JPH08220648A - フィルムキャリア - Google Patents

フィルムキャリア

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Publication number
JPH08220648A
JPH08220648A JP2205295A JP2205295A JPH08220648A JP H08220648 A JPH08220648 A JP H08220648A JP 2205295 A JP2205295 A JP 2205295A JP 2205295 A JP2205295 A JP 2205295A JP H08220648 A JPH08220648 A JP H08220648A
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JP
Japan
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film
negative film
roller
magnetic
cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2205295A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tsukahara
健 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2205295A priority Critical patent/JPH08220648A/ja
Publication of JPH08220648A publication Critical patent/JPH08220648A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/28Locating light-sensitive material within camera
    • G03B17/30Locating spools or other rotatable holders of coiled film

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム面の塵の除去を確実に行う。 【構成】 搬送ローラ54Aと磁気ヘッド部132との
間に第1のクリーニング装置200を、焼付用の開口部
48とセンサ部136との間に第2のクリーニング装置
202を設ける。第1のクリーニング装置200には、
磁気トラック部分の異物をポリウレタンの粘着力で除去
する第1粘着ローラ206、第1粘着ローラ206に付
着した異物を除去する第2粘着ローラ208及びネガフ
ィルムの静電気を除去する除電ブラシ204を設ける。
第2のクリーニング装置202には、画像コマ部分の異
物を除去すると共にネガフィルムの静電気を除去する単
繊維を外周に設けた布ローラ212、布ローラ212に
付着した異物を除去する回転ブラシ214、除去された
異物を補足する粘着部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フィルムに記録さ
れている画像を印画紙等へ露光するときに、写真フィル
ムの画像コマの位置決めに用いられるフィルムキャリア
に係り、特に、フィルム面の塵を確実に除去することの
できるフィルムキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムに付着した塵の除去は、
フィルム面の除電を行った後に、ブラシで払う方式やエ
アーで吹き飛ばす方式が取られていた。
【0003】しかし、この従来方式では、塵の除去をフ
ィルムキャリアの外で行っているため、フィルムキャリ
ア内を搬送中にフィルムが帯電して塵が再付着する恐れ
がある。また、エアーで吹き飛ばす方式では、騒音が発
生するという問題がある。
【0004】また、近年、写真フィルム(例えばネガフ
ィルム)の非画像部分の所定の位置に磁気情報を記録可
能な領域を設け、各画像コマの撮影時の情報、プリント
時の情報等を記録すると共にプリントの際にこれらの情
報を利用しようと言う提案がなされている。これに伴っ
て、ネガフィルムを切断せずにパトローネ(以下「カー
トリッジ」と言う)に巻き取って返却する方法が提案さ
れている。
【0005】このようなネガフィルムでは、現像処理か
ら連続してプリント処理を行うときには、カートリッジ
とネガフィルムとが切り離された状態の所謂ストリップ
スとしてフィルムキャリアに装填されるが、焼増しプリ
ント時には、カートリッジと一体でフィルムキャリアに
装填して、カートリッジから引出しながら処理するよう
になっている。
【0006】フィルムをカートリッジから引出しながら
処理する場合には、カートリッジがフィルムキャリア内
のカートリッジ収容部に装填されるようになっているた
め、従来方式では、フィルムの塵を除去することが不可
能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮してなされたものであり、フィルム面の塵の除去を確
実に行うことができ、高品質のプリント処理を行えるフ
ィルムキャリアを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、磁気層を備えたフィルムの前記磁気層に対して磁気
情報を記録再生する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドのフ
ィルム搬送方向下流側に設けられ感光材料に焼き付ける
前記フィルムの画像を配置する画像焼付部と、を備える
フィルムキャリアであって、前記磁気ヘッドのフィルム
搬送方向上流側に設けられ、外周が粘着部材で形成され
て少なくとも前記フィルムの磁気層に接触する第1の回
転ローラと、前記画像焼付部のフィルム搬送方向上流側
に設けられ、外周が繊維集合体で形成されて少なくとも
前記フィルムの画像に接触する第2の回転ローラと、を
備えたことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフィルムキャリアにおいて、前記第1の回転ローラと
接触し、外周が前記第1の回転ローラよりも粘着力の強
い粘着部材で形成された第3の回転ローラと、前記第2
の回転ローラと接触し、前記第2の回転ローラの表面に
付着した異物を除去する第4の回転ローラと、を備えた
とを特徴としている。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載のフィルムキャリアにおいて、前記
繊維集合体及び第2の回転ローラは導電体で形成されて
いることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に記載のフィルムキャリアでは、磁気
層を備えたフィルムが磁気ヘッドを通過した後に画像焼
付部に搬送され、焼付部に配置された画像が印画紙等の
感光材料に焼付処理される。なお、磁気層に記録された
磁気情報(例えば、撮影時の情報、焼付条件等)は、磁
気ヘッドによって読み取られ、焼付時に利用される。
【0012】ここで、フィルムは、磁気ヘッドに至る前
に第1の回転ローラの粘着部材によって磁気層に付着し
た塵等の異物が除去される。このため、異物による磁気
情報の読取エラーを防止することができ、書込時のエラ
ーも防止することができる。また、異物の除去によっ
て、磁気ヘッドに対する汚れの付着も防止することがで
きる。
【0013】磁気ヘッドを通過したフィルムは、焼付部
へ至る前に第2の回転ローラの繊維集合体によって画像
に付着した塵等の異物が除去される。このため、異物の
影が感光材料に写ることがなく、高品質のプリントを得
ることができる。
【0014】請求項2に記載のフィルムキャリアでは、
第1の回転ローラに付着した塵等の異物は、第1の回転
ローラよりも粘着力の強い粘着部材で形成された第3の
回転ローラによって除去される。このため、第1の回転
ローラは、塵等の異物の付着していない面をフィルムに
接触させることができ、異物の再付着を防止できると共
に安定した異物の除去を行うことができる。一方、第2
の回転ローラに付着した塵等の異物は、第4の回転ロー
ラによって除去される。このため、第2の回転ローラ
は、塵等の異物の付着していない面をフィルムに接触さ
せることができ、異物の再付着を防止できる。
【0015】また、請求項3に記載のフィルムキャリア
では、導電体で形成されている第2の回転ローラによっ
て、フィルムの静電気を逃がすことができる。このた
め、静電気による塵等の再付着が防止される。
【0016】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0017】図1、図3乃至図5には、本実施例に適用
したフィルムキャリア10が示されている。このフィル
ムキャリア10は、図示しないプリンタプロセッサに取
付けられ、プリンタプロセッサにおいて写真フィルム
(以下、一例として「ネガフィルム12」と言う)の各
画像コマに記録された画像を印画紙へ焼付けた後、画像
が焼付けられた印画紙を発色現像、漂白定着、水洗及び
乾燥処理等の一連の処理して写真プリントを得るとき等
に用いられる。
【0018】図2Aに示されるように、このフィルムキ
ャリア10に装填されるネガフィルム12は、一端がカ
ートリッジ14のスプール軸16に係止され層状に巻き
取られて収容されており、長手方向に沿って所定間隔で
画像が記録された多数の画像コマ12Aが設けられてい
る。このネガフィルム12は、幅方向の一端に各画像コ
マ12Aの位置に合わせてパーフォレーション18が形
成されており、それぞれのパーフォレーション18の間
で画像コマ12Aに隣接する位置に磁気情報が記録され
る磁気トラック20Aが設けられている。この磁気トラ
ック20Aには、各画像コマ12Aに記録された画像の
撮影時の情報、プリント処理を行うときのプリントサイ
ズ、露光条件等の種々の情報を記録することができる。
【0019】なお、パーフォレーション18と反対側の
端部に設けられている磁気トラック20Bには、主に撮
影時の情報がカメラ等の撮影装置によって記録されてい
る。
【0020】図2Bに示されるように、カートリッジ1
4は、ネガフィルム12の引出し口がドア22によって
閉塞されて内部が遮光されており、ドア軸22Aを回転
させてドア22を開いた後にネガフィルム12の引出し
が行われるようになっている。また、カートリッジ14
の一方の側面には、内部に収容しているネガフィルム1
2がの内部に収容しているネガフィルム12の処理状態
を識別する表示孔24A、24B、24C、24Dが、
スプール軸16の周囲に設けられている。ここれらの表
示孔24A〜24Dは、例えば丸孔の表示孔24Aが未
露光のネガフィルム12を収容していることを表示し、
半円状の表示孔24Bが露光済で未現像であることを示
し、矩形状の表示孔24Dがネガフィルム12が現像済
であることをカートリッジ14の内部の表示プレート1
4Aを回転させて表示できるようになっている。本実施
例では、表示孔24Dによって現像済であることが表示
されているカートリッジ14を用いてプリント処理を行
う。
【0021】図1に示されるように、フィルムキャリア
10は、ベース部としての台座部30の端部にネガフィ
ルム12を収容したカートリッジ14(いずれも図1で
は図示省略)が装填されるカートリッジ装填部32と、
カートリッジ14から引き出されたネガフィルム12を
収容可能なフィルム収容部34が設けられている。ま
た、台座部30の中央部は、蓋部としてのカバー36に
覆われている。
【0022】このカバー36は、一端部(図1の紙面奥
側)が台座部30に設けたブラケット38を介して回動
可能に支持されて取付けられており、通常、台座部30
の上面を覆った状態で閉止され、係止孔40に係合する
ロックレバー42とスライドボタン44に係合する図示
しないロックプレートによってロックされている。この
カバー36は、ロック状態を解除することにより図1の
紙面奥側を軸に紙面上方へ回動させて、台座部30の上
面を開放可能となっている。
【0023】図3に示されるように、カバー36を開放
した台座部30の上面には、カートリッジ装填部32と
フィルム収容部34との間にネガフィルム12の搬送路
46が形成され、この搬送路46の中央部に焼付け部と
しての開口部48が設けられている。なお、図1に示さ
れるように、カバー36には、この開口部48に対向す
る位置に開口部50が設けられている。
【0024】図3に示されるように、台座部30の開口
部48とカバー36の開口部50の間には、圧着板68
が配置されている。この圧着板68には、開口部48に
対向する開口部68Aが形成されており、開口部48、
68Aの周縁で開口部48に配置されたネガフィルム1
2の画像コマ12Aの周縁を挟持し、この開口部48の
下方から照射されてネガフィルム12の画像コマ12A
を透過した光によって印画紙を露光し、画像コマ12A
に記録された画像を印画紙へ所定のサイズ、倍率等で焼
付けるようになっている。なお、図3及び図4に示され
るように、開口部48の周縁は、ネガフィルム12の表
面から僅かに離間されており、この開口部48の周縁部
分でネガフィルム12に照射される光が屈折してしま
い、プリンタプロセッサの焼付部の印画紙に画像を結像
させたときに、結像した画像が不鮮明になったり暗くな
ってしまうのを防止するようにしている。
【0025】図3に示されるように、台座部30に設け
た搬送路46は、ネガフィルム12の幅方向の両端部の
非画像部分に対向して僅かに凸となったガイド52が形
成されている。
【0026】また、この搬送路46上には、カートリッ
ジ装填部32近傍に搬送ローラ54A,54B,54
C,54Dが所定の間隔で配置されている。搬送ローラ
54A,54B,54C,54Dは、ガイド52からロ
ーラの外周部の一部が突出し、幅方向の両側に設けられ
ているローラが対で図示しないシャフトによって連結さ
れて一体回転するようになっている。これらの搬送ロー
ラ54,54B,54C,54Dには、台座部30に設
けられた搬送モータ58の駆動力が、無端のタイミング
ベルト62を介して伝達される。
【0027】図4に示されるように、カバー36には、
それぞれの搬送ローラ54,54B,54C,54Dに
対向してアイドルローラ56が回転自在に設けられてお
り、搬送ローラ54,54B,54C,54Dとアイド
ルローラ56との間でネガフィルム12を挟持するよう
になっている。
【0028】このため、搬送モータ58からの駆動力が
伝達されて回転する搬送ローラ54,54B,54C,
54Dとアイドルローラ56との間でネガフィルム12
を挟持することにより、ネガフィルム12を搬送路46
に沿って正確に搬送することができる。
【0029】一方、図1、図3乃至図5に示されるよう
に、カートリッジ装填部32には、略台形形状で内部に
カートリッジ14が装填されるハウジング64が設けら
れている。このハウジング64の上面は、台座部30の
搬送路46へ向けて傾斜されており、このハウジング6
4の上面から搬送路46へ向けてネガフィルム12を挿
入可能なネガ挿入部66が形成されており、このネガ挿
入部66から搬送路46へカートリッジ14に収容され
ていない所謂ストリップスのネガフィルム12を送り込
み可能となっている。なお、ネガ挿入部66の幅方向の
一端部には抑え部材66Aが設けられ、カバー36側に
はガイド66Bが設けられており、ネガフィルム12を
搬送路46へ円滑に案内可能となっている。
【0030】このハウジング64には、カートリッジ1
4が装填される開口が設けられ、この開口からネガフィ
ルム12の搬送幅方向の一端側へ一対のガイドロッド7
0が突設されている。このガイドロッド70には、カー
トリッジホルダ72がハウジング64へ向けて摺動可能
に取付けられている。
【0031】このカートリッジホルダ72は、中央部に
カートリッジ14の下部を収容する凹部72Aが形成さ
れ、台座部30とフィルム収容部34と反対側に抑えレ
バー74が回動可能に取付けられている。この抑えレバ
ー74は、図示しない捩じりバネ等の付勢手段によって
上端部が凹部72Aを覆う方向へ回動付勢されている。
このため、カートリッジホルダ72は、ドア22がフィ
ルム収容部34側へ向けられた状態で凹部72Aにカー
トリッジ14の下部を収容し、抑えレバー74によっ
て、このカートリッジ14の上端部を抑えて保持する。
【0032】台座部30には、ガイドロッド70の近傍
にロックレバー76、スライドボタン78が設けられて
いる。ロックレバー76は、先端の爪部76Aがカート
リッジホルダ72の移動軌跡上に出没可能に取付けら
れ、通常、図示しないバネ等の付勢手段によって付勢さ
れて突出されており、スライドボタン78の操作により
爪部76Aの出没操作が可能となっている。
【0033】このロックレバー76は、カートリッジホ
ルダ72のハウジング64へ向けた移動によってカート
リッジホルダ72に押し戻されるが、カートリッジホル
ダ72をハウジング64内の所定の位置に押し込まれる
ことにより付勢力によって突出して、カートリッジホル
ダ72のハウジング64内からの引出し方向への移動を
阻止するようになっている。また、スライドボタン78
のスライド操作によってロックレバー76の爪部76A
を退避させることにより、このカートリッジホルダ72
をハウジング64から引出し可能となっている。
【0034】図5に示されるように、ハウジング64内
には、上部に抑えレバー80が取付けられている。この
抑えレバー80は、先端部に抑えローラ82が取付けら
れ、図示しないバネ等の付勢手段によってこの抑えロー
ラ82が下方側となるように付勢されている。
【0035】このため、カートリッジ14が装着された
カートリッジホルダ72をハウジング64内へ押し込む
と、抑えローラ82にカートリッジ14の上面が当接し
て、付勢力に抗して抑えレバー80を回動させて押し上
げる。これにより、ハウジング64に装填されたカート
リッジ14は、抑えレバー80とカートリッジホルダ7
2の間で確実に保持される。
【0036】一方、カートリッジホルダ72には、ハウ
ジング64と反対側の側面にシャフト84が回転自在に
突設されている。このシャフト84は、カートリッジホ
ルダ72の凹部72Aに装着されるカートリッジ14の
スプール軸16と係合するようになっている。
【0037】また、カートリッジ装填部32には、ハウ
ジング64のガイドロッド70の突出側と反対側にドラ
イブボックス86が設けられ、このドライブボックス8
6からドアドライバ88及びスプールドライバ90が突
設されている。このドアドライバ88及びスプールドラ
イバ90は、カートリッジホルダ72に装着されたカー
トリッジ14がハウジング64内に装填されることによ
り、それぞれカートリッジ14のドア軸22A及びスプ
ール軸16に係合するようになっている。
【0038】このドライバボックス86には、送出モー
タ92が隣接して設けられ、プーリ94A、94Bの間
及びプーリ94C、94Dの間にそれぞれ巻き掛けられ
た無端のタイミングベルト96A、96Bによって送出
モータ92からの駆動力が伝達される。スプールドライ
バ90は、送出モータ92の駆動によってカートリッジ
14のスプール軸16をネガフィルム12のカートリッ
ジ14からの送り出し方向及びネガフィルム12の巻き
戻し方向へ回転駆動される。
【0039】このスプール軸16がネガフィルム12の
送り出し方向へ回転されることにより、スプール軸16
に巻き取られているネガフィルム12が、外周端から台
座部30の搬送路46へ送り出される。なお、ドアドラ
イバ88は、カートリッジ14のドア軸22Aをドア2
2の開放方向又は閉止方向へ回転させるようになってい
るが、ドアドライバ88は、送出モータ82の駆動力に
よって駆動されてもよく、ドアドライバ88にカートリ
ッジ14のドア軸22Aが押圧係合させたときにドアド
ライバ88がドア軸22Aをドア22の開放方向へ回動
させ、カートリッジ14を離間させるときにドア22の
閉止方向へ回動させる等の種々の駆動方法を用いてもよ
い。
【0040】一方、図4に示されるように、フィルム収
容部34には、ハウジング100内に、ネガフィルム1
2を巻取軸102に巻き込んで収容するフィルム巻取部
104と、巻取軸102を回転駆動する巻取モータ10
6が設けられ、このハウジング100の上部が排出カバ
ー108に覆われている。
【0041】図3に示されるように、巻取軸102に
は、プーリ110A、110Bの間及びプーリ110
C、110Dの間にそれぞれ巻き掛けられた無端ベルト
112A、112Bを介して巻取モータ106の駆動力
が伝達されるようになっている。この巻取モータ106
の駆動によって、巻取軸102がネガフィルム12の巻
取方向及びこの巻取方向と反対方向の送り出し方向へ回
転駆動される。
【0042】また、フィルム巻取部104には、台座部
30の搬送路46側には、ガイド114が設けられ、搬
送路46からガイド114と排出カバー108の間へネ
ガフィルム12が送り込まれるようになっている。ま
た、フィルム巻取部104の上部には、シャフト116
が設けられ、このシャフト116にガイド118の一端
部が取付けられている。このガイド118はシャフト1
14の回動によって他端部がガイド114と排出カバー
108の下面との間を移動するようになっている。この
ため、ガイド118が排出カバー108側へ移動してい
るときに、ネガフィルム12が送り込まれると、ネガフ
ィルム12は、ガイド118の下面によってフィルム巻
取部104へ案内される。
【0043】フィルム巻取部104の下部には、巻取軸
102へ向けて延設され先端部にガイドローラ120が
取付けられたガイドレバー122が設けられている。こ
のガイドレバー112は、ガイドローラ120が巻取軸
102の周面に当接するように図示しないバネ等の図示
しない付勢手段によって付勢されている。
【0044】フィルム巻取部104へ送り込まれたネガ
フィルム12は、フィルム巻取部104の内周面からガ
イドレバー122に案内されて、巻取軸102とガイド
ローラ120との間へ送り込まれる。これと共に、巻取
モータ106が駆動して巻取軸102がネガフィルム1
2の巻取方向へ回転することにより、台座部30から焼
付け処理が終了して送り込まれるネガフィルム12が巻
取軸に巻き取られて収容される。また、この巻取軸10
2を巻取方向と反対方向へ回転させることにより、巻取
軸102に巻き取られているネガフィルム12が、台座
部30へ送り出される。
【0045】図3に示されるように、ガイド118が設
けられたシャフト116の一端には、レバー124を介
してソレノイド126に連結されている。このソレノイ
ド126が通電されて作動することにより、シャフト1
16が回動してガイド116の先端がガイド114側へ
移動するようになっている。
【0046】また、排出カバー108には、フィルム排
出部127が設けられており、ソレノイド126が通電
されて作動し、ガイド118の先端が下方へ移動した状
態でネガフィルム12が送り込まれると、このネガフィ
ルム12が、排出カバー108の下面とガイド118の
上面との間に案内されて、排出カバー108の上方へ送
り出される。これにより、カートリッジ装填部32のネ
ガ挿入部66から挿入されたストリップスのネガフィル
ム12を巻き取って収容することなく、直接排出するこ
とができるようになっている。
【0047】ところで、図1に示されるように、カバー
36には、開口部50を挟んで開口128、130が形
成されている。カートリッジ装填部32側の開口128
には、図示しないブラケットを介して取付けられた磁気
ヘッド部132,134及びセンサ部136が設けられ
ている。
【0048】センサ部136には、ネガフィルム12の
幅方向の端部に形成されているパーフォレーション1
8、DXコード及び画像を検出するパーフォレーション
センサ、DXコード及び画像センサ(図示せず)センサ
が設けられている。
【0049】図3に示されるように、磁気ヘッド部13
2はネガフィルム送出方向(矢印R方向)左側に配置さ
れ、磁気ヘッド部134は送出方向右側に配置されてい
る。
【0050】また、フィルム収容部34側の開口130
には、磁気ヘッド部138が設けられており、磁気ヘッ
ド部138はネガフィルムの送出方向右側に配置されて
いる。
【0051】磁気ヘッド部132,134,138のそ
れぞれには、ネガフィルム12の磁気トラック20A,
20Bに記録されている磁気情報の読み取り用の読取ヘ
ッド140及び磁気トラック20A,20Bへ磁気情報
を記録するための記録ヘッド142が一体で収容されて
いる。
【0052】なお、磁気ヘッド部134、134では、
それぞれ開口部48側に記録ヘッド142が設けられ、
記録ヘッド142の開口部48と反対側に読取ヘッド1
40が設けられている。一方、磁気ヘッド部138で
は、開口部48側に記録ヘッド142が設けられ、記録
ヘッド142の開口部48と反対側に読取ヘッド140
が設けられている。
【0053】読取ヘッド140及び記録ヘッド142の
下側(矢印D方向側)がネガフィルム12と摺動するギ
ャップ側となっている。読取ヘッド140及び記録ヘッ
ド142の下側には、バックアップローラ144が配設
されている。これらのバックアップローラ144は、一
部が台座部30の上側へ所定量突出し、ネガフィルム1
2を読取ヘッド140及び記録ヘッド142へ押しつけ
るようになっている。バックアップローラ144は、外
周がゴム状の材料形成されており、ばねでヘッド側へ付
勢されている。
【0054】なお、磁気ヘッド部132,134では、
図3に示すように、開口部48にネガフィルム12のN
番目の画像コマが配置されたときに、これよりカートリ
ッジ装填部32側の(N+2)番目と(N+3)番目の
画像コマ12Aの間に位置するように読取ヘッド140
が配置され、この読取ヘッド140の開口部48側に隣
接して記録ヘッド142が配置されている。
【0055】また、開口部48に配置された画像コマ1
2Aに隣接する(N+1)番目の画像コマ12Aと(N
+2)番目の画像コマ12Aの間にセンサ部136及び
LED146が配置されている。
【0056】一方、磁気ヘッド部138では、N番目の
画像コマ12Aが開口部48に配置されたときに、(N
−1)番目と(N−2)番目の画像コマ12Aの間に記
録ヘッド142が対向するように設けられ、(N−2)
番目と(N−3)番目の画像コマ12Aの間に読取ヘッ
ド140が対向するように配置されている。
【0057】なお、磁気ヘッド部132,134におい
て、読取ヘッド140と記録ヘッド142とが隣接して
いるのは、カートリッジ14のスプールからネガフィル
ム12を外さずに全量引き出した際に、焼付け用の開口
部48に最終の画像コマ12Aを配置するには、ネガフ
ィルム12の規格のため離間させることが出来ないため
である(即ち、カートリッジ14が装填されるハウジン
グ64と開口部48との間の決められた寸法の中で、搬
送ローラ54A、搬送ローラ54B、センサ部136、
読取ヘッド140及び記録ヘッド142を配置するため
には、読取ヘッド140と記録ヘッド142とを離すこ
とができない)。 (第1のクリーニング装置及び第2のクリーニング装
置)前述した搬送ローラ54Aは磁気ヘッド部132,
134のカートリッジ装填部32側に配設され、搬送ロ
ーラ54Bは磁気ヘッド部132,134とLED14
6との間に配設されている。また、搬送ローラ54Cは
開口部48と磁気ヘッド部138との間に配設され、搬
送ローラ54Dは磁気ヘッド部138とフィルム収容部
34との間に配設されている。
【0058】ネガフィルム12の搬送経路には、搬送ロ
ーラ54Aと磁気ヘッド部132,134との間に第1
のクリーニング装置200が配設され、LED146と
開口部48との間に第2のクリーニング装置202が配
設されている。
【0059】図3及び図6に示すように、第1のクリー
ニング装置200は、除電ブラシ204及び各々一対の
第1の回転ローラとしての第1粘着ローラ206、第3
の回転ローラとしての第2粘着ローラ208及び回転ロ
ーラ210を備えている。
【0060】回転ローラ210は台座部30に回転自在
に支持されており、第1粘着ローラ206及び第2粘着
ローラ208はカバー36に回転自在に、かつ着脱可能
に支持されている。この第1粘着ローラ206及び第2
粘着ローラ208は、磁気トラック20A,20Bに対
向する位置に設けられており、その幅は磁気トラック2
0A,20Bの幅よりも若干広く設定されている。
【0061】第1粘着ローラ206は一部が搬送路46
を搬送されるネガフィルム12の上面に当接して回転す
るようになっており、また、第2粘着ローラ208は第
1の粘着ローラ206と接触して第1の粘着ローラ20
6とは反対方向に回転するようになっている。一方、回
転ローラ210は、一部が搬送路46を搬送されるネガ
フィルム12の下面に当接して回転するようになってお
り、外周がJIS硬度で80度のポリウレタン210A
で形成されている。
【0062】この第1粘着ローラ206の外周表面は、
ネガフィルム12に付着した塵を除去するだけの粘着力
を有している。本実施例では、第1粘着ローラ206の
外周がJIS硬度で40度のポリウレタン206Aで形
成されている。
【0063】一方、第2粘着ローラ208の外周はポリ
ウレタン208Aで形成されているが、このポリウレタ
ン208Aは第1の粘着ローラ206の外周に付着した
塵を除去するために、第1の粘着ローラ206よりも粘
着力が強くなっている。本実施例では、ポリウレタン2
08Aの硬度が20度に設定されている。ポリウレタン
206A及び208Aは、塵が多く付着すると粘着力が
低下するが、水洗い等をして塵を洗い流せば元の粘着力
に戻るという利点がある。
【0064】なお、除電ブラシ204は、第1粘着ロー
ラ206よりもネガフィルム12の送り出し側に配置さ
れてアースされており、ネガフィルム12に接触してネ
ガフィルム12の静電気を逃がすようになっている。
【0065】図3及び図7に示すように、第2のクリー
ニング装置202は、台座部30とカバー36とに各々
第2の回転ローラとしての布ローラ212、第4の回転
ローラとしての回転ブラシ214及びこれら布ローラ2
12、回転ブラシ214を覆うカバー216を備えてい
る。なお、カバー216は、カバー36に着脱可能に取
り付けられている。
【0066】布ローラ212及び回転ブラシ214は、
図示しないモーターで回転するようになっている。この
布ローラ212は、画像コマ12Aに対向する位置に設
けられており、その幅は画像コマ12Aの幅よりも若干
広く設定されている。
【0067】本実施例の布ローラ212は、ステンレス
スチール製のシャフト218の外周に、66ナイロンの
短繊維220を導電性の接着剤で多数接着したものであ
る。なお、短繊維220には導電性処理が行われてお
り、シャフト218がアースされて静電気が逃げるよう
になっている。
【0068】本実施例では、ネガフィルム12が矢印R
方向に搬送される際に、上側の布ローラ212が時計回
り方向とは反対方向に回転し、下側の布ローラ212が
時計回り方向に回転するようになっている。これら布ロ
ーラ212の外周速度はネガフィルム12の搬送速度よ
りも若干遅く設定されていて、ネガフィルム12の搬送
時に布ローラ212はネガフィルム12の表面を擦るよ
うになっている。
【0069】一方、回転ブラシ214は、布ローラ21
2と共に回転し、布ローラ212の表面に付着した塵を
擦り落とすようになっている。布ローラ212の表面か
ら除去された塵は、カバー216の内面に貼り付けられ
た粘着部材215(本実施例では、ウレタンゴム)に付
着し、カバー216の外部へは出ないようになってい
る。
【0070】図2乃至図4に示すように、本実施例のフ
ィルムキャリア10では、カートリッジ装填部32側か
ら台座部30の搬送路46上へ送り込まれたネガフィル
ム12に記録されている各画像コマ12Aに対する磁気
情報を、磁気ヘッド部132,134の読取ヘッド14
0によって読み取った後に、それぞれの画像コマ12A
を開口部48に対向する所定の位置に配置して、焼付け
処理を行うようになっている。
【0071】また、焼付け処理の終了したネガフィルム
12は、磁気ヘッド部138を通過してフィルム収容部
34へ送り込まれ、このときに、磁気ヘッド部138の
記録ヘッド142によって磁気トラック20Aに新たな
磁気情報の記録を行うと共に、この記録ヘッド142の
フィルム収容部34側に設けた読取ヘッド140によっ
て記録した磁気情報を読み取り、正確な磁気情報が記録
されていることを確認することができるようになってい
る。
【0072】また、フィルムキャリア10では、フィル
ム収容部34に収容しているネガフィルム12をカート
リッジ装填部32のカートリッジ14へ巻き戻すとき
に、磁気ヘッド部134の記録ヘッド142によってネ
ガフィルム12への磁気情報の記録を行う。このとき、
この記録ヘッド142の次にネガフィルム12と接触す
る読取ヘッド140によって、記録ヘッド142が記録
した磁気情報の確認を行うようになっている。
【0073】なお、磁気ヘッド部132が対向する磁気
トラック20Bには、主に撮影時の情報が記録されてい
るが、磁気ヘッド部132の記録ヘッド142によって
磁気情報の書換えを行うこともできる。このとき、この
記録ヘッド142の次にネガフィルム12と接触する読
取ヘッド140によって、記録ヘッド142が記録した
磁気情報の確認を行うことができる。
【0074】また、搬送路46には、センサ部136に
対向して幅方向の両端部及び中央部にLED146が設
けられている。このLED146が点灯することにより
センサ部136へ向けて光が照射され、搬送路46上の
ネガフィルム12を透過した光がセンサ部136に達す
るようになっている。センサ部136では、このネガフ
ィルム12を透過したLED146の光から、パーフォ
レーション18の検出及び画像の検出を行い、また、ネ
ガフィルム12の幅方向の端部にDXコード等がバーコ
ード化されて記録されているときには、このDXコード
を読取るようになっている。
【0075】フィルムキャリア10では、このセンサ部
136によって検出するパーフォレーション18から、
各画像コマの位置、各画像コマに対応する磁気トラック
20A,20Bの位置等を明確に判別することができ、
この判別結果に合わせてネガフィルム12のコマ送り搬
送、磁気情報の読み取り、記録のタイミングの制御を行
うようになっている。
【0076】なお、フィルムキャリア10では、このL
ED146とセンサ部136とによってフィルム収容部
34に収容したネガフィルム12をカートリッジ14へ
巻き戻すときにもパーフォレーション18を検出して、
磁気ヘッド部134の記録ヘッド142によるネガフィ
ルム12への磁気情報の記録、読取ヘッド140による
磁気情報の読取タイミングの制御を行うようになってい
る。
【0077】一方、カートリッジ装填部32側の搬送ロ
ーラ54Aに近傍には、ネガフィルム12の通過を検出
するフィルムセンサ148が設けられている。
【0078】このフィルムセンサ148、カートリッジ
装填部32から又はカートリッジ装填部32のハウジン
グ64に設けたネガ挿入部66から、台座部30の搬送
路46にネガフィルム12が挿入された否かを検出する
ようになっている。このため、フィルムキャリア10で
は、カートリッジ装填部32にカートリッジ14が装填
されていない状態や、カートリッジ14が装填されてい
るのに、挿入モータ92が作動していない状態でフィル
ムセンサ148によってネガフィルム12の通過を検出
したときには、ストリップスのネガフィルム12が挿入
されたと判断して、ソレノイド126へ通電してガイド
118を回動させ、このネガフィルム12の焼付け処理
が終了すると、フィルム収容部34の排出カバー108
の上面側へ排出するようにしている。
【0079】次に本実施例の作用を説明する。 (ストリップスのネガフィルムの処理方法)このフィル
ムキャリア10でストリップスのネガフィルム12を処
理するときには、カートリッジ装填部32のハウジング
64に設けたネガ挿入部66から台座部30の搬送路4
6へ直接ネガフィルム12を挿入する。このようにネガ
フィルム12が挿入され、このネガフィルム12の先端
をフィルムセンサ148が検出すると、搬送モータ58
を駆動して、搬送ローラ54とアイドルローラ56によ
ってネガフィルム12を挟持して搬送する。なお、搬送
モータ58は、ネガフィルム12の挿入に先立って駆動
を開始させておいてもよい。
【0080】一方、フィルムキャリア10では、フィル
ムセンサ148がネガフィルム12を検出すると、カー
トリッジ装填部32の送出モータ92が駆動しているか
否か等から、カートリッジ14に収容されているネガフ
ィルム12であるか、ネガ挿入部66から挿入されたネ
ガフィルム12であるかを判断し、ネガ挿入部66から
挿入されたネガフィルム12であると判断すると、フィ
ルム収容部34のソレノイド126へ通電して、ガイド
118の先端を下げて、排出カバー108の排出部から
ネガフィルム12を排出するように搬送路の切換を行
う。なお、フィルム収容部34でのネガフィルム12の
搬送路の切換は、所定のスイッチ操作によって予め行っ
てもよい。
【0081】一方、台座部30では、搬送路46に沿っ
てネガフィルム12を搬送しながら、ネガフィルム12
の磁気トラック20A,20Bに記録されている磁気情
報を磁気ヘッド部132,134の読取ヘッド140で
読み取りながら、センサ部136でパーフォレーション
18を検出して、読取ヘッド140で読み取った磁気情
報が何れの画像コマ12Aに関するものであるかを判断
すると共に、ネガフィルム12を正確に搬送し、画像コ
マ12Aを開口部48に順に配置して、磁気トラック2
0A,20Bに記録されている磁気情報に基づいた焼付
け処理を行う。
【0082】ここで、開口部48にネガフィルム12の
画像コマ12Aが対向して停止したときに、磁気ヘッド
部132,134の読取ヘッド140が画像コマ12A
の間の磁気トラック20A,20Bの形成されていない
位置となり、ネガフィルム12が搬送されているとき
に、読取ヘッド140が磁気トラック20A,20Bに
接触するので、磁気トラック20A,20Bに記録され
ている磁気情報を正確にかつ確実に読み取ることができ
る。
【0083】また、ネガフィルム12は、開口部48に
至るまでに、第1のクリーニング装置200及び第2の
クリーニング装置202を通過する。ネガフィルム12
が第1のクリーニング装置200を通過すると、第1粘
着ローラ206の粘着力で磁気トラック20A,20B
部分に付着した塵が除去される。第1粘着ローラ206
に付着した塵は、さらに粘着力の強い第2粘着ローラ2
08で除去されるので、第1粘着ローラ206は常に塵
の付着していない面がネガフィルム12に接触すること
になり、塵が再付着するようなことがない。このように
して磁気トラック20A,20B部分に付着した塵が除
去されるので、塵に起因する磁気情報の読取エラーを防
止することができる。また、記録ヘッド142による磁
気情報の記録も確実となる。さらに、磁気トラック20
A,20B部分の塵の除去により、読取ヘッド140及
び記録ヘッド142が汚れ難くなり、読取ヘッド140
及び記録ヘッド142のメインテナンスが楽になる。
【0084】第1のクリーニング装置200を通過した
ネガフィルム12は、除電ブラシ204によって、静電
気が除去され、静電気による塵の付着が防止される。
【0085】その後、ネガフィルム12は、第2のクリ
ーニング装置202に至り、両面が布ローラ212で擦
られ、画像コマ12Aに付着した塵が除去される。布ロ
ーラ212の表面に付着去した塵は回転ブラシ214で
擦られ、カバー216の内面に貼り付けられた粘着部材
215に付着する。このため、布ローラ212は、常に
塵の付着していない面がネガフィルム12に接触するこ
とになり、塵がネガフィルム12に再付着するようなこ
とがない。また、画像コマ12Aの塵の除去は、焼付位
置直前で行うため、最も効果がある。
【0086】このようにして画像コマ12Aに付着した
塵が除去されるので、高品質のプリントを得ることがで
きる。
【0087】本実施例では、エアー等を吹き付けてネガ
フィルム12の塵を除去していないので、騒音を発生す
ることが無い。また、フィルムキャリア10内で、2度
にわたりネガフィルム12の除電を行うので、フィルム
キャリア10内を搬送中にネガフィルム12が帯電して
塵が再付着してプリント品質上に問題が生じることが無
くなる。
【0088】焼付け処理が終了すると、ネガフィルム1
2は順にフィルム収容部34へ向けて搬送される。この
開口部48からフィルム収容部34へ向けて搬送される
ネガフィルム12の磁気トラック20Aには、最初に磁
気ヘッド部138の記録ヘッド142が接触し、焼付け
処理の終了した画像コマ12Aに対する新たな磁気情報
の記録が行われると共に、この記録ヘッド142の次に
接触する読取ヘッド140によって記録ヘッド142が
所定の磁気情報を正確に記録したかを確認している。こ
こで、ネガフィルム12の搬送が停止したときに、各画
像コマ12Aの間の磁気トラック20A,20Bが形成
されていない位置に磁気ヘッド部138の記録ヘッド1
42、読取ヘッド140が位置し、一方、ネガフィルム
12が搬送されているときに、磁気トラック20Aが記
録ヘッド142、読取ヘッド140に接触して移動する
ため、磁気情報を正確に記録することができると共に記
録した磁気情報を正確に読みだして確認することができ
る。
【0089】このようにして、新たな磁気情報が記録さ
れたネガフィルム12は、フィルム収容部34へ送り込
まれると、排出カバー108とガイド114、118に
よって排出カバー108の上面へ送り出されて、直接、
フィルム収容部34の排出部127から取り出される。 (カートリッジに収容されたネガフィルムの処理方法)
このフィルムキャリア10でカートリッジ14に収容し
ているネガフィルム12の焼付け処理を行うときには、
ネガフィルム12を収容したカートリッジ14をカート
リッジホルダ72に装着して、このカートリッジホルダ
72と共にカートリッジ14をハウジング64へ装填す
る。その後、カートリッジ14のドア22を開放して送
出モータ92を作動させることにより、カートリッジ1
4からネガフィルム12が搬送路46へ送り出される。
【0090】フィルムキャリア10では、カートリッジ
装填部32で送出モータ92が駆動してネガフィルム1
2が送り込まれると、このネガフィルム12を搬送ロー
ラ54とアイドルローラ56によって挟持搬送しなが
ら、磁気ヘッド部132,134の読取ヘッド140に
よって磁気情報を読み取り、各画像コマ12Aを順に開
口部48に配置して焼付け処理を行う。これと共に、フ
ィルム収容部34では、ソレノイド126への通電が停
止し、ガイド118の先端が上方へ移動してフィルム巻
取部104への搬送路に切換られる。
【0091】カートリッジ14に収容しているネガフィ
ルム12の焼付け処理を行うときにおいても、ネガフィ
ルム12は、開口部48に至るまでに第1のクリーニン
グ装置200及び第2のクリーニング装置202を通過
して、表面の塵が除去される。このため、高品質のプリ
ントを行うことができる。
【0092】焼付け処理の終了したネガフィルム12
は、磁気ヘッド部138での磁気情報の記録は行われ
ず、搬送路46をフィルム収容部34へ向けて搬送さ
れ、巻取軸102へ巻き取られて収容される。
【0093】ここで、カートリッジ14から略全量のネ
ガフィルム12が引き出され、焼付け処理が終了する
と、巻取モータ106、搬送モータ58及び送出モータ
92を反転駆動して、一定速度でネガフィルム12をカ
ートリッジ14へ巻き戻す。このとき、フィルムキャリ
ア10では、センサ部136によってパーフォレーショ
ン18Aを検出しながら所定の磁気トラック20Aへ、
磁気ヘッド部134の記録ヘッド142によって新たな
磁気情報の記録を行うと共に、この磁気ヘッド部134
に記録ヘッド142の下流側(この場合はカートリッジ
装填部32側)に設けた読取ヘッド140によって記録
した磁気情報の確認を行う。
【0094】このように、カートリッジ14から引き出
したネガフィルム12をカートリッジ14へ巻き戻すと
きに、ネガフィルム12を一定の速度で搬送しながら、
このネガフィルム12の所定の位置へ磁気情報を記録す
ることにより、ネガフィルム12への正確で確実な磁気
情報の記録が可能となる。
【0095】ここで、ネガフィルム12の画像コマ12
Aの中心間隔を寸法Xとしたとき、磁気ヘッド部138
の記録ヘッド142及び磁気ヘッド部134,138の
読取ヘッド140は、それぞれ開口部48の中心(焼付
け処理されるネガフィルム12Aの中心)Pから(2n
+1)X/2(但しnは0、±1以外の整数)の距離に
それぞれ配置すればよく、それぞれのnは±3以内であ
ることが、フィルムキャリア10を大きくすることがな
く好ましい。
【0096】なお、ネガフィルム12をカートリッジ1
4へ巻き戻すときに第2のクリーニング装置202及び
第1のクリーニング装置200を通過するので、塵の付
着のないネガフィルム12をカートリッジ14に収納す
ることができ、最良の状態でネガフィルム12を保存す
ることができる。
【0097】また、前記各部品の作動の制御は、フィル
ムキャリア10に制御部を設けて各部品の作動を制御す
るようにしてもよく、また、図示しないプリンタプロセ
ッサからの制御信号によって作動を制御するようにして
もよい。
【0098】また、プリントをする場合、同時プリント
と再プリントとがある。ここで、カメラ等で記録した磁
気情報に訂正・変更(例えば、カメラ側で日付、タイト
ル、メモ等を磁気情報に入れ、これらをプリントに焼き
付けるような場合)が考えられる。このような特殊なこ
とを行うためには、磁気ヘッド部138の反対側に、磁
気トラック20Bの磁気情報を書き換えるための記録ヘ
ッド142及び読取ヘッド140を設ければ良い。しか
し、このような事は、仕上がったプリントを見てから判
断するので(逆に言えば、仕上がったプリントを見なけ
れば判断出来ない)、全体から見れば極めて頻度が少な
い。また、一般に、現像所では、大量かつ迅速に処理を
行う必要があるため、処理途中でカメラ側の磁気情報を
書き換えることは好ましくない。
【0099】このため、ネガフィルム12の大量処理を
する場合には、磁気トラック20Bの磁気情報を書き換
えるための記録ヘッド142及び読取ヘッド140の必
要性は殆ど無いと言え、設けることによってコストアッ
プとなる。本実施例のフィルムキャリア10では、磁気
トラック20Bの磁気情報を書き換えるための記録ヘッ
ド142及び読取ヘッド140を設けていないので、コ
ストの上昇を抑えることができる。なお、個別に対応す
る必要がある場合には、この限りではない。
【0100】また、前記実施例では、第1粘着ローラ2
06のポリウレタン206Aの硬度を40度、第2粘着
ローラ208のポリウレタン208Aの硬度を20度と
したが、少なくとも第2粘着ローラ208のポリウレタ
ン208Aの硬度が第1粘着ローラ206のポリウレタ
ン206Aの硬度よりも大きければ良く、ポリウレタン
206A,208Aの硬度は前記の値に限定されるもの
ではない。第1粘着ローラ206のポリウレタン206
Aの硬度は、60度以下が好ましく、55度以下がさら
に好ましく、40度以下が最も好ましい。
【0101】なお、第1粘着ローラ206及び第2粘着
ローラ208は、ネガフィルム12に粘着物質を残さな
いような粘着性材料であれば、ポリウレタン以外の材質
であっても良いのは勿論である。
【0102】また、前記実施例では、布ローラ212の
表面にナイロン66の短繊維220を接着したが、短繊
維220の材質はネガフィルム12を傷つけない材質で
あればナイロン66以外の材質であっても良い。また、
布ローラ212の表面の性状は、乾式(非粘着性)で、
塵を引っかけて補足するようなものであれば、織物、、
不織布であっても良い。
【0103】また、前記実施例では、布ローラ212の
表面に付着した塵を回転ブラシ214で除去するように
したが、外周がポリウレタン製のローラを接触させて除
去することもできる。
【0104】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1に記載のフ
ィルムキャリアでは、第1の回転ローラによって磁気層
に付着した塵等の異物を除去し、第2の回転ローラによ
って、画像に付着した塵等の異物が除去するので、磁気
情報の読取(及び書込)が確実になり、正確に読み取っ
た磁気情報に基づいて高品質のプリントを得ることがで
きるという優れた効果を有する。
【0105】請求項2に記載のフィルムキャリアでは、
第1の回転ローラ及び第2の回転ローラに付着した塵等
の異物を除去でき、塵等の異物の付着していない面をフ
ィルムに接触させることができるので、異物の除去性能
が一定し、長期にわたって確実に異物の除去を行うこと
ができるという優れた効果を有する。
【0106】また、請求項3に記載のフィルムキャリア
では、フィルムの静電気を逃がすことができるため、静
電気による塵等の再付着を防止でき、更に高品質のプリ
ントを得ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したフィルムキャリアを示す概
略斜視図である。
【図2】(A)は、本実施例に適用したネガフィルムと
カートリッジを示す概略平面図、(B)はカートリッジ
の一方の概略側面図である。
【図3】フィルムキャリアの台座部を示す概略平面図で
ある。
【図4】ネガフィルムの搬送方向に沿ったフィルムキャ
リアの概略断面図である。
【図5】フィルムキャリアのカートリッジ装填部側から
見た要部側面図である。
【図6】第1のクリーニング装置の断面図である。
【図7】第2のクリーニング装置の断面図である。
【符号の説明】
10 フィルムキャリア 12 ネガフィルム(フィルム) 20A 磁気トラック(磁気層) 20B 磁気トラック(磁気層) 48 開口部(画像焼付部) 140 読取ヘッド(磁気ヘッド) 142 記録ヘッド(磁気ヘッド) 206 第1粘着ローラ(第1の回転ローラ) 206A ポリウレタン(粘着部材) 208 第2粘着ローラ(第3の回転ローラ) 208A ポリウレタン(粘着部材) 212 布ローラ(第2の回転ローラ) 214 回転ブラシ(第4の回転ローラ) 220 短繊維(繊維集合体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気層を備えたフィルムの前記磁気層に
    対して磁気情報を記録再生する磁気ヘッドと、前記磁気
    ヘッドのフィルム搬送方向下流側に設けられ感光材料に
    焼き付ける前記フィルムの画像を配置する画像焼付部
    と、を備えるフィルムキャリアであって、 前記磁気ヘッドのフィルム搬送方向上流側に設けられ、
    外周が粘着部材で形成されて少なくとも前記フィルムの
    磁気層に接触する第1の回転ローラと、 前記画像焼付部のフィルム搬送方向上流側に設けられ、
    外周が繊維集合体で形成されて少なくとも前記フィルム
    の画像に接触する第2の回転ローラと、 を備えたことを特徴とするフィルムキャリア。
  2. 【請求項2】 前記第1の回転ローラと接触し、外周が
    前記第1の回転ローラよりも粘着力の強い粘着部材で形
    成された第3の回転ローラと、 前記第2の回転ローラと接触し、前記第2の回転ローラ
    の表面に付着した異物を除去する第4の回転ローラと、 を備えたとを特徴とする請求項1に記載のフィルムキャ
    リア。
  3. 【請求項3】 前記繊維集合体及び第2の回転ローラは
    導電体で形成されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のフィルムキャリア。
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