JPH08195971A - 画像データ転送評価システム - Google Patents
画像データ転送評価システムInfo
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- JPH08195971A JPH08195971A JP465495A JP465495A JPH08195971A JP H08195971 A JPH08195971 A JP H08195971A JP 465495 A JP465495 A JP 465495A JP 465495 A JP465495 A JP 465495A JP H08195971 A JPH08195971 A JP H08195971A
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- Japan
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- image
- signal
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- communication quality
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- Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】通信ネットワークへ映像データを転送する際の
客観的な通信品質の評価を経済的かつ効率的に実現する
ことを目的とする。 【構成】ローカルエリアネットワークや公衆回線等の通
信ネットワーク4に転送後の映像データを画像情報記憶
部10に一時記録し,転送前の元映像データと比較するこ
とにより,符号誤り率,パケット損失率,パケット信号
のゆらぎ,パケット信号の接続時間,パケット単位の接
続遅延,伝送効率の1つ以上を含む信号レベルの通信品
質と,画像単位・画素単位で輝度レベル,絶対値,電
力,相関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パラメー
タを含む画像情報に関する通信品質を測定する。
客観的な通信品質の評価を経済的かつ効率的に実現する
ことを目的とする。 【構成】ローカルエリアネットワークや公衆回線等の通
信ネットワーク4に転送後の映像データを画像情報記憶
部10に一時記録し,転送前の元映像データと比較するこ
とにより,符号誤り率,パケット損失率,パケット信号
のゆらぎ,パケット信号の接続時間,パケット単位の接
続遅延,伝送効率の1つ以上を含む信号レベルの通信品
質と,画像単位・画素単位で輝度レベル,絶対値,電
力,相関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パラメー
タを含む画像情報に関する通信品質を測定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ローカルエリアネット
ワークまたは一般公衆回線等の伝送路に画像データを転
送する際のエンドエンドの伝送路端末間における通信品
質を測定・評価するための画像データ転送評価システム
に関し,元画像データと転送後の画像データとを比較す
ることにより,符号やパケットレベルなどの信号と画像
パラメータで表現される画質について,エンドエンド間
の通信品質を測定することができるようにしたものであ
る。
ワークまたは一般公衆回線等の伝送路に画像データを転
送する際のエンドエンドの伝送路端末間における通信品
質を測定・評価するための画像データ転送評価システム
に関し,元画像データと転送後の画像データとを比較す
ることにより,符号やパケットレベルなどの信号と画像
パラメータで表現される画質について,エンドエンド間
の通信品質を測定することができるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通信ネットワークの高速・広域化や通信
サービスの多様化を背景として,マルチメディア時代に
向けた通信基盤に関する注目が集まっている。一方で,
音声・映像・データ通信などが統合されたマルチメディ
ア通信の需要は不確定であり,経済性の観点からも,通
信ネットワークの信頼化が大きな課題となっている。そ
して,通信ネットワークの設計や新しい通信サービスを
提供する場合には,エンドエンド間において,通信品質
が目標値を満たしているかどうかを監視し,品質面から
要求条件をフィードバックさせる必要がある。
サービスの多様化を背景として,マルチメディア時代に
向けた通信基盤に関する注目が集まっている。一方で,
音声・映像・データ通信などが統合されたマルチメディ
ア通信の需要は不確定であり,経済性の観点からも,通
信ネットワークの信頼化が大きな課題となっている。そ
して,通信ネットワークの設計や新しい通信サービスを
提供する場合には,エンドエンド間において,通信品質
が目標値を満たしているかどうかを監視し,品質面から
要求条件をフィードバックさせる必要がある。
【0003】各種通信ネットワークの品質評価について
は,従来より,プロトコル処理とネットワーク性能等に
関する検討(例えば,石橋,丸山,阪本:“FDDIネ
ットワークにおけるトランスポートプロトコルのスルー
プット解析”,電子情報通信学会論文誌B-I,Vol.J77B-
I,No.2,pp.84-93(1993))や伝送路端末における音声・
映像の評価方法等に関する検討(例えば,井合,北脇:
“ATM網におけるセル廃棄が映像品質に及ぼす影
響”,電子情報通信学会論文誌B-I,Vol.J74B-I,No.12,p
p.1086-l094(1991))などが報告されている。
は,従来より,プロトコル処理とネットワーク性能等に
関する検討(例えば,石橋,丸山,阪本:“FDDIネ
ットワークにおけるトランスポートプロトコルのスルー
プット解析”,電子情報通信学会論文誌B-I,Vol.J77B-
I,No.2,pp.84-93(1993))や伝送路端末における音声・
映像の評価方法等に関する検討(例えば,井合,北脇:
“ATM網におけるセル廃棄が映像品質に及ぼす影
響”,電子情報通信学会論文誌B-I,Vol.J74B-I,No.12,p
p.1086-l094(1991))などが報告されている。
【0004】しかしながら,これまでの報告は主として
解析シミュレーションに基づいたものであり,実回線に
おける通信品質の評価方法については,十分検討が進ん
でいなかったと考えられる。
解析シミュレーションに基づいたものであり,実回線に
おける通信品質の評価方法については,十分検討が進ん
でいなかったと考えられる。
【0005】実際の通信システムの処理は各種条件に影
響されるため,理論的な評価だけではエンドエンドの通
信品質を本当に測定したとはいえない。すなわち,プロ
トコル条件などを含めた複雑な環境条件下にある通信品
質を正確に評価するためには,実ネットワークに適用可
能な評価ツールを実現することが重要となる。実ネット
ワークの品質管理ツールについては,サービス状態にお
いて伝送路を流れる保守運用情報を監視する方法や,エ
ンドエンド加入者端末において伝送路に発生したパリテ
ィ誤りを監視する方法(村上,佐藤,岡本:“ATM網
におけるセル転送品質監視法”,NTT R&D, Vol.41,No.
1, pp.45-54 (1992))などが報告されている。
響されるため,理論的な評価だけではエンドエンドの通
信品質を本当に測定したとはいえない。すなわち,プロ
トコル条件などを含めた複雑な環境条件下にある通信品
質を正確に評価するためには,実ネットワークに適用可
能な評価ツールを実現することが重要となる。実ネット
ワークの品質管理ツールについては,サービス状態にお
いて伝送路を流れる保守運用情報を監視する方法や,エ
ンドエンド加入者端末において伝送路に発生したパリテ
ィ誤りを監視する方法(村上,佐藤,岡本:“ATM網
におけるセル転送品質監視法”,NTT R&D, Vol.41,No.
1, pp.45-54 (1992))などが報告されている。
【0006】しかし,これらの測定方法や通常市販され
ているLANアナライザやATMアナライザ等を使用す
る方法は,伝送路上に発生した符号誤りやパケット損失
等の伝送路特性を測定するためのものであり,映像デー
タに対しては,伝送路で発生した劣化を客観的に画像レ
ベルで評価することができないという問題点があった。
すなわち,伝送路においてエンドエンドの通信品質を正
碓に測定評価するためには,符号誤りやパケット損失な
どの符号情報の監視だけでなく,マンマシーンレベルで
客観的に端末情報を監視・評価するためのツールが同様
に望まれていたと考えられる。
ているLANアナライザやATMアナライザ等を使用す
る方法は,伝送路上に発生した符号誤りやパケット損失
等の伝送路特性を測定するためのものであり,映像デー
タに対しては,伝送路で発生した劣化を客観的に画像レ
ベルで評価することができないという問題点があった。
すなわち,伝送路においてエンドエンドの通信品質を正
碓に測定評価するためには,符号誤りやパケット損失な
どの符号情報の監視だけでなく,マンマシーンレベルで
客観的に端末情報を監視・評価するためのツールが同様
に望まれていたと考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では,
映像データを通信ネットワークを介して転送する場合,
転送された映像データを符号誤りやパケット損失などの
符号情報の評価と画像レベルでの評価を異なる装置を用
いなければ実現できないため,効率性や経済性,さらに
は操作性の点で問題があったと考えられる。従って,転
送映像データの劣化特性を客観的に評価可能な測定器の
実現が望まれていた。
映像データを通信ネットワークを介して転送する場合,
転送された映像データを符号誤りやパケット損失などの
符号情報の評価と画像レベルでの評価を異なる装置を用
いなければ実現できないため,効率性や経済性,さらに
は操作性の点で問題があったと考えられる。従って,転
送映像データの劣化特性を客観的に評価可能な測定器の
実現が望まれていた。
【0008】本発明は,上記の問題を解決するため,通
信ネットワークに転送後の映像データを一時記録し,転
送前の元映像データと比較することにより,符号誤り
率,パケット損失率,パケット信号のゆらぎ,接続時
間,伝送効率,接続遅延の1つ以上を含む信号レベルの
通信品質と,画像単位・画素単位で輝度レベル,絶対
値,電力,相関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パ
ラメータを含む画像情報に関する通信品質を評価するこ
とができる手段を提供することを目的とする。
信ネットワークに転送後の映像データを一時記録し,転
送前の元映像データと比較することにより,符号誤り
率,パケット損失率,パケット信号のゆらぎ,接続時
間,伝送効率,接続遅延の1つ以上を含む信号レベルの
通信品質と,画像単位・画素単位で輝度レベル,絶対
値,電力,相関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パ
ラメータを含む画像情報に関する通信品質を評価するこ
とができる手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による画像データ
転送評価システムでは,上記の目的を達成するため,ロ
ーカルエリアネットワークまたは一般公衆回線などの伝
送路を介して伝送されるディジタル画像信号を収集し,
収集時間情報とともに1画像毎のフレーム単位で符号化
する画像処理部Aと,複数のフレーム単位となった画像
信号の各々の提示の順序および収集時刻を有する画像信
号の再生リストを作成して記憶する受信画像リスト部
と,前記画像処理部Aからの画像信号を映像として出力
するための復号化処理を行う画像処理部Bと,前記画像
処理部Bにより復号化された画像情報を映像として出力
する映像出力部と,前記画像処理部Aからの画像信号を
1画像毎のフレーム信号として記憶する画像情報記憶部
と,送信局から伝送路へ転送前の元画像信号と前記画像
情報記憶部に蓄積された画像信号とを比較し,伝送路を
経由した際に発生した元画像信号の符号誤り率,パケッ
ト損失率,パケット信号のゆらぎ,接続時間,伝送効
率,接続遅延の1つ以上を含むエンドエンドの伝送路端
末間の通信品質を測定する通信品質測定部Aと,前記受
信画像リスト部の情報に基づいて,任意に指定したフレ
ーム番号の元画像信号を復号化して得られる映像Aと,
前記画像情報記憶部内の任意に指定したフレーム番号の
画像信号を復号化して得られる映像Bとを比較し,画像
単位または画素単位で,輝度レベル,絶対値,電力,相
関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パラメータの相
対差を,映像Aと映像Bのフレーム単位どうしで測定す
る通信品質測定部Bと,前記受信画像リスト部の情報に
基づいて,任意に指定したフレーム番号範囲の元画像信
号を復号化して得られる映像A’の時間変動量と,前記
画像情報記憶部内の任意に指定したフレーム番号範囲の
画像信号を復号化して得られる映像B’の時間変動量と
を比較し,画像単位または画素単位で輝度レベル,絶対
値,電力,相関関係,S/N比のうち1つ以上の映像
A’と映像B’の時間変動に関する画像パラメータの相
対差を,映像A’と映像B’の時間変動量について則定
する通信品質測定部Cとを具備している。
転送評価システムでは,上記の目的を達成するため,ロ
ーカルエリアネットワークまたは一般公衆回線などの伝
送路を介して伝送されるディジタル画像信号を収集し,
収集時間情報とともに1画像毎のフレーム単位で符号化
する画像処理部Aと,複数のフレーム単位となった画像
信号の各々の提示の順序および収集時刻を有する画像信
号の再生リストを作成して記憶する受信画像リスト部
と,前記画像処理部Aからの画像信号を映像として出力
するための復号化処理を行う画像処理部Bと,前記画像
処理部Bにより復号化された画像情報を映像として出力
する映像出力部と,前記画像処理部Aからの画像信号を
1画像毎のフレーム信号として記憶する画像情報記憶部
と,送信局から伝送路へ転送前の元画像信号と前記画像
情報記憶部に蓄積された画像信号とを比較し,伝送路を
経由した際に発生した元画像信号の符号誤り率,パケッ
ト損失率,パケット信号のゆらぎ,接続時間,伝送効
率,接続遅延の1つ以上を含むエンドエンドの伝送路端
末間の通信品質を測定する通信品質測定部Aと,前記受
信画像リスト部の情報に基づいて,任意に指定したフレ
ーム番号の元画像信号を復号化して得られる映像Aと,
前記画像情報記憶部内の任意に指定したフレーム番号の
画像信号を復号化して得られる映像Bとを比較し,画像
単位または画素単位で,輝度レベル,絶対値,電力,相
関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パラメータの相
対差を,映像Aと映像Bのフレーム単位どうしで測定す
る通信品質測定部Bと,前記受信画像リスト部の情報に
基づいて,任意に指定したフレーム番号範囲の元画像信
号を復号化して得られる映像A’の時間変動量と,前記
画像情報記憶部内の任意に指定したフレーム番号範囲の
画像信号を復号化して得られる映像B’の時間変動量と
を比較し,画像単位または画素単位で輝度レベル,絶対
値,電力,相関関係,S/N比のうち1つ以上の映像
A’と映像B’の時間変動に関する画像パラメータの相
対差を,映像A’と映像B’の時間変動量について則定
する通信品質測定部Cとを具備している。
【0010】
【作用】本発明は,ローカルエリアネットワークや公衆
回線等の通信ネットワークに転送後の映像データを一時
記録し,転送前の元映像データと比較することにより,
符号誤り率,パケット損失率,パケット信号のゆらぎ,
パケット信号の接続時間,パケット単位の接続遅延,伝
送効率の1つ以上を含む信号レベルの通信品質と,画像
単位・画素単位で輝度レベル,絶対値,電力,相関関
係,S/N比のうち1つ以上の画像パラメータを含む画
像情報に関する通信品質を評価することができる。その
結果,通信ネットワークへ映像を転送する際の客観的な
通信品質を経済的かつ効率的に実現することが可能とな
る。
回線等の通信ネットワークに転送後の映像データを一時
記録し,転送前の元映像データと比較することにより,
符号誤り率,パケット損失率,パケット信号のゆらぎ,
パケット信号の接続時間,パケット単位の接続遅延,伝
送効率の1つ以上を含む信号レベルの通信品質と,画像
単位・画素単位で輝度レベル,絶対値,電力,相関関
係,S/N比のうち1つ以上の画像パラメータを含む画
像情報に関する通信品質を評価することができる。その
結果,通信ネットワークへ映像を転送する際の客観的な
通信品質を経済的かつ効率的に実現することが可能とな
る。
【0011】
【実施例】以下,図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は,本発明の画像データ転送評
価システムの基本構成例を示す図である。図1におい
て,1はAVシステム,2は送信局,3はネットワーク
インターフェイスA,4は通信ネットワーク,5はネッ
トワークインターフェイスB,6は画像データ転送評価
システム,7は画像処理部A,8は受信画像リスト部,
9は画像処理部B,10は画像情報記憶部,llは映像
出力部,12は通信品質測定部(121:通信品質測定
部A,122:通信品質測定部B,123:通信品質測
定部C)である。
て詳細に説明する。図1は,本発明の画像データ転送評
価システムの基本構成例を示す図である。図1におい
て,1はAVシステム,2は送信局,3はネットワーク
インターフェイスA,4は通信ネットワーク,5はネッ
トワークインターフェイスB,6は画像データ転送評価
システム,7は画像処理部A,8は受信画像リスト部,
9は画像処理部B,10は画像情報記憶部,llは映像
出力部,12は通信品質測定部(121:通信品質測定
部A,122:通信品質測定部B,123:通信品質測
定部C)である。
【0012】まず,ビデオカメラ等のAVシステム1か
らの映像は,送信局2でディジタル信号に変換される。
ネットワークインターフェイスA3では,送信局2から
の画像信号を通信ネットワーク4のインターフェイス条
件に適合させる機能を有し,画像情報は,順欠,通信ネ
ットワーク4とネットワークインターフェイスB5を介
して,受信局である画像データ転送評価システム6に送
られる。
らの映像は,送信局2でディジタル信号に変換される。
ネットワークインターフェイスA3では,送信局2から
の画像信号を通信ネットワーク4のインターフェイス条
件に適合させる機能を有し,画像情報は,順欠,通信ネ
ットワーク4とネットワークインターフェイスB5を介
して,受信局である画像データ転送評価システム6に送
られる。
【0013】続いて,ネットワークインターフェイスB
5からの該画像信号は,画像処理部A7において,送信
局2側の圧縮符号化方式に応じてフレーム単位で非圧縮
形式の画像信号に変換されるとともに,画像情報以外の
音声情報やテキスト情報との同期に関連した多重化分離
処理などが行われる。なお,送信局2において,画像信
号の圧縮符号化がされない場合には,画像処理部A7
は,圧縮信号を非圧縮信号に復号化する機能を省略し
て,画像信号のフレーム単位への分割など画像処理部B
の前処理のみを行うものとする。
5からの該画像信号は,画像処理部A7において,送信
局2側の圧縮符号化方式に応じてフレーム単位で非圧縮
形式の画像信号に変換されるとともに,画像情報以外の
音声情報やテキスト情報との同期に関連した多重化分離
処理などが行われる。なお,送信局2において,画像信
号の圧縮符号化がされない場合には,画像処理部A7
は,圧縮信号を非圧縮信号に復号化する機能を省略し
て,画像信号のフレーム単位への分割など画像処理部B
の前処理のみを行うものとする。
【0014】画像処理部A7で変換された画像信号につ
いて,受信画像リスト部8において,画像処理部A7内
への受信時刻もしくは画像処理部A7内でのフレーム単
位への変換時刻の両方または一方のみを受信時間情報と
して,該画像信号の複数フレームの提示の順序とともに
画像信号の再生リストが作成され記憶される。さらに,
画像処理部A7で変換された画像信号は,複数のフレー
ム単位で画像情報記憶部10に蓄積される。
いて,受信画像リスト部8において,画像処理部A7内
への受信時刻もしくは画像処理部A7内でのフレーム単
位への変換時刻の両方または一方のみを受信時間情報と
して,該画像信号の複数フレームの提示の順序とともに
画像信号の再生リストが作成され記憶される。さらに,
画像処理部A7で変換された画像信号は,複数のフレー
ム単位で画像情報記憶部10に蓄積される。
【0015】ここで通信品質測定部Al21は,送信局
2の元画像信号に基づいて,通信ネットワーク4などで
発生した画像信号の符号誤り率,パケット損失率,パケ
ット信号のゆらぎ,パケット信号の接続時間,パケット
単位の接続遅延,伝送効率のうち1つ以上を含むエンド
エンドの伝送路端末間の通信品質を転送データ全体,任
意に指定したフレーム単位,画素単位で測定する。
2の元画像信号に基づいて,通信ネットワーク4などで
発生した画像信号の符号誤り率,パケット損失率,パケ
ット信号のゆらぎ,パケット信号の接続時間,パケット
単位の接続遅延,伝送効率のうち1つ以上を含むエンド
エンドの伝送路端末間の通信品質を転送データ全体,任
意に指定したフレーム単位,画素単位で測定する。
【0016】また,通信品質測定部Bl22は,受信画
像リスト部8の情報に基づいて,任意に指定したフレー
ム番号の該元画像信号を復号化して得られる映像Aと,
画像情報記憶部10内の任意に指定したフレーム番号の
該画像信号を復号化して得られる映像Bとを比較し,画
像単位または画素単位で,輝度レベル,絶対値,電力,
相関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パラメータに
関する相対差を測定する。
像リスト部8の情報に基づいて,任意に指定したフレー
ム番号の該元画像信号を復号化して得られる映像Aと,
画像情報記憶部10内の任意に指定したフレーム番号の
該画像信号を復号化して得られる映像Bとを比較し,画
像単位または画素単位で,輝度レベル,絶対値,電力,
相関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パラメータに
関する相対差を測定する。
【0017】通信品質測定部Cl23では,受信画像リ
スト部8の情報に基づいて,任意に指定したフレーム番
号範囲の該元画像信号を復号化して得られる映像A’の
時間変動量と,画像情報記憶部10内の任意に指定した
フレーム番号範囲の画像信号を復号化して得られる映像
B’の時間変動量とを比較し,画像単位または画素単位
で輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S/N比のう
ち1つ以上の映像A’と映像B’の時間変動量に関する
相対差を測定する。
スト部8の情報に基づいて,任意に指定したフレーム番
号範囲の該元画像信号を復号化して得られる映像A’の
時間変動量と,画像情報記憶部10内の任意に指定した
フレーム番号範囲の画像信号を復号化して得られる映像
B’の時間変動量とを比較し,画像単位または画素単位
で輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S/N比のう
ち1つ以上の映像A’と映像B’の時間変動量に関する
相対差を測定する。
【0018】なお,通信品質測定部Bl22と通信品質
測定部Cl23の制御系を一体化する方式も考えられ
る。元画像信号と画像情報記憶部10内の画像信号の比
較は,通信ネットワーク4を介さずに直接的に送信局2
と画像デーク転送評価システム6を接続する方法,送信
局2からの元画像信号が記録された別の記億装置と画像
データ転送評価システム6を接続する方法などがある。
測定部Cl23の制御系を一体化する方式も考えられ
る。元画像信号と画像情報記憶部10内の画像信号の比
較は,通信ネットワーク4を介さずに直接的に送信局2
と画像デーク転送評価システム6を接続する方法,送信
局2からの元画像信号が記録された別の記億装置と画像
データ転送評価システム6を接続する方法などがある。
【0019】画像処理部B9では,AVシステム1の元
信号形式に基づいて垂直解像度や水平解像度が決定さ
れ,画像処理部A7もしくは画像情報記憶部10に蓄積
された画像信号をディジタル信号形式からアナログ信号
形式に変換し,輝度情報と色差情報を合成して映像とし
て映像出力部llに出力する機能を有する。また,映像
出力部llは,通信品質測定部Al21,Bl22,C
l23での処理データを表示可能とする。
信号形式に基づいて垂直解像度や水平解像度が決定さ
れ,画像処理部A7もしくは画像情報記憶部10に蓄積
された画像信号をディジタル信号形式からアナログ信号
形式に変換し,輝度情報と色差情報を合成して映像とし
て映像出力部llに出力する機能を有する。また,映像
出力部llは,通信品質測定部Al21,Bl22,C
l23での処理データを表示可能とする。
【0020】以上のような構成をとることにより,送信
局2から転送された映像データを送信側の符号化方式や
画像信号形式に応じて,順次,蓄積することが可能とな
る。その結果,伝送路を介して転送した際に発生した画
像信号の符号誤りなどの通信品質と,画像単位,画素単
位の画質としての通信品質を正確かつ効率的に測定・評
価することができるとともに,通信ネットワークの映像
転送評価や映像データの監視などへの多目的な応用が期
待される。
局2から転送された映像データを送信側の符号化方式や
画像信号形式に応じて,順次,蓄積することが可能とな
る。その結果,伝送路を介して転送した際に発生した画
像信号の符号誤りなどの通信品質と,画像単位,画素単
位の画質としての通信品質を正確かつ効率的に測定・評
価することができるとともに,通信ネットワークの映像
転送評価や映像データの監視などへの多目的な応用が期
待される。
【0021】図2は,本発明の画像データ転送評価シス
テムの別の基本構成例を示す図である。図2において,
13は元画像信号のデータベース部であり,他の各部は
図1と同様である。
テムの別の基本構成例を示す図である。図2において,
13は元画像信号のデータベース部であり,他の各部は
図1と同様である。
【0022】図2は,図1に示す送信局2からの元画像
信号を予めデータベースとして画像データ転送評価シス
テム6内に蓄積する場合の例であり,この実施例によれ
ば,送信局2と接続する操作などを行うことなく映像転
送に関する通信品質の評価が実現できる利点が生じる。
信号を予めデータベースとして画像データ転送評価シス
テム6内に蓄積する場合の例であり,この実施例によれ
ば,送信局2と接続する操作などを行うことなく映像転
送に関する通信品質の評価が実現できる利点が生じる。
【0023】図3は,本発明の画像データ転送評価シス
テムのさらに別の基本構成例を示す図である。図3にお
いて,14は画像入力部,15は画像符号化処理部であ
り,他の各部は図1と同様である。
テムのさらに別の基本構成例を示す図である。図3にお
いて,14は画像入力部,15は画像符号化処理部であ
り,他の各部は図1と同様である。
【0024】図3は,画像入力部14にAVシステム等
の画像信号を入力し,図1における送信局2と同様の画
像符号化処理を画像符号化処理部15において行う方法
の例を示している。すなわち,画像データ転送評価シス
テム6内において,送信局2と同じ元画像信号を圧縮符
号化したディジタル信号,あるいは非圧縮符号形式のデ
ィジタル信号の形で発生させることにより,元画像信号
と通信ネットワーク4を経由した転送画像信号の比較に
際して,送信局2と画像データ転送評価システム6とを
直接的に接続したり,あるいは画像データ転送評価シス
テム6内に元画像信号を蓄積したりする必要がなく,リ
アルタイムで映像転送に関する通信品質の評価が実現で
きるという利点が生じる。
の画像信号を入力し,図1における送信局2と同様の画
像符号化処理を画像符号化処理部15において行う方法
の例を示している。すなわち,画像データ転送評価シス
テム6内において,送信局2と同じ元画像信号を圧縮符
号化したディジタル信号,あるいは非圧縮符号形式のデ
ィジタル信号の形で発生させることにより,元画像信号
と通信ネットワーク4を経由した転送画像信号の比較に
際して,送信局2と画像データ転送評価システム6とを
直接的に接続したり,あるいは画像データ転送評価シス
テム6内に元画像信号を蓄積したりする必要がなく,リ
アルタイムで映像転送に関する通信品質の評価が実現で
きるという利点が生じる。
【0025】図4は,画像処理部A7の基本構成例を示
す図である。図4において,16は入力部A,17は復
号器A,18はバッファA,19は多重化復号器,20
はバッファB,21は復号器B,22は出力部A,23
は信号取り出し口A,24は信号取り出し口Bである。
す図である。図4において,16は入力部A,17は復
号器A,18はバッファA,19は多重化復号器,20
はバッファB,21は復号器B,22は出力部A,23
は信号取り出し口A,24は信号取り出し口Bである。
【0026】図4において,人力部Al6から入力した
画像信号は,復号器Al7で伝送路速度から画像処理信
号速度への変換などの前処理としての復号化が行われ
る。復号器Al7からの画像信号は,バッファA18を
介して,多重化復号器19において,音声情報やテキス
ト情報と画像情報の同期処理が行われた後,バッファB
20から復号器B21へ送られる。復号器B21は,圧
縮された画像信号を非圧縮形式のディジタル信号にもど
すための逆量子化,逆DCT化等を行い,フレーム毎の
データに再生した後,出力部A22へ出力する。
画像信号は,復号器Al7で伝送路速度から画像処理信
号速度への変換などの前処理としての復号化が行われ
る。復号器Al7からの画像信号は,バッファA18を
介して,多重化復号器19において,音声情報やテキス
ト情報と画像情報の同期処理が行われた後,バッファB
20から復号器B21へ送られる。復号器B21は,圧
縮された画像信号を非圧縮形式のディジタル信号にもど
すための逆量子化,逆DCT化等を行い,フレーム毎の
データに再生した後,出力部A22へ出力する。
【0027】ここで,受信画像リスト部8や画像情報記
憶部10への画像情報の転送は,信号取り出し口A2
3,信号取り出し口B24,出力部A22のいずれか一
つ以上の箇所から行われ,その画像信号が,その箇所へ
の到達時刻とともに画像情報として蓄積される。そし
て,任意に選択した箇所(信号取り出し口A23,信号
取り出し口B24,出力部A22)と,その箇所に対応
する元画像信号とを通信品質測定部12で比較すること
により,符号誤り率やパケット単位での接続時間の把握
のみならず,転送前後での画質劣化が客観的に測定する
ことが可能になるというメリットが生じる。しかも,圧
縮符号化方式の違いによる伝送線路の画像信号の劣化耐
性などの把握にもつながる。
憶部10への画像情報の転送は,信号取り出し口A2
3,信号取り出し口B24,出力部A22のいずれか一
つ以上の箇所から行われ,その画像信号が,その箇所へ
の到達時刻とともに画像情報として蓄積される。そし
て,任意に選択した箇所(信号取り出し口A23,信号
取り出し口B24,出力部A22)と,その箇所に対応
する元画像信号とを通信品質測定部12で比較すること
により,符号誤り率やパケット単位での接続時間の把握
のみならず,転送前後での画質劣化が客観的に測定する
ことが可能になるというメリットが生じる。しかも,圧
縮符号化方式の違いによる伝送線路の画像信号の劣化耐
性などの把握にもつながる。
【0028】図5は,画像処理部A7の別の基本構成例
を示す図である。図5において,25はインタネットプ
ロトコル層処理部,26はトランスポート層処理部,2
7は画像復号化用応用層処理部である。
を示す図である。図5において,25はインタネットプ
ロトコル層処理部,26はトランスポート層処理部,2
7は画像復号化用応用層処理部である。
【0029】図5は,TCP/IPプロトコルモデルに
対応した通信処理ならびに画像復号処理機能に対応した
実施例である。本例では,インタネットプロトコル層処
理部25とトランスポート層処理部26が画像信号を転
送する際の接続,同期,フロー制御などの通信処理を行
い,画像復号化用応用層処理部27が,圧縮画像の復号
化を実現するための処理等を行うことを示している。
対応した通信処理ならびに画像復号処理機能に対応した
実施例である。本例では,インタネットプロトコル層処
理部25とトランスポート層処理部26が画像信号を転
送する際の接続,同期,フロー制御などの通信処理を行
い,画像復号化用応用層処理部27が,圧縮画像の復号
化を実現するための処理等を行うことを示している。
【0030】以上のような構成をとることにより,階層
構造を区別して,転送された画像信号を受信画像リスト
部8や画像情報記憶部l0に転送可能となり,通信ネッ
トワーク4の階層毎の通信品質の評価が効率的に実現で
きるというメリットが生じる。ここで,トランスポート
層処理部26としては,TCPとUDPのいずれかが選
択可能であり,インタネットプロトコル層処理部25と
トランスポート層処理部26とを一体としてXTPなど
を用いることもできる。
構造を区別して,転送された画像信号を受信画像リスト
部8や画像情報記憶部l0に転送可能となり,通信ネッ
トワーク4の階層毎の通信品質の評価が効率的に実現で
きるというメリットが生じる。ここで,トランスポート
層処理部26としては,TCPとUDPのいずれかが選
択可能であり,インタネットプロトコル層処理部25と
トランスポート層処理部26とを一体としてXTPなど
を用いることもできる。
【0031】図6は,画像情報記憶部10の基本構成例
を示す図である。図6において,28-i-j(28-1-1,
28-1-2,…,28-m-n)はメモリ層(i-j)である。図
6において,画像処理部A7からの画像信号は,時系列
的に28-1-1,28-1-2,28-1-3,…,28-1-n,2
8-2-1,28-2-2,…,28-2-n,28-3-1,…,の流
れで順次,フレーム単位でメモリ層28に記憶される。
を示す図である。図6において,28-i-j(28-1-1,
28-1-2,…,28-m-n)はメモリ層(i-j)である。図
6において,画像処理部A7からの画像信号は,時系列
的に28-1-1,28-1-2,28-1-3,…,28-1-n,2
8-2-1,28-2-2,…,28-2-n,28-3-1,…,の流
れで順次,フレーム単位でメモリ層28に記憶される。
【0032】ところで,視覚的に映像として映像出力部
llに出力される際の1フレームに対応する画像情報
は,圧縮符号化により,画像の空間的な冗長度などの違
いを考慮して,複数フレームに分割されて転送されるの
が一般的である。従って,圧縮符号化時に分割された複
数枚のフレームの種類を列番号jに割り当て,視覚的に
同一フレームに合成されるフレーム番号や同一の画面群
の番号を行番号iに割り当てる方法により,時系列的に
流れる画像情報が効率的に各メモリ層に記録される。
llに出力される際の1フレームに対応する画像情報
は,圧縮符号化により,画像の空間的な冗長度などの違
いを考慮して,複数フレームに分割されて転送されるの
が一般的である。従って,圧縮符号化時に分割された複
数枚のフレームの種類を列番号jに割り当て,視覚的に
同一フレームに合成されるフレーム番号や同一の画面群
の番号を行番号iに割り当てる方法により,時系列的に
流れる画像情報が効率的に各メモリ層に記録される。
【0033】また,非圧縮形式の画像信号を蓄積対象と
する場合には,メモリ層28-i-jの列番号を0と設定す
ることで対応可能となる。画像信号の評価については,
同じ列どうしの画像信号どうしを転送前後で比較する方
法により,分割されるフレーム種類別に符号誤り率や画
質評価が実現できる。
する場合には,メモリ層28-i-jの列番号を0と設定す
ることで対応可能となる。画像信号の評価については,
同じ列どうしの画像信号どうしを転送前後で比較する方
法により,分割されるフレーム種類別に符号誤り率や画
質評価が実現できる。
【0034】以上のような階層構造にすることにより,
画像の圧縮符号化方式に対応したフレーム単位での画像
信号ならびに複数フレームの合成後の画像信号の評価が
効率的に実現でき,しかも圧縮符号化方式の伝送劣化耐
性などの比較も容易に可能となる。ここで,画像信号の
取り出し箇所(信号取り出し口A23,信号取り出し口
B24,出力部A22)を1箇所に限定するのではな
く,同時に複数箇所を並行して行う場合には,図4等に
示す画像処理部A7を複数個並べる方式も考えられる。
画像の圧縮符号化方式に対応したフレーム単位での画像
信号ならびに複数フレームの合成後の画像信号の評価が
効率的に実現でき,しかも圧縮符号化方式の伝送劣化耐
性などの比較も容易に可能となる。ここで,画像信号の
取り出し箇所(信号取り出し口A23,信号取り出し口
B24,出力部A22)を1箇所に限定するのではな
く,同時に複数箇所を並行して行う場合には,図4等に
示す画像処理部A7を複数個並べる方式も考えられる。
【0035】図7は,通信品質測定部Al21における
画像信号の評価例であり,これは,画像処理部Aの出力
時(出力部A22)を基準とした時のパケット単位の接
続遅延の分布図(ゆらぎ)に相当する。
画像信号の評価例であり,これは,画像処理部Aの出力
時(出力部A22)を基準とした時のパケット単位の接
続遅延の分布図(ゆらぎ)に相当する。
【0036】本例は,圧縮復号処理後に生成された画像
信号に対応したパケット単位の接続時間から得られたも
のであり,送信局2において同等のパケットが発生した
時刻を基準として求めることができる。
信号に対応したパケット単位の接続時間から得られたも
のであり,送信局2において同等のパケットが発生した
時刻を基準として求めることができる。
【0037】この図7は,点線が送信局2でのパケット
発生時間をもとにして設定される時間をパケット単位の
遅延時間0とした例であり,この分布図によれば,時間
的に変動するパケット単位のゆらぎ分布が視覚的に把握
できる。映像の転送開始後から転送終了にわたる接続遅
延分布を測定する方法により,映像データを転送した際
に発生したパケット単位での遅延平均や最大値なども把
握可能となる。さらには,画像信号の蓄積対象箇所を信
号取り出し口A23や信号取り出し口B24とすること
で,異なる処理階層でのデータ評価も実現できる。
発生時間をもとにして設定される時間をパケット単位の
遅延時間0とした例であり,この分布図によれば,時間
的に変動するパケット単位のゆらぎ分布が視覚的に把握
できる。映像の転送開始後から転送終了にわたる接続遅
延分布を測定する方法により,映像データを転送した際
に発生したパケット単位での遅延平均や最大値なども把
握可能となる。さらには,画像信号の蓄積対象箇所を信
号取り出し口A23や信号取り出し口B24とすること
で,異なる処理階層でのデータ評価も実現できる。
【0038】図8は,通信品質測定部Bl22と通信品
質測定部Cl23における画像評価方法のイメージ図で
ある。図8(a)の[n−3,…,n,…n+2]は転
送前の画像フレーム,図8(b)の[n’−3,…,
n’,…,n’+2]は転送後の(a)に対応する時間
経過位置の画像フレームを表し,Δtは1フレーム間の
時間差を示す。
質測定部Cl23における画像評価方法のイメージ図で
ある。図8(a)の[n−3,…,n,…n+2]は転
送前の画像フレーム,図8(b)の[n’−3,…,
n’,…,n’+2]は転送後の(a)に対応する時間
経過位置の画像フレームを表し,Δtは1フレーム間の
時間差を示す。
【0039】まず,通信品質測定部Bl22では転送前
後の1フレームどうし,例えば,フレームnとフレーム
n’を指定することにより(比較A),画像単位または
画素単位で輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S/
N比などの画像パラメータを測定することができる。
後の1フレームどうし,例えば,フレームnとフレーム
n’を指定することにより(比較A),画像単位または
画素単位で輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S/
N比などの画像パラメータを測定することができる。
【0040】一方で,転送前の画像情報変動量Dlと転
送後の画像情報変動量D2を導出して比較する方法によ
り,時間的に変動する画像パラメータの評価が可能とな
る(比較B)。時間変動量Dlとしては,例えばフレー
ム(n−2)とフレーム(n+1)にわたる各種パラメ
ータ(輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S/N
比)の変化量を画像単位・画素単位で計算する方法や,
フレームnを基準とした蓄積画像情報の相関関係などを
挙げることができる。そして,D2も同様に導出して,
DlとD2とを比較することで,時間変動量の差が得ら
れる。
送後の画像情報変動量D2を導出して比較する方法によ
り,時間的に変動する画像パラメータの評価が可能とな
る(比較B)。時間変動量Dlとしては,例えばフレー
ム(n−2)とフレーム(n+1)にわたる各種パラメ
ータ(輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S/N
比)の変化量を画像単位・画素単位で計算する方法や,
フレームnを基準とした蓄積画像情報の相関関係などを
挙げることができる。そして,D2も同様に導出して,
DlとD2とを比較することで,時間変動量の差が得ら
れる。
【0041】なお,フレームnを基準とした蓄積画像情
報の相関関係Rp(n)(p=画素番号)は,画像情報
記憶部10に蓄積されたフレーム枚数をNf,画素番号
pにおける画像パラメータfpとして以下の式で表現で
きる。
報の相関関係Rp(n)(p=画素番号)は,画像情報
記憶部10に蓄積されたフレーム枚数をNf,画素番号
pにおける画像パラメータfpとして以下の式で表現で
きる。
【0042】Rp(n)=Σk {fp(k)・fp(k
+n)}/(Nf−n) 〔kはフレーム番号,Σk はk=1から(Nf−1)ま
での総和〕 また,画像の評価に際しては,圧縮符号化の処理時に1
フレーム情報から複数の情報に分割されたフレーム種類
別(合成前)どうしを比較して,転送前後の画質評価を
行う方法もある。以上のように,任意に指定した1フレ
ーム,あるいは複数フレーム間における画像パラメータ
を転送前後で比較することにより,通信ネットワーク4
に映像を転送する際の画像評価が客観的かつ効率的に実
現できる。
+n)}/(Nf−n) 〔kはフレーム番号,Σk はk=1から(Nf−1)ま
での総和〕 また,画像の評価に際しては,圧縮符号化の処理時に1
フレーム情報から複数の情報に分割されたフレーム種類
別(合成前)どうしを比較して,転送前後の画質評価を
行う方法もある。以上のように,任意に指定した1フレ
ーム,あるいは複数フレーム間における画像パラメータ
を転送前後で比較することにより,通信ネットワーク4
に映像を転送する際の画像評価が客観的かつ効率的に実
現できる。
【0043】
【発明の効果】上述したように本発明によれば,転送前
後の画像データと比較することにより,符号誤り率,パ
ケット損失率,パケット信号のゆらぎ,パケット信号の
接続時間,パケット単位の接続遅延,伝送効率の1つ以
上を含む信号レベルの通信品質と,画像単位・画素単位
で輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S/N比のう
ち1つ以上の画像パラメータを含む画質に関する通信品
質を評価可能となる。
後の画像データと比較することにより,符号誤り率,パ
ケット損失率,パケット信号のゆらぎ,パケット信号の
接続時間,パケット単位の接続遅延,伝送効率の1つ以
上を含む信号レベルの通信品質と,画像単位・画素単位
で輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S/N比のう
ち1つ以上の画像パラメータを含む画質に関する通信品
質を評価可能となる。
【0044】その結果,通信ネットワークヘ映像データ
を転送する際の客観的な通信品質の評価・保証を経済的
かつ効率的に実現することができる。しかも,画像信号
の蓄積対象箇所を複数箇所設けるなどの操作により,圧
縮符号化方式の効率や通信処理用プロトコルの性能の検
証にも応用できる。
を転送する際の客観的な通信品質の評価・保証を経済的
かつ効率的に実現することができる。しかも,画像信号
の蓄積対象箇所を複数箇所設けるなどの操作により,圧
縮符号化方式の効率や通信処理用プロトコルの性能の検
証にも応用できる。
【図1】本発明の画像データ転送評価システムの基本構
成例を示す図である。
成例を示す図である。
【図2】本発明の画像データ転送評価システムの別の基
本構成例を示す図である。
本構成例を示す図である。
【図3】本発明の画像データ転送評価システムの別の基
本構成例を示す図である。
本構成例を示す図である。
【図4】画像処理部の基本構成例を示す図である。
【図5】画像処理部の別の基本構成例を示す図である。
【図6】画像情報記憶部の基本構成例を示す図である。
【図7】通信品質測定部Aにおける画像信号の評価例
(画像処理部Aの出力時を基準とした時のパケット単位
の接続遅延の分布(ゆらぎ分布))を示す図である。
(画像処理部Aの出力時を基準とした時のパケット単位
の接続遅延の分布(ゆらぎ分布))を示す図である。
【図8】通信品質測定部B,Cにおける画像評価方法の
イメージ図である。
イメージ図である。
1 AVシステム 2 送信局 3 ネットワークインターフェイスA 4 通信ネットワーク 5 ネットワークインターフェイスB 6 画像データ転送評価システム 7 画像処理部A 8 受信画像リスト部 9 画像処理部B 10 画像情報記憶部 ll 映像出力部 12 通信品質測定部 121 通信品質測定部A 122 通信品質測定部B 123 通信品質測定部C 13 元画像信号のデータベース部 14 画像入力部 15 画像符号化処理部 16 人力部A 17 復号器A 18 バッファA 19 多重化復号器 20 バッファB 21 復号器B 22 出力部A 23 信号取り出し口A 24 信号取り出し口B 25 インタネットプロトコル層処理部 26 トランスポート層処理部 27 画像復号化用応用層処理部 28 メモリ層(i−j)
Claims (6)
- 【請求項1】 伝送路を介して伝送される画像信号を収
集し,収集時間情報とともに1画像毎のフレーム単位の
画像信号に変換する画像処理部Aと,複数のフレーム単
位となった前記画像信号の各々の提示の順序および収集
時刻を有する画像信号の再生リストを作成して記憶する
受信画像リスト部と,前記画像処理部Aからの画像信号
を映像として出力するための復号化処理を行う画像処理
部Bと,前記画像処理部Bにより復号化された画像情報
を映像として出力する映像出力部と,前記画像処理部A
からの画像信号を1画像毎のフレーム信号として記憶す
る画像情報記憶部と,送信局から伝送路へ転送前の元画
像信号と前記画像情報記憶部に蓄積された画像信号とを
比較し,伝送に伴う元画像信号の符号誤り率,パケット
損失率,パケット信号のゆらぎ,パケット信号の接続時
間,パケット単位の接続遅延,伝送効率のうち1つ以上
を含むエンドエンドの伝送路端末間の通信品質を測定す
る通信品質測定部A,および前記受信画像リスト部のフ
レーム情報に基づいて,任意に指定したフレーム番号の
元画像信号を復号化して得られる映像Aと,前記画像情
報記憶部に蓄積された任意のフレーム番号の画像信号を
復号化して得られる映像Bとを比較し,画像単位または
画素単位で,輝度レベル,絶対値,電力,相関関係,S
/N比のうち1つ以上の画像パラメータの相対差を,映
像Aと映像Bの1フレーム単位で測定する通信品質測定
部B,および前記受信画像リスト部のフレーム情報に基
づいて,任意に指定したフレーム番号範囲の元画像信号
を復号化して得られる映像A’の時間変動量と,前記画
像情報記憶部に蓄積された任意のフレーム番号範囲の画
像信号を復号化して得られる映像B’の時間変動量とを
比較し,画像単位または画素単位で輝度レベル,絶対
値,電力,相関関係,S/N比のうち1つ以上の画像パ
ラメータの相対差を,映像A’と映像B’の時間変動量
に関して測定する通信品質測定部Cのうちの少なくとも
いずれかを含む通信品質測定部とを具備することを特徴
とする画像データ転送評価システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像データ転送評価シス
テムにおいて,前記送信局から伝送路へ転送前の元画像
信号を予めデータベースとして蓄積するデータベース部
を備え,前記通信品質測定部は,前記通信品質の測定に
あたって前記データベース部に蓄積された元画像信号を
用いることを特徴とする画像データ転送評価システム。 - 【請求項3】 請求項1記載の画像データ転送評価シス
テムにおいて,前記送信局から伝送路へ転送する画像と
同じ画像を入力する画像入力部と,入力した画像から前
記送信局と同じ元画像信号を圧縮符号化したディジタル
信号または非圧縮符号化形式のディジタル信号の形で発
生させる画像符号化処理部とを備え,前記通信品質測定
部は,前記通信品質の測定にあたって前記画像符号化処
理部により発生させた元画像信号を用いることを特徴と
する画像データ転送評価システム。 - 【請求項4】 請求項1記載の画像データ転送評価シス
テムにおいて,前記画像処理部Aは,入力した画像信号
を復号化する復号器Aと,該復号器Aからの画像信号に
含まれる音声情報またはテキスト情報と画像情報との同
期処理を行う多重化復号器と,該多重化復号器の出力か
らフレーム毎の画像データを再生する復号器Bとを備え
るとともに,前記復号器A,前記多重化復号器,前記復
号器Bの出力のうちの複数箇所について信号取り出し口
を備え,該信号取り出し口からの画像信号を前記受信画
像リスト部および前記画像情報記憶部へ送り,前記通信
品質測定部は,前記通信品質の測定にあたって選択され
た前記信号取り出し口からの元画像信号を用いて比較す
ることを特徴とする画像データ転送評価システム。 - 【請求項5】 請求項1記載の画像データ転送評価シス
テムにおいて,前記画像処理部Aは,所定の通信プロト
コルの階層に応じて通信処理もしくは画像復号処理を行
う複数の処理部を備えるとともに,該複数の処理部の入
力または出力のうちの複数箇所について信号取り出し口
を備え,該信号取り出し口からの画像信号を前記受信画
像リスト部および前記画像情報記憶部へ送り,前記通信
品質測定部は,前記通信品質の測定にあたって選択され
た前記信号取り出し口からの元画像信号を用いて比較す
ることを特徴とする画像データ転送評価システム。 - 【請求項6】 請求項1記載の画像データ転送評価シス
テムにおいて,前記画像情報記憶部は,前記画像処理部
Aからの画像信号を前記送信局の圧縮符号化方式による
1画像情報の分割数に応じて,複数のフレーム信号とし
て時系列的に記憶する記憶部を1つ以上具備することを
特徴とする画像データ転送評価システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP465495A JPH08195971A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 画像データ転送評価システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP465495A JPH08195971A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 画像データ転送評価システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08195971A true JPH08195971A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11589940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP465495A Pending JPH08195971A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | 画像データ転送評価システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08195971A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1169325A (ja) * | 1997-08-11 | 1999-03-09 | Ando Electric Co Ltd | 動画通信管理装置 |
JP2008035357A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Kddi Corp | 映像品質の客観評価装置 |
JP2011510562A (ja) * | 2008-01-18 | 2011-03-31 | トムソン ライセンシング | 知覚上の品質を評価する方法 |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP465495A patent/JPH08195971A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1169325A (ja) * | 1997-08-11 | 1999-03-09 | Ando Electric Co Ltd | 動画通信管理装置 |
JP2008035357A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Kddi Corp | 映像品質の客観評価装置 |
JP2011510562A (ja) * | 2008-01-18 | 2011-03-31 | トムソン ライセンシング | 知覚上の品質を評価する方法 |
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