JPH08224737A - 板状体およびその製造方法 - Google Patents

板状体およびその製造方法

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JPH08224737A
JPH08224737A JP3408995A JP3408995A JPH08224737A JP H08224737 A JPH08224737 A JP H08224737A JP 3408995 A JP3408995 A JP 3408995A JP 3408995 A JP3408995 A JP 3408995A JP H08224737 A JPH08224737 A JP H08224737A
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JP
Japan
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plate
cards
binder resin
card
magnetic
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Pending
Application number
JP3408995A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshizo Shibata
喜三 柴田
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Filing date
Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用済みの各種磁気カードを再利用して、強
度に優れた板状体を成形する。 【構成】 プラスチツク配向シートを基材とする使用済
みの磁気カード2を、互いに部分的に重なり合うように
多数層重ね合わせ、バインダ樹脂3により一体化して板
状体1とする。 【効果】 使用済みの磁気カードを再利用するにあた
り、プラスチツク配向シート基材の有する配向構造がそ
のまま生かされた高強度の板状体が得られ、また磁性材
料の分離やカードの粉砕を省略することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済みの各種カー
ド、特に磁気カードを再利用して、強度に優れた板状体
を成形する技術に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】近年、プリペイドカードとし
ての磁気カードの使用量が飛躍的に増大しており、例え
ばテレホンカードの名称で知られている通話用のプリペ
イドカードをはじめ、乗車料金、パチンコなどのゲーム
料金、スキーリフト料金、駐車場料金などのプリペイド
カードが実用されている。これらの磁気カードは、1日
ないし数か月で使い切るものが多いが、使用後に廃棄さ
れ散乱すると環境を損なうので、使用済みカードの処理
・再利用が重要な問題となる。
【0003】一般にプラスチツク成形品の再生利用は、
プラスチツク成形品から異種材料を分離して粉砕し、あ
るいは粉砕後に異種材料を分離し、残ったプラスチツク
材料を造粒するなどして溶融押出などの溶融成形で他の
成形品に再成形して再利用することにより行なわれてい
る。
【0004】磁気カードは一般に、ポリエチレンテレフ
タレート(以下、PETと略記することがある)の2軸
延伸シートを基材とし、これに磁性層をコーテイングし
たものであるが、このカードを再生利用するには、研削
などにより磁性層を除去してPETシートを分離し、こ
れを粉砕、乾燥、異物除去、造粒などの工程を経て再成
形することが必要となり、結局かなりのコストを要する
ことになる。また得られる再成形品は熱履歴による特性
劣化を避け難く、高特性の再成形品の製造は困難であっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のプラス
チツク成形品を粉砕し溶融して再利用するとの常識を覆
し、磁気カードなどプラスチツク配向シートを基材とす
るカード類のもつ機械的特性をそのまま生かして板状体
にすることにより上記諸問題を一挙に解決することに成
功したものである。
【0006】すなわち本発明の要旨は、プラスチツク配
向シートを基材とする使用済みのカード類を、互いに部
分的に重なり合うように多数層重ね合わせ、バインダ樹
脂により一体化してなる板状体にある。また、プラスチ
ツク配向シートを基材とする使用済みのカード類を、互
いに部分的に重なり合うようにバインダ樹脂を介して多
数層重ね合わせ、プラスチツク基材の溶融温度よりも低
い温度で一体化することを特徴とする板状体の製造方法
にある。
【0007】本発明によれば、カードのプラスチツク配
向シート基材の有する高強度がそのまま生かされて高い
強度を持った板状体を得ることができる。また磁気カー
ドなどから磁性材料を分離したり、カードを粉砕するこ
とも必ずしも必要なく、そのまま再利用することも可能
になる。
【0008】以下、本発明を詳しく説明する。図1は、
本発明板状体の概念を説明する断面図、図2は磁気カー
ドの配置を説明する平面図であって、1は板状体、2は
使用済みの磁気カード、3はバインダ樹脂である。
【0009】本発明の主な対象となる磁気カード2は、
多くは2軸延伸し熱固定したポリエチレンテレフタレー
ト(PET)のシートが基材として用いられており、高
度に分子配向している。そのPETシートとしては厚さ
188μmのものが多用されている。そして一面(裏
面)に磁性層が形成されており、その上に保護層が形成
され、また他面(表面)には印刷層および保護層が形成
されている。
【0010】使用済みカードは、所望により磁性材料を
分離することもできるが、分離せずに必要に応じ簡単な
清浄化/乾燥処理を行ってそのまま使用することもでき
る。またカードをそのままの形態で再利用してもよい
し、断裁して小さなサイズにしてから再利用に供するこ
ともできる。要は、カード基材のもつ分子配向を喪失す
るような微粉砕、溶融、溶解などを避けて、分子配向を
実質上維持でき、かつ面に沿って重層配列できる形態で
再利用に供すれば目的は達成される。
【0011】使用済みカードまたはその断裁物は多数層
積み重ねてバインダ樹脂で一体化する。すなわち、多数
枚の使用済みカードを多数層重ねるが、図1、2に示す
ように、上下方向にみて隣接層同士あるいは近接層同士
のカード2、2…が少しずれて互いに部分的に重なり合
うようにする。平面的には、図2に示すように、隣り合
うカード2を間隔をおいて並べてもよいし、少し重なり
合わせて並べてもよい。 図2において実線はある層の
カード配置を、破線は隣接層のカード配置を示すが、カ
ードは必ずしもこのように規則的に配列する必要はな
く、多少無秩序であっても各部分の厚さ方向に見たカー
ドの重なり枚数がほぼ均一であればよい。
【0012】バインダ樹脂3は、予め個々のカードに塗
布する方法や、シート状のバインダ樹脂をカードの層間
に配置する方法などにより適用することができ、バイン
ダ樹脂3中に多数枚のカード2が埋設された状態の板状
体1が得られる。図1は本発明板状体のモデルであっ
て、磁気カード2がバインダ樹脂で相互に接着されて、
磁気カード2に近い強度を有している。
【0013】バインダ樹脂としては、いわゆる接着剤や
接着性樹脂と称される樹脂を好適に使用することができ
るが、それ以外の通常の樹脂を用いることもできる。例
えば、熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酸
変性ポリオレフイン樹脂などの熱可塑性樹脂(接着
剤);不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂などの熱硬化性樹脂(接着剤)を用いることがで
きる。また常温硬化型の接着剤であってもよい。さらに
は、バインダ樹脂として、発泡性樹脂を用いることによ
り発泡板状体とすることもできる。
【0014】多数枚の磁気カードをバインダ樹脂により
一体化する方法の一例を説明すると、フイルム状接着剤
上に磁気カードを所定間隔で配置し、その上からフイル
ム状接着剤を供給し、これを順次繰り返して所定層数の
積層体を形成する。これをプレス盤に挟み、あるいはニ
ツプロールや一対のベルト間を通すことにより一体化す
る。
【0015】または、基盤上にカードを配列し、バイン
ダ樹脂を溶液状などでスプレーする工程を繰り返す方
法、カードの片面または両面に接着剤を塗布し、これを
順次積み重ねる方法なども採用し得る。さらには、カー
ドを小さなサイズに断裁してバインダ樹脂と混合し、そ
の混合物をロール間、スリツト、ブレードなどを通して
板状にすることもでき、それにより断裁されたカードが
板状体の面方向に沿って重層構造に配列される。
【0016】バインダ樹脂が熱可塑性樹脂である場合に
は、プラスチツク基材の溶融温度よりも低い温度で、か
つバインダ樹脂が流動する温度に加熱した状態で一体化
する。また、バインダ樹脂が熱硬化性樹脂の場合には、
プラスチツク基材の溶融温度よりも低い温度でバインダ
樹脂を熱硬化する。常温硬化型の接着剤であれば特に加
熱は必要ない。いずれの場合にも、温度をプラスチツク
基材の溶融温度よりも低い温度とすることにより、プラ
スチツク基材の配向構造が板状体においても維持される
ため、引張強度、弾性率などが高い板状体が得られる。
一般にPETは260℃以上の融点を有しているから、
実用上、常温〜200℃程度の広い温度範囲で一体化を
行うことができる。
【0017】本発明板状体の片面または両面には、用途
に応じて木目印刷などの化粧シートを配して外観を良く
することができる。また表面に塗装を施すこともでき
る。さらにはバインダ樹脂にガラス繊維、粒状充填剤な
どの補強・充填成分を含有させて全体の剛性などを向上
させることもできる。
【0018】板状体の厚さには特に制限はなく任意に設
定できるが、例えば1mm程度から5cm位までの板状
体とすることができる。特に従来は、厚さが5mm以上
といった厚板を延伸配向させることは困難であったが、
本発明により厚さに制限なく延伸配向構造を有する板状
体を得ることが可能になったことは大きな特徴である。
【0019】本発明板状体は平板以外に、プレス型の形
状によりドーム状、トレー状、波板状などにすることも
できる。また、いわゆるブロツク状であってもよい。ま
た、バインダ樹脂の種類および含量によっては曲げ加
工、プレス加工などの2次加工も可能である。このよう
にして得られた板状体は、土木建設材料、園芸用資材、
家具類の天板など各種用途に用いることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、使用済みの磁気カード
を再利用するにあたり、粉砕品を溶融して再成形するも
のではないから、熱履歴による特性劣化などがないこと
はもとより、得られる板状体には、プラスチツク配向シ
ート基材の有する配向構造がそのまま生かされて、高強
度を持ったものとなる。特に従来困難であった配向構造
を有する厚板が製造可能となり、磁気カードの廃棄物再
利用技術として利用価値が極めて大きいものである。ま
た再生にあたっては、磁気材料の分離やカードの粉砕は
必ずしも必要としないため、再生処理自体の大幅な簡素
化も可能となる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明の具体例を説明す
る。
【0022】概略54mm×86mmの大きさの使用済
みテレホンカード(厚さ188μmの2軸配向PETシ
ート基材)を、図2のように配置し、バインダ樹脂(熱
可塑性ポリエステル系フイルム状接着剤、厚さ約20μ
m)を介して12層、上下方向にみて互いに部分的に重
なり合うように配置した。そして両表面に厚さ188μ
mの2軸配向PETシートを表面層として配置し、これ
を温度150℃に加熱したプレス型で加圧した後冷却し
て厚さ3mmの板状体を得た。
【0023】得られた板は、断裁して端面をみてもカー
ド間がバインダ樹脂により充填され、ほぼ空隙なく一体
化されていた。板の引張強度(JIS K7113)は
1,100kgf/cm2 以上あり、また曲げ剛性率
(ASTM D790)も390kgf/mm2 と高い
水準にあった。
【0024】比較のため、使用済みテレホンカードから
磁性材料を研削除去して粉砕して造粒し、厚さ3mmの
厚板を溶融押出したが、厚板内部の結晶化が速く極めて
脆い板しか得られなかった。
【0025】また、市販の硬質ポリ塩化ビニル樹脂板
(厚さ3mm)について上と同様の測定を行ったとこ
ろ、引張強度は560kgf/cm2 、曲げ剛性率は2
70kgf/mm2 であり、本発明品は使用済みカード
の再利用品でありながら、通常の板よりも強度が高いも
のであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明板状体の概念を説明する断面図。
【図2】磁気カードの配置を説明する平面図。
【符号の説明】 1 板状体 2 使用済みの磁気カード 3 バインダ樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチツク配向シートを基材とする使
    用済みのカード類を、互いに部分的に重なり合うように
    多数層重ね合わせ、バインダ樹脂により一体化してなる
    板状体。
  2. 【請求項2】 プラスチツク配向シートを基材とする使
    用済みのカード類を、互いに部分的に重なり合うように
    バインダ樹脂を介して多数層重ね合わせ、プラスチツク
    基材の溶融温度よりも低い温度で一体化することを特徴
    とする板状体の製造方法。
JP3408995A 1995-02-22 1995-02-22 板状体およびその製造方法 Pending JPH08224737A (ja)

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