JPH0822396A - タスク実行管理装置とその方法 - Google Patents

タスク実行管理装置とその方法

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JPH0822396A
JPH0822396A JP6157149A JP15714994A JPH0822396A JP H0822396 A JPH0822396 A JP H0822396A JP 6157149 A JP6157149 A JP 6157149A JP 15714994 A JP15714994 A JP 15714994A JP H0822396 A JPH0822396 A JP H0822396A
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JP6157149A
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Shoji Suzuki
昭二 鈴木
Yoshimichi Sato
美道 佐藤
Shinya Otsuji
信也 大辻
Nobuyasu Kanekawa
信康 金川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散システム上にて、リアルタイム性と高信
頼性を両立させたタスク処理を実現する。 【構成】 走行待ちタスク管理手段11、走行中タスク管
理手段12、走行順番決定手段13、タスク割り当て手段1
4、タスク201〜20n,211〜21k,21x、タスクの有する優先
度を示すパラメータP、タスクの有する信頼度を示すパ
ラメータR、タスクの実行計算機数を示す領域Nにより
構成されるタスク実行管理装置10において、タスク割り
当て手段14が、タスクの有するパラメータP,Rによっ
て、走行順番と実行計算機数Nを設定してタスクを複数
の計算機31〜3pに割り当てて冗長に実行する。リアルタ
イム性が要求されるタスクは、より優先して計算機上で
処理し、信頼性が要求されるタスクは、より多くの計算
機上で冗長に実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオペレーティング・シス
テムのタスクスケジューラに代表される計算機のタスク
実行管理を行なう方法及びその装置に係り、特に、高信
頼性のみならずリアルタイム性を両立させるのに好適な
タスク実行管理装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のCPUが相互接続された並列処理
計算機、或いは複数の計算機がネットワークにより相互
接続された計算機環境に代表される分散システムでは、
タスクの高信頼な処理を行なう為に、タスク実行の際に
タスクのコピーを作り、複数の計算機に割り当てて冗長
に実行する方法がある。従来のタスクを実行する計算機
の数は固定であるか、あるいは、システムの稼働率を向
上させる為にタスクの実行計算機数を柔軟に変えること
で効率良く割り当てていた。
【0003】尚、従来技術に関連するものとして、Jean
-Charles Fabre, et al. "Saturation: reduced idlene
ss for improved fault-tolerance", FTCS-18, pp. 200
-205(1988)、があげられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】タスクには、高信頼な
処理が要求されるものがある。しかし、その一方で、信
頼性よりはリアルタイムに処理しなければならないタス
クも存在する。しかし、上記従来技術では、信頼性を高
めるために複数計算機を使用する関係で、実行優先度の
高いタスクであってもすぐにタスクを実行することがで
きないという問題がある。つまり、従来は、タスクの信
頼性とリアルタイム性を両立させることについて考慮し
ていないという問題がある。
【0005】本発明の目的は、並列処理計算機や分散シ
ステム上で、リアルタイム性と高信頼性を両立させたタ
スク処理を実現しシステムの稼働率を効果的に向上させ
ることができるタスク実行管理方法及びその装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、タスクの実
行管理パラメータとしてタスクの実行優先度を表すパラ
メータPとタスクの信頼度を表すパラメータRとを設
け、この2種類の実行管理パラメータP,Rに基づい
て、タスク割り当てと各タスクの実行計算機数を調整す
ることで、達成される。
【0007】
【作用】タスクの実行優先度を表す実行管理パラメータ
Pは、タスクの走行順番の決定に用いられ、信頼度を表
す実行管理パラメータRは、タスクの実行計算機数の決
定に用いられる。タスク割り当てにあたっては、パラメ
ータP,Rを相互比較し各タスクの実行計算機数を調整
することで、リアルタイム性の要求されるタスクは実行
計算機数が少ない場合でも直ちに実行させ、信頼性の要
求されるタスクは実行計算機数を多くして実行させる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例に係るタスク実行管
理装置の構成図である。図において、10はタスク実行管
理装置、11は走行待ちタスク管理手段、12は走行中タス
ク管理手段、13は走行順番決定手段、14はタスク割り当
て手段である。各タスク201〜20n,211〜21k,21xは、
タスクの実行優先度を表わす実行管理パラメータPと、
タスクの信頼度を表わす実行管理パラメータRと、タス
クの実行計算機数書込領域Nとを有する。尚、31〜3pは
計算機を表す。
【0009】タスク実行管理装置10では、新たに走行待
ち状態になったタスクが走行待ちタスク管理手段11に登
録され、実行を終了したタスクは走行中タスク管理手段
12より取り外される。
【0010】また、タスクの実行管理パラメータである
実行優先度P、信頼度Rは、タスク生成時に固定的に設
定されるものであって、タスク実行中にこれらの値P,
Rが変動することはない。個々のタスクの実行優先度
P、信頼度Rは、ユーザが予め決めておくことになる。
【0011】実行優先度Pの一例として、ここでは、P
の値が大きいタスクほどその実行優先度は高く、逆に、
Pの値が小さいほどそのタスクの実行優先度は低いもの
とする。勿論、P値が小さいほど優先度が高いとしても
よい。
【0012】信頼度Rの一例として、ここでは、Rの値
が大きいタスクほど信頼性の高い処理が要求されるの
で、より多くの計算機にて冗長実行され、Rの値が小さ
いタスクほど処理の信頼性は低くてもよいものとする。
勿論、R値が小さいほど信頼性が高いとしてもよい。
【0013】図2は、タスク実行管理装置10の基本処理
手順を示すフローチャートである。ステップ401におい
て、走行順番決定手段13は、走行待ちタスク管理手段11
に登録されているタスク201〜20nに対し、各タスクの実
行優先度Pを相互比較し、実行優先度の高い順に1つず
つタスクを選出し、走行中タスク管理手段12に登録す
る。
【0014】ステップ402において、タスク割り当て手
段14は、走行中タスク管理手段12に登録されているタス
ク211〜21k,21xに対し、各タスクの信頼度Rを相互比
較し、各タスクの実行計算機数を決め、領域Nに書き込
む。
【0015】ステップ403において、タスク割り当て手
段14は、タスク211〜21k,21xに対し、それぞれN個の
計算機を割り当てて実行させる。ただし、計算機が足り
ない場合は、各タスクの実行優先度P、信頼度Rを相互
比較することにより、各タスクの実行計算機数Nを調整
する。
【0016】タスクの信頼度Rをもとにタスクの実行計
算機数Nを求める方法の一実施例として、ここでは、N
はRの増加関数で表わされ、Rが大きいほどNを大きく
するという形で実現する。勿論、R値が小さいほど信頼
性が高いとした場合には、R値が小さいほどNを大きく
することは言うまでもない。
【0017】以上により、実行優先度の高いタスクは優
先して実行され、高い信頼度が要求されるタスクは実行
計算機を多く割り与えられることになる。そして、同一
タスクを実行した複数の計算機では、この冗長実行され
たタスクの出力結果をメッセージ通信等を用いて相互比
較、あるいは多数決によってチェックし、信頼性の高い
出力結果を得ることができる。タスクからの出力結果の
チェック方法の実現は、各計算機上に、チェックを行う
専用のタスクを常駐させることによって、実現できる。
【0018】次に、タスク割り当て手段14の詳細につい
て説明する。図1のタスク21xは、新たに走行中タスク
管理手段12に加えられたタスクであるとする。タスク割
り当て手段14の基本的な動作は、タスク21xの信頼度R
をもとにこのタスクの実行計算機数を求めて領域Nに格
納し、このN値をもとに、計算機31〜3pよりN個の空き
計算機を選出し、該タスクを冗長に割り当てて実行させ
る。但し、タスクを空き計算機に割り当てる際に、空き
計算機の個数が不足する場合が生じることがある。その
場合には、実行優先度Pの低い実行中タスクの実行を中
断することにより、空き計算機を確保してタスクを割り
当てる動作を行う。
【0019】なお、計算機割り当て方法は、一例とし
て、次の表1に示すような、計算機割り当て表によって
実現される。
【0020】
【表1】
【0021】この表1にて、タスク割り当て手段14が管
理する計算機と該計算機にて実行されるタスクの対応付
けがなされる。また使用フラグ欄は、タスク割り当て手
段14が計算機を使用できる場合はON、計算機が故障等に
より使用できない場合にはOFFとなる。表1の例では、
計算機31の実行タスクはタスク211、計算機31,32の実
行タスクは共にタスク211、計算機33の実行タスクはφ
(空き)、…、計算機3pの実行タスクはタスク21kとな
っている。また、全ての計算機は使用可能(ON)となっ
ている。タスク割り当て手段14は、表1を参照/更新す
ることにより、空き計算機を選出したり、あるタスクを
実行する計算機を選出し、該計算機にて実行中のタスク
を中断して、空きタスクを確保する(表1に対して、該
計算機の実行タスクをφにする)といった動作を行う。
【0022】図3はタスク割り当て手段14の動作手順を
示すフローチャートである。図のステップ610にて、新
たに実行するタスクTx(図1の例では21x)の信頼度R
をもとに、該タスクの実行計算機数を求めて領域Nに格
納する。次のステップ611では、表1内の空き計算機に
該タスクTx(21x)を割り当てて実行させる。空き計算
機に該タスクTx(21x)を割り当てて実行させる方法
は、一例として、タスク割り当て手段14が、該タスクT
x(21x)を割り当てる計算機が個々に有する走行待ちタ
スク管理手段(通常、走行待ち行列にて実現)に登録す
ることによって実現される。更にタスク割り当て手段14
は、表1に対して、該タスクを割り当てる計算機の実行
タスクをφ→Tx(21x)に更新する。
【0023】ステップ612では、実行するタスクTx(21
x)を実行計算機数N個分の計算機に割り当てたかどう
かチェックし、割り当てられたことを検出したならば、
処理を終了する。チェックした結果、割り当てられなか
ったことを検出したならば、次のステップ613に進み、
走行中タスク管理手段12に登録されている別の実行中タ
スク(図1の例では211〜21k)に対して、その実行優先
度Pを参照することにより、タスクTx(21x)の実行優
先度より実行優先度の低い実行中タスクのグループから
順番に、該グループ内で、信頼度RがタスクTx(21x)
の信頼度より低いタスクのうち、信頼度の最も低いタス
クを順番に一つずつ選出する。そして、タスクを選出で
きた場合、ステップ614に進み、選出した実行中タスク
の実行を中断し、空き計算機を確保する。その際、タス
ク割り当て手段14は、表1に対して、確保した空き計算
機の実行タスクをφに更新してから、ステップ611に戻
る。
【0024】ステップ613にてタスクを選出できなかっ
た場合には、ステップ615に進み、もしもタスクTx(21
x)を実行するための空き計算機が、それまでに1個も
確保できていなければ、タスクTx(21x)は、図1にお
ける走行順番決定手段13によって、走行中タスク管理手
段12より走行待ちタスク管理手段11に戻される。走行順
番決定手段13は、再度図2のステップ401を行い、走行
待ちタスク管理手段11より最高実行優先度を有するタス
クを1個選出し、走行中タスク管理手段12に登録し、タ
スク割り当て手段14は、選出された該タスクに対して同
様に、上記ステップ610以降の動作を行う。
【0025】なお、少なくとも1個以上の空き計算機が
確保できていれば、確保できた空き計算機上にてタスク
21xを実行する。
【0026】実行中タスクの実行中断処理614は、以下
に示す3種類の処理のうち、何れかを行なう。 (A) 選出した実行中タスクの実行計算機数Nを1だけ減
らすことにより、空き計算機を1個分だけ確保する。 (B) 選出した実行中タスクの実行計算機数Nを実行中タ
スクの信頼度Rに対応する最低推奨実行計算機数Nxに
まで減らすことにより、空き計算機をN−Nx個分だけ
確保する。ここで、最低推奨実行計算機数Nxとは、タ
スクの最低限の信頼度を確保するために必要な計算機数
であり、Rの関数で表現される。 (C) 選出した実行中タスクの実行計算機数Nを1にする
ことにより、空き計算機をN−1個分だけ確保する。
【0027】次に、タスク割り当て手段14の、下記前提
条件の基でのより具体的な動作例を説明する。但し、こ
こでは、実行中タスクの実行中断処理614は、上記(B)と
する。
【0028】[前提条件]タスクの実行管理パラメータ
は以下のようであるとする。 (イ)タスクの取り得る実行優先度Pは1,2,3の3
種類とし、Pの値が大きい程、実行優先順番が高いもの
とする。 (ロ)タスクの取り得る信頼度Rは1,2,3の3種類
とし、Rの値が大きい程、タスクの信頼度が高いものと
なり、タスクの実行計算機数Nを大きくする。 (ハ)タスクの実行計算機数Nは、Rが1,2,3に対
し、それぞれ、2,3,5とする。 (ニ)タスクの最低推奨実行計算機数Nxは、Rが1,
2,3に対し、それぞれ1,2,3とする。
【0029】尚ここでは、動作例の説明を簡単にするた
め、各パラメータP,R,N,Nxの取り得る値をそれ
ぞれ3種類としたが、パラメータの取り得る値の種類を
多くすることにより、より高度でかつ柔軟性を有するタ
スク割り当て動作を実現できる。
【0030】走行中タスク管理手段12に登録されている
実行中タスクは、T1,T2,T3,T4の4つである
とし、そこに新たにタスクT5が加わったとする。初期
状態の各タスクの実行管理パラメータ及び実行計算機数
は、次の表2の通りである。
【0031】尚、タスクT5の信頼度はR=3であるの
で、以下に記す動作では、T5の実行計算機数N=5に
なるように、計算機を確保することになる。
【0032】
【表2】
【0033】計算機総数は14台、初期状態の空き計算
機数は1台とする。計算機へのタスク割り当て状況は次
の表3の通りである。
【0034】
【表3】
【0035】[動作例]タスク割り当て手段14にて、タ
スクT1〜T4に対し、以下の手順にて実行計算機数N
の調整を行なうことにより、タスクT5の実行計算機を
確保する。まず、全ての空き計算機に対して(表3の場
合C14のみ)、T5を割り当てて実行する(T5の未
実行計算機数=4)。次に、実行優先順番が最低のP=
1のタスクのうち、信頼度Rが小さいタスクより順に実
行計算機数Nの調整を行なう。この場合、P=1のタス
クはT3のみで、最低推奨実行計算機数Nx=1である
から、T3のNを2→1とする。そして、タスクT3を
実行している計算機C9,C10のうちの1台の計算機
(今の場合C9)でタスクT3の実行を中断し、空き計
算機C9を確保する。そして、新たに確保された空き計
算機C9にタスクT5を割り当てて実行する。この状態
で、タスクT5を実行している計算機数は“2”とな
り、T5の未実行計算機数=3となる。
【0036】現時点での、各タスクの実行管理パラメー
タ及び実行計算機数を表4に、計算機へのタスク割り当
て状況を表5に示す。
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】実行優先順番がP=2のタスクのうち、R
が小さいタスクより順に実行計算機数Nの調整を行な
う。この場合、P=2のタスクはT1とT4で、Rの小
さいT4より先に実行計算機数Nの調整を行なう。
【0040】T4において、最低推奨実行計算機数Nx
=2であるから、T4のNを3→2とする。そして、T
4の実行計算機C11,C12,C13のうちの1台の
計算機(今の場合C11)にて実行中のタスクT4を中
断し、空き計算機を確保する。そして、新たに確保され
た空き計算機C11にタスクT5を割り当てて実行す
る。これにより、タスクT5を実行する計算機数は
“3”となり、T5の未実行計算機数=2となる。
【0041】現時点での、各タスクの実行管理パラメー
タ及び実行計算機数を表6に、計算機へのタスク割り当
て状況を表7に示す。
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】次に、P=2のタスクT1は、その最低推
奨実行計算機数Nx=3であるから、T1のNを5→3
とする。そして、T1の実行計算機C1,C2,C3,
C4,C5のうち2台の計算機(今の場合C1,C2)
にて実行中のT1を中断し、空き計算機を確保する。そ
して、新たに確保された空き計算機C1,C2にT5を
割り当てて実行する。これにより、タスクT5の残りの
実行計算機数=0となる。
【0045】現時点での、各タスクの実行管理パラメー
タ及び実行計算機数を表8に、計算機へのタスク割り当
て状況を表9に示す。
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】このようにして、タスクT5の実行計算機
数個分の計算機が確保できたので、動作を終了する。従
って、動作後の各タスクの実行管理パラメータ及び実行
計算機数は表8、計算機へのタスク割り当て状況は表9
の通りになる。
【0049】次に、タスク割り当て手段14の他の動作例
を説明する。この動作例では、前述の動作例と比べて、
図3における動作ステップ614が異なる。この例でのス
テップ614では、割り当てられなかった分については、
新たに追加されたタスク21xが実行計算機数個の計算機
に割り当てられるまで、走行中タスク管理手段12に登録
されている別の実行中タスク211〜21kに対し、信頼度R
がタスク21xの信頼度より低い実行中タスクのうち信頼
度の最も低いタスクのグループより順に該グループ内で
実行優先度Pを参照することにより実行優先順位の最も
低い実行中タスクのグループより順番に一つずつ選出す
る。
【0050】この動作例では、より高信頼性が要求され
るタスクの優先実行が行われるのに対し、先に説明した
動作例では、よりリアルタイム性が要求されるタスクの
優先実行が行われることになる。
【0051】図4は、走行順番決定手段13と計算機割り
当て手段14を制御する状態制御手段を有するタスク実行
管理装置の構成図である。この図4におけるタスク実行
管理装置10’は、図1に比べて、状態制御手段15を有
する点のみ異なる。タスク実行管理装置10’の動作は、
状態制御手段15が、走行順番決定手段13とタスク割り当
て手段14を制御する点を除けば、図1のタスク実行管理
装置10の動作と同じである。
【0052】状態制御手段15は、先に述べた計算機割り
当て手段142における実行中タスクの実行中断動作処理6
14の行なう3種類の動作(A),(B),(C)を切り換え制御
する。この切り換え制御は、走行中タスク管理手段12に
登録されている実行中タスク数が増加するに従って、実
行中断動作処理614を、(A)→(B)→(C)と順次切り換える
ことによって実現する。
【0053】上記切り換え制御における切り換え判定
は、例えば、状態制御手段15が、走行中タスク管理手段
12に登録されている実行中タスク数が計算機数に比べて
何倍であるかによって行う。 0〜K1倍の時、 動作(A) K1〜K2倍の時、動作(B) K2〜倍の時、 動作(C) (ただし、0<K1<K2) K1,K2の設定は、状態制御手段15が予めデフォルト
で持っているものを使用するか、あるいは、ユーザが設
定する。また外部より状態制御手段15に対して、ユーザ
が任意に実行中断動作処理614の切り換えを行うことも
可能である。
【0054】状態制御手段15の他の実施例としては、状
態制御手段15が以下の制御の判定基準に使用する「切り
捨て基準優先度Pc」を設定することによって実現され
る。走行順番決定手段13に対し、切り捨て基準優先度P
cより実行優先度の低いタスクを選出させないようにす
る。そして、タスク割り当て手段14に対し、実行中タス
クのうち優先度Pが切り捨て基準優先度Pcより実行優
先度の低いタスクは、該実行中タスクの実行計算機数N
を0にすることにより、該実行中タスクの実行を全て中
断する。
【0055】切り捨て基準優先度Pcの設定方法は、状
態制御手段15が、走行中タスク管理手段12に登録されて
いる実行中タスク数を監視し、管理手段12に登録されて
いる該タスク数が増加するに従って、切り捨て基準優先
度Pcをさらに実行優先度の高いものとする形で実現さ
れる。
【0056】基準優先度Pcの設定方法の一実施例とし
て、状態制御手段15が、走行中タスク管理手段12に登録
されている実行中タスク数が計算機数に比べて何倍であ
るかによってPcの設定を行なう.例えば上記にて、タ
スク割り当て手段14の、より具体的な動作例を説明した
場合と同様、タスクの実行優先度Pの取り得る値が1,
2,3であるとすると、 0〜L1倍の時、 Pc=1 L1〜L2倍の時、Pc=2 L2〜倍の時、 Pc=3 (ただし、0<L1<L2) L1,L2の設定は、状態制御手段15が予めデフォルト
で持っているものを使用するか、あるいは、ユーザが設
定する。
【0057】これにより、Pcより実行優先度の低いタ
スクは全て実行を中断されるので、システムの負荷を低
減することができる。
【0058】実行を中断されたタスクは、システムの負
荷が十分に低下した際に、実行を再開するために、休止
待ち状態にされる。タスクの休止待ち状態は、例えば各
計算機が個々に有する休止待ちタスク管理手段(通常、
休止待ち行列にて実現)に登録することによって実現で
きる。
【0059】システム内のある計算機が故障した場合
は、この故障計算機にて実行中のタスクは失われること
になる。この実行中タスクが他の計算機にて冗長実行さ
れているならば、このタスクの信頼性は低下するが、シ
ステム全体では、タスク割り当て手段14が、故障計算機
を切り離し、処理を続行する。故障計算機の切り離し方
法としては、表1において使用フラグ欄の該当する部分
をON→OFFに切り換え、以後、タスク割り当て手段14
が、使用フラグ欄がOFFの計算機にはタスクを割り当て
ない形で実現される。
【0060】もしも実行中タスク該故障計算機のみにて
実行されているのならば、このタスクが新たに走行中タ
スク管理手段12に登録されたものとみなすことにより、
タスク割り当て手段14が故障計算機を切り離した後、こ
のタスクを別の計算機に割り当て、タスク処理を最初か
らやり直す。
【0061】尚、最後に、本実施例で述べた各種手段
は、例えば、オペレーティング・システム内に実現し、
システムコールの形でユーザが利用することが考えられ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、タスク実行管理装置
は、タスクの有する実行管理パラメータP,Rにより、
走行順番と実行計算機数Nを設定してタスクを実行する
ので、複数の計算機より構成される分散システム上にて
リアルタイム性が要求されるタスクはより優先して計算
機上で処理される。さらに、信頼性が要求されるタスク
は、より多くの計算機上で冗長に実行されるため、タス
クを実行中の計算機がダウンしても、同じタスクを実行
中の他の計算機によって、正常にタスクを実行でき、高
信頼なタスクの実行が行なわれる。即ち分散システム上
にて、リアルタイム性と高信頼性を両立させたタスク処
理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るタスク実行管理装置の
構成図である。
【図2】図1に示すタスク実行管理装置の基本動作を表
すフローチャートである。
【図3】図1に示すタスク割り当て手段の動作を表すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の別実施例に係るタスク実行管理装置の
構成図である。
【符号の説明】
10、10’…タスク実行管理装置、11…走行待ちタスク管
理手段、12…走行中タスク管理手段、13…走行順番決定
手段、14…タスク割り当て手段、201〜20n、211〜21k、
21x…タスク、P…優先度を表す実行管理パラメータ、
R…信頼性を表す実行管理パラメータ、N…タスクの実
行計算機数、31〜3p…計算機、141…計算機数決定手
段、142…計算機割り当て手段、15…状態制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金川 信康 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行待ち状態になったタスクを管理する
    走行待ちタスク管理手段と、走行中タスク管理手段と、
    走行待ちタスク管理手段が管理する1個またはそれ以上
    のタスクに対してタスクの有する優先度パラメータPを
    相互比較して選出したタスクを走行中タスク管理手段の
    管理下に置き換える走行順番決定手段と、走行中タスク
    管理手段が管理する1個またはそれ以上のタスクに対し
    てタスクの有する優先度パラメータP及び信頼度パラメ
    ータRをそれぞれタスク間にて相互比較してタスクの実
    行計算機数Nを求め、該タスクをN個の計算機に割り当
    てて冗長に実行させるタスク割り当て手段とを備えるこ
    とを特徴とするタスク実行管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、タスク割り当て手段
    は、走行順番決定手段により走行中タスク管理手段に新
    たに加わったタスクに対し、該タスクの有する信頼度パ
    ラメータRにより該タスクの実行計算機数Nを求める計
    算機数決定手段と、該タスクをN個の空き計算機に割り
    当てる計算機割り当て手段より構成されることを特徴と
    するタスク実行管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、計算機割り当て手段
    は、タスクを空き計算機に割り当てる際に、空き計算機
    の個数が不足する場合には、走行中タスク管理手段に登
    録されている別の実行中タスクにおいて、優先度パラメ
    ータPによる実行優先順位の低い実行中タスクのうち、
    信頼度パラメータRによる実行計算機数Nの少ない実行
    中タスクより順に、実行中タスクの実行を中断すること
    により空いた計算機に前記タスクを割り当てることを特
    徴とするタスク実行管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、計算機割り当て手段
    は、実行中タスクの実行を中断する際、該実行中タスク
    の実行計算機数Nを1だけ減らすことにより、空き計算
    機を1個確保することを特徴とするタスク実行管理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、計算機割り当て手段
    は、実行中タスクの実行を中断する際、該実行中タスク
    の実行計算機数Nを該実行中タスクの有する信頼度パラ
    メータRより求まる該実行中タスクの最低推奨実行計算
    機数Nxにまで減らすことで空き計算機をN−Nx個確保
    することを特徴とするタスク実行管理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、計算機割り当て手段
    は、実行中タスクの実行を中断する際、該実行中タスク
    の実行計算機数Nを1にすることにより、空き計算機を
    N−1個確保することを特徴とするタスク実行管理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2において、計算機割り当て手段
    は、タスクを空き計算機に割り当てる際に、空き計算機
    の個数が不足する場合には、走行中タスク管理手段に登
    録されている別の実行中タスクにおいて、信頼度パラメ
    ータRによる実行計算機数Nの少ない該実行中タスクの
    うち、優先度パラメータPによる実行優先順位の低い該
    実行中タスクより順に、該実行中タスクの実行を中断す
    ることで空いた計算機に前記タスクを割り当てることを
    特徴とするタスク実行管理装置。
  8. 【請求項8】 走行待ち状態になったタスクを管理する
    走行待ちタスク管理手段と、走行中タスク管理手段と、
    走行待ちタスク管理手段が管理する1個またはそれ以上
    のタスクに対してタスクの有する優先度パラメータPを
    相互比較するで選出したタスクを走行中タスク管理手段
    の管理下に置き換える走行順番決定手段と、走行中タス
    ク管理手段が管理する1個またはそれ以上のタスクに対
    してタスクの有する信頼度パラメータP及び信頼度パラ
    メータRをそれぞれタスク間にて相互比較して該タスク
    の実行計算機数Nを求め、該タスクをN個の計算機に割
    り当てて冗長に実行させるタスク割り当て手段と、走行
    順番決定手段とタスク割り当て手段を制御する状態制御
    手段とを備えることを特徴とするタスク実行管理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、状態制御手段は、タ
    スク割り当て手段が、タスクを実行する計算機を確保す
    るために、実行中タスクの実行を中断する制御を行なう
    場合に、 (A) 実行中タスクの実行計算機数Nを1だけ減らすこ
    とにより、空き計算機を1個作成する。 (B) 実行中タスクの実行計算機数Nを該実行中タスク
    の有する信頼度パラメータRより求まる該実行中タスク
    の最低推奨実行計算機数Nxにまで減らすことで空き計
    算機をN−Nx個作成する。 (C) 実行中タスクの実行計算機数Nを1にすることで
    空き計算機をN−1個作成する。 の間で切り換えることを特徴とするタスク実行管理装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8において、状態制御手段は、
    走行順番決定手段に対し、優先度パラメータPがある基
    準より実行優先順位の低いタスクを選出させないように
    し、タスク割り当て手段に対し、実行中タスクのうち優
    先度パラメータPがある基準より実行優先順位の低いタ
    スクは、実行中タスクの実行計算機数Nを0にすること
    で実行中タスクの実行を全て中断することを特徴とする
    タスク実行管理装置。
  11. 【請求項11】 走行待ち状態のタスクが有する優先度
    パラメータPにより該タスクを実行するか否か決定し、
    実行が決定したタスクが有する優先度パラメータP及び
    信頼度パラメータRをそれぞれタスク間で相互比較して
    該タスクの実行計算機数Nを求め、該タスクをN個の計
    算機に割り当てて冗長に実行させることを特徴とするタ
    スク実行管理方法。
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