JPH08201913A - イメージ投影システム - Google Patents

イメージ投影システム

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JPH08201913A
JPH08201913A JP7009115A JP911595A JPH08201913A JP H08201913 A JPH08201913 A JP H08201913A JP 7009115 A JP7009115 A JP 7009115A JP 911595 A JP911595 A JP 911595A JP H08201913 A JPH08201913 A JP H08201913A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イメージ投影システムによって投影した図形
の歪みを補正する。 【構成】 文書イメージを投影手段101を介してスク
リーン102に投影するイメージ投影システムにおい
て、複数のマーカパターンから構成される基準パターン
を投影手段101に送出する基準パターン送出手段11
1と、基準パターンの投影像を撮影する撮影手段112
と、撮影された基準パターンの投影像に含まれている複
数のマーカパターンの像の位置を検出する位置検出手段
113と、複数のマーカパターンの像の位置と基準パタ
ーンにおける複数のマーカパターンの位置とを照合する
ことにより、投影手段101による投影操作によって生
じた投影像の歪みを評価する歪み評価手段114と、投
影対象の文書イメージの入力に応じて、歪み評価手段1
14による評価結果で示される投影像の歪みに対応する
変形を投影対象の文書イメージに与える補正手段115
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パソコンなどで作成し
た文字や図形から構成された文書イメージをスクリーン
や表示板に投影するイメージ投影システムに関するもの
である。近年、文字や記号を表すテキストデータと図形
データとを一緒に編集するソフトウェアの普及に伴っ
て、会議やプレゼンテーションの資料として、説明文な
どのテキストと表やグラフなどの図形とが混在した文書
イメージをパソコン上で作成する場合が増えている。
【0002】一方、会議やプレゼンテーションの場面で
は、多数の人に文書イメージを提示する必要があるた
め、オーバーヘッドプロジェクタ装置やスライド投影装
置などの投影装置が利用されることが多い。このような
用途に対応するために、作成した文書イメージを直接に
プロジェクタ装置によって投影するイメージ投影システ
ムが提案されている。
【0003】
【従来の技術】図9に、従来のイメージ投影システムの
構成例を示す。図9において、パソコン410で作成さ
れた文書イメージは、この文書イメージを構成する文字
を示す文字コードおよび図形を形成する線分の配置を示
す線画データとテキストと図形との配置を指定する情報
とからなる表示データとして、プロジェクタ420に送
出されている。
【0004】また、プロジェクタ420に備えられた描
画処理部421は、上述した表示データに基づいて、文
書イメージを表すイメージデータを作成する構成となっ
ており、投影処理部422が、このイメージデータを光
学系423を介してスクリーン401に投影する構成と
なっている。この場合は、プロジェクタ420に備えら
れた光学系423の光軸に、垂直に交わるようにスクリ
ーン401を配置すれば、該当する文書イメージをパソ
コン410のディスプレイで表示した場合と同等の品質
のイメージを、スクリーン401に拡大して表示するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のイメージ投影システムは、パソコン410で作成した
文書イメージを単純に投影するものであるから、文書イ
メージを正常な形状で投影するためには、プロジェクタ
420の光学系423の光軸に対して、スクリーン40
1を正確に垂直に配置する必要があった。
【0006】通常、このスクリーン401の配置作業
は、利用者が主観的な判断で行っているため、正確な配
置を行うことは非常に難しい。更に、会場の制限など
で、正確な位置に設置することが難しい場合もあり、こ
のような配置ミスがある場合には、光軸とスクリーン4
01の法線方向とのずれに応じて、投影された図形が歪
んでしまう。
【0007】その一方、会議やプレゼンテーションの場
面では、グラフや表をふんだんに使った説明を行う場合
が多く、このような場合に、プロジェクタ420とスク
リーン401との配置ミスによって肝心のグラフや表が
歪んでいたのでは、見苦しい上に、発表の効果を損なう
可能性もある。本発明は、配置ミスによるイメージの変
形を補正することが可能なイメージ投影システムを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明のイメー
ジ投影システムの原理ブロック図である。請求項1の発
明は、文字や図形から構成された文書イメージを投影手
段101を介してスクリーン102に投影するイメージ
投影システムにおいて、投影対象の文書イメージとし
て、それぞれ所定の位置に配置された複数のマーカパタ
ーンから構成される基準パターンを投影手段101に送
出する基準パターン送出手段111と、投影手段101
によって投影された基準パターンの投影像を撮影する撮
影手段112と、撮影手段112によって得られた基準
パターンの投影像に含まれている複数のマーカパターン
の像の位置を検出する位置検出手段113と、複数のマ
ーカパターンの像の位置と基準パターンにおける複数の
マーカパターンの位置とを照合することにより、投影手
段101による投影操作によって生じた投影像の歪みを
評価する歪み評価手段114と、投影対象の文書イメー
ジの入力に応じて、歪み評価手段114による評価結果
で示される投影像の歪みに対応する変形を投影対象の文
書イメージに与える補正手段115とを備えたことを特
徴とするイメージ投影システム。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載のイメ
ージ投影システムにおいて、基準パターン送出手段11
1は、複数の線分が一点で交差するマーカパターンを配
置した基準パターンを送出する構成であり、位置検出手
段113は、マーカパターンの形状の特徴に基づいて、
基準パターンの投影像に含まれているマーカパターンの
像を抽出するパターン抽出手段121と、パターン抽出
手段121で抽出されたマーカパターンの像の中心位置
を検出する中心検出手段122とを備えた構成であるこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1の発明は、基準パターン送出手段11
1の動作により、投影手段101により、位置判断の基
準となるマーカパターンを含んだ基準パターンを投影し
ているから、位置検出手段113により、撮影手段11
2で得られた投影像からマーカパターンの像の位置を検
出し、元の基準パターンにおけるマーカパターンの位置
と比較することにより、投影手段101による投影操作
によって生じた歪みを評価することができる。
【0011】この評価結果に基づいて、補正手段115
により、上述した歪みによって打ち消されるような変形
を与えて入力された文書イメージを補正すれば、投影旬
101とスクリーン102との配置ミスによるイメージ
の変形を補正して、正常なイメージを投影することがで
きる。また、請求項2の発明は、マーカパターンとして
複数の線分が一点で交差したパターンを採用することに
より、パターン抽出手段121によってマーカパターン
の像を抽出し、その中心を中心検出手段122によって
検出することにより、マーカパターンの投影位置を簡単
かつ正確に検出することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図2に、本発明のイメージ投影シス
テムの実施例構成図を示す。図2において、イメージ投
影システムは、図9に示した従来のイメージ投影システ
ムに、イメージ補正装置200を付加し、このイメージ
補正装置200が、パソコン410から受け取った表示
データを後述するようにして補正し、プロジェクタ42
0に送出する構成となっている。
【0013】図2に示したイメージ補正装置200にお
いて、表示データ保持部201は、後述するような基準
パターンを示す線画データを保持しており、また、セレ
クタ202は、補正制御部203からの指示に応じて、
補正演算部210の出力の代わりに上述した線画データ
を選択して、投影手段101に相当するプロジェクタ4
20に送出する構成となっている。
【0014】ここで、基準パターンとしては、例えば、
図3(a) に示すように、文書イメージの四隅に相当する
位置に、十字などのマーカパターンを配置したものを用
意し、これらのマーカパターンを構成する線分の描画に
必要な線画データを表示データ保持部201に保持して
おけばよい。このように、補正制御部203がセレクタ
202の動作を制御して、表示データ保持部201に保
持された線画データをプロジェクタ420に送出するこ
とにより、基準パターン送出手段111の機能を実現
し、プロジェクタ420により、図3(a) に示した基準
パターンの投影を行うことができる。
【0015】このイメージ補正装置200は、撮影手段
112に相当するものとして画像入力部210を備えて
おり、この画像入力部210は、上述した補正制御部2
03からの指示に応じて動作し、CCDカメラ211で
スクリーン401に投影された基準パターンを撮影し、
変換処理部212により、CCDカメラ211のビデオ
信号を2値イメージデータに変換して、フレームメモリ
213に格納する構成となっている。
【0016】また、図2において、投影位置検出部22
0は位置検出手段113に相当するものであり、後述す
るようにして、フレームメモリ213に格納されたイメ
ージデータの中から、図3(a) に示した基準パターンに
含まれるマーカパターンに対応する投影イメージを抽出
し、その位置を示す座標を求めて、差分算出部204に
送出する構成となっている。
【0017】図2において、位置データ保持部205
は、上述した基準パターンにおけるマーカパターンの基
本位置を保持しており、差分算出部204は、投影位置
検出部220から受け取ったマーカパターンの投影位置
とこの基本位置とを比較し、各マーカパターンについて
投影位置と基本位置との差分を算出して、投影図形の歪
みを評価した結果として出力する構成となっている。
【0018】このように、投影位置検出部220の検出
結果と位置データ保持部205に保持された基本位置と
に基づいて、差分算出部204が動作することにより、
歪み評価手段114の機能を実現し、マーカパターンの
位置のずれを指標として投影図形の歪みを評価すること
ができる。ここで、プロジェクタ420の光軸とスクリ
ーン401の法線方向とにずれによって生じる投影図形
の歪みは、特に、投影図形の周辺において顕著となるか
ら、上述したようにして、四隅にマーカパターンを配置
した基準パターンを投影して、投影されたマーカパター
ンの基本位置からのずれを評価することにより、投影図
形の歪みを確実に検出して正確に評価することができ
る。
【0019】例えば、図3(a) に示した基準パターンを
投影した結果、基準パターンの各マーカパターンが図3
(b) に示すような位置に投影された場合に、左下のマー
カパターンの位置を基準として、左上,右上,右下の
各マーカパターン,,それぞれについて、x座
標,y座標の差分(d1x,d1y),(d2x,d2y),
(d3x,d3y)が得られる。
【0020】ところで、この場合は、例えば、図3(a)
に示した基準パターンのマーカパターン,の間隔D
1 が、投影イメージにおいては、マーカパターンのy
座標の差分d1xだけ縮小されていると考えることができ
る。したがって、投影しようとする文書イメージの該当
する間隔を上述した差分d1xだけ拡大してから、プロジ
ェクタ420によってスクリーン401に投影すれば、
投影された文書イメージにおいては、該当する間隔が正
常な長さとなると考えられる。
【0021】図2において、補正値算出部230は、上
述したようにして得られた評価結果に基づいて、文書イ
メージを構成する文字や線画データを補正する量を示す
補正値を算出して、補正演算部240に送出する構成と
なっている。この補正値算出部230において、変形率
算出部231は、まず、マーカパターン,,につ
いての差分に基づいて、マーカパターン〜を順に結
んで形成される四辺形の各辺について、拡大/縮小率を
示す変形率をそれぞれ求め、これらの変形率に基づい
て、この四辺形の内部の各位置における変形率を算出す
る構成となっている。
【0022】例えば、マーカパターン,およびマー
カパターン,のそれぞれについてのy座標の差分か
ら、基準パターンにおいてy座標軸に平行な2つの辺の
変形率Cy1,Cy2がそれぞれ得られ、同様にして、マー
カパターン,およびマーカパターン,のそれぞ
れについてのx座標の差分から、基準パターンにおいて
x座標軸に平行な2つの辺の変形率Cx1,Cx2がそれぞ
れ得られる。
【0023】そして、四辺形の内部の各位置におけるy
軸方向およびx軸方向の変形率は、変形率Cy1,Cy2
よび変形率Cx1,Cx2をそれぞれ内挿して求めればよ
い。ここで、文書イメージに含まれるテキスト部分は、
文字コードとその属性情報とから形成されており、この
属性情報には文字の大きさを示すポイント数が含まれて
いる。したがって、テキストに含まれる各文字に対応す
るポイント数を変形率に応じて変更すれば、イメージ文
書のなかのテキスト部分を簡単に変形することができ
る。
【0024】例えば、図2に示すように、補正値算出部
230にポイント補正値算出部232を設け、変形率算
出部231で得られた変形率に基づいて、各位置におけ
る文字のポイント数の補正値を算出し、これをテキスト
部分についての補正値として、ポイント補正テーブル2
33に格納する構成とすればよい。このとき、ポイント
補正値算出部232は、x軸方向,y軸方向の変形率か
ら単位面積の拡大/縮小率を求め、この拡大/縮小率に
基づいて、ポイント数の補正値を算出すればよい。
【0025】また、線画データは、グラフや図形を構成
する線分の端点や円の中心などの図形の基準となる基準
点の座標と線の種類などを示す属性情報とから形成され
ており、この図形の基準点の位置によって、文書イメー
ジ全体における各図形の配置や大きさが示されている。
したがって、これらの基準点の位置をその位置に対応す
る変形率に応じて移動させることにより、該当する図形
を疑似的に拡大/縮小することができる。
【0026】例えば、図2に示すように、補正値算出部
230に座標補正値算出部234を設け、変形率算出部
231で得られた変形率に基づいて、各位置における基
準点の座標の補正値を算出し、座標補正値テーブル23
5に格納する構成とすればよい。この場合は、図2に示
すように、補正演算部240において、分離処理部24
1により、パソコン410から受け取った表示データを
テキスト部分と線画部分とに分離して、それぞれテキス
ト補正部242および線画補正部243に送出し、それ
ぞれによる補正結果を結合処理部244によって再び結
合して、プロジェクタ420に送出する構成とすればよ
い。
【0027】図2において、テキスト補正部242は、
分離処理部241からテキストデータとともにテキスト
の位置を示す配置情報を受け取り、この配置情報に基づ
いて、各文字の位置を求めて、上述したポイント補正テ
ーブル233から該当する位置に対応するポイント数の
補正値を検索し、該当する属性情報のポイント数を置き
換えて結合処理部244に送出する構成とすればよい。
【0028】また、線画補正部243は、分離処理部2
41から受け取った線画データに含まれる基準点の座標
に基づいて、上述した座標補正値テーブル235から該
当する補正値を検索し、元の基準点の座標を補正値を加
算した新しい基準点の座標に置き換えて、結合処理部2
44に送出する構成とすればよい。このように、補正値
算出部230および補正演算部240の各部が動作する
ことにより、補正手段115の機能を実現し、投影図形
の歪みについての評価結果に応じて、例えば、図3(c)
に示すように、投影対象の文書イメージに投影処理によ
って発生する歪みによって打ち消される変形を予め与え
ることが可能となる。
【0029】また、このとき、補正制御部203は、セ
レクタ202にイメージ補正装置200の出力を選択す
る旨を指示し、これに応じて、セレクタ202を介し
て、上述した変形が加えられた表示データがプロジェク
タ420に送出され、投影処理に供される。上述したよ
うに、このような変形が加えられた文書イメージをプロ
ジェクタ420を介して投影すると、文書イメージの各
部分は、変形率算出部231で得られたその位置に対応
する変形率で変形するから、補正演算部240で与えら
れた変形が除去され、スクリーン401において、元の
文書イメージに対応する歪みのない投影イメージを得る
ことができる。
【0030】すなわち、上述したイメージ補正装置20
0を備えてイメージ投影システムを構成することによ
り、プロジェクタ420やスクリーン401の配置ミス
によるイメージの変形を補正することが可能となり、プ
ロジェクタ420やスクリーン401の配置にかかわら
ず、歪みのない投影イメージを利用者に提供することが
できる。
【0031】これにより、プロジェクタ420やスクリ
ーン401を配置する際に、厳密に位置調整を行う必要
がなくなるので、会場の設営などに要する時間を大幅に
短縮することができる。ところで、上述したように、投
影された基準パターンにおけるマーカパターンの位置ず
れに基づいて、補正処理を行う場合は、CCDカメラ2
11で撮影された2値イメージデータからマーカパター
ンの像を正確に抽出する必要がある。
【0032】以下、上述した投影位置検出部220にお
いて、フレームメモリ213に保持された2値イメージ
データからマーカパターンの像を正確に抽出し、その位
置を検出する方法について説明する。図4に、請求項2
の発明を適用した投影位置検出部220の詳細構成を示
す。また、図5に、投影位置の検出動作を表す流れ図を
示す。
【0033】図4に示した投影位置検出部220におい
て、膨張処理部221および細線化処理部222は、後
述するパターン認識処理に先立って、ステップ301,
302において、フレームメモリ213に保持された2
値イメージデータに対して、それぞれ膨張処理および細
線化処理を行う構成となっている。このように、まず膨
張処理を行ったのちに細線化処理を行うことにより、例
えば、図6(a) に示すように、撮影された2値イメージ
にかすれた部分がある場合に、一旦、図6(b) に示すよ
うな膨張したパターンに変換した後に、細線化処理を行
うことにより、かすれた部分をつなげて、図6(c) に示
すようなかすれの無いパターンを再生して、後述するマ
ーカパターンの像を検出する処理に供することができ
る。
【0034】また、図4において、線分抽出部223
は、ステップ303において、フレームメモリ213内
の2値イメージデータから複数の黒画素が連続している
パターンを線分として抽出し、長さ判別部224に送出
する構成となっている。これに応じて、長さ判別部22
4は、まず、ステップ304において、抽出された線分
のそれぞれの長さと所定の閾値とを比較し、この比較結
果に基づいて、各線分がマーカパターンの一部である可
能性がある候補線分を判別する構成となっている。
【0035】このとき、長さ判別部224は、基準パタ
ーンに配置されたマーカパターンを構成している線分の
長さに対応する閾値を用い、この閾値よりも長いとされ
た線分を候補線分として判別すればよい。この場合は、
長さが閾値以下である場合は、該当するパターンはスク
リーン401上のゴミやキズなどに対応するものである
として、その線分に関する情報は雑音として廃棄され
る。一方、長さが閾値以上である場合に、長さ判別部2
24は、その線分に関する情報を候補パターン検出部2
25に送出すればよい。
【0036】ここで、図3(a) に示したように、マーカ
パターンは二つの線分が交差したパターンであるから、
ステップ305において、候補パターン検出部225
は、フレームメモリ213に保持された2値イメージデ
ータに基づいて、ステップ304で得られた候補線分の
中から、他の候補線分と交差しているものを検出すれば
よい。
【0037】このように、上述した長さ判別部224で
判別された候補線分のなかから、他の候補線分と交差し
ていないものを雑音によるものとして排除し、交差した
候補線分の組み合わせを候補パターンとして判別するこ
とにより、候補パターンを絞り込んで、交差判別部22
6の処理に供することができる。図4において、この交
差判別部226は、各候補パターンを構成する候補線分
の交差角に基づいて、候補パターンがマーカパターンの
像であるか否かを判定する構成となっている。
【0038】例えば、図3(a) に示したような十字状の
マーカパターンを採用した場合は、マーカパターンの像
においても交差角は90度となるから、図5に示すよう
に、まず、交差判別部226は、ステップ306におい
て、各候補線分の方向を示す方向ベクトルの内積を求
め、ステップ307において、この内積が数値『0』と
なる候補パターンをマーカパターンの像として検出すれ
ばよい。
【0039】このようにして、候補パターンにおける線
分の交差角に基づいて上述した判別処理を行うことによ
り、マーカパターンの特徴をすべて備えたパターンを判
別することができ、重心検出部227による処理に供す
ることができる。これに応じて、重心検出部227は、
ステップ308において、該当するパターンの重心を求
め、得られた重心位置をマーカパターンの像の位置とし
て補正値算出部230に送出する構成となっている。
【0040】ここで、複数の線分が交差したパターンに
おいては、そのパターンの重心位置と線分の交点位置と
は一致しているから、重心位置をマーカパターンの位置
とすることができる。また、このように重心位置を求め
る場合は、パターンを構成する全ての画素の情報を利用
することができるから、線分の交点そのものを検出しよ
うとした場合に比べて、雑音の影響を受けにくく、マー
カパターンの位置を高精度で検出することができる。
【0041】このように、長さ判別部224,候補パタ
ーン判別部225,交差判別部226,重心検出部22
7が順次に動作することにより、請求項4で述べたパタ
ーン抽出手段121および中心検出手段122の機能を
実現し、マーカパターンの特徴を利用して、マーカパタ
ーンの像位置を確実にしかも正確に検出することができ
る。
【0042】また、図3(a) に示したようなマーカパタ
ーンをそれぞれの交差点を中心として回転させながら投
影し、その投影図形を一定期間ごとに撮影して得られた
2値イメージデータからマーカパターンの位置を検出す
ることもできる。この場合は、図7に示すように、図2
に示したイメージ補正装置200に、回転処理部206
を付加し、補正制御部203からの指示に応じて、この
回転処理部206が、表示データ保持部201に保持さ
れた表示データに基づいて、マーカパターンのそれぞれ
を所定の角度だけ回転したパターンを表す表示データを
作成し、セレクタ202を介してプロジェクタ420に
送出すればよい。
【0043】また、投影位置検出部220の代わりに備
えられた投影位置検出部250において、黒画素検出部
251は、補正制御部203からの指示に応じて、フレ
ームメモリ213に保持された2値イメージデータから
黒画素を検出し、1フレームの各画素が黒画素として検
出された度数を度数保持部252に格納する構成となっ
ている。
【0044】ここで、上述した回転処理部206の動作
により、少しずつ角度を変えながら所定の時間でマーカ
パターンを一回転させ、マーカパターンの角度の変化に
同期して、補正制御部203が黒画素検出部251に検
出動作を指示すれば、度数保持部252には、各マーカ
パターンに対応する黒画素の度数分布として、図8に示
すように、度数の多い中心部の周囲に度数の少ない部分
が広がる円形の分布パターンが保持される。但し、図8
において、黒画素の度数の多少を編みかけの濃度を変え
て示した。
【0045】したがって、パターン抽出部253によ
り、上述した度数保持部252から該当する分布パター
ンを検出すれば、ほぼ確実にマーカパターンに対応する
度数分布を検出することができ、検出された分布パター
ンに基づいて、重心検出部254が、その重心を検出す
ることにより、分布パターンの中心を正確に検出するこ
とができる。
【0046】この場合は、補正制御部203からの指示
に応じて、黒画素検出部251が動作し、この検出結果
に基づいて、パターン抽出部253が動作することによ
り、請求項2で述べたパターン抽出手段121の機能を
果たし、マーカパターンの特徴に基づいてマーカパター
ンの像を抽出し、中心検出手段122に相当する重心検
出部254の処理に供することができる。
【0047】その他のパターン抽出手段121の例とし
ては、マーカパターンを空間周波数の変化パターンとし
て認識する方法などが考えられる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、投影され
た基準パターンを撮影して得られる2値画像に基づい
て、投影の際に生じた歪みを評価して、この歪みを打ち
消すために必要かつ十分な変形を投影対象の文書イメー
ジに加えることができるから、投影手段とスクリーンと
の配置にかかわらず、歪みのない文書イメージを投影す
ることが可能である。
【0049】これにより、スクリーンの配置を調整する
手間を省くことができ、また、常に正常な文書イメージ
を投影して、利用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイメージ投影システムの原理ブロック
図である。
【図2】請求項1のイメージ投影システムの実施例構成
図である。
【図3】イメージ補正処理を説明する図である。
【図4】投影位置検出部の詳細構成図である。
【図5】投影位置の検出動作を表す流れ図である。
【図6】膨張処理および細線化処理の説明図である。
【図7】本発明のイメージ投影システムの別実施例構成
図である。
【図8】度数分布パターンの例を示す図である。
【図9】従来のイメージ投影システムの構成例を示す図
である。
【符号の説明】
101 投影手段 102,401 スクリーン 111 基準パターン送出手段 112 撮影手段 113 位置検出手段 114 歪み評価手段 115 補正手段 121 パターン抽出手段 122 中心検出手段 201 表示データ保持部 202 セレクタ 203 補正制御部 204 差分算出部 205 位置データ保持部 206 回転処理部 210 画像入力部 211 CCDカメラ 212 変換処理部 213 フレームメモリ 220,250 投影位置検出部 221 膨張処理部 222 細線化処理部 223 線分抽出部 224 長さ判別部 225 候補パターン検出部 226 交差判別部 227,254 重心検出部 230 補正値算出部 231 変形率算出部 232 ポイント補正値算出部 233 ポイント補正値テーブル 234 座標補正値算出部 235 座標補正値テーブル 240 補正演算部 241 分離処理部 242 テキスト補正部 243 線画補正部 244 結合処理部 251 黒画素検出部 252 度数保持部 253 パターン抽出部 410 パソコン 420 プロジェクタ 421 描画処理部 422 投影処理部 423 光学系

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や図形から構成された文書イメージ
    を投影手段を介してスクリーンに投影するイメージ投影
    システムにおいて、 投影対象の文書イメージとして、それぞれ所定の位置に
    配置された複数のマーカパターンから構成される基準パ
    ターンを前記投影手段に送出する基準パターン送出手段
    と、 前記投影手段によって投影された前記基準パターンの投
    影像を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段によって得られた前記基準パターンの投影
    像に含まれている前記複数のマーカパターンの像の位置
    を検出する位置検出手段と、 前記複数のマーカパターンの像の位置と前記基準パター
    ンにおける前記複数のマーカパターンの位置とを照合す
    ることにより、前記投影手段による投影操作によって生
    じた投影像の歪みを評価する歪み評価手段と、 投影対象の文書イメージの入力に応じて、前記歪み評価
    手段による評価結果で示される投影像の歪みに対応する
    変形を前記投影対象の文書イメージに与える補正手段と
    を備えたことを特徴とするイメージ投影システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイメージ投影システム
    において、 基準パターン送出手段は、複数の線分が一点で交差する
    マーカパターンを配置した基準パターンを送出する構成
    であり、 位置検出手段は、 前記マーカパターンの形状の特徴に基づいて、基準パタ
    ーンの投影像に含まれている前記マーカパターンの像を
    抽出するパターン抽出手段と、 前記パターン抽出手段で抽出された前記マーカパターン
    の像の中心位置を検出する中心検出手段とを備えた構成
    であることを特徴とするイメージ投影システム。
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