JPH0819971A - ピッケル - Google Patents

ピッケル

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Publication number
JPH0819971A
JPH0819971A JP17333694A JP17333694A JPH0819971A JP H0819971 A JPH0819971 A JP H0819971A JP 17333694 A JP17333694 A JP 17333694A JP 17333694 A JP17333694 A JP 17333694A JP H0819971 A JPH0819971 A JP H0819971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
ice
half body
grip
strength
Prior art date
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Pending
Application number
JP17333694A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamio Kajita
民雄 梶田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAJITA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KAJITA SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAJITA SEISAKUSHO KK filed Critical KAJITA SEISAKUSHO KK
Priority to JP17333694A priority Critical patent/JPH0819971A/ja
Publication of JPH0819971A publication Critical patent/JPH0819971A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な強度を保ちながら現代登山に求められ
る軽量化とコストダウンを達成することができるような
ピッケルを提供する。 【構成】 ピッケルのヘッド2を鉄合金材により形成す
ると共に、該ヘッド2の外周縁を除く内側部分を所定深
さで窪ませることにより断面凹曲面形状として形成した
ことを特徴とするピッケル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はピッケルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のピッケルは、安全な強度を得るた
めにそのほとんどが鉄合金材により製作されている。ま
た、凍傷を防止したり、滑落停止時の手に掛かるショッ
クを吸収緩和するためにヘッド中央部を合成樹脂でカバ
ーしたり、ヘッド中央部とシャフトをゴム等で被覆した
ものが知られている(例えば実公昭62−9018号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このピッケ
ルは、周知のように積雪期登山を安全かつ快適に行うた
めの必携用具である。一方、現在の登山界は中高年者を
主体とした軽登山が主流となり、ピッケルも重登山用の
高強度のものからそれ程強度や機能が要求されない軽登
山向きのものが要求されるようになってきている。この
ため、最近では従来の鉄合金製品からチタン合金製やア
ルミ合金製も登場し、そのニーズに幅広く対応している
のが現状である。
【0004】しかし、従来のピッケルにおいて、前述の
チタン合金製のものは軽量化には適するものの非常に高
価であり、アルミ合金製のものは最も軽いもののその必
要強度を満たさず、しかも外観からその弱点が感じられ
ないことから金属知識に乏しいユーザーに誤って使用さ
れた場合、重大な事故になりかねないという問題点があ
った。
【0005】また、従来からほとんどのピッケルヘッド
に採用されてきた鉄合金製のものを軽量化するには、素
材の肉薄化が一つの方法として考えられ現在一般用ピッ
ケルに適用の傾向が見受けられる。しかし、ピッケル
は、時には命を守る用具であり一定以上の強度を保たな
ければならない。このため、素材の肉薄化は軽量化には
有効な手段であっても必要強度を満たさないものは安全
性について他のものより問題が多いものとなる。
【0006】さらに、ピッケルの最も重要な用途は滑落
した時に停止する用具であり、最も長時間使用するのは
杖としてである。そして、最も必要なことは安全な強度
である。一般的登山において、ピッケルは杖としてヘッ
ド中央部を握って歩行することがほとんどすべてと云っ
ても過言ではないくらい多く、冬山では時には酷寒状態
となり、冷たい金属部を長時間握り続けることは手の感
覚を失い時には凍傷の原因となる場合がある。このよう
な状況下では正常なピッケル操作は不能となり、登山行
為の続行は困難となるばかりか遭難の原因にまで発展す
ることもある。
【0007】ところで、従来のように単にピッケルヘッ
ド中央部が合成樹脂でカバーされたものは、凍傷を防止
することはできるものの使用中に割れたりするとピッケ
ル全体が使用不能となったり、中身の金属部の肉薄化に
より必要強度を満たしていないという問題点がある。ま
た、ヘッド中央部とシャフトをゴム等で被覆したものは
コスト高となったり軽量化のニーズに対応できないとい
うように改良すべき種々の問題点があった。
【0008】本発明は、必要な強度を保ちながら現代登
山に求められる軽量化を達成することができ、さらに機
能性を高めることができるような、ピッケルを提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるピッケルは、ピッケルのヘッドを鉄
合金材により形成すると共に、該ヘッドの外周縁を除く
内側部分を所定深さで窪ませることにより断面凹曲面形
状として形成したものである。
【0010】また、合成樹脂,硬質ゴム等の非金属材料
によりピッケルのヘッド中央部に取付けるグリップを形
成し、該グリップは右半体と左半体とに二分割して形成
すると共に、該右半体と左半体およびヘッドのそれぞれ
に互いに整合するねじ挿通孔を穿設し、前記ヘッドの右
半体と左半体をヘッドの両側面に重ね合わせて合体させ
ると共に、ねじ挿通孔にねじを挿通してナットで締着す
ることによりグリップをヘッド中央部に着脱自在に取付
けたものである。
【0011】
【作用】上記のように構成されたピッケルにおいて、ヘ
ッドを断面凹曲面形状として形成することにより、素材
の肉薄化による強度低下を十分に補ぎなうことができ、
ピッケルの必要強度を保ちながら軽量化とコストダウン
を図ることが可能となる。
【0012】また、ヘッド中央部に着脱自在に取付けた
非金属材料からなるグリップは、握り易く滑り難く、か
つ破損したときには簡単に取替えることができ、しかも
常に正常なピッケル操作が可能なように機能する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明に係るピッケルの斜視図、図2は
ヘッド部分の分解斜視図である。図において、1は所要
長さのパイプ状シャフト、2は該シャフト1の上端に固
定されたヘッド、3はシャフト1の下端に固定されたハ
ーネスであり、該ハーネス3にスピッツエ4が螺着され
ている。前記ヘッド2は、鉄合金材からなる肉薄鋼板に
よりピック2aとブレード2bとを一体に備えて形成さ
れている。5はヘッド2中央部に装着されたグリップで
ある。
【0014】しかして、前記ヘッド2は図3および図4
に示すようにチタン合金材のピッケルヘッドより軽くな
るように鋼板厚さが薄くされており、その強度低下を補
うためにヘッド2の外周縁を除く内側部分を所定深さ窪
ませることにより断面凹曲面形状として形成したもので
ある。前記窪み2cの深さは、本実施例では鋼板厚さの
70%程度に選ばれる。
【0015】すなわち、一般に板材は窪みの深さによっ
て、その板材固有の強さを何倍にも高め得る特性を有す
るが、機能性を要求されるピッケルヘッドにはある程度
の制限があり、その窪みの深さは鋼板厚さの2倍程であ
る。本発明では、ヘッド2の外周縁を除く内側部分に鋼
板厚さの70%の窪みを設けることによって40%の曲
げ強度を向上させたものである。比重は鉄合金7.9に
対しチタン合金4.5であり、その割合は57%であ
る。チタン合金と鉄合金が同一強度と仮定した場合重量
比で同一強度が得られるものである。しかし、ピッケル
に使われる鉄合金材はチタン合金材より総合的に約30
%強度が高いので上述のような窪み構造の採用によって
高価なチタン合金製よりも軽くて強いピッケルヘッドが
製作可能となる。
【0016】前記グリップ5は、合成樹脂,硬質ゴム等
の非金属材料により右半体5aと左半体5bとに二分割
し、そのそれぞれを別体に形成する。右半体5aと左半
体5bは前記ピッケルヘッド2の中央部分を覆う水平部
と基部を覆う垂直部とによりほぼT字形に形成されてい
る。
【0017】グリップ5の右半体5aと左半体5bは合
体したとき互いに合致し、かつ握り易いように所定の握
り幅を形成するための縁部51a,51bを有する。縁
部51a,51bの外周面は滑りにくくするために凹凸
面として形成されている。また、右半体5aと左半体5
bの内側面には、ヘッド2の外周縁に当てがう段部52
a,52bを介して凹部53a,53bを設けている。
凹部53a,53b内にはヘッド2の側面に当接する複
数の筒状の突起54a,54bと横方向に延びるリブ突
条55a,55bが形成されており、該突起54a,5
4bの中心にねじ挿通孔56a,56bを穿つ。
【0018】また、右半体5aと左半体5bの水平部お
よび垂直部のそれぞれ端部には、右半体5aと左半体5
bとを合体した状態でヘッド2の側面形状に合致して該
ヘッド2を挟持し得るように一方に山形状の隆起部57
a,57bを形成し、他方に凹窪部58a,58bを形
成している。59a,59bは右半体5aと左半体5b
とを合体した状態で互いに合致し、紐を通す貫通孔を形
成するための円筒部である。
【0019】一方、ヘッド2の外周縁であり、かつグリ
ップ5の取付け部分にはグリップ5の右半体5aと左半
体5bの縁部51a,51bを嵌め合わせる切欠部21
を形成している。この切欠部21の形成により右半体5
aと左半体5bの縁部51a,51bが合致してヘッド
2の外周縁を露出させないように完全に被覆する。ま
た、グリップ5の横方向へのズレを阻止すると共に、該
グリップ5の取付け位置を正しく位置決めする。また、
ヘッド2の側面部には前記ねじ挿通孔56a,56bに
整合する複数のねじ挿通孔22と円筒部59a,59b
が臨む円形孔23を穿つ。
【0020】本発明に係る図示例のグリップ5は次の要
領でヘッド2に取付けられる。まず、グリップ5を構成
する右半体5aと左半体5bとをヘッド2の両側面に重
ね合わせてそれぞれの縁部51a,51bを切欠部21
に嵌めて合体させる。これにより図5および図6に示す
ように右半体5aと左半体5bとがヘッド2の中央部に
正しく位置決めされると共に、突起54a,54bとリ
ブ突条55a,55bとがヘッド2の側面に当接し、さ
らに突起54a,54bのねじ挿通孔56a,56bと
ヘッド2のねじ挿通孔22とが互いに合致する。そし
て、この状態でねじ7を各ねじ挿通孔56a,56b及
び22に挿通してナット8で締着することによりグリッ
プ5がヘッド2に着脱自在に取付けられる。
【0021】このようにしてヘッド2に取付けられたグ
リップ5は、右半体5aと左半体5bの縁部51a,5
1bをヘッド2の切欠部21に嵌め合わせることにより
常にグリップ5を正しい位置に容易に取付けることがで
き、さらに横方向へのズレも阻止されて取付け状態を強
固に維持する。また、右半体5aと左半体5bの内側面
の凹部53a,53bにより寒冷下における手の冷たさ
が緩和されると共に滑落停止時の手に伝わる痛みも緩和
され、かつ外周面の凹凸によって滑るのが防止されて確
実にピッケルを操作することができる。
【0022】また、ピッケルは軽量かつ過酷な使用に耐
え得る強度が必要であり、すべて合金等の強度の高い金
属で作られているが、付属品といえども合成樹脂製のグ
リップ5は明らかに強度が低く、時には破壊することも
予想される。また、登山の多くの用途にはグリップ5を
取外して使用したい場合もある。本発明によれば、ねじ
7とナット8による締着を外すことにより必要に応じて
グリップ5を自由に取外すことができ、しかも破壊した
ときにも簡単に取替えることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】ピッケルのヘッドを鉄合金材により形成す
ると共に、該ヘッドの外周縁を除く内側部分を所定深さ
で窪ませる構成を採用することによって、ピッケルの必
要強度を保ちながら現代登山に求められる軽量化とコス
トダウンに大いに貢献することができる。
【0025】また、ピッケルヘッドの中央部に合成樹
脂、硬質ゴム等の非金属材料からなるグリップを取外し
自在に取付けることにより、登山中もっとも長時間使用
する杖として使用するとき、ステッキ的感覚で非常に持
ち易くなり、さらに必要に応じて容易に取外すことがで
きると共に、破壊した時にも簡単に取替えることができ
る。
【0026】また、寒冷下における手の冷たさが緩和さ
れると共に、滑落停止時に手に伝わる痛みも緩和するこ
とができ、さらに滑らずしっかりと握ることができるた
め常に正常なピッケル操作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るピッケルの斜視図である。
【図2】図1のヘッド部分の分解斜視図である。
【図3】図1のヘッドを反対側から見た斜視図である。
【図4】図3AーA線断面図である。
【図5】グリップの取付け状態を示す要部の断面図であ
る。
【図6】グリップの取付け状態を示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ヘッド 2c 窪み 5 グリップ 5a 右半体 5b 左半体 7 ねじ 8 ナット 22 ねじ挿通孔 56a,56b ねじ挿通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピッケルのヘッドを鉄合金材により形成
    すると共に、該ヘッドの外周縁を除く内側部分を所定深
    さで窪ませることにより断面凹曲面形状として形成した
    ことを特徴とするピッケル。
  2. 【請求項2】 合成樹脂,硬質ゴム等の非金属材料によ
    りピッケルのヘッド中央部に取付けるグリップを形成
    し、該グリップは右半体と左半体とに二分割して形成す
    ると共に、該右半体と左半体およびヘッドのそれぞれに
    互いに整合するねじ挿通孔を穿設し、前記ヘッドの右半
    体と左半体をヘッドの両側面に重ね合わせて合体させる
    と共に、ねじ挿通孔にねじを挿通してナットで締着する
    ことによりグリップをヘッド中央部に着脱自在に取付け
    てなることを特徴とするピッケル。
JP17333694A 1994-07-01 1994-07-01 ピッケル Pending JPH0819971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17333694A JPH0819971A (ja) 1994-07-01 1994-07-01 ピッケル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17333694A JPH0819971A (ja) 1994-07-01 1994-07-01 ピッケル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0819971A true JPH0819971A (ja) 1996-01-23

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ID=15958547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17333694A Pending JPH0819971A (ja) 1994-07-01 1994-07-01 ピッケル

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JP (1) JPH0819971A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7922181B2 (en) 2006-03-09 2011-04-12 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle height adjusting system

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040406

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02