JPH08229148A - 呼吸モニタリング装置 - Google Patents

呼吸モニタリング装置

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Publication number
JPH08229148A
JPH08229148A JP7042202A JP4220295A JPH08229148A JP H08229148 A JPH08229148 A JP H08229148A JP 7042202 A JP7042202 A JP 7042202A JP 4220295 A JP4220295 A JP 4220295A JP H08229148 A JPH08229148 A JP H08229148A
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JP
Japan
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respiratory
differential pressure
flow rate
pressure
measuring means
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Application number
JP7042202A
Other languages
English (en)
Inventor
Mineo Okamoto
峰雄 岡本
Takanori Takayanagi
隆則 高柳
Yoshikazu Shirane
義和 白根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Marine Sci & Technol Cen
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Japan Marine Sci & Technol Cen
Japan Atomic Energy Research Institute
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特殊圧力環境下における人体の作業管理技術
や呼吸器の開発、運動学的、生理学的な調査・研究など
に寄与することができる呼吸モニタリング装置を提供す
る。 【構成】 呼吸器2に環境圧より高い正の差圧を有する
呼吸ガスが導入された耐圧性の吸気供給器5が接続さ
れ、これに差圧式流量計4と差圧センサ14とが設けら
れ、また呼吸器2に呼気排出器7が接続され、これに差
圧式流量計6が設けられ、かつガスモニタGMが接続さ
れ、更に呼吸器2内の呼吸抵抗を測定する差圧センサ2
0が設けられ、これによって経時的な吸気換気量変化、
呼気換気量変化、酸素消費量変化、二酸化炭素排出量変
化、呼吸数変化および呼吸仕事量を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧または低圧など環
境圧力が変化したとき、この環境圧力がヒトの呼吸負荷
にもたらす影響を、静的または動的条件で呼吸流量や呼
吸抵抗などを測定することによって運動学的、生理学的
見地から解析し、また特殊な圧力環境下で作業するヒト
の生体情報をリアルタイムに監視することで作業内容に
よる負荷の状況を知り、安全性の確保や人工呼吸器の評
価などに資する情報を得るために用いる呼吸モニタリン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば潜水作業に用いる潜水呼吸器は、
特に大深度用となるに従い、換気量、呼吸抵抗、大き
さ、重量、操作性などの面でダイバーに大きな負担がか
かる。飽和潜水または大深度の短時間潜水で水中のダイ
バーが疲労する原因は、この潜水呼吸器の性能に起因す
る場合が多い。従って、ダイバーにとって、より呼吸し
易く操作性のよい潜水呼吸器の開発が常に望まれてい
る。このためには潜水作業など現場状況の下で潜水呼吸
器による負荷を無人・有人状態で正確に計測し、解析ま
たは制御のための有用な情報を提供し得る呼吸モニタリ
ング装置が求められる。このような呼吸負荷に関するモ
ニタリング装置は、潜水呼吸器ばかりでなく、広く運動
や環境と呼吸との関係を調査解析する場合にも必要とな
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、潜水作業など
の現場状況では、環境圧力、呼吸ガス送気圧、呼吸抵抗
(呼吸に伴い鼻口部に発生する差圧)の3要素が複雑に
作用し合って、直接に高精度の呼吸流量を測定すること
がきわめて困難である。そこで従来はやむを得ず、潜水
時の環境圧を大気圧に減圧した上で呼吸流量などの測定
を行っていた。潜水時に限らず、一般に人工呼吸器を用
いる際の呼吸流量などの測定は大気圧の環境下に行われ
ていて、特殊環境下にあるヒトの呼吸に関する情報を直
接、リアルタイムで計測することはできなかった。
【0004】ドライまたはウエットの高圧または低圧環
境などの特殊環境下で、呼吸流量などの呼吸情報をリア
ルタイムに計測しようとすれば、呼吸ガス流通系のガス
流量や環境圧との差圧などのデータが、安静時はいうま
でもなく運動時にもその運動を妨げずに、環境条件下で
直接に測定できる機器の開発が必要になる。潜水の例を
挙げれば、環境圧力はほぼ潜水深度(m)×0.1kg
f/cm2G(ゲージ圧)であるから、150mの水深
においては約15kgf/cm2Gの高圧環境となる。
そこで、例えばダイバー用の人工呼吸器などの開発に際
しても、このような環境下で作業するダイバーの呼吸情
報をシミュレーションによりリアルタイムで得ることが
できる呼吸モニタリング装置の開発が強く望まれてい
た。
【0005】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、従ってその目的は、環境圧力下のヒト
の呼吸状態を監視し、また、呼吸情報の計測後に詳細な
データ解析を行うことで、環境条件と作業内容がヒトに
与える影響を調べ、また対象となる呼吸器などの実用性
評価をシミュレーションにより行うことができる呼吸モ
ニタリング装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、被検者が
着用する呼吸器に、被検者の吸引時にのみ呼吸ガスを呼
吸器に供給する差圧調整弁を介して、環境圧より正の差
圧を有する呼吸ガスが導入された耐圧性の吸気供給器が
接続され、この吸気供給器に吸気流量計測手段と吸気差
圧計測手段とが設けられた呼吸モニタリング装置を提供
することによって解決できる。この吸気流量計測手段は
差圧式流量計であることが好ましい。
【0007】上記の呼吸モニタリング装置は、呼吸器の
排気系に呼気排出器が接続され、この呼気排出器に排気
流量計測手段が設けられていることが好ましい。この排
気流量計測手段は差圧式流量計であることが好ましい。
この呼気排出器には呼気中の酸素濃度および二酸化炭素
濃度を計測する手段が接続されていることが好ましい。
【0008】上記の呼吸器には呼吸抵抗を計測する手段
が接続されていることが好ましい。上記の呼吸モニタリ
ング装置は、被検者の心拍数計測手段および体表温度計
測手段を備えていることが好ましい。本発明はまた、上
記の呼吸モニタリング装置を用い、経時的な吸気換気量
変化、呼気換気量変化、酸素消費量変化、二酸化炭素排
出量変化、呼吸数変化および呼吸仕事量を計測演算処理
して表示する手段を有する呼吸モニタリング装置を提供
する。
【0009】
【作用】吸気供給器に吸気流量計測手段と吸気差圧計測
手段とが設けられて、この吸気供給器が呼吸器に接続さ
れているので、環境圧力下でリアルタイムに吸気換気量
変化を計測することができる。呼気排出器に排気流量計
測手段が設けられていれば呼気換気量変化も計測でき
る。吸気流量計測手段と排気流量計測手段が差圧式流量
計であれば、計測に際して流通抵抗がないので差圧調整
弁や呼吸器の固有の抵抗値の測定を妨げない。呼吸抵抗
計測手段が設けられていれば、この呼吸抵抗値と吸気ま
たは呼気流量値とからそれぞれ吸気仕事量、呼気仕事量
を求めることができる。
【0010】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳しく説
明する。図1は、呼吸器を装着した被検者を対象に、潜
水シミュレータ室内における基本的な生体情報をリアル
タイムに測定するための本発明装置の一実施例、および
その使用態様を示している。
【0011】(装置の構成)図1において、加圧された
潜水シミュレータ室(以下、「昇圧室」という)1内に
呼吸器(以下、「ヘルメット」という)2および潜水ス
ーツ3を着用した被検者が収容される。このヘルメット
2の一方の側面に、耐圧性の吸気供給器5が接続され、
この中には昇圧室1の環境圧Pより正の差圧Δpを有す
る呼吸ガスが導入されている。この呼吸ガスは、吸気供
給器5の吸気導入口5aから引き出された導管12を介
して昇圧室1の外に設置された呼吸ガス供給用のコンプ
レッサや呼吸ガスを充填したボンベなどの呼吸ガス供給
源Cから導入され、また、導出口5bから被検者の吸引
時にのみ呼吸ガスを呼吸器に供給する差圧調整弁(以
下、「デマンドレギュレータ」という)15を介して、
ヘルメット2の被検者の鼻口部を覆うマスク部16に供
給されるようになっている。
【0012】この吸気供給器5の内部に、吸気流量Lin
を測定するための差圧式吸気流量計(以下、「吸気計」
という)4が配設されている。この吸気計4は、ガスが
通過する2点間の差圧を導管8でサンプリングし、差圧
センサ10で検出して圧力トランスジューサ23の1c
hで流量Linに換算する方式のものである。また吸気供
給器5の側面から導管13が引き出され、吸気差圧Δp
を計測するための差圧センサ14に連結されている。差
圧センサ14は吸気供給器5内の呼吸ガス圧Pinと昇圧
室1の環境圧Pとの差圧Δpを検出してそのデータを圧
力トランスジューサ23の4chに送る。
【0013】ヘルメット2の他方の側面には呼気を昇圧
室1内に排出するための呼気排出器7が接続されてい
る。この呼気排出器7の内部に、呼吸による排気流量L
outを測定するための差圧式排気流量計(以下、「排気
計」という)6が配設されている。この排気計6は吸気
計4と同様のものであって、排気ガスの通過差圧を導管
9でサンプリングし、センサ11で検出して圧力トラン
スジューサ23の2chで流量Loutに換算する。ま
た、この呼気排出器7の側面から導管21が引き出さ
れ、昇圧室1の外に設置されたガスモニタGMに連結さ
れ、ここで呼気ガス中のO2濃度とCO2濃度とが測定さ
れるようになっている。
【0014】ヘルメット2のマスク部16から圧力サン
プリング用の導管19が引き出され、被検者の口腔内圧
の変動、すなわち呼吸抵抗を測定するための呼吸抵抗セ
ンサ20に連結されている。この呼吸抵抗センサ20
は、マスク16内の圧力Prespと環境圧Pとを比較して
その差圧を検出し、呼吸抵抗Rとしてデータを圧力トラ
ンスジューサ23の3chに送る。
【0015】吸気供給器5、呼気排出器7の側面にはそ
れぞれ温度センサ17、22が装着され、吸気および呼
気の温度がそれぞれ温度測定用トランスジューサ18の
1chおよび2chに送られる。
【0016】また、潜水スーツ3の内部には、所要箇所
に複数の心拍センサ24および複数の体表温度センサ2
5が装着され、各心拍センサ24からの信号は昇圧室1
の外に設置された心拍計CPに送られ、また各体表温度
センサ25からの信号はそれぞれ温度測定用トランスジ
ューサ18の3chないし6chに送られるようになっ
ている。
【0017】以上説明した温度測定用トランスジューサ
18および圧力トランスジューサ23の各チャネルから
の信号はそれぞれ、ガスモニタGM、心拍計CPからの
情報、および図示しないが昇圧室1内の温度・湿度情報
などと共に昇圧室1の外に設置された図示しない監視・
解析用コンピュータに送られ、ここで総合的に情報処理
される。
【0018】吸気供給器5と呼気排出器7の外観をそれ
ぞれ図2(a)、図2(b)に示す。これらはいずれも
基本的にはパイプ継手の構成をなすものであって、中間
部にそれぞれ吸気計4、排気計6が同軸的に装着されて
いる。
【0019】図2(a)において、吸気供給器5は吸気
導入口5aと吸気導出口5bとを有する。吸気導入口5
aは、呼吸ガス供給源Cから送られてくる呼吸ガスを導
入する。この呼吸ガスは環境圧Pより差圧Δpだけ昇圧
されている。その差圧Δpはサンプリング口13aから
差圧センサ14に伝えられる。吸気計4の側面にはサン
プリング口4a、4bが形成されていて、それぞれの圧
力がここから導管セット8を経由して差圧センサ10に
伝えられ、吸気流量Linが求められる。また、吸気導出
口5bの近辺に温度センサ17が設けられ、吸気温度を
検出する。
【0020】この吸気供給器5は、その吸気導出口5b
で直接ヘルメット2に接続されている。吸気供給器5中
の呼吸ガスは、被検者の吸引に応じてヘルメット内の導
管を通ってデマンドレギュレータ15で環境圧P近辺ま
で降圧された上でマスク部16に供給される。この実施
例では、吸気供給器5内の呼吸ガスの圧力Pinは環境圧
Pより約7kgf/cm2G(Δp)だけ高く設定され
ている。
【0021】図2(b)において、呼気排出器7のヘル
メット側端部7aはヘルメット2の排気系に直接接続さ
れている。この端部7aの近辺には温度センサ22が装
着され、排気温度を検出する。また排気計6の側面には
サンプリング口6a、6bが形成されていて、それぞれ
の圧力がここから導管セット9を経由して差圧センサ1
1に伝えられ、排気流量Loutが求められる。排気放出
口7bの近辺にはガスモニタGM用のサンプリング口2
1aが形成されている。
【0022】(操作)次に、実施例の呼吸モニタリング
装置を用いた観測・計測操作について説明する。使用条
件に対応して調整されたヘルメット2と潜水スーツ3を
着用した被検者を常圧の昇圧室1に収容し、各種付属機
器のセッティング・調整を行う。吸気計4および排気計
6からそれぞれ導出された導管8、9中の弁V1、V2
よび弁V3、V4を開き、それぞれ均圧弁V9、V10によ
って吸気流量センサ10、排気流量センサ11のゼロ調
整を行った上でこれらの均圧弁V9、V10を閉じる。こ
れによって吸気流量Linと呼気流量Loutが測定できる
ようになる。
【0023】吸気供給器5内の呼吸ガス圧Pinと環境圧
Pとの差圧Δpは吸気圧センサ14によって検出する。
この吸気供給器5内の差圧Δpは、この実施例では、環
境圧Pの変化に係わらず常に約+7kgf/cm2Gを
保つように調整する。呼吸抵抗Rは、導管19中の弁V
5と環境圧導入弁V6を開き、均圧弁V11によりマスク部
16内を環境圧Pに対してゼロ調整した上でこの均圧弁
11を閉じることによって測定できるようになる。コン
ピュータのモニター用および解析用プログラムを立ち上
げ、また各種機器の始動、ゼロ調整およびスパン調整な
どを行う。
【0024】上記のセッティングを終了した後、呼吸ガ
ス供給源Cから呼吸ガスを供給する。この実施例で呼吸
ガスはヘリウムと酸素との混合ガスを用いた。次いで昇
圧室1の圧力Pを0ないし15kgf/cm2Gまで昇
圧する。この間、吸気供給器5内の圧力は、環境圧に対
して常に約+7kgf/cm2Gとなるように調節され
ているので、従って環境圧が15kgf/cm2Gとさ
れた時点で、吸気供給器5の内圧は約22kgf/cm
2Gになっている。呼吸関連情報およびそれ以外の身体
情報、例えば心拍数や体表温度の計測を開始する。
【0025】この呼吸モニタリング装置は、図3にデー
タ処理フローの概要を示すように、上記の各種センサを
用いることによって、昇圧室1内で吸気流量Lin、吸気
温度Tin、吸気差圧Δp、排気流量Lout、排気温度T
out、排気O2濃度、排気CO2濃度および呼吸抵抗Rの
データなどをサンプリングし、得られたデータを昇圧室
1外の監視・解析用コンピュータ(図示せず)で処理し
てグラフ化して観察すると共に、作業環境下の被検者の
呼吸情報として、吸気1回当り換気量、吸気分時換気
量、呼気1回当り換気量、呼気分時換気量、呼吸1回当
りO2消費量、分時O2消費量、呼吸1回当りCO2排出
量、分時CO2排出量、呼吸抵抗R−吸気流量Linカー
ブが描く面積として求められる吸気呼吸仕事量、呼吸抵
抗R−排気流量Loutカーブが描く面積として求められ
る呼気呼吸仕事量および平均呼吸数などの諸解析値を計
算し表示し記録する。
【0026】上記の各種データのサンプリングは10回
/秒で行い、約2分間のデータを1組としてデジタル保
存する。またサンプリングデータを解析するに際して
は、各データ間のサンプリング時差(タイムラグ)の補
正、校正係数特に吸気流量Linと排気流量Lout
の比較に基づく校正係数の決定、詳細に解析すべきデー
タ範囲の選定などを行い、その上で上記の解析値を算出
している。この他、例えば心拍数や体表温度の計測値が
身体情報として表示・記録される。
【0027】(測定例)上記の装置と上記の操作によっ
て、15kgf/cm2Gの高圧環境下で、安静態にあ
る被検者を対象に13日間測定を続けた。得られた測定
グラフの一部を図4ないし図6に示す。図4は呼吸に伴
う排気中の(a)O2濃度および(b)CO2濃度を時間
軸に対して記録したグラフであり、呼吸に伴ってO2
度とCO2濃度とが交替して増減する状況が記録されて
いる。
【0028】図5は(a)吸気流量Lin、(b)排気流
量Loutおよび(c)呼吸抵抗Rを時間軸に対して記録
したグラフであり、これらの推移状況が目視できる。図
6は呼吸に伴う吸気または排気の容積Lの変化と呼吸抵
抗Rの関係を記録したグラフの一例であって、この環状
部分の面積が吸気仕事量または呼気仕事量として計算さ
れる。
【0029】図7は上記の約2分間の計測結果が呼気デ
ータおよび吸気データとしてリアルタイムにディスプレ
イ上に表示された例である。これによってその時間帯に
おける呼吸状態を把握することができる。またこれらの
データを経時的に解析することによって試験期間中の被
検者の呼吸に関する情報を精密に分析することができ
る。従って、この測定例は、呼吸器の開発評価にも応用
することができる。この他に心拍数データや体表温度デ
ータも得られているので、これらと呼吸関連データを組
み合わせることによって、環境圧が人体に与える影響を
更に広範囲な観点から解析しまたは制御することができ
る。
【0030】上記の測定方法は、ドライ高圧環境、潜水
などのウェット高圧環境のシミュレーションに適用でき
るばかりでなく、宇宙空間など低圧環境のシミュレーシ
ョンにも有利に適用することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の呼吸モニタリング装置は、呼吸
器に環境圧より正の差圧を有する呼吸ガスを含む耐圧性
の吸気供給器が接続され、この吸気供給器に吸気流量計
と吸気差圧計とが設けられてなるものであるので、環境
圧力下でリアルタイムに吸気換気量変化を計測すること
ができる。呼吸器に呼気排出器が接続され、これに排気
流量計が設けられていれば環境圧力下でリアルタイムに
呼気換気量変化が計測できる。吸気流量計と排気流量計
が差圧式流量計であれば、計測に際して流通抵抗がない
ので呼吸器などの内部抵抗の測定を妨げない。呼気排出
器に酸素濃度および二酸化炭素濃度モニタが接続されて
いれば、環境圧力下でリアルタイムに被検者の呼吸代謝
が計測できる。呼吸器に呼吸抵抗計測手段が設けられて
いれば、この呼吸抵抗値と吸気または呼気流量値とから
それぞれ吸気仕事量、呼気仕事量を求めることができ
る。これらの諸情報がシミュレーションにより得られる
ことによって、特殊圧力環境下における作業管理技術や
呼吸器の開発、運動学的、生理学的な調査・研究などに
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における呼吸モニタリング
装置の構成と使用態様を示す概略図。
【図2】 上記の呼吸モニタリング装置に用いる(a)
吸気供給器と(b)呼気排出器を示す側面図。
【図3】 上記の呼吸モニタリング装置における呼吸関
連情報のデータ処理の流れを示すダイヤグラム。
【図4】 排気中の酸素濃度と二酸化炭素濃度の変動を
示すグラフ。
【図5】 吸気流量、排気流量および呼吸抵抗の変動を
示すグラフ。
【図6】 呼吸仕事量の一例を示すグラフ。
【図7】 ディスプレイ上のデータ表示を示す表示図。
【符号の説明】
2……呼吸器 4,6……差圧式流量計 5……吸気供給器 7……呼気排出器 14,20……差圧センサ 15……デマンドレギュレータ 17,22,25……温度センサ C……呼吸ガス供給源 GM……ガスモニタ CP……心拍数計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白根 義和 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本酸 素株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者が着用する呼吸器に、被検者の吸
    引時にのみ呼吸ガスを呼吸器に供給する差圧調整弁を介
    して、環境圧より高い正の差圧を有する呼吸ガスが導入
    された耐圧性の吸気供給器が接続され、この吸気供給器
    に吸気流量計測手段と吸気差圧計測手段とが設けられた
    呼吸モニタリング装置。
  2. 【請求項2】 吸気流量計測手段が差圧式流量計である
    請求項1に記載の呼吸モニタリング装置。
  3. 【請求項3】 呼吸器の排気系に呼気排出器が接続さ
    れ、この呼気排出器に排気流量計測手段が設けられた請
    求項1または請求項2に記載の呼吸モニタリング装置。
  4. 【請求項4】 排気流量計測手段が差圧式流量計である
    請求項3に記載の呼吸モニタリング装置。
  5. 【請求項5】 呼気排出器に呼気中の酸素濃度および二
    酸化炭素濃度を計測する手段が接続された請求項3また
    は請求項4に記載の呼吸モニタリング装置。
  6. 【請求項6】 呼吸器に呼吸抵抗を計測する手段が接続
    された請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の
    呼吸モニタリング装置。
  7. 【請求項7】 被検者の心拍数計測手段および体表温度
    計測手段を備えた請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載の呼吸モニタリング装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項1ないし請求項7のいずれか
    1項に記載の呼吸モニタリング装置を用い、経時的な吸
    気換気量変化、呼気換気量変化、酸素消費量変化、二酸
    化炭素排出量変化、呼吸数変化および呼吸仕事量の少な
    くとも1以上を計測演算処理して表示する手段を有する
    呼吸モニタリング装置。
JP7042202A 1995-03-01 1995-03-01 呼吸モニタリング装置 Pending JPH08229148A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999036128A1 (fr) * 1998-01-19 1999-07-22 Nippon Sanso Corporation Appareil et procede d'analyse de la consommation de gaz respirable
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WO2022055251A1 (ko) * 2020-09-08 2022-03-17 삼성전자 주식회사 소모 칼로리를 측정하는 전자 장치 및 그 제어 방법

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