JPH08197187A - 軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法 - Google Patents
軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法Info
- Publication number
- JPH08197187A JPH08197187A JP7009338A JP933895A JPH08197187A JP H08197187 A JPH08197187 A JP H08197187A JP 7009338 A JP7009338 A JP 7009338A JP 933895 A JP933895 A JP 933895A JP H08197187 A JPH08197187 A JP H08197187A
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- Japan
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- casting mold
- product
- projections
- mold
- wax pattern
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の
製造方法を提供する。 【構成】 軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の
製造方法が、製品鋳型のゲ−ト部に近接した、鋳型の湯
道外壁部に若干の突起を設け、コーティング時に、前記
突起を製品鋳型外壁部まで成長せしめ、ゲ−ト部分のみ
を補強することからなる。
製造方法を提供する。 【構成】 軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の
製造方法が、製品鋳型のゲ−ト部に近接した、鋳型の湯
道外壁部に若干の突起を設け、コーティング時に、前記
突起を製品鋳型外壁部まで成長せしめ、ゲ−ト部分のみ
を補強することからなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量かつ高強度のＴｉ
合金精密鋳造用鋳型のロストワックス法による製造方法
に関するものである。
合金精密鋳造用鋳型のロストワックス法による製造方法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の精密鋳造用鋳型は、湯道と製品部
分をつなぐゲ−ト部において、鋳造の際に破損すること
がしばしば起こつた。ゲ−ト部は鋳造後製品を湯道から
切り離すため、切断し易い寸法にする必要があるが、通
常Ｔｉ合金に用いられる遠心鋳造の際には、ゲ−ト部に
おいて、鋳型が破損し湯もれ等の原因となるため、ゲ−
ト部は強度を得るために、可成りの厚さにしていた。
分をつなぐゲ−ト部において、鋳造の際に破損すること
がしばしば起こつた。ゲ−ト部は鋳造後製品を湯道から
切り離すため、切断し易い寸法にする必要があるが、通
常Ｔｉ合金に用いられる遠心鋳造の際には、ゲ−ト部に
おいて、鋳型が破損し湯もれ等の原因となるため、ゲ−
ト部は強度を得るために、可成りの厚さにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】近年、Ｔｉ合金製品の
開発が強力に進められ、その精密鋳造品も、複雑形状化
して来ており、そのため遠心鋳造において、回転数を上
げる必要があり、鋳型のゲ−ト部の強度に対する要求は
厳しくなつて来ている。また鋳型強度を上げるために
は、コーティングの層数を増すことにより対応出来る
が、その結果として鋳型全体の重量が増すことになり、
その分遠心鋳造時に負荷増となり問題であつた。しかし
上述せる従来の技術では、上記せる要求に充分に対応す
ることが出来ないのが現状であつた。
開発が強力に進められ、その精密鋳造品も、複雑形状化
して来ており、そのため遠心鋳造において、回転数を上
げる必要があり、鋳型のゲ−ト部の強度に対する要求は
厳しくなつて来ている。また鋳型強度を上げるために
は、コーティングの層数を増すことにより対応出来る
が、その結果として鋳型全体の重量が増すことになり、
その分遠心鋳造時に負荷増となり問題であつた。しかし
上述せる従来の技術では、上記せる要求に充分に対応す
ることが出来ないのが現状であつた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法を
開発すべく研究を進めたところ、製品ワックス模型のゲ
−ト部に近接した、湯道外壁部に突起を設けコーティン
グを行うと、前記突起が製品鋳型の外壁部まで成長し
て、ゲ−ト部のみを補強することが可能で、その結果鋳
型が、軽量かつ高強度となるとの知見を得たのである。
軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法を
開発すべく研究を進めたところ、製品ワックス模型のゲ
−ト部に近接した、湯道外壁部に突起を設けコーティン
グを行うと、前記突起が製品鋳型の外壁部まで成長し
て、ゲ−ト部のみを補強することが可能で、その結果鋳
型が、軽量かつ高強度となるとの知見を得たのである。
【０００５】本発明は、上記知見にもとずいて得られた
ものであつて、Ｔｉ合金精密鋳造用鋳型において、製品
ワックス模型のゲ−トに近接した、湯道外壁部に若干の
突起を設け、コーティング時に、前記突起を製品鋳型外
壁部まで成長せしめ、ゲ−ト部分のみを補強した軽量か
つ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法に特徴を
有するものである。
ものであつて、Ｔｉ合金精密鋳造用鋳型において、製品
ワックス模型のゲ−トに近接した、湯道外壁部に若干の
突起を設け、コーティング時に、前記突起を製品鋳型外
壁部まで成長せしめ、ゲ−ト部分のみを補強した軽量か
つ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法に特徴を
有するものである。
【０００６】本発明では、ワックス模型の湯道部の外壁
部に若干の突起をあらかじめ設けておくだけで、続いて
のコーティング工程で自動的に突起部の成長が起こり、
製品鋳型外壁部まで成長が続きゲ−ト部分の補強が容易
に可能であり、非常に簡便な補強法となる。またゲ−ト
部は切断し易い寸法を維持したまま、ゲ−ト部分のみの
高強度化を図ることが出来、鋳型の損傷を防ぐことが出
来る。
部に若干の突起をあらかじめ設けておくだけで、続いて
のコーティング工程で自動的に突起部の成長が起こり、
製品鋳型外壁部まで成長が続きゲ−ト部分の補強が容易
に可能であり、非常に簡便な補強法となる。またゲ−ト
部は切断し易い寸法を維持したまま、ゲ−ト部分のみの
高強度化を図ることが出来、鋳型の損傷を防ぐことが出
来る。
【０００７】さらに、同質の材質を用いての補強となる
ため、切断時の条件設定が容易で、作業性の向上につな
がる作業効果がある。
ため、切断時の条件設定が容易で、作業性の向上につな
がる作業効果がある。
【０００８】なお、上述せる突起は、中空のものでも棒
状のものでも良い。
状のものでも良い。
【０００９】
【実施例】ロストワックス法による精密鋳造は、図１の
ような工程で行われる。まずゲ−トのついた製品と同型
のワックス模型を作り、これを湯道（ランナ−）にとり
つけ、図２および図５の様な最終ワックス模型を組み立
てる。これを鋳型材料用セラミックと有機バインダ−を
混合した泥しょう（スラリ−）に浸した後、セラミック
粉末を振りかけて付着させる。乾燥させた後再びスラリ
−に漬け、セラミック粉末を振りかける〔図３および図
６〕。これを適当回数繰り返し多層化することにより鋳
造条件に応じた強度を有する鋳型を得る〔図４および図
７〕。この段階で、図４で判る様に、本発明の工程にお
いては、最初に設けた突起上にコーティングによる成長
でゲ−トの補強ができ、これにより同一の鋳造条件の場
合、上記せるコーティングの繰り返し回数は、本発明鋳
型において、従来技術鋳型の半数で所定の強度を得るこ
とができた。その分軽量化が実現できた。この様にコー
ティングされて作られた鋳型は、その後の脱ろう工程に
よりワックスが除去され、焼成工程により焼結させて最
終的な鋳型が得られた。
ような工程で行われる。まずゲ−トのついた製品と同型
のワックス模型を作り、これを湯道（ランナ−）にとり
つけ、図２および図５の様な最終ワックス模型を組み立
てる。これを鋳型材料用セラミックと有機バインダ−を
混合した泥しょう（スラリ−）に浸した後、セラミック
粉末を振りかけて付着させる。乾燥させた後再びスラリ
−に漬け、セラミック粉末を振りかける〔図３および図
６〕。これを適当回数繰り返し多層化することにより鋳
造条件に応じた強度を有する鋳型を得る〔図４および図
７〕。この段階で、図４で判る様に、本発明の工程にお
いては、最初に設けた突起上にコーティングによる成長
でゲ−トの補強ができ、これにより同一の鋳造条件の場
合、上記せるコーティングの繰り返し回数は、本発明鋳
型において、従来技術鋳型の半数で所定の強度を得るこ
とができた。その分軽量化が実現できた。この様にコー
ティングされて作られた鋳型は、その後の脱ろう工程に
よりワックスが除去され、焼成工程により焼結させて最
終的な鋳型が得られた。
【００１０】
【発明の効果】本発明は、実施例から明らかな様に、ワ
ックス模型の湯道外壁部に若干の突起を設け、コーティ
ング時に、この突起を製品鋳型外壁部まで成長せしめ、
ゲ−ト部分のみを補強することにより、従来技術でのコ
ーティング回数を大きく減少しても、必要な鋳型の強度
が得られ軽量化することにより、Ｔｉ合金の遠心鋳造に
おいて、回転数を上げることが可能となり、複雑形状品
にも充分対応できる様になり、また突起を設けることに
よりコーティング時に自動的に補強が可能となり、非常
に簡便な補強法となり、この様に得られた軽量かつ高強
度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法は、産業界で利
用されることにより、多大な貢献をもたらすものであ
る。
ックス模型の湯道外壁部に若干の突起を設け、コーティ
ング時に、この突起を製品鋳型外壁部まで成長せしめ、
ゲ−ト部分のみを補強することにより、従来技術でのコ
ーティング回数を大きく減少しても、必要な鋳型の強度
が得られ軽量化することにより、Ｔｉ合金の遠心鋳造に
おいて、回転数を上げることが可能となり、複雑形状品
にも充分対応できる様になり、また突起を設けることに
よりコーティング時に自動的に補強が可能となり、非常
に簡便な補強法となり、この様に得られた軽量かつ高強
度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法は、産業界で利
用されることにより、多大な貢献をもたらすものであ
る。
【図１】Ｔｉ合金精密鋳造品の製造工程（ロストワック
ス法）
ス法）
【図２】本発明のワックス模型の斜視図
【図３】本発明の２，３層コーティングされた模型の断
面図
面図
【図４】本発明の鋳型の断面図
【図５】従来技術のワックス模型の斜視図
【図６】従来技術の２，３層コーティングされた模型の
断面図
断面図
【図７】従来技術の鋳型の断面図
１ 湯口 ２ 湯道（ランナ−） ３ 湯道の外壁部 ４ ゲ−ト部 ５ 突起 ６ 製品形成部 ７ 製品鋳型 ８ 製品鋳型の外壁部 ９ コーティング層
Claims (1)
- 【請求項１】 Ｔｉ合金精密鋳造用鋳型において、製品
ワックス模型のゲ−ト部に近接した、湯道外壁部に若干
の突起を設け、コーティング時に、前記突起を製品鋳型
外壁部まで成長せしめ、ゲ−ト部分のみを補強したこと
を特徴とする軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7009338A JPH08197187A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7009338A JPH08197187A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08197187A true JPH08197187A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11717693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7009338A Withdrawn JPH08197187A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 軽量かつ高強度のＴｉ合金精密鋳造用鋳型の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08197187A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109454212A (zh) * | 2018-03-27 | 2019-03-12 | 南京宝泰特种材料股份有限公司 | 钛金属不规则薄壁铸件离心铸造方法 |
| CN111906254A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-11-10 | 宁国市四方钢球模具设备有限公司 | 一种用于通液体模具的浇铸杯 |
| CN112548036A (zh) * | 2021-01-06 | 2021-03-26 | 洛阳佳会机械科技有限公司 | 一种用于消失模离心铸造的生产工艺 |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP7009338A patent/JPH08197187A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109454212A (zh) * | 2018-03-27 | 2019-03-12 | 南京宝泰特种材料股份有限公司 | 钛金属不规则薄壁铸件离心铸造方法 |
| CN111906254A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-11-10 | 宁国市四方钢球模具设备有限公司 | 一种用于通液体模具的浇铸杯 |
| CN112548036A (zh) * | 2021-01-06 | 2021-03-26 | 洛阳佳会机械科技有限公司 | 一种用于消失模离心铸造的生产工艺 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |