JPH08219956A - ピペット及びその使用方法 - Google Patents

ピペット及びその使用方法

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JPH08219956A
JPH08219956A JP2935095A JP2935095A JPH08219956A JP H08219956 A JPH08219956 A JP H08219956A JP 2935095 A JP2935095 A JP 2935095A JP 2935095 A JP2935095 A JP 2935095A JP H08219956 A JPH08219956 A JP H08219956A
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JP
Japan
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chamber
pipette
reservoir
nozzle
liquid
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Withdrawn
Application number
JP2935095A
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English (en)
Inventor
Jun Nagata
純 永田
Kunihiro Tamahashi
邦裕 玉橋
Sumihisa Kotani
純久 小谷
Takeshi Fujita
毅 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08219956A publication Critical patent/JPH08219956A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • G01N2035/1027General features of the devices
    • G01N2035/1034Transferring microquantities of liquid
    • G01N2035/1041Ink-jet like dispensers

Abstract

(57)【要約】 【目的】インクジェット方式を採用したピペットにおい
て、チャンバに気泡が残存すること無しにサンプル液を
充填可能にし、また、分注精度を高める。 【構成】サンプル液面とノズル2を接触させると毛管現
象により液面がチャンバ3内部に吸い上げられる。チャ
ンバ3内の空気は通気管5を通りピペットの外へ放出さ
れるので、液面がリザーバ6に達した時にはチャンバ3
内に気泡を残存させること無くサンプル液15が満たさ
れる。圧電素子7に電圧を印加すると、電圧に比例して
圧電素子が図中矢印の方向に縮み、膜板4が上方向に撓
み、この時チャンバ容積が膨張するためサンプル液15
がリザーバ6より通気管5を通りチャンバ3内に流れ込
む。印加電圧を0Vにすると圧電素子7に復元力が働き
チャンバ3内にノズル1の方向への圧力波が発生し液滴
がノズル2より吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極微少量の液体を正確
に吐出するピペットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のピペットには、例えば、ガラス製
のピペット本体にゴム袋を取付けたものや、ピペット本
体をインジェクション成形法を用いた合成樹脂製とし
て、これにマイクロシリンジを装備させたものがある。
【0003】前者は、比較的多量の液体を分注するもの
であり、ゴム袋を圧縮復元することによりサンプル液を
吸入排出する構造になっている。
【0004】後者は10~2l〜10~7lの微少量液体を分
注するもので、マイクロシリンジを持つ本体と、テーパ
状に形成された使い捨て式のチップ(ノズル)からな
り、マイクロシリンジの吸引,加圧によって、液体の吸
入排出を行うようになっており、先端部のチップが使い
捨てであるから、サンプル液交換時にピペットを洗浄す
る必要がなく、また、他のサンプル液との混濁を容易に
防ぐことができる。
【0005】その他、電磁モータ、圧電ポンプ等を用い
たオートピペッタが考案されている。また、最近では、
細胞、血液、遺伝子等の解析技術の発達にともない、解
析の迅速化、使用サンプル液の低減が要求されるように
なり、ピペットにおいてもナノオーダ(実際には10~9
l〜10~12l)の分注能力を持つピペットへのニーズ
が高まりつつある。しかし、従来のピペットでは、上述
したように10~7lの分注が限界であり、その精度も十
分とは言えない。
【0006】このような事情から、最近は、インクジェ
ットプリンタのヘッドで用いられるインク噴出機構が注
目されており、実験段階ではあるが、論文も発表されて
いる。
【0007】このインクジェット方式は、円筒型圧電素
子を応用したアクチュエータを使用するものと、積層型
またはスティック型圧電素子を使用するものとがある。
【0008】このうち、前者は、例えば図13に示すよ
うに、アクチュエータ(円筒型圧電素子)23の内側に
ノズル部22に通じるチューブ(サンプル液供給管)2
5を挿入した構造となっている。アクチュエータ23に
電圧を印加すると、その円筒型圧電素子の内径が縮み、
チューブ25内のサンプル液に圧力が加えられ、ナノオ
ーダのサンプル液がノズル部22より吐出される。21
はピペット本体、24はアクチュエータ23へ印加され
る電気信号のリード線、26はサンプル液溜めとなるリ
ザーバ、27はサンプル液である。
【0009】後者は、チャンバの壁の1つが圧電素子を
接着した膜板(可撓性を有する薄板)となっており、圧
電素子に電圧を印加することにより薄板を撓ませること
により、チャンバに圧力を加えてサンプル液をノズル先
端より吐出させる。両者ともサンプル液はリザーバから
供給される。吐出されたサンプル液の速度は、数m/s〜
数十m/sである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット方式を
ピペットに採用した場合には、次のような改善すべき点
があった。
【0011】(1)従来のピペットは密閉型であり、こ
のような密閉型のピペットにインクジェット方式のメカ
ニズムを適用した場合には、リザーバに代わってノズル
先端部からサンプル液を吸入しようとすると、チャンバ
内に空気(気泡)が残存してしまう。チャンバ内に空気
があるとサンプル液の吐出が不可能になる。また、これ
らの理由から、分注後にチャンバ内のサンプル液が残存
する。
【0012】(2)ピペットとして用いる場合、一般に
サンプル液はピペット本端の先端に設けたノズルを介し
てチャンバ内に吸引されるが、そのほかに、リザーバを
介してサンプル液をチャンバに供給されるようにすれ
ば、使い勝手が良くなる。
【0013】(3)分注量を極微少量にする目的は、高
コストの試薬の利用率を高め、いわゆる無駄に捨てる液
量を低減することにある。図13に示すように、従来の
インクジェット方式では、リザーバ26と本体21とを
別体としてチューブを介して連結しているため、リザー
バ26・本体21間のサンプル液供給路25の距離が長
くなり、これをピペットとして用いるとピペットのチャ
ンバ内にサンプル液を満たす際に多量のサンプル液が必
要になる。また、リザーバからチャンバまで正常にサン
プル液を送るためには、リザーバから空気圧を加え、チ
ャンバ内の気泡がなくなるまでサンプル液を流し続けな
ければならず、これも多量のサンプル液を必要とする原
因となる。
【0014】(4)ナノオーダの液滴を分注する際、温
湿度の変化によるピペット外面への水分等の付着が分注
精度を大きく低下させる。
【0015】本発明の目的は、上記問題を解消して、1
0~6lよりもさらに極微少量の液体を精度良く扱えるピ
ペットと、その使用方法を提供することを目的としてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、基本的には、次のような課題解決手段を
提案する。
【0017】一つは、ピペットにおいて、先端部に毛管
現象により液体(サンプル液)を吸い上げ可能にしたノ
ズルを有し、その上部にチャンバが配置され、該チャン
バの上部に、電気信号により微小変位する駆動機構を介
して撓み力が付与される膜板が配置され、この膜板の撓
み動作によりチャンバ内に充填された液体を吐出させる
構成とし、且つ前記チャンバ内に生じる気泡を外部に逃
すための通気路を備えたことを特徴とする(これを第1
の課題解決手段とする)。
【0018】もう一つは、ピペットにおいて、毛管現象
により液体を吸い上げ可能にしたノズルと、その上部に
位置するチャンバと、前記チャンバの上部に位置する膜
板と、前記チャンバの斜め上方に位置し且つ底部が前記
チャンバの上部と同レベル或いはそれより上の位置にあ
るようにしたリザーバと、前記リザーバの底部と前記チ
ャンバの上部とを流通させる連通路とを、単一の組立体
に配置して成り、前記膜板には、電気信号により微小変
位する駆動機構を介して撓み力が付与される構成として
あることを特徴とする(これを第2の課題解決手段とす
る)。
【0019】もう一つは、上記第1,第2の課題解決手
段で述べた特徴を有するピペットの使用方法として、ピ
ペットによるサンプル液の分注作業後に、該ピペットを
温湿度管理容器内に置くことを特徴とする。
【0020】
【作用】第1の課題解決手段の作用…上記のように構成
されたピペットによれば、ノズル先端をサンプル液面に
接触させると、毛管現象を利用してチャンバ内にサンプ
ル液が吸い上げられ、チャンバ内に残存した気泡(液中
に気泡として混入しない空気を含む)は、通気路を介し
て外へ放出される。その結果、チャンバ内にサンプル液
を満たすことが可能である。
【0021】このようにチャンバ内にサンプル液を空気
を混在させることなく満たした状態において、膜板を駆
動機構により撓み動作させると、チャンバ内の容積の膨
張,収縮によって、まず通気路側にあるサンプル液がチ
ャンバ側へ流れ込み、その後、チャンバ内にノズル方向
の圧力波が発生して、極微少量の液滴がノズルより吐出
される。
【0022】第2の課題解決手段の作用…本課題解決手
段においても、基本的には、上記第1の課題解決手段同
様の作用がなされる。この場合、ノズル側からチャンバ
に毛管現象を利用してサンプル液を吸い上げた場合に
は、チャンバ上部とリザーバ底部とを結ぶ連通路及びリ
ザーバを介してチャンバ内に残存する気泡が外へ放出さ
れる。
【0023】また、上記のごとくノズルの毛管現象によ
りサンプル液をチャンバ側に吸い上げるほかに、これに
代わって、前記リザーバ及び連通路を通してチャンバに
サンプル液を供給することも可能となり、この場合に
は、チャンバ内に残存する気泡はノズルを通して外部に
放出され、チャンバ内をサンプル液で充填することがで
きる。したがって、本発明によれば、前記連通路が気泡
を逃すための通気路とサンプル液の供給路を兼用する。
【0024】さらに、チャンバ,リザーバ,これらを間
の連通路(通気路兼サンプル液供給路)を一つの組立体
に集中的に配置できるので、上記連通路がサンプル液供
給路として利用される場合、その供給路の距離を短くす
ることができ、しかも、リザーバ底部をチャンバ上部の
位置と同レベル或いは高い位置に設定してあるので、サ
ンプル液がリザーバから通気管にかけて残存するのを防
止する。
【0025】上記膜板に撓みを付与する駆動機構とし
て、例えば、圧電素子或いは静電アクチュエータ等が挙
げられるが、ピペットより吐出される分注量等の調節
は、圧電素子、あるいは、静電アクチュエータに印加さ
れる電圧、電圧パルスの形状、パルス印加回数を可変制
御することにより容易に自動調節される。
【0026】また、このピペット構造を一つの組立体に
マルチ配置し、各ピペットごとの膜板を駆動するそれぞ
れの駆動機構(圧電素子,静電アクチュエータ等)を個
別の選択的に制御可能にすることで、多種類のサンプル
液の分注や、分注量の幅広い選択が可能になる。
【0027】第3の課題解決手段の作用…本課題解決手
段では、ピペットが上記第1或いは第2の課題解決手段
同様の作用がなされるほかに、ピペット不使用時には、
ピペットを温湿度管理容器に入れることにより、分注後
にチャンバ内に残存するサンプル液の温度上昇による劣
化を防ぐことができ、また、ピペット外部に付着するサ
ンプル液以外の水分等を除去することができる。さら
に、上記したように、一つの組立体の内部にノズル,チ
ャンバ,リザーバを形成した場合には、リザーバもピペ
ット本体の一部として温湿度管理容器内に入れることが
できる。
【0028】
【実施例】
〔実施例1〕図1に本発明の第1実施例の側面からみた
要部断面図を示す。
【0029】図1において、1はピペット本体であり、
その主な要素としては、先端部に毛管機能を有するノズ
ル2,サンプル液収容部となるチャンバ3,可撓性を有
する薄板で形成された膜板4,通気管(通気路;連通
路)5,液溜め部となるリザーバ6,圧電素子7等があ
る。圧電素子7は静電アクチュエータに代えてもよい。
【0030】ピペット本体1となる一つの組立体は、三
層の組立要素(板体)11,12,13を接合して構成
され、下層の組立要素11には、テーパ状の細径ノズル
2,が形成され、中層の組立要素12には、ノズル2よ
り大きな内径を有するチャンバ3が形成されると共に通
気管5及びリザーバ6の底部6aが形成され、上層の組
立要素13には、圧電素子7の一部を収容するスペース
14とリザーバ6の底部以外の部分6bとが形成されて
いる。
【0031】これらの組立要素11,12,13を三層
に積層,接合することで一つの組立体1が構成され、組
立要素12,13間に膜板4となるべき薄板を介在させ
る。これにより、ノズル2の上部にチャンバ3が配置さ
れ、チャンバ3の上部に膜板4が配置され、膜板4の接
する位置にチャンバ3内に生じる気泡を逃すための通気
管5が配置される。また、チャンバ3の斜め上方には、
リザーバ6が大気開放の状態で配置される。リザーバ6
は、その底部6aがチャンバ3の上部と同レベル或いは
それより上の位置にあって、このリザーバ底部6aとチ
ャンバ3上部とが通気管5を介して連通して成る。チャ
ンバ3とリザーバ6とは、隔壁13aを介して上下方向
に斜め隣に位置するレイアウト構成となっている。これ
により、ノズル2,チャンバ3,通気管5,リザーバ6
は一つの組立体(ピペット本体)1に集中的に且つ一連
に配設される。
【0032】膜板4を構成する薄板4´のうち、リザー
バ6を横切る部分は、符号4´aに示すように開孔し、
リザーバ6が通気管5に通じるようにしてある。
【0033】膜板4の上面には、積層型の圧電素子(膜
板駆動機構)7が接着してある。チャンバ3は、容量過
多とならない要求と、圧電素子7の受圧面積(接触面
積)を確保する要求とを両立させるために、チャンバ3
の内径の大部分を圧電素子7の径よりも絞って(小さく
して)あり、チャンバ3の上部3aの内径だけを圧電素
子7の径よりも大きくしてある。圧電素子7は基板9に
アーム9aを介して支持される。8は電極である。
【0034】次に本実施例のピペットの使用例及びそれ
に伴う分注動作について説明する。
【0035】図1において、ノズル2の先端口をサンプ
ル液面(図示省略)に接触させると、毛管現象により液
面がチャンバ3内部に上昇する。チャンバ3内の空気
(気泡)は通気管5を通りリザーバ6を介してピペット
本体1の外(大気)へ放出されるので、液面がリザーバ
6に達した時にはチャンバ3内に気泡を残存させること
無くサンプル液15が満たされる。
【0036】サンプル液15がチャンバ3及びリザーバ
6にかけて充填されると、ノズル2先端をサンプル液面
から離し、分注位置にノズル1を向けるようにセッティ
ングし、この状態で圧電素子7に電圧を印加すると、電
圧に比例して圧電素子7が図中矢印の方向(軸方向)に
縮み、それにともなって膜板4が上方向に撓む。この
時、チャンバ3の容積が膨張するため、サンプル液15
がリザーバ6より通気管5を通りチャンバ3内に流れ込
む。ここで、印加電圧を0Vにすると圧電素子7に復元
力が働き、チャンバ3内にノズル2の方向への圧力波が
発生し、液滴がノズル2より吐出される。吐出される液
滴は、吸入された液量に対し極微量である。また、液滴
の吐出は吸入されたサンプル液面がリザーバ6の底6a
に達するまで連続して行うことができる。
【0037】圧電素子7の駆動に用いたパルス波形例を
図2及び図3に示す。また、それぞれの波形に対する液
滴速度の周波数依存性を図4に示すと共に、それぞれの
波形に対する液滴量の周波数依存性を図5に示す。
【0038】図2の波形は立ち上がりが急激でパルス幅
が狭いため、図4に示すように比較的高速の液滴が得ら
れる。しかし液滴速度、液滴量共に周波数に対し不安定
であり、また図6に示すように、液滴が数個の液滴に分
離されてしまう。
【0039】これに対し図3の波形(緩やかな立ち上が
りと比較的広いパルス幅の鋸波形)では、図4及び図5
に示すように、液滴速度,液滴量共に周波数に対し安定
で、しかも図7に示すように1パルスに対し1個の液滴
が得られた。
【0040】したがって、本発明におけるピペットに用
いるパルス波形は緩やかな立ち上がりと比較的広いパル
ス幅が望ましいといえる。また、図3のパルス波形を用
いたときの分注量のパルス回数(圧電素子へのパルス印
加回数)依存性を測定した結果、図8に示すような安定
した比例関係が得られた。また、圧電素子7に印加され
る電圧、電圧パルスの形状、パルス印加回数(サイクル
数)の少なくとも一つにより分注量が制御できる。
【0041】図9に本実施例に係るピペットの別の使用
態様例を示す。
【0042】この使用例では、従来から使用されている
ピペット30によって本実施例に係るピペット1におけ
るリザーバ6にサンプル液15を供給し、このサンプル
液15がリザーバ6から通気管5を通してチャンバ3に
導入されるようにしてあり、通気管5をサンプル液供給
路として用いている。
【0043】本例において、サンプル液15がチャンバ
3へ流れる過程において、チャンバ3内の空気(気泡)
がノズル2を通してピペット1の外(大気)へ放出され
る。
【0044】なお、本例の場合、通気管5の向かい側に
新たに通気管を設けても良い。チャンバ3にサンプル液
15が充填された後の液滴の吐出については、図1の使
用態様と同様である。
【0045】サンプル液面がリザーバ6の底部6aに達
した場合には、新たにサンプル液15を供給する必要が
あるが、リザーバ底部6aがチャンバ3よりも上に位置
しており、しかも、チャンバ3、通気管5、リザーバ6
が一つのピペット組立体1に集中的に配置される構造と
なっているので、サンプル液15の残存量、使用するサ
ンプル液15の量を最低限に抑えることができる。
【0046】本実施例によれば、次のような効果を奏す
る。
【0047】(イ)インクジェットプリンタのインクジ
ェット方式を応用し、且つ、そのピペット1のチャンバ
3の上部(膜板4に接する位置)に通じるように通気管
5を配置することで、ノズル2先端をサンプル液面に接
触させ、毛管現象を利用してチャンバ3内にサンプル液
を吸入した際、チャンバ3内に残存した気泡は、通気管
5を介して外へ放出されるため、膜板4の駆動機構を介
した微小変位(撓み)をチャンバ3内の液体に伝えるこ
とができ、微少量の液滴吐出が可能となる。
【0048】(ロ)また、逆に通気管5の一端にリザー
バ6を設置することで、リザーバ6からチャンバ3への
サンプル液供給路としても利用できる。
【0049】(ハ)チャンバ3,通気管5,リザーバ6
を一つの組立体1に集中的に配置してあるので、通気管
5がサンプル液供給路として利用される場合、その供給
路の距離を短くすることができ、しかも、リザーバ6を
チャンバ3の位置よりもレベルを高くしてあるので、サ
ンプル液がリザーバ6から通気管5にかけて残存するの
を防止することができる。
【0050】(ニ)吐出される分注量等の調節は、圧電
素子7、あるいは、これに代わる静電アクチュエータに
印加される電圧、電圧パルスの形状、パルス印加回数を
可変制御することにより容易に制御することができる。
【0051】〔実施例2〕図10に本発明の第2実施例
の正面側からみた断面図を示す。図中、第1実施例に用
いた符号と同一の符号は同一或いは共通する要素を示
す。
【0052】本実施例は、第1実施例に係るピペット構
造を集合エレメントとした、集合型(マルチ配置)のピ
ペットを示している(通気路5及びリザーバ6は、正面
側からみた場合に図面に表れない位置にある)。
【0053】すなわち、既述のノズル2,チャンバ3,
膜板4,通気管5,リザーバ6等の要素よりなるピペッ
ト構造が一つの組立体1(板体11,12,13の三層
を一体的に接合して成る組立体)に列状に並べて配置さ
れ、各ピペット構造ごとに圧電素子7が配設してある。
【0054】圧電素子7の駆動は独立して行われるよう
に、その制御系を設定して、各圧電素子7の駆動(膜板
4の撓み動作)を選択的に制御できるようにしてある。
【0055】本方式によれば、実施例1と同様の効果を
奏するほかに、多種類のサンプル液15を別々に、ある
いは、同時に吐出することができる。それぞれのエレメ
ントから吐出される分注量は実施例1で述べたように圧
電素子に印加される電圧、電圧パルスの形状、及び、パ
ルスのサイクル数により決定される。従って、マルチ配
置のピペットから吐出される総分注量は、各エレメント
から吐出される分注量と吐出に使用されるエレメントの
数の組み合わせにより制御することができる。
【0056】〔実施例3〕図11は、上記実施例におけ
るピペット1の温湿度管理方法を示した図である。自動
分注装置のアーム32に本実施例によるピペット1を取
り付け、サンプル液の充填及び分注(液滴吐出)作業時
以外は温湿度管理容器31内にピペット1を保管するよ
うプログラムする。ピペット1は、その本体とリザーバ
6が一体構造となっており、さらに、駆動素子として圧
電素子7を用いているので、マルチ配置型であっても容
易に小型化できる。したがって、温湿度管理容器31を
小型化でき、管理効率を大幅に向上させることが可能で
ある。本実施例では温湿度管理容器31の一面に温湿管
理のために、ペルチエ素子33を設けると共に底に乾燥
剤34を敷いた。
【0057】図12に温湿度管理容器31の温度と湿度
の変化を示す。ピペット1の出し入れの際に温度、湿度
共に若干の上昇がみられるが、容器内を常に4℃以下に
保つことができた。また、ピペット1には水滴等が全く
見られなかった。
【0058】
【発明の効果】第1の課題解決手段によれば、 (1)サンプル液をノズルの毛管現象を利用して吸い上
げる場合に、チャンバ内に気泡を残留させる事態をなく
して、ピペットに液滴噴射方式を採用することが可能に
なり、極微少量のサンプル液を精度良く分注させること
ができる。
【0059】第2の課題解決手段によれば、上記(1)
の効果の他に、 (2)リザーバとチャンバとを連通させる通路が気泡を
逃すための通気路として機能するほかに、リザーバ側か
らチャンバにサンプル液を供給する場合のサンプル液供
給路としても利用できる。
【0060】(4)この際、ノズル,チャンバ,通路,
リザーバを一つの組立体にまとめて配置して、ノズル・
チャンバ間の通路の距離を短くすることができ、しかも
リザーバをチャンバ上部より高くした位置関係とするこ
とにより、サンプル液を上記通路(サンプル液供給路)
とリザーバに残存する無駄をなくすことができる。ま
た、リザーバをピペット本体の一部として、これらの要
素を一つの組立体でコンパクトにまとめることができ
る。
【0061】第3の課題解決手段によれば、上記、
(1),(2),(3)の効果を奏するほかに、 (4)分注後にチャンバ内に残存するサンプル液は、ピ
ペットを温湿度管理容器に入れることにより、温度上昇
による劣化を防ぐことができ、またこれにより、ピペッ
ト外部に付着するサンプル液以外の水分等を除去するこ
とができる。リザーバもピペット本体の一部として該温
湿度管理容器内に入れることができ、リザーバ内のサン
プル液の保存も良好にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るピペットの要部断面
図。
【図2】上記第1実施例に用いる圧電素子に印加するパ
ルス波形の一例を示す図。
【図3】上記第1実施例に用いる圧電素子に印加するパ
ルス波形の一例を示す図。
【図4】上記パルスを圧電素子に印加した時にピペット
から吐出される液滴の速度とパルス周波数依存性との関
係を示す線図。
【図5】上記パルスを圧電素子に印加した時にピペット
から吐出される液滴量とパルス周波数依存性との関係を
示す線図。
【図6】図2のパルス波形の電圧を上記圧電素子に印加
したときにピペットから吐出される液滴形状を示す説明
図。
【図7】図3のパルス波形の電圧を上記圧電素子に印加
したときにピペットから吐出される液滴形状を示す説明
図。
【図8】上記実施例のピペットから吐出されるサンプル
液の分注量(液滴量)とパルス回数依存性との関係を示
す説明図。
【図9】上記実施例に係るピペットの別の使用例を示す
要部断面図。
【図10】本発明の第2実施例に係るマルチ配置型ピペ
ットの要部断面図。
【図11】上記第1実施例の温湿度管理方法を示す説明
図。
【図12】図11における温湿度管理容器内の温度変化
を示す説明図。
【図13】従来のインクジェット方式を応用したピペッ
トの説明図。
【符号の説明】
1…ピペット本体(単一の組立体)、2…ノズル、3…
チャンバ、4…膜板、4´…薄板、5…通気管(通気
路)、6…リザーバ、7…圧電素子(膜板駆動機構)、
8…電極、9…基板、11,12,13…積層されたピ
ペット組立要素(板体)、15…サンプル液。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 純久 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 藤田 毅 埼玉県比企郡鳩山町赤沼2520番地 株式会 社日立製作所基礎研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に毛管現象により液体を吸い上げ
    可能にしたノズルを有し、その上部にチャンバが配置さ
    れ、該チャンバの上部に、電気信号により微小変位する
    駆動機構を介して撓み力が付与される膜板が配置され、
    この膜板の撓み動作によりチャンバ内に満たされた液体
    を吐出させる構成とし、且つ前記チャンバ内に生じる気
    泡を外部に逃すための通気路を備えたことを特徴とする
    ピペット。
  2. 【請求項2】 前記ノズルの毛管現象により液体をチャ
    ンバ内部に吸い上げるほかに、これに代わって、前記通
    気路の一端から液体をチャンバ内部に供給可能にしてあ
    ることを特徴とする請求項1記載のピペット。
  3. 【請求項3】 前記チャンバの斜め上方には、液溜め部
    となるリザーバが大気開放の状態で配置してあり、この
    リザーバの底部が前記チャンバの上部と同レベル或いは
    それより上の位置にあって、このリザーバ底部とチャン
    バ上部とが前記通気路を介して連通して成ることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のピペット。
  4. 【請求項4】 毛管現象により液体を吸い上げ可能にし
    たノズルと、その上部に位置するチャンバと、前記チャ
    ンバの上部に位置する膜板と、前記チャンバの斜め上方
    に位置し且つ底部が前記チャンバの上部と同レベル或い
    はそれより上の位置にあるようにしたリザーバと、前記
    リザーバの底部と前記チャンバの上部とを流通させる連
    通路とを、単一の組立体に配置して成り、 前記膜板には、電気信号により微小変位する駆動機構を
    介して撓み力が付与される構成としてあることを特徴と
    するピペット。
  5. 【請求項5】 前記単一の組立体は、上層,中層,下層
    の板体を接合して成り、前記下層の板体に前記ノズルが
    形成され、前記中層の板体に前記チャンバ,通路及びリ
    ザーバ底部が形成され、前記上層の板体に前記リザーバ
    の底部以外の部分と前記駆動機構を配置するためのスペ
    ースとが形成され、これらの板体の積層によって前記ノ
    ズル,チャンバ,連通路,リザーバが一連に配置され、 前記上層と中層の板体間に前記膜板となるべき可撓性を
    有する薄板が介在していることを特徴とする請求項4記
    載のピペット。
  6. 【請求項6】 前記駆動機構は、圧電素子或いは静電ア
    クチュエータより成り、この圧電素子或いは静電アクチ
    ュエータが前記膜板に接着されていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載のピペッ
    ト。
  7. 【請求項7】 前記ノズルから吐出される液量は、前記
    圧電素子或いはアクチュエータに印加される電圧,電圧
    パルスの形状及びパルス印加回数の少なくとも一つによ
    り制御されることを特徴とする請求項6記載のピペッ
    ト。
  8. 【請求項8】 前記圧電素子或いはアクチュエータに印
    加される電圧パルスの形状を鋸波とすることを特徴とす
    る請求項7記載のピペット。
  9. 【請求項9】 一つの組立体に、請求項1ないし請求項
    8のいずれか1項記載のピペットを多数配列し、これら
    のピペットの液体吐出に用いる膜板が、それぞれ独立し
    た駆動機構によって選択的に撓み制御される構成として
    成ることを特徴とするマルチ方式のピペット。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれか1
    項記載のピペットによるサンプル液の分注作業後に、該
    ピペットを温湿度管理容器内に置くことを特徴とするピ
    ペットの使用方法。
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