JPH08212093A - フォールトトレラント計算機システム - Google Patents

フォールトトレラント計算機システム

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JPH08212093A
JPH08212093A JP7019225A JP1922595A JPH08212093A JP H08212093 A JPH08212093 A JP H08212093A JP 7019225 A JP7019225 A JP 7019225A JP 1922595 A JP1922595 A JP 1922595A JP H08212093 A JPH08212093 A JP H08212093A
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JP7019225A
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Satoshi Hashimoto
智 橋本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】動作信頼性が高く、しかも共有メモリアクセス
を高速実行することが出来るフォールトトレラントコン
ピュータを実現する。 【構成】3つの多重化されたCPU10の中で少なくと
も2つのCPUから同一のアクセス要求が発行される
と、メモリ24のアクセスが行われる。この場合、同一
のアクセス要求の内容を示すアクセス情報(アドレス、
データ)がアクセス情報バッファ222に保持される。
この後、別のCPUからアクセス要求が発行されると、
その要求とアクセス情報バッファ222の内容が比較さ
れる。一方、先行する2つのCPUから次のアクセス要
求が来ると、次のメモリアクセスが開始されると共に、
そのアクセス要求の内容を示すアクセス情報がアクセス
情報バッファ222にFIFO的に格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はフォールトトレラント
計算機システムに関し、特に多重化されたCPUそれぞ
れからのメモリアクセス要求の多数決論理を実行し、そ
の多数決論理の結果に従って共有メモリ装置をアクセス
するフォールトトレラント計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フォールトトレラントコンピュ
ータシステムにおいては、CPUを多重化してそれらに
同じ仕事を実行させ、それらCPUによる結果の多数決
をとることにより信頼性の向上が図られている。
【0003】この場合、多重化されたCPUそれぞれか
らの共有メモリ装置に対するアクセス要求についても多
数決がとられ、その多数決論理の結果に従って共有メモ
リ装置のアクセスが制御される。このような多重化/多
数決を利用した典型的なフォールトトレラントコンピュ
ータシステムにおける共有メモリ装置の構成を図5に示
す。
【0004】図5の共有メモリ装置20は、3重化され
たCPU(CPU1,CPU2,CPU3)を持つシス
テムに対応するものであり、アドレスと、データの各々
に多数決回路221、231を備えている。緩く同期化
された3重化されたCPUからのアクセス要求は、バッ
ファ21a、21b、21c、21d、21e、21f
と多数決回路221、231を経てメモリ24をアクセ
スする。
【0005】但し、アクセスの際には多数決回路22
1、231において、少なくとも2つの要求が同じでな
ければならない。したがって、バッファ21a、21
b、21c、21d、21e、21fに到着する同じ要
求が2つ揃うまでは、後から到着する要求を待つ。
【0006】ライト要求の場合には、バッファ21a、
21b、21c、21d、21e、21fからの要求
が、多数決回路221、231に同じ2つの要求が到着
した場合にメモリ24へのデータの書き込みを開始/完
了する。
【0007】リード要求の場合には、バッファ21a、
21b、21c、21d、21e、21fからの要求
が、多数決回路221、231に同じ2つの要求が到着
した場合にメモリ24からのデータの書き込みを開始/
完了する。
【0008】この技術では、少なくとも2つの同じ要求
が揃った時点でメモリへのアクセスを開始/完了を行な
うことで、システムとしての動作の信頼性を向上させて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の共有
メモリ装置20では、3番目以降のCPUからアクセス
要求が到着した場合、その要求における動作については
特に確認されていなかった。このため、故障要素の検出
などを行うことができず、多重化システム全体の信頼性
を維持することは困難であった。
【0010】また、先行している2つのCPUについて
は、残るCPUからのアクセス要求が到着するまで次の
アクセス要求を行なうことができない。このため、共有
メモリ装置に対するアクセスが連続する場合において
は、遅れて到着するCPUからの要求が陽に見えてきて
しまうため、全てのCPUで同期を取る場合とシステム
の動作速度の点で何ら変わりがなく、共有メモリ装置を
アクセスする度に同期を取っていたのでは、システムと
しての速度の向上が望めなかった。
【0011】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、動作速度を犠牲にすることなく、3番目以降の
CPUからのアクセス要求の内容についてその正当性を
確認出来るようにし、高速動作可能で、且つ多重化シス
テムの信頼性を十分に維持することができるフォールト
トレラント計算機システムを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】この発明の請
求項1に係るフォールトトレラント計算機システムは、
同一の命令ストリームを実行する少なくとも3個のCP
Uと、これらCPUによって共有される情報を格納する
共有メモリ装置と、前記少なくとも3個のCPUからの
メモリアクセス要求に対して多数決論理を実行する多数
決論理手段であって、先行する少なくとも2つのCPU
からのメモリアクセス要求が一致した際、その一致した
メモリアクセス要求に従って前記共有メモリ装置に対す
るアクセスを開始する多数決論理手段と、前記一致した
メモリアクセス要求のアクセス情報を格納するアクセス
情報格納バッファと、前記先行する少なくとも2つのC
PU以外の残りのCPUからメモリアクセス要求が発行
された時、そのメモリアクセス要求の情報を前記アクセ
ス情報格納バッファに格納されている内容と比較する手
段とを具備することを特徴とする。
【0013】このフォールトトレラント計算機システム
においては、先行する2つのCPU装置からの同じの命
令ストリームによるアクセス要求が共有メモリ装置に対
してあった場合、その要求内容を示すアクセス情報(例
えば、メモリアドレス、ライトデータ)をアクセス情報
格納バッファに保持する。その後、同じ命令ストリーム
による3番目以降のアクセス要求があった場合には、先
行するCPU装置との比較でなく、アクセス情報格納バ
ッファに既に格納されている同じ命令ストリームによる
アクセス情報との比較が行われる。
【0014】このように同じ命令ストリームによる3番
目以降の共有メモリ装置へのアクセス要求があった場合
に、アクセス情報格納バッファに既に格納されている同
じ命令ストリームによるアクセス情報と比較することで
システムとしての信頼性を向上することができる。ま
た、3番目以降のアクセスについては、アクセス情報格
納バッファから高速に読み出して比較を行なうことがで
きる。
【0015】従って、動作速度を犠牲にすることなく、
3番目以降のCPUからのアクセス要求の内容について
その正当性を確認出来るようにし、高速動作可能で、且
つ多重化システムの信頼性を十分に維持することができ
る。
【0016】また、この発明の請求項2に係るシステム
では、前記アクセス情報格納バッファは、複数のアクセ
ス情報を格納するための格納領域を備えた先入れ先出し
型のバッファから構成されており、前記アクセス情報格
納バッファへのアクセス情報の書き込みは、先行する少
なくとも2つのCPUからのメモリアクセス要求が一致
する度に実行され、前記比較手段は、前記残りのCPU
からメモリアクセス要求が発行される度に、前記アクセ
ス情報格納バッファからアクセス情報を読み出し、その
読み出したアクセス情報と前記残りのCPUからのメモ
リアクセス要求の情報とを比較することを特徴とする。
【0017】この構成によれば、アクセス情報格納バッ
ファを複数のアクセス情報が格納できるように構成され
ており、アクセス情報は、格納の要求がある都度にアク
セス情報格納バッファに蓄えられる。また、読み出しの
要求がある都度にアクセス情報格納バッファから古く蓄
えられた順に読み出しが行なわれる。
【0018】また、このアクセス情報格納バッファに
は、先行する2つのCPUによる同じ命令ストリームに
よる要求が生じた場合に、そのアクセス情報が同じよう
に格納される。その後、同じ命令ストリームによる3番
目以降のアクセス要求があった場合には、先行するCP
U装置との比較でなく、対応するアクセス情報格納バッ
ファに既に格納されている同じ命令ストリームによるア
クセス情報と比較される。
【0019】このようにアクセス情報格納バッファを共
有メモリ装置への複数のアクセス情報を格納できるよう
にすることで、3番目以降のアクセスによる比較が完了
しなくとも、次の同じ命令ストリームによるアクセス要
求を開始することができる。この機構により、共有メモ
リ装置への連続するアクセスを高速に行うことが可能と
なる。
【0020】また、この発明の請求項3に係るシステム
では、請求項2の構成に加え、前記多数決論理手段は、
先行する2つのCPUからのメモリアクセス要求が一致
した際、その一致したメモリアクセス要求に従って前記
共有メモリ装置に対するアクセスを開始するように構成
され、前記アクセス情報格納バッファは、少なくとも、
3番目以降にメモリアクセス要求を発行するCPUの数
だけ設けられており、前記比較手段は、前記3番目以降
のメモリアクセス要求が発行される度に、それに対応す
るアクセス情報格納バッファからアクセス情報を読み出
し、その読み出したアクセス情報と前記発行されたメモ
リアクセス要求の情報とを比較することを特徴とする。
【0021】このシステムでは、多重化されたCPU数
とは無関係に、先行する2つのCPUからのメモリアク
セス要求が一致した時点で共有メモリアクセスが開始さ
れる。アクセス情報格納バッファは、少なくとも3番目
以降のアクセス要求に対応した数だけ揃えられる。これ
らアクセス情報格納バッファには、先行する2つのCP
Uによる同じ命令ストリームによる要求が生じた場合
に、そのアクセス情報が同じように格納される。例え
ば、5重化の場合には、少なくとも3つのアクセス情報
バッファが用意される。そして、3つのアクセス情報バ
ッファには、先行する2つのCPU装置によるアクセス
情報が同じように格納される。この3つのアクセス情報
バッファは、3番目以降のアクセス要求順により対応す
る。その後、同じ命令ストリームによる3番目以降のア
クセス要求があった場合には、先行するCPU装置との
比較でなく、対応するアクセス情報バッファに既に格納
されている同じ命令ストリームによるアクセス情報と比
較される。
【0022】この構成により、先行する2つのCPUか
らのメモリアクセス要求が一致する度に処理を進めるこ
とができ、且つ3番目以降のアクセス要求それぞれの正
当性を確認することができる。
【0023】この発明の請求項4に係るシステムは、同
一の命令ストリームを実行する少なくとも3個のCPU
と、これらCPUによって共有される情報を格納する共
有メモリ装置と、前記少なくとも3個のCPUからのメ
モリアクセス要求に対して多数決論理を実行する多数決
論理手段であって、先行する少なくとも2つのCPUか
らのメモリライト要求が一致した際、その一致したメモ
リライト要求に従って前記共有メモリ装置に対するライ
トアクセスを開始する多数決論理手段と、前記一致した
メモリライト要求のライトアクセス情報を格納するライ
トアクセス情報格納バッファと、前記一致したメモリラ
イト要求に従って前記共有メモリ装置にライトされたデ
ータを、前記共有メモリ装置から読み出して格納するメ
モリデータ格納バッファと、前記先行する少なくとも2
つのCPU以外の残りのCPUからメモリライト要求が
発行された時、そのメモリアクセス要求の情報を、前記
ライトアクセス情報格納バッファおよび前記メモリデー
タ格納バッファそれぞれに格納されている内容と比較す
る手段とを具備することを特徴とする。
【0024】このシステムによれば、先行する2つのC
PU装置からの同じの命令ストリームによるライト要求
がメモリ装置に対してあった場合、その要求内容である
ライトアクセス情報がライトアクセス情報格納バッファ
に格納される。また、共有メモリ装置のメモリに書き込
まれたデータは、その共有メモリ装置から読み出されて
メモリデータ格納バッファに格納される。
【0025】その後同じ命令ストリームによる3番目以
降のアクセス要求があった場合には、先行するCPU装
置との比較でなく、ライトアクセス情報バッファに既に
格納されている同じ命令ストリームによるライトアクセ
ス情報と、メモリデータ格納バッファに格納されたメモ
リから読み出されたデータとの間で比較される。
【0026】このように同じ命令ストリームによる3番
目以降の共有メモリ装置へのライト要求があった場合に
は、先行するCPU装置との比較ではなく、ライトアク
セス情報バッファに既に格納されている同じ命令ストリ
ームによるライトアクセス情報とメモリデータ格納バッ
ファに格納されたメモリから読み出されたデータとの間
で比較することでシステムとしての信頼性を向上するこ
とができる。
【0027】また、この発明の請求項5,6に係るシス
テムは、請求項2,3のバッファ構成を請求項4に適用
して、ライトアクセス情報バッファとメモリデータ格納
バッファを複数のアクセス情報を格納できるようにし、
3番目以降のアクセスによる比較が完了しなくとも、次
の同じ命令ストリームによるライト要求を開始できるよ
うにしたものである。この機構により、共有メモリ装置
への連続するライトアクセスを高速に行うことが可能に
なる。
【0028】また、この発明の請求項7に係るシステム
は、同一の命令ストリームを実行する少なくとも3個の
CPUと、これらCPUによって共有される情報を格納
する共有メモリ装置と、前記少なくとも3個のCPUか
らのメモリアクセス要求に対して多数決論理を実行する
多数決論理手段であって、先行する少なくとも2つのC
PUからのメモリリード要求が一致した際、その一致し
たメモリリード要求に従って前記共有メモリ装置に対す
るリードアクセスを開始する多数決論理手段と、前記先
行する少なくとも2つのCPUからのリードアクセス要
求に応じて前記共有メモリ装置からリードされたデータ
を、前記先行する少なくとも2つのCPUにそれぞれ転
送する手段と、前記共有メモリ装置からリードされたデ
ータを格納するリードデータ格納バッファと、前記先行
する少なくとも2つのCPU以外の残りのCPUからメ
モリリード要求が発行された時、前記リードデータ格納
バッファに格納されているデータを前記メモリリード要
求を発行したCPUに転送するバッファリード手段とを
具備することを特徴とする。
【0029】このシステムにおいては、先行する2つの
CPU装置からの同じの命令ストリームによるリード要
求で共有メモリ装置をリードした場合、そのリードした
データがリードデータ格納バッファに保持される。その
後、同じ命令ストリームによる3番目以降のリード要求
があった場合には、共有メモリ装置からリードを行なう
のではなく、リードデータバッファに格納されているデ
ータが読み出される。
【0030】このように同じ命令ストリームによる3番
目以降の共有メモリ装置へのリード要求があった場合に
は、メモリ装置からリードを行なうのではなく、リード
データバッファに格納されている既にリードされたデー
タを読み出すことでリードを高速に行なうことができ
る。また、これにより正しいデータを、3番目以降にリ
ード要求を発行したCPUに渡すことができる。
【0031】また、この発明の請求項8,9に係るシス
テムは、請求項2,3のバッファ構成を請求項7のリー
ドデータ格納バッファに適用して、リードデータ格納バ
ッファに複数のリードデータを格納できるようにし、3
番目以降のアクセスによる比較が完了しなくとも、次の
同じ命令ストリームによるリード要求を開始できるよう
にしたものである。この機構により、共有メモリ装置へ
の連続するリードアクセスをより高速に行うことが可能
になる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1には、この発明のフォールトトレラント計
算機システムの基本構成の一例が示されている。ここで
は、多重プロセッサシステムの最小システムである3重
化プロセッサシステムを例にとって説明する。
【0033】図1のシステムは、3つのCPU装置10
と、2つの共有メモリ装置20と、これら装置を1対1
に連続するバスから構成されている。このシステムは、
フォールトトレラントな機能を持たせるために、システ
ム内で1つの装置が故障した場合においても、その故障
をマスクすることによりシステムとして何ら故障の影響
がなく稼働できるようになっている。また、全てのCP
U装置10は、同じ命令ストリームによる実行をし、そ
れぞれ非同期であるような独立のクロックで動作する。
【0034】さらに、全ての共有メモリ装置20は、C
PU装置10から同じようにアクセスされることで、ど
の時刻においても互いに同じ状態を保持している。但
し、CPU装置10毎にクロックを持っているので通常
は完全に同期して動作は行なわれない。CPU装置10
間で同期を必要とする場合には、共有メモリ装置20な
どの外部に対してアクセスを行なうことで行なわれる場
合がある。
【0035】例えば、CPU(#1)が故障した場合に
は、CPU#2とCPU#3とで2重化された状態で稼
働を続ける。速やかにCPU#1を正常なものと交換す
ることで、正常系に復旧することができる。また、共有
メモリ装置#1が故障した場合にも共有メモリ装置#2
が同じ状態を保持しているので情報の欠落などを生じる
ことはない。
【0036】この発明は、このシステムにおける共有メ
モリ装置20に構成に関するものである。図2には、本
発明におけるCPU装置10の構成が示されている。
【0037】このCPU装置10は、プロセッサ11
と、ローカルRAM12と、ローカルROM13と、こ
れらを接続する内部アドレス141と内部データバス1
51と、他の装置との接続を行なうためのアドレスイン
タフェース14と、データバスインタフェース15とを
備えている。
【0038】プロセッサ11は、他のCPU装置10と
の間で共有する情報がない場合には、その装置内のロー
カルRAM12やローカルROM13をアクセスするこ
とで動作を行なう。アクセスは、内部アドレス141と
内部データバス151を経由して行なわれる。
【0039】また、プロセッサ11は、他のCPU装置
10との間で共有する情報が必要な場合には、内部アド
レス141と内部データバス151を経由しアドレスイ
ンタフェース14と、データバスインタフェース15か
ら外部の共有メモリ20をアクセスする。
【0040】次に、図3を参照して、共有メモリ装置2
0の構成を説明する。この共有メモリ装置20は、大き
く別けて次の5つの部分から構成されている。 ・入出力部21 ・アドレス部22 ・データライト部23 ・データリード部25 ・メモリ24 入出力部21は、共有メモリ装置20に接続する3つの
CPU装置からの入出力インタフェースであり、3つの
CPU装置それぞれに独立して接続されている。この入
出力部21は、3つのCPU装置からのアドレスがそれ
ぞれ格納されるアドレスバッファ21a、21b、21
cと、3つのCPU装置からのライトデータが格納され
るデータバッファ21d、21e、21fから構成され
る。また、リードデータについては、それぞれ対応する
CPU装置に対して転送される。
【0041】アドレス部22は、3つのCPU装置から
のアドレスからメモリ24へのアドレスを生成する。こ
のアドレス部22は、3つのCPU装置からのアクセス
要求アドレスを多数決して少なくとも2つのアドレスが
同じであればアドレスとしてメモリ24に結果として出
力する多数決回路221と、多数決した結果を格納する
アクセス情報バッファ22と、3番目のアドレス要求の
アドレスについて選択するアドレス選択セレクタ223
と、選択したアドレスを格納する遅れ要求格納レジスタ
224と、多数決して得られたアドレスと遅れた要求に
ついてのアドレスを比較するアドレス比較回路225か
ら構成される。
【0042】アクセス情報バッファ222については内
部がFIFOの様になっており、複数の多数決した結果
を格納することができる。これにより、先行する2つの
CPU装置からのアクセス要求による多数決の結果を蓄
えることができ、3番目のアクセス要求を待たずに次の
処理をめることができる。
【0043】また、高速化のために、多数決回路221
は、同一の2つのアクセス要求(アドレス)を受け取っ
た時点でそれを正当なアドレスとして出力するように構
成することができる。この場合、アクセス情報バッファ
222は、多重化されたCPU数から2を引いた数、つ
まり少なくとも3番目以降のアクセス要求に対応した数
だけ用意することが好ましい。
【0044】例えば、5重化システムの場合には、少な
くとも3つのアクセス情報バッファ222が用意され
る。そして、これら3つのアクセス情報バッファには、
先行する2つのCPU装置によるアクセス情報が同じよ
うに格納される。この3つのアクセス情報バッファ22
2は、3番目以降のアクセス要求順により対応する。
【0045】その後、同じ命令ストリームによる3番目
以降のアクセス要求があった場合には、先行するCPU
装置との比較でなく、対応するアクセス情報バッファ2
22に既に格納されている同じ命令ストリームによるア
クセス情報と比較される。この場合、3番目のアクセス
要求については1番目のアクセス情報バッファ222の
情報が参照され、4番目のアクセス要求については2番
目のアクセス情報バッファ222、5番目のアクセス要
求については3番目のアクセス情報バッファ222の情
報が参照される。
【0046】データライト部23は、3つのCPU装置
10からのメモリ24へのライトデータを生成する。内
部の構成は、3つのCPU装置10からのライトデータ
を多数決して少なくとも2つのライトデータが同じであ
れば結果として出力する多数決回路231と、多数決し
た結果を格納するアクセス情報バッファ232と、3番
目のアドレス要求のライトデータについて選択するデー
タ選択セレクタ234と、選択したライトデータを格納
する遅れ要求格納レジスタ235と、先行している2つ
のCPU装置がメモリ24に対してライトを行なった後
にメモリ24から読み出されたライトデータを格納する
メモリデータバッファ233と、多数決して得られたラ
イトデータを格納したアクセス情報バッファ232と遅
れた要求についてのライトデータを保持する遅れ要求格
納レジスタ234とメモリデータバッファ233を比較
するライトデータ比較回路236と、から構成される。
【0047】アクセス情報バッファ232とメモリデー
タバッファ233については、内部がFIFOの様にな
っており、複数の多数決した結果、並びに、読み出した
データを格納することができる。これにより、先行する
2つのCPU装置からのライト要求による多数決の結果
を蓄えることができ、3番目のライト要求を待たずに次
の処理を進めることができる。
【0048】また、高速化のために、多数決回路231
は、同一の2つのアクセス要求(ライトデータ)を受け
取った時点でそれを正当なデータとして出力するように
構成することができる。この場合、アクセス情報バッフ
ァ232およびメモリデータバッファ233は、それぞ
れ多重化されたCPU数から2を引いた数、つまり少な
くとも3番目以降のアクセス要求に対応した数だけ用意
することが好ましい。
【0049】例えば、5重化システムの場合には、少な
くとも3つのアクセス情報バッファ232およびメモリ
データバッファ233がそれぞれ用意される。そして、
これら3つのアクセス情報バッファ232には、先行す
る2つのCPU装置によるアクセス情報が同じように格
納される。この3つのアクセス情報バッファ232は、
3番目以降のアクセス要求順により対応する。同様に、
3つのメモリデータバッファ233には、先行する2つ
のCPU装置によってライトされたライトデータがメモ
リ24から読み出されて同じように格納される。この3
つのメモリデータバッファ233は、3番目以降のアク
セス要求順により対応する。
【0050】その後、同じ命令ストリームによる3番目
以降のアクセス要求があった場合には、先行するCPU
装置との比較でなく、対応するアクセス情報バッファ2
32に既に格納されている同じ命令ストリームによるラ
イトデータ、および対応するメモリデータバッファ23
3に既に格納されている同じ命令ストリームによるライ
トデータとそれぞれ比較される。この場合、3番目のア
クセス要求については1番目のアクセス情報バッファ2
22およびメモリデータバッファ233の情報が参照さ
れ、4番目のアクセス要求については2番目のアクセス
情報バッファ222およびメモリデータバッファ23
3、5番目のアクセス要求については3番目のアクセス
情報バッファ222およびメモリデータバッファ233
の情報が参照される。
【0051】データリード部25は、3つのCPU装置
10からのメモリ24へのリード要求によるリードデー
タを供給する。内部は、リードデータ選択セレクタ25
1と、リードバッファ252から構成される。リードデ
ータ選択セレクタ251は、少なくとも2つのリード要
求が同じであったCPU装置らに対してメモリ24から
読み出されたリードデータを供給したり、3番目に到着
したリード要求に対してリードバッファ252からリー
ドデータを供給する。
【0052】すなわち、先行する2つのCPUからのリ
ードアクセス要求に応じてメモリ24からリードされた
データについては、それら先行する2つのCPUにそれ
ぞれ転送され、また3番目にリード要求を発行したCP
Uに対しては、リードバッファ252に格納されている
データがそのCPUに転送される。
【0053】リードバッファ252には、先行する2つ
のリード要求によりメモリ24をリードしたデータが格
納される。リードバッファ252については内部がFI
FOの様になっており、複数のリードしたデータを格納
することができる。これにより、先行する2つのCPU
装置からのリード要求によるメモリ24をリードしたと
きのデータを蓄えることができ、3番目のリード要求を
待たずに次の処理を進めることができる。
【0054】また、前述したように、多数決回路221
を同一の2つのアクセス要求(アドレス)を受け取った
時点でそれを正当なアドレスとして出力するように構成
した場合には、リードバッファ252は、多重化された
CPU数から2を引いた数、つまり少なくとも3番目以
降のリードアクセス要求に対応した数だけ用意すること
が好ましい。
【0055】例えば、5重化システムの場合には、少な
くとも3つのリードバッファ252が用意される。そし
て、これら3つのリードバッア252には、先行する2
つのCPU装置によるリード要求によってメモリ24か
ら読み出されたデータが同じように格納される。この3
つのアクセス情報バッファ222は、3番目以降のアク
セス要求順により対応する。
【0056】その後、同じ命令ストリームによる3番目
以降のリードアクセス要求があった場合には、メモリ2
4からではなく、リードバッファ252に既に格納され
ている同じ命令ストリームによるリードデータがそのC
PUに転送される。この場合、3番目のリードアクセス
要求については1番目のリードバッファ252のデータ
が使用され、4番目のリードアクセス要求については2
番目のリードバッファ252、5番目のアクセス要求に
ついては3番目のリードバッファ252のデータが使用
される。
【0057】メモリ24は、3つのCPU装置10によ
って共有される情報を格納するものであり、このメモリ
24は、3つのCPU装置10からのアクセス要求アド
レスを多数決して少なくとも2つのアドレスが同じであ
るものをアドレスとして入力し、ライト要求の場合には
CPU装置10からのデータを多数決して少なくとも同
じ2つのデータをライトデータとし、リード要求の場合
にはメモリ24から読み出されたデータをリードデータ
とする。
【0058】次に、共有メモリ装置20の内部動作につ
いて説明する。ここでは、CPU装置10からのアクセ
ス要求がCPU#1とCPU#2が先行しておりCPU
#3の要求が遅れていると言う前提で説明する。
【0059】まず、共有メモリ装置20へのCPU装置
10からのライトは、次のように行なわれる。先行する
2つのCPU装置10からの要求が、アドレスについて
はアドレスバッファ21a、21bに、ライトデータに
ついてはデータバッファ21d、21eに到着する(ス
テップ1)。
【0060】多数決回路221、並びに、多数決回路2
31にて、アクセス情報が少なくとも2つのCPU装置
10から到着しているか否かが調べられる(ステップ
2)。それら2つのアクセス情報が一致しており、正し
いアクセスであると判断できたら、多数決回路221か
らのアドレス出力結果により、メモリ24がアドレッシ
ングされる(ステップ3)。
【0061】また、多数決回路231からのデータ出力
結果により、メモリ24にライトデータが転送される
(ステップ4)。さらに、多数決回路221のアドレス
出力結果がアクセス情報バッファ222に、多数決回路
231のデータ出力結果がアクセス情報バッファ232
に格納される(ステップ5)。
【0062】共有メモリ装置20は、遅れているCPU
#3からのライト要求か、CPU#1または#2による
次のアクセス要求を待つ。この間、多数決回路221の
アドレス出力結果によりメモリ24がリードされ、その
データがメモリデータバッファ233に格納される(ス
テップ6)。
【0063】CPU#1または#2による次のアクセス
要求であれば、各アクセス情報バッファ222、23
2、並びに、メモリデータバッファ233にFIFO的
にデータを格納する(ステップ7)。
【0064】遅れているCPU#3からのライト要求が
到着した場合には、アドレスをアドレス選択セレクタ2
23によって遅れ要求格納レジスタ224、並びに、デ
ータをデータ選択セレクタ234によって遅れ要求格納
レジスタ235に格納する(ステップ8)。
【0065】遅れ要求格納レジスタ224に格納された
アドレスは、アドレス比較回路225によってアクセス
情報バッファ222から読み出されたアドレスと比較さ
れる。この比較結果は、遅れているCPUの動作を確認
するための履歴情報として累積され、故障要素特定のた
めなどに利用される(ステップ9)。
【0066】さらに、遅れ要求格納レジスタ235に格
納されたデータは、ライトデータ比較回路236によっ
て、アクセス情報バッファ232とメモリデータバッフ
ァ233からそれぞれ読み出されるデータとそれぞれ比
較される。この比較結果は、アドレス比較結果と同様
に、遅れているCPUの動作を確認するための履歴情報
として累積され、故障要素特定のためなどに利用される
(ステップ10)。
【0067】次に、共有メモリ装置20からのデータを
リードする場合の動作について説明する。先行する2つ
のCPU#1,#2からのリードアドレスがアドレスバ
ッファ21a、21bに到着する(ステップ1)。
【0068】多数決回路221にて、アクセス情報が少
なくとも2つのCPU装置10から到着しているか否か
が調べられる(ステップ2)。それら2つのアクセス情
報(リードアドレス)が一致しており、正しいアクセス
であると判断できたら、多数決回路221からのアドレ
ス出力結果によりメモリ24がアドレッシングされて、
リードデータ選択セレクタ251を経由して2つのCP
U#1,#2に直接データが転送される(ステップ
3)。
【0069】さらに、多数決回路221のアドレス出力
結果はアクセス情報バッファ222に、メモリ24から
のリードデータはリードバッファ252に格納される
(ステップ4)。
【0070】共有メモリ装置20は、遅れているCPU
#3からのリード要求か、CPU#1または#2による
次のリード要求を待つ(ステップ5)。CPU#1,#
2による次のアクセス要求であれば、アクセス情報バッ
ファ222、リードバッファ252にFIFO的に情報
が格納される(ステップ6)。
【0071】遅れているCPU#3からリード要求が到
着した場合には、アドレスがアドレス選択セレクタ22
3によって遅れ要求格納レジスタ224に格納される
(ステップ7)。
【0072】遅れ要求格納レジスタ224に格納された
アドレスは、アドレス比較回路225によってアクセス
情報バッファ222と比較される。この比較結果は、遅
れているCPUの動作を確認するための履歴情報として
累積され、故障要素特定のためなどに利用される(ステ
ップ8)。
【0073】さらに、リードバッファ252に格納され
ているリードデータがリードデータ選択セレクタ251
を経由してCPU#3に転送される。これにより、メモ
リ24からリードを行なうよりも高速にリードできる
(ステップ9)。
【0074】図4には、この発明のリードバッファの効
果を示すシーケンスが示されている。“Model1”
は従来例のシーケンスであり、共有メモリ装置20にお
いて、データリード部にリードデータ選択セレクタ25
1、並びにリードバッファ252が存在しない場合を想
定している。
【0075】したがって、共有メモリ装置20に対する
3つのCPU装置#1〜#3からのリード要求が揃って
リードが完了するまで、次のリード要求に対する処理を
行なうことができない。
【0076】次に、図中の、時刻における状態について
説明する。図に示した各Job(J7〜J11)に必要
とする時間は、全てのCPU装置で同じである。但し、
3つ目のリード要求が、先行してリードされたデータを
読み出すのに必要とする時間は短縮されている。
【0077】Model1におけるリードシーケンス
は、次の通りである。 [時刻A] CPU#1でJ10の処理が開始され、C
PU#22でJ8の処理が開始される。 [時刻B] CPU#1から共有メモリ20に対するリ
ード要求(R1)が発行される。CPU#3によりJ7
の処理が開始される。 [時刻C] CPU#2から共有メモリ20に対してリ
ード要求(R1)が発行される、これにより2つの要求
が合致する。 [時刻D] メモリリードが完了する。次の要求も共有
メモリ20に対するリードであるので、CPU#3のリ
ード要求(R1)が来るまでCPU#1,#2はWai
tする。CPU#3でJ9の処理が開始される。 [時刻E] CPU#3のリード要求(R1)が来るま
で、CPU#1,#2はWaitする。CPU#3でJ
10の処理を行なっている。 [時刻F] CPU#3からリード要求(R1)が来
る。 [時刻G] リード要求(R1)が実行され完了する。
次のリード要求(R2)が共有メモリ20に対して行な
われ、メモリへのリードが開始される。 [時刻H] メモリをリードアクセスしている。 [時刻I] メモリのアクセスが完了する。次のJ11
の処理が開始される。
【0078】次に、“Model 2”(本発明)のシ
ーケンスについて説明する。 [時刻A] CPU#1でJ10の処理が開始され、C
PU#2でJ8の処理が開始される。 [時刻B] CPU#1から共有メモリ20に対してリ
ード要求(R1)が発行され、CPU#3でJ7の処理
が開始される。 [時刻C] CPU#2から共有メモリ20に対してリ
ード要求(R1)が発行され、2つの要求が合致する。 [時刻D] メモリへのリードが完了する。CPU#3
で必要とされるリードデータはリードバッファ252に
格納される。次のリード要求(R2)が共有メモリ20
に対して行なわれる。メモリリードが開始される。CP
U#3でJ9の処理が開始される。 [時刻E] メモリリードが完了する。CPU#1と#
2は、次のJ11の処理を開始する。CPU#3ではJ
10の処理を行なっている。 [時刻F] CPU#3のリード要求(R1)が来る。
リードバッファ252からデータが読み出される。 [時刻G] リード要求(R1)が完了する。CPU#
3の次のリード要求(R2)に対して、リードバッファ
252からデータが読み出される。 [時刻H] CPU#3は、次のJ11の処理を開始す
る。
【0079】以上のようにこのシーケンスによると、リ
ードバッファを備えていると、連続した共有メモリ20
のリードが生じた場合でもアクセスがストールすること
がない。また、3番目のCPUからのリードについて
は、リードバッファから読み出すことができるので、メ
モリからデータを読み出すのに必要な時間よりも高速に
リードを完了できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、3番目以降のCPUからのアクセス要求が到着した
場合においても、その要求における動作についての認識
を行なうことができ、信頼性を向上させることができ
る。
【0081】また、先行している2つのCPUについ
て、残るCPUからのアクセス要求が到着するまで次の
アクセス要求が待たされるということがなくなる。これ
は、共有メモリ装置に対するアクセスが連続する場合に
も、遅れて到着する要求は先行するCPUに対して影響
しないためである。陽に全CPUの同期を取る場合を除
いて先行する2つのみがフォールトトレラント性を保証
するために同期される。遅れてきた要求については、先
行する要求がアクセスして結果を用いることでメモリへ
のアクセスを行なうより高速に動作するので、システム
としての速度の向上が見込まれる。従って、高速動作可
能で、且つ多重化システムの信頼性を十分に維持するこ
とができるフォールトトレラント計算機システムを実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るフォールトトレラン
ト計算機システム全体の基本構成を示すブロック図。
【図2】同実施例のフォールトトレラント計算機システ
ムにおいて多重化されている各CPUの構成を示すブロ
ック図。
【図3】同実施例のフォールトトレラント計算機システ
ムに設けられた共有メモリ装置の具体的な構成を示すブ
ロック図。
【図4】同実施例のフォールトトレラント計算機システ
ムのデータリード動作を説明するための図。
【図5】従来の共有メモリ装置の構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
10…CPU装置、11…プロセッサ、12…ローカル
RAM、13…ローカルROM、14…アドレスインタ
フェース、141…内部アドレス、15…データバスイ
ンタフェース、151…内部データバス、20…共有メ
モリ装置、21a…アドレスバッファ(CPU1用)、
21b…アドレスバッファ(CPU2用)、21c…ア
ドレスバッファ(CPU3用)、21d…データバッフ
ァ(CPU1用)、21e…データバッファ(CPU2
用)、21f…データバッファ(CPU3用)、22…
アドレス部、221…多数決回路(アドレス)、222
…アクセス情報バッファ(アドレス)、223…アドレ
ス選択セレクタ、224…遅れ要求格納レジスタ(アド
レス)、225…アドレス比較回路、23…データライ
ト部、231…多数決回路(データ)、232…アクセ
ス情報バッファ(データ)、233…メモリデータバッ
ファ、234…データ選択セレクタ、235…遅れ要求
格納レジスタ(データ)、236…ライトデータ比較回
路、24…メモリ、25…データリード部、251…リ
ードデータ選択セレクタ、252…リードバッファ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の命令ストリームを実行する少なく
    とも3個のCPUと、 これらCPUによって共有される情報を格納する共有メ
    モリ装置と、 前記少なくとも3個のCPUからのメモリアクセス要求
    に対して多数決論理を実行する多数決論理手段であっ
    て、先行する少なくとも2つのCPUからのメモリアク
    セス要求が一致した際、その一致したメモリアクセス要
    求に従って前記共有メモリ装置に対するアクセスを開始
    する多数決論理手段と、 前記一致したメモリアクセス要求のアクセス情報を格納
    するアクセス情報格納バッファと、 前記先行する少なくとも2つのCPU以外の残りのCP
    Uからメモリアクセス要求が発行された時、そのメモリ
    アクセス要求の情報を前記アクセス情報格納バッファに
    格納されている内容と比較する手段とを具備することを
    特徴とするフォールトトレラント計算機システム。
  2. 【請求項2】 前記アクセス情報格納バッファは、複数
    のアクセス情報を格納するための格納領域を備えた先入
    れ先出し型のバッファから構成されており、 前記アクセス情報格納バッファへのアクセス情報の書き
    込みは、先行する少なくとも2つのCPUからのメモリ
    アクセス要求が一致する度に実行され、 前記比較手段は、前記残りのCPUからメモリアクセス
    要求が発行される度に、前記アクセス情報格納バッファ
    からアクセス情報を読み出し、その読み出したアクセス
    情報と前記残りのCPUからのメモリアクセス要求の情
    報とを比較することを特徴とする請求項1記載のフォー
    ルトトレラント計算機システム。
  3. 【請求項3】 前記多数決論理手段は、先行する2つの
    CPUからのメモリアクセス要求が一致した際、その一
    致したメモリアクセス要求に従って前記共有メモリ装置
    に対するアクセスを開始するように構成され、 前記アクセス情報格納バッファは、少なくとも、3番目
    以降にメモリアクセス要求を発行するCPUの数だけ設
    けられており、 前記比較手段は、前記3番目以降のメモリアクセス要求
    が発行される度に、それに対応するアクセス情報格納バ
    ッファからアクセス情報を読み出し、その読み出したア
    クセス情報と前記発行されたメモリアクセス要求の情報
    とを比較することを特徴とする請求項2記載のフォール
    トトレラント計算機システム。
  4. 【請求項4】 同一の命令ストリームを実行する少なく
    とも3個のCPUと、 これらCPUによって共有される情報を格納する共有メ
    モリ装置と、 前記少なくとも3個のCPUからのメモリアクセス要求
    に対して多数決論理を実行する多数決論理手段であっ
    て、先行する少なくとも2つのCPUからのメモリライ
    ト要求が一致した際、その一致したメモリライト要求に
    従って前記共有メモリ装置に対するライトアクセスを開
    始する多数決論理手段と、 前記一致したメモリライト要求のライトアクセス情報を
    格納するライトアクセス情報格納バッファと、 前記一致したメモリライト要求に従って前記共有メモリ
    装置にライトされたデータを、前記共有メモリ装置から
    読み出して格納するメモリデータ格納バッファと、 前記先行する少なくとも2つのCPU以外の残りのCP
    Uからメモリライト要求が発行された時、そのメモリア
    クセス要求の情報を、前記ライトアクセス情報格納バッ
    ファおよび前記メモリデータ格納バッファそれぞれに格
    納されている内容と比較する手段とを具備することを特
    徴とするフォールトトレラント計算機システム。
  5. 【請求項5】 前記ライトアクセス情報格納バッファお
    よび前記メモリデータ格納バッファは、複数のライトア
    クセス情報およびメモリデータをそれぞれ格納するため
    の格納領域を備えた先入れ先出し型のバッファからそれ
    ぞれ構成されており、 前記ライトアクセス情報格納バッファおよび前記メモリ
    データ格納バッファへのライトアクセス情報およびメモ
    リデータの書き込みは、先行する少なくとも2つのCP
    Uからのメモリアクセス要求が一致する度に実行され、 前記比較手段は、前記残りのCPUからメモリアクセス
    要求が発行される度に、前記ライトアクセス情報格納バ
    ッファおよび前記メモリデータ格納バッファからライト
    アクセス情報およびメモリデータを読み出し、それら読
    み出したライトアクセス情報およびメモリデータと前記
    残りのCPUからのメモリアクセス要求の情報とを比較
    することを特徴とする請求項4記載のフォールトトレラ
    ント計算機システム。
  6. 【請求項6】 前記多数決論理手段は、先行する2つの
    CPUからのメモリアクセス要求が一致した際、その一
    致したメモリアクセス要求に従って前記共有メモリ装置
    に対するアクセスを開始するように構成され、 前記ライトアクセス情報格納バッファおよび前記メモリ
    データ格納バッファは、少なくとも、3番目以降にメモ
    リアクセス要求を発行するCPUの数だけそれぞれ設け
    られており、 前記比較手段は、前記3番目以降のメモリアクセス要求
    が発行される度に、それに対応するアクセス情報格納バ
    ッファおよびメモリデータ格納バッファからライトアク
    セス情報およびメモリデータを読み出し、その読み出し
    たライトアクセス情報およびメモリデータと前記発行さ
    れたメモリアクセス要求の情報とを比較することを特徴
    とする請求項5記載のフォールトトレラント計算機シス
    テム。
  7. 【請求項7】 同一の命令ストリームを実行する少なく
    とも3個のCPUと、 これらCPUによって共有される情報を格納する共有メ
    モリ装置と、 前記少なくとも3個のCPUからのメモリアクセス要求
    に対して多数決論理を実行する多数決論理手段であっ
    て、先行する少なくとも2つのCPUからのメモリリー
    ド要求が一致した際、その一致したメモリリード要求に
    従って前記共有メモリ装置に対するリードアクセスを開
    始する多数決論理手段と、 前記先行する少なくとも2つのCPUからのリードアク
    セス要求に応じて前記共有メモリ装置からリードされた
    データを、前記先行する少なくとも2つのCPUにそれ
    ぞれ転送する手段と、 前記共有メモリ装置からリードされたデータを格納する
    リードデータ格納バッファと、 前記先行する少なくとも2つのCPU以外の残りのCP
    Uからメモリリード要求が発行された時、前記リードデ
    ータ格納バッファに格納されているデータを前記メモリ
    リード要求を発行したCPUに転送するバッファリード
    手段とを具備することを特徴とするフォールトトレラン
    ト計算機システム。
  8. 【請求項8】 前記リードデータ格納バッファは、複数
    のリードデータを格納するための格納領域を備えた先入
    れ先出し型のバッファから構成されており、 前記リードデータ格納バッファへのリードデータの書き
    込みは、先行する少なくとも2つのCPUからのメモリ
    リード要求が一致する度に実行され、 前記バッファリード手段は、前記残りのCPUからメモ
    リリード要求が発行される度に、前記リードデータ格納
    バッファからリードデータを読み出し、その読み出した
    リードデータを前記メモリリード要求を発行したCPU
    に転送することを特徴とする請求項7記載のフォールト
    トレラント計算機システム。
  9. 【請求項9】 前記多数決論理手段は、先行する2つの
    CPUからのメモリリード要求が一致した際、その一致
    したメモリリード要求に従って前記共有メモリ装置に対
    するリードアクセスを開始するように構成され、 前記リードデータ格納バッファは、少なくとも、3番目
    以降にメモリリード要求を発行するCPUの数だけ設け
    られており、 前記バッファリード手段は、前記3番目以降のメモリリ
    ード要求が発行される度に、それに対応するリードデー
    タ格納バッファからリードデータを読み出し、その読み
    出したデータを前記メモリリード要求を発行したCPU
    に転送することを特徴とする請求項8記載のフォールト
    トレラント計算機システム。
  10. 【請求項10】 同一の命令ストリームを実行する少な
    くとも3つのCPU装置と、 データを格納する共有メモリ装置と、 前記CPU装置の各々を前記共有メモリ装置の各々に接
    続する接続手段とから構成され、 前記CPU装置は非同期であるような独立のクロックで
    動作し、 前記CPU装置からのアクセス情報を比較し少なくとも
    2つの同じ要求が到着するまで前記共有メモリ装置への
    アクセスを完了しないフォールトトレラント計算機シス
    テムにおいて、 前記共有メモリ装置は、 先行する2つの前記CPU装置による同じアクセス要求
    を示すアクセス情報を格納するアクセス情報バッファ
    と、 先行する2つの前記CPU装置による同じアクセス要求
    を示すアクセス情報を前記アクセス情報バッファに格納
    する手段と、 3番目以降の前記CPU装置からアクセス要求における
    情報を、前記アクセス情報バッファから読み出された情
    報と比較する手段とを具備することを特徴とするフォー
    ルトトレラント計算機システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010218012A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Nec Corp 圧縮情報を利用した故障検出装置、その方法及びそのプログラム
WO2015193984A1 (ja) * 2014-06-18 2015-12-23 株式会社日立製作所 集積回路およびプログラマブルデバイス
WO2018146207A1 (en) 2017-02-10 2018-08-16 Université Du Luxembourg Improved computing apparatus

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