JPH08193716A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents
ガスタービン燃焼器Info
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- JPH08193716A JPH08193716A JP7004691A JP469195A JPH08193716A JP H08193716 A JPH08193716 A JP H08193716A JP 7004691 A JP7004691 A JP 7004691A JP 469195 A JP469195 A JP 469195A JP H08193716 A JPH08193716 A JP H08193716A
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- Japan
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- flame
- flame stabilizer
- ring
- gas turbine
- stabilizer
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Abstract
(57)【要約】
【構成】保炎器12を構成するリング14とサポート1
5の一部をセラミックス等の無機材料で構成するととも
に、部分領域化もしくは分割化する。 【効果】セラミックス等の無機材料の適用により、耐熱
性が向上し、分割化等により熱応力が低減する。
5の一部をセラミックス等の無機材料で構成するととも
に、部分領域化もしくは分割化する。 【効果】セラミックス等の無機材料の適用により、耐熱
性が向上し、分割化等により熱応力が低減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン燃焼器の
保炎器に係り、特に、セラミックス等の無機材料を適用
した保炎器構造に関する。
保炎器に係り、特に、セラミックス等の無機材料を適用
した保炎器構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは小型高効率の熱機関であ
り、現在では、蒸気タービンと組み合わせたコンバイン
ドサイクルの複合発電設備として期待されている。ガス
タービンは、基本的には圧縮機,燃焼器,タービンから
構成され、その効率は燃焼器出口温度が高いほど向上す
る。しかし、燃焼温度の上昇は同時に窒素酸化物(NOx)
の増大を招くため、環境問題の観点から低NOx化は重
要な課題となっている。
り、現在では、蒸気タービンと組み合わせたコンバイン
ドサイクルの複合発電設備として期待されている。ガス
タービンは、基本的には圧縮機,燃焼器,タービンから
構成され、その効率は燃焼器出口温度が高いほど向上す
る。しかし、燃焼温度の上昇は同時に窒素酸化物(NOx)
の増大を招くため、環境問題の観点から低NOx化は重
要な課題となっている。
【0003】このため、燃焼器内の燃焼方式として、燃
料と燃焼用空気を燃焼器内に独立に供給する拡散燃焼方
式から、予め燃焼器入口で、燃料と燃焼用空気を窒素酸
化物(NOx)の低減可能な割合に混合して、燃焼器内
に供給する予混合燃焼方式に変わりつつある。
料と燃焼用空気を燃焼器内に独立に供給する拡散燃焼方
式から、予め燃焼器入口で、燃料と燃焼用空気を窒素酸
化物(NOx)の低減可能な割合に混合して、燃焼器内
に供給する予混合燃焼方式に変わりつつある。
【0004】しかし、予混合燃焼方式では安定な燃焼範
囲が狭いため、燃焼器内の流れの微妙な変化、特に、流
速の変化で火炎が吹き消え、安定した燃焼の保持が困難
である。そこで、燃焼器内の予混合燃料の投入口直後
に、保炎器と呼ばれる鈍頭体を配設し、渦等により低流
速領域を生ぜしめることにより、保炎器後流に安定な火
炎を保持する方法が有効である。
囲が狭いため、燃焼器内の流れの微妙な変化、特に、流
速の変化で火炎が吹き消え、安定した燃焼の保持が困難
である。そこで、燃焼器内の予混合燃料の投入口直後
に、保炎器と呼ばれる鈍頭体を配設し、渦等により低流
速領域を生ぜしめることにより、保炎器後流に安定な火
炎を保持する方法が有効である。
【0005】保炎器の構造は、日本航空整備協会発行の
航空工学講座11 ジェットエンジン の172ページ
に記載の台形断面を有するものがある。本公知例は、ジ
ェットエンジンのアフターバーナに関するものである
が、発電用ガスタービンの燃焼器でも、同様の保炎器構
造を採用することにより、安定な予混合燃焼方式が可能
となり、高効率でかつ窒素酸化物(NOx)の低減可能
な燃焼器を供給できるようになった。
航空工学講座11 ジェットエンジン の172ページ
に記載の台形断面を有するものがある。本公知例は、ジ
ェットエンジンのアフターバーナに関するものである
が、発電用ガスタービンの燃焼器でも、同様の保炎器構
造を採用することにより、安定な予混合燃焼方式が可能
となり、高効率でかつ窒素酸化物(NOx)の低減可能
な燃焼器を供給できるようになった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術により、
安定な予混合燃焼方式の燃焼器が可能となったが、保炎
器後流の火炎温度は1500℃を越えているため、現状
の金属製保炎器では、予混合燃料ガスを保炎器の上流側
で、冷却媒体として利用して、保炎器の信頼性を確保し
ている。しかし、火炎が、万が一、保炎器に接近もしく
は保炎器の上流側に巻き込まれる場合、保炎器の耐熱限
界を越え、溶融等の損傷が生じる可能性がある。
安定な予混合燃焼方式の燃焼器が可能となったが、保炎
器後流の火炎温度は1500℃を越えているため、現状
の金属製保炎器では、予混合燃料ガスを保炎器の上流側
で、冷却媒体として利用して、保炎器の信頼性を確保し
ている。しかし、火炎が、万が一、保炎器に接近もしく
は保炎器の上流側に巻き込まれる場合、保炎器の耐熱限
界を越え、溶融等の損傷が生じる可能性がある。
【0007】本発明の目的は、特殊な燃焼状態でも信頼
性を確保できる保炎器を有するガスタービン燃焼器を提
供することにある。
性を確保できる保炎器を有するガスタービン燃焼器を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ガスタービ
ン燃焼器の保炎器をセラミックス等の無機系耐熱材料で
構成することにより達成される。
ン燃焼器の保炎器をセラミックス等の無機系耐熱材料で
構成することにより達成される。
【0009】
【作用】本発明によれば、ガスタービン燃焼器の保炎器
はセラミックス等の無機材料で構成されているため、特
殊な燃焼状態でも、保炎器の溶融等の損傷は発生せず、
また無機材料の適用にあたっては、部分的適用もしくは
分割化等の工夫を施してあるので、熱応力による損傷を
防止し、信頼性を確保することが可能である。
はセラミックス等の無機材料で構成されているため、特
殊な燃焼状態でも、保炎器の溶融等の損傷は発生せず、
また無機材料の適用にあたっては、部分的適用もしくは
分割化等の工夫を施してあるので、熱応力による損傷を
防止し、信頼性を確保することが可能である。
【0010】
【実施例】図17にはガスタービン燃焼器の従来の実施
例を示す。本実施例は予混合燃焼器の例で、一段燃焼筒
1と二段燃焼筒2から構成され、一段燃焼筒1では、一
段目燃料3が一段目燃料ノズル4から、補助バーナ燃料
5が補助バーナ燃料ノズル6から投入され、ガスタービ
ンの運転が初期に拡散燃焼の状態で開始される。
例を示す。本実施例は予混合燃焼器の例で、一段燃焼筒
1と二段燃焼筒2から構成され、一段燃焼筒1では、一
段目燃料3が一段目燃料ノズル4から、補助バーナ燃料
5が補助バーナ燃料ノズル6から投入され、ガスタービ
ンの運転が初期に拡散燃焼の状態で開始される。
【0011】次に、ガスタービンの負荷が上昇した状態
で、二段目燃料7が二段目燃料ノズル8より、予混合器
9内に投入され空気10と最適混合比に混合されて、二
段燃焼筒2に供給され、一段燃焼筒1内の拡散火炎11
を利用して着火,燃焼する。予混合器9の後流には保炎
器12が配設され、低流速領域を形成し、予混合燃焼火
炎13の安定性を図っている。この状態で、負荷を定格
運転状態まで上昇させ、予混合火炎13の安定性を確保
した上で、一段目燃焼筒1内の拡散火炎を消化させる。
で、二段目燃料7が二段目燃料ノズル8より、予混合器
9内に投入され空気10と最適混合比に混合されて、二
段燃焼筒2に供給され、一段燃焼筒1内の拡散火炎11
を利用して着火,燃焼する。予混合器9の後流には保炎
器12が配設され、低流速領域を形成し、予混合燃焼火
炎13の安定性を図っている。この状態で、負荷を定格
運転状態まで上昇させ、予混合火炎13の安定性を確保
した上で、一段目燃焼筒1内の拡散火炎を消化させる。
【0012】図18には、従来実施例の予混合器9の部
分断面図を示す。予混合器9内では、二段目燃料ノズル
8より投入された燃料が圧縮機からの空気10と混合さ
れ、最適に近い混合比とした後、二段目燃焼筒2に投入
される。予混合器9の出口には、火炎の安定保持のため
の保炎器12が配置されているが、保炎器12は一般に
台形状断面を有したリング14とこれを支えるサポート
15より構成され、予混合器の連結材16に溶接されて
いる。予混合火炎13は、保炎器12により保炎器の後
流側に安定に保持される。
分断面図を示す。予混合器9内では、二段目燃料ノズル
8より投入された燃料が圧縮機からの空気10と混合さ
れ、最適に近い混合比とした後、二段目燃焼筒2に投入
される。予混合器9の出口には、火炎の安定保持のため
の保炎器12が配置されているが、保炎器12は一般に
台形状断面を有したリング14とこれを支えるサポート
15より構成され、予混合器の連結材16に溶接されて
いる。予混合火炎13は、保炎器12により保炎器の後
流側に安定に保持される。
【0013】図19には、従来の保炎器12の部分断面
図、また図20には保炎器12の一部分の斜視図を示
す。現状の予混合燃焼器では、前述のとおり、火炎は台
形状断面を有する耐熱合金製のリング14の底辺側17
である後流に安定に保持されるが、火炎温度は1500
℃を越えるため、保炎器12の耐熱性を確保する必要が
ある。図17ないし図20の従来の実施例では、リング
の斜辺側18およびサポート15を予混合燃料で冷却す
ることにより、溶融から防御している。
図、また図20には保炎器12の一部分の斜視図を示
す。現状の予混合燃焼器では、前述のとおり、火炎は台
形状断面を有する耐熱合金製のリング14の底辺側17
である後流に安定に保持されるが、火炎温度は1500
℃を越えるため、保炎器12の耐熱性を確保する必要が
ある。図17ないし図20の従来の実施例では、リング
の斜辺側18およびサポート15を予混合燃料で冷却す
ることにより、溶融から防御している。
【0014】しかし、燃焼器内では燃焼状態の影響によ
り、稀に保炎器12の台形状断面を有したリング14の
斜辺側18に火炎が逆流することがある。この場合、保
炎器のリング14は冷却効果が消失し、全体が温度上昇
することにより、溶融等の損傷を受ける可能性がある。
り、稀に保炎器12の台形状断面を有したリング14の
斜辺側18に火炎が逆流することがある。この場合、保
炎器のリング14は冷却効果が消失し、全体が温度上昇
することにより、溶融等の損傷を受ける可能性がある。
【0015】本発明は、保炎器の耐熱性の問題を解決す
るためのもので、図1には実施例の一つを示す。本実施
例では、保炎器12のリング14とこれを支えるサポー
ト15を一体のセラミックス等の無機系材料で構成して
いる。本発明によれば、保炎器12は耐熱性の高いセラ
ミックスで構成されているため、金属製の場合と比較し
て耐熱性が格段に向上し、また稀に火炎の逆流が生じて
も溶融等の損傷を避けることができる。
るためのもので、図1には実施例の一つを示す。本実施
例では、保炎器12のリング14とこれを支えるサポー
ト15を一体のセラミックス等の無機系材料で構成して
いる。本発明によれば、保炎器12は耐熱性の高いセラ
ミックスで構成されているため、金属製の場合と比較し
て耐熱性が格段に向上し、また稀に火炎の逆流が生じて
も溶融等の損傷を避けることができる。
【0016】しかし、セラミックス等の脆性材料は、強
度の体積効果が顕著で、部材寸法が大きいほど強度が低
下する問題がある。また、定格運転状態では、保炎器1
2の台形断面状リング14の底辺部17は燃焼ガスのた
め高温となり、斜辺部18およびサポート15は予混合
燃料により冷却されるため、保炎器12全体に温度勾配
が生じ、熱応力が発生する。このため、信頼性を確保す
るためには、セラミックス等の無機系材料の適用領域を
限定するか、体積の小さい部材とすることが有効であ
る。
度の体積効果が顕著で、部材寸法が大きいほど強度が低
下する問題がある。また、定格運転状態では、保炎器1
2の台形断面状リング14の底辺部17は燃焼ガスのた
め高温となり、斜辺部18およびサポート15は予混合
燃料により冷却されるため、保炎器12全体に温度勾配
が生じ、熱応力が発生する。このため、信頼性を確保す
るためには、セラミックス等の無機系材料の適用領域を
限定するか、体積の小さい部材とすることが有効であ
る。
【0017】図2は、実施例の一つで、セラミックスの
適用を保炎器のリング14のみに限定し、サポート15
を耐熱合金で構成し、両者を接合層19にて接合するこ
とにより保炎器12として一体化している。本発明によ
り、セラミックスの適用部材は、図1の実施例より体積
が小さくなるため、強度が高くなるとともに、温度勾配
が小さくなるため、発生する熱応力も小さくなる。
適用を保炎器のリング14のみに限定し、サポート15
を耐熱合金で構成し、両者を接合層19にて接合するこ
とにより保炎器12として一体化している。本発明によ
り、セラミックスの適用部材は、図1の実施例より体積
が小さくなるため、強度が高くなるとともに、温度勾配
が小さくなるため、発生する熱応力も小さくなる。
【0018】図3は、図2の実施例の接合層19の信頼
性を改善した例で、セラミックス製の保炎器リング14
は嵌合溝20を有し、サポート15は嵌合溝20に嵌合
されて後、接合層19で接合する。本実施例の結果、接
合層19は直接ガス流に曝露されないため、火炎が逆流
した場合の接合層19の信頼性も確保することが可能と
なった。
性を改善した例で、セラミックス製の保炎器リング14
は嵌合溝20を有し、サポート15は嵌合溝20に嵌合
されて後、接合層19で接合する。本実施例の結果、接
合層19は直接ガス流に曝露されないため、火炎が逆流
した場合の接合層19の信頼性も確保することが可能と
なった。
【0019】図4は、さらにセラミックスの適用部を限
定した例で、保炎器リング14の底辺部17にのみ、セ
ラミック部材21を適用し、一体化した金属製のリング
14とサポート15に接合層19を介して接合した実施
例である。本実施例により、定常燃焼状態における保炎
器12は、セラミック部材21のみが火炎と対向するた
め、耐熱性は従来実施例と比較して十分向上する。
定した例で、保炎器リング14の底辺部17にのみ、セ
ラミック部材21を適用し、一体化した金属製のリング
14とサポート15に接合層19を介して接合した実施
例である。本実施例により、定常燃焼状態における保炎
器12は、セラミック部材21のみが火炎と対向するた
め、耐熱性は従来実施例と比較して十分向上する。
【0020】図5は、セラミックスで構成したリング1
4を周方向に分割構造とした保炎器12の実施例であ
る。本実施例では、分割面は応力の自由面となるため、
分割のない場合と比較して、同一の燃焼状態でも熱応力
は低減され、信頼性を向上することが可能となった。
4を周方向に分割構造とした保炎器12の実施例であ
る。本実施例では、分割面は応力の自由面となるため、
分割のない場合と比較して、同一の燃焼状態でも熱応力
は低減され、信頼性を向上することが可能となった。
【0021】図6は、分割構造としたリング14をリン
グの分割数と同一本数の支柱22で支持した実施例に一
つで、サポート15を円管状から支柱22に変更するこ
とにより、サポートに発生する熱応力を低減することが
可能となった。
グの分割数と同一本数の支柱22で支持した実施例に一
つで、サポート15を円管状から支柱22に変更するこ
とにより、サポートに発生する熱応力を低減することが
可能となった。
【0022】図7は、図6の実施例で、分割したセラミ
ックス製の複数のリング部材23を支柱22に固定する
方法に関する発明で、セラミックス製の複数のリング部
材23の内周側面24嵌合溝20を設け、支柱に対して
外周側から分割した複数のセラミックス製リング部材2
3を嵌合した後、プレート等の抜け止め部材25で固定
した例である。
ックス製の複数のリング部材23を支柱22に固定する
方法に関する発明で、セラミックス製の複数のリング部
材23の内周側面24嵌合溝20を設け、支柱に対して
外周側から分割した複数のセラミックス製リング部材2
3を嵌合した後、プレート等の抜け止め部材25で固定
した例である。
【0023】図8は、同様の実施例の一つで、本実施例
では、分割したセラミックス製の複数のリング部材23
の隣接する側面に凹部26を設け、発条等の弾力性のあ
る部材27で、分割したセラミックス製の複数のリング
部材23を互いに拘束せしめ、構造体として成立させた
例である。
では、分割したセラミックス製の複数のリング部材23
の隣接する側面に凹部26を設け、発条等の弾力性のあ
る部材27で、分割したセラミックス製の複数のリング
部材23を互いに拘束せしめ、構造体として成立させた
例である。
【0024】図9は、リング底辺部17をセラミック部
材21とし、それ以外のリング14とサポート15を金
属部材28として、両者を、嵌合して構成した保炎器1
2の例である。本発明の例では、火炎と対向する領域は
セラミック部材21で構成されるため耐熱性があり、そ
れ以外の領域は金属部材28であるため、信頼性に優れ
る効果がある。
材21とし、それ以外のリング14とサポート15を金
属部材28として、両者を、嵌合して構成した保炎器1
2の例である。本発明の例では、火炎と対向する領域は
セラミック部材21で構成されるため耐熱性があり、そ
れ以外の領域は金属部材28であるため、信頼性に優れ
る効果がある。
【0025】図10は、図9と同様の効果を目的とした
実施例で、本実施例では、セラミック部材21にダブテ
イル状の突起29を設け、金属部材28に挿入すること
により嵌合している。また、セラミック部材21,金属
部材28の間には、遮熱緩衝層30を配して高い信頼性
を得ている。
実施例で、本実施例では、セラミック部材21にダブテ
イル状の突起29を設け、金属部材28に挿入すること
により嵌合している。また、セラミック部材21,金属
部材28の間には、遮熱緩衝層30を配して高い信頼性
を得ている。
【0026】図11は、セラミック製のリング14と支
柱22をボルト31で締結した例で、強固な固定を得る
ことが可能となった。本実施例では、セラミックリング
14に雌ねじ、支柱22の一端に雄ねじを構成し、両者
を締結したあと、支柱22を連結部材16に溶接するこ
とにより、構造体として成立させた。
柱22をボルト31で締結した例で、強固な固定を得る
ことが可能となった。本実施例では、セラミックリング
14に雌ねじ、支柱22の一端に雄ねじを構成し、両者
を締結したあと、支柱22を連結部材16に溶接するこ
とにより、構造体として成立させた。
【0027】図12は、リング14底辺部17に、セラ
ミック部材21をボルト31で固定した実施例で、両者
の間には信頼性向上のためさらに遮熱緩衝層30を配し
た。本実施例では、セラミック部材21の固定,交換が
容易であることが特徴である。ボルト31の材質は、セ
ラミックスもしくは耐熱合金が効果的であった。
ミック部材21をボルト31で固定した実施例で、両者
の間には信頼性向上のためさらに遮熱緩衝層30を配し
た。本実施例では、セラミック部材21の固定,交換が
容易であることが特徴である。ボルト31の材質は、セ
ラミックスもしくは耐熱合金が効果的であった。
【0028】図13は、リング14の内周側端部32お
よび外周側端部33のみ、セラミック部材21とし、リ
ング14に接合して構成した実施例で、火炎の安定性に
影響するリング端部32,33の酸化,溶融等による形
状の変化に対して効果的であった。
よび外周側端部33のみ、セラミック部材21とし、リ
ング14に接合して構成した実施例で、火炎の安定性に
影響するリング端部32,33の酸化,溶融等による形
状の変化に対して効果的であった。
【0029】図14,図15は、リング14底辺部17
の中央にセラミック部材21を埋め込み、保温効果を持
たせることにより、火炎の吹き消え防止のための保炎器
構造である。
の中央にセラミック部材21を埋め込み、保温効果を持
たせることにより、火炎の吹き消え防止のための保炎器
構造である。
【0030】図16は、リング14底辺部17、組成が
連続もしくは段階的に変化する傾斜機能材34で構成し
た実施例で、熱膨張率等をセラミックスから金属に連続
的に変化させることにより、発生する熱応力を低減する
ことが可能となった。
連続もしくは段階的に変化する傾斜機能材34で構成し
た実施例で、熱膨張率等をセラミックスから金属に連続
的に変化させることにより、発生する熱応力を低減する
ことが可能となった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ガスタービン燃焼器の
保炎器は、その全体もしくは一部をセラミックス等の無
機系材料で構成されているため、耐熱性が向上し、燃焼
火炎の巻き込みを防ぐことができる。
保炎器は、その全体もしくは一部をセラミックス等の無
機系材料で構成されているため、耐熱性が向上し、燃焼
火炎の巻き込みを防ぐことができる。
【図1】リングとサポートを一体のセラミックスで構成
した保炎器の部分断面図。
した保炎器の部分断面図。
【図2】リングのみをセラミックスで構成した保炎器の
部分断面図。
部分断面図。
【図3】セラミックリングに嵌合溝を設けた保炎器の部
分断面図。
分断面図。
【図4】リング底辺部のみをセラミックスで構成した保
炎器の部分断面図。
炎器の部分断面図。
【図5】リングを周方向に分割した保炎器の斜視図。
【図6】分割構造のリングを支柱で支持した保炎器の斜
視図。
視図。
【図7】分割構造のリングを支柱に抜け止め材で固定し
た保炎器の平面図。
た保炎器の平面図。
【図8】分割構造のリングを支柱に弾力性のある部材で
固定した保炎器の平面図。
固定した保炎器の平面図。
【図9】リング底部にセラミック部材を嵌合した保炎器
の部分断面図。
の部分断面図。
【図10】セラミック部材に突起を設けてリングに嵌合
した保炎器の部分断面図。
した保炎器の部分断面図。
【図11】リングとサポートをボルト締結した保炎器の
部分断面図。
部分断面図。
【図12】セラミック部材をリングにボルト締結した保
炎器の部分断面図。
炎器の部分断面図。
【図13】リングの内外周端部のみをセラミック部材と
した保炎器の部分断面図。
した保炎器の部分断面図。
【図14】リング底辺中央部にセラミック部材を埋め込
んだ保炎器の部分断面図。
んだ保炎器の部分断面図。
【図15】リング底辺中央部にセラミック部材を埋め込
んだ保炎器の部分断面図。
んだ保炎器の部分断面図。
【図16】リング底部を傾斜機能材で構成した保炎器の
部分断面図。
部分断面図。
【図17】ガスタービン燃焼器の従来の実施例の断面
図。
図。
【図18】従来実施例の予混合器の部分断面図。
【図19】従来実施例の保炎器の部分断面図。
【図20】図19の保炎器の要部斜視図。
12…保炎器、13…予混合燃焼火炎、14…リング、
15…サポート、16…連結材、17…リングの底辺
部、18…リングの斜辺部、19…接合層。
15…サポート、16…連結材、17…リングの底辺
部、18…リングの斜辺部、19…接合層。
Claims (7)
- 【請求項1】燃焼用の燃料と空気を燃焼筒内で予混合も
しくは拡散状態で燃焼させるガスタービン燃焼器におい
て、ガス流の流速を部分的に抑制し、燃焼火炎の安定性
を図る機能を有する保炎器を無機材料で構成したことを
特徴とするガスタービン燃焼器。 - 【請求項2】請求項1において、前記保炎器が無機材料
で構成される部材と金属で構成される部材とからなる複
合構造であるガスタービン燃焼器。 - 【請求項3】請求項1において、前記保炎器を構成する
無機材料部材が複数の要素から構成されるガスタービン
燃焼器。 - 【請求項4】請求項1において、前記保炎器を構成する
無機材料部材は金属部材に、接合,嵌合もしくは締結で
固定されるガスタービン燃焼器。 - 【請求項5】請求項4において、嵌合もしくは締結され
た前記無機材料部材と前記金属部材の中間には熱的もし
くは機械的緩衝層が配設されてなるガスタービン燃焼
器。 - 【請求項6】請求項3において、複数の要素から構成さ
れる無機材料部材を複数の支柱で支持したガスタービン
燃焼器。 - 【請求項7】ガスタービン燃焼器において、保炎器を組
成を連続的もしくは段階的に変化させてなる傾斜機能材
で構成したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7004691A JPH08193716A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ガスタービン燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7004691A JPH08193716A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ガスタービン燃焼器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193716A true JPH08193716A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11590923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7004691A Pending JPH08193716A (ja) | 1995-01-17 | 1995-01-17 | ガスタービン燃焼器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08193716A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4776697B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2011-09-21 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | ガスタービン用燃焼器およびガスタービン用燃焼器の運転方法 |
CN113701188A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-11-26 | 中国航发贵阳发动机设计研究所 | 一种蒸发式稳定器结构 |
-
1995
- 1995-01-17 JP JP7004691A patent/JPH08193716A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4776697B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2011-09-21 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | ガスタービン用燃焼器およびガスタービン用燃焼器の運転方法 |
CN113701188A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-11-26 | 中国航发贵阳发动机设计研究所 | 一种蒸发式稳定器结构 |
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