう設置可能とす
ることにより、従来技術による問題点を解決した小型で
高性能の車両搭載用アンテナ装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図。
【図2】本発明の第2実施例を示す構成図。
【図3】本発明の第3実施例を示す構成図。
【図4】本発明によるアンテナ装置の実装図。
【図5】第2実施例に用いる地導体線の詳細図。
【図6】第3実施例に用いる地導体線の詳細図。
【図7】本発明によるアンテナ装置の単体評価及び車載
評価時の指向特性図。
【図8】本発明の別の実施例を示す要部の構成図。
【図9】本発明の別の実施例を示す要部の構成図。
【図10】従来技術によるアンテナ装置の単体評価及び
車載評価時の指向特性図。
【符号の説明】
1…ケーブル、2…垂直整合板(スタブ)、3…第1の
プレート、4…中心導体、5…外部導体、6…第1の垂
直給電部、7…第2の垂直給電部、8…第2のプレー
ト、9…グランドピン、10…地導体線、11…地導体
線、12…地導体線、13…地導体線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低姿勢板状変形逆Fアンテナを上下平衡
    に配置された平衡給電型アンテナとして構成されるもの
    で、 この平衡給電型アンテナは、 互いに所定の間隔を置いて面対向して配設されるもの
    で、アンテナとしての電流分布の少ない開放端で互いの
    対向方向に曲げられた第1及び第2のプレートと、 上記第1及び第2のプレートの各基端部に垂直に配置さ
    れた垂直整合板と、 上記垂直整合板に平行で、上記第1及び第2のプレート
    に互いに対向して垂直に配置された第1及び第2の垂直
    給電部とを具備することを特徴とする車両搭載用アンテ
    ナ装置。
  2. 【請求項2】 上記平衡給電型アンテナは、給電部構造
    に上記第1及び第2のプレート内に収まるように付設さ
    れるもので、対称形状に形成された2本の地導体線を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の車両搭載用アンテ
    ナ装置。
  3. 【請求項3】 上記平衡給電型アンテナは、給電部構造
    に上記第1及び第2のプレート内に収まるように付設さ
    れるもので、対称形状に形成された第1及び第2の地導
    体線及び該第1及び第2の地導体線の一方とそれぞれ所
    定の傾きを有して付設される第3の地導体線とを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両搭載用アンテナ装
    置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100870539B1 (ko) * 2007-03-19 2008-11-26 엘지전자 주식회사 이동통신 단말기 및 그의 안테나

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