JPH08219664A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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- JPH08219664A JPH08219664A JP2902595A JP2902595A JPH08219664A JP H08219664 A JPH08219664 A JP H08219664A JP 2902595 A JP2902595 A JP 2902595A JP 2902595 A JP2902595 A JP 2902595A JP H08219664 A JPH08219664 A JP H08219664A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱交換効率の低下をさせることなくして耐久
性を向上する熱交換器を提供する。 【構成】 熱交換器10は、主にシェル11、仕切部1
2、コアプレート13a、側板15a、冷却液流入パイ
プ18a、被冷却液流入パイプ19aおよび伝熱管20
a、bを備える。シェル11内にはシェル11の軸方向
長さより短い細管からなる複数の伝熱管20a、bが収
容され、この伝熱管20a、bの端部はコアプレート1
3aによって支持される。シェル11の端部付近に位置
するコアプレート13aとフランジ部11aとの間に
は、シェル11の内周壁とコアプレート13aの側壁と
フランジ部11aの側壁とで区画される円柱状の空間部
が形成され、この空間部は、コアプレート13aとフラ
ンジ部11aとの間に収容される筒状の仕切部12によ
ってさらに第1タンク部14aと第2タンク部14bと
に仕切られる。
性を向上する熱交換器を提供する。 【構成】 熱交換器10は、主にシェル11、仕切部1
2、コアプレート13a、側板15a、冷却液流入パイ
プ18a、被冷却液流入パイプ19aおよび伝熱管20
a、bを備える。シェル11内にはシェル11の軸方向
長さより短い細管からなる複数の伝熱管20a、bが収
容され、この伝熱管20a、bの端部はコアプレート1
3aによって支持される。シェル11の端部付近に位置
するコアプレート13aとフランジ部11aとの間に
は、シェル11の内周壁とコアプレート13aの側壁と
フランジ部11aの側壁とで区画される円柱状の空間部
が形成され、この空間部は、コアプレート13aとフラ
ンジ部11aとの間に収容される筒状の仕切部12によ
ってさらに第1タンク部14aと第2タンク部14bと
に仕切られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シェルアンドチューブ
式の熱交換器に関する。
式の熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシェルアンドチューブ式の熱交換
器として、実開昭60−55895号公報、特開平1−
302098号公報に示されるものが知られている。実
開昭60−55895号公報に開示される多管式熱交換
器は、複数のチューブ内を流れる冷却流体の出入口側に
位置するシェルの一端部内にシェルの内周壁と仕切板と
入口側管板とから区画形成される2つの部屋を有してお
り、この2つの部屋にはチューブ側入口ノズルの開口と
チューブ側出口ノズルの開口とがそれぞれ連通し、さら
に半数ずつに分割した複数のチューブの一端側開口がそ
れぞれの部屋に連通している。シェルの他端部内には、
当て板と出口側管板等とから区画形成される部屋を有
し、この部屋に前記チューブの他端側開口が連通してい
る。この構成により、チューブ側入口ノズルから流入し
チューブの一端部側に流込んだ冷却流体がチューブの他
端部側で折返しチューブ側出口ノズルよりシェル外に排
出される。
器として、実開昭60−55895号公報、特開平1−
302098号公報に示されるものが知られている。実
開昭60−55895号公報に開示される多管式熱交換
器は、複数のチューブ内を流れる冷却流体の出入口側に
位置するシェルの一端部内にシェルの内周壁と仕切板と
入口側管板とから区画形成される2つの部屋を有してお
り、この2つの部屋にはチューブ側入口ノズルの開口と
チューブ側出口ノズルの開口とがそれぞれ連通し、さら
に半数ずつに分割した複数のチューブの一端側開口がそ
れぞれの部屋に連通している。シェルの他端部内には、
当て板と出口側管板等とから区画形成される部屋を有
し、この部屋に前記チューブの他端側開口が連通してい
る。この構成により、チューブ側入口ノズルから流入し
チューブの一端部側に流込んだ冷却流体がチューブの他
端部側で折返しチューブ側出口ノズルよりシェル外に排
出される。
【0003】また、特開平1−302098号公報に開
示される多管式熱交換器は、筒状体のケーシング内に被
熱交換媒体が流通可能な多数本の細管を配設し、これら
の細管の両端開口部が開放されるように樹脂製の第1お
よび第2の集束体で細管の両端部を集束している。この
集束された細管の最外周には円筒状の第1仕切壁を備
え、この第1仕切壁の同心円中間に小径円筒状の第2仕
切壁および第3仕切壁を備えることで、各細管の長さ方
向に沿って熱交換媒体が栓流状に流れる反転誘導路を形
成している。この構成により、集束された細管の外周を
熱交換媒体が栓流状に流通する。
示される多管式熱交換器は、筒状体のケーシング内に被
熱交換媒体が流通可能な多数本の細管を配設し、これら
の細管の両端開口部が開放されるように樹脂製の第1お
よび第2の集束体で細管の両端部を集束している。この
集束された細管の最外周には円筒状の第1仕切壁を備
え、この第1仕切壁の同心円中間に小径円筒状の第2仕
切壁および第3仕切壁を備えることで、各細管の長さ方
向に沿って熱交換媒体が栓流状に流れる反転誘導路を形
成している。この構成により、集束された細管の外周を
熱交換媒体が栓流状に流通する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
60−55895号公報に開示される多管式熱交換器に
よると、チューブ側入口ノズルから流入する冷却流体と
チューブ側出口ノズルから流出する流体とを分離してい
る仕切板や、冷却流体を冷却するためチューブの周囲を
流通する被冷却流体を冷却流体から分離している入口側
管板をシェルの内壁に液密に接続する必要があり例えば
ろう付により接合される。すると、仕切板および入口側
管板をシェルの内壁にろう付するとき、シェルを局部的
に加熱することにより生ずる熱応力がシェルに加わり、
ろう付後のシェルに生ずる残留応力によってシェルに歪
みや耐久性の低下を招くおそれがある。
60−55895号公報に開示される多管式熱交換器に
よると、チューブ側入口ノズルから流入する冷却流体と
チューブ側出口ノズルから流出する流体とを分離してい
る仕切板や、冷却流体を冷却するためチューブの周囲を
流通する被冷却流体を冷却流体から分離している入口側
管板をシェルの内壁に液密に接続する必要があり例えば
ろう付により接合される。すると、仕切板および入口側
管板をシェルの内壁にろう付するとき、シェルを局部的
に加熱することにより生ずる熱応力がシェルに加わり、
ろう付後のシェルに生ずる残留応力によってシェルに歪
みや耐久性の低下を招くおそれがある。
【0005】また、特開平1−302098号公報に開
示される多管式熱交換器によると、熱交換媒体を栓流状
に流通させるために形成される反転誘導路は、集束され
た細管の最外周を覆う円筒状の第1仕切壁の他に、この
第1仕切壁の同心円中間に小径円筒状の第2仕切壁およ
び第3仕切壁を必要とする。そのため構造が複雑となり
組付工数および製品コストの増大を招くという問題があ
る。さらに、多数本の細管の両端部を集束する樹脂製の
第1および第2の集束体は、ケーシングの内周壁および
集束された各細管の外周壁とを液密に接触し、この接触
する距離を長く確保することで、第1および第2の集束
体により仕切られる部屋の分離を確実にしている。その
ため、第1および第2の集束体の軸方向長さが長くなる
分、この第1および第2の集束体内に位置するために熱
交換媒体と熱交換ができない細管部分の長さが長くな
り、熱交換効率の低下を招くという問題がある。また第
1および第2の集束体の軸方向長さが長くなる分、多管
式熱交換器本体の軸方向長さが長くなり、大きな設置空
間が必要になるという問題がある。
示される多管式熱交換器によると、熱交換媒体を栓流状
に流通させるために形成される反転誘導路は、集束され
た細管の最外周を覆う円筒状の第1仕切壁の他に、この
第1仕切壁の同心円中間に小径円筒状の第2仕切壁およ
び第3仕切壁を必要とする。そのため構造が複雑となり
組付工数および製品コストの増大を招くという問題があ
る。さらに、多数本の細管の両端部を集束する樹脂製の
第1および第2の集束体は、ケーシングの内周壁および
集束された各細管の外周壁とを液密に接触し、この接触
する距離を長く確保することで、第1および第2の集束
体により仕切られる部屋の分離を確実にしている。その
ため、第1および第2の集束体の軸方向長さが長くなる
分、この第1および第2の集束体内に位置するために熱
交換媒体と熱交換ができない細管部分の長さが長くな
り、熱交換効率の低下を招くという問題がある。また第
1および第2の集束体の軸方向長さが長くなる分、多管
式熱交換器本体の軸方向長さが長くなり、大きな設置空
間が必要になるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、熱交換効率の低下をさせ
ることなくして耐久性を向上する熱交換器を提供するこ
とである。また、本発明の別の目的は、仕切部材によっ
て仕切られる空間を最小限の組付工数で確実に分離する
熱交換器を提供することである。
ることなくして耐久性を向上する熱交換器を提供するこ
とである。また、本発明の別の目的は、仕切部材によっ
て仕切られる空間を最小限の組付工数で確実に分離する
熱交換器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明による請求項1記載の熱交換器は、第1の流
体が流通可能な互いに平行な配設され複数の伝熱管と、
前記複数の伝熱管を収容する筒状のシェルとを備え、前
記シェルの内部において前記各伝熱管の周囲を流通する
第2の流体と前記複数の伝熱管を流通する第1の流体と
の間で熱交換を行う熱交換器であって、前記シェルの一
方の端部を閉塞する第1のプレートと、前記シェルの一
方の端部から所定距離離れた位置で前記シェルの内周壁
に密接し、前記複数の伝熱管の一端を支持する第1の支
持板と、前記シェルの他方の端部を閉塞する第2のプレ
ートと、前記シェルの他方の端部から所定距離離れた位
置で前記シェルの内周壁に密接し、前記複数の伝熱管の
他端を支持する第2の支持板と、前記第1のプレート内
壁面と前記シェルの一方の端部側内周壁面と前記第1の
支持板の前記第1のプレート側壁面とで区画形成される
空間部を、前記複数の伝熱管の径方向外側群と径方向内
側群とに各々独立して連通する径方向外側空間と径方向
内側空間とに仕切る筒状の第1の仕切部材とを備えたこ
とを特徴とする。
めの本発明による請求項1記載の熱交換器は、第1の流
体が流通可能な互いに平行な配設され複数の伝熱管と、
前記複数の伝熱管を収容する筒状のシェルとを備え、前
記シェルの内部において前記各伝熱管の周囲を流通する
第2の流体と前記複数の伝熱管を流通する第1の流体と
の間で熱交換を行う熱交換器であって、前記シェルの一
方の端部を閉塞する第1のプレートと、前記シェルの一
方の端部から所定距離離れた位置で前記シェルの内周壁
に密接し、前記複数の伝熱管の一端を支持する第1の支
持板と、前記シェルの他方の端部を閉塞する第2のプレ
ートと、前記シェルの他方の端部から所定距離離れた位
置で前記シェルの内周壁に密接し、前記複数の伝熱管の
他端を支持する第2の支持板と、前記第1のプレート内
壁面と前記シェルの一方の端部側内周壁面と前記第1の
支持板の前記第1のプレート側壁面とで区画形成される
空間部を、前記複数の伝熱管の径方向外側群と径方向内
側群とに各々独立して連通する径方向外側空間と径方向
内側空間とに仕切る筒状の第1の仕切部材とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記第2のプレ
ート内壁面と前記シェルの他方の端部側内周壁面と前記
第2の支持板の前記第2のプレート側壁面とで区画形成
される空間部を、前記複数の伝熱管の径方向内側群およ
び径方向外側群の内側群並びに径方向外側群の外側群に
各々独立して連通する径方向内側空間と径方向外側空間
とに仕切る筒状の第2の仕切部材を備えることを特徴と
する。
は、請求項1記載の熱交換器において、前記第2のプレ
ート内壁面と前記シェルの他方の端部側内周壁面と前記
第2の支持板の前記第2のプレート側壁面とで区画形成
される空間部を、前記複数の伝熱管の径方向内側群およ
び径方向外側群の内側群並びに径方向外側群の外側群に
各々独立して連通する径方向内側空間と径方向外側空間
とに仕切る筒状の第2の仕切部材を備えることを特徴と
する。
【0009】さらに、本発明の請求項3記載の熱交換器
は、請求項1記載の熱交換器において、前記第2のプレ
ート内壁面と前記シェルの他方の端部側内周壁面と前記
第2の支持板の前記第2のプレート側壁面とで区画形成
される空間部を、前記複数の伝熱管の径方向外側群およ
び径方向内側群の外側群並びに径方向内側群の内側群に
各々独立して連通する径方向外側空間と径方向内側空間
とに仕切る筒状の第2の仕切部材を備えることを特徴と
する。
は、請求項1記載の熱交換器において、前記第2のプレ
ート内壁面と前記シェルの他方の端部側内周壁面と前記
第2の支持板の前記第2のプレート側壁面とで区画形成
される空間部を、前記複数の伝熱管の径方向外側群およ
び径方向内側群の外側群並びに径方向内側群の内側群に
各々独立して連通する径方向外側空間と径方向内側空間
とに仕切る筒状の第2の仕切部材を備えることを特徴と
する。
【0010】さらにまた、本発明の請求項4記載の熱交
換器は、請求項1、2または3記載の熱交換器におい
て、前記第1の仕切部材の端部周縁の先端は、鋭角に形
成されることを特徴とする。また、本発明の請求項5記
載の熱交換器は、請求項2または3記載の熱交換器にお
いて、前記第2の仕切部材の端部周縁の先端は、鋭角に
形成されることを特徴とする。
換器は、請求項1、2または3記載の熱交換器におい
て、前記第1の仕切部材の端部周縁の先端は、鋭角に形
成されることを特徴とする。また、本発明の請求項5記
載の熱交換器は、請求項2または3記載の熱交換器にお
いて、前記第2の仕切部材の端部周縁の先端は、鋭角に
形成されることを特徴とする。
【0011】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1の熱交換器
によると、第1のプレート内壁面とシュルの一方の端部
側内周壁面と第1の支持板の第1のプレート側壁面とで
区画形成される空間部を、複数の伝熱管の径方向外側群
と径方向内側群とに各々独立して連通する径方向外側空
間と径方向内側空間とに仕切る第1の仕切部材は、筒状
であることから、第1の仕切部材のいずれか一方の端部
を第1のプレート内壁面または第1の支持板の第1のプ
レート側壁面に接続すれば良いことになる。したがっ
て、シェルに仕切部材を接続する必要がないことから、
例えばろう付等による局部的な加熱をシェルに加えるこ
とがない。これにより、シェルを局部的に加熱した後に
生ずる可能性がある残留応力の発生を防止できるため、
シェルの耐久性を向上する効果がある。
によると、第1のプレート内壁面とシュルの一方の端部
側内周壁面と第1の支持板の第1のプレート側壁面とで
区画形成される空間部を、複数の伝熱管の径方向外側群
と径方向内側群とに各々独立して連通する径方向外側空
間と径方向内側空間とに仕切る第1の仕切部材は、筒状
であることから、第1の仕切部材のいずれか一方の端部
を第1のプレート内壁面または第1の支持板の第1のプ
レート側壁面に接続すれば良いことになる。したがっ
て、シェルに仕切部材を接続する必要がないことから、
例えばろう付等による局部的な加熱をシェルに加えるこ
とがない。これにより、シェルを局部的に加熱した後に
生ずる可能性がある残留応力の発生を防止できるため、
シェルの耐久性を向上する効果がある。
【0012】また、複数の伝熱管の一端を支持する第1
の支持板は、板状であるため、伝熱管の軸方向長さのう
ち僅かな部分に相当する端部を第1の支持板に接続する
ことで、伝熱管の一端を支持することができる。これに
より、伝熱管の周囲を流れる第2の流体が伝熱管の略全
長を無駄なく流れるため、第1の仕切部材によって径方
向外側空間と径方向内側空間とに仕切っても伝熱管内を
流れる第1の流体と第2の流体との間の熱交換効率を低
下させることがない。
の支持板は、板状であるため、伝熱管の軸方向長さのう
ち僅かな部分に相当する端部を第1の支持板に接続する
ことで、伝熱管の一端を支持することができる。これに
より、伝熱管の周囲を流れる第2の流体が伝熱管の略全
長を無駄なく流れるため、第1の仕切部材によって径方
向外側空間と径方向内側空間とに仕切っても伝熱管内を
流れる第1の流体と第2の流体との間の熱交換効率を低
下させることがない。
【0013】さらに、仕切部材は筒状であることから、
例えば複数の伝熱管に高流量の第1の流体が流通した場
合、径方向外側空間または径方向内側空間を満たす第1
の流体による圧力によって仕切部材が容易に変形、破損
等するのを防止できる。これにより、例えば矩形状の板
からなる仕切部材よりも板厚を薄くすることができるた
め、比較的高価な材料を用いたときでも仕切部材の部品
コストを低減する効果がある。
例えば複数の伝熱管に高流量の第1の流体が流通した場
合、径方向外側空間または径方向内側空間を満たす第1
の流体による圧力によって仕切部材が容易に変形、破損
等するのを防止できる。これにより、例えば矩形状の板
からなる仕切部材よりも板厚を薄くすることができるた
め、比較的高価な材料を用いたときでも仕切部材の部品
コストを低減する効果がある。
【0014】本発明の請求項2記載の熱交換器による
と、第2のプレート内壁面とシェルの他方の端部側内周
壁面と第2の支持板の第2のプレート側壁面とで区画形
成される空間部を、複数の伝熱管の径方向内側群および
径方向外側群の内側群並びに径方向外側群の外側群に各
々独立して連通する径方向内側空間と径方向外側空間と
に仕切る筒状の第2の仕切部材を備えることから、シ
ェルの一端側の径方向内側空間に流入した第1の流体
は、複数の伝熱管の径方向内側群内を流れシェルの他端
側の径方向内側空間に到達し、この径方向内側空間で
折返して複数の伝熱管の径方向外側群の内側群内を流れ
シェルの一端側の径方向外側空間に到達する。シェル
の一端側の径方向外側空間に流入した第1の流体は、さ
らに折返して複数の伝熱管の径方向外側群の外側群内を
流れシェルの他端側の径方向外側空間に到達する。これ
により、シェルの一端側の径方向内側空間からシェルの
他端側の径方向外側空間に至るまでが2回折返しS字状
になることから、同一流量で流速が増大できる効果があ
る。したがって、第1の流体を少ない量にしても、効率
良く熱交換でき、例えば第1の流体の圧送ポンプの小型
化によりこの熱交換器を用いるシステムの小型化が可能
になる効果がある。
と、第2のプレート内壁面とシェルの他方の端部側内周
壁面と第2の支持板の第2のプレート側壁面とで区画形
成される空間部を、複数の伝熱管の径方向内側群および
径方向外側群の内側群並びに径方向外側群の外側群に各
々独立して連通する径方向内側空間と径方向外側空間と
に仕切る筒状の第2の仕切部材を備えることから、シ
ェルの一端側の径方向内側空間に流入した第1の流体
は、複数の伝熱管の径方向内側群内を流れシェルの他端
側の径方向内側空間に到達し、この径方向内側空間で
折返して複数の伝熱管の径方向外側群の内側群内を流れ
シェルの一端側の径方向外側空間に到達する。シェル
の一端側の径方向外側空間に流入した第1の流体は、さ
らに折返して複数の伝熱管の径方向外側群の外側群内を
流れシェルの他端側の径方向外側空間に到達する。これ
により、シェルの一端側の径方向内側空間からシェルの
他端側の径方向外側空間に至るまでが2回折返しS字状
になることから、同一流量で流速が増大できる効果があ
る。したがって、第1の流体を少ない量にしても、効率
良く熱交換でき、例えば第1の流体の圧送ポンプの小型
化によりこの熱交換器を用いるシステムの小型化が可能
になる効果がある。
【0015】本発明の請求項3記載の熱交換器による
と、第2のプレート内壁面とシェルの他方の端部側内周
壁面と第2の支持板の第2のプレート側壁面とで区画形
成される空間部を、複数の伝熱管の径方向外側群および
径方向内側群の外側群並びに径方向内側群の内側群に各
々独立して連通する径方向外側空間と径方向内側空間と
に仕切る筒状の第2の仕切部材を備えることから、シ
ェルの一端側の径方向外側空間に流入した第1の流体
は、複数の伝熱管の径方向外側群内を流れシェルの他端
側の径方向外側空間に到達し、この径方向外側空間で
折返して複数の伝熱管の径方向内側群の外側群内を流れ
シェルの一端側の径方向内側空間に到達する。シェル
の一端側の径方向内側空間に流入した第1の流体は、さ
らに折返して複数の伝熱管の径方向内側群の内側群内を
流れシェルの他端側の径方向内側空間に到達する。これ
により、シェルの一端側の径方向外側空間からシェルの
他端側の径方向内側空間に至るまでが2回折返しS字状
になることから、同一流量で流速が増大できる効果があ
る。したがって、請求項2記載の熱交換器と同様の効果
が得られる。
と、第2のプレート内壁面とシェルの他方の端部側内周
壁面と第2の支持板の第2のプレート側壁面とで区画形
成される空間部を、複数の伝熱管の径方向外側群および
径方向内側群の外側群並びに径方向内側群の内側群に各
々独立して連通する径方向外側空間と径方向内側空間と
に仕切る筒状の第2の仕切部材を備えることから、シ
ェルの一端側の径方向外側空間に流入した第1の流体
は、複数の伝熱管の径方向外側群内を流れシェルの他端
側の径方向外側空間に到達し、この径方向外側空間で
折返して複数の伝熱管の径方向内側群の外側群内を流れ
シェルの一端側の径方向内側空間に到達する。シェル
の一端側の径方向内側空間に流入した第1の流体は、さ
らに折返して複数の伝熱管の径方向内側群の内側群内を
流れシェルの他端側の径方向内側空間に到達する。これ
により、シェルの一端側の径方向外側空間からシェルの
他端側の径方向内側空間に至るまでが2回折返しS字状
になることから、同一流量で流速が増大できる効果があ
る。したがって、請求項2記載の熱交換器と同様の効果
が得られる。
【0016】本発明の請求項4記載の熱交換器による
と、第1の仕切部材の端部周縁の先端は鋭角に形成され
ることから、第1のプレートまたは第1の支持板と第1
の仕切部材とが組付時に当接するとき、第1の仕切部材
の先端が第1のプレートまたは第1の支持板の壁面に沿
って容易に変形できる。これにより、第1のプレートま
たは第1の支持板の壁面と第1の仕切部材とを液密にシ
ールでき、径方向外側空間と径方向内側空間とにより確
実に仕切ることができる効果がある。
と、第1の仕切部材の端部周縁の先端は鋭角に形成され
ることから、第1のプレートまたは第1の支持板と第1
の仕切部材とが組付時に当接するとき、第1の仕切部材
の先端が第1のプレートまたは第1の支持板の壁面に沿
って容易に変形できる。これにより、第1のプレートま
たは第1の支持板の壁面と第1の仕切部材とを液密にシ
ールでき、径方向外側空間と径方向内側空間とにより確
実に仕切ることができる効果がある。
【0017】本発明の請求項5記載の熱交換器による
と、第2の仕切部材の端部周縁の先端は鋭角に形成され
ることから、第2のプレートまたは第2の支持板と第2
の仕切部材とが組付時に当接するとき、第2の仕切部材
の先端が第2のプレートまたは第2の支持板の壁面に沿
って容易に変形できる。これにより、第2のプレートま
たは第2の支持板の壁面と第2の仕切部材とを液密にシ
ールでき、径方向外側空間と径方向内側空間とにより確
実に仕切ることができる効果がある。
と、第2の仕切部材の端部周縁の先端は鋭角に形成され
ることから、第2のプレートまたは第2の支持板と第2
の仕切部材とが組付時に当接するとき、第2の仕切部材
の先端が第2のプレートまたは第2の支持板の壁面に沿
って容易に変形できる。これにより、第2のプレートま
たは第2の支持板の壁面と第2の仕切部材とを液密にシ
ールでき、径方向外側空間と径方向内側空間とにより確
実に仕切ることができる効果がある。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明による熱交換器を船舶用内燃機関
の潤滑油等を冷却するオイルクーラに適用した第1実施
例を図1〜図5に示す。
する。 (第1実施例)本発明による熱交換器を船舶用内燃機関
の潤滑油等を冷却するオイルクーラに適用した第1実施
例を図1〜図5に示す。
【0019】図1〜図3に示すように、熱交換器10
は、主にシェル11、仕切部材12、コアプレート13
a、b、プレート15a、b、冷却液流入パイプ18
a、冷却液流出パイプ18b、被冷却液流入パイプ19
a、被冷却液流出パイプ19bおよび伝熱管20a、b
より構成される。シェル11は円筒状に形成されてお
り、このシェル11内にはシェル11の軸方向長さより
短い細管からなる複数の伝熱管20a、bが収容されて
いる。
は、主にシェル11、仕切部材12、コアプレート13
a、b、プレート15a、b、冷却液流入パイプ18
a、冷却液流出パイプ18b、被冷却液流入パイプ19
a、被冷却液流出パイプ19bおよび伝熱管20a、b
より構成される。シェル11は円筒状に形成されてお
り、このシェル11内にはシェル11の軸方向長さより
短い細管からなる複数の伝熱管20a、bが収容されて
いる。
【0020】この伝熱管20a、bの端部は、コアプレ
ート13aによって支持されており、各伝熱管20a、
b同士が互いに平行に、かつ各伝熱管20a、bの配列
状態が図3に示す正三角形型の配列になるように集束さ
れている。伝熱管20a、bの一端部はコアプレート1
3aの端面より外側に飛出さないようにコアプレート1
3aを貫通するとともに後述する第1タンク部14aお
よび第2タンク部14bに開口している。また同様に伝
熱管20a、bの他端部はコアプレート13bの端面よ
り外側に飛出さないようにコアプレート13bを貫通す
るとともに第3タンク部14cに開口している。
ート13aによって支持されており、各伝熱管20a、
b同士が互いに平行に、かつ各伝熱管20a、bの配列
状態が図3に示す正三角形型の配列になるように集束さ
れている。伝熱管20a、bの一端部はコアプレート1
3aの端面より外側に飛出さないようにコアプレート1
3aを貫通するとともに後述する第1タンク部14aお
よび第2タンク部14bに開口している。また同様に伝
熱管20a、bの他端部はコアプレート13bの端面よ
り外側に飛出さないようにコアプレート13bを貫通す
るとともに第3タンク部14cに開口している。
【0021】シェル11の端部にはフランジ部11aが
固定されており、このフランジ部11aにはプレート1
5がボルト17よって取付けられている。このプレート
15には、複数の伝熱管20a内に冷却液を流入させる
冷却液流入パイプ18aが固定されており、この冷却液
流入パイプ18aの開口部と連通する図示しない穴部が
フランジ部11aおよびプレート15に形成されてい
る。
固定されており、このフランジ部11aにはプレート1
5がボルト17よって取付けられている。このプレート
15には、複数の伝熱管20a内に冷却液を流入させる
冷却液流入パイプ18aが固定されており、この冷却液
流入パイプ18aの開口部と連通する図示しない穴部が
フランジ部11aおよびプレート15に形成されてい
る。
【0022】シェル11の端部付近に位置するコアプレ
ート13aとフランジ部11aとの間には、シェル11
の内周壁とコアプレート13aの側壁とフランジ部11
aの側壁とで区画される円柱状の空間部が形成されてお
り、図3に示すように、この空間部は、コアプレート1
3aとフランジ部11aとの間に収容される仕切部材1
2によってさらに第1タンク部14aと第2タンク部1
4bとに仕切られている。
ート13aとフランジ部11aとの間には、シェル11
の内周壁とコアプレート13aの側壁とフランジ部11
aの側壁とで区画される円柱状の空間部が形成されてお
り、図3に示すように、この空間部は、コアプレート1
3aとフランジ部11aとの間に収容される仕切部材1
2によってさらに第1タンク部14aと第2タンク部1
4bとに仕切られている。
【0023】仕切部材12は、各伝熱管20a、bが正
三角形型に配置されているため断面六角形状の筒体から
なり、この仕切部材12の一端部がプレート15aにろ
う付固定されている。また仕切部材12の他端部は、コ
アプレート13aに固定されず当接しているため、仕切
部材12の他端部とコアプレート13aとの間隙は極力
狭くなるように仕切部材12の軸方向長さが設定されて
いる。
三角形型に配置されているため断面六角形状の筒体から
なり、この仕切部材12の一端部がプレート15aにろ
う付固定されている。また仕切部材12の他端部は、コ
アプレート13aに固定されず当接しているため、仕切
部材12の他端部とコアプレート13aとの間隙は極力
狭くなるように仕切部材12の軸方向長さが設定されて
いる。
【0024】複数の伝熱管20a、bは、仕切部材12
によって往路用の伝熱管20aと復路用の伝熱管20b
とに仕切られている。つまり、仕切部材12の径方向内
側に配置される複数の伝熱管20aの端部開口は第1タ
ンク部14aに連通し、また仕切部材12の径方向外側
に配置される複数の伝熱管20bの端部開口は第2タン
ク部14bに連通している。仕切部材12によって分割
される伝熱管20aと伝熱管20bとは、それぞれの本
数が略同数になるように設定されており、これにより往
路用伝熱管と復路用伝熱管との本数の差から生ずる冷却
液の圧力損失を抑制している。なお、仕切部材12の端
部の固定する相手側は、プレート15aに限られること
はなく、コアプレート13aでも良い。
によって往路用の伝熱管20aと復路用の伝熱管20b
とに仕切られている。つまり、仕切部材12の径方向内
側に配置される複数の伝熱管20aの端部開口は第1タ
ンク部14aに連通し、また仕切部材12の径方向外側
に配置される複数の伝熱管20bの端部開口は第2タン
ク部14bに連通している。仕切部材12によって分割
される伝熱管20aと伝熱管20bとは、それぞれの本
数が略同数になるように設定されており、これにより往
路用伝熱管と復路用伝熱管との本数の差から生ずる冷却
液の圧力損失を抑制している。なお、仕切部材12の端
部の固定する相手側は、プレート15aに限られること
はなく、コアプレート13aでも良い。
【0025】第1タンク部14aは、フランジ部11a
およびプレート15aに形成される図示しない穴部を経
由して冷却液流入パイプ18aの開口部と連通してお
り、冷却液流入パイプ18aから流入する例えば海水等
からなる冷却液が第1タンク部14aに流入可能になっ
ている。また第2タンク部14bは、冷却液流出パイプ
bの開口部と連通しており、複数の伝熱管20bから流
出される熱交換後の冷却液が第2タンク部14bを経由
してこの冷却液流出パイプ18bから熱交換器10外に
排出可能になっている。ここで、冷却液は、請求項に記
載の「第1の流体」に相当する。
およびプレート15aに形成される図示しない穴部を経
由して冷却液流入パイプ18aの開口部と連通してお
り、冷却液流入パイプ18aから流入する例えば海水等
からなる冷却液が第1タンク部14aに流入可能になっ
ている。また第2タンク部14bは、冷却液流出パイプ
bの開口部と連通しており、複数の伝熱管20bから流
出される熱交換後の冷却液が第2タンク部14bを経由
してこの冷却液流出パイプ18bから熱交換器10外に
排出可能になっている。ここで、冷却液は、請求項に記
載の「第1の流体」に相当する。
【0026】例えばオイル等からなる被冷却液は、シェ
ル11の外周壁に取付けられている被冷却液流入パイプ
19aからシェル11内に流入し、シェル11内に収容
される複数の伝熱管20a、bの外周壁の周囲を流れ
る。このとき、複数の伝熱管20a、b内を流通する冷
却液と複数の伝熱管20a、bの外周壁を流通する被冷
却液との間で熱交換が行われる。熱交換を終えた被冷却
液を熱交換器10外に排出する被冷却液流出パイプ19
bは、被冷却液流入パイプ19aと同様、シェル11の
外周壁に取付けられている。ここで、被冷却液は、請求
項に記載の「第2の流体」に相当する。
ル11の外周壁に取付けられている被冷却液流入パイプ
19aからシェル11内に流入し、シェル11内に収容
される複数の伝熱管20a、bの外周壁の周囲を流れ
る。このとき、複数の伝熱管20a、b内を流通する冷
却液と複数の伝熱管20a、bの外周壁を流通する被冷
却液との間で熱交換が行われる。熱交換を終えた被冷却
液を熱交換器10外に排出する被冷却液流出パイプ19
bは、被冷却液流入パイプ19aと同様、シェル11の
外周壁に取付けられている。ここで、被冷却液は、請求
項に記載の「第2の流体」に相当する。
【0027】次に、熱交換器1の組付方法を図1〜図3
に基づいて説明する。図1に示すように、シェル11の
端部にはフランジ部11aがろう付固定され、外周部の
所定位置に形成されている穴部の開口と被冷却液流入パ
イプ19aの開口とが連通可能なようにシェル11の外
周壁と被冷却液流入パイプ19aとがろう付固定され
る。一方、シェル11内に収容される複数の伝熱管20
a、bの一方の端部にもコアプレート13aがろう付固
定される。このろう付は、伝熱管20a、bのろう付位
置に相当する外周壁の全周がコアプレート13aに接合
されるように行われる。コアプレート13aとシェル1
1とは、コアプレート13aのろう付位置に対応する外
周壁の全周がシェル11の内周壁にろう付固定される。
これにより、第1タンク部14aおよび第2タンク部1
4bと伝熱管20a、bが収容される空間部とが液密に
シールされる。
に基づいて説明する。図1に示すように、シェル11の
端部にはフランジ部11aがろう付固定され、外周部の
所定位置に形成されている穴部の開口と被冷却液流入パ
イプ19aの開口とが連通可能なようにシェル11の外
周壁と被冷却液流入パイプ19aとがろう付固定され
る。一方、シェル11内に収容される複数の伝熱管20
a、bの一方の端部にもコアプレート13aがろう付固
定される。このろう付は、伝熱管20a、bのろう付位
置に相当する外周壁の全周がコアプレート13aに接合
されるように行われる。コアプレート13aとシェル1
1とは、コアプレート13aのろう付位置に対応する外
周壁の全周がシェル11の内周壁にろう付固定される。
これにより、第1タンク部14aおよび第2タンク部1
4bと伝熱管20a、bが収容される空間部とが液密に
シールされる。
【0028】また、同様に被冷却液流出パイプ19bも
シェル11の外周壁にろう付固定され、シェル11内に
収容される複数の伝熱管20a、bの他方の端部にコア
プレート13bがろう付固定される。コアプレート13
bとシェル11とは、コアプレート13bのろう付位置
に対応する外周壁の全周がシェル11の内周壁にろう付
固定される。これにより、第3タンク部14cと伝熱管
20a、bが収容される空間部とが液密にシールされ
る。
シェル11の外周壁にろう付固定され、シェル11内に
収容される複数の伝熱管20a、bの他方の端部にコア
プレート13bがろう付固定される。コアプレート13
bとシェル11とは、コアプレート13bのろう付位置
に対応する外周壁の全周がシェル11の内周壁にろう付
固定される。これにより、第3タンク部14cと伝熱管
20a、bが収容される空間部とが液密にシールされ
る。
【0029】これらシェル11、フランジ部11a、被
冷却液流入パイプ19a、被冷却液流出パイプ19bお
よびコアプレート13a、bのろう付け工程時には、シ
ェル11全体を加熱して行われるため、ろう付時に生ず
る熱応力がろう付後に残留応力として残ることはない。
プレート15aには、冷却液流入パイプ18aと仕切部
材12とがろう付固定される。プレート15aの一方の
側壁には、形成された穴部の開口と冷却液流入パイプ1
8aの開口とが連通可能なようにプレート15aと冷却
液流入パイプ18aとがろう付され、プレート15aの
他方の側壁には、仕切部材12の一方の端部によって複
数の伝熱管20aと複数の伝熱管20bとが仕切られる
ような位置に仕切部材12の他方の端部がろう付され
る。
冷却液流入パイプ19a、被冷却液流出パイプ19bお
よびコアプレート13a、bのろう付け工程時には、シ
ェル11全体を加熱して行われるため、ろう付時に生ず
る熱応力がろう付後に残留応力として残ることはない。
プレート15aには、冷却液流入パイプ18aと仕切部
材12とがろう付固定される。プレート15aの一方の
側壁には、形成された穴部の開口と冷却液流入パイプ1
8aの開口とが連通可能なようにプレート15aと冷却
液流入パイプ18aとがろう付され、プレート15aの
他方の側壁には、仕切部材12の一方の端部によって複
数の伝熱管20aと複数の伝熱管20bとが仕切られる
ような位置に仕切部材12の他方の端部がろう付され
る。
【0030】このようにシェル11とプレート15aと
をそれぞれ個別に組付けた後、プレート15aに固定さ
れた仕切部材12がシェル11内の所定位置に収容され
複数の伝熱管20aと複数の伝熱管20bとが仕切られ
るようにフランジ部11aにプレート15aをボルト1
7で固定する。フランジ部11aとプレート15aとの
間には、フランジ部11aに形成された溝部内に配設さ
れたOリング16が位置することから、フランジ部11
aとプレート15aとを液密にシールできる。また、前
述したように仕切部材12の他端部とコアプレート13
aとの間隙は極力狭くなるように仕切部材12の軸方向
長さが設定されていることから、コアプレート13aと
仕切部材12とをろう付することなく、第1タンク部1
4aと第2タンク部14bと仕切ることができる。また
同様に、シェル11に形成された図示しないフランジ部
にプレート15bをボルトによって固定する。
をそれぞれ個別に組付けた後、プレート15aに固定さ
れた仕切部材12がシェル11内の所定位置に収容され
複数の伝熱管20aと複数の伝熱管20bとが仕切られ
るようにフランジ部11aにプレート15aをボルト1
7で固定する。フランジ部11aとプレート15aとの
間には、フランジ部11aに形成された溝部内に配設さ
れたOリング16が位置することから、フランジ部11
aとプレート15aとを液密にシールできる。また、前
述したように仕切部材12の他端部とコアプレート13
aとの間隙は極力狭くなるように仕切部材12の軸方向
長さが設定されていることから、コアプレート13aと
仕切部材12とをろう付することなく、第1タンク部1
4aと第2タンク部14bと仕切ることができる。また
同様に、シェル11に形成された図示しないフランジ部
にプレート15bをボルトによって固定する。
【0031】ここで、第1タンク部14aと第2タンク
部14bとの仕切りを確実にするための仕切部材12の
変形例1を図4に示す。図4に示す変形例1は、コアプ
レート13aに当接する仕切部材32のコアプレート1
3a側の先端部32aを鋭角にした例である。仕切部材
32の先端部32が容易に変形する程度に先端部32を
鋭角に形成することで、ボルト17によるプレート15
aとフランジ部11aとのねじ締結により仕切部材32
の軸方向に力が働いたときコアプレート13aに当接し
た先端部32aがコアプレート13aの側面に沿って容
易に変形する。そのため、コアプレート13aと仕切部
材32とのシールをより確実にして、第1タンク部14
aと第2タンク部14bとを液密に仕切ることができ
る。
部14bとの仕切りを確実にするための仕切部材12の
変形例1を図4に示す。図4に示す変形例1は、コアプ
レート13aに当接する仕切部材32のコアプレート1
3a側の先端部32aを鋭角にした例である。仕切部材
32の先端部32が容易に変形する程度に先端部32を
鋭角に形成することで、ボルト17によるプレート15
aとフランジ部11aとのねじ締結により仕切部材32
の軸方向に力が働いたときコアプレート13aに当接し
た先端部32aがコアプレート13aの側面に沿って容
易に変形する。そのため、コアプレート13aと仕切部
材32とのシールをより確実にして、第1タンク部14
aと第2タンク部14bとを液密に仕切ることができ
る。
【0032】ここでまた、第1タンク部14aと第2タ
ンク部14bとの仕切りを確実にするためのプレート3
6の変形例2を図5に示す。図5に示す変形例2は、コ
アプレート13aに仕切部材12をろう付し、ろう付し
ない仕切部材12の先端部を樹脂製のプレート36に形
成された溝部36bを有する突起部36aに差込む例で
ある。プレート36の一方の側壁には、仕切部材12の
断面形状の輪郭とほぼ一致しかつ仕切部材12の板厚よ
り幅広の帯状の突起部36aが形成されており、この突
起部36aには仕切部材12の板厚より僅かに狭い溝部
36bが仕切部材12の断面形状の輪郭に沿って形成さ
れている。この仕切部材12の板厚より僅かに狭い溝部
36bに挿入される仕切部材12の軸方向長さは、仕切
部材12の先端部が溝部36bの深さ内に位置するよう
に設定されていることから、組付時、コアプレート13
aに固定された仕切部材12の先端部を突起部36aの
溝部36bに挿入した後、フランジ部11aにプレート
36をボルト17によってねじ締結することで、プレー
ト36と仕切部材12とのシールをさらに確実して、第
1タンク部14aと第2タンク部14bとを液密に仕切
ることができる。
ンク部14bとの仕切りを確実にするためのプレート3
6の変形例2を図5に示す。図5に示す変形例2は、コ
アプレート13aに仕切部材12をろう付し、ろう付し
ない仕切部材12の先端部を樹脂製のプレート36に形
成された溝部36bを有する突起部36aに差込む例で
ある。プレート36の一方の側壁には、仕切部材12の
断面形状の輪郭とほぼ一致しかつ仕切部材12の板厚よ
り幅広の帯状の突起部36aが形成されており、この突
起部36aには仕切部材12の板厚より僅かに狭い溝部
36bが仕切部材12の断面形状の輪郭に沿って形成さ
れている。この仕切部材12の板厚より僅かに狭い溝部
36bに挿入される仕切部材12の軸方向長さは、仕切
部材12の先端部が溝部36bの深さ内に位置するよう
に設定されていることから、組付時、コアプレート13
aに固定された仕切部材12の先端部を突起部36aの
溝部36bに挿入した後、フランジ部11aにプレート
36をボルト17によってねじ締結することで、プレー
ト36と仕切部材12とのシールをさらに確実して、第
1タンク部14aと第2タンク部14bとを液密に仕切
ることができる。
【0033】また、前述の変形例1とこの変形例2とを
組合わせても良い。つまり、コアプレート13aと仕切
部材12とをろう付することなく、仕切部材12のコア
プレート13aに当接する側の先端部を変形例1に示し
たように鋭角に形成することで、コアプレート13aと
仕切部材12とのシールをより確実にすることができ
る。これにより、仕切部材12をろう付することなくシ
ェル11内に組付けることができる。
組合わせても良い。つまり、コアプレート13aと仕切
部材12とをろう付することなく、仕切部材12のコア
プレート13aに当接する側の先端部を変形例1に示し
たように鋭角に形成することで、コアプレート13aと
仕切部材12とのシールをより確実にすることができ
る。これにより、仕切部材12をろう付することなくシ
ェル11内に組付けることができる。
【0034】次に、熱交換器10の作動について図1〜
図3に基づいて説明する。冷却液は、冷却液流入パイプ
18aから第1タンク部14aを経由して複数の伝熱管
20aに流入する。複数の伝熱管20aに流入した冷却
液は第3タンク部14cに到達し、さらに複数の伝熱管
20bに流入する。一方、被冷却液流入パイプ19aか
らは被冷却液である高温の被冷却液がシェル11内に流
入し各伝熱管20a、bの外周壁の周囲を流れる。した
がって、複数の伝熱管20a、b内を流通する冷却液と
複数の伝熱管20a、bの外周壁を流通する被冷却液と
の間で熱交換が行われる。熱交換を終え温められた冷却
液は、第2タンク部14bを経由して冷却液流出パイプ
18bから熱交換器10外に排出される。また冷却され
た被冷却液も被冷却液流出パイプ19bから熱交換器1
0外に排出される。
図3に基づいて説明する。冷却液は、冷却液流入パイプ
18aから第1タンク部14aを経由して複数の伝熱管
20aに流入する。複数の伝熱管20aに流入した冷却
液は第3タンク部14cに到達し、さらに複数の伝熱管
20bに流入する。一方、被冷却液流入パイプ19aか
らは被冷却液である高温の被冷却液がシェル11内に流
入し各伝熱管20a、bの外周壁の周囲を流れる。した
がって、複数の伝熱管20a、b内を流通する冷却液と
複数の伝熱管20a、bの外周壁を流通する被冷却液と
の間で熱交換が行われる。熱交換を終え温められた冷却
液は、第2タンク部14bを経由して冷却液流出パイプ
18bから熱交換器10外に排出される。また冷却され
た被冷却液も被冷却液流出パイプ19bから熱交換器1
0外に排出される。
【0035】次に、比較例による熱交換器50の構成を
図8および図9に基づいて説明し、本実施例による熱交
換器10と比較する。図8および図9に示すように、熱
交換器50は、主にシェル51、仕切部材52、コアプ
レート53、プレート55、冷却液流入パイプ58a、
冷却液流出パイプ58b、被冷却液流入パイプ59およ
び伝熱管60a、bより構成される。
図8および図9に基づいて説明し、本実施例による熱交
換器10と比較する。図8および図9に示すように、熱
交換器50は、主にシェル51、仕切部材52、コアプ
レート53、プレート55、冷却液流入パイプ58a、
冷却液流出パイプ58b、被冷却液流入パイプ59およ
び伝熱管60a、bより構成される。
【0036】円筒状のシェル51内にはシェル51の軸
方向長さより短い細管からなる複数の伝熱管60a、b
が収容されており、前述した熱交換器10の伝熱管20
a、bと同様、コアプレート53によって支持される複
数の伝熱管60a、bが集束されている。伝熱管60
a、bの一端部はコアプレート53を貫通し後述する第
1タンク部54a、第2タンク部54bに開口してお
り、他端部は図示しないコアプレートを貫通し図示しな
い第3タンク部に開口している。コアプレート53と複
数の伝熱管60a、bとはろう付固定されている。
方向長さより短い細管からなる複数の伝熱管60a、b
が収容されており、前述した熱交換器10の伝熱管20
a、bと同様、コアプレート53によって支持される複
数の伝熱管60a、bが集束されている。伝熱管60
a、bの一端部はコアプレート53を貫通し後述する第
1タンク部54a、第2タンク部54bに開口してお
り、他端部は図示しないコアプレートを貫通し図示しな
い第3タンク部に開口している。コアプレート53と複
数の伝熱管60a、bとはろう付固定されている。
【0037】シェル51の端部にはフランジ部51aが
ろう付固定されており、このフランジ部51aにはプレ
ート55がボルト57よって取付けられている。このプ
レート55には、複数の伝熱管60a内に冷却液を流入
させる冷却液流入パイプ58aと複数の伝熱管60b内
の冷却液を流出させる冷却液流出パイプ58bがろう付
固定されている。
ろう付固定されており、このフランジ部51aにはプレ
ート55がボルト57よって取付けられている。このプ
レート55には、複数の伝熱管60a内に冷却液を流入
させる冷却液流入パイプ58aと複数の伝熱管60b内
の冷却液を流出させる冷却液流出パイプ58bがろう付
固定されている。
【0038】シェル51の端部付近に位置するコアプレ
ート53とフランジ部51aとの間には、シェル51の
内周壁とコアプレート53の側壁とフランジ部51aの
側壁とで区画される円柱状の空間部が形成されており、
図9に示すように、このタンク部は、コアプレート53
とフランジ部51aとの間に軸方向に収容される仕切部
材52によってさらに半円柱状の第1タンク部54aと
第2タンク部54bとに仕切られている。
ート53とフランジ部51aとの間には、シェル51の
内周壁とコアプレート53の側壁とフランジ部51aの
側壁とで区画される円柱状の空間部が形成されており、
図9に示すように、このタンク部は、コアプレート53
とフランジ部51aとの間に軸方向に収容される仕切部
材52によってさらに半円柱状の第1タンク部54aと
第2タンク部54bとに仕切られている。
【0039】仕切部材52は、シェル51の内径とほぼ
同じの長さを有する一辺52aと、コアプレート53と
フランジ部51aとの間に軸方向長さとほぼ同じの長さ
を有する他辺52bとからなる矩形状の板からなる。仕
切部材52のコアプレート53側の一辺52aの全域が
コアプレート53にろう付固定されており、また仕切部
材52のシェル51側の他辺52bの全域がシェル51
の内壁とろう付固定されている。仕切部材52のプレー
ト55側の一辺52aは、プレート55に当接してい
る。つまり、仕切部材52のろう付箇所は、プレート5
5側の一辺52aを除き、3箇所の辺でコアプレート5
3またはシェル51にろう付されている。
同じの長さを有する一辺52aと、コアプレート53と
フランジ部51aとの間に軸方向長さとほぼ同じの長さ
を有する他辺52bとからなる矩形状の板からなる。仕
切部材52のコアプレート53側の一辺52aの全域が
コアプレート53にろう付固定されており、また仕切部
材52のシェル51側の他辺52bの全域がシェル51
の内壁とろう付固定されている。仕切部材52のプレー
ト55側の一辺52aは、プレート55に当接してい
る。つまり、仕切部材52のろう付箇所は、プレート5
5側の一辺52aを除き、3箇所の辺でコアプレート5
3またはシェル51にろう付されている。
【0040】複数の伝熱管60a、bは、仕切部材52
によって往路用の伝熱管60aと復路用の伝熱管60b
とに仕切られている。つまり、仕切部材52の一方の側
面側に配置される複数の伝熱管60aの端部開口は第1
タンク部54aに連通し、また仕切部材52の他方の側
面側に配置される複数の伝熱管60bの端部開口は第2
タンク部54bに連通している。
によって往路用の伝熱管60aと復路用の伝熱管60b
とに仕切られている。つまり、仕切部材52の一方の側
面側に配置される複数の伝熱管60aの端部開口は第1
タンク部54aに連通し、また仕切部材52の他方の側
面側に配置される複数の伝熱管60bの端部開口は第2
タンク部54bに連通している。
【0041】第1タンク部54aは、フランジ部51a
およびプレート55に形成される図示しない穴部を経由
して冷却液流入パイプ58aの開口部と連通しており、
冷却液流入パイプ58aから流入する冷却液が第1タン
ク部54aに流入可能になっている。また第2タンク部
54bは、冷却液流出パイプ58bの開口部と連通して
おり、複数の伝熱管60bから流出される熱交換後の冷
却液が第2タンク部54bを経由してこの冷却液流出パ
イプ58bから熱交換器50外に排出可能になってい
る。
およびプレート55に形成される図示しない穴部を経由
して冷却液流入パイプ58aの開口部と連通しており、
冷却液流入パイプ58aから流入する冷却液が第1タン
ク部54aに流入可能になっている。また第2タンク部
54bは、冷却液流出パイプ58bの開口部と連通して
おり、複数の伝熱管60bから流出される熱交換後の冷
却液が第2タンク部54bを経由してこの冷却液流出パ
イプ58bから熱交換器50外に排出可能になってい
る。
【0042】被冷却液は、シェル51の外周壁に取付け
られている被冷却液流入パイプ59からシェル51内に
流入し、シェル51内に収容される複数の伝熱管60
a、bの外周壁の周囲を流れる。上述したように、比較
例の熱交換器50によると、第1実施例の熱交換器10
と比較して、仕切部材52のろう付箇所が2箇所多くな
っており、この2箇所のろう付の相手側はシェル51の
内壁である。さらに、このろう付は、仕切部材52の他
辺52bの全域に対して行われることから、シェル51
の内壁に線状のろう付が施されることになる。したがっ
て、シェル51を局部的に加熱することになり、このろ
う付より生ずる熱応力がシェル51の周方向に大きく加
わる。すると、ろう付後、シェル51に生ずる残留応力
によってシェル51に歪みや耐久性の低下を招くおそれ
がある。
られている被冷却液流入パイプ59からシェル51内に
流入し、シェル51内に収容される複数の伝熱管60
a、bの外周壁の周囲を流れる。上述したように、比較
例の熱交換器50によると、第1実施例の熱交換器10
と比較して、仕切部材52のろう付箇所が2箇所多くな
っており、この2箇所のろう付の相手側はシェル51の
内壁である。さらに、このろう付は、仕切部材52の他
辺52bの全域に対して行われることから、シェル51
の内壁に線状のろう付が施されることになる。したがっ
て、シェル51を局部的に加熱することになり、このろ
う付より生ずる熱応力がシェル51の周方向に大きく加
わる。すると、ろう付後、シェル51に生ずる残留応力
によってシェル51に歪みや耐久性の低下を招くおそれ
がある。
【0043】また、仕切部材52をシェル51の内壁お
よびコアプレート53にろう付せず、仕切部材52のプ
レート55側の一辺52aだけをプレート55にろう付
する構造も考えられるが、この構造の場合、仕切部材5
2とシェル51の内壁および仕切部材52とコアプレー
ト53とはシールされないことから、第1タンク部54
aと第2タンク部54bとが十分に仕切られず、熱交換
前の冷却流体が第2タンク部54bに混入し、熱交換後
の冷却流体が第1タンク部54aに混入するため、熱交
換前後の冷却流体が混合する。このため、熱交換性能が
低下するという問題がある。
よびコアプレート53にろう付せず、仕切部材52のプ
レート55側の一辺52aだけをプレート55にろう付
する構造も考えられるが、この構造の場合、仕切部材5
2とシェル51の内壁および仕切部材52とコアプレー
ト53とはシールされないことから、第1タンク部54
aと第2タンク部54bとが十分に仕切られず、熱交換
前の冷却流体が第2タンク部54bに混入し、熱交換後
の冷却流体が第1タンク部54aに混入するため、熱交
換前後の冷却流体が混合する。このため、熱交換性能が
低下するという問題がある。
【0044】これに対し、第1実施例の熱交換器10に
よると、仕切部材12を筒体で構成していることから、
仕切部材12とシェル11とをろう付する必要がなく、
またコアプレート13側またはプレート15側のいずれ
か一方だけをろう付すれば良い。また、前述したように
変形例1と変形例2とを組合わせることにより、ろう付
することなくシェル11内に仕切部材12を組付けるこ
とができ、組付工数を削減する効果がある。さらに、仕
切部材12は筒体であることから、熱交換器10を流通
する被冷却液が高流量時でも、仕切部材12の内外を流
通する被冷却液の圧力に耐えることができる。これによ
り、仕切部材12の板厚を薄くすることができ、海水等
に耐え得る比較的高価な耐食材を仕切部材12の材料に
用いても最小限のコストアップに抑える効果がある。
よると、仕切部材12を筒体で構成していることから、
仕切部材12とシェル11とをろう付する必要がなく、
またコアプレート13側またはプレート15側のいずれ
か一方だけをろう付すれば良い。また、前述したように
変形例1と変形例2とを組合わせることにより、ろう付
することなくシェル11内に仕切部材12を組付けるこ
とができ、組付工数を削減する効果がある。さらに、仕
切部材12は筒体であることから、熱交換器10を流通
する被冷却液が高流量時でも、仕切部材12の内外を流
通する被冷却液の圧力に耐えることができる。これによ
り、仕切部材12の板厚を薄くすることができ、海水等
に耐え得る比較的高価な耐食材を仕切部材12の材料に
用いても最小限のコストアップに抑える効果がある。
【0045】また、第1実施例の熱交換器10による
と、複数の伝熱管20aの開口に連通する第1タンク部
14aと複数の伝熱管20bの開口に連通する第2タン
ク部14bとを仕切る仕切部材12は、シュル11に固
定されることなく、コアプレート13aまたはプレート
15aのいずれか一方だけに固定されていることから、
組付時のろう付工程の工数を削減する効果がある。ま
た、コアプレート13aまたはプレート15aのいずれ
か一方に当接する仕切部材12の端部は、当接するコア
プレート13aまたはプレート15aとの間隙が極めて
狭くなるように仕切部材12の軸方向長さが設定され、
または当接する先端部32aがコアプレート13aまた
はプレート15aの側面に沿って容易に変形する程度に
鋭角に形成されていることから、ろう付等の接合をする
ことなくして、確実にシールできる。これにより、第1
タンク部14aと第2タンク部14bと確実に仕切られ
熱交換前後の冷却流体が混合することがないため、熱交
換効率の低下をできる効果がある。
と、複数の伝熱管20aの開口に連通する第1タンク部
14aと複数の伝熱管20bの開口に連通する第2タン
ク部14bとを仕切る仕切部材12は、シュル11に固
定されることなく、コアプレート13aまたはプレート
15aのいずれか一方だけに固定されていることから、
組付時のろう付工程の工数を削減する効果がある。ま
た、コアプレート13aまたはプレート15aのいずれ
か一方に当接する仕切部材12の端部は、当接するコア
プレート13aまたはプレート15aとの間隙が極めて
狭くなるように仕切部材12の軸方向長さが設定され、
または当接する先端部32aがコアプレート13aまた
はプレート15aの側面に沿って容易に変形する程度に
鋭角に形成されていることから、ろう付等の接合をする
ことなくして、確実にシールできる。これにより、第1
タンク部14aと第2タンク部14bと確実に仕切られ
熱交換前後の冷却流体が混合することがないため、熱交
換効率の低下をできる効果がある。
【0046】さらに、第1実施例の熱交換器10による
と、仕切部材12は、コアプレート13aまたはプレー
ト15aのいずれか一方だけに固定され、シェル11と
ろう付固定されないことから、ろう付による局部的な加
熱をシェル11に加えることがない。これにより、ろう
付後に生ずる可能性がある残留応力の発生を防止できる
ため、残留応力によるシュル11の歪みや耐久性の低下
を招くことがない。したがって、熱交換器10の耐久性
を向上させる効果がある。
と、仕切部材12は、コアプレート13aまたはプレー
ト15aのいずれか一方だけに固定され、シェル11と
ろう付固定されないことから、ろう付による局部的な加
熱をシェル11に加えることがない。これにより、ろう
付後に生ずる可能性がある残留応力の発生を防止できる
ため、残留応力によるシュル11の歪みや耐久性の低下
を招くことがない。したがって、熱交換器10の耐久性
を向上させる効果がある。
【0047】(第2実施例)本発明の第2実施例による
熱交換器40を図6に示す。第1実施例と実質的に同一
の構成部分については同一符号を付す。図6に示す第2
実施例は、シェル11内に収容される複数の伝熱管20
a、bの配列状態をシェル11の軸中心に同心円状にす
るとともに、複数の伝熱管20aの開口が連通する第1
タンク部43aと複数の伝熱管20bの開口が連通する
第2タンク部43bと仕切る仕切部材42の形状を円筒
状にした例である。
熱交換器40を図6に示す。第1実施例と実質的に同一
の構成部分については同一符号を付す。図6に示す第2
実施例は、シェル11内に収容される複数の伝熱管20
a、bの配列状態をシェル11の軸中心に同心円状にす
るとともに、複数の伝熱管20aの開口が連通する第1
タンク部43aと複数の伝熱管20bの開口が連通する
第2タンク部43bと仕切る仕切部材42の形状を円筒
状にした例である。
【0048】この第2実施例によると、第1実施例の効
果に加え、複数の伝熱管20a、bの外周壁を流通する
被冷却流体の流れをスムーズにする効果がある。 (第3実施例)本発明の第3実施例による熱交換器45
を図7に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部分に
ついては同一符号を付す。
果に加え、複数の伝熱管20a、bの外周壁を流通する
被冷却流体の流れをスムーズにする効果がある。 (第3実施例)本発明の第3実施例による熱交換器45
を図7に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部分に
ついては同一符号を付す。
【0049】図7に示す第3実施例は、シェル11内に
収容される複数の伝熱管20a、bの配列状態を正方形
型の配列となるようにするとともに、複数の伝熱管20
aの開口が連通する第1タンク部48aと複数の伝熱管
20bの開口が連通する第2タンク部48bと仕切る仕
切部材47の形状を断面正方形の筒状にした例である。
収容される複数の伝熱管20a、bの配列状態を正方形
型の配列となるようにするとともに、複数の伝熱管20
aの開口が連通する第1タンク部48aと複数の伝熱管
20bの開口が連通する第2タンク部48bと仕切る仕
切部材47の形状を断面正方形の筒状にした例である。
【0050】このように、複数の伝熱管20a、bの配
列状態を正方形型の配列にした場合でも、仕切部材47
の形状を断面正方形の筒状にすると、第1実施例と同様
の効果が得られる。なお、本実施例では、シェル11の
内周壁とコアプレート13の側壁とフランジ部11aの
側壁とで区画される円柱状の空間部に仕切部材12を配
設したが、シェル11の他端部側にそれぞれ位置するシ
ェル11の内周壁とコアプレート13bの側壁と図示し
ないフランジ部の側壁とで区画される円柱状の空間部に
仕切部材12より図示しない大径の仕切部材を配設する
ことで、複数の伝熱管20aの他端部の開口および複数
の伝熱管20bのうちのその一部(請求項に記載の「径
方向外側群の内側群」に相当し、以下「一部の伝熱管2
0b」という)の他端部の開口が連通する第3タンク部
14cと、複数の伝熱管20bのうちのその残部(請求
項に記載の「径方向外側群の外側群」に相当し、以下
「残部の伝熱管20b」という)の他端部の開口が連通
する第3タンク部14cの一部である排出タンク部とに
仕切られる。ここで、大径の仕切部材は、請求項に記載
の「第2の仕切部材」に相当する。
列状態を正方形型の配列にした場合でも、仕切部材47
の形状を断面正方形の筒状にすると、第1実施例と同様
の効果が得られる。なお、本実施例では、シェル11の
内周壁とコアプレート13の側壁とフランジ部11aの
側壁とで区画される円柱状の空間部に仕切部材12を配
設したが、シェル11の他端部側にそれぞれ位置するシ
ェル11の内周壁とコアプレート13bの側壁と図示し
ないフランジ部の側壁とで区画される円柱状の空間部に
仕切部材12より図示しない大径の仕切部材を配設する
ことで、複数の伝熱管20aの他端部の開口および複数
の伝熱管20bのうちのその一部(請求項に記載の「径
方向外側群の内側群」に相当し、以下「一部の伝熱管2
0b」という)の他端部の開口が連通する第3タンク部
14cと、複数の伝熱管20bのうちのその残部(請求
項に記載の「径方向外側群の外側群」に相当し、以下
「残部の伝熱管20b」という)の他端部の開口が連通
する第3タンク部14cの一部である排出タンク部とに
仕切られる。ここで、大径の仕切部材は、請求項に記載
の「第2の仕切部材」に相当する。
【0051】これにより、第1タンク部14aに流入し
た冷却液は、複数の伝熱管20a、第3タンク部14
c、一部の伝熱管20b、第2タンク部14b、残部の
伝熱管20bの順で流れ、排出タンク部から熱交換器1
0外に排出される。つまり、第3タンク部14cと第2
タンク部14bとで2回折返し、複数の伝熱管20bの
うち、一部の伝熱管20bを復路に用い、残部の伝熱管
20bを往路に用いることになるため、S字状の流路を
形成でき、同一流量の流速を増大する効果がある。した
がって、少ない冷却液の流量で効率良く熱交換ができる
効果がある。
た冷却液は、複数の伝熱管20a、第3タンク部14
c、一部の伝熱管20b、第2タンク部14b、残部の
伝熱管20bの順で流れ、排出タンク部から熱交換器1
0外に排出される。つまり、第3タンク部14cと第2
タンク部14bとで2回折返し、複数の伝熱管20bの
うち、一部の伝熱管20bを復路に用い、残部の伝熱管
20bを往路に用いることになるため、S字状の流路を
形成でき、同一流量の流速を増大する効果がある。した
がって、少ない冷却液の流量で効率良く熱交換ができる
効果がある。
【0052】また、シェル11の他端部側にそれぞれ位
置するシェル11の内周壁とコアプレート13bの側壁
と図示しないフランジ部の側壁とで区画される円柱状の
空間部に仕切部材12より図示しない小径の仕切部材を
配設することで、複数の伝熱管20bの他端部の開口お
よび複数の伝熱管20aのうちのその一部(請求項に記
載の「径方向内側群の外側群」に相当し、以下「一部の
伝熱管20a」という)の他端部の開口が連通する第3
タンク部14cと、複数の伝熱管20aのうちのその残
部(請求項に記載の「径方向内側群の内側群」に相当
し、以下「残部の伝熱管20a」という)の他端部の開
口が連通する第3タンク部14cの一部である排出タン
ク部とに仕切られる。ここで、小径の仕切部材は、請求
項に記載の「第2の仕切部材」に相当する。
置するシェル11の内周壁とコアプレート13bの側壁
と図示しないフランジ部の側壁とで区画される円柱状の
空間部に仕切部材12より図示しない小径の仕切部材を
配設することで、複数の伝熱管20bの他端部の開口お
よび複数の伝熱管20aのうちのその一部(請求項に記
載の「径方向内側群の外側群」に相当し、以下「一部の
伝熱管20a」という)の他端部の開口が連通する第3
タンク部14cと、複数の伝熱管20aのうちのその残
部(請求項に記載の「径方向内側群の内側群」に相当
し、以下「残部の伝熱管20a」という)の他端部の開
口が連通する第3タンク部14cの一部である排出タン
ク部とに仕切られる。ここで、小径の仕切部材は、請求
項に記載の「第2の仕切部材」に相当する。
【0053】これにより、第2タンク部14bに流入し
た冷却液は、複数の伝熱管20b、第3タンク部14
c、一部の伝熱管20a、第1タンク部14a、残部の
伝熱管20aの順で流れ、排出タンクより熱交換器10
外に排出される。つまり、第3タンク部14cと第1タ
ンク部14aとで2回折返し、複数の伝熱管20aのう
ち、一部の伝熱管20aを復路に用い、残部の伝熱管2
0aを往路に用いることになる。したがって、前述同
様、S字状の流路を形成でき、同一流量の流速を増大す
る効果があるため、少ない冷却液の流量で効率良く熱交
換ができる効果がある。
た冷却液は、複数の伝熱管20b、第3タンク部14
c、一部の伝熱管20a、第1タンク部14a、残部の
伝熱管20aの順で流れ、排出タンクより熱交換器10
外に排出される。つまり、第3タンク部14cと第1タ
ンク部14aとで2回折返し、複数の伝熱管20aのう
ち、一部の伝熱管20aを復路に用い、残部の伝熱管2
0aを往路に用いることになる。したがって、前述同
様、S字状の流路を形成でき、同一流量の流速を増大す
る効果があるため、少ない冷却液の流量で効率良く熱交
換ができる効果がある。
【図1】本発明の第1実施例による熱交換器の主要部を
示す半断面図である。
示す半断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による熱交換器の概略構成
図である。
図である。
【図3】図1に示すIII −III 線断面図である。
【図4】第1実施例の変形例1を示す主要部の断面図で
ある。
ある。
【図5】第1実施例の変形例2を示す主要部の断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の第2実施例による熱交換器の断面図で
ある。
ある。
【図7】本発明の第3実施例による熱交換器の断面図で
ある。
ある。
【図8】比較例による熱交換器を示す半断面図である。
【図9】図8に示すIX−IX線断面図である。
10、40、45、50 熱交換器 11、51 シェル 12、32、42、47、52 仕切部材 (第1の
仕切部材) 13a、b、44、49、53 コアプレート(第1の
支持板) 13b コアプレート(第2の
支持板) 14a、43a、48a 第1タンク部(径方向
内側空間) 14b、43b、48b 第2タンク部(径方向
外側空間) 14c 第3タンク部 15a、36、55 プレート (第1の
プレート) 15b プレート (第2の
プレート) 16、56 Oリング 17、57 ボルト 18a、58a 冷却液流入パイプ 18b 冷却液流出パイプ 19a、59 被冷却液流入パイプ 19b 被冷却液流出パイプ 20a、60a 伝熱管(伝熱管、径方
向内側群) 20b、60b 伝熱管(伝熱管、径方
向外側群)
仕切部材) 13a、b、44、49、53 コアプレート(第1の
支持板) 13b コアプレート(第2の
支持板) 14a、43a、48a 第1タンク部(径方向
内側空間) 14b、43b、48b 第2タンク部(径方向
外側空間) 14c 第3タンク部 15a、36、55 プレート (第1の
プレート) 15b プレート (第2の
プレート) 16、56 Oリング 17、57 ボルト 18a、58a 冷却液流入パイプ 18b 冷却液流出パイプ 19a、59 被冷却液流入パイプ 19b 被冷却液流出パイプ 20a、60a 伝熱管(伝熱管、径方
向内側群) 20b、60b 伝熱管(伝熱管、径方
向外側群)
Claims (5)
- 【請求項1】 第1の流体が流通可能な互いに平行な配
設され複数の伝熱管と、前記複数の伝熱管を収容する筒
状のシェルとを備え、前記シェルの内部において前記各
伝熱管の周囲を流通する第2の流体と前記複数の伝熱管
を流通する第1の流体との間で熱交換を行う熱交換器で
あって、 前記シェルの一方の端部を閉塞する第1のプレートと、 前記シェルの一方の端部から所定距離離れた位置で前記
シェルの内周壁に密接し、前記複数の伝熱管の一端を支
持する第1の支持板と、 前記シェルの他方の端部を閉塞する第2のプレートと、 前記シェルの他方の端部から所定距離離れた位置で前記
シェルの内周壁に密接し、前記複数の伝熱管の他端を支
持する第2の支持板と、 前記第1のプレート内壁面と前記シェルの一方の端部側
内周壁面と前記第1の支持板の前記第1のプレート側壁
面とで区画形成される空間部を、前記複数の伝熱管の径
方向外側群と径方向内側群とに各々独立して連通する径
方向外側空間と径方向内側空間とに仕切る筒状の第1の
仕切部材とを備えたことを特徴とする熱交換器。 - 【請求項2】 前記第2のプレート内壁面と前記シェル
の他方の端部側内周壁面と前記第2の支持板の前記第2
のプレート側壁面とで区画形成される空間部を、前記複
数の伝熱管の径方向内側群および径方向外側群の内側群
並びに径方向外側群の外側群に各々独立して連通する径
方向内側空間と径方向外側空間とに仕切る筒状の第2の
仕切部材を備えることを特徴とする請求項1記載の熱交
換器。 - 【請求項3】 前記第2のプレート内壁面と前記シェル
の他方の端部側内周壁面と前記第2の支持板の前記第2
のプレート側壁面とで区画形成される空間部を、前記複
数の伝熱管の径方向外側群および径方向内側群の外側群
並びに径方向内側群の内側群に各々独立して連通する径
方向外側空間と径方向内側空間とに仕切る筒状の第2の
仕切部材を備えることを特徴とする請求項1記載の熱交
換器。 - 【請求項4】 前記第1の仕切部材の端部周縁の先端
は、鋭角に形成されることを特徴とする請求項1、2ま
たは3記載の熱交換器。 - 【請求項5】 前記第2の仕切部材の端部周縁の先端
は、鋭角に形成されることを特徴とする請求項2または
3記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2902595A JPH08219664A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2902595A JPH08219664A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08219664A true JPH08219664A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12264882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2902595A Pending JPH08219664A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08219664A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-02-17 JP JP2902595A patent/JPH08219664A/ja active Pending
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