JPH08200334A - 止め具 - Google Patents

止め具

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JPH08200334A
JPH08200334A JP3160095A JP3160095A JPH08200334A JP H08200334 A JPH08200334 A JP H08200334A JP 3160095 A JP3160095 A JP 3160095A JP 3160095 A JP3160095 A JP 3160095A JP H08200334 A JPH08200334 A JP H08200334A
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JP
Japan
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hollow
sleeve
rivet
stopper
tack
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JP3160095A
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English (en)
Inventor
Yasushi Maki
康司 牧
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Osaka Kinzoku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引っ張り強度が大きく、弾性材などの止め固
定に適した止め具を提供する。 【構成】 止め具31は、中空鋲2,スリーブ3,およ
びリベット32から成り、前記中空鋲2は、先端部に中
空穴4が形成された軸部5の基端に、頭部6が一体形成
されて成る。前記スリーブ3は、前記軸部5の外径とほ
ぼ等しい内径を有するパイプ7で、一端に鍔8が一体形
成されている。前記リベット32は、軸部33の基端に
頭部34が一体形成されたもので、軸部33の外径を中
空鋲2の中空穴4の内径よりやや大きく、長さを中空穴
4の深さよりやや短く設定してある。頭部34の下面に
は、中空鋲2の先端のかしめ部9を収容できる溝幅およ
び溝深さの環状溝35が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の部材を一体に
止め固定したり、相互に連結したりするのに用いられる
止め具に関連し、特にこの発明は、引っ張り強度が大き
く、弾性材などを止め固定するのに適した止め具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の止め具は、例えば図14
に示すように、包丁の柄52Bに木製の柄板53,53
を止め固定するなどの用途に用いられる。前記柄52B
は刃52Aと一体であり、柄52Bを柄板53,53の
上端面に設けられた溝内へ挿入した後、柄52Bと柄板
53,53との間を止め具51,51を用いて2箇所で
一体に止め固定してある。
【0003】各止め具51は、図15に示すように、中
空鋲54とリベット57とで構成される。前記中空鋲5
4は、先端部に中空穴58を有する軸部55bと、軸部
55bの基端に一体形成される頭部55aとから成る。
前記リベット57は、軸部56bと、軸部56bの基端
に一体形成される頭部56aとから成る。
【0004】前記リベット57の軸部56bは、中空鋲
54の中空穴58の穴径よりやや大きい外径に設定さ
れ、軸部56bの長さは、中空穴58の深さよりやや短
く設定される。前記柄52Bおよび柄板53,53の対
応箇所に形成された止め孔70,71,71へ中空鋲5
4を一方より挿入した後、中空鋲54の中空穴58へリ
ベット57の軸部56bを圧入することにより柄52B
および柄板53,53が一体に止め固定される。この止
め具51は、その全長が、柄52Bおよび柄板53,5
3を重ねた厚みと一致するように形成されている。
【0005】前記中空鋲54の頭部55aおよびリベッ
ト57の頭部56aは、上面が平らであり、リベット5
7を圧入したとき、各頭部55a,56aが柄板53,
53の両表面に形成された皿穴72,72内に嵌まって
柄板53,53の表面と連続する。
【0006】図16は、前記止め具51を鞄の把手62
の取付部分に用いた例を示す。図16において、60は
鞄本体63の端面に取り付けられた冠座留めであり、各
冠座留め60の凹部61に把手62の両端部を挿入し、
それぞれ止め具51により把手62を冠座留め60に取
り付けている。
【0007】各冠座留め60および把手62の両端部に
は、図17に示すように、対応する箇所に貫通孔64,
65がそれぞれ形成されており、位置合わせされたこれ
ら貫通孔64,65に対し、止め具51の中空鋲54の
軸部55bを一連に挿通した後、中空穴58にリベット
57の軸部56bを圧入する。これにより前記把手62
は、中空鋲54の軸部55bによりその両端が冠座留め
60に回動自由に支持される。なお図示例の止め具51
では、各冠座留め60の両側面へ突出する中空鋲54お
よびリベット57の各頭部55a,56aは、引っ掛か
りを防止するため、それぞれの上面が球面状に形成され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの種の
止め具51は、中空鋲54の中空穴58へリベット57
の軸部56bを圧入して中空鋲54とリベット57とを
結合するから、軸方向の引っ張り強度が十分でなく、止
め具51の用途が限定されるという問題がある。また止
め固定する対象物が弾性材である場合、中空鋲54の外
周面が安定状態で支持されないので、中空鋲54の中空
穴58へリベット57を打ち込む際、中空鋲54が変形
したり、折れ曲がったりするなどのおそれがある。
【0009】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、中空鋲の外周にスリーブを被せることにより、
軸方向の引っ張り強度が大きく、たとえ止め固定する対
象物が弾性材であっても、中空鋲が変形するなどのおそ
れがない止め具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
止め具は、中空鋲と、この中空鋲の外側に被せられるス
リーブとから成る。前記中空鋲は、軸部を前記スリーブ
より長く形成して、中空の先端部をスリーブの端面より
突出させることにより、その突出端をスリーブの端面に
かしめるようにしている。
【0011】請求項2の発明にかかる止め具では、前記
スリーブとして、一端に鍔を有する鍔付きパイプが用い
てある。
【0012】請求項3の発明にかかる止め具は、中空鋲
と、この中空鋲の外側に被せられるスリーブと、前記中
空鋲の先端部の中空穴へ圧入されるリベットとから成
る。
【0013】請求項4の発明にかかる止め具では、前記
スリーブとして、一端に鍔を有する鍔付きパイプが用い
てある。
【0014】請求項5の発明にかかる止め具は、中空鋲
と、この中空鋲の外側に被せられるスリーブと、前記中
空鋲の先端部の中空穴へ圧入されるリベットとから成
る。前記中空鋲は、軸部を前記スリーブより長く形成し
て、中空の先端部をスリーブの端面より突出させること
により、その突出端をスリーブの端面にかしめるように
している。
【0015】請求項6の発明にかかる止め具では、前記
スリーブとして、一端に鍔を有する鍔付きパイプが用い
てある。
【0016】
【作用】請求項1の発明にかかる止め具を用いて例えば
複数の部材を一体に止め固定するには、中空鋲を外側に
スリーブを被せた状態で対象物に設けられた貫通孔へ挿
入した後、中空鋲のスリーブの端面からの突出端をかし
める。このとき中空鋲の外周面はスリーブにより安定状
態で支持されるので、かしめ時の加圧力を受けても、中
空鋲が変形したり、折れ曲がったりするなどのおそれは
ない。また止め具に軸方向の引っ張り荷重が作用したと
き、その引っ張り荷重は中空鋲のかしめ部分により支持
される。
【0017】請求項2の発明にかかる止め具では、スリ
ーブとして、一端に鍔を有する鍔付きパイプが用いてあ
るので、対象物に設けられた貫通孔へ中空鋲を挿入し、
反対側より貫通孔へスリーブを挿入して、貫通孔内で中
空鋲の軸部の外側にスリーブを被せた後、中空鋲のスリ
ーブの端面からの突出端を鍔の上面にかしめる。止め具
に軸方向の引っ張り荷重が作用したとき、その引っ張り
荷重はスリーブの鍔および中空鋲のかしめ部分により支
持される。
【0018】請求項3の発明にかかる止め具を用いて例
えば複数の部材を一体に止め固定するには、中空鋲を外
側にスリーブを被せた状態で対象物に設けられた貫通孔
へ挿入した後、中空鋲の先端部の中空穴へリベットを圧
入する。このとき中空鋲の外周面はスリーブにより安定
状態で支持されるので、リベット打込み時の衝撃力を受
けても、中空鋲が変形したり、折れ曲がったりするなど
のおそれはない。また止め具に軸方向の引っ張り荷重が
作用したとき、その引っ張り荷重はリベットと中空鋲と
の圧接部分および中空鋲とスリーブとの圧接部分により
支持される。
【0019】請求項4の発明にかかる止め具では、スリ
ーブとして、一端に鍔を有する鍔付きパイプが用いてあ
るので、対象物に設けられた貫通孔へ中空鋲を挿入し、
反対側より貫通孔へスリーブを挿入して、貫通孔内で中
空鋲の軸部の外側にスリーブを被せた後、中空鋲の先端
部の中空穴へリベットを圧入する。このときリベットの
頭部はスリーブの鍔の上面に支持される。止め具に軸方
向の引っ張り荷重が作用したとき、その引っ張り荷重は
リベットと中空鋲との圧接部分および中空鋲とスリーブ
との圧接部分により支持される。またリベットに剪断方
向の荷重が作用したとき、その荷重はスリーブの鍔によ
り支持される。
【0020】請求項5の発明にかかる止め具を用いて例
えば複数の部材を一体に止め固定するには、中空鋲を外
側にスリーブを被せた状態で対象物に設けられた貫通孔
へ挿入した後、中空鋲のスリーブの端面からの突出端を
かしめ、さらに中空鋲の先端部の中空穴へリベットを圧
入する。このとき中空鋲の外周面はスリーブにより安定
状態で支持されるので、かしめ時の加圧力やリベット打
込み時の衝撃力を受けても、中空鋲が変形したり、折れ
曲がったりするなどのおそれはない。また止め具に軸方
向の引っ張り荷重が作用したとき、その引っ張り荷重は
中空鋲のかしめ部分,リベットと中空鋲との圧接部分お
よび,中空鋲とスリーブとの圧接部分により支持され
る。
【0021】請求項6の発明にかかる止め具では、スリ
ーブとして、一端に鍔を有する鍔付きパイプが用いてあ
るので、対象物に設けられた貫通孔へ中空鋲を挿入し、
反対側より貫通孔へスリーブを挿入して、貫通孔内で中
空鋲の軸部の外側にスリーブを被せた後、中空鋲のスリ
ーブの端面からの突出端を鍔の上面にかしめ、さらに中
空鋲の先端部の中空穴へリベットを圧入する。このとき
リベットの頭部はスリーブの鍔の上面に支持される。ま
た止め具に軸方向に引っ張り荷重が作用したとき、その
引っ張り荷重は中空鋲のかしめ部分,リベットと中空鋲
との圧接部分および,中空鋲とスリーブとの圧接部分に
より支持される。さらにリベットに剪断方向の荷重が作
用したとき、その荷重はスリーブの鍔により支持され
る。
【0022】
【実施例】図1は、この発明の第1実施例にかかる止め
具1の構成を示す。この止め具1は、中空鋲2とスリー
ブ3とから成り、前記中空鋲2は、先端部に中空穴4が
形成された軸部5と、前記軸部5の基端に一体形成され
た頭部6とから成る。前記スリーブ3は、中空鋲2の軸
部5の外径とほぼ等しい内径を有するパイプ7であり、
このパイプ7の一端には外周方向へ張り出す鍔8が一体
形成されている。前記中空鋲2は、軸部5が前記スリー
ブ3より長く形成されており、中空鋲2の外側にスリー
ブ3を被せたとき、中空鋲2の先端部がスリーブ3の端
面より突出する。
【0023】図2および図3は、この止め具1を用いて
2枚の板材a,bを一体に止め固定したときの止め具1
の状態を示す。図中,36,37は各板材a,bに開設
された貫通孔であり、連通する貫通孔36,37に止め
具1が一連に挿入されている。この止め具1の中空鋲2
の外側にはスリーブ3が被せられており、前記スリーブ
3の鍔8は中空鋲2の先端部の側に位置している。中空
鋲2の頭部6は、一方の板材bの貫通孔37の開口縁
に、スリーブ3の鍔8は、他方の板材aの貫通孔36の
開口縁に、それぞれ当接している。中空鋲2のスリーブ
3からの突出端は前記鍔8の上面にかしめられ、このか
しめ部9によりスリーブ3と中空鋲2とが一体化され
る。
【0024】なおこの実施例では、スリーブ3として、
鍔8を備えた鍔付きパイプが用いてあるが、これに限ら
ず、鍔8のない真っ直ぐなパイプを用いてもよい。その
ようなスリーブ3を用いた場合、中空鋲2のスリーブ3
からの突出端はスリーブ3の開口端面上にかしめられ
る。
【0025】図4は、この発明の第2実施例にかかる止
め具11の構成を示すもので、中空鋲12とスリーブ1
3とリベット17とから成る。前記中空鋲12は、上記
した第1実施例の中空鋲2と同様、先端に中空穴14を
有する軸部15の基端に頭部16が一体形成されたもの
である。前記スリーブ13は、前記中空鋲12の軸部1
5の外径とほぼ等しい内径を有する真っ直ぐなパイプで
あって、前記中空鋲12の軸部15と同じ長さに形成さ
れている。前記リベット17は、軸部18の基端に頭部
19が一体形成されたものであり、前記軸部18の外径
を中空鋲12の中空穴14の内径よりやや大きく、長さ
を中空穴14の深さよりやや短く設定してある。軸部1
8の先端部は、中空鋲12の中空穴14への圧入を容易
にするため、外周縁を面取りして、先を細くしてある。
【0026】図5は、この止め具11を用いて2枚の板
材a,bを一体に止め固定したときの止め具11の状態
を示すもので、各板材a,bに開設された貫通孔36,
37へ止め具11が一連に挿入されている。中空鋲12
の軸部15の外側にはスリーブ13が被せられており、
前記リベット17は、その頭部19がスリーブ13の端
面に当接するまで中空鋲12の中空穴14に軸部18が
圧入されている。このリベット17の圧入によりスリー
ブ13および中空鋲12の軸部15の各先端部は拡開さ
れ、リベット17の軸部18とスリーブ13との間およ
びスリーブ13と中空鋲12の軸部15との間がそれぞ
れ圧接される。中空鋲12の頭部16は、一方の板材b
の貫通孔37の開口縁に、リベット17の頭部19は、
他方の板材aの貫通孔36の開口縁に、それぞれ当接す
る。
【0027】図6は、この発明の第3実施例にかかる止
め具21の構成を示す。この止め具21は、スリーブ2
3を除けば、第2実施例の止め具11と同一の構成であ
るので、ここでは対応する部位に同一の符号を付与する
ことで説明を省略する。前記スリーブ23は、中空鋲1
2の軸部15の外径とほぼ等しい内径を有するパイプ2
4であり、このパイプ24の一端には外周方向へ張り出
す鍔25が一体形成されている。このスリーブ23は前
記中空鋲12の軸部15と同じ長さに設定されている。
【0028】図7は、この止め具21を用いて2枚の板
材a,bを一体に止め固定したときの止め具21の状態
を示すもので、各板材a,bに開設された貫通孔36,
37へ止め具21が一連に挿入されている。中空鋲12
の軸部15の外側にはスリーブ23が被せられており、
前記スリーブ23の鍔25は中空鋲12の先端部の側に
位置している。中空鋲12の頭部16は、一方の板材b
の貫通孔37の開口縁に、スリーブ23の鍔25は、他
方の板材aの貫通孔36の開口縁に、それぞれ当接して
いる。前記リベット17は、その頭部19がスリーブ2
3の鍔25の上面に当接するまで中空鋲12の中空穴1
4に軸部18が圧入されている。このリベット17の圧
入によりスリーブ23および中空鋲12の軸部15の各
先端部は拡開され、リベット17の軸部18とスリーブ
23との間およびスリーブ23と中空鋲12の軸部15
との間がそれぞれ圧接される。
【0029】図8は、この発明の第4実施例にかかる止
め具31の構成を示す。この止め具31は、前記した第
1実施例の中空鋲2およびスリーブ3に、リベット32
を加えた構成のものである。なお中空鋲2およびスリー
ブ3については対応する部位に同一の符号を付すること
で説明を省略する。前記リベット32は、軸部33の基
端に頭部34が一体形成されたものであり、前記軸部3
3の外径を中空鋲2の中空穴4の内径よりやや大きく、
長さを中空穴4の深さよりやや短く設定してある。軸部
33の先端部は、中空鋲2の中空穴4への圧入を容易に
するため、外周縁を面取りして、先を細くしてある。前
記頭部34の下面には、かしめ部9を収容できる溝幅お
よび溝深さの環状溝35が形成されている。
【0030】図9および図10は、この止め具31を用
いて2枚の板材a,bを一体に止め固定したときの止め
具31の状態を示す。中空鋲2の軸部5の外側にはスリ
ーブ3が被せられており、前記スリーブ3の鍔8は中空
鋲2の先端部の側に位置している。中空鋲2の頭部6
は、一方の板材bの貫通孔37の開口縁に、スリーブ3
の鍔8は、他方の板材aの貫通孔36の開口縁に、それ
ぞれ当接している。中空鋲2のスリーブ3からの突出端
は前記鍔8の上面にかしめられ、このかしめ部9により
スリーブ3と中空鋲2とが一体化される。前記リベット
32は、その頭部34の下面がスリーブ3の鍔8の上面
に当接するまで中空鋲2の中空穴4に軸部33が圧入さ
れている。このリベット32の圧入によりスリーブ3お
よび中空鋲2の軸部5の各先端部は拡開され、リベット
32の軸部33とスリーブ3との間およびスリーブ3と
中空鋲2の軸部5との間がそれぞれ圧接される。また前
記かしめ部9は、リベット32の頭部34の下面の環状
溝35内に収容される。
【0031】なおこの実施例では、スリーブ3として、
鍔8を備えた鍔付きパイプが用いてあるが、これに限ら
ず、鍔8のない真っ直ぐなパイプを用いてもよい。その
ようなスリーブ3を用いた場合、中空鋲2のスリーブ3
からの突出端はスリーブ3の開口端面上にかしめられ
る。
【0032】図1〜図3に示した第1実施例の止め具1
を用いて2枚の板材a,bを一体に止め固定するには、
板材bの側より連通する貫通孔36,37へ中空鋲2の
軸部5を挿入した後、板材aの側より貫通孔36,37
へスリーブ3を挿入して、貫通孔36,37内で軸部5
の外側にスリーブ3を被せる。中空鋲2の頭部6は、一
方の板材bの貫通孔37の開口縁に、スリーブ3の鍔8
は、他方の板材aの貫通孔36の開口縁に、それぞれ当
接した状態にあり、このスリーブ3の鍔8より中空鋲2
の先端部が突出している。この中空鋲2の突出端に加圧
力を作用させて鍔8の上面へかしめるとき、中空鋲2の
外周面はスリーブ3により安定状態で支持されているの
で、たとえ板材a,bが弾性材であっても、前記加圧力
を受けて中空鋲2が変形したり、折れ曲がったりするお
それはない。この止め具1に軸方向の引っ張り荷重が作
用したとき、その引っ張り荷重はスリーブ3の鍔8およ
び中空鋲2のかしめ部分9により支持される。
【0033】図4および図5に示した第2実施例の止め
具11を用いて2枚の板材a,bを一体に止め固定する
には、中空鋲12を軸部15の外側にスリーブ13を被
せた状態で板材bの側より連通する貫通孔36,37へ
挿入した後、中空鋲12の先端部の中空穴14へリベッ
ト17を圧入する。このとき中空鋲12の軸部15の外
周面はスリーブ13により安定状態で支持されているの
で、たとえ板材a,bが弾性材であっても、リベット1
7の打込みに際し、その衝撃力を受けて中空鋲12が変
形したり、折れ曲がったりするおそれはない。この止め
具11に軸方向の引っ張り荷重が作用したとき、その引
っ張り力はリベット17と中空鋲12との圧接部分およ
び中空鋲12とスリーブ13との圧接部分により支持さ
れる。
【0034】図6および図7に示した第3実施例の止め
具21を用いて2枚の板材a,bを一体に止め固定する
には、板材bの側より連通する貫通孔36,37へ中空
鋲12の軸部15を挿入した後、板材aの側より貫通孔
36,37へスリーブ23を挿入して、貫通孔36,3
7内で軸部15の外側にスリーブ23を被せる。中空鋲
12の頭部16は、一方の板材bの貫通孔37の開口縁
に、スリーブ23の鍔25は、他方の板材aの貫通孔3
6の開口縁に、それぞれ当接した状態にある。中空鋲1
2の先端部の中空孔14へリベット17を圧入すると、
中空鋲12の軸部15の外周面はスリーブ23により安
定状態で支持されているので、たとえ板材a,bが弾性
材であっても、リベット17の打込みに際し、その衝撃
力を受けて中空鋲12が変形したり、折れ曲がったりす
るおそれはない。この止め具21に軸方向の引っ張り荷
重が作用したとき、その引っ張り力はスリーブ23の鍔
25,リベット17と中空鋲12との圧接部分および、
中空鋲12とスリーブ23との圧接部分により支持され
る。リベット17に剪断方向の荷重が作用したとき、そ
の荷重はスリーブ23の鍔25により支持される。
【0035】図8〜図10に示した第4実施例の止め具
31を用いて2枚の板材a,bを一体に止め固定するに
は、板材bの側より連通する貫通孔36,37へ中空鋲
2の軸部5を挿入した後、板材aの側より貫通孔36,
37へスリーブ3を挿入して、貫通孔36,37内で軸
部5の外側にスリーブ3を被せる。中空鋲2の頭部6
は、一方の板材bの貫通孔37の開口縁に、スリーブ3
の鍔8は、他方の板材aの貫通孔36の開口縁に、それ
ぞれ当接した状態にあり、このスリーブ3の鍔8より中
空鋲2の先端部が突出している。この中空鋲2の突出端
に加圧力を作用させて鍔8の上面へかしめた後、中空鋲
2の先端部の中空孔4へリベット32を圧入する。この
とき中空鋲2の外周面はスリーブ3により安定状態で支
持されているので、たとえ板材a,bが弾性材であって
も、かしめ時の加圧力やリベット打込み時の衝撃力を受
けて中空鋲2が変形したり、折れ曲がったりするおそれ
はない。止め具31に軸方向の引っ張り荷重が作用した
とき、その引っ張り力は中空鋲2のかしめ部分9,リベ
ット32と中空鋲2との圧接部分および,中空鋲2とス
リーブ3との圧接部分により支持される。リベット32
に剪断方向の荷重が作用したとき、その荷重はスリーブ
3の鍔8により支持される。
【0036】図11は、これら止め具の引っ張り強度を
計測する方法を示す。図中、40A,40Bは板状の牽
引金具であり、各牽引金具40A,40Bの板面の長さ
中央には支持孔43が、両端部にはベルト通し孔41,
41が、それぞれ形成されている。例えば第4実施例の
止め具31について引っ張り強度を計測する場合、一方
の牽引金具40Aの支持孔43に止め具31におけるス
リーブ3の鍔8を係合させ、他方の牽引金具40Bの支
持孔43に止め具31における中空鋲2の頭部6を係合
させた後、各牽引金具40A,40Bについて、両端部
を同方向へ屈曲してベルト通し孔41,41を重ね合わ
せ、これらベルト通し孔41,41へ牽引ベルト42を
通す。そして各牽引ベルト42,42を反対方向へ引っ
張って、各牽引金具40A,40Bと止め具31との係
合部へ引っ張り荷重を作用させ、止め具31が破断する
ときの引っ張り荷重を計測する。
【0037】室温23℃の環境下で、前記牽引ベルト4
2,42を5mm/秒の速度で牽引して第4実施例の止め
具31の引っ張り強度を計測すると、平均257kg重の
引っ張り強度が得られた。
【0038】図12は、第4実施例の止め具31が用い
られた拳銃の鞘45を示す。この鞘45は、拳銃を収納
して支持するホルダ46とベルト通し47とから成るも
ので、U字状に折り返されたベルト通し47の両端部と
ホルダ46の一側面との間が止め具31により止め固定
されている。
【0039】前記ベルト通し47の重ねられた両端部
は、図13に示すように、ギア48,48およびゴム板
などの弾性材49,49を中間に介在させてホルダ46
の一側面に重ねられており、ベルト通し47,ホルダ4
6,ギヤ48,弾性材49のそれぞれに形成されかつ位
置合わせされた連通する貫通孔へホルダ46の側より止
め具31における中空鋲2を挿入した後、ベルト通し4
7の側よりスリーブ3を挿入して貫通孔内で中空鋲2の
軸部5の外周にスリーブ3を被せる。中空鋲2の頭部6
は、ホルダ46の貫通孔の開口縁に、スリーブ3の鍔8
は、ベルト通し47の貫通孔の開口縁に、それぞれ当接
した状態にあり、中空鋲2のスリーブ3からの突出端に
加圧力を作用させて鍔8の上面へかしめた後、中空鋲2
の先端部の中空孔4へリベット32を圧入する。
【0040】前記ホルダ46は、前記ギア48,48の
噛み合わせ位置を変えることによりベルト通し47に対
して所定の角度だけ傾けた状態で固定される。なお前記
弾性材49,49は、各ギア48,48を噛合い方向に
付勢するためのものである。前記ホルダ46の内面に
は、中空鋲2の頭部6上に金属プレート50を重ね、そ
の上に内張り51を施して、中空鋲2の頭部6によりホ
ルダ46内に収納された拳銃が損傷されるのを防止して
いる。
【0041】中空鋲2の先端部をかしめる際やリベット
32を打ち込む際、中空鋲2の外周面はスリーブ3によ
り安定状態で支持されているので、弾性材49が存在し
ていても、かしめ時の加圧力やリベット打込み時の衝撃
力を受けて中空鋲2が変形したり、折れ曲がったりする
おそれはない。
【0042】
【発明の効果】この発明は上記の如く、中空鋲の外側に
スリーブを被せて中空鋲の先端部をスリーブの端面より
突出させ、その突出端をスリーブの端面にかしめるよう
にしたから、例えば止め固定する対象物が弾性材のよう
な柔軟な部材であっても、かしめ時の加圧力を受けて中
空鋲が折れ曲がるなどのおそれはない。またかしめ部に
より中空鋲とスリーブとが強固に結合されるから、軸方
向の引っ張り強度の大きい止め具が得られる。
【0043】請求項2の発明では、スリーブとして一端
に鍔を有する鍔付きパイプを用いたから、鍔の対象物へ
の引っ掛かりにより軸方向の引っ張り強度が一層高めら
れる。
【0044】請求項3の発明では、中空鋲の外側にスリ
ーブを被せ、前記中空鋲の先端部の中空穴へリベットを
圧入するようにしたから、例えば止め固定する対象物が
弾性材のような柔軟な部材であっても、リベット打込み
時の衝撃力を受けて中空鋲が折れ曲がるなどのおそれは
ない。またリベットと中空鋲とが圧接し、かつ中空鋲と
スリーブとが圧接するので、軸方向の引っ張り強度の大
きい止め具が得られる。
【0045】請求項4の発明では、スリーブとして一端
に鍔を有する鍔付きパイプを用いたから、鍔の対象物へ
の引っ掛かりにより軸方向の引っ張り強度が一層高めら
れる。またリベットに剪断荷重が作用しても、スリーブ
の鍔により剪断荷重に耐えることができる。
【0046】請求項5の発明では、中空鋲の外側にスリ
ーブを被せて中空鋲の先端部をスリーブの端面より突出
させ、その突出端をスリーブの端面にかしめると共に、
中空鋲の先端部の中空穴へリベットを圧入するようにし
たから、例えば止め固定する対象物が弾性材のような柔
軟な部材であっても、かしめ時の加圧力やリベット打込
み時の衝撃力を受けて中空鋲が折れ曲がるなどのおそれ
はない。また、かしめ部により中空鋲とスリーブとが強
固に結合され、加えて、リベットと中空鋲とが圧接し、
かつ中空鋲とスリーブとが圧接するので、軸方向の引っ
張り強度の大きい止め具が得られる。
【0047】請求項6の発明では、スリーブとして一端
に鍔を有する鍔付きパイプを用いたから、鍔の対象物へ
の引っ掛かりにより軸方向の引っ張り強度が一層高めら
れる。またリベットに剪断荷重が作用しても、スリーブ
の鍔により剪断荷重に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である止め具を分解して
表した正面図である。
【図2】第1実施例の止め具の縦断面図である。
【図3】第1実施例の止め具の一部を破断した正面図で
ある。
【図4】この発明の第2実施例である止め具を分解して
表した正面図である。
【図5】第2実施例の止め具の縦断面図である。
【図6】この発明の第3実施例である止め具を分解して
表した正面図である。
【図7】第3実施例の止め具の縦断面図である。
【図8】この発明の第4実施例である止め具を分解して
表した正面図である。
【図9】第4実施例の止め具の縦断面図である。
【図10】第4実施例の止め具の一部を破断した正面図
である。
【図11】止め具の引っ張り強度を計測する方法を示す
正面図である。
【図12】第4実施例の止め具が用いられた拳銃の鞘を
示す正面図である。
【図13】図12のA−A線に沿う断面図である。
【図14】従来の止め具が用いられた包丁を示す正面図
である。
【図15】図14のB−B線に沿う断面図である。
【図16】従来の止め具が用いられた鞄を示す正面図で
ある。
【図17】図16のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 止め具 2,12 中空鋲 3,13,23 スリーブ 4,14 中空穴 8,25 鍔 17,32 リベット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空鋲と、この中空鋲の外側に被せられ
    るスリーブとから成り、 前記中空鋲は、軸部を前記スリーブより長く形成して、
    中空の先端部をスリーブの端面より突出させることによ
    り、その突出端をスリーブの端面にかしめるようにした
    止め具。
  2. 【請求項2】 前記スリーブは、一端に鍔を有する鍔付
    きパイプである請求項1に記載された止め具。
  3. 【請求項3】 中空鋲と、この中空鋲の外側に被せられ
    るスリーブと、前記中空鋲の先端部の中空穴へ圧入され
    るリベットとから成る止め具。
  4. 【請求項4】 前記スリーブは、一端に鍔を有する鍔付
    きパイプである請求項3に記載された止め具。
  5. 【請求項5】 中空鋲と、この中空鋲の外側に被せられ
    るスリーブと、前記中空鋲の先端部の中空穴へ圧入され
    るリベットとから成り、 前記中空鋲は、軸部を前記スリーブより長く形成して、
    中空の先端部をスリーブの端面より突出させることによ
    り、その突出端をスリーブの端面にかしめるようにした
    止め具。
  6. 【請求項6】 前記スリーブは、一端に鍔を有する鍔付
    きパイプである請求項5に記載された止め具。
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