JPH08202714A - マルチメディア文書作成・編集システム - Google Patents

マルチメディア文書作成・編集システム

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JPH08202714A
JPH08202714A JP7011999A JP1199995A JPH08202714A JP H08202714 A JPH08202714 A JP H08202714A JP 7011999 A JP7011999 A JP 7011999A JP 1199995 A JP1199995 A JP 1199995A JP H08202714 A JPH08202714 A JP H08202714A
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card
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JP7011999A
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Inventor
Masao Hara
真男 原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カードレイアウト作業の自動化を実現し、常に
最適な画面構成を実現できるようにする。 【構成】論理構造解析部141は、例えば文書の
「章」、「節」、「箇条書き」、「見出し」といった属
性、およびそれらの文書量を調べる。カードレイアウト
部152は、それらの属性および文書量に合わせて文書
の配置位置および文字サイズを決定する。例えば、「見
出し」であれば、それが画面上のタイトルとして画面の
左上に配置される。そして、その「見出し」が配置可能
なエリアの横幅と「見出し」の文字数などから、「見出
し」の文字のサイズが決定される。「見出し」以外の文
書情報についても、同様にして配置位置および文字サイ
ズが決定される。このようにして、文書属性および文書
量に適した配置および大きさで画面レイアウトが自動的
に作成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テキストや音声、動
画、イメージといった複数種の情報を混在させることが
可能なマルチメディア文書の作成・編集を行うマルチメ
ディア文書作成・編集システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子化マニュアルや電子ブックな
どのようにコンピュータ上においてマルチメディア文書
を表示したり、あるいは作成するためのツールが多数存
在する。
【0003】マルチメディア文書は、文字、音声、動
画、音声、イメージ等の混在を許す文書形態であり、従
来の行、ページといった概念で規定される文書構造とは
関係なく、そこに含まれる情報を複数のカードなどに配
置することによって、1つの情報を関連する情報から多
角的にながめたり、他の情報と動的に結び付けてより高
次元の情報を提供するためのものである。
【0004】現在では、このようなマルチメディア文書
は、前述した電子化マニュアルや電子ブックなどのよう
に書籍を電子化する目的だけで無く、OHP作成やオー
サリングソフトなどにも応用され始めている。
【0005】このようなマルチメディア文書は、通常
は、複数のカードから構成されたスタック構造を有して
おり、内容的に関連したカード間には何等かの手段でリ
ンクが張られている。
【0006】従来では、スタックを作成する場合には、
ユーザ自身がカード毎に画面レイアウトを作成してい
た。しかしながら、画面レイアウトの作成作業は、そこ
に配置する文書量やイメージの有無などによってレイア
ウトを変える必要があるため、技術の熟練を要するもの
であり、且つセンスも必要であった。このため、従来で
は、画面レイアウトの作成作業は試行錯誤の繰り返しに
よって行われており、多くの時間と労力が必要とされる
欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来で
は、ユーザ自身がカード毎に画面レイアウトを作成して
いたため、画面レイアウトの作成作業が試行錯誤的に行
われており、多くの時間と労力が必要とされる欠点があ
った。また、完成したレイアウトが必ずしも最適なもの
になるとは限らなかった。
【0008】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、画面レイアウトの作成作業を簡単化し、配置す
る情報の内容に応じて常に最適な画面構成を容易に実現
できるマルチメディア文書作成・編集システムを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
複数種の情報を混在させることが可能なマルチメディア
文書の作成・編集を行うマルチメディア文書作成・編集
システムにおいて、入力文書の構造を解析し、その文書
を構成する個々の文書情報の属性および文書量を認識す
る入力文書解析手段と、この入力文書解析手段によって
認識された属性および文書量に従って、前記入力文書を
構成する個々の文書情報についてそれを画面上に配置す
べき位置および文字列の大きさを設定するレイアウト手
段とを具備し、文書属性および文書量に適した配置およ
び大きさで画面レイアウトを作成できるようにしたこと
を特徴とする。
【0010】このマルチメディア文書作成・編集システ
ムにおいては、入力文書に含まれるテキスト文書は通常
何等かの論理構造を持っていることに着目し、その論理
構造を解析することによって、例えば文書の「章」、
「節」、「箇条書き」、「見出し」といった属性、およ
びそれらの文書量が調べられる。そして、それらの属性
および文書量に合わせて文書の配置位置および文字サイ
ズが決定される。
【0011】例えば、「見出し」であれば、それが画面
上のタイトルとして画面の左上に配置される。そして、
その「見出し」が配置可能なエリアの横幅と「見出し」
の文字数などから、「見出し」の文字のサイズが決定さ
れる。「見出し」以外の文書情報についても、同様にし
て配置位置および文字サイズが決定される。この場合、
「見出し」以外の文書情報の文書量が比較的少ない場合
でも、その属性に合わせて例えば「見出し」よりも文字
サイズを小さくするなどの設定が行われる。
【0012】このようにして、文書属性および文書量に
適した配置および大きさで画面レイアウトが自動的に作
成される。したがって、ワープロなどで作成された既存
文書などを入力文書としてディスクなどから読み出し、
それを簡単にオーサリングなどに使用するカード等に変
換することができると共に、文書情報の内容に応じて常
に最適な画面構成を容易に実現することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1には、この発明の一実施例に係るマルチメ
ディア文書作成・編集システムの基本構成が示されてい
る。このマルチメディア文書作成・編集システムは、テ
キスト文書だけでなく、動画、音声、イメージ等を含め
ることができるマルチメディア文書を、コンピュータ上
で扱う応用システムである。ここでは、このマルチメデ
ィア文書をスタック構造のカードによって実現する場合
を例にとって、そのシステム構成を説明する。
【0014】このマルチメディア文書作成・編集システ
ムは、図示のように、入力部11、出力部12、ファイ
ル装置13、構造化エディタ14、およびハイパーエデ
ィタ15から構成されている。
【0015】入力部11は、コンピュータのキーボード
やマウスなどの入力デバイスから構成されるものであ
り、各種イベントや文書の入力を行なう。出力部12
は、コンピュータのディスプレイモニタ等であり、ここ
にはハイパーエディタ15によって作成されたカードな
どが表示される。ファイル装置13は、例えば磁気ディ
スク装置などのコンピュータの2次記憶装置であり、こ
こにはハイパーメディア文書の管理に必要な情報として
論理構造記述ファイル131およびコンテントファイル
132が格納される。
【0016】論理構造記述ファイル131は、テキスト
文書の論理構造解析の結果作成されたものであり、テキ
スト文書の論理構造を示すデータ群から構成されてい
る。すなわち、テキスト文書は論理構造解析によって幾
つかの文書列に分類され、文書列毎に作成された論理構
造データから論理構造記述ファイル131が作成され
る。
【0017】各論理構造データは、論理構造部と、表示
およびレイアウト部と、リンク構造部とから構成されて
いる。表示およびレイアウト部には、文書を紙に出力す
る際の体裁情報やレイアウト情報がセットされている。
また、論理構造部には対応する文書列のメディア種類お
よびデータ長やそれが格納されているコンテントファイ
ル名などのメディア情報が、リンク構造部にはその対応
する文書列と関連する他の文書列とのリンク情報、およ
び参照構造のリンク情報がセットされる。参照構造のリ
ンク情報は、その文書列の中で参照されているイメージ
情報等とのリンク関係を規定するものである。
【0018】コンテントファイル132は、構造化され
たテキスト文書列の実体やそのテキスト文書列中で参照
されるイメージ情報などを保持するものである。これら
論理構造記述ファイル131およびコンテントファイル
132の入出力管理は、オブジェクト指向データベース
を利用して行なわれる。オブジェクト指向データベース
は、データとその手続きをオブジェクトとしてカプセル
化するものであるので、マルチメディア文書を構成する
異なる種々のメディアを共通の操作メッセージで扱うこ
とができる。
【0019】構造化エディタ14は、文書を効率的に作
成することを支援するシステムである。この構造化エデ
ィタ14は、論理構造解析部141を有しており、この
論理構造解析部141によるテキスト文書の解析結果に
従って論理構造記述ファイル131およびコンテントフ
ァイル132を生成する。また、この構造化エディタ1
4は、文書の階層構造をアイコンによって木構造で表現
し、それを画面表示する機能を有している。
【0020】構造化エディタ14による構造解析では、
文書中から「1.はじめに」といった定型句や、
「(1)」や「1.」といった見出し番号、および文末
での句読点「。、」の有無といった特徴を抽出すること
により、その文書を構成する文書要素の属性、および文
書量が決定される。
【0021】ハイパーエディタ15は、構造化エディタ
14によって構造化された文書からスタック構造のハイ
パーメディア文書を作成するためのカード作成・編集支
援システムであり、論理構造記述ファイルに従って、構
造化された情報をカードに配置し、カード間のリンクを
作成する。また、このハイパーエディタ15は、作成さ
れたハイパーメディア文書をプレゼンテーション用のハ
イパーメディア文書に変換するためのツールを提供す
る。
【0022】ハイパーエディタ15は、図示のように、
スタック編集部151、カードレイアウト部152、論
理構造抽出部153、カード一覧表示部154、シナリ
オ作成部155、シナリオ保存部156、およびカード
再生表示部157を含んでいる。
【0023】スタック編集部151は、複数のカードか
ら構成されるスタックを編集してその内容を変更するな
どの処理を行なうものであり、カードレイアウト部15
2で作成されたカード間のリンクを論理構造記述ファイ
ル131の内容に従って定義する。また、このスタック
編集部151は、シナリオ作成部155によって作成さ
れたシナリオ情報に従ってカード間のリンク関係を変更
する機能も持つ。
【0024】カードレイアウト部152は、表示の基本
単位であるカード上にオブジェクト(文章情報、イメー
ジ情報、タイトルなどを含む)を配置して、カードを自
動的に作成する。このカードレイアウト部152には、
カード作成のための各種機能(編集、フォント指定、サ
イズ指定、イメージ拡大/縮小など)が用意されてお
り、これら各機能は画面表示されているメニューバー上
の対応するアイコンをユーザがマウスなどで選択するこ
とによって実行される。
【0025】このカードレイアウト部152によるカー
ド作成では、そのカードにレイアウトする文書などのオ
ブジェクトについてその属性とデータ量などがチェック
され、そのチェック結果に従ってレイアウト位置や文字
サイズなどが決定される。この自動レイアウト機能は、
このシステムの特徴とする部分であり、その詳細は図6
以降で説明する。
【0026】論理構造抽出部153は、論理構造記述フ
ァイル131からカード間のリンク関係を示す情報を抽
出する。カード一覧表示部154は、ハイパーメディア
文書を構成する複数のカードがそれらに定義されたリン
ク順に並んで表示されるように、論理構造ファイル13
1に従って複数のカードを表示画面上に一覧表示する。
【0027】シナリオ作成部155は、一覧表示画面上
においてプレゼンテーション用のカード表示順を定義す
る。シナリオ保存部156は、プレゼンテーション用の
カード表示順をシナリオ情報として元のハイパーメディ
ア文書と一緒にファイル装置13に保存する。カード再
生表示部157は、作成されたカードを表示するための
ものであり、プレゼンテーション用の文書を表示する場
合には、その文書に対応するシナリオ情報に従ってカー
ドを順次切換えて表示する。
【0028】図2には、図1のハイパーメディアシステ
ムにおける入力文書からハイパーメディア文書への変換
動作の基本的な手順が示されている。文書は、「章」、
「節」、「段落」といった構造で成り立っている。構造
化エディタ14の論理構造解析では、ワープロなどによ
って作成された通常の文書中から論理構造をあらわすた
めのキーワード、例えば「はじめに」、「第1章」など
が抽出され、センテンスごとに「表題」、「章見出
し」、「段落」などの論理属性が決定される。
【0029】さらに、その結果に基づいて図示のような
階層的な木構造が作成されて、最終的に論理構造記述フ
ァイル131、およびコンテントファイル132が作成
される。
【0030】コンテントファイル132は構造化された
文書情報の実体であり、構造化によって分類された文書
情報の数、すなわち木構造のノード数だけコンテントフ
ァイル132が作成される。この場合、作成されたコン
テントファイル132は、構造化された順にナンバリン
グされる。
【0031】論理構造記述ファイル131はハイパーエ
ディタ15によって参照され、その論理構造記述ファイ
ル131の内容に従って、図示のように文書の木構造に
対応するリンク付けがなされた複数のカード(スタッ
ク)が作成される。
【0032】図3には、ハイパーエディタ15によって
作成されるカードの形態の一例が示されている。図示の
ように、各カードは、カード台紙上に配置されたタイト
ル領域201、段落領域202、およびリンクボタン領
域203などから構成される。タイトル領域201はそ
のカード自身のタイトルとなるものであり、ここには、
そのカードに対応する文書の「見出し」の内容が配置さ
れる。段落領域202には、「見出し」に対応する段落
の本文部分が配置される。リンクボタン領域203は他
のカードとのリンクを定義するための領域であり、ここ
にはリンクされるカードのタイトルがラベルとして配置
される。
【0033】次に、図4を参照して、木構造に構造化さ
れた文書がどのようにカードに割り当てられるかについ
て具体的に説明する。ここでは、図4(A)に示されて
いるように、文書が3つのノードに分類され、それらが
「はじめに」、「仕様」、「まとめ」の見出しと、それ
に従属する段落部から構成されている場合を想定する。
また、「仕様」の段落部においては、その文章中におい
て図が参照されており、これによって参照部(文章)と
それによって参照される参照本体(図)とが結合され
る。
【0034】図4(A)のように構造化された文書は、
図4(B)のようなスタックに変換される。このスタッ
クは、目次カードC1、ノード(はじめに)に対応する
カードC2、ノード(仕様)に対応するカードC3、ノ
ード(まとめ)に対応するカードC4から構成される。
【0035】目次カードC1は目的のカードを即座に呼
び出すために作成されたものであり、この目次カードC
1には全てのカード(ここでは、カードC2〜C4)の
見出しが一元管理されている。
【0036】すなわち、目次カードC1にはカードC1
とカードC2〜C4それぞれとのリンクを実現するため
の3つのリンクボタンL1〜L3が割り当てられてお
り、リンクボタンL1にはそのリンク先のカードC2の
見出し「はじめに」、リンクボタンL2にはそのリンク
先のカードC3の見出し「仕様」、リンクボタンL3に
はそのリンク先のカードC4の見出し「まとめ」がそれ
ぞれラベルとして配置される。また、仕様カードC3に
おいては、図との参照リンクを実現するためのリンクボ
タンL4が割り当てられ、そこには「図」がラベルとし
て配置される。
【0037】また、これら各カードはリンクされている
カードへのリンク(双方向)も保持しており、リンク先
からリンク元へ戻る事もできる。さらにルート(目次カ
ードC1、カードC2、カードC3、カードC4、目次
カードC1)に従って、次のカードへのリンクも保持し
ている。これら各カードC1〜C4のデータ構造を図5
に示す。
【0038】図5に示されているように、各カードには
タイトル情報、本文情報、およびリンクボタン情報が含
まれている。目次カードC1については、タイトル情
報、および本文情報は未定義であり、またリンクボタン
情報にはカードC2とのリンクのためのポインタとスク
リプト(go to “はじめに”)、カードC3との
リンクのためのポインタとスクリプト(go to
“仕様”)、およびカードC4とのリンクのためのポイ
ンタとスクリプト(go to “おわりに”)が定義
されている。
【0039】カードC2については、リンクボタン情報
は未定義であり、“はじめに”のタイトル情報と、“は
じめに”に対応するテキスト文書を保持するコンテント
ファイルを示すポインタを含む本文情報が定義されてい
る。
【0040】カードC3については、“仕様”のタイト
ル情報と、“仕様”に対応するテキスト文書を保持する
コンテントファイルを示すポインタを含む本文情報が定
義されており、またリンクボタン情報には本文中で参照
される図を保持する外部ファイルとのリンクのためのポ
インタとスクリプト(go to “図”)が定義され
ている。
【0041】カードC4については、リンクボタン情報
は未定義であり、“おわりに”のタイトル情報と、“お
わりに”に対応するテキスト文書を保持するコンテント
ファイルを示すポインタを含む本文情報が定義されてい
る。
【0042】このように、図1のハイパーメディアシス
テムにおいては、文書の構造解析結果に応じて自動的に
カードのリンクが定義されて、ハイパーメディア文書が
作成される。また、作成されたハイパーメディア文書
は、カードファイルとしてファイル装置13に格納され
る。
【0043】次に、論理構造解析部141と共同してカ
ードレイアウト部152によって実行されるレイアウト
機能の詳細を説明する。図6には、文書が配置されるス
テージ(表示画面)301が示されている。このステー
ジ301の禁則エリア302を除く中央の部分がレイア
ウト画面303となる。このレイアウト画面303は、
図3で説明したカード台紙に対応するものである。レイ
アウト画面303は、図7に示されているように、タイ
トルエリア303aと本文エリア303bとに大別され
る。
【0044】このレイアウト画面303に対するオブジ
ェクトの配置は、図8の手順に従って実行される。文字
列が全て入力された後、論理構造解析部141は、文書
の解析を行って属性の抽出、および文章量などの検出を
行う(ステップS101)。この解析処理では、例え
ば、見出しなどには先頭に「(1)」や「1.」といっ
た記号が付加されているので、その特徴により見出し、
本文、箇条書きなどの属性の認識が行われる。
【0045】この後、カードレイアウト部152は、解
析結果を基にレイアウトを開始する。カードレイアウト
部152は、まず、1頁における文書量を判断する(ス
テップS102)。ここでは、行数および各行の文字数
なども調べられる。そして、カードレイアウト部152
は、この検出した文書量を基に、その文書を最低フォン
トサイズ、例えば10ポイントでレイアウト可能か否か
を判断する(ステップS103)。そのサイズにおいて
文書が収まらなければレイアウトは不可能なので、処理
は終了される。
【0046】可能であれば、カードレイアウト部152
は、頁内でタイトルを認識し、そのタイトルの文字サイ
ズを設定する(ステップS104)。タイトルとして
は、1つのレイアウト画面に配置する文書列(頁)の先
頭にある見出しが用いられる。カードレイアウト部15
2は、各頁のタイトルを判定し、その文字数をカウント
する。タイトルエリア303aの横幅と見出しの文字数
とにより文字のサイズを求め設定する。ここでは、タイ
トルに適した文字サイズ(例えば40ポイント)が使用
される。
【0047】次いで、カードレイアウト部152は、本
文エリア303bのサイズ(タイトルエリアを除く領
域)を調べ(ステップS105)、その後、本文エリア
303bに配置すべき文書の行数、最低文字サイズ、行
間を設定する(ステップS106)。そして、そのパラ
メタで文書が本文エリア303bに配置できるか否かを
調べる(ステップS107)。もし配置できない場合に
は、タイトルの文字サイズを小さく変更する(ステップ
S108)。
【0048】本文エリア303bに配置できるようにな
ると、今度は、本文の文字サイズが最適であるか否かを
調べる(ステップS109)。最低文字サイズでは本文
エリア303bに空きが生じる場合などには、カードレ
イアウト部152は、本文エリア303bに配置すべき
文書の文字サイズを大きく設定し直す(ステップS11
0)。
【0049】この後、カードレイアウト部152は、こ
のようにして最適化した本文の文字サイズが見出しの文
字サイズよりも大きいか否かを調べ、大きい場合には、
本文の文字サイズを見出しよりも小さく設定し直した後
(ステップS111,S112)、レイアウト画面への
配置を行う(ステップS113)。
【0050】次に、図9および図10を参照して、イメ
ージデータが混在する場合のレイアウト処理について説
明する。図9に示されているように、イメージデータ4
02をタイトル401や本文403のテキストと混在さ
せてステージ301に配置する場合には、イメージデー
タの形状やサイズも考慮して全体のレイアウトが決定さ
れる。
【0051】この場合、例えば、面積が小さく横長のイ
メージ402は図9(B)に示されているように下方に
配置し、箇条書きなどの文字列からなる本文403は図
9(C)に示されているようにイメージ402と並べて
真ん中に配置するなどのレイアウトが施される。また、
イメージ402が小さく、本文403の文書量が多い場
合には、図9(D)のように配置することもできる。
【0052】イメージデータを含む場合のレイアウト処
理は、図10の手順に従って次のように実行される。す
なわち、頁内部にイメージデータが存在する場合には、
カードレイアウト部152は、まず、イメージデータの
大きさを求める(ステップS201)。通常、イメージ
データファイルのヘッダ部にはそのイメージデータのサ
イズを示す情報が設定されているので、ここではその値
が用いられる。次いで、カードレイアウト部152は、
図8で説明した手順でタイトルの文字サイズを決定し
(ステップS202)、その後、本文文字列があれば、
その文字列の文字サイズを最小値に設定する(ステップ
S203、S204)。
【0053】次いで、カードレイアウト部152は、残
りの本文エリアにイメージデータが配置可能か否かを調
べる(ステップS205)。配置できない場合には、カ
ードレイアウト部152は、イメージデータサイズの変
更を促すメッセージを画面表示し、そしてユーザによっ
て指定された縮小率でイメージデータを縮小する(ステ
ップS206、S207)。
【0054】このようにして本文エリアにイメージデー
タが配置可能になると、カードレイアウト部152は、
イメージ配置可能なエリアとイメージデータの面積との
比率を計算し、その面積比と本文の属性などからイメー
ジデータおよび本文の最適配置位置を決定してレイアウ
トを行う(ステップS208、S209、S210)。
【0055】次に、図11および図12を参照して、ユ
ーザによるレイアウト指定を考慮した半自動のレイアウ
ト処理を説明する。すなわち、図8および図10では全
て自動でレイアウトを決定したが、ここでは、図11に
示されているように文字列の左端のインデント位置50
1についてはユーザなどよって予め指定された値がその
まま採用され、その他の行間やサイズについては自動的
に決定される。
【0056】すなわち、カードレイアウト部152は、
まず、レイアウト画面に配置される文字列の文字数と、
予めユーザによって設定されたインデントデータとによ
り行数を求める(ステップS301)。この場合、イン
デントデータとしては、見出しや本文などの属性毎に予
め複数のインデント値を設定してそれをFDなどに保存
しておき、そのファイルデータを用いて属性にあったイ
ンデント値を用いるようにすることができる。
【0057】次に、カードレイアウト部152は、属性
に適した最低文字サイズを設定した後(ステップS30
2)、その文字サイズおよび属性から適切な行間を求め
る(スップS3030)。そして、設定されたインデン
ト値でレイアウトが可能であるか否かを調べ(ステップ
S304)、レイアウトできない場合には行間を狭く設
定し直した後(ステップS305)、レイアウトを実行
する(ステップS306)。
【0058】次に、図13乃至図15を参照して、画面
表示されているカードを印刷などする場合における文字
修飾処理について説明する。通常、マルチメディアオー
サリングでは、次のステージに移る指定や他のオブジェ
クトを起動するためのカード間リンク機能が存在する。
図13に示されているように、レイアウト画面ではリン
クデータが埋め込まれた文字コードが存在し、その文字
(リンク)をマウスなどのポインティングデバイスなど
でクリックすることにより、対応するステージが呼び出
される。
【0059】この場合、対応するステージの呼び出し
は、図14のようなキーワードテーブルを検索すること
により行われる。図14においては、キーワードとして
“リンク”、リンク先として“ステージ2”が定義され
ているので、ステージ1の文字“リンク”が指定される
と、“ステージ2”が呼び出されることになる。
【0060】ステージ1のレイアウト画面では、文字
“リンク”には通常何らかの修飾情報が付与されてお
り、色やフォントが変更されている。このステージ1の
画面イメージを印刷する場合には、次のような処理が行
われる。
【0061】すなわち、ステージ1の印刷が指定される
と(ステップS401)、カードレイアウト部152
は、図14のキーワードテーブルを参照してステージ1
にキーワードが存在するか否かを調べ、存在する場合に
は、そのキーワードの出力形態(斜体、下線、網かけ、
フォント変更など)をユーザに指定させる(ステップS
402〜S404)。そして、その出力形態でステージ
1の印刷を行う(ステップS406)。これにより、画
面イメージと同様の形態でそれを紙上に出力することが
できる。
【0062】以上のように、この実施例においては、図
8のレイアウト処理では文字の属性(OHPなどのプレ
ゼンテーションでは扱う文字は見出しと箇条書きといっ
た属性がメインである)に注目し、その属性に適した配
置および大きさでレイアウトを自動的に行うことにより
労力を低減できる。図10の処理では、図8のレイアウ
ト処理に加えて、イメージデータがレイアウト画面中に
配置される場合のレイアウトを最適化することができ
る。また、図12の処理では、図8のレイアウト処理に
加えて、予め文字列の位置を設定しておくことにより、
ある程度ユーザの指定に従いつつ、指定以外のレイアウ
トを自動化できる。さらに、オーサリングで重要なもの
は他のシーン(カード)へ表示を切換えるリンク機能で
あるが、図15の処理では、それらを画面以外の媒体
(紙など)に出力する際に様々な指定が必要であった
り、画面イメージのまま出力され無かったりするもの
を、キーワドを認識しそのキーワードに適当な修飾を付
加して出力することにより効果的なプレゼンテーション
を行うことが可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画面レイアウトの作成作業を簡単化および最適化で
き、配置する情報の内容に応じて常に最適な画面構成を
容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るマルチメディア文書
作成・編集システムの基本構成を示すブロック図。
【図2】同実施例のシステムにおける入力文書からマル
チメディア文書への変換動作を説明するための図。
【図3】同実施例のシステムのハイパーエディタによっ
て作成されるカードの形態の一例を示す図。
【図4】同実施例のシステムにおいて木構造に構造化さ
れた文書がどのようにカードに割り当てられるかを説明
するための図。
【図5】同実施例のシステムによって使用されるカード
のデータ構造の一例を示す図。
【図6】同実施例のシステムで使用されるステージの一
例を示す図。
【図7】同実施例のシステムで使用されるレイアウト画
面の一例を示す図。
【図8】同実施例のシステムによって提供される自動レ
イアウト処理の手順を説明するフローチャート。
【図9】同実施例のシステムによって実行されるイメー
ジデータとテキストデータを組み合わせたレイアウト処
理を説明するための図。
【図10】図9のレイアウト処理を実行する場合の手順
を説明するフローチャート。
【図11】同実施例のシステムによって実行されるイン
デント指定を説明するための図。
【図12】同実施例のシステムによって実行されるイン
デント指定を除く部分についてのレイアウト処理の手順
を説明するフローチャート。
【図13】同実施例のシステムにおけるカード間のリン
クの様子を示す図。
【図14】同実施例のシステムにおけるキーワードテー
ブルの構成を示す図。
【図15】同実施例のシステムにおいて印刷処理が指定
された場合の動作手順を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
11…入力部、12…出力部、13…ファイル装置、1
4…構造化エディタ、15…ハイパーエディタ、131
…論理構造記述ファイル、132…コンテントファイ
ル、141…論理構造解析部、151…スタック編集
部、152…カードレイアウト部、153…論理構造抽
出部、154…カード一覧表示部、155…シナリオ作
成部、156…シナリオ保存部、157…カード再生表
示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/62 321 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種の情報を混在させることが可能な
    マルチメディア文書の作成・編集を行うマルチメディア
    文書作成・編集システムにおいて、 入力文書の構造を解析し、その文書を構成する個々の文
    書情報の属性および文書量を認識する入力文書解析手段
    と、 この入力文書解析手段によって認識された属性および文
    書量に従って、前記入力文書を構成する個々の文書情報
    についてそれを画面上に配置すべき位置および文字列の
    大きさを設定するレイアウト手段とを具備し、 文書属性およびその文書量に適した配置および大きさで
    自動的にレイアウトできるようにしたことを特徴とする
    マルチメディア文書作成・編集システム。
  2. 【請求項2】 レイアウトされる画面にイメージデータ
    が存在する時、そのイメージデータの形状およびサイズ
    を検出する手段と、 イメージデータの形状およびサイズと前記文書のレイア
    ウト情報に従って前記イメージデータの配置位置および
    イメージデータサイズを決定する手段と、 決定された配置位置およびイメージデータサイズに応じ
    て前記イメージデータと前記文書をレイアウトする手段
    とを具備することを特徴とする請求項1記載のマルチメ
    ディア文書作成・編集システム。
  3. 【請求項3】 前記レイアウト手段は、予め設定されて
    いる文字列開始位置と、前記入力文書解析手段によって
    認識された属性および文書量とに従って、前記入力文書
    を構成する個々の文書情報についてそれを画面上に配置
    するときの行間隔を決定する行間隔設定手段をさらに含
    むことを特徴とする請求項1記載のマルチメディア文書
    作成・編集システム。
  4. 【請求項4】 画面上に配置された文書中で他のオブジ
    ェクトとのリンク定義がなされたキーワードを検出する
    手段と、 この検出されたキーワードの文字例を所定の修飾形態で
    強調して出力する手段とをさらに具備することを特徴と
    する請求項1記載のマルチメディア文書作成・編集シス
    テム。
JP7011999A 1995-01-27 1995-01-27 マルチメディア文書作成・編集システム Pending JPH08202714A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160017078A (ko) * 2013-06-06 2016-02-15 마이크로소프트 테크놀로지 라이센싱, 엘엘씨 프리젠테이션 슬라이드를 구조화하기 위한 자동화된 시스템
US20220337709A1 (en) * 2021-04-15 2022-10-20 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, information processing method, and storage medium

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