JPH08229583A - 廃水処理装置 - Google Patents

廃水処理装置

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JPH08229583A
JPH08229583A JP7036978A JP3697895A JPH08229583A JP H08229583 A JPH08229583 A JP H08229583A JP 7036978 A JP7036978 A JP 7036978A JP 3697895 A JP3697895 A JP 3697895A JP H08229583 A JPH08229583 A JP H08229583A
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JP
Japan
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fat
oil
chamber
waste water
wastewater
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JP7036978A
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English (en)
Inventor
Motoji Tomoyasu
本士 友保
Hikari Ishino
光 石野
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SEKISUI PLANT SYST KK
Original Assignee
SEKISUI PLANT SYST KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【目的】油脂分解室内の微生物が、雑菌による影響を受
けず、油脂分を効率よく分解することのできる廃水処理
装置を提供する。 【構成】ストレーナ14を備え、このストレーナ14を
経て廃水を受け入れる廃水受入室1と、油脂分解用の微
生物を着床させた微生物着床部材3と、曝気用の空気供
給具4とを有する油脂分解室2とが設けられ、廃水受入
室1と油脂分解室2とは、廃水受入室1に貯留された廃
水の上澄液が油脂分解室2に流入するよう連通21さ
れ、油脂分解室2には該油脂分解室2で処理された廃水
を排出する第1排出手段5が設けられ、一方、廃水受入
室1の下部にはこの廃水受入室1の底部に沈澱する沈澱
物を排出する第2排出手段19が設けられている。上記
空気供給具4が油脂分解室2の底部に配置され、空気供
給具4の上方に微生物着床部材3が配置されている。上
記第1排出手段5は、油脂分解室2に貯留された廃水の
液面よりも下方の廃水を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲食店の厨房等から排
出される動植物の廃棄物を含む廃水を処理する廃水処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃水処理装置としては、特開昭5
9−27286号公報、及び実公平1−24237号公
報記載のように、容器内を仕切板によりストレーナを備
えた廃水受入部、油溜部、排出部の3室に仕切り、スト
レーナを介して廃水受入部に流入した廃水を仕切板と容
器底部との間に形成された流通路を経て、油溜部に導
き、廃水中に混入した油脂を仕切板間の静止した油溜部
の液面上に浮上させて分離し、分離した油脂層よりも下
方の油脂分が少なくなった廃水を排出部に導いて排出さ
せるものが提供されている。
【0003】また、特開平4−179745号公報、特
開平4−367794号公報、及び実開平6−4188
号公報記載のように、油溜部に微生物を着生させた担体
を位置させ、この担体の下方に曝気装置を配設して曝気
を行い、微生物により廃水中に混入している油脂の生物
分解を行って処理する処理装置が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各処理装置においては、以下のような問題があっ
た。
【0005】飲食店の厨房等から排出される動植物の廃
棄物を含んだ廃水は、ストレーナによりこされて廃水受
入部に導かれ、このストレーナの孔よりも大きい廃棄物
はストレーナ内部に貯留される。
【0006】しかし、ストレーナの孔よりも小さい廃棄
物はストレーナの孔を通って廃水受入部の底部に落下
し、徐々に腐敗しながら、底部で連通している隣の油溜
部に継続的に進入する。
【0007】一方、ストレーナ内部に貯留された動植物
の廃棄物を放置すると、廃棄物は雑菌によって腐敗し、
分解される。この腐敗は、厨房か排出される廃水が高温
の場合や夏期において、著しく進行が早まる。このよう
にして分解した腐敗物は、ストレーナに流入する廃水と
ともにやがてストレーナの孔を通って廃水受入部の底部
に落下する。そして、廃水受入部の底部に落下した腐敗
物は、底部で連通している隣の油溜部に継続的に進入す
る。
【0008】こうして、油溜部の底部に溜まった腐敗物
が多量になると、腐敗物はついには、油溜部から排出部
へと進入し、下水道へと流出する。
【0009】また、油溜部に微生物を着生させた担体を
位置させ、この担体の下方に曝気装置を配設して曝気を
行い、微生物により廃水中に混入している油脂の生物分
解を行って処理する場合は、油脂を分解する微生物が油
溜部に継続的に進入してくる雑菌と競合することにな
り、微生物が雑菌の繁殖力に負けた場合には、油脂の分
解能力が低下し、あるいは微生物が消滅してしまって、
油脂分解の機能を果たさなくなる。つまり、油脂は分解
されないまま油溜部の液面上に滞留することになり、こ
れを長期的に放置すると油脂が油溜部にベットリと付着
し、悪臭を放って、清掃を困難なものとする。
【0010】また、ストレーナを廃水受入部から取り出
し該ストレーナ内の廃棄物を除去する際においても、ス
トレーナ内で腐敗した腐敗物が振動等により廃水受入部
に落下し、上述のように油溜部に侵入して同様な不具合
が生じる。
【0011】さらに、容器内が廃水受入部、油溜部、排
出部の3室に区画されているため、油脂の処理を行う主
要部となる油溜部の装置全体に対する割合を大きくとる
ことができず、油溜部を大きくすると装置全体が大型に
なり、有効な利用が図れないという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
廃水処理装置は、ストレーナを備え、このストレーナを
経て廃水を受け入れる廃水受入室と、油脂分解用の微生
物を着床させた微生物着床部材と、曝気用の空気供給具
とを有する油脂分解室とが設けられ、上記廃水受入室と
上記油脂分解室とは、廃水受入室に貯留された廃水の上
澄液が油脂分解室に流入するよう連通され、上記油脂分
解室には該油脂分解室で処理された廃水を排出する第1
排出手段が設けられ、一方、上記廃水受入室の下部には
この廃水受入室の底部に沈澱する沈澱物を排出する第2
排出手段が設けられたものである。
【0013】本発明の請求項2記載の廃水処理装置は、
前記廃水受入室に貯留された廃水の上澄液が油脂分解室
の底部から流入される。
【0014】本発明の請求項3記載の廃水処理装置は、
前記空気供給具が前記油脂分解室の底部に配置され、該
空気供給具の上方に前記微生物着床部材が配置されてい
る。
【0015】本発明の請求項4記載の廃水処理装置は、
前記第1排出手段は、油脂分解室に貯留された廃水の液
面よりも下方の廃水を排出する。
【0016】
【作用】請求項1記載の廃水処理装置では、廃水受入室
に貯留された廃水の上澄液が油脂分解室に流入するよう
廃水受入室と油脂分解室とが連通されており、ストレー
ナの孔を通り抜けた動植物の廃棄物や、雑菌によって分
解された腐敗物等の比重の大きいものを廃水受入室の底
部に沈澱させて第2排出手段から排出させ、比重の小さ
い油脂分を上澄液とともに油脂分解室に確実に流入させ
る。また、廃水受入室と油脂分解室とが分離されている
ので、廃水受入室内のストレーナを取り外しもしくは取
り付ける際において、油脂分解室内の廃水を揺動させる
ことがなく、油脂分解室の廃水を静かに安定的に貯留さ
せる。さらに、廃水受入室の底部に沈澱する大量の雑菌
を含んだ沈澱物を第2排出手段から容易に排出させる。
【0017】請求項2記載の廃水処理装置によれば、ス
トレーナを通って廃水受入室に貯留された廃水の上澄液
が油脂分解室内の底部から流入することになり、廃水に
含まれる比重の大きい微細な有機物等は、微生物着床部
材に着生した微細物と接触することなく油脂分解室の底
部に沈澱する。従って、有機物等に付着する雑菌が微生
物着床部材に着生した微生物に悪影響を与えることがな
い。また、廃水受入室に貯留された廃水の上澄液が油脂
分解室の底部から流入するので、流入時に油脂分解室内
の廃水の液面を波立たせ、微生物着床部材を揺動させ、
微生物着床部材に着生している微生物を落下させるとい
ったこともない。
【0018】請求項3記載の廃水処理装置によれば、空
気供給具が油脂分解室の底部に配置され、該空気供給具
の上方に微生物着床部材が配置されているので、空気供
給具から放出された空気が浮力によって上昇する際に微
生物に酸素が供給される。また、空気が上昇することに
よって油脂分解室内の廃水が対流することになり、廃水
中に溶け込んだ微細な空気及び酸素が前記微生物着床部
材に着生している微生物にまんべんなく行き渡る。
【0019】また、空気供給具から放出された空気は油
脂分解室内に流入してきた油脂をエマルジョン状態と
し、エマルジョン状態となった油脂を含む廃水を対流さ
せるので、微生物の餌となるエマルジョン状態の油脂が
前記微生物着床部材に着生している微生物にまんべんな
く行き渡ることになる。
【0020】すなわち、微生物は酸素と微細な油脂とを
豊富に得ることができるので、盛んに繁殖して、廃水中
の油脂を継続して分解し続けることになる。
【0021】本発明の請求項4記載の廃水処理装置によ
れば、前記第1排出手段により、油脂分解室に貯留され
た廃水の液面よりも下方の廃水を排出するので、油脂分
の一部が分解されずに排出部に流れてきても、液面上に
浮かぶ油脂分が排出部から排出されることがない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0023】図1は、本発明に係る廃水処理装置の概略
構成を示している。
【0024】廃水処理装置は、廃水を受け入れる廃水受
入室1と、廃水受入室1に連通された油脂分解室2とを
備えている。
【0025】前記廃水受入室1は、図1及び図2に示す
ように、上部貯留室11と下部貯留室17とから構成さ
れている。
【0026】上部貯留室11は、図2に示すように、上
方に抜き差し自在とされた邪魔板12によって、廃水受
入部11aと導入部11b(図2参照)とに区画されて
いる。邪魔板12の下端部には、図2に示すように通孔
121が形成されており、廃水受入部11aに貯留され
る廃水の上澄み部分のみを導入部11bに越流させるよ
う通孔121の大きさ及びその位置が設定されている。
【0027】前記廃水受入部11aの上部には、飲食店
の厨房等から排出される廃水を内部に受け入れる受入口
13が形成され、該受入口13の下方にはストレーナ1
4が配置されている。
【0028】ストレーナ14は、受け入れた廃水中に含
まれる動植物の廃棄物を内部に捕捉するもので、例えば
金網、プラスチック製鋼、布等で形成され、金網、プラ
スチック製鋼、布等の孔(網目)よりも小さい廃棄物と
廃水とが上記ストレーナ14を通過して下部貯留室17
側に落下する。
【0029】このストレーナ14は、その上端周縁に鍔
141が形成され、その鍔141が廃水受入部11aの
側壁に固設された支持材15で支持されており、廃水受
入部11a内から上方へ取り外し自在となっている。符
号142は鍔141に設けられた把手である。
【0030】また、ストレーナ14の底部が図1に示す
ように廃水上面から若干浮かした状態に配置されるよう
に、ストレーナ14の大きさ、前記支持材15の取付位
置、及び邪魔板12の通口121の越流部122の位置
等が設定されている。なお、ストレーナ14の底部が廃
水中につかるように配置してもよいが、廃水中につかる
と内部に捕捉された廃棄物が腐敗しやすいため、好まし
くは本例のように底部を廃水上面から若干浮かした状態
で配置するのがよい。
【0031】前記上部貯留室11上面の蓋体16は、ヒ
ンジ161を中心として開閉自在になっており、該蓋体
16を開放して、前記ストレーナ14及び邪魔板12を
外部に取り外すことができる。また、この蓋体16は、
上部貯留室11の外側面に固設された係止具162によ
り、廃水受入部11aの上面を閉塞した状態で固定され
る。蓋体16の上面には把手163(図1参照)が設け
られている。
【0032】前記下部貯留室17は、前記廃水受入部1
1aの底面に連結された筒状体であり、その底部18は
漸次絞られて小径となっている。そして、この下部貯留
室17の底部18の下端には排出筒19が連結され、該
排出筒19に開閉弁191が設けられている。開閉弁1
91は、下部貯留室17の底部18に沈澱する沈澱物を
排出するよう開閉自在に構成されたもので、例えば、バ
タフライバルブ、ゲートバルブ、ボールバルブ等が使用
される。
【0033】前記排出筒19の下方には、図1に示すよ
うに前記下部貯留室17から排出される沈澱物を受け止
める濾過部材192が配設され、沈澱物とともに排出さ
れる廃水は濾過部材192を通過した後、配管193を
通じて図示しない排水路に排水される。
【0034】前記廃水受入室1と前記油脂分解室2と
は、前記導入部11bに形成された連通口111と連通
部21を介して連通されている。連通部21は、図示例
のような筒状体であってもよく、溝状に形成された溝状
体であってもよい。ここで、連通部21の底部内面の高
さレベルL1は、図1に示すように後述する排水部5に
おける排水レベルL2と同一のレベルか、もしくは高い
レベルにあることが望ましいが、上記排水レベルL2よ
り多少低くても差し支えない。
【0035】前記油脂分解室2の上面は、蓋体2aによ
り開閉自在に構成されている。
【0036】油脂分解室2の内部には複数個のバイオフ
ィルタ(微生物着床部材)3が配設されており、蓋体2
aを開いてバイオフィルタ3を着脱することが出来る。
【0037】前記バイオフィルタ3は、油脂分解用の微
生物を着床させるもので、上端を液面から若干沈めた状
態で配置されている。但し、上端が液面より多少高い位
置にあっても差し支えない。
【0038】このバイオフィルタ3としては、動植物性
繊維や合成繊維、これらをスプリング状にカール加工し
て結合剤で結合した所謂捲毛といわれる構造としたも
の、各種材質の網、多孔板等が用いられる。
【0039】バイオフィルタ3には、微生物による生物
膜が生成されている。この微生物としては、例えば油脂
を餌として繁殖する好気性微生物が用いられる。このよ
うに本例での廃水処理は、後述する散気管4によって曝
気を行い、好気性微生物により油脂を分解させるもので
ある。従って、バイオフィルタ(微生物着床部材)3と
しては、空気及び微細な油脂を含んだ廃水が流通し易く
て好気性微生物が繁殖するに適した、いくぶん目の粗い
ものが望ましい。
【0040】前記油脂分解室2の底部には散気管(空気
供給具)4が配設されている。散気管4は止め金具41
により油脂分解室2の底部に固定されており、連結管4
2を通じて油脂分解室2の外部に設けられたエアーポン
プ43に連結されている。そして、エアーポンプ43の
作動により散気管4から油脂分解室2内に微細な空気が
拡散供給される。
【0041】また、前記連通部21の下流側である油脂
分解室2の側面には排出部5が連結されている。排出部
5は、一端部51が油脂分解室2の側面中間位置に形成
された連通口22に連設されるとともに、他端部が上方
に立ち上げられ、その上部に排出口52が形成されたオ
バーフロー式の排出機構に構成されている。
【0042】前記排出口52の排出レベルL2は、油脂
分解室2の液面の高さと同一レベルである。
【0043】前記連通口22は、油脂分解室2の側面中
間位置に設けられているので、この連通口22からは油
脂分解室2の液面上に浮かんだ油脂は排出されることが
ない。
【0044】また、排出口52の上端には、サイホン防
止用孔53が形成されている。しかし、下水管等から逆
流してきた臭気がサイホン防止用孔53を通って外部へ
拡散しないようにする為に、サイホン防止用孔53を設
けず、厨房等から排出される廃水の量を考慮して排出口
52の口径を大きくし、サイホン現象が生じないように
する等の工夫を行ってもよい。
【0045】なお、図1における符号23は、前記油脂
分解室2の底面に設けられた排水口で、該排水口23に
は開閉弁24を備えた排水管25が連結されている。廃
水受入室1で捕捉されず、油脂分解室2へ流入してきて
底部に溜っている廃棄物や、バイオフィルター3から剥
離した微生物等の沈澱物等を、開閉弁24を開とするこ
とによって排出する。
【0046】次に、このように構成された廃水処理装置
による廃水処理について説明する。
【0047】飲食店の厨房等から排出される廃水は、受
入口13から上部貯留室11の廃水受入部11aにスト
レーナ14を経て導入される。
【0048】この際、廃水中には動植物の廃棄物も含ま
れており、ストレーナ14によって該ストレーナ14の
孔よりも大きい廃棄物が捕捉され、孔よりも小さい廃棄
物と廃水が廃水受入部11aに導入される。
【0049】廃水受入部11aに導入された廃水中に含
まれる油脂分は、液面上に浮上する。一方、廃水より重
い廃棄物は、下方の下部貯留室17に向かって沈降し、
廃水流入の影響が少ない下部貯留室17の底部18に沈
澱する。また、ストレーナ14で捕捉された廃棄物が長
期間の放置によって腐敗した場合も、継続的に流入する
廃水により、腐敗物がストレーナ14の孔を通って落下
し、同様に下部貯留室17の底部に沈澱する。
【0050】そして、廃水受入部11a内の油脂分を含
んだ上澄液は、邪魔板12の越流部122を越えて導入
部11bに入り、連通部21を通って、油脂分解室2内
へ流入する。
【0051】このようにして、油脂分解室2内に流入し
た油脂分は、連通部21から排出部5に向かって徐々に
流れ、この排出部5にたどり着く途中においてバイオフ
ィルタ3に着生する好気性微生物と接触し、該微生物に
より分解される。
【0052】なお、好気性微生物による油脂分解の際、
油脂分解室2の底部に配設された散気管4から多数の微
細な空気の泡が放出される。この微細な空気が浮力によ
り上昇することによって、微生物に酸素が供給される。
また空気が上昇することによって、油脂分解室内の廃液
が対流し、廃液中に溶け込んだ微細な空気及び酸素が前
記バイオフィルタ3に着生している微生物にまんべんな
く行き渡ることになる。
【0053】更に、散気管4から放出された空気は油脂
分解室内に流入してきた油脂をエマルジョン状態とし、
エマルジョン状態となった油脂を含む廃液を対流させる
ので、微生物の餌となるエマルジョン状態の油脂が前記
バイオフィルタ3に着生している微生物にまんべんなく
行き渡ることになる。
【0054】すなわち、微生物は酸素と微細な油脂とを
豊富に得ることができるので、盛んに繁殖することにな
り、廃液中の油脂を継続して効率的に分解し続けること
になる。
【0055】こうして油脂分が分解された廃水は、連通
口22を通り、排出部5の排出口52から図示しない排
水路に排出される。
【0056】この排出の際、連通口22が液面下方とな
る油脂分解室2の側面中間位置に設けられているので、
例えば、油脂分の一部が分解されずに連通口22側に流
れてきても、液面上に浮かぶ油脂分が連通口22に侵入
することがなく、排出部5からの排出を防止することが
できる。
【0057】また、前述した下部貯留室17に沈澱した
沈澱物は、定期的に開閉弁191を開くことで、排出筒
19から排出される。この排出にあたっては、濁った澱
み部分が排出された時点で開閉弁191を止めてもよ
く、または下部貯留室17に貯留された廃水が全て排出
されるようにしてもよい。
【0058】このようにして排出された沈澱物は、スト
レーナ14の孔よりも目の小さい網、濾布、濾紙等の濾
過部材192で捕捉され、濾過部材192を通過した廃
水が配管193を通って図示しない排水路に排出され
る。
【0059】このように、極めて簡単な操作で効率的に
沈澱物を除去できるので、気軽に且つ頻繁に清掃して、
衛生的に維持管理し易い。また、頻繁に沈澱物を排出す
れば、廃水中の動植物の廃棄物が腐敗せず、臭気が少な
く、下水道に腐敗物が流れることもない。
【0060】更に、油脂分解室2内に大量の動植物の廃
棄物や腐敗物が混入するといったことも無いので、油脂
を分解する微生物が雑菌との競合に負けて、油脂の分解
能力が低下し、あるいは微生物が消滅してしまって、油
脂分解の機能を果たさなくなる、といった不都合もな
い。
【0061】なお、廃水受入室1内に流入した廃水に含
まれる油脂分は、比重が軽いため、直ちに前述のように
油脂分解室2に導入されることになり、下部貯留室17
の廃水の全てを排出するようにしてもこの廃水中に油脂
分が混入することはない。
【0062】また、本例では好気性処理により油脂を分
解するものについて説明したが、好気と嫌気とを組合せ
た好気・嫌気組合せ処理により油脂を分解するようにし
てもよい。
【0063】図3は、請求項2記載の廃水処理装置の概
略構成を示している。なお、前記実施例で説明した廃水
処理装置と同様な部材については同符号を付し、説明は
省略する。
【0064】この廃水処理装置は、廃水受入室1と油脂
分解室2とを連通する連通管26の一端部が連通口11
1に連結されるとともに、連通管26の他端が油脂分解
室2の底面下方に配置され、該他端部から分岐された分
岐管26aが油脂分解室2の底面を貫通して油脂分解室
2内の底部に連通されている。
【0065】連通管26の上端部は、連通部21を介し
て、油脂分解室2に貯留された廃水の上面近傍に連通さ
れている。
【0066】前記連通管26の途中部にはマニホールド
部27が介装されている。
【0067】前記油脂分解室2内の複数枚の多孔板6
a、6b、6cは、連通部21側から排出部5側に向う
廃水の流れ方向と直角に配置されている。これら多孔板
6a、6b、6cには複数の孔61が形成されている。
【0068】前記分岐管26a側に位置する多孔板6a
は、廃水の液面上から油脂分解室2の底部の散気管4の
近傍に亘って配置され、油脂分解室2の略中央に位置す
る多孔板6bは、廃水の液面上から油脂分解室2の底部
に亘って配置されている。また、上記多孔板6aと多孔
板6bとの間、及び多孔板6aと排出部5との間に位置
する多孔板6cは、廃水の上部を仕切るよう配置されて
いる。
【0069】このように配置された多孔板6a、6b、
6cは、液面上に浮かぶ油脂が排出部5から直ちに排出
されるのを防止して、微生物による分解が充分に行われ
るようにする。
【0070】図4に示すように、散気管4の両端部は油
脂分解室2の底面にボルト44により固設されたアング
ル部材45の取付穴455に挿入されて、固定されてい
る。
【0071】排出部5は、筒状管54と排水管55とで
略逆U字状に形成されている。油脂分解室2の側壁上端
部から側壁内壁面に沿って垂下する筒状管54の下端開
口部は油脂分解室2に貯留された廃水の略中間部に位置
しており、側壁上端部から側壁外壁面に沿って垂下する
排水管55は通孔56を介して筒状管54と連通してい
る。また、排水管55の上部には外部に連通したサイホ
ン防止用管57が連結されている。
【0072】廃水受入室1の下部貯留室17の上部には
くびれ部171が形成されている。
【0073】厨房等から排出された廃水は廃水受入室1
に流入し、廃水中に含まれる動植物の廃棄物はストレー
ナ14によって捕捉され、ストレーナ14の孔を通過し
た廃水のうち比重の重い微細な廃棄物が廃水受入室1内
を沈降してくびれ部171を通り、下部貯留室17の底
部に溜まる。つまり、比重の重い廃棄物はくびれ部17
1の下方に沈澱することになる。そして、廃水受入室1
に流入した廃水の上澄液が連通口111を通って油脂分
解室2へ流入する。
【0074】このように、廃水受入室1の下部貯留室1
7の上部にくびれ部171が形成されているので、厨房
等から排出された廃水が廃水受入室1に大量に流入して
きた場合でも、くびれ部171の下方に沈澱した沈澱物
が攪拌されて巻き上がることがない。
【0075】なお、図3における符号164は、蓋体1
6に設けられた把手である。
【0076】このような構成とされた廃水処理装置で
は、廃液の大部分が連通管26を経て各分岐管26aか
ら油脂分解室2の底部に導入されるので、油脂分解室2
内の廃水を波立たせて揺動させ、バイオフィルタ3に着
生している微生物を落下させることがない。なお、廃水
受入室1から比重の軽い油脂分を含む廃水が連通部21
を通って油脂分解室2の上部へ流入する。
【0077】油脂分解室2の底部に配設された散気管4
から多数の微細な空気の泡が放出され、この微細な空気
が浮力により上昇することによって、油脂分解室内の廃
液が対流し、廃液中に溶け込んだ微細な空気及び酸素が
微生物に供給される。また、散気管4から放出された空
気は連通部21を通って油脂分解室2の上部へ流入した
油脂分をエマルジョン状態とし、エマルジョン状態の油
脂分は廃液の対流により運ばれて、微生物に供給され
る。
【0078】このようにして油脂分解室2に導入された
油脂分は、排出部5側にバイオフィルタ3を通過しなが
ら徐々に流れ、各バイオフィルタ3を順次通過する際に
微生物によって分解され、排出部5から油脂分が分解さ
れた廃水が排出される。
【0079】また、油脂分解室2内の底部から流入した
有機物等は、比重が重いのでそのまま油脂分解室2の底
部に形成された排出凹部23aに沈澱する。この有機物
等は、バイオフィルタ3に着生した微生物と接触するこ
となく排出凹部23aに沈澱するので、有機物を腐敗さ
せる雑菌が微生物に悪影響を与えるといったこともな
く、適宜に排水管25から排出される。
【0080】図5は、本発明に係る廃水処理装置の他の
実施例を示している。なお、前述した各実施例と同様の
部材には同符号を付し説明は省略する。
【0081】この廃水処理装置は、廃水受入室1の連通
口111に、略水平に配置されたマニホールド27が連
結され、該マニホールド27が油脂分解室2の液面より
も若干上方に位置するように配置されている。
【0082】このマニホールド27には、複数本の排出
管27aが設けられ、該排出管27aの排出口は油脂分
解室2の液面下に配置されている。こうすることによ
り、連通口111からマニホールド27に導入された廃
液は、該マニホールド27で分散された後、排出管27
aから液面下に静かに流入される。つまり、油脂分割室
2内へ流入する廃液によって油脂分解室2の液面が波立
たないよう配慮されている。
【0083】また、前記油脂分解室2内には、複数の通
孔62aを有する仕切板62が配置されるとともに、油
脂分解室2の略中央部に仕切板63が設けられている。
【0084】前記仕切板62は、廃水の液面上から油脂
分解室2の底部の散気管4の近傍に亘って配置されてい
る。
【0085】前記仕切板63は、通孔のない板状体であ
り、油脂分解室2に貯留された廃液の略中間まで浸水配
置されている。このように配置された仕切板62、63
は、液面上に浮かぶ油脂が排出部5からただちに排出さ
れることがないようにして、油脂と微生物を充分に接触
させるようにしている。
【0086】前記廃水受入室1の下部貯留室17の上部
にはくびれ部171が形成されており、廃水中の微細な
廃棄物はくびれ部171の通孔172を通って下部貯留
室17内に沈降し沈澱する。このように、下部貯留室1
7の上部にくびれ部171が形成されているので、廃水
受入室1内に流入する廃水の勢いで該下部貯留室17の
底部18に沈澱した沈澱物が撹拌され、巻き上がること
がない。
【0087】また、蓋体16及びストレーナ14には、
把手165、145がそれぞれ設けられ、蓋体16及び
ストレーナ14の取り外しが容易に行えるようになされ
ている。
【0088】排出部5は、油脂分解室2の側面中央部に
形成された連通口22に排出管58の一端が連設された
構成となっている。排出管58は、廃水の液面まで立ち
あげられた後に下方に屈曲形成された略逆U字状のもの
で、この排出管58の上部には外部に連通したサイホン
防止用管59が連結されている。
【0089】図6は、本発明に係る廃水処理装置の他の
実施例を示している。なお、前述した各実施例と同様の
部材には同符号を付し説明は省略する。
【0090】この廃水処理装置は、油脂分解室2の側壁
に廃水受入室1が直接取付けられている。つまり、油脂
分解室2の側面が、油脂分解室2と廃水受入室1との隔
壁となされている。
【0091】この廃水受入室1の上端に受入口13が形
成され、この直下にストレーナ14が配置されており、
該ストレーナ14は、底面を支持材15で支持されてい
る。ストレーナ14は、廃水受入室1の側面に形成され
た開閉蓋16を開けて水平方向に出し入れされる。
【0092】このストレーナ14の下方は、廃水受入室
1の貯留部1aに形成され、貯留部1aの底部には排水
筒194が連設されている。排水筒194は、ビニール
パイプ等の可撓性を有するパイプが用いられ、通常は、
排水筒194の排出端が廃水受入室1に貯留された廃水
の液面よりも上方となるように湾曲配置されている。そ
して、排水筒194の排出端を上記液面よりも下方にす
ることで、廃水受入室1に貯留された沈澱物の排出を行
うことができる。
【0093】また、前記廃水受入室1の貯留部1aの側
面には、透明板1bで形成された覗き窓1cが設けられ
ており、この透明板1bを通して内部を目視すること
で、廃水受入室1の底部に沈澱した沈澱物の量を容易に
把握することができ、排出を行う目安とすることができ
る。
【0094】前記廃水受入室1内には、連通管28の一
端部が開口しており、この開口部281が上記廃水受入
室1内に貯留された廃水の液面と同一レベルとなる。上
記連通管28は、廃水受入室1の底部を貫通して下方に
延長され、その下端にマニホールド27が連結されてい
る。上記連通管28の開口部281は、受入口13を経
てストレーナ14に流入する廃水がこの開口部281か
ら直接入ることがないよう、ストレーナ14からずらし
た位置に配置されている。なお、開口部281をストレ
ーナ14の下に配置する場合は、開口部281上に邪魔
板を取り付ける等の対処を行う。
【0095】前記マニホールド27には複数の導入管2
9が接続されており、これら複数の導入管29が油脂分
解室2内の底部に略水平に貫通配置されている。油脂分
解室2の底部に配置された上記導入管29の廃水受入室
1側となる部位には複数の導入口29aが設けられ、廃
水中にエマルジョン状態になっている油脂分及び廃水の
多くをこの導入口29aから油脂分解室2の底部に導入
する。
【0096】また、連通管28の上部は、連通部21に
より油脂分解室2の上部と連通されている。
【0097】さらに、前記連通部21の上方となる油脂
分解室2の側壁には、連通口111が形成されている。
連通口111は、廃水受入室1に貯留された廃水の液面
よりも上方に位置しており、前記連通管28が詰まった
時にこの連通口111から廃水を油脂分解室2に導くこ
とができる。
【0098】排出部5は、油脂分解室2の側面の途中部
から上方にかけて排出路5aが形成され、該排出路5a
が油脂分解室2の側面の中央部に形成された排出口5b
を介して油脂分解室2に連通され、排出路5aの上端か
ら廃水がオバーフローするように構成されている。該排
出路5aの上端から溢れ出た排水は該排出路5aを囲ん
で形成された排水路5cを経て排出される。排水路5c
の上端開口は、開放した状態で放置してもよいし、必要
により図示しない蓋体で閉塞するようにしてもよい。
【0099】各バイオフィルタ3のうち適宜数のバイオ
フィルタ3の上端には仕切片3aが上方に延設されてお
り、液面上に浮かぶ油脂が排出部5から直ちに排出され
るのを上記仕切片3aが防止している。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1記
載の廃水処理装置によれば、廃水受入室に貯留された廃
水の上澄液が油脂分解室に流入するよう廃水受入室と油
脂分解室とが連通しており、ストレーナの孔を通り抜け
た動植物の廃棄物や、雑菌によって分解された腐敗物等
の比重の大きいものを廃水受入室の底部に沈澱させ、ま
た、比重の小さい油脂分を上澄液とともに油脂分解室に
確実に流入させることが出来る。従って、油脂分解室内
の微生物は雑菌による悪影響を受けず、油脂分を効率よ
く分解することが出来る。
【0101】また、廃水受入室と油脂分解室とが分離さ
れているので、廃水受入室内のストレーナを取り外しも
しくは取りつける際において、油脂分解室内の廃水を揺
動させることなく油脂分解室の廃水を静かに安定的に貯
留させることができる。
【0102】また、廃水受入室の底部に沈澱する大量の
雑菌を含んだ沈澱物は第2排出手段から容易に排出さ
れ、さらに油脂分解室に導入された油脂分は微生物によ
って分解されるので、廃水処理装置を衛生的に保つこと
が容易であり、清掃の手間が少なくてすみ、清掃の際の
作業性も良い。
【0103】本発明の請求項2記載の廃水処理装置によ
れば、ストレーナを通って廃水受入室に貯留された廃水
の上澄液が油脂分解室内の底部から流入することにな
り、廃水に含まれる比重の大きい微細な有機物等は、微
生物着床部材に着生した微生物と接触することなく油脂
分解室の底部に沈澱する。従って、有機物等に付着する
雑菌が微生物着床部材に着生した微生物に悪影響を与え
ることがない。また、廃水受入室に貯留された廃水の上
澄液が油脂分解室の底部から流入するので、流入時に油
脂分解室内の廃水の液面を波立たせ、微生物着床部材を
揺動させ、微生物着床部材に着生している微生物を落下
させるといったこともない。
【0104】請求項3記載の廃水処理装置によれば、空
気供給具が油脂分解室の底部に配置され、該空気供給具
の上方に微生物着床部材が配置されているので、空気供
給具から放出された空気が浮力によって上昇する際に微
生物に酸素が供給されることになる。また空気が上昇す
ることによって油脂分解室内の廃水が対流することにな
り、廃水中に溶け込んだ微細な空気及び酸素が前記微生
物着床部材に着生している微生物にまんべんなく行き渡
ることになる。
【0105】また、空気供給具から放出された空気は油
脂分解室内に流入してきた油脂をエマルジョン状態と
し、エマルジョン状態となった油脂を含む廃水を対流さ
せるので、微生物の餌となるエマルジョン状態の油脂が
前記微生物着床部材に着生している微生物にまんべんな
く行き渡ることになる。
【0106】すなわち、微生物は酸素と微細な油脂とを
豊富に得ることができるので、盛んに繁殖することにな
り、廃水中の油脂を継続して分解し続けることになる。
【0107】本発明の請求項4記載の廃水処理装置によ
れば、前記第1排出手段により、油脂分解室に貯留され
た廃水の液面よりも下方の廃水を排出することで、油脂
分の一部が分解されずに排出部に流れてきても、液面上
に浮かぶ油脂分が排出部から排出されるのを防止するこ
とができる。また、従来のように排出室を別個に設ける
必要がなく、簡単な構成でしかもコンパクト化を図るこ
とができるので、その分油脂分解室を広くして、油脂分
の分解能力を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載の廃水処理装置の概略構
成を示す断面図である。
【図2】廃水受入室の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の請求項2記載の廃水処理装置の概略構
成を示す断面図である。
【図4】空気供給具を油脂分解室の底部に固定配置する
固定手段の一例を示す斜視図である。
【図5】廃水処理装置の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図6】廃水処理装置の他の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 廃水受入室 14 ストレーナ 19 排出筒(第2排出手段) 2 油脂分解室 21 連通部 22 連通口 3 バイオフィルタ(微生物着床部材) 4 散気管(空気供給具) 5 排出部(第1排出手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレーナを備え、このストレーナを経
    て廃水を受け入れる廃水受入室と、 油脂分解用の微生物を着床させた微生物着床部材と、曝
    気用の空気供給具とを有する油脂分解室とが設けられ、 上記廃水受入室と上記油脂分解室とは、廃水受入室に貯
    留された廃水の上澄液が油脂分解室に流入するよう連通
    され、上記油脂分解室には該油脂分解室で処理された廃
    水を排出する第1排出手段が設けられ、一方、上記廃水
    受入室の下部にはこの廃水受入室の底部に沈澱する沈澱
    物を排出する第2排出手段が設けられたことを特徴とす
    る廃水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記廃水受入室に貯留された廃水の上澄
    液が油脂分解室の底部から流入される請求項1記載の廃
    水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記空気供給具が前記油脂分解室の底部
    に配置され、該空気供給具の上方に前記微生物着床部材
    が配置された請求項1又は2記載の廃水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1排出手段は、油脂分解室に貯留
    された廃水の液面よりも下方の廃水を排出する請求項
    1、2又は3記載の廃水処理装置。
JP7036978A 1995-02-24 1995-02-24 廃水処理装置 Pending JPH08229583A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001311212A (ja) * 2000-05-01 2001-11-09 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd 下水槽
WO2018142497A1 (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 株式会社アイエンス 汚水浄化システム
CN113786913A (zh) * 2021-09-17 2021-12-14 周祥辉 一种家用环保设备

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WO2018142497A1 (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 株式会社アイエンス 汚水浄化システム
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