JPH08205226A - 無線通信システム及び基地局 - Google Patents

無線通信システム及び基地局

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Publication number
JPH08205226A
JPH08205226A JP7006978A JP697895A JPH08205226A JP H08205226 A JPH08205226 A JP H08205226A JP 7006978 A JP7006978 A JP 7006978A JP 697895 A JP697895 A JP 697895A JP H08205226 A JPH08205226 A JP H08205226A
Authority
JP
Japan
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timing
base station
time
transmission
designated
Prior art date
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Application number
JP7006978A
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English (en)
Inventor
Chinatsu Oinuma
千夏 生沼
Tatsuya Onishi
達也 大西
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7006978A priority Critical patent/JPH08205226A/ja
Publication of JPH08205226A publication Critical patent/JPH08205226A/ja
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 論理制御チャネルを基地局から間欠的に送信
するTDMA方式によるディジタル移動通信システムに
おいて、基地局間の論理制御チャネルの干渉を避けるこ
とを目的とする。 【構成】 移動局から論理制御チャネルの干渉検出通知
を受信した基地局は、基地局が送出する論理制御チャネ
ルの間欠送信フレーム番号の履歴情報を保持し、前記履
歴情報を参照して過去に使用していないフレーム番号を
用いて、論理制御チャネルを送信するフレーム番号を変
更することにより、干渉回避動作後に新たに干渉が起こ
ることを防ぎ、確実に論理制御チャネルの干渉を回避す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルコードレス電
話システムの基地局と、基地局制御装置とによって構成
された無線通信システムと、基地局とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、事業所等の同一構内において、T
DMA方式(Time Division Multi
ple Access:時分割多重方法)を利用した無
線通信システムを構築することが注目を浴びつつある。
この無線通信システムは、複数個の自営用の基地局と、
各基地局の配下の複数の携帯型の移動局と、当該基地局
を接続し、当該基地局同士の交換、及び、公衆網を介し
ての通信を行う基地局制御装置とで構成される。
【0003】第二世代コードレス電話システムの基地局
は、上り下りの4チャネルを有するので、4台の移動局
を配下に置くことができる。そのため、基地局制御装置
がこの基地局を4台接続すれば、同一構内において、1
6(=4×4)台の移動局を用いることができる。この
ような無線通信システムでは、基地局の接続台数を増や
すことで、使用可能な移動局の台数を増やすことができ
る。
【0004】一方、狭い構内において多数の基地局を共
存させる場合、各基地局の無線ゾーンが重複するため、
基地局間の制御用チャネルの干渉をどう回避するかが問
題となる。何故ならTDMA方式では、各基地局は、自
局の配下の移動局に発呼を知らせるための情報を、制御
用チャネルを用いて周期的に送信しているからである。
【0005】第2世代コードレス電話システムにおい
て、自営用制御用のキャリアには、キャリア番号12
(1898.450MHz)と、キャリア番号18(1900.250M
Hz)とが割り当てられている。またこれらのキャリア
において、1周期分の制御用のチャネル(論理制御チャ
ネル)は、間欠送信された所定数のスロットによって構
成される。ここでスロットとは、時分割多重された1個
の物理チャネルに対応するビット列の集まりである。
【0006】この同一キャリアのスロットを2以上の基
地局が同じタイミングで間欠送信すると、上記のように
制御チャネルが干渉してしまう。そこで、このような干
渉が発生した場合、基地局は、送信タイミングを変更し
てスロットの間欠送信を行う(例えば、特開平5−68
014号公報)。上記の干渉の発生から干渉の回避まで
の無線通信システムの各基地局の処理を図13の説明図
を参照しながら説明する。図13は、干渉の発生から干
渉の回避までの各基地局の処理を説明するための模式的
な説明図である。
【0007】本図において、基地局は、CS1、CS
2、CS3、CS4と略記している。また、移動局は、
PS1、PS2、PS3、PS4、PS5と略記してい
る。図中の基地局は、それぞれ円の中に描かれている
が、これらの円は、各基地局の無線ゾーンを表してい
る。また、これらの円のうち、網掛けが施された部分
は、各基地局の論理制御チャネルが干渉し得るエリアを
示す。尚本図において、移動局PS1、PS2、PS3
が基地局CS1の無線ゾーン中に描かれているが、これ
は、移動局PS1、PS2、PS3が基地局CS1の配
下にあることを示す。図中の各基地局には、「フレーム
番号24」「フレーム番号36」「フレーム番号5」と
いった文字列が付されているが、これらは送信タイミン
グとして用いたフレーム番号を示す。フレーム番号と
は、間欠送信周期内の先頭から末尾までの各TDMAフ
レームに順に付された番号であり、上記の送信タイミン
グはこのフレーム番号を用いて表される。尚、本図にお
いて、基地局CS1は、フレーム番号24の送信タイミ
ングで間欠送信を行っており、また基地局CS4は、フ
レーム番号36の送信タイミングで間欠送信を行ってい
る。
【0008】今、移動局PS1が矢印y1のように移動
し、基地局CS1、CS2が同一のタイミングで間欠送
信を行っているのを検出して、基地局CS1に干渉を通
知したとする。この通知を受けて、基地局CS1は、図
に示すように、送信タイミングをフレーム番号24から
フレーム番号45に変更する。もし変更後の送信タイミ
ングで干渉が通知されれば、送信タイミングを更に変更
する。同じく、他の基地局CS4も、現在のタイミング
で移動局PS4から干渉が通知されれば、送信タイミン
グを他のフレーム番号に変更する。
【0009】以上のように、各基地局が適宜、送信タイ
ミングを変更することで、各基地局の配置位置を決める
にあたって、各基地局の無線ゾーンを考慮しなくてもよ
くなる。そのため、各基地局の配置位置の自由度が増
す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな干渉回避では、無線ゾーンの重複部分が多い場合、
干渉回避が繰り返し行われてしまうといった問題点があ
った。上記説明において、移動局PS4からの干渉通知
時に、基地局CS4が、間欠送信の送信タイミングをフ
レーム番号45に変更したとする。この変更の後、移動
局PS3が矢印y2のように、重複エリアに移動して干
渉を検知すると、基地局CS1は、再度、送信タイミン
グを変更しなければならない。
【0011】一方、移動局PS5が矢印y3に示すよう
に移動し、基地局CS2に干渉を通知すると、基地局C
S2は送信タイミングを変更する。基地局CS2の変更
後の送信タイミングが基地局CS1のものと同じである
と、重複部分に位置する移動局PS1によって、基地局
CS1に干渉が通知され、基地局CS1は再々度送信タ
イミングを変更する。以上のように、各基地局の無線ゾ
ーンが相互に重なり合っていると、各基地局は、タイミ
ング変更を繰り返さねばならない。このような重複部分
がなくなるように、各基地局を配置することも考えられ
るが、これは、構内の各位置の電界強度を測定する必要
があり、非常に困難なものである。また、基地局間の間
隔を開け過ぎて、何れの基地局の配下にもならない無線
ゾーンを空白域を作成しかねない。このような空白域が
生じれば、各移動局の通信ハンドオーバー(自身の位置
が移動するにつれ、基地局を切り換えてゆく機能)に支
障をきたしてしまう。
【0012】本発明の第1の目的は、上記問題点に鑑
み、干渉発生を伴わないように基地局間の干渉回避を行
え、各基地局の設置位置の自由度が高い無線通信システ
ムを提供することである。本発明の第2の目的は、上記
問題点に鑑み、干渉発生の頻度をより少なくすることが
できる基地局を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1の無線通信システムは、TDMAフレ
ームの所定数倍の間欠送信周期で間欠送信された複数個
の制御用物理スロットからなる論理制御チャネルを用い
て無線通信を行う複数の基地局と、当該複数の基地局を
接続し、各基地局を制御する基地局制御装置とからなる
無線通信システムであって、基地局は、計時を行う基地
局側計時手段と、基地局制御装置から指定された送信タ
イミングと、基地局側計時手段の計時値とに基づいて、
移動局に制御用物理スロットを順次間欠送信する間欠送
信手段と、移動局から論理制御チャネルが干渉している
ことが通知されると基地局制御装置に干渉したことを通
知する通知手段と、を備え、基地局制御装置は、指定可
能な全ての送信タイミングと、当該送信タイミングのう
ち、配下の基地局に指定したものを記憶するタイミング
情報記憶手段と、移動局における干渉が基地局から通知
されると、タイミング情報記憶手段を参照して、配下の
何れの基地局にも指定されていない送信タイミングを通
知元の基地局の間欠送信手段に指定する制御手段と、を
備えることを特徴としている。
【0014】また、請求項2の無線通信システムは、間
欠送信手段は、基地局側計時手段の計時結果が指定され
た送信タイミングになったら次順の制御用物理スロット
を送信する第1の送信手段と、当該制御用物理スロット
の送信後、間欠送信周期が計時される毎に、当該次順の
制御用物理スロットを送信する第2の送信手段と、を備
えることを特徴としている。
【0015】また、請求項3の無線通信システムは、基
地局制御装置は、計時を行う制御側計時手段を備え、タ
イミング情報記憶手段は、干渉通知時に通知元の基地局
に指定した全ての送信タイミングと、当該指定時の制御
側計時手段の計時時刻である指定時刻とを対応づけたテ
ーブルを記憶し、制御手段は、干渉が通知されると、現
在時刻までに全ての基地局の間欠送信タイミングがどれ
だけずれたかを示すずれ幅を、テーブル中の指定時刻か
ら制御側計時手段によって計時された現在時刻までの時
間差と、基地局側計時手段または制御側計時手段の単位
時間当たりの最大誤差とに基づいて予想する最大ずれ幅
予想手段と、当該テーブルの送信タイミングの前後の当
該ずれ幅によって占められるタイミング域を禁止タイミ
ング域と決定する禁止タイミング域決定手段と、間欠送
信に指定可能な送信タイミングのうち、禁止タイミング
域以外のものを指定する指定手段とを備えることを特徴
としている。
【0016】また、請求項4の無線通信システムは、最
大ずれ幅予想手段は、配下の基地局の間欠送信タイミン
グのずれ幅Rを、以下の式によって予想する R=(T−T0)×2P/S+1 P:基地局計時手段又は制御側計時手段の最大誤差 T:制御側計時手段によって計時された現在時刻 T0:テーブル中の指定時刻 S:TDMAフレームの時間幅 ことを特徴としている。
【0017】また、請求項5の無線通信システムは、制
御手段は更に、基地局からの干渉通知を受け取る通知受
け取り手段と、当該干渉通知に対して指定手段によって
送信タイミングが指定されると、制御側計時手段の計時
値と、指定された送信タイミングとを対応づけて、タイ
ミング情報記憶手段が記憶するテーブルに書き込む書き
込み手段とを備えることを特徴としている。
【0018】また、請求項6の無線通信システムは、基
地局制御装置は更に、禁止タイミング域決定手段によっ
て決定された禁止タイミング域に全ての送信タイミング
が含まれるか否かを判定する判定手段と、決定されたこ
とが判定されると、テーブル内の送信タイミングのう
ち、対応づけられている指定時刻が古い所定数のものを
選択し、選択した指定時刻と、当該時刻に対応づけられ
ている送信タイミングとを消去する消去手段と、消去手
段による消去が行われると、最大ずれ幅予想手段に最大
ずれ幅を予想させるよう制御する禁止タイミング域決定
制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0019】また、請求項7の無線通信システムは、タ
イミング情報記憶手段は、干渉通知時に通知元の基地局
に指定した全ての送信タイミングと、当該指定時の制御
側計時手段の計時時刻である指定時刻とを対応づけたテ
ーブルを記憶し、制御手段は、干渉が通知されると、配
下の基地局に指定した送信タイミングの前後の所定幅に
よって占められるタイミング域を禁止タイミング域とす
る禁止タイミング域決定手段と、間欠送信に指定可能な
送信タイミングのうち、禁止タイミング域以外のものを
指定する指定手段とを備えることを特徴としている。
【0020】また、上記第2の目的を達成するために請
求項8の基地局は、TDMAフレームの所定数倍の間欠
送信周期で間欠送信された複数個の制御用物理スロット
からなる論理制御チャネルを用いて無線通信を行う基地
局であって、計時を行う計時手段と、指定された送信タ
イミングと、計時手段の計時値とに基づいて、移動局に
制御用物理スロットを順次間欠送信する間欠送信手段
と、指定可能な全ての送信タイミングと、当該送信タイ
ミングのうち、自局が既に指定したものとを記憶するタ
イミング情報記憶手段と、干渉が移動局から通知される
と、タイミング情報記憶手段を参照して、未だ指定して
いない送信タイミングを間欠送信手段に指定する制御手
段と、を備えることを特徴としている。
【0021】また、請求項9の基地局は、基地局側計時
手段の計時結果が指定された送信タイミングになったら
次順の制御用物理スロットを送信する第1の送信手段
と、当該制御用物理スロットの送信後、間欠送信周期が
計時される毎に、当該次順の制御用物理スロットを送信
する第2の送信手段とを備えることを特徴としている。
【0022】また、請求項10の基地局は、前記タイミ
ング情報記憶手段は、干渉通知時に間欠送信手段に指定
した全ての送信タイミングと、当該指定時の基地局側計
時手段の計時時刻である指定時刻とを対応づけたテーブ
ルを記憶し、制御手段は、干渉が通知されると、現在時
刻までに同一構内の他の基地局の間欠送信タイミングが
どれだけずれたかを示すずれ幅を、テーブル中の指定時
刻から計時手段によって計時された現在時刻までの時間
差と、計時手段の単位時間当たりの最大誤差とに基づい
て予想する最大ずれ幅予想手段と、当該テーブルの送信
タイミングの前後の当該ずれ幅によって占められるタイ
ミング域を禁止タイミング域と決定する禁止タイミング
域決定手段と、間欠送信に指定可能な送信タイミングの
うち、禁止タイミング域以外のものを指定する指定手段
とを備えることを特徴としている。
【0023】また、請求項11の基地局は、最大ずれ幅
予想手段は、各基地局の間欠送信タイミングのずれ幅R
を、以下の式によって予想する R=(T−T0)×2P/S+1 P:計時手段の最大誤差 T:計時手段によって計時された現在時刻 T0:テーブル中の指定時刻 S:TDMAフレームの時間幅 ことを特徴としている。
【0024】また、請求項12の基地局は、基地局は更
に、移動局からの干渉通知を受け取る通知受け取り手段
と、当該干渉通知に対して指定手段によって送信タイミ
ングが指定されると、制御側計時手段の計時値と、指定
された送信タイミングとを対応づけて、タイミング情報
記憶手段が記憶するテーブルに書き込む書き込み手段と
を備えることを特徴としている。
【0025】また、請求項13の基地局は、基地局は更
に、禁止タイミング域決定手段によって決定された禁止
タイミング域に全ての送信タイミングが含まれるか否か
を判定する判定手段と、決定されたことが判定される
と、テーブル内の送信タイミングのうち、対応づけられ
ている指定時刻が古い所定数のものを選択し、選択した
指定時刻と、当該時刻に対応づけられている送信タイミ
ングとを消去する消去手段と、消去手段による消去が行
われると、最大ずれ幅予想手段に最大ずれ幅を予想させ
るよう制御する禁止タイミング域決定制御手段と、を備
えることを特徴としている。
【0026】また、請求項14の基地局は、タイミング
情報記憶手段は、干渉通知時に間欠送信手段に指定した
全ての送信タイミングと、当該指定時の計時手段の計時
時刻である指定時刻とを対応づけたテーブルを記憶し、
制御手段は、干渉が通知されると、間欠送信手段に指定
した送信タイミングの前後の所定幅によって占められる
タイミング域を禁止タイミング域とする禁止タイミング
域決定手段と、間欠送信に指定可能な送信タイミングの
うち、禁止タイミング域以外の送信タイミングを指定す
る指定手段とを備えることを特徴としている。
【0027】
【作用】請求項1によれば、基地局側計時手段によって
常時計時が行われている。一方、基地局側計時手段の計
時値と、基地局制御装置から指定された送信タイミング
とに基づいて、間欠送信手段によって移動局に制御用物
理スロットが順次間欠送信されている。移動局から論理
制御チャネルが干渉していることが通知されると、通知
手段によって基地局制御装置に干渉したことが通知され
る。
【0028】移動局における干渉が基地局から通知され
ると、制御手段によってタイミング情報記憶手段が参照
され、配下の何れの基地局にも指定されていない送信タ
イミングが通知元の基地局の間欠送信手段に指定され
る。タイミング情報記憶手段には、指定可能な全ての送
信タイミングと、当該送信タイミングのうち、配下の基
地局に指定したものが記憶されているので、通知元の基
地局は、配下の何れの基地局にも指定されていない送信
タイミングで間欠送信を行う。このように配下の基地局
にも指定されていない送信タイミングで間欠送信を行う
と、通知元の基地局は、新たな干渉発生を伴わずに干渉
回避が行える。そのため、無線ゾーンの重複部分があっ
ても、各基地局の干渉回避が繰り返して行われることは
ない。
【0029】また、請求項2によれば、基地局側計時手
段の計時結果が指定された送信タイミングになったら、
第1の送信手段によって次順の制御用物理スロットが送
信される。当該制御用物理スロットの送信後、間欠送信
周期が計時される毎に、第2の送信手段によって当該次
順の制御用物理スロットが送信される。第2の送信手段
が間欠送信を繰り返すことで、配下の移動局に各種制御
用のデータが滞り無く行き渡る。
【0030】また、請求項3によれば、制御側計時手段
によって計時が行われている。一方、タイミング情報記
憶手段には、干渉通知時に通知元の基地局に指定した全
ての送信タイミングと、当該指定時の制御側計時手段の
計時時刻である指定時刻とを対応づけたテーブルが記憶
されている。この状態で干渉が通知されると、現在時刻
までに全ての基地局の間欠送信タイミングがどれだけず
れたかが示すずれ幅が、最大ずれ幅予想手段によって予
想される。このずれ幅は、テーブル中の指定時刻から制
御側計時手段によって計時された現在時刻までの時間差
と、基地局側計時手段または制御側計時手段の単位時間
当たりの最大誤差とに基づいているので、指定時から現
在までの間に、送信タイミングがどれだけずれたかが反
映されている。
【0031】このような予想が行われると、当該テーブ
ルの送信タイミングの前後の当該ずれ幅によって占めら
れるタイミング域が禁止タイミング域決定手段によって
禁止タイミング域と決定される。禁止タイミング域が決
定されると、間欠送信に指定可能な送信タイミングのう
ち、禁止タイミング域以外のものが指定手段によって指
定される。
【0032】また、請求項4によれば、最大ずれ幅予想
手段は、配下の基地局の間欠送信タイミングのずれ幅R
が、制御側計時手段によって計時された現在時刻Tから
テーブル中の指定時刻T0を引き、それに基地局計時手
段又は制御側計時手段の最大誤差Pの2倍値をかけ、そ
れにTDMAフレームの時間幅を割って算出される。
【0033】また、請求項5によれば、基地局からの干
渉通知が通知受け取り手段によって受け取られる。当該
干渉通知に対して指定手段によって送信タイミングが指
定されると、書き込み手段によって制御側計時手段の計
時値と、指定された送信タイミングとが対応ずられて、
テーブルに書き込まれる。
【0034】また、請求項6によれば、禁止タイミング
域決定手段によって決定された禁止タイミング域に全て
の送信タイミングが含まれたかが判定手段によって判定
される。全ての送信タイミングが決定されたことが判定
されると、消去手段によってテーブル内の送信タイミン
グのうち、対応づけられている指定時刻が古い所定数の
ものが選択され、選択された指定時刻と当該時刻に対応
づけられている送信タイミングとが消去される。
【0035】消去手段による消去が行われると、禁止タ
イミング域決定制御手段によって最大ずれ幅予想手段に
最大ずれ幅が予想されるよう制御される。また、請求項
7によれば、タイミング情報記憶手段には、干渉通知時
に通知元の基地局に指定した全ての送信タイミングと、
当該指定時の制御側計時手段の計時時刻である指定時刻
とを対応づけたテーブルが記憶されている。
【0036】干渉が通知されると、禁止タイミング域決
定手段によって、配下の基地局に指定した送信タイミン
グの前後の所定幅によって占められるタイミング域が禁
止タイミング域とされる。このようにして、禁止タイミ
ング域が決定されると、間欠送信に指定可能な送信タイ
ミングのうち、指定手段によって、禁止タイミング域以
外のものが指定される。
【0037】請求項8の基地局によれば、計時手段によ
って常時計時が行われており、計時手段の計時値と、指
定された送信タイミングとに基づいて、間欠送信手段に
よって移動局に制御用物理スロットが順次間欠送信され
る。一方、タイミング情報記憶手段には、指定可能な全
ての送信タイミングと、当該送信タイミングのうち、自
局が既に指定したものとが記憶されている。
【0038】干渉が移動局から通知されると、タイミン
グ情報記憶手段が参照され、制御手段によって未だ指定
していない送信タイミングが間欠送信手段に指定され
る。タイミング情報記憶手段に記憶されている送信タイ
ミングは、同一構内の他局との干渉があったため、その
指定をとりやめたものである。そのため、これらの送信
タイミングは、同一構内の他局によって指定されている
可能性が高い。故に、タイミング情報記憶手段に記憶さ
れていない送信タイミングを間欠送信手段に指定すれ
ば、無線ゾーンの重複部分があっても、各基地局との干
渉の可能性を大きく低減できる。
【0039】また、請求項9によれば、基地局側計時手
段の計時結果が指定された送信タイミングになったら、
第1の送信手段によって次順の制御用物理スロットが送
信される。当該制御用物理スロットの送信後、間欠送信
周期が計時される毎に、第2の送信手段によって、当該
次順の制御用物理スロットが送信される。第2の送信手
段が間欠送信を繰り返すことで、配下の移動局に各種制
御用のデータが滞り無く行き渡る。
【0040】また、請求項10によれば、前記タイミン
グ情報記憶手段には、干渉通知時に間欠送信手段に指定
した全ての送信タイミングと、当該指定時の基地局側計
時手段の計時時刻である指定時刻とを対応づけたテーブ
ルが記憶されている。一方、干渉が通知されると、最大
ずれ幅予想手段によって、現在時刻までに同一構内の他
の基地局の間欠送信タイミングがどれだけずれたかが示
すずれ幅が予想される。このずれ幅は、テーブル中の指
定時刻から計時手段によって計時された現在時刻までの
時間差と計時手段の単位時間当たりの最大誤差とに基づ
いてるため、指定時から現在までの間に、送信タイミン
グがどれだけずれたかが反映されている。最大ずれ幅が
予想されると、当該テーブルの送信タイミングの前後の
当該ずれ幅によって占められるタイミング域が、禁止タ
イミング域決定手段によって禁止タイミング域と決定さ
れる。禁止タイミング域が決定されると、間欠送信に指
定可能な送信タイミングのうち、禁止タイミング域以外
のものが指定手段によって指定される。
【0041】また、請求項11によれば、最大ずれ幅予
想手段は、配下の基地局の間欠送信タイミングのずれ幅
Rが、制御側計時手段によって計時された現在時刻Tか
らテーブル中の指定時刻T0を引き、それに基地局計時
手段又は制御側計時手段の最大誤差Pの2倍値をかけ、
それにTDMAフレームの時間幅を割って算出される。
【0042】また、請求項12によれば、通知受け取り
手段によって移動局からの干渉通知が受け取られる。当
該干渉通知に対して指定手段によって送信タイミングが
指定されると、書き込み手段によって制御側計時手段の
計時値によって指定された送信タイミングとが対応づけ
られて、タイミング情報記憶手段が記憶されるテーブル
に書き込まれる。
【0043】また、請求項13によれば、禁止タイミン
グ域決定手段によって決定された禁止タイミング域に全
ての送信タイミングが含まれるか否かが判定手段によっ
て判定される。決定されたことが判定されると、消去手
段によって、テーブル内の送信タイミングのうち、対応
づけられている指定時刻が古い所定数のものが選択さ
れ、選択された指定時刻と、当該時刻に対応づけられて
いる送信タイミングとが消去される。
【0044】消去手段による消去が行われると、最大ず
れ幅予想手段に最大ずれ幅を予想させるよう、禁止タイ
ミング域決定制御手段によって制御される。また、請求
項14によれば、タイミング情報記憶手段には干渉通知
時に間欠送信手段に指定した全ての送信タイミングと、
当該指定時の計時手段の計時時刻である指定時刻とを対
応づけたテーブルが記憶されている。干渉が通知される
と、禁止タイミング域決定手段によって間欠送信手段に
指定した送信タイミングの前後の所定幅によって占めら
れるタイミング域が禁止タイミング域とされる。このよ
うにして禁止タイミング域が決定されると、間欠送信に
指定可能な送信タイミングのうち、指定手段によって、
禁止タイミング域以外の送信タイミングが指定される。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。 <論理制御チャネルのフレーム構成>一周期分の下り論
理制御チャネルは、間欠送信されたm個の制御用物理ス
ロットによって構成される(下り論理制御チャネルの周
期は、LCCHスーパーフレームと称される。)。また
間欠送信の周期はn×TDMAフレームと表される。
【0046】図1は、TDMAフレームと、下り論理制
御チャネルのLCCHスーパーフレームとの対応を示す
説明図である。本図において、内部に数値(1、2、
3、4、1、2、3、4)が書かれた4角形は、TDM
Aフレームにおける、制御用物理スロットの間欠送信に
用いられるタイミングを表している。本図の4角形には
1〜4の数値が順に付されているが、これは上り下り用
のスロット単位の送信タイミングが、4スロット分ず
つ、交互に表れることを示している。
【0047】また本図では、「1」の数値が付された4
角形から伸びた矢線が下り論理制御チャネルを構成する
1つの制御用物理スロットに至っている。これは間欠送
信のタイミングに、TDMAフレーム内の1つ目の制御
用物理スロットの送信タイミングを用いることを表して
いる。図2は、下り論理制御チャネルの制御用物理スロ
ットの間欠送信に使用し得るフレーム単位のタイミング
を示した図である。先に述べたように、間欠送信周期は
n個(第2世代デジタルコードレス電話システムの標準
規格RCR−STD28においてnは48である。)の
TDMAフレームで構成されるから、制御用物理スロッ
トの間欠送信に、48個のフレーム単位のタイミングを
選択することができる。
【0048】本図において網掛けを施した4角形は間欠
送信に使用されたタイミングを示している。また、間欠
送信周期を構成する各TDMAフレームに、「フレーム
番号1」、「フレーム番号2」、「フレーム番号3」・
・・といったフレーム番号が付されている。この「フレ
ーム番号1」が付されたタイミングは、間欠送信周期に
おける一つ目のタイミングを示し、「フレーム番号2」
が付されたタイミングは、間欠送信周期における二つ目
のタイミングを示す。「フレーム番号3」が付されたタ
イミングは、間欠送信周期における三つ目のタイミング
を示す。論理制御チャネルは48個のTDMAフレーム
で構成されるから、上記のように、基地局は、制御用物
理スロットの間欠送信に、48個の送信タイミングのう
ち、何れかの送信タイミングを選択することができる。
【0049】尚、論理制御チャネルを間欠送信する周期
に含まれるフレーム数の最大数は、最大フレーム番号と
称される。 <無線通信システムの構成>図3は、本発明の第1実施
例における無線通信システムの構成図である。この無線
通信システムは、狭い構内に構築されたものであり、各
基地局の無線ゾーンが重複し合っている。この無線通信
システムは、図3に示すように、基地局110〜140
と、移動局210〜250と、基地局制御装置300と
で構成される。
【0050】図3において、基地局110の無線ゾーン
a10内には3つの移動局210〜230が配置され、
基地局120の無線ゾーンa20内には2つの移動局2
40〜250が配置されている。基地局110、12
0、130、140は、基地局制御装置300に接続さ
れ、移動局210〜250と無線通信を行い、また基地
局制御装置及び通信網400を介して、通信網400上
の他局と通信を行う。更に移動局210〜250から干
渉が通知されると、干渉があったことを基地局制御装置
300に通知する。
【0051】移動局210〜250は、デジタルコード
レス電話器であり、基地局110〜140、基地局制御
装置300、及び通信網400を介して無線通話を行
う。また、下り論理制御チャネルの干渉を検出すると、
下り論理制御チャネルが干渉したことを基地局110〜
140に通知する。基地局制御装置300は、構内交換
電話(PBX)であり、通信網400と、基地局110
〜140とを接続する。また、基地局110〜140か
ら干渉通知を受けると、フレーム番号を選択し、選択し
たフレーム番号を通知元の基地局に指定して、次順の制
御用物理スロットの送信タイミングを、当該フレーム番
号分だけずらすよう制御する。
【0052】また図3において、基地局110から、移
動局210〜230、基地局120から移動局240〜
250に向けて実線の矢線が伸びているが、この矢線
は、基地局から移動局への下りの論理制御チャネルを示
している。本図において、移動局210〜230から基
地局110、移動局240〜250から基地局120に
向けて破線の矢線が伸びているが、この矢線は、基地局
から移動局への上りの論理制御チャネルを示している。
【0053】<各基地局の構成>図4は、本発明の第1
実施例に係る基地局110〜140の構成を示す構成図
である。基地局110〜140は、図4に示すように、
PLL周波数シンセサイザ1と、信号入力部2と、復調
器3と、受信系TDMA処理部4と、交換スイッチ5
と、基地局側計時部6と、送信系TDMA処理部7と、
変調器8と、送信部9と、RAM10と、入出力部11
と、基地局側制御部12とで構成される。
【0054】PLL周波数シンセサイザ1は、基地局側
制御部12の制御によって駆動され、信号発振を行う。
信号入力部2は、アンテナからの入力信号中から高周波
信号だけを通過させ、増幅して出力するRFフィルタ・
RFアンプと、PLL周波数シンセサイザ1の発振信号
を受けて基準クロック信号を作り出す同調用VCO−R
Xと、基準クロック信号とRFフィルタ・RFアンプか
ら出力されたRF信号とをミキシングする第1MIX回
路と、ミキシングされた信号から第1中間周波数信号を
生成する第1IFフィルタ・IFアンプと、VCO−I
Fが発生する一定のクロック信号と前記第1中間周波数
信号とを再度ミキシングする第2MIX回路と、ミキシ
ングされた信号を通過させ、増幅して、第2中間周波数
信号を生成する第2IFフィルタ・IFアンプとからな
る。
【0055】復調器3は、第2中間周波数信号を、π/
4シフト4相QPSKを用いて復調する。受信系TDM
A処理部4は、復調された信号にTDMA処理を行い、
復調された信号中の情報(受信系の情報)を出力する。
交換スイッチ5は、基地局側制御部12の制御に基づ
き、基地局制御装置300を介して通信網400から入
力される情報(回線系の情報)を交換して、送信系TD
MA処理部7に出力し、受信系TDMA処理部4から出
力された受信系の情報を交換して、基地局制御装置30
0及び送信系TDMA処理部7に出力する。
【0056】基地局側計時部6は計時を行う。尚、基地
局側計時部6が行う計時には、所定の計時誤差が存在
し、本実施例ではこの計時誤差を1秒当たり5ppmとす
る。尚、この5ppmは、RCR−STD28に準拠した
値である。送信系TDMA処理部7は、受信系の情報、
及び、回線系の情報を含めた各種情報を制御用物理スロ
ットに時分割多重し、多重化した制御用物理スロット
を、基地局側計時部6が間欠送信周期(5×48ms)を
計時する毎に変調器8に出力する。また、基地局側制御
部12によってフレーム番号Fが指示されると、基地局
側計時部6がTDMAフレームのF倍(5×Fms)を計
時するのを待ち、5×Fmsの計時後に、多重化した制御
用物理スロットを変調器8に出力する。
【0057】変調器8は、RAM10内にテーブル状に
記憶されている各種情報を用いて、基地局側制御部12
のコントロールにより、メッセージなどの情報について
のコード変換や誤り訂正などを行い、多重化された制御
用物理スロットをπ/4シフト4相QPSK変調する。
送信部9は、PLL周波数シンセサイザ1の発振信号を
受けて基準クロック信号を作り出すVCO−TXと、変
調された信号とVCO−TXからのクロック信号とのミ
キシングを行うMIX回路と、ミキシングされた信号か
ら、必要な周波数成分だけを取り出して増幅し、アンテ
ナに出力するRFフィルタ・RFアンプとからなる。
【0058】RAM10は、上記の変復調のための各種
情報をテーブル状に記憶する。入出力部11は、キーの
押下による送信先の識別子の入力、及び、テンキー入力
を受け付け、キーの押下によるオンフック、オフフック
を検出するキー部25と、液晶、LED等を用いて表示
を行う表示部24とからなる。基地局側制御部12は、
基地局の処理制御を行う。この処理制御には、PLL周
波数シンセサイザ1を駆動する駆動処理と、後述する図
9のフロ−チャ−トに示す干渉時の制御がある。
【0059】<基地局制御装置300の構成>基地局制
御装置300の構成を図5に示す。図5は、基地局制御
装置300の構成を示す図である。基地局制御装置30
0は、交換スイッチ52と、網i/f部53と、制御側
計時部54と、RAM55と、禁止タイミング域算出部
56と、制御装置側制御部57とで構成される。
【0060】交換スイッチ52は、基地局間の交換及び
回線系の情報、及び、受信系の情報の出力先の切り換え
を行う。網i/f部53は、通信網400に対するイン
ターフェイスである。制御側計時部54は計時を行う。
尚、基地局側計時部6と同様、所定の計時誤差が存在
し、本実施例ではこの計時誤差を5ppmとする。
【0061】RAM55は、履歴テーブルを記憶する。
履歴テーブルの一例を図6に示す。履歴テーブルとは、
図6に示すように、フレーム番号のうち、配下の基地局
に指定したものと、当該出力時の制御側計時部54の計
時時刻である指定時刻とを対応づけたテーブルである。
また履歴テーブルは、指定時刻と、間欠送信フレーム番
号と、基地局の識別番号とを一対のレコードにしてい
る。
【0062】図6において、フレーム番号「47」の右
隣に「10:20’30”」が並べられ、またその右隣
に「5」が並べられているが、これは、フレーム番号
「47」を指定した際の、制御側計時部54の計時時刻
が「10:20’30”」であり、その指定を行った基
地局が、識別子「5」の基地局であることを示してい
る。
【0063】フレーム番号「3」の右隣に「8:09’
43”」が並べられ、またその右隣に「5」が並べられ
ているが、これは、フレーム番号「3」を指定した際
の、制御側計時部54の計時時刻が「8:09’4
3”」であり、その指定を行った基地局が、識別子
「6」の基地局であることを示している。禁止タイミン
グ域算出部56は、禁止タイミングを算出する。禁止タ
イミング域とは、配下の基地局が使用している可能性の
あるタイミング域であり、禁止タイミング域は、以下に
示す{数式1}によって表される。 {数式1} フレームF−ずれ幅R ≦禁止タイミング域≦ フレー
ムF+ずれ幅R ※R=(T−T0)×2P/S+1 T:制御側計時部54の現在の計時時刻 T0:履歴テーブル中の指定時刻 F:指定時刻T0に対応したフレーム番号 S:1フレームの送出時間間隔 P:基地局側計時部6又は制御側計時部54の計時誤差
(5ppm) 尚上記数式において、(T−T0)に2Pが掛け合わさ
れているのは、基地局制御装置の制御側計時部54の計
時誤差と、配下の基地局の計時部の計時誤差とが最大に
ずれている場合を考慮したためである。
【0064】上記の禁止タイミング域が、指定時刻の古
さによってどう増減するかを、図7に示す説明図を参照
しながら説明する。図中の黒く塗り潰された4角形は履
歴テーブルに記されているフレーム番号を示し、斜線を
施した4角形は禁止タイミング域となるフレーム番号を
示している。
【0065】図7(a)は、(T−T0)が大きくなっ
た場合の禁止タイミング域を示し、図7(b)は(T−
T0)が小さくなった場合の禁止タイミング域を示す。
更に図7(c)は(T−T0)が0の場合の禁止タイミ
ング域を示す。以上の図を参照すると、(T−T0)が
大きくなるほど、即ち、指定時刻が古くなるほど禁止タ
イミング域は広く、(T−T0)が小さくなるほど禁止
タイミング域は狭くなることがわかる。
【0066】制御装置側制御部57は、基地局制御装置
300の各種制御を行う。以上のように構成された基地
局110及び基地局制御装置300が如何に干渉回避を
行うかを、図8〜図10に示すフロ−チャ−トを参照し
ながら説明を行う。 <各移動局の干渉検出処理>移動局210〜250の干
渉検出処理を図8のフロ−チャ−トを参照しながら説明
を行う。
【0067】基地局110の配下にある移動局210
は、自局宛の呼出情報の待ち受けのため、図3に実線の
矢線で示した下り論理制御チャネルを構成する制御用物
理スロットを常時受信している。また受信した制御用物
理スロットのうち、スロットエラーがあった制御用物理
スロットの数を計数している(ステップP1)。スロッ
トエラーとは、制御用物理スロット中のユニークワード
の不検出又はCRCエラーのことであり、これらのエラ
ーが生じた制御用物理スロット数が所定数以上であると
(ステップP2)、移動局210は、図3の破線の矢印
で示した上り論理制御チャネルによって、基地局110
に干渉を通知する(ステップP3)。
【0068】<干渉検出時の基地局の処理>基地局11
0〜140の干渉発生時の処理を図9のフロ−チャ−ト
を参照しながら説明を行う。基地局110の基地局側制
御部12は、信号入力部2、復調器3を介して、受信系
TDMA処理部4に入力されてくる信号の内容を参照
し、干渉検出が配下の移動局210〜230から通知さ
れたかを監視している(ステップC1)。ここで、移動
局210によって、干渉が通知されると、交換スイッチ
5の出力先を、送信系TDMA処理部7から基地局制御
装置300に切り換え、干渉発生を基地局制御装置30
0に通知する(ステップC3)。
【0069】<干渉検出時の基地局制御装置の処理>基
地局制御装置300の干渉通知時の処理を図10のフロ
−チャ−トを参照しながら説明を行う。基地局制御装置
300の制御装置側制御部57は、何れかの基地局から
干渉が通知されたかを監視している(ステップS1)。
基地局110からの干渉が通知されると、制御装置側制
御部57は、禁止タイミング域算出部56に禁止タイミ
ング域を算出させる(ステップS2)。ここで、履歴テ
ーブルの内容が図6に示したものであり、指定時刻
『0:03’30”』によって、殆どのフレーム番号が
禁止タイミング域になったとする。制御装置側制御部5
7は、全てのフレーム番号が禁止タイミング域になった
ことを判定し(ステップS9)、履歴テーブル内のレコ
ードのうち、指定時刻が古い所定数のもの、即ち、フレ
ーム番号『39』、指定時刻『0:03’30”』、基
地局『5』からなるレコードを消去する(ステップS
4)。消去後(ステップS4)、制御装置側制御部57
は再度、禁止タイミング域算出部56に禁止タイミング
域の算出を行わせる(ステップS2)。
【0070】禁止タイミング域が算出され、算出結果に
空きのフレーム番号があると(ステップS9)、制御装
置側制御部57は、フレーム番号をランダムに選択し
(ステップS5)、選択したフレーム番号が禁止タイミ
ング域かを判定する(ステップS6)。もし禁止タイミ
ング域ならば(ステップS6)、フレーム番号の選択を
繰り返し、禁止タイミング域に該当しないフレーム番号
を探し出す(ステップS5、S6)。禁止タイミング域
は、これまでに指定した送信タイミングと、当該指定時
から現在時刻までの経過時間と、送信基地局と基地局制
御装置の計時誤差2Pとに基づいて算出されるため、こ
の禁止タイミング域に当てはまらないフレーム番号を選
び出せれば、同一構内において干渉が発生し得る恐れの
ある送信タイミングを全て除外することができる。尚、
上記のような繰り返しの末、フレーム番号33が探し出
されたとする。探し出された後、制御装置側制御部57
は、選択したフレーム番号を通知元の基地局である基地
局110に出力し(ステップS7)、また選択したフレ
ーム番号を、選択したフレーム番号『33』と、選択時
の計時部の計時値と、出力先の基地局の識別子とを1対
のレコードにして履歴テーブルに書き込む。このような
書き込みが行われると、以降の干渉回避には、フレーム
番号33を中心とした禁止タイミング域は、指定から外
されるようになる(ステップS8)。
【0071】通知元の基地局の基地局側制御部12は、
基地局制御装置の制御装置側制御部57からのフレーム
番号(33)を受け取り、受け取ったフレーム番号を、
送信系TDMA処理部7に出力し、制御用物理制御用物
理スロットの間欠送信のタイミングを送信系TDMA処
理部7に取得したフレーム番号分だけずらさせる(図9
のステップC5)。
【0072】送信系TDMA処理部7は、フレーム番号
を受け取って、基地局側計時部6がTDMAフレームの
33倍(5×33ms)を計時するのを待つ。5×33ms
が計時されると、多重化した制御用物理スロットを変調
器8に出力する。当該制御用物理スロットは、変調器
8、送信部9を介して配下の移動局210〜230に送
信される。
【0073】以上のように第1の実施例によれば、基地
局制御装置に各基地局の履歴情報を持たせ、基地局制御
装置に何れの基地局において使用され得ないフレーム番
号を選択させるので、各基地局は干渉発生を伴わずに干
渉回避が行える。そのため、干渉の発生頻度を低減する
ことできる。 (第2実施例)第2実施例では、無線通信システムで使
用される各基地局が履歴テーブルを持ち、また、各基地
局が間欠送信のための送信タイミングを選択する。
【0074】そのため、第2実施例では、各基地局のR
AM10に履歴テーブルが記憶されており、図4に示し
た構成に、禁止タイミング域算出部56が備えられてい
る。第2実施例の履歴テーブルの一例を図11に示す。
図11に示すように、第2実施例に係る履歴テーブル
は、自局が既に送信タイミングに使用したフレーム番号
と、当該使用時の基地局側計時部6の計時時刻とからな
る。このように、自局が使用したフレーム番号を履歴テ
ーブルに記述しているため、第2実施例の履歴テーブル
には、基地局の識別子が省かれている。
【0075】この履歴テーブル中の、前回、前々回に指
定したフレーム番号、及び、それ以前に使用したフレー
ム番号は、同一構内の他局との干渉があったため、その
使用をとりやめたものである。そのため、これらのフレ
ーム番号と、その近傍は、同一構内の他局によって使用
されている可能性が高い。故に、履歴テーブル中のフレ
ーム番号から禁止タイミング域を求め、当該タイミング
域に含まれないフレーム番号を指定すれば、他局との干
渉の可能性をより低くすることができる。
【0076】第2実施例に係る基地局の基地局側制御部
12のフロ−チャ−トを図12に示す。本フロ−チャ−
トは、上記のような、自局内の履歴テーブルの内容に基
づいて、フレーム番号を選択するようにしている。以
降、本フロ−チャ−トを参照しながら、第2実施例に係
る基地局側制御部12の処理内容を説明する。尚、第1
実施例と類似する部分については説明を省略し、異なる
点のみについて説明する。図8のフロ−チャ−トに示さ
れた干渉検出によって、移動局210が干渉を検出し、
それを基地局110に通知したものとする。
【0077】基地局110の基地局側制御部12は、配
下の移動局210〜230の何れかから干渉が通知され
たかを監視している(図12のステップS1)。移動局
210からの干渉が通知されると、基地局側制御部12
は、自局内の禁止タイミング域算出部56に禁止タイミ
ング域を算出させる(ステップS2)。ここで、履歴テ
ーブルの内容が図11に示したものであり、指定時刻
『0:03’30”』によって、殆どのフレーム番号が
禁止タイミング域になったとする。基地局側制御部12
は、全てのフレーム番号が禁止タイミング域になったこ
とを判定し(ステップS9)、履歴テーブル内のレコー
ドのうち、指定時刻が古い所定数のもの、即ち、フレー
ム番号『39』、指定時刻『0:03’30”』からな
るレコードを消去する(ステップS4)。消去後(ステ
ップS9)、基地局側制御部12は再度、禁止タイミン
グ域算出部56に禁止タイミング域の算出を行わせる
(ステップS2)。
【0078】禁止タイミング域が算出され、算出結果に
空きのフレーム番号があると(ステップS9)、基地局
側制御部12は、フレーム番号をランダムに選択し(ス
テップS5)、選択したフレーム番号が禁止タイミング
域かを判定する(ステップS6)。もし禁止タイミング
域ならば(ステップS6)、フレーム番号の選択を繰り
返し、禁止タイミング域に該当しないフレーム番号を探
し出す(ステップS5、S6)。禁止タイミング域は、
これまでに指定した送信タイミングと、当該指定時から
現在時刻までの経過時間と、自局と、同一構内の他局と
の計時誤差2Pとに基づいて算出されるため、この禁止
タイミング域に当てはまらないフレーム番号を選び出せ
れば、同一構内において干渉が発生し得る恐れのある送
信タイミングを全て除外することができる。尚、上記の
ような繰り返しの末、フレーム番号33が探し出された
とする。基地局側制御部12は、探し出したフレーム番
号を送信系TDMA処理部7に出力し、制御用物理制御
用物理スロットの間欠送信のタイミングを送信系TDM
A処理部7に取得したフレーム番号分だけずらさせる
(ステップS7)。また選択したフレーム番号を、選択
したフレーム番号『33』と、選択時の計時部の計時値
と、出力先の基地局の識別子と1対のレコードにして履
歴テーブルに書き込む。このような書き込みが行われる
と、以降の干渉回避には、フレーム番号33を中心とし
た禁止タイミング域は、指定から外されるようになる
(ステップS8)。
【0079】送信系TDMA処理部7は、フレーム番号
を受け取って、基地局側計時部6がTDMAフレームの
33倍(5×33ms)を計時するのを待つ。5×33ms
が計時されると、多重化した制御用物理スロットを変調
器8に出力する。当該制御用物理スロットは、変調器
8、送信部9を介して配下の移動局210〜230に送
信される。
【0080】以上のように第2実施例によれば、各基地
局に履歴情報を持たせ、自局で未だ使用されていないフ
レーム番号を選択するので、各基地局が、干渉回避によ
り、干渉発生が伴う確率が低減する。そのため、干渉の
発生頻度を低減することできる。なお、第1、第2実施
例において、基地局制御装置及び基地局はランダムにフ
レーム番号を選択したが、使用中のフレーム番号に加
え、使用中のフレーム番号±定数のフレームを選択しな
いように構成してもよい(例えばフレーム番号39が使
用中としたら、37から41のフレームも使用中と認識
する)。この構成を備えた場合、使用中のフレーム番号
の近傍を選ばないため、かつて使用中であった制御チャ
ネル間欠送信タイミングがずれていった状況において
も、干渉回避動作を確実に行なうことができる。
【0081】なお、第1、第2実施例において、フレー
ム番号を選択する際、使用中であるフレーム番号から一
番遠いフレーム番号を選択するように、ある一定の規則
を用いて次に使用するフレーム番号を決定するとしても
よい。具体的に規則の一例を挙げると、フレーム番号1
番で干渉が起こった場合、フレーム番号1に最大フレー
ム番号(第1の実施例では48)を2で割った数を足す
ことにより、次のフレーム番号を30として使用する。
次に干渉が起こった場合は、「最大フレーム番号」÷2
を30に足すと、最初に使用したフレーム番号1番の近
傍になるため「最大フレーム番号」÷4を30に足す。
算出した値が最大フレーム番号より大きくなった場合は
最大フレーム番号によって減算する。このように、「最
新の使用フレーム番号」+「最大フレーム番号」÷「2
の冪乗(冪乗の数は0以上の自然数)」といった規則に
より、干渉履歴の残ったフレーム番号から可能な限り遠
いフレーム番号を選択することとなる。
【0082】この構成を備えた場合、使用中のフレーム
番号の近傍を選ばないため、かつて使用中であった制御
チャネル間欠送信タイミングがずれていった状況におい
ても、干渉回避動作を確実に行なうことができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1又は
2の発明に係る無線通信システムによれば、新たな干渉
発生を伴わずに干渉回避が行え、無線ゾーンの重複部分
があっても、各基地局の干渉回避が繰り返して行われな
いので、各基地局の干渉回避が確実なものとなる。その
ため、各基地局の設置位置の自由度が高くなり、より高
効率な無線通信システムを構築することができる。
【0084】また、請求項3に係る無線通信システムに
よれば、請求項1の効果に加えて、以前の指定時から現
在までの間に、送信タイミングがどれだけずれたかを考
慮して送信タイミングが指定されるので、干渉回避がよ
り確実なものとなる。また、請求項4に係る無線通信シ
ステムによれば、請求項1の効果に加えて、送信タイミ
ングのずれが、各計時手段の最大誤差と、以前の指定時
から現在までの時間間隔に基づいて算出されるので、干
渉回避が高精度に行われる。
【0085】また、請求項5に係る無線通信システムに
よれば、請求項1の効果に加えて、送信タイミングが指
定されると、制御側計時手段の計時値と、指定された送
信タイミングとがテーブルに書き込まれるので、干渉発
生の度にテーブルの内容が更新される。そのため、次回
の送信タイミングの指定に、これまでの送信タイミング
の指定が反映されるので、送信タイミングの指定がより
確かなものになる。
【0086】また、請求項6に係る無線通信システムに
よれば、請求項1の効果に加えて、全ての送信タイミン
グが禁止タイミング域として予想された場合、テーブル
中の指定時刻が古いものを消去し、消去後、禁止タイミ
ング域を予想するよう制御するため、テーブル中の指定
時刻の古さによって、送信タイミングが指定できなくな
るといった事態がなくなる。
【0087】また、請求項7に係る無線通信システムに
よれば、請求項1の効果に加えて、テーブル中の送信タ
イミング前後の所定幅によって占められるタイミング域
が禁止タイミング域となるので、干渉回避がより確実な
ものとなる。請求項8又は9に係る基地局によれば、新
たな干渉発生を伴わずに干渉回避が行え、無線ゾーンの
重複部分があっても、各基地局の干渉回避の回数はより
少なくなり、各基地局の干渉回避がより確実なものとな
る。そのため、より高能率な無線通信システムを構築す
ることができる。
【0088】また、請求項10に係る基地局によれば、
請求項8の効果に加えて、以前の指定時から現在までの
間に、送信タイミングがどれだけずれたかを考慮して送
信タイミングが指定されるので、干渉回避がより確実な
ものとなる。また、請求項11に係る基地局によれば、
請求項8の効果に加えて、送信タイミングのずれが、各
計時手段の最大誤差と、以前の指定時から現在までの時
間間隔に基づいて算出されるので、干渉回避が高精度に
行われる。
【0089】また、請求項12に係る基地局によれば、
請求項8の効果に加えて、送信タイミングが指定される
と、制御側計時手段の計時値と、指定された送信タイミ
ングとがテーブルに書き込まれるので、干渉発生の度に
テーブルの内容が更新される。そのため、次回の送信タ
イミングの指定に、これまでの送信タイミングの指定が
反映されるので、送信タイミングの指定がより高効率に
なる。
【0090】また、請求項13に係る基地局によれば、
請求項8の効果に加えて、全ての送信タイミングが禁止
タイミング域として予想された場合、テーブル中の指定
時刻が古いものを消去し、消去後、禁止タイミング域を
予想するよう制御するため、テーブル中の指定時刻の古
さによって、送信タイミングが指定できなくなるといっ
た事態に対処することができる。
【0091】また、請求項14に係る基地局によれば、
請求項8の効果に加えて、テーブル中の送信タイミング
前後の所定幅によって占められるタイミング域が禁止タ
イミング域となるので、干渉回避がより確実なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】TDMAフレームと、下り論理制御チャネルの
LCCHスーパーフレームとの対応を示す説明図であ
る。
【図2】制御用物理スロットの間欠送信に使用し得るフ
レーム単位のタイミングを示した図である。
【図3】本発明の第1実施例における無線通信システム
の構成図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る基地局の構成を示す
構成図である。
【図5】基地局制御装置300の構成を示す図である。
【図6】履歴テーブルの一例を示す図である。
【図7】禁止タイミング域が、指定時刻の古さによって
どう増減するかを示す説明図である。
【図8】移動局210〜250の干渉検出処理のフロ−
チャ−トである。
【図9】基地局110〜140の干渉発生時の処理を示
すフロ−チャ−トである。
【図10】基地局制御装置300の干渉通知時の処理を
示すフロ−チャ−トである。
【図11】第2実施例の履歴テーブルの一例を示す説明
図である。
【図12】第2実施例の基地局の干渉回避処理を示すフ
ロ−チャ−トである。
【図13】干渉の発生から干渉の回避までの各基地局の
処理を説明するための模式的な説明図である。
【符号の説明】
1 PLL周波数シンセサイザ 2 信号入力部 3 復調器 4 受信系TDMA処理部 5 交換スイッチ 6 基地局側計時部 7 送信系TDMA処理部 8 変調器 9 送信部 10 PLL周波数シンセサイザ 10 RAM 11 入出力部 12 基地局側制御部 24 表示部 25 キー部 52 交換スイッチ 53 網i/f部 54 制御側計時部 55 RAM 56 禁止タイミング域算出部 57 制御装置側制御部 110〜140 基地局 210〜250 移動局 300 基地局制御装置 400 通信網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 7/30 7/36 H04J 3/00 H

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TDMAフレームの所定数倍の間欠送信
    周期で間欠送信された複数個の制御用物理スロットから
    なる論理制御チャネルを用いて無線通信を行う複数の基
    地局と、当該複数の基地局を接続し、各基地局を制御す
    る基地局制御装置とからなる無線通信システムであっ
    て、 基地局は、 計時を行う基地局側計時手段と、 基地局制御装置から指定された送信タイミングと、基地
    局側計時手段の計時値とに基づいて、移動局に制御用物
    理スロットを順次間欠送信する間欠送信手段と、 移動局から論理制御チャネルが干渉していることが通知
    されると基地局制御装置に干渉したことを通知する通知
    手段と、 を備え、 基地局制御装置は、 指定可能な全ての送信タイミングと、当該送信タイミン
    グのうち、配下の基地局に指定したものを記憶するタイ
    ミング情報記憶手段と、 移動局における干渉が基地局から通知されると、タイミ
    ング情報記憶手段を参照して、配下の何れの基地局にも
    指定されていない送信タイミングを通知元の基地局の間
    欠送信手段に指定する制御手段と、 を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 間欠送信手段は、 基地局側計時手段の計時結果が指定された送信タイミン
    グになったら次順の制御用物理スロットを送信する第1
    の送信手段と、 当該制御用物理スロットの送信後、間欠送信周期が計時
    される毎に、当該次順の制御用物理スロットを送信する
    第2の送信手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の無線通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】 基地局制御装置は、 計時を行う制御側計時手段を備え、 タイミング情報記憶手段は、 干渉通知時に通知元の基地局に指定した全ての送信タイ
    ミングと、当該指定時の制御側計時手段の計時時刻であ
    る指定時刻とを対応づけたテーブルを記憶し、 制御手段は、 干渉が通知されると、現在時刻までに全ての基地局の間
    欠送信タイミングがどれだけずれたかを示すずれ幅を、
    テーブル中の指定時刻から制御側計時手段によって計時
    された現在時刻までの時間差と、基地局側計時手段また
    は制御側計時手段の単位時間当たりの最大誤差とに基づ
    いて予想する最大ずれ幅予想手段と、 当該テーブルの送信タイミングの前後の当該ずれ幅によ
    って占められるタイミング域を禁止タイミング域と決定
    する禁止タイミング域決定手段と、 間欠送信に指定可能な送信タイミングのうち、禁止タイ
    ミング域以外のものを指定する指定手段とを備えること
    を特徴とする請求項1又は2記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】 最大ずれ幅予想手段は、配下の基地局の
    間欠送信タイミングのずれ幅Rを、以下の式によって予
    想する R=(T−T0)×2P/S+1 P:基地局計時手段又は制御側計時手段の最大誤差 T:制御側計時手段によって計時された現在時刻 T0:テーブル中の指定時刻 S:TDMAフレームの時間幅 ことを特徴とする請求項3記載の無線通信システム
  5. 【請求項5】 制御手段は更に、 基地局からの干渉通知を受け取る通知受け取り手段と、 当該干渉通知に対して指定手段によって送信タイミング
    が指定されると、制御側計時手段の計時値と、指定され
    た送信タイミングとを対応づけて、タイミング情報記憶
    手段が記憶するテーブルに書き込む書き込み手段とを備
    えることを特徴とする請求項3又は4記載の無線通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 基地局制御装置は更に、 禁止タイミング域決定手段によって決定された禁止タイ
    ミング域に全ての送信タイミングが含まれるか否かを判
    定する判定手段と、 決定されたことが判定されると、テーブル内の送信タイ
    ミングのうち、対応づけられている指定時刻が古い所定
    数のものを選択し、選択した指定時刻と、当該時刻に対
    応づけられている送信タイミングとを消去する消去手段
    と、 消去手段による消去が行われると、最大ずれ幅予想手段
    に最大ずれ幅を予想させるよう制御する禁止タイミング
    域決定制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項5記載の無線通信シス
    テム。
  7. 【請求項7】 タイミング情報記憶手段は、 干渉通知時に通知元の基地局に指定した全ての送信タイ
    ミングと、当該指定時の制御側計時手段の計時時刻であ
    る指定時刻とを対応づけたテーブルを記憶し、 制御手段は、 干渉が通知されると、配下の基地局に指定した送信タイ
    ミングの前後の所定幅によって占められるタイミング域
    を禁止タイミング域とする禁止タイミング域決定手段
    と、 間欠送信に指定可能な送信タイミングのうち、禁止タイ
    ミング域以外のものを指定する指定手段とを備えること
    を特徴とする請求項1又は2記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】 TDMAフレームの所定数倍の間欠送信
    周期で間欠送信された複数個の制御用物理スロットから
    なる論理制御チャネルを用いて無線通信を行う基地局で
    あって、 計時を行う計時手段と、 指定された送信タイミングと、計時手段の計時値とに基
    づいて、移動局に制御用物理スロットを順次間欠送信す
    る間欠送信手段と、 指定可能な全ての送信タイミングと、当該送信タイミン
    グのうち、自局が既に指定したものとを記憶するタイミ
    ング情報記憶手段と、 干渉が移動局から通知されると、タイミング情報記憶手
    段を参照して、未だ指定していない送信タイミングを間
    欠送信手段に指定する制御手段とを備えることを特徴と
    する基地局。
  9. 【請求項9】 基地局側計時手段の計時結果が指定され
    た送信タイミングになったら次順の制御用物理スロット
    を送信する第1の送信手段と、 当該制御用物理スロットの送信後、間欠送信周期が計時
    される毎に、当該次順の制御用物理スロットを送信する
    第2の送信手段とを備えることを特徴とする請求項8記
    載の基地局。
  10. 【請求項10】 前記タイミング情報記憶手段は、 干渉通知時に間欠送信手段に指定した全ての送信タイミ
    ングと、当該指定時の基地局側計時手段の計時時刻であ
    る指定時刻とを対応づけたテーブルを記憶し、 制御手段は、 干渉が通知されると、現在時刻までに同一構内の他の基
    地局の間欠送信タイミングがどれだけずれたかを示すず
    れ幅を、テーブル中の指定時刻から計時手段によって計
    時された現在時刻までの時間差と、計時手段の単位時間
    当たりの最大誤差とに基づいて予想する最大ずれ幅予想
    手段と、 当該テーブルの送信タイミングの前後の当該ずれ幅によ
    って占められるタイミング域を禁止タイミング域と決定
    する禁止タイミング域決定手段と、 間欠送信に指定可能な送信タイミングのうち、禁止タイ
    ミング域以外のものを指定する指定手段とを備えること
    を特徴とする請求項9記載の基地局。
  11. 【請求項11】 最大ずれ幅予想手段は、各基地局の間
    欠送信タイミングのずれ幅Rを、以下の式によって予想
    する R=(T−T0)×2P/S+1 P:計時手段の最大誤差 T:計時手段によって計時された現在時刻 T0:テーブル中の指定時刻 S:TDMAフレームの時間幅 ことを特徴とする請求項10記載の基地局
  12. 【請求項12】 基地局は更に、 移動局からの干渉通知を受け取る通知受け取り手段と、 当該干渉通知に対して指定手段によって送信タイミング
    が指定されると、制御側計時手段の計時値と、指定され
    た送信タイミングとを対応づけて、タイミング情報記憶
    手段が記憶するテーブルに書き込む書き込み手段とを備
    えることを特徴とする請求項10又は11記載の基地
    局。
  13. 【請求項13】 基地局は更に、 禁止タイミング域決定手段によって決定された禁止タイ
    ミング域に全ての送信タイミングが含まれるか否かを判
    定する判定手段と、 決定されたことが判定されると、テーブル内の送信タイ
    ミングのうち、対応づけられている指定時刻が古い所定
    数のものを選択し、選択した指定時刻と、当該時刻に対
    応づけられている送信タイミングとを消去する消去手段
    と、 消去手段による消去が行われると、最大ずれ幅予想手段
    に最大ずれ幅を予想させるよう制御する禁止タイミング
    域決定制御手段とを備えることを特徴とする請求項12
    記載の基地局。
  14. 【請求項14】 タイミング情報記憶手段は、 干渉通知時に間欠送信手段に指定した全ての送信タイミ
    ングと、当該指定時の計時手段の計時時刻である指定時
    刻とを対応づけたテーブルを記憶し、 制御手段は、 干渉が通知されると、間欠送信手段に指定した送信タイ
    ミングの前後の所定幅によって占められるタイミング域
    を禁止タイミング域とする禁止タイミング域決定手段
    と、 間欠送信に指定可能な送信タイミングのうち、禁止タイ
    ミング域以外の送信タイミングを指定する指定手段とを
    備えることを特徴とする請求項8又は9記載の基地局。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000019755A1 (fr) * 1998-09-30 2000-04-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Systeme de communication radio amrt; station de base et stations d'abonnes pour communication radio
US7558236B2 (en) 2002-06-05 2009-07-07 Ntt Docomo, Inc. Communication method and system for improving control signal receiving quality during handover
JP2011205323A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Sumitomo Electric Ind Ltd 通信システム及び干渉判定方法
JPWO2015001797A1 (ja) * 2013-07-05 2017-02-23 日本電気株式会社 基地局装置、無線通信システム、セル間干渉制御方法、及びプログラム

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