JPH08201379A - 臨床血液前処理装置 - Google Patents
臨床血液前処理装置Info
- Publication number
- JPH08201379A JPH08201379A JP2455595A JP2455595A JPH08201379A JP H08201379 A JPH08201379 A JP H08201379A JP 2455595 A JP2455595 A JP 2455595A JP 2455595 A JP2455595 A JP 2455595A JP H08201379 A JPH08201379 A JP H08201379A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- separation membrane
- tube
- glass tube
- filter material
- Prior art date
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- Pending
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 血液を投入すればそれから自動的に血漿を分
離して血液分析が行われる自動血液分析機用の試料前処
理装置を提供する。 【構成】 採血管に円筒状の濾材からなる分離膜円筒を
挿入し、内部を減圧に保ちながら所定の速度で上下動さ
せることにより分離膜円筒の内部に血漿を留出させる血
漿分取装置。
離して血液分析が行われる自動血液分析機用の試料前処
理装置を提供する。 【構成】 採血管に円筒状の濾材からなる分離膜円筒を
挿入し、内部を減圧に保ちながら所定の速度で上下動さ
せることにより分離膜円筒の内部に血漿を留出させる血
漿分取装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】血漿または血清を試料として使用
する血液分析装置の前処理装置として利用される。 即
ち、試料として全血を供給すれば装置自身で血漿を分離
採取して測定が行われれようになる。
する血液分析装置の前処理装置として利用される。 即
ち、試料として全血を供給すれば装置自身で血漿を分離
採取して測定が行われれようになる。
【０００２】
【従来の技術】血液分析装置の前処理としては、一般に
は採血管を遠心分離機にかけて血球部分を血餅として分
離し、上部の血清または血漿部分をピペットにより採取
して分析に使用している。有る程度の量の血漿または血
清を採取して多項目の測定を行うには本方式が適してい
る。実際に遠心分離機を組み込んだ自動分析装置も市販
されているが高速回転を扱う機器であり分析装置との整
合性が悪く、保守点検にも異質の技術を要すること及び
高価になるためあまり使われていない。
は採血管を遠心分離機にかけて血球部分を血餅として分
離し、上部の血清または血漿部分をピペットにより採取
して分析に使用している。有る程度の量の血漿または血
清を採取して多項目の測定を行うには本方式が適してい
る。実際に遠心分離機を組み込んだ自動分析装置も市販
されているが高速回転を扱う機器であり分析装置との整
合性が悪く、保守点検にも異質の技術を要すること及び
高価になるためあまり使われていない。
【０００３】血液製剤用その他さらに多量の血漿を採取
するためには、円筒状の濾材の中に血液を加圧して流通
させ、外側を減圧して連続的に血漿を採取する方法、円
筒状の濾材を回転させその外側に血液を流通させ内側を
減圧にして連続的に血漿を採取する方法等が知られてい
る。
するためには、円筒状の濾材の中に血液を加圧して流通
させ、外側を減圧して連続的に血漿を採取する方法、円
筒状の濾材を回転させその外側に血液を流通させ内側を
減圧にして連続的に血漿を採取する方法等が知られてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】検査費用節減のため患
者一人当たりの検査項目数が減少してきており、また分
析技術の向上に伴って必要試料量が少なくて測定が可能
となってきているので、小量の血漿が採取出来れば良い
との前提の下で、全血を試料として供給すれば自動的に
血漿または血清が採取出来る試料前処理装置を提供す
る。
者一人当たりの検査項目数が減少してきており、また分
析技術の向上に伴って必要試料量が少なくて測定が可能
となってきているので、小量の血漿が採取出来れば良い
との前提の下で、全血を試料として供給すれば自動的に
血漿または血清が採取出来る試料前処理装置を提供す
る。
【０００５】全血から血漿を分離膜により採取するにあ
ったて大事な問題は、血球を破壊しないこと及び分離膜
の目詰まりを防止することに有る。また分離膜の穴径が
余りに小さいと測定対象とする蛋白質も分離されてしま
うことがあるので注意を要する。
ったて大事な問題は、血球を破壊しないこと及び分離膜
の目詰まりを防止することに有る。また分離膜の穴径が
余りに小さいと測定対象とする蛋白質も分離されてしま
うことがあるので注意を要する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】分離膜の選択の問題は本
発明に直接関係は無いが、概要を述べれば、１ミクロン
程度の穴径でシャ−プな穴径分布を持つ分離膜を選定す
ることが良く、穴径分布が数ミクロンの範囲に及ぶと血
球破壊が起こるし、０．１ミクロンに及ぶと蛋白質の含
有量が正しく反映されなくなる恐れがある。
発明に直接関係は無いが、概要を述べれば、１ミクロン
程度の穴径でシャ−プな穴径分布を持つ分離膜を選定す
ることが良く、穴径分布が数ミクロンの範囲に及ぶと血
球破壊が起こるし、０．１ミクロンに及ぶと蛋白質の含
有量が正しく反映されなくなる恐れがある。
【０００７】問題は目詰まりの防止にあり、分離膜の両
側に圧力差を持たせても膜はすぐに目詰まりを起こして
血漿の分離は停止してしまい、さらに圧力差を大きくす
れば血球の破壊がおこる。これに対しては血液側の液を
あるレベル以上のずり速度（分離膜に垂直方向の速度勾
配）で流動させ分離膜近傍に渦を起こさせることにより
防止することが可能である。
側に圧力差を持たせても膜はすぐに目詰まりを起こして
血漿の分離は停止してしまい、さらに圧力差を大きくす
れば血球の破壊がおこる。これに対しては血液側の液を
あるレベル以上のずり速度（分離膜に垂直方向の速度勾
配）で流動させ分離膜近傍に渦を起こさせることにより
防止することが可能である。
【０００８】従来の技術の項で述べた血漿連続分離方法
はこの流動を血液の流通または分離膜の回転を利用して
達成している。然るに本発明の目的から、原料の血液は
採血管に入って供給された小量の血液であり流通させる
ことは出来ないので、従来技術のままでは本課題は解決
出来ない。発明者等は血液中で、底の閉じた円筒状の濾
材（以下分離膜円筒という）の内側を減圧に保ったまま
円筒を上下に動かす事により目詰まり防止に必要とする
液の流動を達成出来ることを見出した。十分なずり速度
を得るためには分離膜円筒の径より少し径の大きい円筒
に原料血液を入れるのがよく、分離膜円筒を血液に押し
込む事により原料血液は分離膜円筒と血液容器との隙間
を上昇し必要なずり速度を得ることが出来る。この上昇
・下降を繰り返すことにより原料血中の血漿部分が分離
膜の内側に流出する。必要なずり速度を得るためには分
離膜円筒を回転しても良いが、回転だけでは原料の供給
が不十分となり隙間部分の原料からしか血漿成分が得ら
れず効率が悪い。原料血液の入れ替えのためにも分離膜
円筒の上下動が必要である。装置的には複雑になるが、
より大きなずり速度を得るために回転を伴う事は有効で
ある。
はこの流動を血液の流通または分離膜の回転を利用して
達成している。然るに本発明の目的から、原料の血液は
採血管に入って供給された小量の血液であり流通させる
ことは出来ないので、従来技術のままでは本課題は解決
出来ない。発明者等は血液中で、底の閉じた円筒状の濾
材（以下分離膜円筒という）の内側を減圧に保ったまま
円筒を上下に動かす事により目詰まり防止に必要とする
液の流動を達成出来ることを見出した。十分なずり速度
を得るためには分離膜円筒の径より少し径の大きい円筒
に原料血液を入れるのがよく、分離膜円筒を血液に押し
込む事により原料血液は分離膜円筒と血液容器との隙間
を上昇し必要なずり速度を得ることが出来る。この上昇
・下降を繰り返すことにより原料血中の血漿部分が分離
膜の内側に流出する。必要なずり速度を得るためには分
離膜円筒を回転しても良いが、回転だけでは原料の供給
が不十分となり隙間部分の原料からしか血漿成分が得ら
れず効率が悪い。原料血液の入れ替えのためにも分離膜
円筒の上下動が必要である。装置的には複雑になるが、
より大きなずり速度を得るために回転を伴う事は有効で
ある。
【０００９】
【作用】血液に浸した分離膜円筒を上下に運動させるこ
とにより、分離膜近傍に渦流を起こすことにより血球に
よる目詰まりを防止し且つ原料血液を流動させることに
より分離膜に対する原料の供給をはかる。
とにより、分離膜近傍に渦流を起こすことにより血球に
よる目詰まりを防止し且つ原料血液を流動させることに
より分離膜に対する原料の供給をはかる。
【００１０】
【実施例】内径１３ｍｍ長さ１００ｍｍの採血管に血液
１０ｍｌを採取した。分離膜円筒としては穴径１ミクロ
ンの多孔質ガラス管の外径１２ｍｍ内径１０ｍｍ長さ３
０ｍｍの円筒の下部に半径６ｍｍの円殻を接着し上部に
は漏斗状の部品を接着しそのパイプ部分には内径４ｍｍ
のチュ−ブを挿入して真空ポンプにつなぎ約５００ｍｍ
水柱に保つた。分離膜円筒を採血管に挿入し多孔質ガラ
ス部分を血液に浸漬し、上下動装置により４０ｍｍのス
トロ−クを１秒で往復した。その結果１分間で０．１ｍ
ｌ程度の血漿が分離膜円筒の内部に得られた。
１０ｍｌを採取した。分離膜円筒としては穴径１ミクロ
ンの多孔質ガラス管の外径１２ｍｍ内径１０ｍｍ長さ３
０ｍｍの円筒の下部に半径６ｍｍの円殻を接着し上部に
は漏斗状の部品を接着しそのパイプ部分には内径４ｍｍ
のチュ−ブを挿入して真空ポンプにつなぎ約５００ｍｍ
水柱に保つた。分離膜円筒を採血管に挿入し多孔質ガラ
ス部分を血液に浸漬し、上下動装置により４０ｍｍのス
トロ−クを１秒で往復した。その結果１分間で０．１ｍ
ｌ程度の血漿が分離膜円筒の内部に得られた。
【００１１】本実施例ではガラスフィルタ−を使用した
が、本発明はフィルタ−に依存するものではなく細孔分
布が十分にシャ−プであれば多孔質ガラス以外の材料の
フィルタ−、例えばメンブレンフィルタ−等も利用可能
である。
が、本発明はフィルタ−に依存するものではなく細孔分
布が十分にシャ−プであれば多孔質ガラス以外の材料の
フィルタ−、例えばメンブレンフィルタ−等も利用可能
である。
【００１２】漏斗状部品とチュ−ブを切り離せば、漏斗
状部品のパイプを通してサンプリングプロ−ブを挿入し
分離採取された血漿を吸引して取り出し、血液分析装置
の測定セルに分注する事は可能。
状部品のパイプを通してサンプリングプロ−ブを挿入し
分離採取された血漿を吸引して取り出し、血液分析装置
の測定セルに分注する事は可能。
【００１３】
【発明の効果】遠心分離機による血漿または血清分離を
行わず、直接血液を自動分析装置に供給するだけで血液
分析がおこなわれる。
行わず、直接血液を自動分析装置に供給するだけで血液
分析がおこなわれる。
【図１】本発明の実施例を図示する。
１ 採血管 ２ 血液 ３ 多孔質ガラス管 ４ 球殻 ５ 漏斗状部品 ６ チュ−ブ ７ 真空ポンプ ８ 上下動装置
Claims (4)
- 【請求項１】 底の閉じた円筒状の濾材を血液中に浸漬
し、内部を減圧にし、底の閉じた円筒状の濾材を上下動
させる事を特徴とする臨床血液分析装置用前処理装置。 - 【請求項２】 請求項１に於いて血液容器として採血管
を使用する事を特徴とする臨床血液分析装置用前処理装
置。 - 【請求項３】 請求項１に於いて血液容器内径と底の閉
じた円筒状の濾材外径と間隙が２ｍｍ以下、望ましくは
１ｍｍ以下である事を特徴とする臨床血液分析装置用前
処理装置。 - 【請求項４】 請求項１に於いて底の閉じた円筒状の濾
材の底部に液溜りを設けこれを試料容器として使用する
ことを特徴とする臨床血液分析装置用前処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2455595A JPH08201379A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 臨床血液前処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2455595A JPH08201379A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 臨床血液前処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08201379A true JPH08201379A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=12141410
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2455595A Pending JPH08201379A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 臨床血液前処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08201379A (ja) |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP2455595A patent/JPH08201379A/ja active Pending
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