JPH08221572A - 画像におけるテクスチャ領域の抽出方法 - Google Patents

画像におけるテクスチャ領域の抽出方法

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JPH08221572A
JPH08221572A JP7046481A JP4648195A JPH08221572A JP H08221572 A JPH08221572 A JP H08221572A JP 7046481 A JP7046481 A JP 7046481A JP 4648195 A JP4648195 A JP 4648195A JP H08221572 A JPH08221572 A JP H08221572A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、テクスチャ領域と非テクスチャ領
域の分離を正確に行ってテクスチャ領域を抽出し得る画
像におけるテクスチャ領域の抽出方法を提供することを
目的とする。 【構成】 セルを、画素を頂点とする微小三角形に分割
し、画素位置をx,y座標で表し、画素の信号(輝度)
レベルをz座標で表す三次元平面における三角形群を作
成する(ステップ101,102)。その三次元平面の
全三角形について、それらの含まれる平面の単位法線ベ
クトルを求めた後(ステップ103)、全ベクトルの平
均のxy平面上の正射影の長さを計算し、x,y及びz
軸の各成分について各単位法線ベクトルのその平均ベク
トルからの分散を計算して、それぞれthr1、thr
2と大小比較する(ステップ104、106)。これら
がthr1、thr2より大のときにテクスチャ領域の
点と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像におけるテクスチャ
領域の抽出方法に係り、特にテクスチャ領域を含む濃淡
画像からテクスチャ領域のみを抽出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像のテクスチャ(生目)領域は、厳密
に一様でなくても、人間の視覚上では均一な外観画像と
して識別される冗長な領域であり、よってこのテクスチ
ャ領域を非テクスチャ領域とは別に処理することが、画
像圧縮において有用である。
【0003】そのため、従来より画像のテクスチャ領域
を抽出することが行われている。このテクスチャ領域の
抽出に際して、自然画像におけるテクスチャは繰り返し
パターンの等質領域が明確でないため、テクスチャの構
造を明確にするために特徴抽出が行われる。このテクス
チャ領域の抽出方法としては、濃度の平均値、分散を
用いる方法、直交変換のスペクトル情報を用いる方法
などが従来より知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のテクスチャ領域抽出方法のうち前者の濃度の平均値、
分散を用いる方法では、自然画像の場合、視覚的に同一
のテクスチャ内でも均質性の失われた部分については、
濃度の平均値や分散の値があてにならず、テクスチャ領
域の抽出が不可能になる。また、テクスチャのタイプに
よっては、画像内の非テクスチャ領域と濃度の平均値、
分散が非常に近くなり、この場合テクスチャ領域の抽出
は不可能になる。
【0005】一方、後者の直交変換のスペクトル情報を
用いる従来方法では、高域のスペクトルをセル単位に算
出したスペクトルに基づいてテクスチャと判断するよう
にしているため、非テクスチャ領域の輪郭などがセル内
をまたいだような場合には、非テクスチャ領域の高域と
テクスチャ領域の高域が同一セル内に混在し、テクスチ
ャ領域と非テクスチャ領域との分類が現実的には非常に
複雑、若しくは不可能な場合が多い。
【0006】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
テクスチャ領域と非テクスチャ領域の分離を正確に行っ
てテクスチャ領域を抽出し得る画像におけるテクスチャ
領域の抽出方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明はテクスチャ領域を含む画像の各画素のうち
テクスチャ検出の対象となる画素を中心画素とする複数
の画素からなるセルの構成画素のそれぞれを頂点とする
三角形に分割し、分割した三角形の構成画素のそれぞれ
の位置を二次元平面上の座標で表し、構成画素のそれぞ
れの信号レベルを二次元平面に直交する軸上の座標で表
した三次元平面における三角形群のそれぞれについて単
位法線ベクトルを求め、すべての単位法線ベクトルの平
均ベクトルに基づいて画像中の端点状の部分を検出し、
端点状の部分の存在密度が一定以上の領域をテクスチャ
領域として判定抽出するようにしたものである。
【0008】
【作用】本発明では、濃度の平均値や直交変換のスペク
トルではなく、線分の端点状の部分の存在密度、面積な
どに着目する。テクスチャ領域検出における端点の重要
性は1983年発行のベルシステム・テクニカル・ジャ
ーナル第62巻6号に掲載された、ユレッシュ、ベルゲ
ンらの論文(B.Julesz,J.R.Bergen,"Texton,TheFundame
ntal Elements in Preattentive Vision and Perceptio
n of Textures",THE BELL SYSTEM TECHNICAL JOURNAL :
Vol62,No.6,July-August 1983)などに言及されてい
る。また、大脳視覚野にも端点に反応する細胞が見つか
っているといわれている。
【0009】図2(A)〜(D)はそれぞれ典型的なテ
クスチャの各例を示しており、それぞれの一部の拡大図
中に、端点を丸を付して示す。これらの拡大図から分か
るように、テクスチャとされる領域には端点が多く存在
する。
【0010】そこで、本発明では、三次元平面における
三角形群のすべての単位法線ベクトルの平均ベクトルが
二次元平面の直交軸に対して一定角度以上をなし、か
つ、単位法線ベクトルのそれぞれの平均ベクトルからの
分散が一定値より大である領域を検出することにより、
画像中の存在密度が一定以上の端点状の部分を効果的に
抽出することができる。
【0011】また、単位法線ベクトルのそれぞれの平均
ベクトルからの分散が一定値より大である領域を検出す
る代わりに、三次元平面における三角形群の全平面の面
積の合計が一定値より大である領域、あるいは原画像を
直交変換して得られる空間周波数の所定周波数以上の高
域成分が一定値より大である領域を検出しても、同様に
画像中の存在密度が一定以上の端点状の部分を効果的に
抽出することができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の一実施例の動作説明用フローチャートを示
す。ここで、本実施例では、図3に示すように縦方向に
7個、横方向に7個の計49個の画素からなる所謂7×
7のセルの中心に位置する斜線で示した一の画素をテク
スチャ検出の対象になる画素と位置付け、セル全体をそ
の近傍と考え、そのセルがテクスチャ領域と見なせると
き、中心の対象画素をテクスチャの一部と見なすことに
する。
【0013】本実施例は図18の自然画像を原画とし、
その中央下部の植え込みと右下半分の林が今回抽出した
いテクスチャ領域である。ここでは、テクスチャ領域を
白抜きの画像にすることを目的とする。
【0014】図1に示す実施例では各画素の信号(輝
度)レベルをz軸方向とした三次元平面群を基本にテク
スチャ領域の判定を行う。そのために、まず、テクスチ
ャ領域を含む対象とする画像の各画素をそれぞれ中心と
する7×7セルを、画素を頂点とする微小三角形に分割
する(ステップ101)。具体的には、図4に示すよう
に、xy平面上において7×7セルを構成する49画素
のそれぞれ中心点を結ぶ線分を辺とする微小な72個の
三角形、すなわち、セルを3つの画素を頂点とする微小
な72個の三角形に分割する。従って、図4において、
線分の交点が49画素の中心点に相当する。
【0015】次に、7×7セルの各画素位置をx,y座
標で表し、画素の信号(輝度)レベルをz座標で表す三
次元平面における三角形群を作成する(ステップ10
2)。この三次元平面における三角形群のxy平面への
正射影が上記の72個の微小三角形である。ここで、7
×7セルを構成する49画素のうち、低輝度の画素を黒
丸で示し、高輝度の画素を白丸で示すものとすると、図
5は中央上部の白丸で示される12画素が線分で周辺の
37画素が背景である、線分の端点状のパターンを示
す。
【0016】この線分の端点状のパターンに対して、上
記三次元平面の三角形群を作成すると、図6に示すよう
な三角形群10が得られる。同図中、白丸は7×7セル
20を構成する画素21であり、各画素の信号(輝度)
レベルは30で示すようにz座標で表されるため、前記
図5の線分を示す12画素に対応した三角形群は他の背
景の画素に対応した三角形群よりも高い位置にある。
【0017】次に、上記の三次元平面の全三角形につい
て、それらの含まれる平面の単位法線ベクトルを求める
(ステップ103)。これは、三角形の一つの頂点から
残りの2頂点に向かう2本のベクトルの外積をとること
により法線ベクトルを求め、その長さで除算することに
より簡単に求められる。
【0018】図7は、図6に示した三次元平面の三角形
群の単位法線ベクトルのxy平面への正射影を示す。な
お、ここでは、法線ベクトルは基本的に紙面に対し手前
向きになるようにしており、図7中、法線ベクトルは中
心点のある円の記号で示してある(以下、同様)。以
下、これらの単位法線ベクトルの評価にはこのようなx
y表面への正射影を用いる。その理由は、作図の簡便さ
と、この長さが法線ベクトルとz軸のなす角度の正弦で
あるため2次元でも本質的な議論が可能なことの2つで
ある。
【0019】次に、全ベクトルの平均のxy平面上の正
射影の長さを計算し、更にはx,y及びz軸の各成分に
ついて各単位法線ベクトルのその平均ベクトルからの分
散を計算して、それぞれスレッショルド値thr1、t
hr2と大小比較する(ステップ104、106)。な
お、ここでは分散はある三角形について、その単位法線
ベクトルと平均ベクトルの各成分毎との差の二乗の総和
の平方根をとり、全三角形についての和として計算して
いる。
【0020】このとき平均ベクトルのxy平面への正射
影の有無はセル全体を巨視的に見たときの傾斜を意味
し、全ベクトルの平均のxy平面上の正射影の長さがス
レッショルド値thr1以上であるということは、すべ
ての単位法線ベクトルを平均して得られた平均ベクトル
がz軸と一定以上の角度をなすということと同じであ
る。また、各単位法線ベクトルの平均ベクトルからの分
散はセル内を微視的に見たときの起伏の大きさを表す。
【0021】なお、上記の起伏を評価する方法について
は、本実施例の各ベクトルの平均からの分散を用いる代
わりに、三次元平面における三角形群の全平面の面積の
合計が一定以上であるような領域、あるいは原画を直交
変換等して得られる空間周波数成分の高域分が一定以上
であるような領域をテクスチャ領域と見なすといった評
価方法も可能である。
【0022】本実施例ではこの平均ベクトルのxy平面
への正射影、分散について一定以上の領域を端点の存在
密度の高い部分、すなわちテクスチャ領域としている。
これについて以下に説明する。
【0023】全単位法線ベクトルの平均のxy平面上
の正射影の長さがスレッショルド値thr1より短く、
かつ、各単位法線ベクトルのxyz成分の平均からの分
散がスレッショルド値thr2よりも小さい場合。
【0024】この条件を満足する画像としては、図8の
ようなセルの各画素が同程度の輝度の平坦画像が相当す
る。この平坦画像の三次元平面における三角形群の単位
法線ベクトルのxy平面への正射影は図9に示す如くに
なり、平均ベクトルのxy平面への正射影の長さは0
で、分散も0であることが分かる。
【0025】全単位法線ベクトルの平均のxy平面上
の正射影の長さがスレッショルド値thr1より短く、
かつ、各単位法線ベクトルのxyz成分の平均からの分
散がスレッショルド値thr2以上の場合。
【0026】この条件を満足する画像としては、図10
のようなセルの各画素がある幅を持って一方向に同一輝
度で表示されるラインの画像の場合や、図12のような
セルの各画素のうち、高輝度の画素が低輝度の画素の内
部に長方形状で存在する小塊の画像などがある。図10
のライン画像の三次元平面における三角形群の単位法線
ベクトルのxy平面への正射影は図11に示す如くにな
り、平均ベクトルのxy平面への正射影の長さは相殺さ
れて0になるが、起伏が大きいために分散はスレッショ
ルド値thr2以上となる。
【0027】一方、図12の小塊画像の三次元平面にお
ける三角形群の単位法線ベクトルのxy平面への正射影
は図13に示す如くになり、図10のライン画像と同様
に、平均ベクトルのxy平面への正射影の長さは相殺さ
れて0になるが、起伏が大きいために分散はスレッショ
ルド値thr2以上となる。
【0028】全単位法線ベクトルの平均のxy平面上
の正射影の長さがスレッショルド値thr1以上で、か
つ、各単位法線ベクトルのxyz成分の平均からの分散
がスレッショルド値thr2未満の場合。
【0029】この条件を満足する画像としては、図14
のようなセルの各画素の輝度が一方向(ここでは左又は
右方向)に漸次変化して表示されるグラディエーション
画像の場合や、図16のようなセルの各画素のうち、低
輝度の画素群が一定幅で一定方向(ここでは上下方向)
に高輝度の画素群に隣接して存在する輪郭画像などがあ
る。
【0030】図14のグラディエーション画像の三次元
平面における三角形群の単位法線ベクトルのxy平面へ
の正射影は図15に示す如く、すべてが同じ方向、長さ
を持つベクトルで表されるため、平均ベクトルのxy平
面への正射影の長さはスレッショルド値thr1以上
で、分散は0であると考えることができる。
【0031】また、図16の輪郭画像の三次元平面にお
ける三角形群の単位法線ベクトルのxy平面への正射影
は図17に示す如く、輝度の大きく変化する境界40が
あるため、平均ベクトルのxy平面への正射影の長さは
スレッショルド値thr1以上になる。分散については
境界40の存在のため、ある値は持つが、ライン、小
塊、端点のようなパターンほどには大きくならない。
【0032】全単位法線ベクトルの平均のxy平面上
の正射影の長さがスレッショルド値thr1以上で、か
つ、各単位法線ベクトルのxyz成分の平均からの分散
がスレッショルド値thr2以上の場合。
【0033】この条件を満足する画像としては、図5の
ような端点の画像がある。この端点の画像の三次元平面
における三角形群の単位法線ベクトルのxy平面への正
射影は図7に示すようになり、平均ベクトルのxy平面
への正射影の長さは0に相殺されないため、スレッショ
ルド値thr1以上であり、また、起伏が大きいために
分散もスレッショルド値thr2以上であると考えるこ
とができる。
【0034】以上の考察は明暗の反転、上記とは異なる
パターン画像の場合であっても、本質的には変わりはな
い。本実施例では、〜の場合はステップ104〜1
06によりいずれもセルの中心画素が非テクスチャ領域
内の点として輝度0に設定される。
【0035】一方の場合は、ステップ104及び10
6を経由してステップ107に進み、テクスチャ領域内
の点として判断し、セルの中心画素の輝度が、分散に定
数を乗じた値に設定される。すなわち、テクスチャ領域
と判定した中心画素の輝度についてはセルの画像の分
散、すなわち起伏の大きさで決定される。前記した図1
8の自然画像に対して、ステップ101〜ステップ10
7の処理を行うと、図19に示す如きテクスチャ領域候
補画像が得られる。
【0036】このテクスチャ領域候補画像において、一
定レベル以上の輝度が与えられた部分(白抜きにされた
部分)はテクスチャ領域に属する可能性が高い部分であ
るといえる。つまり、このような部分が密集していれ
ば、テクスチャ領域であると考えられるし、孤立してい
る部分は非テクスチャ領域の端点、すなわち「検出エラ
ーである微小領域」である可能性が高い。
【0037】そこで、次にこれらの微小部分を7×7の
セルで平滑化する(ステップ108)。この平滑化と
は、具体的には、7×7のセルの49画素の各値の平均
値をそのセルの中心画素の値とする演算操作である。こ
れにより、図20に示す如き平滑化後のテクスチャ領域
候補画像が得られる。
【0038】続いて、上記の平滑化されたテクスチャ領
域候補画像を所定のスレッショルド値で二値化する(ス
テップ109)。この二値化は、画素の輝度を例えば8
ビット256階調で表したときには、対象とする画素の
輝度(信号レベル)が上記の所定のスレッショルド値以
下のときには非テクスチャ領域内の点として輝度「0」
とし、所定のスレッショルド値より大であるときにはテ
クスチャ領域内の点として輝度を「255」とする演算
操作である。これにより、図21に示す如き二値化画像
が得られる。この二値化画像は、図19に示したテクス
チャ領域候補画像よりもかなり微小エラーが減ることが
分かる。
【0039】そして、図21に示した二値化画像の白抜
き領域(輝度「255」の画素領域)のうち、スレッシ
ョルドth3より大なる画素数の大面積部分を残し、そ
の他の領域に含まれる各画素の輝度を「0」とする(ス
テップ110)。この領域決定ステップ110により、
図21の二値化画像中の検出エラーである微小領域が取
り除かれ、この微小領域をテクスチャ領域として抽出し
てしまうことを防止でき、図22に示す如き希望のテク
スチャ領域画像が得られる。
【0040】図22に示すテクスチャ領域画像中の白抜
きにされたテクスチャ領域は図18に示した原画におい
て、人間の視覚で明らかにテクスチャと判断される領域
のかなりの部分を抽出しているといえる。
【0041】この図22に示すテクスチャ領域画像によ
り原画を切り出した画像は図23に示す如くになる。こ
の図23の画像には、僅かに非テクスチャ部を切り出し
ているが、概ね木の葉のテクスチャらしい部分を抽出し
ていることが分かる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
テクスチャ領域を「ある濃度分布を持った領域」や「あ
る高域スペクトルパターンを持った領域」ではなく、
「線分の端点の存在密度の高い領域」と定義付けてセル
の傾斜、起伏から検出した端点をもとにテクスチャ領域
の判定を行うようにしたため、直交変換のスペクトル情
報では困難であった、非テクスチャの輪郭部分とテクス
チャの判別が可能になり、よって、従来に比べて自然画
像からより正確にテクスチャ領域を抽出することができ
る。
【0043】また、本発明によれば、テクスチャ領域と
判定された領域の所定値以上の輝度の画素数が設定値よ
りも大である領域を最終的なテクスチャ領域として抽出
することにより、テクスチャ領域と判定された領域の画
素数が少な過ぎる場合には、非テクスチャ領域と判定す
るようにしたため、検出エラーである微小領域をテクス
チャ領域として抽出してしまうことを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動作説明用フローチャート
である。
【図2】本発明により抽出されるテクスチャ領域の各例
を示す図である。
【図3】7×7セルの構成を示す図である。
【図4】セルの分割方法を説明する図である。
【図5】端点の画像パターンを示す図である。
【図6】図5の画像を三次元平面における三角形群に分
割作成したときの説明図である。
【図7】図6の三次元平面における三角形群の単位法線
ベクトルのxy平面への正射影を示す図である。
【図8】平坦画像を示す図である。
【図9】図8に対応する三次元平面における三角形群の
単位法線ベクトルのxy平面への正射影を示す図であ
る。
【図10】ライン画像の一例を示す図である。
【図11】図10に対応する三次元平面における三角形
群の単位法線ベクトルのxy平面への正射影を示す図で
ある。
【図12】小塊画像の一例を示す図である。
【図13】図12に対応する三次元平面における三角形
群の単位法線ベクトルのxy平面への正射影を示す図で
ある。
【図14】グラディエーション画像の一例の図である。
【図15】図14に対応する三次元平面における三角形
群の単位法線ベクトルのxy平面への正射影を示す図で
ある。
【図16】輪郭画像の一例を示す図である。
【図17】図16に対応する三次元平面における三角形
群の単位法線ベクトルのxy平面への正射影を示す図で
ある。
【図18】原画像の一例を示す図である。
【図19】本発明の一実施例の処理により図18の原画
像から得たテクスチャ領域候補画像を示す図である。
【図20】図19の画像を本発明の一実施例により平滑
化した画像を示す図である。
【図21】図20の画像を本発明の一実施例により二値
化した画像を示す図である。
【図22】図21の画像から本発明の一実施例により得
たテクスチャ領域画像を示す図である。
【図23】図22のテクスチャ領域画像で図18の原画
像を切り出した画像を示す図である。
【符号の説明】
10 三次元平面の三角形群 20 7×7セル 21 画素 30 画素の信号(輝度)レベル 101 セルの分割ステップ 102 三角形群作成ステップ 103 単位法線ベクトル算出ステップ 104、106 大小判定ステップ 105、107 画素の輝度設定ステップ 108 平滑化ステップ 109 二値化ステップ 110 領域決定ステップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テクスチャ領域を含む画像の各画素のう
    ちテクスチャ検出の対象となる画素を中心画素とする複
    数の画素からなるセルの構成画素のそれぞれを頂点とす
    る三角形に分割し、該分割した三角形の構成画素のそれ
    ぞれの位置を二次元平面上の座標で表し、該構成画素の
    それぞれの信号レベルを該二次元平面に直交する軸上の
    座標で表した三次元平面における三角形群のそれぞれに
    ついて単位法線ベクトルを求め、すべての該単位法線ベ
    クトルの平均ベクトルに基づいて前記画像中の端点状の
    部分を検出し、該端点状の部分の存在密度が一定以上の
    領域をテクスチャ領域として判定抽出することを特徴と
    する画像におけるテクスチャ領域の抽出方法。
  2. 【請求項2】 すべての前記単位法線ベクトルの平均ベ
    クトルが前記二次元平面の直交軸に対して一定角度以上
    をなし、かつ、前記単位法線ベクトルのそれぞれの前記
    平均ベクトルからの分散が一定値より大であるとき、前
    記端点状の部分の存在密度が一定以上の領域内であると
    みなすことを特徴とする請求項1記載の画像におけるテ
    クスチャ領域の抽出方法。
  3. 【請求項3】 すべての前記単位法線ベクトルの平均ベ
    クトルが前記二次元平面の直交軸に対して一定角度以上
    をなし、かつ、前記三次元平面における三角形群の全平
    面の面積の合計が一定値より大である領域を、前記端点
    状の部分の存在密度が一定以上の領域内であるとみなす
    ことを特徴とする請求項1記載の画像におけるテクスチ
    ャ領域の抽出方法。
  4. 【請求項4】 すべての前記単位法線ベクトルの平均ベ
    クトルが前記二次元平面の直交軸に対して一定角度以上
    をなし、かつ、前記テクスチャ領域を含む原画像を直交
    変換して得られる空間周波数の所定周波数以上の高域成
    分が一定値より大であるとき、前記端点状の部分の存在
    密度が一定以上の領域内であるとみなすことを特徴とす
    る請求項1記載の画像におけるテクスチャ領域の抽出方
    法。
  5. 【請求項5】 前記テクスチャ領域と判定された領域の
    各画素を近傍の画素の値の平均値に設定する平滑化を行
    ってテクスチャ領域とすることを特徴とする請求項1乃
    至4のうちいずれか一項記載の画像におけるテクスチャ
    領域の抽出方法。
  6. 【請求項6】 前記テクスチャ領域と判定された領域の
    所定値以上の輝度の画素数が設定値よりも大である領域
    を最終的なテクスチャ領域として抽出することを特徴と
    する請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の画像にお
    けるテクスチャ領域の抽出方法。
JP7046481A 1995-02-02 1995-02-10 画像におけるテクスチャ領域の抽出方法 Expired - Lifetime JP2950184B2 (ja)

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