JPH08210741A - 冷房装置の安全装置 - Google Patents

冷房装置の安全装置

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JPH08210741A
JPH08210741A JP7019244A JP1924495A JPH08210741A JP H08210741 A JPH08210741 A JP H08210741A JP 7019244 A JP7019244 A JP 7019244A JP 1924495 A JP1924495 A JP 1924495A JP H08210741 A JPH08210741 A JP H08210741A
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和雄 野村
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具彦 加藤
Kazuhiko Harima
和彦 播磨
Tomonori Tamura
智徳 田村
Shigeru Murayama
茂 村山
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンモニアを冷媒とする吸収式冷凍機を用い
た冷房装置において、室内機や室外機に設けられる熱交
換器3、4に腐食などを原因とする漏洩箇所が生じた際
に、冷媒の漏洩に対する安全を確保する安全装置を提供
する。 【構成】 例えば漏洩が心配される室内機の熱交換器4
付近に冷媒検出器28を設け、これにより冷媒の漏洩が
検出されると、開閉弁26、27が開弁しタンク25内
の吸収液が熱交換器4の上部配管へ流入し、熱交換器4
付近に吸収液が供給される。この吸収液が、本来であれ
ば漏洩するはずであった冷媒を吸収する。同時に送風器
22が熱交換器4への送風を行い、吸収に伴う発熱を抑
える。更に、タンク25内の吸収液の量を所定の量に設
定することで、吸収後でも内部圧力が大気圧以下となる
ようにし、冷媒を吸収した吸収液などが漏洩するのを防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アンモニアなどの有
害な又は可燃性の冷媒を用いた冷房装置に設けられ、冷
媒の漏洩に対処する安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有害な可燃性の冷媒を用いた冷房装置に
は、例えば図7に例示した構成のように、冷媒にアンモ
ニアを用い吸収液にアンモニア水溶液を用いる吸収冷凍
機を使用したものが周知である。
【0003】図7における主要部分を述べると、1は吸
収器、2は発生器、3は冷媒凝縮熱交換器、4は冷媒蒸
発熱交換器、P1は溶液ポンプ、V1・V2は減圧器で
ある。
【0004】これら各機器は、吸収液が循環する吸収液
循環路の内で、冷媒蒸気を吸収して冷媒濃度が高くなっ
た濃液が通る濃液管10と、稀液が通る稀液管11と、
冷媒が循環する冷媒循環路の一部を形成する冷媒管12
とを介して接続される。
【0005】まず、吸収液の循環を、吸収器1の底部に
溜っている吸収液すなわち濃液を起点として、説明す
る。すなわち吸収器1の濃液は、溶液ポンプP1の駆動
力により濃液管10を経由して発生器2に流入する。発
生器2は、ガスバーナなどからなるヒータ2aが加熱し
ているので、濃液に吸収されている冷媒が蒸発し、高温
の冷媒蒸気と、冷媒濃度の低い高温の吸収液すなわち稀
液とにここで分離する。
【0006】高温の稀液は、稀液管11・減圧器V1を
経由して吸収器1に戻って上方から散布され、後記の冷
媒蒸発熱交換器4を経由して入って来る冷媒蒸気を吸収
して冷媒濃度の高い前記濃液に戻り、吸収液の一巡を終
える。なお、減圧器V1は、例えば減圧弁で構成してあ
り、稀液を減圧した状態で吸収器1に与えるようになっ
ている。
【0007】次に、冷媒の循環を、吸収器1に流入した
冷媒蒸気を起点にして、説明する。この冷媒蒸気は、前
記吸収液の循環で説明したように吸収器1内に散布した
稀液に吸収されて濃液となり、濃液管10・溶液ポンプ
P1を経由して発生器2に流入し、ここで加熱され、蒸
発分離して高温の冷媒蒸気になる。
【0008】高温の冷媒蒸気は、冷媒管12を経由して
冷媒凝縮熱交換器3に流入し、被加熱側3Aを通る熱操
作流体、例えば水に熱を与えて放熱し、自身は凝縮して
液冷媒となり、減圧器V2に導かれる。減圧器V2は、
例えば減圧弁で構成してあり、液冷媒を減圧する。減圧
した液冷媒は冷媒蒸発熱交換器4に流入し、液冷媒が冷
媒蒸発熱交換器4の被冷却側4Aを通る熱操作流体、例
えば水から熱を奪って蒸発する。ここで蒸気になった冷
媒は、冷媒管12を経由して吸収器1に戻り、冷媒の一
巡を終える。
【0009】また、冷媒凝縮熱交換器3の被加熱側3A
に熱操作流体としての水を循環して供給するブラインポ
ンプP2を備えたブライン管路14と、冷媒蒸発熱交換
器4の被冷却側4Aに熱操作流体としての水を循環して
供給するブラインポンプP3を備えたブライン管路15
とが設けられると共に、室内熱交換器5に熱操作流体と
しての水を循環して供給するブライン管路18と、室外
熱交換器6に熱操作流体としての水を循環して供給する
ブライン管路17とが設けられ、八方弁7によってブラ
イン管路14・15の側と、ブライン管路16・17の
側とが、適宜切り換えて接続できる構成になっている。
【0010】すなわち、八方弁7を介して、ブライン管
路14と18とを接続し、ブライン管路15と17とを
接続した時には、冷媒蒸発熱交換器4の被冷却側4Aを
通る際に冷媒の蒸発によって冷却されたブライン管路1
5の低温度の水が室外熱交換器8に送られて大気から熱
を汲み上げ、冷媒凝縮熱交換器3の被加熱側3Aを通る
際に主に冷媒の凝縮熱によって加熱されたブライン管路
14の水が室内熱交換器5に供給されて暖房運転や給湯
運転が行われる。
【0011】また、ブライン管路14と17とを接続
し、ブライン管路15と16とを接続した時には、冷媒
凝縮熱交換器3の被加熱側3Aを通る際に冷媒の凝縮熱
によって加熱されたブライン管路14の水が室外熱交換
器6に供給されて大気に放熱し、冷媒蒸発熱交換器4の
被冷却側4Aを通る際に冷媒の蒸発によって冷却された
ブライン管路15の低温度の水が室内熱交換器5に供給
されて冷房運転が行われる。
【0012】なお、ポンプP2から冷媒凝縮熱交換器3
へ向かう熱操作流体である水は、一度吸収器1へ送ら
れ、吸収器1内部の熱交換器1Aを通り、吸収器1で冷
媒が吸収液に吸収される際に発生する熱によって暖めら
れた後に、冷媒凝縮熱交換器3へ送られる。
【0013】また、この図7の冷凍機を用いた冷暖房装
置は、冷媒が冷媒蒸発熱交換器4で蒸発する際に生じる
冷熱を、熱操作流体である水によって室内熱交換器5な
どへ運ぶものであるが、そのような熱操作流体を用いな
い冷凍機を用いたものも存在する。
【0014】すなわち、図8に示すように、冷媒である
アンモニアが室内熱交換器である冷媒蒸発熱交換器4や
室外熱交換器である冷媒凝縮熱交換器5へ直接に送られ
る構成となっている。このような構成を直膨式と呼ぶ。
なお、図8と同様の部分には同一の符号を付す。
【0015】このようにアンモニアなどの有害なあるい
は可燃性の冷媒を用いた冷房装置では、例えば熱交換器
3、4、5、6などに腐食が生じる腐食を原因として冷
媒が漏洩してしまう可能性に対処する必要がある。特
に、直膨式の構成を有する場合には、例えば室内熱交換
器に腐食などが発生すると、冷媒が直ちに室内へ漏洩し
てしまうという問題があり、対処の必要性は大きい。
【0016】従来は、例えば特開平6−94338号公
報の技術では、冷媒であるアンモニアの漏洩のおそれの
ある箇所を密閉容器で被う構造のものが示されている。
また、冷媒であるアンモニアが漏洩した場合には、一般
的に水などの吸収剤を散布することが考えられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−94338号公報の技術は、漏洩箇所が生じ得る可
能性の高い熱交換器を密閉容器の外に設けるしかないた
め、漏洩を効果的に防ぐことにはなりにくかった。ま
た、漏洩が室内機から生じた場合には、水などの吸収剤
を室内に散布すること自体に実用上の問題がある。
【0018】この発明は、以上の問題点を解決するため
になされたもので、水などの吸収剤の散布を行わずに、
より効果的に冷媒の漏洩に対処できる冷房装置の安全装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、有害な又は可燃性の冷媒を用
いた冷房装置において、室内機の前記冷媒が流通する熱
交換器より高い所に設けられ冷媒を吸収する吸収液が入
ったタンクと、タンクの吸収液出口側と前記熱交換器の
上部配管とを接続する開閉弁と、を備えたことを特徴と
する。
【0020】請求項2の発明は、更に、有害な又は可燃
性の冷媒を用いた冷房装置において、室外機の前記冷媒
が流通する熱交換器より高い所に設けられ冷媒を吸収す
る吸収液が入ったタンクと、タンクの吸収液出口側と前
記熱交換器の上部配管とを接続する開閉弁と、を備えた
ことを特徴とする。
【0021】請求項3の発明では、更に、室内機に設け
られ漏洩した冷媒を検知する冷媒検知器と、所定濃度を
越える冷媒が検知された時に開閉弁を開弁させる制御装
置と、を備えたことを特徴とする。
【0022】請求項4の発明は、更に、室外機に設けら
れ漏洩した冷媒を検知する冷媒検知器と、所定濃度を越
える冷媒が検知された時に開閉弁を開弁させる制御装置
と、を備えたことを特徴とする。
【0023】請求項5の発明は、更に、熱交換器絵の送
風を行う送風機と、所定濃度を越える冷媒が検知された
時に送風機を運転させる制御装置と、を備えたことを特
徴とする。
【0024】請求項6の発明は、更に、タンク内の吸収
液の量を、この吸収液が開閉弁を通って熱交換器付近に
供給され冷媒を吸収した後の状態で、大気温度より僅か
に高い温度で熱交換器付近の圧力が大気圧以下となるよ
うに設定したことを特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1の発明では、冷媒の漏洩が確認されあ
るいは予想された場合には、開閉弁を開弁し、タンクか
ら吸収液を室内機の熱交換器の上部配管へ流入させ、熱
交換器付近に供給する。これにより吸収液が冷媒を吸収
し、よって冷媒の漏洩を防止する。
【0026】請求項2の発明では、冷媒の漏洩が確認さ
れあるいは予想された場合には、開閉弁を開弁し、タン
クから吸収液を室外機の熱交換器の上部配管へ流入さ
せ、熱交換器付近に供給する。これにより吸収液が冷媒
を吸収し、よって冷媒の漏洩を防止する。
【0027】請求項3の発明では、更に、室内機に設け
られた冷媒検知器が冷媒の漏洩を検知すると、制御装置
が開閉弁を自動的に開弁させ、タンクの吸収液を室内機
の熱交換器付近に供給する。
【0028】請求項4の発明では、更に、室外機に設け
られた冷媒検知器が冷媒の漏洩を検知すると、制御装置
が開閉弁を自動的に開弁させ、タンクの吸収液を室外機
の熱交換器付近に供給する。
【0029】請求項5の発明では、冷媒の漏洩が検知さ
れると制御装置が送風機を運転させ熱交換器への送風を
行わせる。これにより、吸収液が冷媒を吸収する際の発
熱に対処できる。
【0030】請求項6の発明では、更に、吸収液が冷媒
を吸収した後には大気温度より僅かに高い温度となって
おり、この状態で圧力が大気圧以下となるので、漏洩箇
所から吸収液が大気圧より大きくなって吹き出すのを防
止できる。
【0031】
【実施例】次に、この発明の一実施例を、図1を基に説
明する。図1において冷房装置は直膨式の冷凍機を用い
たものである。吸収液や冷媒であるアンモニアの流れは
従来(図8)と同じである。すなわち、吸収器1を出た
吸収液は冷媒を多く吸収した濃液となっており、溶液ポ
ンプP1によって発生器2に送られ、冷媒が蒸発し冷媒
濃度の低い稀液となる。この稀液は減圧器V1を経由し
て吸収器1に戻り、散布され、再び冷媒蒸気を吸収して
濃液となる。
【0032】発生器2で蒸発した冷媒蒸気は、冷媒凝縮
熱交換器3である室外機の交換器に流入し、送風器21
で送風され放熱し、凝縮して液冷媒となる。この液冷媒
は減圧器V2を介して冷媒蒸発熱交換器4である室内機
の熱交換器に流入し、送風器22で送風される空気から
熱を奪って蒸発する。熱を奪われた空気は冷風となり室
内の冷房に用いられる。蒸発した冷媒蒸気は吸収器1に
戻り吸収液に吸収される。
【0033】室外機の熱交換器には、前記冷媒凝縮熱交
換器3以外に、独立して熱操作流体(例えば水)を循環
させる第二の熱交換器23を有する。この第2にの熱交
換器23から出た操作流体は、ポンプ24を介して吸収
器1内部の熱交換器1Aへ送られ、吸収器1で冷媒が吸
収液に吸収される際に発生する熱を運び去る。
【0034】さて、室内機の熱交換器である前記冷媒蒸
発熱交換器4より高いところに、タンク25が設けられ
ている。このタンク25は冷媒を吸収する吸収液、すな
わち稀液あるいは水が入っている。この吸収液の量は、
この吸収液が熱交換器付近に供給され冷媒を吸収した後
の状態で、大気温度より僅かに高い温度で熱交換器付近
の圧力が大気圧以下となるように、設定される。また、
タンク25の吸収液出口側は、開閉弁26を介して冷媒
蒸発熱交換器4の上部配管へ接続されている。ここに言
う上部配管とは、熱交換器に対しより高い所に位置する
配管という意味、あるいは熱交換器に流入する冷媒の上
流側の配管の意味である。
【0035】また、タンク25の吸収液入口側は開閉弁
27を介して発生器2の稀液出口側の稀液管11に接続
されている。また、室内機の熱交換器である冷媒蒸発熱
交換器4において、送風器22から送風される空気の下
流側に冷媒検知器28が設けられている。
【0036】以下、この実施例の作用について説明す
る。冷媒蒸発熱交換器4に腐食などを原因とする冷媒の
漏洩箇所が発生すると、冷媒検知器28がこの漏洩を検
知する。そして、この検知された冷媒の濃度が所定濃度
を超えると、図示しない制御装置が開閉弁26、27を
開弁させる。この開弁により、タンク25内の吸収液が
冷媒蒸発熱交換器4の上部配管へ、重力により落とし込
まれるようにして流入する。このようにして冷媒が熱交
換器4付近に供給され、本来であれば漏洩箇所から漏洩
するはずであった冷媒を吸収する。
【0037】同時に、制御装置が送風器22に冷媒蒸発
熱交換器4への送風を行わせ、吸収液が冷媒を吸収する
際に生じる発熱を抑える。
【0038】また、タンク内25の吸収液の量があらか
じめ所定量に設定されており、これにより、吸収液が冷
媒を吸収した後に大気温度よりわずかに高い温度になっ
た状態でも、熱交換器付近の内部圧力が大気圧以下とな
る。この送風により、熱交換器の温度は大気温度より僅
かに高い温度となる。
【0039】このように送風器22の働きやタンク25
内の吸収液の量の設定により、吸収液が冷媒を吸収した
際に内部圧力が高まって吸収液や冷媒が外部へ吹き出し
てしまうのが防止できる。また、本来であれば漏洩箇所
から漏洩していたはずの大量の冷媒が、供給された吸収
液により吸収され、外部すなわち室内への漏洩を効果的
に防止できる。
【0040】このようにして供給された吸収液が冷媒を
吸収した後は、発生器2を加熱することによって発生す
る発生器2からの圧力により吸収液を開閉弁27を介し
てタンク25へ送り戻すことができる。従ってこの時点
で、漏洩箇所の修理が施されていれば、冷凍機の回復運
転が容易に行われる。
【0041】以上説明したように、この実施例によれ
ば、従来のように漏洩のおそれのある箇所を密閉容器で
被うという不完全な技術を採用する必要がなく、更に漏
洩したアンモニアを吸収するための水などの吸収剤を散
布するという非実用的な技術を採用する必要がない。ま
た、このような散布は、冷凍機内部の冷媒を大量に外部
に捨てることとなり不経済であったが、この実施例のよ
うに吸収液に吸収させた後再びタンクへ送り戻すこと
で、再利用が可能となり経済的である。更に、水などの
吸収剤を供給し保管し散布するための設備が不要とな
り、装置全体を大型化する必要がなくコストも抑えられ
る。
【0042】次に、以上の第一実施例(図1)は室内機
の熱交換器である冷媒凝縮熱交換器4からの冷媒の漏洩
に対処するものであったが、第二実施例(図2)に示す
ように室外機の熱交換器である冷媒凝縮熱交換器3から
の冷媒の漏洩に対処することも同様に可能である。すな
わち、タンク25の吸収液出口側を開閉弁26を介して
冷媒凝縮熱交換器3の上部配管へ接続する。また冷媒検
出器28は、冷媒凝縮熱交換器3の送風の下流側に設け
られる。その他の部分は、図1と同様であり、同様の部
分については同一の符号を付す。
【0043】また、第一又は第二実施例においては冷房
装置が直膨方式であったが、第三実施例(図3)に示す
ように冷媒凝縮熱交換器3や冷媒蒸発熱交換器4からの
熱を一旦水などの熱操作流体へ移す通常のタイプの冷凍
機(従来例の図7参照)を用いた冷暖房装置に対しても
この発明を実施することが可能である。なお、図3にお
いて従来例(図7)と同様の部分については同一の符号
を付す。
【0044】すなわち、この実施例において室外機の熱
交換器には、空気と熱操作流体との間で熱交換を行う室
外熱交換器6、冷媒凝縮熱交換器3、冷媒蒸発熱交換器
4の3つが存在する。これらの熱交換器6、3、4のう
ち、冷媒であるアンモニアが流通するのは冷媒凝縮熱交
換器3と冷媒蒸発熱交換器4である。この実施例は、冷
媒蒸発熱交換器4の冷媒の漏洩に対処するものとなって
いる。つまり、冷媒蒸発熱交換器4の付近に冷媒検出器
28が設けられる。またタンク25の吸収液出口側が開
閉弁26を介して冷媒蒸発熱交換器4の上部配管と接続
されている。
【0045】このようにして、冷媒検知器28が所定濃
度を超える冷媒を検知すると、図示しない制御装置が開
閉弁26、27を開弁させ、タンク25内の吸収液が冷
媒蒸発熱交換器4付近に供給され、漏洩箇所から漏洩す
るはずであった冷媒を吸収する。このようにして、前記
実施例とほぼ同等の効果を得る。
【0046】また、第4実施例(図4)に示すように室
外機の熱交換器のうち冷媒凝縮熱交換器3からの冷媒の
漏洩に対処することもできる。すなわち、冷媒凝縮熱交
換器3の付近に冷媒検知器28が設けられ、タンク25
の吸収液出口側が開閉弁26を介して冷媒凝縮熱交換器
3の上部配管と接続されている。このような構成とする
ことで、冷媒凝縮熱交換器3からの冷媒の漏洩に対し、
前記実施例と同等の効果を得ることができる。
【0047】また、第三又は第四実施例(図3又は図
4)では冷媒検知器28は、冷媒蒸発熱交換器4又は冷
媒凝縮熱交換器3のいずれか一方にのみ設けられるもの
であったが、第五実施例(図5)に示すように両熱交換
器4、3の両方に冷媒検知器28を設け、タンクは両熱
交換器4、3の両方に吸収液を供給する構成とすること
ができる。この時、吸収液は冷媒凝縮熱交換器3を満た
した後に減圧器V2を通って冷媒蒸発熱交換器4を満た
すこととなる。このような構成としても前記実施例とほ
ぼ同等の効果を得ることができる。
【0048】前記第五実施例(図5)においては、タン
ク25からの吸収液はまず冷媒凝縮熱交換器3を満たし
た後に冷媒蒸発熱交換器4を満たすものとしたが、第六
実施例(図6)に示すように逆に冷媒蒸発熱交換器4を
満たした後に冷媒凝縮熱交換器3を満たす構成とするこ
とも可能である。なお、冷媒検知器28は両熱交換器
4、3にそれぞれ設けられる。以上の構成としても前記
実施例とほぼ同等の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、従来技術のように密閉容器によって被うことができ
ない室内機の熱交換器に漏洩箇所が生じても、吸収液を
熱交換器付近に供給することで、冷媒の漏洩を効果的に
防止できる。また水などの吸収剤の散布を必要としな
い。
【0050】請求項2の発明によれば、従来技術のよう
に密閉容器によって被うことができない室外機の熱交換
器に漏洩箇所が生じても、吸収液を熱交換器付近に供給
することで、冷媒の漏洩を効果的に防止できる。また水
などの吸収剤の散布を必要としない。
【0051】請求項3の発明によれば、更に、室内機に
設けられた冷媒検知器と制御装置の働きにより、冷媒の
漏洩を自動的に検知し、吸収液の供給を自動的に行える
ので、漏洩に対し迅速に対処できる。
【0052】請求項4の発明によれば、更に、室外機に
設けられた冷媒検知器と制御装置の働きにより、冷媒の
漏洩を自動的に検知し、吸収液の供給を自動的に行える
ので、漏洩に対し迅速に対処できる。
【0053】請求項5の発明によれば、更に、冷媒の漏
洩が検知された時に熱交換器へ送風を行うことで吸収液
が冷媒を吸収する際の発熱を抑え、発熱による不都合、
例えば内部圧力が高まって吸収液が吹き出してしまうの
を防止できる。
【0054】請求項6の発明によれば、更に、タンク内
の吸収液の量をうまく設定することで内部圧力を大気圧
以下とし、吸収液が圧力によって外部に吹き出してしま
うのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例を示す回路図である。
【図2】この発明の第二実施例を示す回路図である。
【図3】この発明の第三実施例を示す回路図である。
【図4】この発明の第四実施例を示す回路図である。
【図5】この発明の第五実施例を示す回路図である。
【図6】この発明の第六実施例を示す回路図である。
【図7】第一従来例を示す回路図である。
【図8】第二従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 吸収器 2 発生器 3 冷媒凝縮熱交換器 4 冷媒蒸発熱交換器 7 八方弁 21、22 送風器 25 タンク 26、27 開閉弁 28 冷媒検知器
フロントページの続き (72)発明者 田村 智徳 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村山 茂 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有害な又は可燃性の冷媒を用いた冷房装
    置において、室内機の前記冷媒が流通する熱交換器より
    高い所に設けられ冷媒を吸収する吸収液が入ったタンク
    と、タンクの吸収液出口側と前記熱交換器の上部配管と
    を接続する開閉弁と、を備えたことを特徴とする冷房装
    置の安全装置。
  2. 【請求項2】 有害な又は可燃性の冷媒を用いた冷房装
    置において、室外機の前記冷媒が流通する熱交換器より
    高い所に設けられ冷媒を吸収する吸収液が入ったタンク
    と、タンクの吸収液出口側と前記熱交換器の上部配管と
    を接続する開閉弁と、を備えたことを特徴とする冷房装
    置の安全装置。
  3. 【請求項3】 室内機に設けられ漏洩した冷媒を検知す
    る冷媒検知器と、所定濃度を越える冷媒が検知された時
    に開閉弁を開弁させる制御装置と、を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の冷房装置の安全装置。
  4. 【請求項4】 室外機に設けられ漏洩した冷媒を検知す
    る冷媒検知器と、所定濃度を越える冷媒が検知された時
    に開閉弁を開弁させる制御装置と、を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の冷房装置の安全装置。
  5. 【請求項5】 熱交換器への送風を行う送風機と、所定
    濃度を越える冷媒が検知された時に送風機を運転させる
    制御装置と、を備えたことを特徴とする請求項3又は4
    記載の冷房装置の安全装置。
  6. 【請求項6】 タンク内の吸収液の量を、この吸収液が
    開閉弁を通って熱交換器付近に供給され冷媒を吸収した
    後の状態で、大気温度より僅かに高い温度で熱交換器付
    近の圧力が大気圧以下となるように設定したことを特徴
    とする請求項1乃至5記載の冷房装置の安全装置。
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