JPH08196948A - 複合型液体噴霧器 - Google Patents
複合型液体噴霧器Info
- Publication number
- JPH08196948A JPH08196948A JP1234695A JP1234695A JPH08196948A JP H08196948 A JPH08196948 A JP H08196948A JP 1234695 A JP1234695 A JP 1234695A JP 1234695 A JP1234695 A JP 1234695A JP H08196948 A JPH08196948 A JP H08196948A
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- Japan
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- water
- spray
- fluid
- nozzle
- sprayer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 1個の噴霧器で複数の領域に最適の噴霧粒径
及び噴流速度を分布させられる複合型液体噴霧器を提供
する。 【構成】 液体を広範囲に散布するための噴霧器におい
て、1個のノズル本体1に噴霧粒径の小さい噴霧水を噴
出する2流体噴霧ノズル部(混合室4)と噴霧粒径の大
きい噴射水を噴出する1流体噴霧ノズル部(水分散ノズ
ル5)とを設けた。
及び噴流速度を分布させられる複合型液体噴霧器を提供
する。 【構成】 液体を広範囲に散布するための噴霧器におい
て、1個のノズル本体1に噴霧粒径の小さい噴霧水を噴
出する2流体噴霧ノズル部(混合室4)と噴霧粒径の大
きい噴射水を噴出する1流体噴霧ノズル部(水分散ノズ
ル5)とを設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却炉耐火壁等の
局所冷却用水噴霧器に関するものである。
局所冷却用水噴霧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】広範囲の平面に沿って液体(例えば水)
を散布するには、高圧で多数の噴孔から液体のみを噴射
するか、または図5に示すように、中間混合式の2流体
噴霧(気体を用いて液体を微粒化するもの)とするかで
あり、1個の噴霧器で複数の領域に夫々最適に噴霧を得
る構造のものはない。尚、図5中1はノズル本体、2は
水通過ノズル、3は噴霧流体ノズル、4は混合室を示
し、Aは噴霧流体としての空気、Wは噴霧すべき液体と
しての水を示す。
を散布するには、高圧で多数の噴孔から液体のみを噴射
するか、または図5に示すように、中間混合式の2流体
噴霧(気体を用いて液体を微粒化するもの)とするかで
あり、1個の噴霧器で複数の領域に夫々最適に噴霧を得
る構造のものはない。尚、図5中1はノズル本体、2は
水通過ノズル、3は噴霧流体ノズル、4は混合室を示
し、Aは噴霧流体としての空気、Wは噴霧すべき液体と
しての水を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ごみ焼却炉
を構成する耐火壁に溶融付着灰(クリンカ)が付着生成
するのを防止するために、壁面に沿い局所的に噴霧水膜
を形成する方式が有効であるが、従来の方式では下記の
問題があった。 (1) 2流体式(図5)では、広範囲に自在の粒径の
噴霧が得られる代りに、噴流の流速が大きいため下方に
噴射された噴流が上昇する燃焼ガス流と対向流となり、
炉内の飛灰を拡乱する結果不測のクリンカ生長を局部的
に招来することがある。 (2) 1流体式では広範囲への分散が困難であり、高
圧噴射とすると粒子径が過少となるなど実用化し難い。
を構成する耐火壁に溶融付着灰(クリンカ)が付着生成
するのを防止するために、壁面に沿い局所的に噴霧水膜
を形成する方式が有効であるが、従来の方式では下記の
問題があった。 (1) 2流体式(図5)では、広範囲に自在の粒径の
噴霧が得られる代りに、噴流の流速が大きいため下方に
噴射された噴流が上昇する燃焼ガス流と対向流となり、
炉内の飛灰を拡乱する結果不測のクリンカ生長を局部的
に招来することがある。 (2) 1流体式では広範囲への分散が困難であり、高
圧噴射とすると粒子径が過少となるなど実用化し難い。
【0004】また、ごみ焼却炉内で炉床(ストーカ)か
ら離れた部位では、燃焼反応も殆ど完了し安定している
上、飛灰も均質化し且つガス温度も或程度低下している
が、炉床の直上部では、ストーカからの吹き抜けもあり
炉壁(側壁)に沿って複雑な燃焼ガス及び飛灰の流れが
生じており高速の対向流噴霧は好ましくない。一方、近
年のごみの高カロリ化により、ストーカ直上部へのクリ
ンカ付着生成が発生し、ごみ対策が必要である。
ら離れた部位では、燃焼反応も殆ど完了し安定している
上、飛灰も均質化し且つガス温度も或程度低下している
が、炉床の直上部では、ストーカからの吹き抜けもあり
炉壁(側壁)に沿って複雑な燃焼ガス及び飛灰の流れが
生じており高速の対向流噴霧は好ましくない。一方、近
年のごみの高カロリ化により、ストーカ直上部へのクリ
ンカ付着生成が発生し、ごみ対策が必要である。
【0005】そこで、本発明の目的は、1個の噴霧器で
複数の領域に最適の噴霧粒径及び噴流速度を分布させら
れる複合型液体噴霧器を提供することにある。
複数の領域に最適の噴霧粒径及び噴流速度を分布させら
れる複合型液体噴霧器を提供することにある。
【0006】
(1)ごみ焼却炉の炉壁に沿って上昇する燃焼ガス(飛
灰を多量に含む)に対して、ガス流に沿う(同一方向乃
至ほぼ直交の)噴霧水(粒径小)と、ガス流に対向する
(逆流方向の)噴射水(粒径大)の2種を1ケのノズル
で発生させることを基本とする。
灰を多量に含む)に対して、ガス流に沿う(同一方向乃
至ほぼ直交の)噴霧水(粒径小)と、ガス流に対向する
(逆流方向の)噴射水(粒径大)の2種を1ケのノズル
で発生させることを基本とする。
【0007】(2)上記前者の分担領域(大略上半分)
に2流体噴霧を採用し、後者の分担領域(大略下半分)
に1流体噴霧(例えば図1の衝突板方式)を採用する。
に2流体噴霧を採用し、後者の分担領域(大略下半分)
に1流体噴霧(例えば図1の衝突板方式)を採用する。
【0008】(3)ここで、両分担領域への水量の配分
は分担領域の割合および雰囲気温度に応じて決定する。
は分担領域の割合および雰囲気温度に応じて決定する。
【0009】
(1)燃焼ガス流れに沿うノズルの上方約半周には2流
体噴霧により形成される比較的粒子径の小さい高速の噴
霧膜が形成される。噴霧流はガス流を乱すことがないか
ら、高温炉壁面上の成層流を保持しながら噴霧水の蒸発
による炉壁を広範囲に互って冷却する。
体噴霧により形成される比較的粒子径の小さい高速の噴
霧膜が形成される。噴霧流はガス流を乱すことがないか
ら、高温炉壁面上の成層流を保持しながら噴霧水の蒸発
による炉壁を広範囲に互って冷却する。
【0010】(2)一方、燃焼ガス流れに対向する、ノ
ズルの下方約半周には1流体(衝突板型等)散水ノズル
による形成される比較的粒子の大きい低速の水滴群が形
成される。水滴群は低速で小容積のため上昇ガス流を攪
乱することがない。粒子径が大きいため蒸発は徐々に行
なわれるから、ノズル下向の広範囲の冷却が可能であ
り、また火格子近くに設けた場合は火格子上のごみ層上
に滴下し、ごみを局部的に(炉壁近くで、且つ高燃焼領
域でのみ)高湿化させ、ここから蒸発する水蒸気によっ
て炉壁を低温に保持する。
ズルの下方約半周には1流体(衝突板型等)散水ノズル
による形成される比較的粒子の大きい低速の水滴群が形
成される。水滴群は低速で小容積のため上昇ガス流を攪
乱することがない。粒子径が大きいため蒸発は徐々に行
なわれるから、ノズル下向の広範囲の冷却が可能であ
り、また火格子近くに設けた場合は火格子上のごみ層上
に滴下し、ごみを局部的に(炉壁近くで、且つ高燃焼領
域でのみ)高湿化させ、ここから蒸発する水蒸気によっ
て炉壁を低温に保持する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。尚、従来説明に用いた図5と同一部位には
同一符号を付して重複する説明は省略する。 (実施例1)図1は、ノズル本体1の上方約半周の従前
と同様の2流体噴霧ノズル部と下方約半周の衝突板式散
水ノズル部とを組み合せた所謂中間混合式2流体噴霧の
ものである。尚、図中5は水分散ノズル、6は水分散用
切欠部を示す。
て説明する。尚、従来説明に用いた図5と同一部位には
同一符号を付して重複する説明は省略する。 (実施例1)図1は、ノズル本体1の上方約半周の従前
と同様の2流体噴霧ノズル部と下方約半周の衝突板式散
水ノズル部とを組み合せた所謂中間混合式2流体噴霧の
ものである。尚、図中5は水分散ノズル、6は水分散用
切欠部を示す。
【0012】(実施例2)図2は、実施例1におけるノ
ズル本体1の上方約半周に内部混合型の2流体噴霧器8
を形成したものである。
ズル本体1の上方約半周に内部混合型の2流体噴霧器8
を形成したものである。
【0013】(実施例3)図3は、実施例1における下
方約半周の1流体ノズルとして複数の水用小孔7を平面
放射状に配列したものである。
方約半周の1流体ノズルとして複数の水用小孔7を平面
放射状に配列したものである。
【0014】(実施例4)図4は、実施例2における下
方約半周の1流体ノズルとして複数の水用小孔7を平面
放射状に配列したものである。
方約半周の1流体ノズルとして複数の水用小孔7を平面
放射状に配列したものである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
噴霧器上方約半周と下方約半周の領域を分担する水量配
分及び噴霧・水滴の性状(粒子 、流速)を最適化する
ことにより、燃焼ガス流れを攪乱することを回避しつ
つ、最適な粒子径の冷却水を分散させることが可能とな
り、従らな飛灰の散乱を防ぎ、炉壁面上の成層ガス流れ
の局所的温度低減が達成される。この結果、2流体噴霧
器による下方半周領域における不測の局所的クリンカの
副次発生や、従来対策が難しかった火格子直上部のクリ
ンカ発生問題が解決し、火格子の型式差によるクリンカ
生成部位が異るすべてのクリンカに対し容易に適用が可
能となる。また、結果として2流体噴霧器に比し、噴霧
用空気(又は蒸気)量を半減することが可能であり省エ
ネルギに寄与する。
噴霧器上方約半周と下方約半周の領域を分担する水量配
分及び噴霧・水滴の性状(粒子 、流速)を最適化する
ことにより、燃焼ガス流れを攪乱することを回避しつ
つ、最適な粒子径の冷却水を分散させることが可能とな
り、従らな飛灰の散乱を防ぎ、炉壁面上の成層ガス流れ
の局所的温度低減が達成される。この結果、2流体噴霧
器による下方半周領域における不測の局所的クリンカの
副次発生や、従来対策が難しかった火格子直上部のクリ
ンカ発生問題が解決し、火格子の型式差によるクリンカ
生成部位が異るすべてのクリンカに対し容易に適用が可
能となる。また、結果として2流体噴霧器に比し、噴霧
用空気(又は蒸気)量を半減することが可能であり省エ
ネルギに寄与する。
【図1】本発明の第1実施例に係る噴霧器の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の第2実施例に係る噴霧器の断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第3実施例に係る噴霧器の断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の第4実施例に係る噴霧器の断面図であ
る。
る。
【図5】従来の2流体噴霧器を示す断面図である。
1 ノズル本体 2 水通過ノズル 3 噴霧流体ノズル 4 混合室 5 水分散ノズル 6 水分散用切欠部 7 水用小孔 8 内部混合型2流体噴霧器 A 噴霧流体(例えば空気) W 噴霧すべき液体(例えば水) W′ 噴射分散すべき液体(同上) M 噴霧状液体(例えば水・空気の混合体)
Claims (1)
- 【請求項1】 液体を広範囲に散布するための噴霧器に
おいて、1個のノズル本体に噴霧粒径の小さい噴霧水を
噴出する2流体噴霧ノズル部と噴霧粒径の大きい噴射水
を噴出する1流体噴霧ノズル部とを設けたことを特徴と
する複合型液体噴霧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1234695A JPH08196948A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 複合型液体噴霧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1234695A JPH08196948A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 複合型液体噴霧器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08196948A true JPH08196948A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11802727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1234695A Withdrawn JPH08196948A (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 複合型液体噴霧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08196948A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008151381A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
JP2008261593A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP1234695A patent/JPH08196948A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008151381A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
JP2008261593A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-10-30 | Tlv Co Ltd | 気化冷却装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |