JPH08227803A - 抵抗ペースト - Google Patents

抵抗ペースト

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Publication number
JPH08227803A
JPH08227803A JP3275395A JP3275395A JPH08227803A JP H08227803 A JPH08227803 A JP H08227803A JP 3275395 A JP3275395 A JP 3275395A JP 3275395 A JP3275395 A JP 3275395A JP H08227803 A JPH08227803 A JP H08227803A
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JP
Japan
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resistor
synthetic resin
resin
resistance paste
paste
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Pending
Application number
JP3275395A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Yasujima
俊明 安嶋
Hiroshi Ando
宏 安藤
Masaru Sato
勝 佐藤
Shuichi Tashiro
修一 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08227803A publication Critical patent/JPH08227803A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抵抗体の摩耗を低減して低接触抵抗、低ノイ
ズであって摺動寿命の長い抵抗体を提供する。 【構成】 合成樹脂溶液1内に複数種の導電剤2、3、
4、非導電性充填剤5を混合分散せしめて成る抵抗ペー
ストにおいて、導電剤の一種が平均粒子径0.1μm以
上0.5μm以下のサーマルブラックである抵抗ペース

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、抵抗ペーストに関
し、特に、可変抵抗器の抵抗体を形成する抵抗ペースト
に関する。
【0002】
【従来の技術】可変抵抗器に使用される抵抗ペースト
は、高沸点アルコール系溶剤中に溶解したフェノール樹
脂、エポキシ樹脂その他の熱硬化性合成樹脂にアセチレ
ンブラック、黒鉛その他の導電剤と三酸化二アルミニウ
ム、二酸化ケイ素、三酸化二クロム、フッ素樹脂の如き
非導電性充填剤とを混練して製造される。
【0003】ここで、この抵抗ペーストは、通常、合成
樹脂溶液2部に対して、導電剤と非導電性充填剤とを併
わせたもの1部程度の配合割合とされる。これらを混練
して形成したペーストを、ガラスエポキシ基板或はセラ
ミック基板に、スクリーン印刷により所定の形状に印刷
し、これをベルトコンベア式或はバッチ式の加熱硬化炉
により加熱硬化して抵抗体が製造される。
【0004】この抵抗体に摺動接触する金属製の摺動子
を具備して可変抵抗器或はポテンショメータが構成され
る。可変抵抗器は、例えば、自動車の高温雰囲気内に設
置される風向制御位置センサー、スロットルセンサに使
用されるが、この場合、摺動寿命は特に長いことが要請
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した抵抗体の具体
例としては、合成樹脂溶液にフェノール樹脂を使用し、
導電剤に平均粒子径0.01μm以上0.05μm以下
のアセチレンブラックと平均粒子径0.7μm以上6.
0μm以下の黒鉛とを配合して形成した抵抗ペーストを
使用して構成したものがある。この抵抗体を構成する抵
抗ペーストは、アセチレンブラック粒子および黒鉛粒子
に凝集性が認められ、合成樹脂溶液内における粒子の分
散性が良好ではなく均一に分散されないところから、構
成された抵抗体における粒子と合成樹脂との間の密着性
は良くない。従って、この抵抗体の摺動子の摺動に対す
る耐摩耗性は劣り、摺動寿命は必ずしも長くはない。そ
して、抵抗体が摩耗することに起因して接触抵抗が増大
し、接触抵抗の増大に随伴してノイズも増大する。即
ち、抵抗体に金属製の摺動子が摺動接触して剥離した抵
抗体微粉末は摺動子の抵抗体接触部に固着し、これが抵
抗体と摺動子との間に電気的機械的に介在することとな
って抵抗体と摺動子との間の接触抵抗は摺動回数の増加
につれて徐々に増大する。剥離して摺動子の抵抗体接触
部に固着した抵抗体微粉末は導電体としてではなくして
絶縁体として作用して抵抗体と摺動子との間の接触抵抗
を高める。この様な抵抗体を使用する可変抵抗器を、例
えば100〜120℃程度の高温雰囲気中に設置される
自動車用センサーに使用する場合、可変抵抗器の抵抗体
の摺動寿命は特に短くなる。これは高温度雰囲気に曝さ
れて合成樹脂は軟化し、抵抗体における粒子と合成樹脂
との間の密着性が更に悪化するからであると考えられて
いる。
【0006】この発明は、摺動寿命の長い抵抗ペースト
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】合成樹脂溶液1内に複数
種の導電剤2、3、4、非導電性充填剤5を混合分散せ
しめて成る抵抗ペーストにおいて、導電剤の一種が平均
粒子径0.1μm以上0.5μm以下のサーマルブラッ
クである抵抗ペーストを構成した。そして、サーマルブ
ラックの混合割合は全導電剤の50wt%以上90wt
%以下である抵抗ペーストを構成した。
【0008】また、合成樹脂溶液はジアリルイソフタレ
ート樹脂、芳香族変性フェノール樹脂、フェノールレゾ
ール樹脂、フェノールノボラック樹脂の内から選択され
た何れか一種の熱硬化性合成樹脂である抵抗ペーストを
構成した。
【0009】
【実施例】この発明の実施例を図を参照して説明する。
図1はこの発明の抵抗ペーストの製造工程を説明する図
である。この製造工程においては、合成樹脂溶液として
高沸点アルコール系溶剤に50wt%〜60wt%の熱
硬化性合成樹脂を溶解した熱硬化性合成樹脂溶液1を使
用する。この熱硬化性合成樹脂としては、ジアリルイソ
フタレート樹脂、芳香族変性フェノール樹脂、フェノー
ルレゾール樹脂、フェノールノボラック樹脂の内から選
択された何れか一種の熱硬化性合成樹脂を使用する。
【0010】導電剤として全導電剤の50wt%以上9
0wt%以下の範囲内において、平均粒子径0.1μm
以上0.5μm以下のサーマルブラック2を使用する。
ここで、カーボンブラックの製法の内の一つであるサー
マル法により製造されたカーボンブラックを「サーマル
ブラック」と称し、カーボンブラックの中において最大
級の粒子径と粒子同士の凝集構造が殆ど認められない性
質を有するものである(「改訂 炭素材料入門」、仲田
俊夫編、炭素材料学会 発行、第176、177頁参
照)。この発明において採用される0.1μm以上、
0.5μm以下というサーマルブラック2の平均粒子径
は、抵抗ペーストの従来例におけるアセチレンブラック
の平均粒子径0.01μm以上0.05μm以下の10
倍にも相当する大きい粒子径である。この平均粒子径の
サーマルブラック2に、その他の導電剤としてアセチレ
ンブラック3および黒鉛4を混合して使用する。
【0011】また、非導電性充填剤5として三酸化二ア
ルミニウム、三酸化二クロム、二酸化ケイ素、テフロン
樹脂の1〜3種類を使用する。サーマルブラック1の混
合割合を上述の如く全導電剤の50wt%以上90wt
%以下と限定する理由は50wt%未満であると耐摩耗
性の改善が少なく、90wt%を超えると抵抗ペースト
は粘性に乏しくなり、抵抗ペーストとしての使用が困難
になるからである。そして、サーマルブラック1の平均
粒子径を上述の如く0.1μm以上0.5μm以下と限
定する理由は、0.1μm未満とすると耐摩耗性の改善
が少なく、0.5μmを超えると所望の抵抗値が得られ
なくなるからである。
【0012】熱硬化性合成樹脂を上述の如くジアリルイ
ソフタレート樹脂、芳香族変性フェノール樹脂、フェノ
ールレゾール樹脂、フェノールノボラック樹脂の内から
選択された何れか一種の熱硬化性合成樹脂と限定する理
由は、形成される抵抗体が熱的に安定であり、高温雰囲
気においても摺動子の摺動に起因する抵抗体の摩耗は少
なく、接触抵抗の増加は極く小さく安定であるからであ
る。
【0013】以上の通り、抵抗ペーストを構成する導電
剤として通常のアセチレンブラックの約10倍程度とい
う大きな平均粒子径を有し、分散性の良好なサーマルブ
ラック粒子の所定量を配合し、熱硬化性合成樹脂との間
の密着性を高めることにより抵抗体の摩耗を低減し、低
接触抵抗および低ノイズであって摺動寿命の長い抵抗体
を形成することができる。
【0014】以下において、この発明の抵抗ペーストの
製造工程を具体的に説明する。熱硬化性合成樹脂溶液
1、サーマルブラック2、アセチレンブラック3および
黒鉛4、非導電性充填剤5より成る原材料の所定量をそ
れぞれ計量し、これら原材料を擂潰機6を構成する乳鉢
に供給して混合棒により攪拌することにより予備混合す
る。予備混合された原材料は、次いで、ロールミル7に
より混合および粉砕され、目的とする抵抗ペースト8が
形成される。
【0015】この様にして形成された抵抗ペースト8
は、絶縁基板9にスクリーン印刷し、これを加熱硬化炉
において240℃、2時間の加熱硬化をして抵抗体10
を構成することができる。11は抵抗体10に接続する
端子である。ここで、図2ないし図4を参照し、サーマ
ルブラック2の混合割合を全導電剤の75wt%として
形成した抵抗ペースト8により構成された抵抗体の可変
抵抗器と、上述した従来の抵抗体の可変抵抗器とを比較
する。
【0016】図2は摺動回数と接触抵抗値の関係を示す
グラフであり、(a)は摺動回数が200万サイクルに
到る接触抵抗値を示すグラフであり、(b)は摺動回数
が100万サイクルに到る接触抵抗値を接触抵抗値の縮
尺を拡大して示すグラフである。ここに示される接触抵
抗値の測定は可変抵抗器を120℃の高温雰囲気に曝し
た状態において実施されたものである。図2(a)に示
される通り可変抵抗器の従来例は、摺動回数が100万
サイクル近傍から接触抵抗値が急激に増大するのに対し
て、この発明の可変抵抗器は摺動回数が200万サイク
ルに到っても初期値と同様の良好な接触抵抗値を示して
いる。
【0017】図3は図2の接触抵抗値を測定する仕方を
示している。可変抵抗器VR に対してその固定端子1お
よび接触点2を介して定電流源Aから1mAの定電流を
供給し、オシロスコープその他の電圧監視装置OS を固
定端子1と定電流源Aとの間に接続して電圧を測定し、
接触点2における接触抵抗値を計算する。図4は可変抵
抗器の摺動回数と抵抗体の摩耗深さを示したグラフであ
り、この発明の可変抵抗器は、可変抵抗器の従来例と比
較して、抵抗体の摩耗深さを大きく低減することができ
たことを示している。
【0018】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明に依れ
ば、抵抗ペーストを構成する導電剤として通常のアセチ
レンブラックの約10倍程度の0.1μm以上0.5μ
m以下という大きな平均粒子径を有するサーマルブラッ
ク粒子を使用して熱硬化性合成樹脂との間の密着性を高
めることにより、抵抗体の摩耗を低減し、接触抵抗の増
加の少ない摺動寿命の長い抵抗体を構成することができ
る。この場合、サーマルブラックの混合割合はこれを全
導電剤の50wt%以上90wt%以下とすることによ
り、抵抗体製造に際して抵抗ペーストの取り扱いが容易
となり、更に良好な抵抗体を形成することができる。そ
して、合成樹脂溶液としてジアリルイソフタレート樹
脂、芳香族変性フェノール樹脂、フェノールレゾール樹
脂、フェノールノボラック樹脂の内から選択された何れ
か一種を使用することにより、形成される抵抗体は熱的
に安定し、高温雰囲気においても摺動子の摺動に起因す
る抵抗体の摩耗は少なく、接触抵抗の増加は極く小さく
安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の抵抗ペーストの製造工程を説明する
図である。
【図2】可変抵抗器の摺動回数と接触抵抗値の関係を示
すグラフであり、(a)は摺動回数が200万サイクル
に到る接触抵抗値を示すグラフであり、(b)は摺動回
数が100万サイクルに到る接触抵抗値を示すグラフで
ある。
【図3】接触抵抗値の測定の仕方を示す図である。
【図4】可変抵抗器の摺動回数と抵抗体の摩耗深さの関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 熱硬化性合成樹脂溶液 2 サーマルブラック 3 アセチレンブラック 4 黒鉛 5 非導電性充填剤 6 擂潰機 7 ロールミル 8 抵抗ペースト 9 絶縁基板 10 抵抗体 11 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 修一 神奈川県座間市相武台2丁目268番地 東 京コスモス電機株式会社神奈川工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂溶液内に複数種の導電剤、非導
    電性充填剤を混合分散せしめて成る抵抗ペーストにおい
    て、導電剤の一種が平均粒子径0.1μm以上0.5μ
    m以下のサーマルブラックであることを特徴とする抵抗
    ペースト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される抵抗ペーストにお
    いて、サーマルブラックの混合割合は全導電剤の50w
    t%以上90wt%以下であることを特徴とする抵抗ペ
    ースト。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される抵抗ペーストにお
    いて、合成樹脂溶液はジアリルイソフタレート樹脂、芳
    香族変性フェノール樹脂、フェノールレゾール樹脂、フ
    ェノールノボラック樹脂の内から選択された何れか一種
    の熱硬化性合成樹脂であることを特徴とする抵抗ペース
    ト。
JP3275395A 1995-02-22 1995-02-22 抵抗ペースト Pending JPH08227803A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215102A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Mikuni Corp 位置検出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215102A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Mikuni Corp 位置検出装置

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