JPH08211051A - ウィレブランド病のための生物検定 - Google Patents

ウィレブランド病のための生物検定

Info

Publication number
JPH08211051A
JPH08211051A JP16132992A JP16132992A JPH08211051A JP H08211051 A JPH08211051 A JP H08211051A JP 16132992 A JP16132992 A JP 16132992A JP 16132992 A JP16132992 A JP 16132992A JP H08211051 A JPH08211051 A JP H08211051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
botrocetin
serum
plasma
bioassay
vwf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16132992A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Chitani
晃一 千谷
Yoshihiro Fujimura
吉博 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Health University
Genzyme Corp
Original Assignee
Fujita Health University
Genzyme Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Health University, Genzyme Corp filed Critical Fujita Health University
Priority to JP16132992A priority Critical patent/JPH08211051A/ja
Publication of JPH08211051A publication Critical patent/JPH08211051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボトロセチン分子の2鎖のものが、生物検定
道具一式に組み込まれ−それは随意的に精製されたリス
トセチンをも含むが−血小板凝集の割合が血清や血しょ
うのサンプル中のフォン・ウィレブランド因子の存在を
示す指標として検出して、精製されたボトロセチンを利
用してのフォン・ウィレブランド病に対する生物検定法
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、ヘビ(ブラジル産響尾蛇)の毒液
中に見つけられた血小板凝集因子である精製ボトロセチ
ンの純粋物質を用い当該ボトロセチンを血清や血小と接
触させ、血清や血しょう中のフォン・ウィレブランド因
子の量を指示するものとして、ボトロセチンと血清や血
しょうとの反応を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘビ(ブラジル産響
尾蛇)〔Bothrops jararaca〕の毒液
中に見つけられた血小板凝集因子であるボトロセチン
〔botrocetin〕の純粋物質を用いた、ウィレ
ブランド病の診断の改良方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】外科手術などによる血管の損傷は、内皮
下の層を循環血液にさらす(露出)ことになる。血液は
ウィレブランド因子(VWF)である血しょうグリコプ
ロティンを含んでいるので、血小板を露出した内皮に付
着させ、特に高頻度で動脈や微少血管に付着させる。血
小板付着を媒介する正確なメカニズムはまだ確立されて
いないが、血しょうから出されたVWFが傷ついた血管
壁に結合し、その後血小板膜にうめ込まれているグリコ
プロティンIb−グリコプロティンIX複合体と呼ばれ
ている特殊な受容体と相互作用すると言われている。V
WFの遺伝的変質をもつ患者はフォン・ウィレブランド
症(VWF)と診断される。VWFは3つのカテゴリに
分けられる。タイプ1は、血しょう中のVWFをもつも
ので血しょう中のVWFの濃度は正常だが構造ではmu
ltimerの数が減少しているものと、タイプ3はV
WF分子がかなり欠けているものに特徴づけられる。
【0003】抗生物質リストセチンは試験内でVWFの
存在を検定するための診断法として広く用いられてき
た。その検定法は血小板の凝集の割合を視覚あるいは光
学的に測定する。しかしその様な検定の活性成分として
リストセチンを使う事は、いくつかの観点から不十分で
ある。第1に、リストセチン活性は人間の血小板を用い
てのみに論証されてきた。他の種の血小板はこの検定に
おいては余り反応しない。第2に、リストセチン活性は
VWF multimersの存在に依存し、VWF
(タイプ2)の患者からの血小板は、リストセチン−ベ
ースの検定では否定(−)の結果となる。それ故にリス
トセチンはVWFのタイプ1、タイプ2、タイプ3を識
別できない。第3に、リストセチンは試験管内検定では
高濃度を使用するために、いくつかの例では、普通の血
しょうタンパクの沈降を引き起し、血小板凝集の決定を
妨害することがある。
【0004】Read et alがProceedi
ng of the American Academ
y of Science、75、45/4(197
8))で、ヘビBothrops jararacaの
血しょうから一部精製した物質は、VWFの存在下で血
小板凝集を強引に押し進めることを述べている。Rea
d et alはこの物質をリストセチンの代用物質と
して使用できることを示唆し、「ボトロセチン」と命名
した。リストセチンとボトロセチンの両者の化合物にい
くつかの機能的差異は見られるけれども、両者ともにV
WFを血小板のグリコプロティンIbに結合させること
が知られている。更に、リストセチン又はボトロセチン
のどちらかの存在下で起るVWFのグリコプロティンI
bへの結合は、VWF分子の同じ領域によって媒介され
ている。しかしリストセチンとは異なって、ボトロセチ
ンは人間以外の他の動物種の多くに於いても血小板凝集
を促進することができる上に、ボトロセチンは、VWF
のタイプ2の患者からの血しょう中の血小板凝集を促進
することができる。又、ボトロセチンは非特異的に血し
ょうタンパク沈降を起さない。VWFの処置は患者によ
って示されるばらばらのタイプ(タイプ1、2又は3)
に基づくべきなので、これらの3つのタイプを識別する
ことのできる検定試験をもつことが非常に処置を有効に
してくれると思われる。リストセチンテストと共にボト
ロセチンテストを併用することは、VWFのそれぞれの
タイプの識別を可能にする。臨床応用へのその様なテス
トを発展させる為にボトロセチン試薬をよく知り、精製
する必要がある。
【0005】ボトロセチンの精製するために数々の試み
がなされてきた。Read etal. はBlood、
vol. 74、1031(1989)の中で、陰イオン
クロマトグラフィーで準備された精製されたボトロセチ
ンは硫酸ドデシルナトリウムの存在下でポリアクリルア
ミドゲル電気泳動をさせると26、5キロダルトン(K
DA)に単一帯を示すことを報告した。又、精製ボトロ
セチンは精製されたVWFに結合し、活性複合体を形成
し、次にグリコプロティンIbに結合することを述べて
いる。
【0006】Andrews et al. はBioc
heistry、vol. 28、8317(1989)
の中で、精製されたボトロセチンは14KDAと14,
5KDAとの明らかな2つのサブユニットを持った25
KDA、2硫酸基でリンクしたdimerであることを
示した。このdimerのN−末端配列は単一のタンパ
ク配列である。トリプトファン処理したVWFのfra
gmentはボトロセチン精製物で皮膜した玉(bea
ds)に結合するが、一方VWFを含むグリコプロティ
ンIb fragmentの結合siteは判らないの
で、ボトロセチンはIWFを改変することによって血小
板凝集を促進していることを示唆する。それ故に、ここ
では患者の血清や血しょう中に存在するVWFの生物検
定に有用な、十分に高い純度をもったボトロセチン化合
物を供給する為の発明の概要を述べようとするものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題及びその手段】本発明
は、フォン・ウィレブランド因子(VWF)の改良され
た生物検定は、ボトロセチンの高純度のものを利用す
る。ボトロセチンはヘビ(ブラジル産響尾蛇)からの毒
液の天然の抽出物の精製によって得られる。精製は陰イ
オン交換クラマトグラフィーを利用して有効に進めら
れ、最終的分離は疎水性の相互作用によってなし遂げら
れた。精製された物質は、更に1つ鎖のタンパクと2つ
鎖のタンパクとに分画された。これらの両タンパクがこ
こに「ボトロセチン」として一般的に言われるものであ
るが、2鎖のタンパクは血小板凝集の促進活性に関して
は、1鎖のタンパクよりも非常に重要度が高い。この強
力な活性を示す理由はまだ知られていない。分画の過程
は、逆相クロマトグラフィーと疎水溶剤液の異なる溶解
度とを利用している。一方では、2鎖タンパクはヘビ
(ブラジル産響尾蛇)からの天然の血清を陰イオン交換
クロマトグラフィーによって分画することにより得るこ
とができる。そして得られた物質は不動化されたグリコ
プロティンに吸着させることができる。2鎖化合物は、
SEQ1D NO. 1とSEQ1DNO. 2に示された
様なアミノ酸のアルファーサブユニットとベーターサブ
ユニットを持っている。
【0008】精製されたボトロセチンはvon Wil
lebrand factorの生物検定に対する検定
道具の構成要素として有用である。その様な検定方法
は、又は、適切なバッファー試薬とそれらの運用の為の
教示とをも含んでいる。ウィレブランド因子のタイプ2
に特異的な検定道具一式には、付加的に活性成分として
の精製されたリストセチンを含んでいる。検定の過程に
は、精製されたボトロセチンを患者からの血清や血しょ
うサンプルと接触させること、又、サンプル中に存在す
るウィレブランド因子とボトロセチンが反応することに
よって、血清や血しょう中に起る血小板凝集の割合を観
察することも含まれる。凝集の割合は、適当な計器によ
って視覚的又は光学的に記録された。この方法により、
サンプル中のウィレブランド因子のタイプ1とタイプ3
の存在は速やかに決定された。
【0009】ウィレブランド因子のタイプ2についての
検定は上述の過程に従い、又、付加的に血清や血しょう
の第2の部分(別の部分)とリストセチンとを反応させ
る。それからボトロセチン又は、リストセチン存在下で
の血小板凝集の割合を比較する。
【0010】
【実施例】ここで述べられた様に精製されたボトロセチ
ンは、ウィレブランド病の生物検定の根本的な要素であ
る。ボトロセチンはヘビ(ブラジル産響尾蛇)の毒液か
ら天然抽出したものを精製して得られる。精製はディエ
チルアミノイクロマトグラフィーの様な陰イオン交換ク
ロマトグラフィーを用いて分画し、続いてsize排除
クロマトグラフィーを行い最終的に疎水高性能液体クロ
マトグラフィーにより精製される。この精製工程から得
られた生成物は1鎖と2鎖のボトロセチンの両方を含有
している。1鎖タンパクは、逆相高性能液体クロマトグ
ラフィーを用いて溶出させることにより2鎖タンパクと
は分離することができる。一方、2鎖ボトロセチンは天
然のヘビ毒液から、陰イオン交換クロマトグラフィーを
用いて分画することにより供給でき、ボトロセチンを不
動化したグリコプロテイン上に吸着させ、2鎖ボトロセ
チンを特異的に溶出させることができる。これらの方法
の両者の方法により、分子量27KdAで、SEQ1D
NO. 1とSEQ1DNO. 2とに示されたアミノ酸
配列をもつ2鎖の分子を得る。
【0011】この発明に有用な精製ボトロセチンは、D
NA組換えテクノロジーによっても供給される。この方
法によって、2鎖タンパクを供給することは、2鎖タン
パクが1鎖に比して30倍も血小板凝集を促進するが故
に、特に有利である。結果として、かなりの量で2鎖タ
ンパクを利用できることは、ウィレブランド病に対する
生物検定標本の感度と精密度とを高めることになる。組
換え技術は、完全なアミノ酸配列の同定によって2鎖タ
ンパクの製造に常に使用されるであろう。この分野に精
通した人は、アミノ酸配列が手に入れば、すぐに既知の
分子生物学手法を使ってこのタンパクを暗号化するDN
A配列を分離することが出来る。このDNAは次に大量
のタンパクを生産させるためにバクテリア、酵母菌、哺
乳類の表現ベクトルへと技術化することができる。
【0012】例えば、DNAオリゴヌクレオタイドは、
特にアルファ,サブユニットのNO.12からNO. 23
までの範囲では、このタンパク配列に基づいて合成され
得るだろう。この範囲は、比較的にコドン余分が少ない
アミノ酸から成る。ベーターサブユニットの16から2
5のアミノ酸も同じ様な理由でオリゴヌクレオタイド作
成によく利用されている。
【0013】これらのオリゴヌクレオタイドは放射性の
ラベルがつけられ、標準的方法で構成された(ブラジル
産響尾蛇)の遺伝子あるいは補足DNAライブラリーを
さぐり出す為のプローグとして用いられた。例として、
J.Sambrook etal.Molecular
Cloning:A Laboratory Man
ual、Cold Spring Harbor Pr
ess(1989)を参照できる。2鎖タンパクのそれ
ぞれのユニットがそれぞれ別のgeneによってコード
付けされた場合では、アルファとベーターの両サブユニ
ットに対応するオリゴヌクレオタイドプローブを遺伝子
あるいは補足ライブラリーをさぐり出す為にそれぞれ独
立的に与えた。
【0014】ひとたび、アルファ又はベーターサブユニ
ットをコード付けした遺伝子あるいは補足DNA配列は
分離されれば、これらの配列はDNAベクトルとして、
バクテリア、酵母、動物細胞系へと発現のために組み込
むことができる。文献中では、多様な発現システムがそ
の様なベクトルの発現媒体としての使用の可能性として
利用されている。
【0015】組み換え技術を用いたボトロセチンの大量
の生産は診断テスト道具と重要な関係をもってくる。と
いうのは、出発点である物質が多量にあれば高度な精製
を可能にし、更に首尾一貫して多量の最終生産物を得る
ことができるからである。この発明の診断手順は、上述
の様に精製されたボロルセチンを供給すること及びボト
ロセチンを患者の血清あるいは血しょうを接触させるこ
ととを含む。血清あるいは血しょう中のウィレブランド
因子の存在下でボトロセチンは反応して血小板凝集を引
き起こす。血小板凝集の割合は、血清や血しょう中のウ
ィレブランド因子の存在の指示となり、ウィレブランド
因子に関連した数量を示す。それ故に、ウィレブランド
病の指標となり得る。血小板凝集の割合は適切な光学器
械を使って視覚的に決定することができる。ウィリブラ
ンド因子のタイプ2に特異的な検定には、血清や血しょ
うの1部をボトロセチンと接触させ、次に別の1部を精
製リストセチンに接触させ、血小板凝集の割合を両者で
比較することも含まれる。
【0016】この発明の精製ボトロセチンは、貯蔵や安
定性にすぐれた化合物をつくり出すためのよく知られた
手順を使って一般化できるし、物質の使用やとり扱いを
容易にすることができる。
【0017】次々にあげる例は、この発明の種々の側面
を制限なしに示そうと試みたものである。この分野にす
ぐれた人々は、数多の同価のものの存在を認めるであろ
うが、それは付帯して出てくるクレームの範囲である。
【0018】例は、一般的又は個人的sourcesか
ら得られた数々の物質や装置を使用した。その様な物質
や装置の詳細は、”General Methods”
の冒頭に述べられている。
【0019】
【一般的方法】Sigmaから購入した、天然のブラジ
ル産響尾蛇毒液(lots 75F03409、68F
0557、98F0261、119F0599)、ウシ
のフィブリノーゲン(タイプ1)とDFP(diiso
propl fluorophosphate)、Wo
rthingtonから購入した、TPCK(N−α−
tosyl−phenylalanine chlor
omethyl ketone)−trypsin,−
α−chymotrypsin、生化学工業から購入し
た、ThermolysinとPepsin、宝酒造か
ら購入した、arginylendopeptidas
e、茨城大学のDr.T.Masakiから贈与され
た、Achromobacter protease
(アクロモバクター土壌菌)、Milesから購入し
た、Staphylococcus aureus(黄
色ブドウ球菌)、Calbiochemから購入した、
BSA(ウシノ血清アルブミン)、neuaminid
aseとendF(endo−β−N−acetylg
lucosaminidase F)、から購入した、
Cyanogen bromide,(BrCN 臭化
シアノジェン)とlodogen,Amershamか
ら購入は、carrier−free Na125I,P
harmacia−LKBから購入した、DEAE(d
iethly aminoethyl)−Sephar
oseCL−6B gelとPhenyl−Super
ose HR5/5column,Toyo Soda
から購入した、TSK G3000wとG2000 c
olumns。
【0020】タンパク濃度は、Bio−radからの染
料結合検定道具によって、スタンダードとしてBSAを
使って決定された。高純度VWFはFujimura
etal.Journal of Biologica
l chemistry261,381(1986)が
述べている方法で凍結沈澱物(奈良赤十字血液センター
からの贈与である)から分離した。
【0021】タンパクの125IラベルはFrakerと
Speak,BiochemistryとBiophy
sics Research Communicati
on80,849(1978)に述べられているlod
ogen methodにより行われた。
【0022】
【例1】 1鎖タンパク質の精製 ボトロセチンは陰イオン交換クロマトグラフィーによっ
て精製され、ついで大きさ排除(size exclu
sion)と疎水性の高性能液体クロマトグラフィーに
かけられる。陰イオン交換のステップでの全ての行程は
4℃で行われた。天然の毒液(lots 75F034
09と68F0557)は50mlのバッファーA
(0,02%NaN2と2mM benzamidin
e,pH7.4)に溶解された。不溶性の物質は250
0×gで15分間遠心することで除去された。上清液
は、あらかじめバッファーAで平衡させたDEAE−S
epharose CL−6Bの2.6×3.5cmカ
ラムに注がれた。カラムはバッファーAで流速50ml
/hour,18時間洗われた。それから0.1M N
aClを含むバッファーAで12.5時間洗われた。カ
ラムは、0.1Mから0.7M NaClまでの直線勾
配を持ったバッファーAのそれぞれ150mlを使って
展開された。分画9mlが集められ、タンパクやフィブ
リノーゲンの凝固活性に関し、又、125IVWFの血
小板結合を促進する活性に関して調べられた。天然のブ
ラジル産響尾蛇毒液(500mg)を、陰イオン交換ク
ロマトグラフィーによってDEAE−Sepharas
e CL−6Bカラム上に分留した結果は、フィブリノ
ーゲン凝固活性の90%以上が0.1M NaClでカ
ラムから抽出した初期の物質中に存在していることを示
した。0.1Mから0.7MNaClの勾配抽出によっ
て、3つの大きなピークが得られ、そして集められた。
1つのピークは残余のフィブリノーゲン凝固活性のみを
示した。他の2つのピークはVWFの血小板への結合を
生じさせるための活性やVWF依存の血小板凝集のため
の活性を示し、フィブリノーゲン凝固活性は示さなかっ
た。これらの2つのピークは集められ、0.1M NH
4 HCO3,pH7.8,4℃で2日間透析されて、凍
結乾燥された。
【0023】凍結乾燥されたタンパク質は、バッファー
B(0.02M Tris−HCeと0.5M NaC
l,pH6.8)に溶かされた。3ミリグラムのタンパ
ク質は、TSK G3000WとG2000SWを縦に
つないだsize排除HPLCで1.0ml/minの
流速で分離され、1.0ml分画中に集められた。VW
FがGP(グリコプロティン)Ibに結合するのを促進
する活性に一致する第1のタンパクピークが抽出され
た。VWFの血小板への結合を促進する活性をもつ分画
は集められ、透析されて、凍結乾燥された。
【0024】凍結乾燥されたサンプルはバッファーC
(1.7M(NH42 SO4)に溶かされ、更に、そ
の各々500μgのタンパクは前もってバッファーCで
平衡されたPhenyl−Superose HR 5
/5カラム上で疎水性HPLCによって、流速0.5m
l/minで精製された。5分後に、バッファーB中に
1.7〜0 M(NH42 SO4の濃度勾配をかけ
て、最初と最終のバッファー各々18mlを用いて開始
された。いくつかのタンパク質ピークがカラムから抽出
され、それらのVWF結合促進活性は第一のピークに一
致した。ピーク分画は集められ透析され凍結乾燥して−
20℃に保存された。
【0025】
【例2】 2鎖タンパク質の精製 2鎖タンパク質は、出発物質にlot 98F026
1,lot 119F0599の天然毒液を使用した以
外は、例1で述べられた方法により精製された。加え
て、2鎖タンパク質は、逆相HPLCのSynChro
pak RP−8(C8)によって1鎖ボトロセチンは
分離される。本質的には、1鎖と2鎖の混合ボトロセチ
ンがカラムに注がれ、0〜60%のアセトニトリル勾配
をつけて抽出される。タンパク質の抽出は280nm.
での吸収によって監視される。抽出された2つのピーク
は、最初のものが1鎖ボトロセチンであり、第二のもの
が、2鎖ボトロセチンである。
【0026】
【例3】 親和性クロマトグラフィーを使用してのボト
ロセチン精製 2鎖ボトロセチンの精製の第二の方法は、最初発見され
たタンパクのレクチン様活性を利用したものである。ブ
ラジル産響尾蛇毒液の1.5gがpH7.5の20mM
Tris−HClの20mlに溶かされ、50ml
DEAE−Sephacelカラムに注がれる。カラム
は、pH7.5の20ml Tris中に0.1〜1.
0M NaCl勾配液で展開され、カラム分画が、VW
Fに対する結合活性と血小板凝集活性について分析され
る。活性分画は集められ、バッファーD(20mM T
ris−HCl,pH7.5,150mM NaCl)
中に透析される。それからCaCl2が最終濃度mMま
で加えられた。
【0027】10ml Asialofetuin−S
epharose 4BカラムがRoff & Wan
g(Journal of Biological C
hemistry 258,10657(1983))
の方法により準備された。カラムは2mM CaCl2
を含むバッファーDで平衡された。プールされていた活
性分画がカラムに注がれ、それからカラムは2mM C
aCl2を含むバッファーDで、流出液の280nmの
吸光がみられなくなるまで流浄された。それから、2鎖
のボトロセチンは10mM EDTAを含むバッファー
Dで抽出された。EDTAで抽出した分画をSDS−P
AGE(硫酸ドデシルナトリウムの存在下でのポリアク
リルアミドゲル泳動)で分析した結果、band移動は
例2で精製されたボトロセチンと同じであった。
【0028】SDS−PAGE(4〜20%までの勾配
で)分析は、精製されたボトロセチンは28Kdaの分
子量をもち、DTT(dithiothreitol)
還元後に32Kdaになることを示し、このボトロセチ
ンは単一のポリペプチド鎖から成ることを示した。異な
る6つの実験でほぼ1〜2.5mgの精製1鎖ボトロセ
チンが500mgの同じ天然毒液から得られた。plは
等電気焦点法により4.0−4.1で、吸光係数(E1
%,1cm)は10.75であった。精製ボトロセチン
のVWFに対する蛋白分解活性は、培養混合物がSDS
−アガロースゲル電気泳動で分析された時に見られなか
った。
【0029】同様に、2鎖ボトロセチンをSDS−PA
GE分析すると27Kdaの分子量をもち、DTT還元
後は14.5Kdaと15Kdaの二重線を生じること
が示され、このことはボトロセチンのこの型は二硫化物
の相互作用でリンクされた2つのポリペプチドから成る
ことを示している。
【0030】
【例4】 1鎖および2鎖ボトロセチンのアミノ酸組成 1鎖および2鎖ボトロセチン標本のアミノ酸組成の解明
はそれらがそれぞれ2つの異なったタンパク質であり、
同じタンパクの二つの型ではないという事を確かめるた
めに試みられた。アミノ酸組成は24時間の酸加水分解
後に、日立アミノ酸分析器Model L−8500又
は、Waters Picotag system(B
idlingmeyer et al,Journal
ofchromatogrphy 336,93(1
984))を使って決められた。1鎖および2鎖ボトロ
セチンのアミノ酸組成は次の表に示されている。
【0031】
【表1】
【0032】
【例5】 1鎖及び2鎖ボトロセチンのアミノ酸末端配
列 アミノ酸末端配列の解明は、1鎖および2鎖ボトロセチ
ン分子は二つの独立した異なるタンパク質であることを
確かめるために試みられた。アミノ酸配列は、Poly
vinylidene膜上にばらまいた(松平Jour
nal ofBiological Chemistr
y 262,10035(1987))後、又は逆相H
PCLで分離した後に、Applied Biosys
tems Protein Sequencerモデル
470Aで決定した。
【0033】タンパク質のシステインとシスチンの含有
量が0.3M Tris−HCl,pH8.3と6Mグ
アニジン−HClとを含むバッファー中にタンパク質を
溶解することにより決定された。tri−n−buty
lphosphinで二硫化結合を還元する(Rueg
g and Rudinger,Methods in
Enzymology XLVII,III(197
7))前と後のどちらかで液の部分標本を4−Viny
lpyridineで処理し、(Hermodson
et al.Biochem 12.3146(197
3))アミノ酸分析によってS−pyridyleth
ylシステインの含有量が計測された。中性SUGAR
含有量はDuboisetal.Analytical
Chem.28,350(1946)の方法により概
算された。
【0034】1鎖ボトロセチンのNH2末端は遮断され
なかった。そして最初の25残基のアミノ酸配列はSE
Q ID NO:3に示されるように決定された。cy
cle2で2つの残基IIeとValは殆ど等量と同定
され、この位置で多形性の存材を示した。2鎖ボトロセ
チンは還元され、S−pyridylethylate
化され、そして逆相HPLCを使ってSynchrop
ak RPカラムで構成サブユニットに分離された。二
つのサブユニットのNH2末端配列は同類なものである
が、しかし2鎖ボトロセチンは異なる配列をもつ二つの
サブユニットから成る二硫化物のリンクした異種dim
erである点で異なり、1鎖分子の形とは異なるのであ
る。
【0035】
【例6】 1鎖および2鎖ボトロセチンの生物学活性 A.ボトロセチン-VWF複合体の形成の測定 (1 mmulon 1 Removawell st
rips,Dymatech Lab.)製の遊離でき
る平底受け皿をもったポリスチレンの微少滴定皿は室温
で2時間、精製されたモノクローナル抗体2−2−9
1gG(pH9.0,0.05M bicarbona
tebuffer中に10μg/ml)の溶液でコート
された。このモノクローナル抗体はVWFのカルボキシ
ル基部に結合し、リストセチン又はボトロセチンの存在
下でのVWFの血小板への結合には何ら影響を与えな
い。コーティング液は除けられ、プラスティック表面は
TBS(0.05M Tris−bufferd塩類
液)中の1%BSA液200mlで室温で1時間おお
う。それからBSA液は除けられ、受け皿は0.05%
NP−40を含むTBS液(TBS−NP40)で3回
洗われた。液体相でのボトロセチン-VWF複合体は精
製したVWF(5μg/ml),125I−22鎖ボトロ
セチン(3.2μg/ml)とBSA(5mg/ml)
を120μl量入れプラスティック製Eppendor
f管で室温でインキュベートして作成した.競争的な阻
害の研究の為にラベルしてない1鎖あるいは2鎖のボト
ロセチンがインキューベーション液に加えられた.30
分後に各混合物の2つの50μl部分標本が,そのカル
ボキシル末端部によってVWFが結合される様に,2−
2−9 lgGコートされた受け皿に加えられた.(N
ishio et al.American Jour
anal of Hematology 33,261
(1990))更に室温で30分おいた後,TBS−N
P40の500μlで5回洗われ,そして受け皿に結合
した放射活性はVWFと複合物を作った放射能をもつボ
トロセチンの量を算出するために測定された.非特異的
な結合はインキュベーション混合物から見落とされたV
WFによって決定された.特異的結合は結合全体から非
特異性結合を差し引くことにより決定された。
【0036】125Iラベルした2鎖ボトロセチンとVW
Fとは溶液中で複合体を作っており,それは,抗VWF
モノクロナール抗体がVWFが存在する時にのみボトロ
セチンと結合することができるという観察により示され
る.125I−2鎖ボトロセチンとVWFとの結合は1鎖
あるいは2鎖ボトロセチンの両方で,投与量に依存する
様式で,競争的に阻害される。対応するIC50価(名づ
けて,放射能ラベルしたボトロセチンのVWFへの結合
を50%阻害するのに必要な放射能ラベルしてないボト
ロセチン濃度)は、1鎖のものに比して32倍もの高い
VWFへの親和力をもっている。
【0037】B.VWFを血小板グリコプロティンIb
に結合させるボトロセチンVWFを血小板グリコプロテ
ィンIbに結合させるボトロセチンはフォルマリン固定
した血小板(1×108/ml)と125IラベルしたVW
F(最終濃度5μg/ml)とをEppendorf管
中で、TBS112.5μlで最終調整して混合するこ
とにより測定された。各ボトロセチン サンプルの1
2.5μlの部分標本がTBSで10倍に希釈されてか
らVWFとグリコプロティンIbとの結合を生ぜしめる
ために、この混合物の中に加えられた。室温で30分イ
ンキュベートした後、この混合物は重複した50μ部分
標本に分けられ、血小板に結合した放射能活性がSar
stedtマイクロ遠心管を使って、20% sucr
ose緩衝液を通して13000gで5分間遠沈されて
freeの放射能活性とは分離された.(Fujimu
ra et al.Blood 70.985(198
7)に述べられている方法で)非特異性結合は、ラベル
されていないVWFの50倍以上の存在下で測定される
放射能活性の量として定義された.特異的結合は全体か
ら非特異性結合の量を差し引いて算出された。
【0038】VWFをグリコプロティンIbに結合させ
るに必要な1鎖ボトロセチンの最小濃度は1μg/ml
であった。そして最大結合は17μg/mlで得られ
た。最大結合能力の1/2値(BM50)は5.5μg/
mlに相当すると評価された。これに対して、2鎖分子
に対するBM50は0.16μg/mlで1鎖ボトロセチ
ンよりも34倍も大きい活性を示した。これは、And
rewsetal.(Biochem28.8317
(1989)が自分たちで分離した2鎖ボトロセチンで
報告したBM50が6.5μg/mlという値より40倍
も大きな値である。
【0039】C.血小板凝集を生じたボトロセチンの測
定 血小板凝集は、血小板richな血しょう0.3mlを
用い37℃でNKKaggregometerを用い
て、Marcoetal.Journal of Cl
inical investigation 77,1
272(1986)に述べられた方法で測定した。
【0040】精製ボトロセチンの10μg/mlと50
μg/mlの二つの最終濃度が全てのサンプルで血小板
カウントは1×108/mlに調整された。というのは
軽い血小板減少症をもつBernard−Soulie
r症候群(0.7−1.4×108/ml)をもった二
人の患者で到達できる最大値であったから精製1鎖ボト
ロセチンはGlanzman血小板無力症の患者からの
血小板richな血しょう中で凝集を生じた。このよう
に、ボトロセチンの効果はグリコプロティンIIb/I
IIa複合体の機能とは独立しているが、このことは、
作動薬によって引き起こされた活性化から生じた血小板
凝集にとっては本質的なことである。反対にボトロセチ
ンは、Bermard−Soulier症候群の二人の
患者からの血小板rich血しょうには何ら効果をもた
なかった。これらの患者は、グリコプロティンIb−I
X複合体機能的発現が欠けているので、VWF-グリコ
プロティンIb相互作用に依存する活性は無効なのであ
る。
【0041】配列 ID NO:1:についての情報 (i) 配列の特徴 (A) 長さ: 133 アミノ酸 (B) 型: アミノ酸配列 (C) より糸の状態: 二重 (D) 位相幾何: 直線 (ii) 分子型: タンパク質 (iii) 配列の記述: 配列 ID NO:1: ASP CYS PRO SER GLY TRP SER SER TYR GLU GLY ASN CYS TYR LYS 1 5 10 15 PHE PHE GLN GLN LYS Met ASN TRP ALA ASP ALA GLU ARG PHE CYS 20 25 30 SER GLU GLN ALA LYS GLY GLY HIS LEU VAL SER ILE LYS ILE TYR 35 40 45 SER LYS GLU LYS ASP PHE VAL GLY ASP LEU VAL THR LYS ASN ILE 50 55 60 GLN SER SER ASP LEU TYR ALA TRP ILE GLY LEU ARG VAL GLU ASN 65 70 75 LYS GLU LYS GLN CYS SER SER GLU TRP SER ASP GLY SER SER VAL 80 85 90 SER TYR GLU ASN VAL VAL GLU ARG THR VAL LYS LYS CYS PHE ALA 95 100 105 LEU GLU LYS ASP LEU GLY PHE VAL LEU TRP ILE ASN LEU TYR CYS 110 115 120 ALA GLN LYS ASN PRO PHE VAL CYS LYS SER PRO PRO PRO 125 130 配列 ID NO:2:についての情報 (i) 配列の特徴 (A) 長さ: 125 アミノ酸 (B) 型: アミノ酸配列 (C) より糸の状態: 二重 (D) 位相幾何: 直線 (ii) 分子型: タンパク質 (iii) 配列の記述: 配列 ID NO:2: ASP CYS PRO PRO ASP TRP SER SER TYR GLU GLY HIS CYS TYR ARG 1 5 10 15 PHE PHE LYS GLU TRP MET HIS TRP ASP ASP ALA GLU GLU PHE CYS 20 25 30 THR GLU GLN GLN THR GLY ALA HIS LEU VAL SER PHEGLN SER LYS 35 40 45 GLU GLU ALA ASP PHE VAL ARG SER LEU THR SER GLU MET LEU LYS 50 55 60 GLY ASP VAL VAL TRP ILE GLY LEU SER ASP VAL TRP ASN LYS CYS 65 70 75 ARG PHE GLU TRP THR ASP GLY MET GLU PHE ASP TYR ASP ASP TYR 80 85 90 TYR LEU ILE ALA GLU TYR GLU CYS VAL ALA SER LYS PRO THR ASN 95 100 105 ASN LYS TRP TRP ILE ILE PRO CYS THR ARG PHE LYS ASN PHE VAL 110 115 120 CYS GLU PHE GLN ALA 125 配列 ID NO:3:についての情報 (i) 配列の特徴 (A) 長さ: 35 アミノ酸 (B) 型: アミノ酸配列 (C) より糸の状態: 二重 (D) 位相幾何: 直線 (ii) 分子型: タンパク質 (iii) 配列の記述: 配列 ID NO:3: ILE ILE SER PRO PRO VAL CYS GLY ASN GLU LEU LEU GLU VAL GLY 1 5 10 15 GLU GLU CYS ASP CYS GLY THR PRO GLU ASN CYS GLN ASN GLU CYS 20 25 30 CYS ASP ALA ALA THR 35
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるとフ
ォン・ウィレブランド因子(VWF)の改良された生物
検定は、ボトロセチンの高純度のものを利用する。ボト
ロセチンはヘビ(ブラジル産響尾蛇)からの毒液の天然
の抽出物の精製によって得られる。精製は陰イオン交換
クラマトグラフィーを利用して有効に進められ、最終的
分離は疎水性の相互作用によってなし遂げられた。精製
された物質は、更に1つ鎖のタンパクと2つ鎖のタンパ
クとに分画された。これらの両タンパクがここに「ボト
ロセチン」として一般的に言われるものであるが、2鎖
のタンパクは血小板凝集の促進活性に関しては、1鎖の
タンパクよりも非常に重要度が高い。この強力な活性を
示す理由はまだ知られていない。分画の過程は、逆相ク
ロマトグラフィーと疎水溶剤液の異なる溶解度とを利用
している。一方では、2鎖タンパクはヘビ(ブラジル産
響尾蛇)からの天然の血清を陰イオン交換クロマトグラ
フィーによって分画することにより得ることができる。
そして得られた物質は不動化されたグリコプロティンに
吸着させることができる。2鎖化合物は、SEQ1DN
O. 1とSEQ1D NO. 2に示された様なアミノ酸
のアルファーサブユニットとベーターサブユニットを持
っている。
【0043】精製されたボトロセチンはvon Wil
lebrand factorの生物検定に対する検定
道具の構成要素として有用である。その様な検定方法
は、又は、適切なバッファー試薬とそれらの運用の為の
教示とをも含んでいる。ウィレブランド因子のタイプ2
に特異的な検定道具一式には、付加的に活性成分として
の精製されたリストセチンを含んでいる。検定の過程に
は、精製されたボトロセチンを患者からの血清や血しょ
うサンプルと接触させること、又、サンプル中に存在す
るウィレブランド因子とボトロセチンが反応することに
よって、血清や血しょう中に起る血小板凝集の割合を観
察することも含まれる。凝集の割合は、適当な計器によ
って視覚的又は光学的に記録された。この方法により、
サンプル中のウィレブランド因子のタイプ1とタイプ3
の存在は速やかに決定された。
【0044】ウィレブランド因子のタイプ2についての
検定は上述の過程に従い、又、付加的に血清や血しょう
の第2の部分(別の部分)とリストセチンとを反応させ
る。それからボトロセチン又は、リストセチン存在下で
の血小板凝集の割合を比較することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1鎖ボトロセチンを2鎖ボトロセチンがウィレ
ブランド因子に競合して結合することを図示したもので
ある。
【図2】血小板グリコプロティンIbに結合したウィレ
ブランド因子と1鎖及び2鎖ボトロセチン活性125Iを
比較した図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月5日
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ウィレブランド病のための生物検定

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血清や血しょう中に含まれるフォン・ウ
    イレブランド因子の存在を確認するために a.精製ボトロセチンの供給して b.前記のボトロセチンを血清や血しょうと接触させ c.血清や血しょう中のフォン・ウィレブランド因子の
    量を指示するものとして前記ボトロセチンと血清や血し
    ょうとの反応を確認したことを特徴とするウィレブラン
    ド病のための生物検定。
  2. 【請求項2】 当該検定に於いては血清や血しょうは人
    間のものを含む請求項1記載のウィレブランド病のため
    の生物検定。
  3. 【請求項3】 当該検定で確認されたフォン・ウィレブ
    ランド因子はタイプ1かタイプ3のどちらかの型である
    請求項2記載のウィレブランド病のための生物検定。
  4. 【請求項4】 当該検定ボトロセチンと血清や血しょう
    の反応はフォン・ウィレブランド因子の存在下で血小板
    凝集を起し、その様な血小板凝集の割合が記録された請
    求項2記載のウィレブランド病のための生物検定。
  5. 【請求項5】 当該検定では精製されたボトロセチンは
    2鎖分子である請求項1記載のウィレブランド病のため
    の生物検定。
  6. 【請求項6】 フォン・ウィレブランド因子、タイプ2
    を血清や血しょう中からみつけ出すために a. 精製ボトロセチンの供給して b. 上述のボトロセチンを上述の血清や血しょうの第1
    の部分(標本)と接触させ c. 精製リストセチンの供給して d. 上述のリストセチンを上述の血清や血しょうの第2
    (別の)部分と接触させ e. 前記ボトロセチン及びリストセチンと血清や血しょ
    うとの反応を発見し、又、前記反応を血清や血しょう中
    のフォン・ウィレブランド因子、タイプ2の量の指示と
    して比較することを特徴とするウィレブランド病のため
    の生物検定。
  7. 【請求項7】 前記検定では血清や血しょうは人間の血
    清や血しょうを含む請求項6記載のウィレブランド病の
    ための生物検定。
  8. 【請求項8】 前記検定では血清や血とボトロセチンの
    反応はフォン・ウィレブランド因子、タイプ3の存在下
    で血小板凝集をひき起し、その様な血小板凝集の割合が
    記録された請求項7記載のウィレブランド病のための生
    物検定。
  9. 【請求項9】 前記検定は精製されたボトロセチンは2
    鎮分子である請求項7記載のウィレブランド病のための
    生物検定。
  10. 【請求項10】 フォン・ウィレブランド因子の生物検
    定に対する道具一式には精製されたボトロセチン、随意
    に精製されたリストセチン、適切なヴァッファリング試
    薬及び使用についての教えをも含んでいることを特徴と
    するウィレブランド病のための生物検定。
JP16132992A 1992-06-19 1992-06-19 ウィレブランド病のための生物検定 Pending JPH08211051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16132992A JPH08211051A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 ウィレブランド病のための生物検定

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16132992A JPH08211051A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 ウィレブランド病のための生物検定

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08211051A true JPH08211051A (ja) 1996-08-20

Family

ID=15733019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16132992A Pending JPH08211051A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 ウィレブランド病のための生物検定

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08211051A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530912A (ja) * 2003-07-07 2007-11-01 ユニヴァーシティ・オヴ・ノース・キャロライナ・アト・チャペル・ヒル フォンビルブランド因子(vwf)マルチマーを検出する方法およびシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007530912A (ja) * 2003-07-07 2007-11-01 ユニヴァーシティ・オヴ・ノース・キャロライナ・アト・チャペル・ヒル フォンビルブランド因子(vwf)マルチマーを検出する方法およびシステム
US8163151B2 (en) 2003-07-07 2012-04-24 The University Of North Carolina At Chapel Hill Assays for detection of Von Willebrand factor (vWF) multimers and for degradation of vWF by agents such as Adamts13 and related methods

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bennett et al. Brain adducin: a protein kinase C substrate that may mediate site-directed assembly at the spectrin-actin junction.
Shapiro et al. Isolation of angiogenin from normal human plasma
Watson et al. The Purification, Characterization and Partial Sequence Determination of a Trout Testis Non‐histone Protein, HMG‐T
AU689777B2 (en) Assay for cardiac troponin I
Fujimura et al. Isolation and chemical characterization of two structurally and functionally distinct forms of botrocetin, the platelet coagglutinin isolated from the venom of Bothrops jararaca
Hawiger et al. Platelet receptor recognition domains on the. alpha. chain of human fibrinogen: structure-function analysis
Taniuchi et al. Steps in the formation of active derivatives of staphylococcal nuclease during trypsin digestion
Waugh et al. Isolation of a proteolytically derived domain of the insulin receptor containing the major site of cross-linking/binding
Popp Hemoglobins of mice: sequence and possible ambiguity at one position of the alpha chain
Yamamoto et al. Purification and characterization of a GTP-binding protein with a molecular weight of 20,000 in bovine brain membranes. Identification as the rho gene product.
US4340581A (en) Process for the immunological determination of basal membrane material and new basal membrane suitable therefor
Tsuruta et al. Structural analysis of sulphated glycoprotein 2 from amino acid sequence. Relationship to clusterin and serum protein 40, 40
Stauber et al. The γ‐aminobutyric‐acid/benzodiazepine‐receptor protein from rat brain: Large‐scale purification and preparation of antibodies
Files et al. Limited proteolytic digestion of lac repressor by trypsin. Chemical nature of the resulting trypsin-resistant core.
EP0203587A2 (en) Ras oncogene peptides and antibodies
Langley et al. Amino acid sequence of beta-galactosidase. IV. Sequence of an alpha-complementing cyanogen bromide peptide, residues 3 to 92.
Lilja et al. Characterization of the predominant basic protein in human seminal plasma, one cleavage product of the major seminal vesicle protein
US6391574B1 (en) AFC1 and RCE1: isoprenylated CAAX processing enzymes
CA2153180C (en) Interleukin 4 signal transducers and binding assays
JPH10506015A (ja) Glut−4小胞に由来するインスリン−依存性の膜アミノペプチターゼのクローニング
Frazier et al. Mapping of monoclonal antibodies to human factor IX
Gohill et al. Antibodies in procainamide-induced and systemic lupus erythematosus bind the C-terminus of histone 1 (H1)
Madison et al. Genetic variants of serum albumin in Americans and Japanese.
Witkowski et al. Enzyme-linked immunosorbent assay for an octapeptide based on a genetically engineered fusion protein
Janatova [46] C3, C5 components and C3a, C4a, and C5a fragments of the complement system