JPH08226767A - 直流アーク炉用の炉容器 - Google Patents
直流アーク炉用の炉容器Info
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- JPH08226767A JPH08226767A JP7335355A JP33535595A JPH08226767A JP H08226767 A JPH08226767 A JP H08226767A JP 7335355 A JP7335355 A JP 7335355A JP 33535595 A JP33535595 A JP 33535595A JP H08226767 A JPH08226767 A JP H08226767A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
- F27D—DETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
- F27D11/00—Arrangement of elements for electric heating in or on furnaces
- F27D11/08—Heating by electric discharge, e.g. arc discharge
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21C—PROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
- C21C5/00—Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
- C21C5/52—Manufacture of steel in electric furnaces
- C21C5/5229—Manufacture of steel in electric furnaces in a direct current [DC] electric arc furnace
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F27—FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
- F27B—FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
- F27B3/00—Hearth-type furnaces, e.g. of reverberatory type; Tank furnaces
- F27B3/10—Details, accessories, or equipment peculiar to hearth-type furnaces
- F27B3/24—Cooling arrangements
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- F27D1/00—Casings; Linings; Walls; Roofs
- F27D1/12—Casings; Linings; Walls; Roofs incorporating cooling arrangements
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 直流アーク炉用の炉容器の場合に、偏向補償
を簡単にトリミングでき、かつ炉の停止又は改造なしに
実現可能な、加えて、あらゆる炉寸法及び炉出力に適用
可能な措置を提供すること。 【解決手段】 耐熱性壁部の、有利にはスラグ線S上方
に位置する区域が、複数の水冷式鋼製壁部セグメント3
から成り、これらセグメント3の少なくとも1個が非磁
性材料製であり、有利には、炉容器1の、給電装置7と
は反対の側に配置されるようにし、これにより、炉容器
の下又は横に延び、アークの偏向を生じさせる大電流線
の作用を補償し得るようにした。更に、この非磁性壁部
セグメント3の作用の1部又はほとんど全部が、セグメ
ント3に外部から取外し可能に取付けられたトリミング
プレート19により消去できるようにし、偏向のトリミ
ングを最適化するようにした。
を簡単にトリミングでき、かつ炉の停止又は改造なしに
実現可能な、加えて、あらゆる炉寸法及び炉出力に適用
可能な措置を提供すること。 【解決手段】 耐熱性壁部の、有利にはスラグ線S上方
に位置する区域が、複数の水冷式鋼製壁部セグメント3
から成り、これらセグメント3の少なくとも1個が非磁
性材料製であり、有利には、炉容器1の、給電装置7と
は反対の側に配置されるようにし、これにより、炉容器
の下又は横に延び、アークの偏向を生じさせる大電流線
の作用を補償し得るようにした。更に、この非磁性壁部
セグメント3の作用の1部又はほとんど全部が、セグメ
ント3に外部から取外し可能に取付けられたトリミング
プレート19により消去できるようにし、偏向のトリミ
ングを最適化するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流アーク炉用の
炉容器、それも耐熱性の壁部と、鋼製の容器外套と、底
部電極と、溶解電極とを有し、これら電極が、容器の外
側横に配置された給電装置から大電流線を介して給電さ
れる形式の炉容器に関するものである。
炉容器、それも耐熱性の壁部と、鋼製の容器外套と、底
部電極と、溶解電極とを有し、これら電極が、容器の外
側横に配置された給電装置から大電流線を介して給電さ
れる形式の炉容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の炉容器は、ABBプロセス・オ
ートメーション社(CH‐5401バーデン/スイス)
の 発行日付のない刊行物“アーク炉”、特にその9ペ
ージ、左上の図により公知である。
ートメーション社(CH‐5401バーデン/スイス)
の 発行日付のない刊行物“アーク炉”、特にその9ペ
ージ、左上の図により公知である。
【0003】金属溶解炉は、普通、鋼製構造体として構
成されている。容器内の高温から保護するため、溶融区
域には耐火材料製のライニングが装着されている。溶融
区域(スラグ線)上方には、冷却パネルとも呼ばれる水
冷式壁部セグメントから成る容器外套が設けられ、応力
負荷の大きい部分が熱作用から保護されている。
成されている。容器内の高温から保護するため、溶融区
域には耐火材料製のライニングが装着されている。溶融
区域(スラグ線)上方には、冷却パネルとも呼ばれる水
冷式壁部セグメントから成る容器外套が設けられ、応力
負荷の大きい部分が熱作用から保護されている。
【0004】この種の金属溶解炉用の容器は、冒頭に挙
げた刊行物“アーク炉”又はドイツ特許第274562
2号明細書により公知である。スラグ線上方に位置する
容器壁部区域は、鋼管で構成された冷却パネルから成っ
ている。前記刊行物に記載の容器の場合は、鋼管が互い
に間隔を置いて配置され、鋼管相互の間隙は金属ストリ
ップでふさがれている。また、ドイツ特許第27456
22号の容器の場合は、壁部パネルが、互いに密接配置
されたコイル状の冷却管から成り、冷却管の両端は露出
している。これらいずれの場合も、管は、薄板外套又は
骨組として構成された保持壁に取付けられている。
げた刊行物“アーク炉”又はドイツ特許第274562
2号明細書により公知である。スラグ線上方に位置する
容器壁部区域は、鋼管で構成された冷却パネルから成っ
ている。前記刊行物に記載の容器の場合は、鋼管が互い
に間隔を置いて配置され、鋼管相互の間隙は金属ストリ
ップでふさがれている。また、ドイツ特許第27456
22号の容器の場合は、壁部パネルが、互いに密接配置
されたコイル状の冷却管から成り、冷却管の両端は露出
している。これらいずれの場合も、管は、薄板外套又は
骨組として構成された保持壁に取付けられている。
【0005】新型の高性能直流アーク炉の場合、アーク
が、多少の差はあれ著しく横方向へ偏向されることが判
明している。この偏向は、大電流線を取囲む磁界による
もので、結果として、炉の壁や蓋に著しい摩耗を生じさ
せる。加えて、炉内でのエネルギー分布が不均等になる
ため、付加的なエネルギー損失が生じる。
が、多少の差はあれ著しく横方向へ偏向されることが判
明している。この偏向は、大電流線を取囲む磁界による
もので、結果として、炉の壁や蓋に著しい摩耗を生じさ
せる。加えて、炉内でのエネルギー分布が不均等になる
ため、付加的なエネルギー損失が生じる。
【0006】このアークの横方向偏向を解消するため
に、これまで事実上2つの対策が取られて来た:すなわ
ち、偏向がなくなる方向へ電極を偏心的にずらして配置
すること(ヨーロッパ特許第0158937号明細書)
と、大電流線を炉のプラットホーム周囲のより高い平面
に配置し、炉容器の、給電装置とは反対側で初めて下方
へ案内し、底部電極接続部へ接続する(ヨーロッパ特許
公開第0518070号明細書)こととである。
に、これまで事実上2つの対策が取られて来た:すなわ
ち、偏向がなくなる方向へ電極を偏心的にずらして配置
すること(ヨーロッパ特許第0158937号明細書)
と、大電流線を炉のプラットホーム周囲のより高い平面
に配置し、炉容器の、給電装置とは反対側で初めて下方
へ案内し、底部電極接続部へ接続する(ヨーロッパ特許
公開第0518070号明細書)こととである。
【0007】これら2つの対策の場合、アークの偏向に
対する影響が立証されている。しかし、実際に実現可能
な偏心配置では、偏向を完全に解消するには不十分であ
る。他方、大電流線を前記のように配置する措置は、効
果的な対策であることが判明している。しかし、この措
置の欠点は、その効果をあらかじめ確定することが極め
て困難なことである。理由は、炉及び炉の設置場所のと
ころに存在するすべての磁性構成部材と、それらの磁気
飽和の値を計算に入れる必要があるからである。
対する影響が立証されている。しかし、実際に実現可能
な偏心配置では、偏向を完全に解消するには不十分であ
る。他方、大電流線を前記のように配置する措置は、効
果的な対策であることが判明している。しかし、この措
置の欠点は、その効果をあらかじめ確定することが極め
て困難なことである。理由は、炉及び炉の設置場所のと
ころに存在するすべての磁性構成部材と、それらの磁気
飽和の値を計算に入れる必要があるからである。
【0008】実際には、大電流線の前記の特殊な配置に
は、結果的に偏向を過剰修正する危険があることが判明
した。つまり、アーク偏向の所期の補償が、逆方向の偏
向を生じさせるため、偏向に関連する問題が、炉内部の
別の区域に移っただけの結果に終わる。
は、結果的に偏向を過剰修正する危険があることが判明
した。つまり、アーク偏向の所期の補償が、逆方向の偏
向を生じさせるため、偏向に関連する問題が、炉内部の
別の区域に移っただけの結果に終わる。
【0009】こうした経験を考慮に入れて、大電流線シ
ステムを構成変更もしくは改造することは可能ではある
が、その後に偏向が効果的に解消される保証はない。加
えて、大電流線システムの構成変更もしくは改造には、
高額の出費と時間が必要である。また、一定時間、炉の
稼働を中止せねばならない。更に、このようにして、特
定の炉寸法及び電極電流に対する解決策を見出すことが
できても、その解決策を別の寸法及び又は出力の炉に対
して、無条件で転用することはできない。
ステムを構成変更もしくは改造することは可能ではある
が、その後に偏向が効果的に解消される保証はない。加
えて、大電流線システムの構成変更もしくは改造には、
高額の出費と時間が必要である。また、一定時間、炉の
稼働を中止せねばならない。更に、このようにして、特
定の炉寸法及び電極電流に対する解決策を見出すことが
できても、その解決策を別の寸法及び又は出力の炉に対
して、無条件で転用することはできない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、直流アーク炉用の炉容器の場合に、偏向修正を簡
単にトリミングでき、かつ炉の停止又は改造なしに実現
可能な、加えて、あらゆる炉寸法及び炉出力に適用でき
る措置を提供することである。
題は、直流アーク炉用の炉容器の場合に、偏向修正を簡
単にトリミングでき、かつ炉の停止又は改造なしに実現
可能な、加えて、あらゆる炉寸法及び炉出力に適用でき
る措置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、次のようにすることによって解決された。すなわ
ち、容器外套の少なくとも1つの壁部区画が、非磁性材
料、有利には非磁性鋼又は非磁性銅から成るようにし、
かつまた、この壁部区画を、有利には、炉容器の、給電
装置とは反対の側に配置するようにしたのである。
れば、次のようにすることによって解決された。すなわ
ち、容器外套の少なくとも1つの壁部区画が、非磁性材
料、有利には非磁性鋼又は非磁性銅から成るようにし、
かつまた、この壁部区画を、有利には、炉容器の、給電
装置とは反対の側に配置するようにしたのである。
【0012】
【発明の効果】本発明は、特に次の炉容器の場合に効果
的に実現できる。そなわち、スラグ線上方に位置する区
域が、保持構造体に取付けられた鋼製の水冷式複数壁部
セグメントから成っている炉容器の場合である。
的に実現できる。そなわち、スラグ線上方に位置する区
域が、保持構造体に取付けられた鋼製の水冷式複数壁部
セグメントから成っている炉容器の場合である。
【0013】本発明は、その場合、次の知見を基礎とし
ている:電極を流れる直流電流が、電極の周囲に磁界を
発生させる。電極が無限の長さを有する理想の状態であ
って、磁性構成部材が不在の場合、次の式が成り立つ: B=μ0・I/2πr この式において、Bは磁界(単位はテスラ)、Iは電極
を通過する電流(アンペア)、rは電極縦軸線からの間
隔(メートル)、μ0は定数(4π・10−7)であ
る。実際には、電極の長さは有限であるから、磁界は縮
小する。電極周囲の磁性構成部材、例えば容器壁部のた
め、磁界の分布変更は簡単には計算できない。特に、こ
の場合、炉容器の下に配設された大電流線が影響する。
ている:電極を流れる直流電流が、電極の周囲に磁界を
発生させる。電極が無限の長さを有する理想の状態であ
って、磁性構成部材が不在の場合、次の式が成り立つ: B=μ0・I/2πr この式において、Bは磁界(単位はテスラ)、Iは電極
を通過する電流(アンペア)、rは電極縦軸線からの間
隔(メートル)、μ0は定数(4π・10−7)であ
る。実際には、電極の長さは有限であるから、磁界は縮
小する。電極周囲の磁性構成部材、例えば容器壁部のた
め、磁界の分布変更は簡単には計算できない。特に、こ
の場合、炉容器の下に配設された大電流線が影響する。
【0014】いま、単数又は複数の(正規‐)磁性壁部
セグメントを、非磁性材料に換えると、そのセグメント
区域に起磁力の集中が生じる。これによって、通電電極
磁界の分布変更が生じ、この分布変更は、付加的磁界
(窓磁界Fensterfeld)によって示すことができる。電
極の区域では、“窓磁界”の磁界線がアークと交差す
る。そのさい、非磁性壁部セグメントから離れる方向へ
働く力がアークに加わる。このようにすることにより、
要するに、炉容器の下又は横を給電装置から底部電極ま
で延びている大電流線の影響を、十分に補償できる。
セグメントを、非磁性材料に換えると、そのセグメント
区域に起磁力の集中が生じる。これによって、通電電極
磁界の分布変更が生じ、この分布変更は、付加的磁界
(窓磁界Fensterfeld)によって示すことができる。電
極の区域では、“窓磁界”の磁界線がアークと交差す
る。そのさい、非磁性壁部セグメントから離れる方向へ
働く力がアークに加わる。このようにすることにより、
要するに、炉容器の下又は横を給電装置から底部電極ま
で延びている大電流線の影響を、十分に補償できる。
【0015】ところで、非磁性材料製の壁部セグメント
を1個だけ組付けても既に偏向の過剰補償が生じること
がある。このため、本発明の別の構成によれば、この窓
磁界の補償作用が次のようにして低減される。すなわ
ち、非磁性壁部セグメントが、磁性材料製のトリミング
プレートによって外側から、最大限でも部分的に被覆で
きるようにするのである。このトリミングプレートは、
非磁性壁部セグメント上に、直接に、あまり間隔を設け
ることなく配置でき、しかも、隣接する単数又は複数の
“正規”壁部セグメントと重ねることもできる。しか
し、また、非磁性壁部セグメントから間隔をおいて、例
えば、壁部セグメントの保持構造体の外側に取付けるこ
ともできる。このトリミングプレートは、また、簡単に
着脱可能な部分に分割しておくこともできる。特に有利
な変化形によれば、トリミングプレートを相互移動可能
な2個の半部から構成して、これら半部が、多少の差は
あれ接近位置にあるようにするか、もしくは、双方の半
部を、隣接する“正規”壁部セグメント上方へ部分的に
ずらして配置するようにする。このようにすることによ
り、トリミングプレートの有効面積を簡単に変更するこ
とができる。別の変化形の場合は、非磁性壁部セグメン
トからのトリミングプレートの間隔が変更可能に構成さ
れている。その場合、トリミングプレートを、外方へ、
つまり炉容器から更に離間する方向へ移動させれば、偏
向の補償作用がより強力になる。トリミングプレートを
内方へずらせた場合には、補償作用は弱くなる。非磁性
壁部セグメントを、完全に、間隔なしにトリミングプレ
ートで被覆すると、補償作用はゼロになる。
を1個だけ組付けても既に偏向の過剰補償が生じること
がある。このため、本発明の別の構成によれば、この窓
磁界の補償作用が次のようにして低減される。すなわ
ち、非磁性壁部セグメントが、磁性材料製のトリミング
プレートによって外側から、最大限でも部分的に被覆で
きるようにするのである。このトリミングプレートは、
非磁性壁部セグメント上に、直接に、あまり間隔を設け
ることなく配置でき、しかも、隣接する単数又は複数の
“正規”壁部セグメントと重ねることもできる。しか
し、また、非磁性壁部セグメントから間隔をおいて、例
えば、壁部セグメントの保持構造体の外側に取付けるこ
ともできる。このトリミングプレートは、また、簡単に
着脱可能な部分に分割しておくこともできる。特に有利
な変化形によれば、トリミングプレートを相互移動可能
な2個の半部から構成して、これら半部が、多少の差は
あれ接近位置にあるようにするか、もしくは、双方の半
部を、隣接する“正規”壁部セグメント上方へ部分的に
ずらして配置するようにする。このようにすることによ
り、トリミングプレートの有効面積を簡単に変更するこ
とができる。別の変化形の場合は、非磁性壁部セグメン
トからのトリミングプレートの間隔が変更可能に構成さ
れている。その場合、トリミングプレートを、外方へ、
つまり炉容器から更に離間する方向へ移動させれば、偏
向の補償作用がより強力になる。トリミングプレートを
内方へずらせた場合には、補償作用は弱くなる。非磁性
壁部セグメントを、完全に、間隔なしにトリミングプレ
ートで被覆すると、補償作用はゼロになる。
【0016】この操作は炉の稼働を停止することなしに
実施できるので、作業員が、炉の作動状況を観察して、
アークの偏向や摩耗が認められれば、偏向をトリミング
する対応措置をとり、所望の補償を達成することが、今
や初めて可能になった。複数部分からなるトリミングプ
レートの場合、この操作は、遠隔操作により簡単に行う
ことができる。
実施できるので、作業員が、炉の作動状況を観察して、
アークの偏向や摩耗が認められれば、偏向をトリミング
する対応措置をとり、所望の補償を達成することが、今
や初めて可能になった。複数部分からなるトリミングプ
レートの場合、この操作は、遠隔操作により簡単に行う
ことができる。
【0017】実際には、その場合、前記のトリミングに
より最適磁界分布を実現するためには、演繹的かつ意識
的に、非磁性壁部セグメントによる過剰補償に甘んじな
ければならなくなる。本発明の別の一般的効果は、各炉
に、非磁性壁部セグメントとトリミング装置とを有する
セグメント構成の上部炉を、後装備できることである。
これは、トリミング装置を、新たに組付ける壁部セグメ
ントと一緒に1つの構成単位にまとめることができるた
めである。
より最適磁界分布を実現するためには、演繹的かつ意識
的に、非磁性壁部セグメントによる過剰補償に甘んじな
ければならなくなる。本発明の別の一般的効果は、各炉
に、非磁性壁部セグメントとトリミング装置とを有する
セグメント構成の上部炉を、後装備できることである。
これは、トリミング装置を、新たに組付ける壁部セグメ
ントと一緒に1つの構成単位にまとめることができるた
めである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の複数実施例と、
これら実施例により達せられるその他の効果を、図面に
つき説明する。
これら実施例により達せられるその他の効果を、図面に
つき説明する。
【0019】図1に極めて簡単に略示した直流アーク炉
設備には、炉容器1、電極保持アーム6のところに配置
された溶解電極2、炉容器の横に配置された給電装置7
が備えられている。また、大電流線8−が溶解電極へ通
じ、別の大電流線8+が底部電極9へ通じている。炉容
器1自体は、下部炉Uと、上部炉Oと、炉の蓋Dとから
成っている。スラグ線S上方の上部炉Oは、鋼製の複数
水冷式壁部セグメントにより構成されている。これらの
壁部セグメントは、その設計構造、取付け形式、冷却液
接続部に関しては、冒頭に挙げた刊行物の9頁、左上の
図、又はドイツ特許第2745622号明細書の図1及
び図2に、記載かつ説明されている壁部セグメントに合
致している。
設備には、炉容器1、電極保持アーム6のところに配置
された溶解電極2、炉容器の横に配置された給電装置7
が備えられている。また、大電流線8−が溶解電極へ通
じ、別の大電流線8+が底部電極9へ通じている。炉容
器1自体は、下部炉Uと、上部炉Oと、炉の蓋Dとから
成っている。スラグ線S上方の上部炉Oは、鋼製の複数
水冷式壁部セグメントにより構成されている。これらの
壁部セグメントは、その設計構造、取付け形式、冷却液
接続部に関しては、冒頭に挙げた刊行物の9頁、左上の
図、又はドイツ特許第2745622号明細書の図1及
び図2に、記載かつ説明されている壁部セグメントに合
致している。
【0020】本発明によれば、炉容器壁は、通常の場
合、給電装置7と向かい合った位置にある壁部区画が、
非磁性鋼又は非磁性銅から成る単数又は複数の壁部セグ
メントにより形成されている。
合、給電装置7と向かい合った位置にある壁部区画が、
非磁性鋼又は非磁性銅から成る単数又は複数の壁部セグ
メントにより形成されている。
【0021】壁部セグメントは、水平方向に延びる複数
非磁性鋼管10を有している。これらの管10は、例え
ば、互いに密接せずに、垂直方向に間隔をおいて配置さ
れ、管10と同じ材料製の金属ストリップ11を介し
て、例えば溶接により互いに接合されている。管10の
間に残る間隙12には、壁部セグメント3の組付けの前
又は後に、耐火材料を充填する。隣接壁部セグメント間
の間隙も同様である。壁部セグメント3は、骨組状の保
持構造体によって保持されている。この保持構造体のう
ち、図示の例の場合、冷却液の供給・排出用の管13〜
16が示されている。保持構造体の部材には、このほか
に、壁部セグメントを下部炉(図示せず)に載置するの
に役立つ支持アングル部材17、並びに炉の蓋(同じく
図示せず)用の支持面である支持プレーと18が含まれ
ている。その限りにおいて、この壁部セグメントの構造
は、管10及び金属ストリップの材料は別として、従来
技術に合致している。
非磁性鋼管10を有している。これらの管10は、例え
ば、互いに密接せずに、垂直方向に間隔をおいて配置さ
れ、管10と同じ材料製の金属ストリップ11を介し
て、例えば溶接により互いに接合されている。管10の
間に残る間隙12には、壁部セグメント3の組付けの前
又は後に、耐火材料を充填する。隣接壁部セグメント間
の間隙も同様である。壁部セグメント3は、骨組状の保
持構造体によって保持されている。この保持構造体のう
ち、図示の例の場合、冷却液の供給・排出用の管13〜
16が示されている。保持構造体の部材には、このほか
に、壁部セグメントを下部炉(図示せず)に載置するの
に役立つ支持アングル部材17、並びに炉の蓋(同じく
図示せず)用の支持面である支持プレーと18が含まれ
ている。その限りにおいて、この壁部セグメントの構造
は、管10及び金属ストリップの材料は別として、従来
技術に合致している。
【0022】冒頭で詳説したように、非磁性材料、有利
には非磁性鋼又は非磁性銅から成る壁部セグメントを組
付けることにより、アークの偏向に決定的に影響を与え
ることができる。セグメント構成にすることに応じて、
必要となることは、前述のように壁部セグメントを構成
することだけではない。2つ以上の隣接壁部セグメント
をも、前述の材料製とする必要が生じる場合もある。有
利には、アーク偏向の過剰補償を始めから予定して、作
業経験にもとづいて微調整ができるように処置する。
には非磁性鋼又は非磁性銅から成る壁部セグメントを組
付けることにより、アークの偏向に決定的に影響を与え
ることができる。セグメント構成にすることに応じて、
必要となることは、前述のように壁部セグメントを構成
することだけではない。2つ以上の隣接壁部セグメント
をも、前述の材料製とする必要が生じる場合もある。有
利には、アーク偏向の過剰補償を始めから予定して、作
業経験にもとづいて微調整ができるように処置する。
【0023】この微調整は、本発明によれば、1個以上
のトリミングプレート19ないし20a,20bを、外
側から単数又は複数の非磁性壁部セグメント3に取付け
ることによって行われる。
のトリミングプレート19ないし20a,20bを、外
側から単数又は複数の非磁性壁部セグメント3に取付け
ることによって行われる。
【0024】図2及び図3に示された第1実施例の場
合、非磁性材料製の壁部セグメント3の作用を低減する
ため、トリミングプレート19が、壁部セグメントの直
ぐ外側に取外し可能に取付けられている。この目的のた
め、管10ないし金属ストリップ11には、非磁性材料
製の間挿プレートが取付けられている。これらの間挿プ
レートは外方へ垂直に延びるラグ21を有している。こ
れらのラグは、キー22を差込む穴を有している。トリ
ミングプレート19は、穴23を有しているので、ラグ
21に上からはめ込み、キー22を介して固定できる。
トリミングプレートの壁厚dは、管10の壁厚wの少な
くとも2倍の厚さに選定しておく。
合、非磁性材料製の壁部セグメント3の作用を低減する
ため、トリミングプレート19が、壁部セグメントの直
ぐ外側に取外し可能に取付けられている。この目的のた
め、管10ないし金属ストリップ11には、非磁性材料
製の間挿プレートが取付けられている。これらの間挿プ
レートは外方へ垂直に延びるラグ21を有している。こ
れらのラグは、キー22を差込む穴を有している。トリ
ミングプレート19は、穴23を有しているので、ラグ
21に上からはめ込み、キー22を介して固定できる。
トリミングプレートの壁厚dは、管10の壁厚wの少な
くとも2倍の厚さに選定しておく。
【0025】図2及び図3には、1個の壁部セグメント
3に対して、ほぼ壁部セグメントの半分の面を被覆する
1個だけのトリミングプレート19が示されている。し
かし、言うまでもなく、管13と支持アングル部材17
との間には、別のトリミングプレートを組付けて、そこ
に同じように固定することができる。また、トリミング
プレート19を周方向に下位分割して、各部分を別個に
固定し、作業経験にもとづき、アークに対して最適補償
を行い得るようにすることもできる。
3に対して、ほぼ壁部セグメントの半分の面を被覆する
1個だけのトリミングプレート19が示されている。し
かし、言うまでもなく、管13と支持アングル部材17
との間には、別のトリミングプレートを組付けて、そこ
に同じように固定することができる。また、トリミング
プレート19を周方向に下位分割して、各部分を別個に
固定し、作業経験にもとづき、アークに対して最適補償
を行い得るようにすることもできる。
【0026】事実上、壁部セグメントの外壁に取付けら
れる単数又は複数のトリミングプレート19の代わり
に、壁部セグメントの、事実上全外面を被覆する1個だ
けのトリミングプレート19を用いることも可能であ
る。この形式は、例えば図4及び図5に示してある。こ
の場合、トリミングプレート19は、ねじ山付き控えボ
ルト24により非磁性壁部セグメント3に固定されてい
る。トリミングプレートの壁厚dは、この場合も、管1
0の壁厚dの少なくとも2倍に選定する。控えボルト2
4はボルトプレート25に固定され、ボルトプレート2
5は壁部セグメント3の外壁に溶接されている。
れる単数又は複数のトリミングプレート19の代わり
に、壁部セグメントの、事実上全外面を被覆する1個だ
けのトリミングプレート19を用いることも可能であ
る。この形式は、例えば図4及び図5に示してある。こ
の場合、トリミングプレート19は、ねじ山付き控えボ
ルト24により非磁性壁部セグメント3に固定されてい
る。トリミングプレートの壁厚dは、この場合も、管1
0の壁厚dの少なくとも2倍に選定する。控えボルト2
4はボルトプレート25に固定され、ボルトプレート2
5は壁部セグメント3の外壁に溶接されている。
【0027】壁部セグメント3(管10)からのトリミ
ングプレート19の間隔は、トリミング効果の基準とな
るので、この間隔は調整可能にしておく必要がある。こ
の間隔変更は、固定ナット26を弛めて、控えボルト2
4に沿ってトリミングプレート19を移動させ、再びナ
ットを締付けることで簡単に達せられる。控えボルトと
ナットの代わりに、トリミングプレート19に取付けら
れ、テレスコープ状にはめ合わされたボルトと管(図
4、図5には示されていない)によって、間隔変更を行
うことも可能である。この構成の場合も、トリミングプ
レート19を下位分割して、各部分を別個に固定ないし
移動できるようにすることができる。
ングプレート19の間隔は、トリミング効果の基準とな
るので、この間隔は調整可能にしておく必要がある。こ
の間隔変更は、固定ナット26を弛めて、控えボルト2
4に沿ってトリミングプレート19を移動させ、再びナ
ットを締付けることで簡単に達せられる。控えボルトと
ナットの代わりに、トリミングプレート19に取付けら
れ、テレスコープ状にはめ合わされたボルトと管(図
4、図5には示されていない)によって、間隔変更を行
うことも可能である。この構成の場合も、トリミングプ
レート19を下位分割して、各部分を別個に固定ないし
移動できるようにすることができる。
【0028】図6と図7に示した本発明の第3実施例の
場合には、トリミングプレートが、(正規)磁性材料製
の、ほぼ等寸法の2個の部分20a,20bに下位分割
されている。既述の実施例同様、トリミングプレート半
部20a,20bの壁厚は、管10の壁厚wの少なくと
も2倍に選定されている。トリミングプレートは、下端
が、みぞ28を有するブラケット27に支えられてい
る。また、上端は、ホールダ29に保持されている。ホ
ールダ29は、保持構造体の管14に固定され、同じく
みぞ又はスリットを有している。このようにして、双方
のトリミングプレート半部20a,20bは、周方向に
相互に、かつまた壁部セグメント3に対して移動可能に
されている。半部を押しずらせて1つにした状態(図7
に破線で示す)では、双方の半部20a,20bが非磁
性壁部セグメント3を完全に被覆している。
場合には、トリミングプレートが、(正規)磁性材料製
の、ほぼ等寸法の2個の部分20a,20bに下位分割
されている。既述の実施例同様、トリミングプレート半
部20a,20bの壁厚は、管10の壁厚wの少なくと
も2倍に選定されている。トリミングプレートは、下端
が、みぞ28を有するブラケット27に支えられてい
る。また、上端は、ホールダ29に保持されている。ホ
ールダ29は、保持構造体の管14に固定され、同じく
みぞ又はスリットを有している。このようにして、双方
のトリミングプレート半部20a,20bは、周方向に
相互に、かつまた壁部セグメント3に対して移動可能に
されている。半部を押しずらせて1つにした状態(図7
に破線で示す)では、双方の半部20a,20bが非磁
性壁部セグメント3を完全に被覆している。
【0029】トリミングは、一方又は双方の半部を周方
向に移動させることによって行う。その場合、一方又は
双方のプレート外端は、非磁性壁部セグメントに接続さ
れた“正規”壁部セグメントから突出した状態となる。
この場合、後者のセグメントは、磁性の点では、もはや
何の作用も及ぼさなくなる。この変化形は、特に遠隔操
作式にトリミングを、例えば、制御室から電動式、空気
式、液圧式のいずれかの方式でトリミングプレート半部
を移動させることにより行う場合に好適である。
向に移動させることによって行う。その場合、一方又は
双方のプレート外端は、非磁性壁部セグメントに接続さ
れた“正規”壁部セグメントから突出した状態となる。
この場合、後者のセグメントは、磁性の点では、もはや
何の作用も及ぼさなくなる。この変化形は、特に遠隔操
作式にトリミングを、例えば、制御室から電動式、空気
式、液圧式のいずれかの方式でトリミングプレート半部
を移動させることにより行う場合に好適である。
【0030】図6及び図7の実施例の場合も、本発明の
枠を逸脱することなしに、変化形が可能である。例え
ば、下位分割されていない1つのトリミングプレートを
用いて、このプレートを、手動又は遠隔操作で非磁性壁
部セグメントの区域から多かれ少なかれ移動させること
が可能である。保持構造体の所与の構成に応じて、トリ
ミングプレート又はトリミングプレート半部を下位分割
する必要も、往々にして生じることがある。原則とし
て、その場合も、他の変化形の場合同様、非磁性壁部セ
グメントからのトリミングプレートの間隔、プレート面
積、周方向での移動距離を、アーク偏向の最適トリミン
グが可能になるように寸法付けする。
枠を逸脱することなしに、変化形が可能である。例え
ば、下位分割されていない1つのトリミングプレートを
用いて、このプレートを、手動又は遠隔操作で非磁性壁
部セグメントの区域から多かれ少なかれ移動させること
が可能である。保持構造体の所与の構成に応じて、トリ
ミングプレート又はトリミングプレート半部を下位分割
する必要も、往々にして生じることがある。原則とし
て、その場合も、他の変化形の場合同様、非磁性壁部セ
グメントからのトリミングプレートの間隔、プレート面
積、周方向での移動距離を、アーク偏向の最適トリミン
グが可能になるように寸法付けする。
【0031】トリミングプレートないしトリミングプレ
ート半部の既述の固定形式及び移動形式のほかに、一連
の別の形式も考えることが可能であり、かつまた実現可
能である。例えば、図6及び図7の変化形の場合、双方
のトリミングプレート半部20a,20bを離しておか
ずに、非磁性壁部セグメント3の区域で互いに重なるよ
うにして、トリミングを行うこともできる。
ート半部の既述の固定形式及び移動形式のほかに、一連
の別の形式も考えることが可能であり、かつまた実現可
能である。例えば、図6及び図7の変化形の場合、双方
のトリミングプレート半部20a,20bを離しておか
ずに、非磁性壁部セグメント3の区域で互いに重なるよ
うにして、トリミングを行うこともできる。
【0032】本発明は、コイル状の管により形成される
壁部セグメントに限定されるものではない。本発明は、
言うまでもなく、冷却管の代わりにボックス状のパネル
を有する炉容器の場合にも、実現可能である。その場合
には、ボックス状の壁部を非磁性材料製にする必要があ
る。
壁部セグメントに限定されるものではない。本発明は、
言うまでもなく、冷却管の代わりにボックス状のパネル
を有する炉容器の場合にも、実現可能である。その場合
には、ボックス状の壁部を非磁性材料製にする必要があ
る。
【0033】以上、本発明を、スラグ線S上方が、個別
壁部セグメントで形成されている炉容器について説明し
た。その種の炉容器には、本発明は、特に効果的に適用
できる。既存の炉設備にも、本発明は、後装備可能だか
らである。しかし、本発明は、内部に耐火性材料製のラ
イニングを備えた鋼製炉容器にも適用できる。その場合
には、トリミング装置を、直接、容器外套又は補助構造
体に固定できることは、ほとんど自明のことと言ってよ
い。その他の点では、この構成の場合にも、セグメント
構成の容器について説明したことが妥当する。
壁部セグメントで形成されている炉容器について説明し
た。その種の炉容器には、本発明は、特に効果的に適用
できる。既存の炉設備にも、本発明は、後装備可能だか
らである。しかし、本発明は、内部に耐火性材料製のラ
イニングを備えた鋼製炉容器にも適用できる。その場合
には、トリミング装置を、直接、容器外套又は補助構造
体に固定できることは、ほとんど自明のことと言ってよ
い。その他の点では、この構成の場合にも、セグメント
構成の容器について説明したことが妥当する。
【図1】炉容器と、溶解電極と、給電装置と、給電装置
から溶解電極及び底部電極へ延びる大電流線とを有する
直流‐アーク炉設備の図1である。
から溶解電極及び底部電極へ延びる大電流線とを有する
直流‐アーク炉設備の図1である。
【図2】トリミングプレートにより外側から部分的に被
覆された非磁性壁部セグメントを有する直流‐アーク炉
の容器壁の縦断面図で、本発明の第1実施例を示した図
2である。
覆された非磁性壁部セグメントを有する直流‐アーク炉
の容器壁の縦断面図で、本発明の第1実施例を示した図
2である。
【図3】図2のA‐A線に沿った壁部セグメントの断面
図である。
図である。
【図4】控えボルトにより固定されたトリミングプレー
トにより外部から部分的に被覆された非磁性壁部セグメ
ントを有する直流‐アーク炉容器壁の縦断面図で、本発
明の第2実施例を示した図である。
トにより外部から部分的に被覆された非磁性壁部セグメ
ントを有する直流‐アーク炉容器壁の縦断面図で、本発
明の第2実施例を示した図である。
【図5】図4のB‐B線に沿って壁部セグメントを切断
して示した図である。
して示した図である。
【図6】相互移動可能なトリミングプレート半部から成
る2部分のトリミングプレートが配属された非磁性壁部
セグメントを有する直流‐アーク炉容器壁の縦断面図
で、本発明の第3実施例を示した図6である。
る2部分のトリミングプレートが配属された非磁性壁部
セグメントを有する直流‐アーク炉容器壁の縦断面図
で、本発明の第3実施例を示した図6である。
【図7】図6のC‐C線に沿って壁部セグメントを切断
して示した図である。
して示した図である。
1 炉容器 2 溶解電極 3 非磁性壁部セグメント 6 電極保持アーム 7 給電装置 8+,8− 大電流線 9 底部電極 10 非磁性材料製の管 11 金属ストリップ 12 間隙 13,14,15,16 冷却液管 17 支持アングル部材 18 支持プレート 19 磁性鋼製トリミングプレート 20 間挿プレート 21 ラグ 22 キー 23 穴 24 控えボルト 25 ボルトプレート 26 固定ナット 27 ブラケット 28 みぞ 29 ホールダ 30 スリット O 上部炉 S スラグ線 U 下部炉 d 壁部セグメントの厚さ w 管の厚さ
Claims (11)
- 【請求項1】 直流アーク炉用の炉容器であって、耐熱
性の壁部と、鋼製の容器外套と、底部電極(9)と、溶
解電極(2)とを有し、これら電極が、容器(1)の外
側横に配置された給電装置(7)から大電流線(8+,
8−)を介して給電される形式のものにおいて、容器外
套の少なくとも1つの壁部区画(3)が、非磁性材料、
有利には非磁性鋼又は非磁性銅から成り、かつまたこの
区画(3)が、炉容器(5)の、給電装置(7)と向か
い合った側に配置されていることを特徴とする、直流ア
ーク炉用の炉容器。 - 【請求項2】 スラグ線上方に位置する区域に、保持構
造体に取付けられた鋼製の複数水冷式壁部セグメントか
ら成る耐熱性壁部を有する炉容器の場合に、これら壁部
セグメントの少なくとも1つが、非磁性材料、有利には
非磁性鋼又は非磁性銅から成り、かつまた、有利には、
炉容器(5)の、給電装置(7)と向かい合った側に配
置されていることを特徴とする、請求項1記載の炉容
器。 - 【請求項3】 非磁性壁部区画ないし壁部セグメント
(3)にトリミング装置(19;20a,20b)が配
属され、それによって、アークに対する非磁性壁部区画
ないし壁部セグメント(3)の磁気作用が補償されるこ
とを特徴とする、請求項1又は2記載の炉容器。 - 【請求項4】 トリミング装置が、非磁性壁部区画ない
し壁部セグメント(3)の外側に配置された単数又は複
数の磁性鋼製トリミングプレート(19;20a,20
b)を有することを特徴とする、請求項3記載の炉容
器。 - 【請求項5】 前記トリミングプレートが、非磁性壁部
区画ないし壁部セグメント(3)の外壁に取外し可能に
取付けられていることを特徴とする、請求項4記載の炉
容器。 - 【請求項6】 前記トリミングプレートが、キー(2
2)により固定されていることを特徴とする、請求項5
記載の炉容器。 - 【請求項7】 トリミング装置(19;20a,20
b)が、非磁性壁部区画ないし壁部セグメント(3)の
外壁から間隔をおいて配置されていることを特徴とす
る、請求項4記載の炉容器。 - 【請求項8】 前記トリミング装置が、単数又は複数部
分から成るトリミングプレート(19)を有しており、
このトリミングプレート(19)が、控えボルト(2
4)を介して非磁性壁部区画ないし壁部セグメント
(3)に取外し可能に取付けられており、かつまた、ト
リミングプレート(19)と非磁性壁部区画ないし壁部
セグメント(3)との間隔が、調節可能であることを特
徴とする、請求項7記載の炉容器。 - 【請求項9】 トリミング装置(20a,20b)が、
非磁性壁部区画ないし壁部セグメント(3)の外側を、
全体として容器周方向に移動可能に、かつまた、前記区
画ないしセグメント(3)から間隔をおいて配置されて
いることを特徴とする、請求項7記載の炉容器。 - 【請求項10】 前記トリミング装置が、2個のトリミ
ングプレート半部(20a,20b)から成り、これら
半部が、保持部材(27,29)のところを移動可能に
案内されており、かつまた、相互に及び又は非磁性壁部
区画ないし壁部セグメント(3)に対して移動可能であ
ることを特徴とする、請求項9記載の炉容器。 - 【請求項11】 トリミングプレート(19;20a,
20b)の厚さ(d)が、壁部セグメント(3)の壁厚
の少なくとも2倍の厚さであることを特徴とする、請求
項1から10までのいずれか1項に記載の炉容器。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4446542.4 | 1994-12-24 | ||
DE4446542A DE4446542A1 (de) | 1994-12-24 | 1994-12-24 | Ofengefäß für einen Gleichstrom-Lichtbogenofen |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08226767A true JPH08226767A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=6537078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7335355A Pending JPH08226767A (ja) | 1994-12-24 | 1995-12-22 | 直流アーク炉用の炉容器 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5787109A (ja) |
EP (1) | EP0719867A1 (ja) |
JP (1) | JPH08226767A (ja) |
DE (1) | DE4446542A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19751356C2 (de) * | 1997-11-20 | 2002-04-11 | Sms Demag Ag | Kühlelemente für Schachtöfen |
US6137823A (en) * | 1999-01-26 | 2000-10-24 | J. T. Cullen Co., Inc. | Bi-metal panel for electric arc furnace |
US6330269B1 (en) * | 2000-02-22 | 2001-12-11 | Amerifab, Inc. | Heat exchange pipe with extruded fins |
DE102012004868A1 (de) | 2012-03-13 | 2013-09-19 | Kme Germany Gmbh & Co. Kg | Kühlelement für einen Schmelzofen |
DE102014112570A1 (de) * | 2014-09-01 | 2016-03-03 | Oschatz Gmbh | Isasmelt-Ofen mit Natur- und Zwangsumlauf |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3683094A (en) * | 1971-02-18 | 1972-08-08 | Max P Schlienger | Arc positioning system for rotating electrode wheel arc furnace |
US4149024A (en) * | 1974-07-23 | 1979-04-10 | Asea Aktiebolag | Arc furnace for reducing metal oxides and method for operating such a furnace |
SE396265B (sv) * | 1975-01-14 | 1977-09-12 | Asea Ab | Anordning for likstromsmatade ljusbagsugnar |
SU597719A1 (ru) * | 1976-03-22 | 1978-03-15 | Предприятие П/Я Г-4774 | Холодильник шахтной печи |
DE2745622C2 (de) * | 1977-10-11 | 1983-02-10 | Mannesmann AG, 4000 Düsseldorf | Gefäß für einen Metallschmelzofen, insbesondere Lichtbogenofen |
DE3007879A1 (de) * | 1979-03-12 | 1980-09-25 | Asea Ab | Mit gleichstrom gespeister lichtbogenofen |
SE437206B (sv) * | 1981-02-26 | 1985-02-11 | Asea Ab | Likstroms-ljusbagsugn |
SE454396B (sv) * | 1984-04-16 | 1988-04-25 | Asea Ab | Sett att uppna symmetrisk vermefordelning i ett ugnsfat till en likstromsljusbagsugn samt likstromsljusbagsugn for utforande av settet |
US4581745A (en) * | 1985-01-16 | 1986-04-08 | Timet | Electric arc melting apparatus and associated method |
FR2602351B1 (fr) * | 1986-08-01 | 1988-09-09 | Clecim Sa | Procede de stabilisation des arcs electriques dans un four de fusion de ferraille et four perfectionne pour la mise en oeuvre du procede |
FR2602318B1 (fr) * | 1986-08-01 | 1988-11-10 | Clecim Sa | Four a arc alimente a partir d'une source de courant continu pour la fusion continue de ferrailles |
FR2602320B1 (fr) * | 1986-08-01 | 1989-12-29 | Clecim Sa | Procede de fusion de ferraille et four electrique pour la mise en oeuvre du procede |
CA2028215C (en) * | 1989-10-23 | 1995-03-28 | Toshimichi Maki | Direct current electric arc furnace |
US5138630A (en) * | 1989-11-06 | 1992-08-11 | Nkk Corporation | Direct current electric arc furnace |
CH682280A5 (ja) * | 1991-06-14 | 1993-08-13 | Asea Brown Boveri | |
DE4235662A1 (de) * | 1992-10-22 | 1994-04-28 | Rainer Ing Grad Schmidt | Hitze- und Lichtbogenschutz an Wand- und Deckelkühlelementen für Elektrolichtbogenöfen |
DE4240891C2 (de) * | 1992-12-04 | 1995-11-16 | Voest Alpine Ind Anlagen | Gleichstrom-Lichtbogenofen und Verfahren zu dessen Betreibung |
DE4338555C1 (de) * | 1993-11-08 | 1995-04-13 | Mannesmann Ag | Gleichstrom-Lichtbogenofen |
-
1994
- 1994-12-24 DE DE4446542A patent/DE4446542A1/de not_active Withdrawn
-
1995
- 1995-12-01 US US08/566,160 patent/US5787109A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-12-11 EP EP95810779A patent/EP0719867A1/de not_active Withdrawn
- 1995-12-22 JP JP7335355A patent/JPH08226767A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE4446542A1 (de) | 1996-06-27 |
EP0719867A1 (de) | 1996-07-03 |
US5787109A (en) | 1998-07-28 |
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