JPH08198366A - 情報記録担体用保持シート - Google Patents

情報記録担体用保持シート

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JPH08198366A
JPH08198366A JP2331695A JP2331695A JPH08198366A JP H08198366 A JPH08198366 A JP H08198366A JP 2331695 A JP2331695 A JP 2331695A JP 2331695 A JP2331695 A JP 2331695A JP H08198366 A JPH08198366 A JP H08198366A
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JP
Japan
Prior art keywords
holding sheet
holding
information recording
recording carrier
locking tool
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Application number
JP2331695A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hara
弘 原
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 フロッピーディスク等情報記録担体を簡単に
探すことのできるインデックス片を備え、射出成形を行
う際に金型の移動が一方向のみで済み、製作が容易で量
産に適した、情報記録担体用保持シートを提供する。 【構成】 保持シート1の一側縁に設けた複数の綴孔2
aを有する綴代2と、この保持シート1に形成した複数
の情報記録担体収納用の矩形窪み3と、この矩形窪み3
の側壁から矩形窪みの内側へ突出して設けた情報記録担
体保持用の押え片4とを備え、各矩形窪み3の底壁3a
にインデックス片6を取り外し可能に設けると共に、前
記保持シート1の他側縁に前記取り外したインデックス
片6を取り付けるための差込溝7を形成する。差込溝7
の両端近傍には、保持シート吊り下げ用の係止具9の取
付突起1aを形成し、矩形窪み3の底壁裏面には係止具
9を保持するための保持用突起3dを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロッピーディスクや
CD−ROM等の小型薄板状の情報記録担体を、収納、
整理、保存する情報記録担体用保持シートに関し、特に
バインダーやキャビネットに収容して管理するのに適し
た、主にABS樹脂等の合成樹脂で作られた情報記録担
体用保持シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報化社会の進展に伴い、各種コ
ンピュータやワードプロセッサ等の文字、符号、図形情
報を扱う電子機器が、各種の分野で多用されている。こ
のような電子機器においては、文字、符号、図形情報の
記録媒体として、これらの情報を磁気的に記録するフロ
ッピーディスクやCD−ROM等の情報記録担体が用い
られることが多い。これはフロッピーディスクやCD−
ROM等は情報記憶容量が多いこと、その1枚当たりの
厚さが薄くかつ小型であるため取り扱いが便利であるこ
と等の理由による。
【0003】そして、このようなフロッピーディスク等
の情報記録担体を整理、保存するため、従来は、例えば
特公平4−5369号公報、特公平4−5977号公報
等に示されるような保持シートが用いられている。この
保持シートは、基本的には、一枚の合成樹脂シートの一
側縁に複数の綴孔を有する綴代を設け、また、その表面
に複数の情報記録担体収納用の矩形窪みを設け、さら
に、この矩形窪みの側壁から矩形窪みの内側へ突出する
情報記録担体保持用の押え片を設けたもので、収納や取
り出しの容易性、収納の確実性、保持シートの強度性等
を確保するために、矩形窪みの底壁に枕部を設けたり、
切欠孔を小さくしたり、記録担体案内用のガイド部を設
けたりといった工夫がなされている。
【0004】また、従来の保持シートとしては、実開昭
5−84676号公報に示されるように、フロッピーデ
ィスクの収納部を両面に設け、かつその収納部を一側で
回動自在に係止して一面側より取り出し可能にし、かつ
保持シート両側上部にキャビネット内に吊り下げるため
の引き出し可能な係合部材を設けたりしたものも存在す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の情報記録担体用保持シートにあっては、この保持シ
ートをバインダーに綴じて収容したような場合、あるい
はキャビネット内に吊り下げて収容したような場合、収
納した各フロッピーディスクを一目で探せるような工夫
はなされていない。そのため、個々のフロッピーディス
ク(情報記録担体)を取り出す際の識別が煩雑であると
いう欠点があった。また、従来の情報記録担体用保持シ
ートにあっては、構造が複雑で、成形加工も面倒であ
り、製作コストもかかるという欠点があった。
【0006】そこで本発明は、従来のこのような情報記
録担体用保持シートの欠点を解消し、収納したフロッピ
ーディスク等情報記録担体を簡単に探すことのできるイ
ンデックス付きの情報記録担体用保持シートを提供する
ことを目的とする。また、本発明は、構造が簡単で、射
出成形を行う際に金型の移動が一方向のみで済み、製作
が容易で量産に適し、製作コストも安く抑えることので
きる情報記録担体用保持シートを提供することを目的と
する。さらに、本発明は、別個に形成した係止具を用い
て、バインダーやキャビネットないしファイルボックス
等のいずれにも収容することができ、しかも、この係止
具の未使用時には、保持シートに係止具の保持部を備え
てここに係止具を保持し、その紛失を極力防止できるよ
うにした情報記録担体用保持シートを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、保持シートの一側縁に設けた複数の綴孔
を有する綴代と、この保持シートの表面に形成した複数
の情報記録担体収納用の矩形窪みと、この矩形窪みの側
壁から矩形窪みの内側へ突出して設けた情報記録担体保
持用の押え片とを備えてなる情報記録担体用保持シート
において、矩形窪みの底壁にインデックス片を取り外し
可能に設け、前記保持シートの他側縁に前記取り外した
インデックス片を取り付けるための差込溝を形成すると
共に、この差込溝の両端近傍に保持シートをキャビネッ
ト内に吊り下げるための係止具の取付突起を形成し、か
つ前記矩形窪みの底壁裏面に前記係止具を保持するため
の保持用突起を形成したことを特徴としている。
【0008】このインデックス片は、底壁の一部を利用
して形成したもので、差込溝への差込部と文字等の表示
面とを有し、底壁に取り外し可能に接続してある。ま
た、このインデックス片はその差込部を先端広がりに形
成し、一方、差込溝は前記インデックス片の差込部に対
応させて開口側を狭く底部側を広く形成すると共に、イ
ンデックス片を差込溝の端部から挿入し溝内を摺動させ
て所望位置に取り付けるようにする。
【0009】前記差込溝は、その溝を構成する両側壁が
互い違いに並べられた多数の突起片で構成されており、
保持シート面に対して直行する一方向のみの金型移動で
射出成形を可能としている。
【0010】前記保持シートの側縁に形成した差込溝の
両端近傍には、該保持シートをキャビネット内に吊り下
げるための係止具を着脱自在に取り付けるようにする。
着脱自在に取り付ける手段としては、係止具に取付孔を
設け、一方、保持シートにこの取付孔を嵌合するための
取付突起を設けて、両者をワンタッチで嵌合できるよう
にしている。この係止具には、キャビネットの引き出し
の両壁上縁に掛け止めするためのフック部を形成する。
この係止具は、キャビネットに収容するときに用い、バ
インダーにファイルするときには取り外す。そして、取
り外した係止具は、矩形窪みの底壁裏面に形成した保持
用突起にその取付孔を嵌合して保持できるようにしてい
る。また、この係止具の側縁には、該係止具を取付突起
又は保持用突起に嵌合した際、保持シートの側壁又は矩
形窪み裏面の側壁に圧接して嵌合状態を強固に保つ突部
を形成すると良い。
【0011】また、情報記録担体の収納部となる各矩形
窪みの側壁のうち、押え片を形成した側壁と対向する側
の側壁、即ち情報記録担体差込み側の側壁には、矩形窪
みに収納した情報記録担体の取り外しを容易とするため
に、指先を挿入することのできる指孔を形成すると良
い。そして、この各矩形窪みの底壁に、情報記録担体の
差込み側を高く、押え片の取付壁側を低くした勾配を設
けると、収納した情報記録担体の側縁が前記指孔に充分
露出し、情報記録担体の取り出しが一層容易となり好ま
しい。しかも、このように底壁に勾配を設けると、情報
記録担体の差込みもスムーズに行えて好ましい。
【0012】そして、本発明の情報記録担体用保持シー
トの各構成要素は、正面及び背面方向から見て互いに重
なり合うことなく一重に構成してあり、保持シート面と
直行する一方向のみの金型移動で射出成形を可能とする
ことによって、製作を容易とし、かつ大量生産にも適す
るようにしている。即ち、本発明の情報記録担体用保持
シートは、固定金型と可動金型とからなる左右の金型内
に、加熱流動化した合成樹脂(特に、弾力性及び強度性
に優れたABS樹脂が好適である)を射出充填し、冷却
して所定の形に成形した後、可動金型をシート面と直行
する方向に離型するだけで完成できるため、製作容易
で、大量生産に適する。
【0013】
【作 用】本発明の情報記録担体用保持シートでは、各
矩形窪みの底壁にインデックス片を取り外し可能に設け
ると共に、前記保持シートの一側縁に前記取り外したイ
ンデックス片を取り付けるための差込溝を形成したの
で、インデックス片を取り外して、差込溝に嵌入して取
り付ければ、保持シートの矩形窪みに収納した情報記録
担体が何であるかを、簡単に確認することができる。
【0014】特に、本発明においては、インデックス片
を矩形窪みの底壁を切り欠いて取り外し可能に設けてあ
るので、使用しないときは取り外さずにそのまま底壁の
一部として使用でき紛失のおそれがないと共に、使用す
るときには接続部を切断して取り外せば良いので、非常
に使い勝手が良い。しかも、一つの底壁に複数のインデ
ックス片を取り外し可能に備えておいて、実際の使用数
よりも多くのインデックス片を設けるようにすれば、そ
のインデックス片をいつでも予備として使用することが
可能となる。
【0015】また、このインデックス片は、保持シート
側縁の差込溝に摺動可能に取り付けることができるの
で、必要に応じて並べ替えができる。それ故、情報記録
担体の収納位置に合わせて、簡単にインデックス片の取
付位置を変更することができる。そして、このようにイ
ンデックス片を取り付けることにより、本保持シートを
バインダーに閉じたり、キャビネットに吊り下げて整理
すれば、必要な記録担体を極めて容易に取り出すことが
可能となる。
【0016】さらに、保持シートの側縁に形成した差込
溝の両端近傍に、該保持シートをキャビネット内に吊り
下げるための係止具を着脱自在に取り付けたので、本保
持シートは、バインダーのみならず、キャビネットによ
る収納整理も簡単に行える。しかも、キャビネットに吊
下げ収納する場合に使用する係止具は、係止具側に取付
孔を設け、保持シート側にこの取付孔を嵌合するための
取付突起を設けて両者を嵌合するようにしたので、バイ
ンダーに綴じるときなどは、係止具を取付突起から外せ
ば、邪魔になることはない。
【0017】そして、係止具を使用しないときは、保持
シートの裏面に形成した保持用突起にその取付孔を嵌合
して係止具を保持可能としたので、紛失の虞れはない。
しかも、係止具の側縁には、該係止具を取付突起又は保
持用突起に嵌合した際、保持シートの側壁又は矩形窪み
裏面の側壁に圧接して嵌合状態を強固に保つ突部を形成
したので、係止具の固定が確実に行える。なお、保持シ
ート側の係止具取付部には取付突起を設けただけである
ため、保持シートのこの係止具取付部の成形は、突起を
形成するだけの簡単なもので済む。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例に基づい
てさらに詳細に説明する。まず、図1乃至図8は、本発
明のインデックス片を備えた情報記録担体用保持シート
の構造を示すもので、図1は情報記録担体用保持シート
の正面図、図2,図3,図4は各々所定箇所を切断した
断面図、図5は背面図、図6は使用状態を示す斜視図、
図7はインデックス片の取付け方を示す斜視図、図8は
インデックス片の取付け状態を示す側面図である。
【0019】本発明の情報記録担体用保持シートは、加
熱流動化したABS樹脂等の合成樹脂を金型内に射出充
填し、冷却して固化した後、離型して略矩形状に形成し
た保持シート1に、3.5インチのフロッピーディスク
やCD−ROM(ここでは、円盤状のCD−ROMを四
角なジャケットの中に封じたものを指す)等の情報記録
担体10を収納保持するための収納部を二列三段に形成
し、一側縁(図1の正面図において左側)に複数の綴孔
2aを有する綴代2を備えたものである。
【0020】情報記録担体10の収納部となる矩形窪み
3は、底壁3aを有し、略垂直な窪み周壁によって区画
されている。この窪み周壁の綴代形成側、即ち情報記録
担体の差込み側とは反対側に位置する窪み側壁3cに
は、その略中央位置から矩形窪みの内側へ突出する情報
記録担体保持用の押え片4が設けられている。また、そ
れと対向する情報記録担体差込み側の側壁3bには、矩
形窪み3に収納した情報記録担体10の取り外しを容易
とするための円弧状の指孔5を形成している。
【0021】前記押え片4は、射出成形時に底壁3aの
一部を利用して形成したもので、この押え片4の面と対
向する底壁部分は、開口状態となっている。そして、こ
の押え片4は、収納した情報記録担体10を保持するの
に充分な弾性と強度を有し、その先端4aは情報記録担
体10を差込みし易いように外側に曲げ加工してある
(図2及び図3参照)。
【0022】この各矩形窪み3の底壁3aには、情報記
録担体10の差込み側を高く、押え片4の取付壁側を低
くした勾配を設けてあり、差込み収納の容易さと収納後
の安定的な保持及び取り出しの容易さを図っている(図
2及び図3参照)。特に、差込み側を高くすることと、
前述した指孔5をこの差込み側の窪み側壁3bに設ける
ことで、収納した情報記録担体10の端部を矩形窪み3
外へ露出することができるため、ここに指を引っかけて
容易に情報記録担体10を取り出すことが可能となる。
なお、この指孔5は、情報記録担体10の引っかけを一
層容易とするため、差込み側底壁3aよりも若干深く形
成すると良い。
【0023】そして、この底壁3aの一部には、インデ
ックス片6を取り外し可能に設けており、一方、前記保
持シート1の綴代2の形成側とは反対側の側縁(図1に
おいて右側)には、略全体に亘ってインデックス片6を
取り付けるための差込溝7を形成している。また、この
差込溝7の両端近傍には、保持シート1を後述するキャ
ビネット内に吊り下げるための係止具の取付突起1a,
1aを形成し、かつ矩形窪み3の少なくとも2箇所の底
壁3a裏面には、後述の係止具9を保持するための保持
用突起3d,3dを形成している(図5参照)。
【0024】前記インデックス片6は、全体が略台形状
に形成されており、その下辺には前記差込溝7へ差し込
むための差込部6aが先端広がりに形成されている。ま
た、このインデックス片6の表裏面は文字等の表示面6
bとしてある。このインデックス片6は、射出成形時
に、底壁3aの一部を利用して成形したもので、底壁3
aとは左右の接続部8によって仮止めされている。従っ
て、使用時には、インデックス片6を手で摘んで接続部
8を断ち切り簡単に取り外すことができる。なお、本実
施例では、図1でも明らかなように、1つの底壁3aに
2枚のインデックス片6を形成したが、1枚あるいは3
枚でも良い。底壁3aの大きさとインデックス片6の大
きさにより自ずと制約されるが、制約の範囲内で適宜な
枚数のインデックス片6を設けることができる。小さな
インデックス片6であれば、3枚以上形成することも可
能である。
【0025】また、前記差込溝7は、図8に詳細を示す
ように、インデックス片6の差込部6aに対応させて開
口側を狭く溝底部側を広く形成してある。これによっ
て、インデックス片6はその先端広がりの差込部6a
を、図7に示すように、差込溝7の端部側から差し込ん
で取り付けることができると共に、抜け止めが図られ
る。
【0026】この差込溝7を構成する両側壁は、互い違
いに切り欠かれた状態となっていて正面及び背面側から
見て側壁同士が重ならないように形成されている。即
ち、この差込溝7を構成する側壁は、互い違いに並べら
れた多数の突起片7a,7bで構成されている。これ
は、射出成形を行う際に、保持シート面と直行する一方
向のみの金型移動で射出成形を可能とするためである。
なお、このように形成しても、多数の突起片7a,7b
によって差込溝7を構成できるため、強度的に問題はな
い。
【0027】このように形成したインデックス片6は、
差込溝7の端部から挿入し溝内を摺動させて所望位置に
取り付けられる(図6及び図7参照)。そして、収納し
た各情報記録担体一つに対して一つのインデックス片6
を使用することが可能であり、しかも、インデックス片
6の取付位置は、表示対象となる情報記録担体10の取
付位置に応じて適宜選択できる。
【0028】本実施例においては、4箇所の底壁3aに
2枚ずつ、合計8枚のインデックス片6を設けており、
保持シート端縁の差込溝7へは最大6枚のインデックス
片6を差し込み可能としている。それ故、本実施例にお
いては、残り2枚のインデックス片6を予備として備え
ておくことができ、必要に応じて、予備のインデックス
片6を取り外して用いることもできる。
【0029】図9は、以上のように構成した本実施例の
情報記録担体用保持シート1を、バインダー11のリン
グ11aに綴じた状態を示すもので、このように一側縁
に設けた綴代2の綴孔2aをバインダー11のリング1
1aに差し込むことにより、複数枚をバインダー11に
ファイルすることができる。この場合、インデックス片
6を他側縁に設けた差込溝7内に取り付けることによ
り、収納した情報記録担体10の表示が可能となる。そ
のため、必要とする情報記録担体10を一目で簡単に探
し出すことができる。
【0030】本実施例の場合、左綴じとしてあるため、
フロッピーディスク等の情報記録担体10は、見開き状
態において、右側から矩形窪み3内に差し込んだり取り
出したりして用いる。そして、バインダー11に収容し
た状態においては、押え片4が窪み周壁の下側ではなく
左側に位置することになるが、情報記録担体10は周囲
を窪み周壁で囲まれており、かつ弾性を有する押え片4
によって底壁3a側に強く押さえられているため、抜け
落ちることなく確実に保持される。
【0031】次に、図10乃至図14は、本実施例の情
報記録担体用保持シート1に、別個に形成した係止具9
を取付けて用いる場合の説明図(ただし、図12は係止
具9を矩形窪みの底壁裏面の保持用突起3dに保持した
状態の説明図)で、例えば、図13は保持シート1を金
属製のキャビネットに収容した状態を示すものである。
本実施例においては、このような場合を想定し、保持シ
ート1のインデックス片取付側を上にして用い、保持シ
ート1の側縁に形成した差込溝7の両端近傍に、キャビ
ネット内に吊り下げるための係止具9を取り付けできる
ようにしている。
【0032】まず、図10乃至図13において、保持シ
ート1に形成したインデックス片6の差込溝7の両端近
傍に取付突起1aを形成し、この取付突起1aに嵌合す
る取付孔9aを穿設したフック付きの係止具9を2個用
意する。この係止具9は、前記保持シート1とは別個に
形成したもので、ABS樹脂よりもやや硬質のポリプロ
ピレン等の合成樹脂を用いて形成することにより、係止
具9の強度を保っている。
【0033】この係止具9は、図11に詳細を示すよう
に、基部の2箇所に穿設した取付孔9aと、その基部か
ら延設されたフック部9bと、基部の側縁に形成した突
部9cを備えている。この突部9cは、この係止具9を
取付突起1a又は保持用突起3dに嵌合した際、保持シ
ート1の側壁又は矩形窪み3の裏面の側壁に圧接して嵌
合状態を強固に保つ役割を果たす。
【0034】そして、この係止具9を保持シート両端の
取付突起1aに雄雌嵌合して取り付け、この取り付けた
係止具9のフック部9bを、図13に示すように、キャ
ビネット12の引き出し13の両壁13a上縁に引っか
けて、保持シート1をキャビネット12内に吊下げ収容
する。このような用い方をすることによって、本実施例
の情報記録担体用保持シート1は、金属製のキャビネッ
ト12内に縦列配置して収容することができる。なお、
係止具9をフックとして用いない場合には、図12に示
すように、この係止具9を保持シート1の矩形窪み3の
底壁裏面に形成した保持用突起3dに嵌合して保持すれ
ば良い。これによって、紛失が防止される。
【0035】ところで、この係止具9は、保持シート両
端の取付突起1aの形成位置を変更することにより、あ
るいは適宜箇所に複数の取付孔9aを穿設することによ
り、取付位置を高さ調節することができる。例えば、キ
ャビネット12の引き出し両壁13aの高さが低い場合
には、それに応じて低い位置に係止具9を取り付けるこ
とができる。また、キャビネット12の引き出し13内
に所定高さのファイリングレール等を取り付け、ここに
係止具9を引っかけて、保持シート1を収容するように
しても良い。
【0036】そして、このように保持シート1をキャビ
ネット12内に収容した場合、インデックス片6は、保
持シート1の最上部に位置することとなる。それ故、キ
ャビネット12の引き出し13を開ければ、必要とする
情報記録担体10を一目で簡単に探し出すことができ
る。また、押え片4が窪み周壁の下側に位置することと
なり、しかも情報記録担体10は周囲を窪み周壁で囲ま
れ、かつ弾性を有する押え片4によって底壁3a側に強
く押さえられているため、キャビネット12を乱暴に開
け閉めしても情報記録担体10が脱落するようなことは
ない。
【0037】さらに、本実施例の情報記録担体用保持シ
ート1は、上記の係止具9を用いることにより、ボック
スファイルに収容することもできる。即ち、図14に示
すように、市販されているボックスファイル14の側壁
上縁に係止具9を引っかけて吊り下げ、あるいは、係止
具9を取り除いてそのまま内部に収容して整理すること
ができる。この場合、上縁に位置するインデックス片6
により、各保持シート1に収納した各々の情報記録担体
10を容易に探し出すことができる。
【0038】なお、使用するインデックス片6には、収
納する情報記録担体10を明示するために、同一符号を
付したり、同一表示をすることは勿論である。また、例
えば、6種類の色分けを付して識別することもできる。
そして、複数の保持シート1には、それぞれ連番を付
し、かつそれに収納する情報記録担体10にも、その収
納すべき保持シート1と同一の番号を付して識別を図る
ことが望ましい。
【0039】また、本実施例では、情報記録担体10の
収納部となる矩形窪み3を二列三段に形成した例を示し
たが、必ずしもこの個数に限定されるわけではない。収
納すべき情報記録担体10の大きさに応じて適宜設計変
更すればよい。全体の大きさとしては、市販のバインダ
ー11やキャビネット12等に適用できる大きさ、例え
ば日本工業規格A列4番(横21cm、縦29.7c
m)仕様のものが好ましい。
【0040】さらに、本実施例は、上記したように別体
の係止具9を設けたので、バインダー11に綴じるとき
などは、係止具9の取付けをやめればよく、従って、も
ともと係止具が取り付けられているものと異なって、バ
インダー仕様においても係止具が邪魔になることはな
い。そして、係止具9を用いないときには、前述したよ
うに、保持シート1の矩形窪み3の底壁3a裏面に形成
した保持用突起3dに係止具9の取付孔9aを嵌合して
保持することができるので、係止具9を紛失する虞れは
ない。なお、保持シート1側には取付突起1aが形成さ
れているだけであるため、この係止具取付部の成形は突
起を形成するだけの簡単なもので済み、成形時の離型も
一方向で済む。
【0041】以上のように、本実施例の情報記録担体用
保持シート1の各構成要素は、綴代2,矩形窪み3の底
壁3a,押え片4,インデックス片6,突起片7a,7
bのそれぞれが、正面及び背面方向から見て互いに重な
り合うことなく一重に構成されたものであるため、保持
シート面と直行する一方向のみの金型移動で射出成形が
可能である。それ故、製作が容易で、かつ大量生産にも
適するようになっている。
【0042】そして、本発明の保持シート1は、弾力性
と充分な強度(耐衝撃性や耐久性)を確保するため、A
BS樹脂を用いて成形することが好ましい。また、係止
具9は、取付孔9aの周壁と突部9cの強度(硬度)を
確保するため、ABS樹脂よりもポリプロピレンを用い
て成形することが好ましい。また、保持シート1は、そ
の湾曲を防ぐため、背面側から多数の溝1bを形成する
ようにして肉を盗み、肉厚を極力一定に保つことが好ま
しい。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の情
報記録担体用保持シートによれば、バインダーに綴じた
り、キャビネットに吊り下げた場合に、インデックス片
によって、収容した所望のフロッピーディスクやCD−
ROM等の情報記録担体を、簡単に探し出すことができ
る。
【0044】また、本発明の情報記録担体用保持シート
は、比較的簡単な構造からなっており、特に各構成要素
は正面及び背面方向から見て互いに重なり合うことなく
一重に構成してあるため、保持シート面と直行する一方
向のみの金型移動で射出成形ができ、製造が簡単で、か
つ大量生産に適し、コストも安く済む。
【0045】さらに、本発明は、情報記録担体用保持シ
ートの側縁に形成した差込溝の両端近傍に、該保持シー
トをキャビネット内等に吊り下げるための係止具を着脱
自在に取り付けたので、バインダー収容のみならず、キ
ャビネット等への収容も可能である。
【0046】そして、本発明は、係止具を使用しない時
には、矩形窪みの底壁裏面に形成した保持用突起にその
取付孔を嵌合して係止具を保持可能としたので、係止具
の紛失の虞れがない。しかも、この係止具は、その側縁
に突部を設けたので、係止具を保持シートの取付突起又
は保持用突起に嵌合した際、保持シートの側壁又は矩形
窪み裏面の側壁にこの突部が圧接して嵌合状態を強固に
保つことができ、外れにくい構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す情報記録担体用保持シ
ートの正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す情報記録担体用保持シ
ートの背面図である。
【図6】同じく情報記録担体用保持シートの使用状態を
示す斜視図である。
【図7】同じく情報記録担体用保持シートへのインデッ
クス片の取付け方を示す斜視図である。
【図8】同じく情報記録担体用保持シートへのインデッ
クス片の取付け状態を示す側面図である。
【図9】同じく情報記録担体用保持シートをバインダー
に綴じた状態を示す説明図である。
【図10】同じく情報記録担体用保持シートに係止具を
取り付けた状態を示す正面図である。
【図11】係止具の取付突起への取付け方を示す斜視図
である。
【図12】係止具の保持用突起への取付け方を示す斜視
図である。
【図13】情報記録担体用保持シートを係止具を用いて
キャビネットに収容した状態を示す斜視図である。
【図14】情報記録担体用保持シートを係止具を用いて
ボックスファイルに収容した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 情報記録担体用保持シート 1a 取付突起 1b 溝 2 綴代 2a 綴孔 3 矩形窪み 3a 底壁 3b 情報記録担体差込み側の側壁 3c 押え片形成側の側壁 3d 保持用突起 4 押え片 4a 押え片の先端 5 指孔 6 インデックス片 7 差込溝 7a,7b 突起片 8 接続部 9 係止具 9a 取付孔 9b フック部 9c 突部 10 情報記録担体 11 バインダー 12 キャビネット 14 ボックスファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 33/02 503

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持シートの一側縁に設けた複数の綴孔
    を有する綴代と、この保持シートの表面に形成した複数
    の情報記録担体収納用の矩形窪みと、この矩形窪みの側
    壁から矩形窪みの内側へ突出して設けた情報記録担体保
    持用の押え片とを備えてなる情報記録担体用保持シート
    において、矩形窪みの底壁にインデックス片を取り外し
    可能に設け、前記保持シートの他側縁に前記取り外した
    インデックス片を取り付けるための差込溝を形成すると
    共に、この差込溝の両端近傍に保持シートをキャビネッ
    ト内に吊り下げるための係止具の取付突起を形成し、か
    つ前記矩形窪みの底壁裏面に前記係止具を保持するため
    の保持用突起を形成したことを特徴とする情報記録担体
    用保持シート。
  2. 【請求項2】 インデックス片は、差込溝への差込部と
    文字等の表示面とを有し、底壁の一部を利用して形成
    し、かつ底壁に取り外し可能に接続してあることを特徴
    とする請求項1記載の情報記録担体用保持シート。
  3. 【請求項3】 インデックス片は、その差込部を先端広
    がりに形成し、一方、差込溝は前記インデックス片の差
    込部に対応させて開口側を狭く底部側を広く形成し、か
    つインデックス片を差込溝の端部から挿入して溝内を摺
    動可能に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の情報記録担体用保持シート。
  4. 【請求項4】 差込溝は、その溝を構成する両側壁が互
    い違いに並べられた多数の突起片で構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報記
    録担体用保持シート。
  5. 【請求項5】 各矩形窪みの側壁のうち、押え片を形成
    した側壁と対向する情報記録担体差込み側の側壁に、矩
    形窪みに収納した情報記録担体の取り外しを容易とする
    ための指孔を形成したことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の情報記録担体用保持シート。
  6. 【請求項6】 各矩形窪みの底壁に、情報記録担体の差
    込み側を高く、押え片の取付壁側を低くした勾配を設け
    たことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    情報記録担体用保持シート。
  7. 【請求項7】 保持シートに形成される各構成要素は、
    保持シートの正面及び背面方向から見て互いに重なり合
    うことなく一重に構成し、保持シート面と直行する一方
    向のみの金型移動で射出成形を可能としたことを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載の情報記録担体用
    保持シート。
  8. 【請求項8】 係止具に取付孔を形成し、保持シートを
    キャビネット内に吊り下げる係止具の使用時には、保持
    シート側縁に形成した差込溝の両端近傍に設けた取付突
    起にその取付孔を嵌合して係止具を取り付けると共に、
    係止具の未使用時には、矩形窪みの底壁裏面に形成した
    保持用突起にその取付孔を嵌合して係止具を保持可能と
    したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載
    の情報記録担体用保持シート。
  9. 【請求項9】 係止具の側縁に、該係止具を取付突起又
    は保持用突起に嵌合した際、保持シートの側壁又は矩形
    窪み裏面の側壁に圧接して嵌合状態を強固に保つ突部を
    形成したことを特徴とする請求項8記載の情報記録担体
    用保持シート。
JP2331695A 1995-01-19 1995-01-19 情報記録担体用保持シート Pending JPH08198366A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009110874A1 (en) * 2008-03-06 2009-09-11 Maistrellis Stephanie Catherin Interchangeable tab indexing system for storage devices
US7909234B2 (en) 2006-09-02 2011-03-22 Stephanie Catherine Maistrellis Compact storage device for receipts, coupons and other small paper documents

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