JPH08191699A - 付着微生物の採取用キットおよび採取方法 - Google Patents
付着微生物の採取用キットおよび採取方法Info
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- JPH08191699A JPH08191699A JP7005796A JP579695A JPH08191699A JP H08191699 A JPH08191699 A JP H08191699A JP 7005796 A JP7005796 A JP 7005796A JP 579695 A JP579695 A JP 579695A JP H08191699 A JPH08191699 A JP H08191699A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M33/00—Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus
- C12M33/02—Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus by impregnation, e.g. using swabs or loops
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M23/00—Constructional details, e.g. recesses, hinges
- C12M23/02—Form or structure of the vessel
- C12M23/08—Flask, bottle or test tube
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- Molecular Biology (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 所定の大きさの窓２を設けたシート１で付着
微生物を採取する目標点を覆い、シートの窓開口部内
を、適度に湿らせたふき取り部材４を用いてふき取り、
さらにこの微生物の付着したふき取り部材を、微生物を
非増殖的に維持する保存液を充填した密閉可能容器８内
に収納して、洗い出し及び輸送を行なう。 【効果】 院内感染のモニタリングをはじめ、医療、食
品、環境等の諸分野における付着微生物の採取を、高効
率でばらつきが少なく、再現性よく、かつ微生物採取対
象物を汚染することなく行なうことが出来る。
微生物を採取する目標点を覆い、シートの窓開口部内
を、適度に湿らせたふき取り部材４を用いてふき取り、
さらにこの微生物の付着したふき取り部材を、微生物を
非増殖的に維持する保存液を充填した密閉可能容器８内
に収納して、洗い出し及び輸送を行なう。 【効果】 院内感染のモニタリングをはじめ、医療、食
品、環境等の諸分野における付着微生物の採取を、高効
率でばらつきが少なく、再現性よく、かつ微生物採取対
象物を汚染することなく行なうことが出来る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、医療分野における院内
感染防止や在宅医療の衛生管理等のための付着菌のモニ
タリング、食品分野における衛生管理、レストランやホ
テル等の環境調査、産業廃棄物の管理等に使用するため
の、細菌や真菌、ウイルスなど付着微生物の採取用具お
よび採取方法に関するものである。
感染防止や在宅医療の衛生管理等のための付着菌のモニ
タリング、食品分野における衛生管理、レストランやホ
テル等の環境調査、産業廃棄物の管理等に使用するため
の、細菌や真菌、ウイルスなど付着微生物の採取用具お
よび採取方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、付着菌のモニタリングの際の付着
菌の採取方法としては、寒天培地よりなるスタンプを目
標とする点に押しつけ、付着菌を寒天培地に転写させて
採取するスタンプ法が広く用いられて来た。しかし、こ
の方法では、スタンプとなる寒天培地は、培地表面に結
露が生じやすく、結露した状態では菌の捕集効率が悪く
なり、また、捕集効率にばらつきが生じやすい問題があ
った。また、採取の際に寒天培地が壁や床に付着するた
め、付着した寒天培地上で菌が増殖し、院内の菌による
汚染が更に広がる恐れがある。そのため、菌を採取した
後、採取表面を清浄化する必要がある。
菌の採取方法としては、寒天培地よりなるスタンプを目
標とする点に押しつけ、付着菌を寒天培地に転写させて
採取するスタンプ法が広く用いられて来た。しかし、こ
の方法では、スタンプとなる寒天培地は、培地表面に結
露が生じやすく、結露した状態では菌の捕集効率が悪く
なり、また、捕集効率にばらつきが生じやすい問題があ
った。また、採取の際に寒天培地が壁や床に付着するた
め、付着した寒天培地上で菌が増殖し、院内の菌による
汚染が更に広がる恐れがある。そのため、菌を採取した
後、採取表面を清浄化する必要がある。
【０００３】また、ハンドリングの上から、使用出来る
寒天培地は面積が小さく、普通用いられる寒天培地の面
積は７〜１０cm2 である。この面積では１点での採取面
積としては不十分であり、もっと広い面積で菌を採取し
ようとすれば、多くの寒天培地が必要であり、菌採取後
の培養にも多くのスペースを必要とし、、コストが高く
つくことになる。１つの寒天培地で広い面積を採取しよ
うとして、広い面積に亘り何度もスタンピングを繰り返
せば、１度寒天培地上に捕集した菌を、次のスタンピン
グで再び壁や床に転写することになり、正確な菌の採取
はできない。
寒天培地は面積が小さく、普通用いられる寒天培地の面
積は７〜１０cm2 である。この面積では１点での採取面
積としては不十分であり、もっと広い面積で菌を採取し
ようとすれば、多くの寒天培地が必要であり、菌採取後
の培養にも多くのスペースを必要とし、、コストが高く
つくことになる。１つの寒天培地で広い面積を採取しよ
うとして、広い面積に亘り何度もスタンピングを繰り返
せば、１度寒天培地上に捕集した菌を、次のスタンピン
グで再び壁や床に転写することになり、正確な菌の採取
はできない。
【０００４】一方、菌数の確認は、寒天培地を直接培養
して出現する菌のコロニー数をカウントすることにより
行われるが、付着菌数が多い場合は、コロニーが重なり
合ってカウントが難しくなる。
して出現する菌のコロニー数をカウントすることにより
行われるが、付着菌数が多い場合は、コロニーが重なり
合ってカウントが難しくなる。
【０００５】スタンプ法の他に、綿棒のようなもので付
着菌をふき取るキットが市販されている。このキットに
よる付着菌の採取方法は、綿棒に生理的食塩水などを染
み込ませてふき取るもので、スタンプ法のように培地成
分が壁などの対象面に残ることはないが、ふき取り対象
は手や指の他、小さな面積での付着菌の採取を目的とし
ており、床や壁などの比較的広い面積での採取には適さ
ない。また、付着菌数を測定するには、ふき取り面積を
一定にする必要があり、このキットによる一定面積のふ
き取りは困難である。
着菌をふき取るキットが市販されている。このキットに
よる付着菌の採取方法は、綿棒に生理的食塩水などを染
み込ませてふき取るもので、スタンプ法のように培地成
分が壁などの対象面に残ることはないが、ふき取り対象
は手や指の他、小さな面積での付着菌の採取を目的とし
ており、床や壁などの比較的広い面積での採取には適さ
ない。また、付着菌数を測定するには、ふき取り面積を
一定にする必要があり、このキットによる一定面積のふ
き取りは困難である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、細菌や真
菌、ウイルス等の付着微生物をモニタリングするため
の、付着微生物の採取におけるこのような問題点を解決
しようとしたもので、その目的とするところは、付着微
生物の採取において、微生物の捕集効率を高め、かつば
らつきを少なくし、付着微生物の採取対象物への汚染が
なく、かつ、簡便に低コストで広い面積での付着微生物
の採取ができる、付着微生物の採取用具および採取方法
を提供するものである。
菌、ウイルス等の付着微生物をモニタリングするため
の、付着微生物の採取におけるこのような問題点を解決
しようとしたもので、その目的とするところは、付着微
生物の採取において、微生物の捕集効率を高め、かつば
らつきを少なくし、付着微生物の採取対象物への汚染が
なく、かつ、簡便に低コストで広い面積での付着微生物
の採取ができる、付着微生物の採取用具および採取方法
を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、鋭意研究の結果、本発明者らは、適度に湿らせ
たふき取り用部材により、床や壁などをふき取った場合
の付着微生物の採取効率が高く、かつ、ふき取ったあと
の汚染がなく、また、微生物の非増殖的保存液を充填し
た容器中に、付着微生物をふき取った部材を納めて放置
しておくだけで微生物を保存液中に洗い出すことが出
来、さらに、一定面積をふき取ることにより付着微生物
数が再現性良くカウントできることを見いだし、本発明
を完成するに至った。
るため、鋭意研究の結果、本発明者らは、適度に湿らせ
たふき取り用部材により、床や壁などをふき取った場合
の付着微生物の採取効率が高く、かつ、ふき取ったあと
の汚染がなく、また、微生物の非増殖的保存液を充填し
た容器中に、付着微生物をふき取った部材を納めて放置
しておくだけで微生物を保存液中に洗い出すことが出
来、さらに、一定面積をふき取ることにより付着微生物
数が再現性良くカウントできることを見いだし、本発明
を完成するに至った。
【０００８】即ち本発明は、所定の大きさの窓を設けた
シート、ふき取り用部材、および微生物を非増殖的に維
持する保存液を充填した密閉可能容器よりなる付着微生
物の採取用キットであり、また、この所定の大きさの窓
を設けたシートで微生物を採取する目標点を覆い、その
窓開口部内を湿らせたふき取り用部材でふき取ることに
より、一定面積内の付着微生物を採取し、さらには、付
着微生物を採取したふき取り用部材を、非増殖的保存液
を充填した密閉可能容器中に納め、容器中にふき取った
付着微生物を洗い出すことを特徴とする付着微生物の採
取方法である。
シート、ふき取り用部材、および微生物を非増殖的に維
持する保存液を充填した密閉可能容器よりなる付着微生
物の採取用キットであり、また、この所定の大きさの窓
を設けたシートで微生物を採取する目標点を覆い、その
窓開口部内を湿らせたふき取り用部材でふき取ることに
より、一定面積内の付着微生物を採取し、さらには、付
着微生物を採取したふき取り用部材を、非増殖的保存液
を充填した密閉可能容器中に納め、容器中にふき取った
付着微生物を洗い出すことを特徴とする付着微生物の採
取方法である。
【０００９】以下、図面により本発明を詳細に説明す
る。図１は、本発明の一実施例となる付着菌の採取用キ
ットの構成部材を示す図で、（ａ）はシート、（ｂ）は
ふき取り用部材、（ｃ）は密閉可能容器である。尚、本
実施例では付着菌を対象として述べるが、本発明の対象
は細菌のみに限定されるものではなく、ウイルス等を含
む微生物全般に適用できることは勿論である。
る。図１は、本発明の一実施例となる付着菌の採取用キ
ットの構成部材を示す図で、（ａ）はシート、（ｂ）は
ふき取り用部材、（ｃ）は密閉可能容器である。尚、本
実施例では付着菌を対象として述べるが、本発明の対象
は細菌のみに限定されるものではなく、ウイルス等を含
む微生物全般に適用できることは勿論である。
【００１０】本発明において付着菌の採取に使用する用
具は、付着菌を採取する目標点を覆い、採取面積を一定
にするための、所定の大きさの窓（２）を設けたシート
（１）と、菌を採取するためのふき取り用部材（４）
と、菌をふき取った部材を収納し、菌を非増殖的に維持
するための保存液を充填した密閉可能容器（８）とで構
成されたキットとなっている。
具は、付着菌を採取する目標点を覆い、採取面積を一定
にするための、所定の大きさの窓（２）を設けたシート
（１）と、菌を採取するためのふき取り用部材（４）
と、菌をふき取った部材を収納し、菌を非増殖的に維持
するための保存液を充填した密閉可能容器（８）とで構
成されたキットとなっている。
【００１１】本発明におけるシート（１）は、形状につ
いては、特に指定はないが取り扱い上、四角形が好まし
い。シート（１）には、菌を採取する範囲（面積）を規
定するための窓（２）が設けられているが、その形状は
菌の捕集作業上、四角形が好ましい。また、窓（２）の
大きさは、付着菌採取対象物の汚染の具合にもよるが、
１００ｃｍ2 程度が菌の捕集数や、菌の採取作業上適当
である。
いては、特に指定はないが取り扱い上、四角形が好まし
い。シート（１）には、菌を採取する範囲（面積）を規
定するための窓（２）が設けられているが、その形状は
菌の捕集作業上、四角形が好ましい。また、窓（２）の
大きさは、付着菌採取対象物の汚染の具合にもよるが、
１００ｃｍ2 程度が菌の捕集数や、菌の採取作業上適当
である。
【００１２】シート（２）の角の一部を折曲げて、つま
み部（３）を設けることにより、シートの取り扱いがし
易くなる。菌採取の際に、シートを殺菌したピンセット
でつまんで取り出すような目的には、特に有効である。
また、シート（１）の材質としては、紙、プラスチック
シート等が使用でき、若干の耐水性を有するものであれ
ば特に限定はされないが、使用後の廃棄を考慮すると、
若干の耐水性を付与した紙を用いるのが好ましい。さら
に、壁、天井などに適用するためには、裏面に粘着剤等
を塗布して、一時的に固定できるようにしても良い。
み部（３）を設けることにより、シートの取り扱いがし
易くなる。菌採取の際に、シートを殺菌したピンセット
でつまんで取り出すような目的には、特に有効である。
また、シート（１）の材質としては、紙、プラスチック
シート等が使用でき、若干の耐水性を有するものであれ
ば特に限定はされないが、使用後の廃棄を考慮すると、
若干の耐水性を付与した紙を用いるのが好ましい。さら
に、壁、天井などに適用するためには、裏面に粘着剤等
を塗布して、一時的に固定できるようにしても良い。
【００１３】菌のふき取り用部材（４）の材質として
は、吸水性と柔軟性があり、微生物に対して毒性のない
ものであれば、特に指定はないが、付着菌をふき取った
後、菌を保存液中に容易に洗いだすことが出来ることが
必要であり、そのようなものとしては、脱脂綿など繊維
状の素材を円柱ないし棒状の塊としたものが挙げられ
る。具体的には、滅菌を施した脱脂綿や不織布を、図１
（ｂ）のような形に丸めたものに、滅菌水もしくは滅菌
した生理食塩水を浸して湿らせたものを用いる。含水量
としてはふき取り部材（４）全体が湿っており、ふき取
り後の対象物表面に、水が残留しない程度とするのが良
い。含水量が多くふき取り後の対象物表面に水が残る
と、残った水中に菌が残ることになり、菌のふき取り効
率が低下する。
は、吸水性と柔軟性があり、微生物に対して毒性のない
ものであれば、特に指定はないが、付着菌をふき取った
後、菌を保存液中に容易に洗いだすことが出来ることが
必要であり、そのようなものとしては、脱脂綿など繊維
状の素材を円柱ないし棒状の塊としたものが挙げられ
る。具体的には、滅菌を施した脱脂綿や不織布を、図１
（ｂ）のような形に丸めたものに、滅菌水もしくは滅菌
した生理食塩水を浸して湿らせたものを用いる。含水量
としてはふき取り部材（４）全体が湿っており、ふき取
り後の対象物表面に、水が残留しない程度とするのが良
い。含水量が多くふき取り後の対象物表面に水が残る
と、残った水中に菌が残ることになり、菌のふき取り効
率が低下する。
【００１４】また、菌をふき取ったふき取り部材（４）
を収納する密閉可能容器（８）は、容器本体（６）およ
びキャップ（７）よりなり、容器本体には保存液（５）
が充填されている。容器本体（６）とキャップ（７）
は、菌に対して毒性がないこと、容器中の充填物を密封
出来ることなどの条件を満たしていれば、その材質につ
いては特に制限はないが、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどのプラスチックを用いるのが良い。
を収納する密閉可能容器（８）は、容器本体（６）およ
びキャップ（７）よりなり、容器本体には保存液（５）
が充填されている。容器本体（６）とキャップ（７）
は、菌に対して毒性がないこと、容器中の充填物を密封
出来ることなどの条件を満たしていれば、その材質につ
いては特に制限はないが、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンなどのプラスチックを用いるのが良い。
【００１５】容器に充填する保存液（５）としては、
水、生理的食塩水、生理的燐酸緩衝液や、微生物を対象
とする維持培地を用いる。また、目標とする微生物数の
カウントを目的とする場合は、目標の微生物のみを維持
する選択維持培地を用いる。
水、生理的食塩水、生理的燐酸緩衝液や、微生物を対象
とする維持培地を用いる。また、目標とする微生物数の
カウントを目的とする場合は、目標の微生物のみを維持
する選択維持培地を用いる。
【００１６】次に、本発明による付着菌採取用キットを
用いる、付着菌の採取方法の一例について述べる。ま
ず、付着菌を採取するポイントを決定し、採取する目標
のポイントが窓（２）の開口部内に入るようにしてシー
ト（１）を置き、動かないように手で抑える。ここで、
適度に水分を含ませて湿らせたふき取り用部材（４）に
より、シート（１）の窓（２）より露出した部分をふき
取る。続いて、菌をふき取ったふき取り用部材（４）
を、保存液（５）を充填した容器本体（６）中に納め、
キャップ（７）を被せて密封状態にし、外部から微生物
が侵入できない状態にして保存、輸送を行なう。
用いる、付着菌の採取方法の一例について述べる。ま
ず、付着菌を採取するポイントを決定し、採取する目標
のポイントが窓（２）の開口部内に入るようにしてシー
ト（１）を置き、動かないように手で抑える。ここで、
適度に水分を含ませて湿らせたふき取り用部材（４）に
より、シート（１）の窓（２）より露出した部分をふき
取る。続いて、菌をふき取ったふき取り用部材（４）
を、保存液（５）を充填した容器本体（６）中に納め、
キャップ（７）を被せて密封状態にし、外部から微生物
が侵入できない状態にして保存、輸送を行なう。
【００１７】微生物数の測定を行なうときは、密閉可能
容器（８）中で、保存液中に微生物の洗い出しを行な
う。細菌の場合は、寒天培地上に保存液を播種して培養
を行ない、出現するコロニー数をカウントする。コロニ
ー数、播種した保存液量、及びふき取った面積から、単
位面積当たりの菌数を求める。
容器（８）中で、保存液中に微生物の洗い出しを行な
う。細菌の場合は、寒天培地上に保存液を播種して培養
を行ない、出現するコロニー数をカウントする。コロニ
ー数、播種した保存液量、及びふき取った面積から、単
位面積当たりの菌数を求める。
【００１８】採取後の微生物の同定は、外部の検査機関
に委託される場合もあり、保存液に選択維持培地を用い
れば、外部機関へ採取した検体を輸送する途中で、微生
物の一次スクリーニングが行なわれることになり、微生
物の採取から同定までの時間を短縮することが可能とな
る。
に委託される場合もあり、保存液に選択維持培地を用い
れば、外部機関へ採取した検体を輸送する途中で、微生
物の一次スクリーニングが行なわれることになり、微生
物の採取から同定までの時間を短縮することが可能とな
る。
【００１９】
【発明の効果】本発明による付着微生物の採取用キット
を用いた採取方法により、院内感染のモニタリングをは
じめ、医療分野、食品分野、環境調査、産業廃棄物の管
理等のための、付着微生物の採取において、付着微生物
の採取対象物を汚染することなく、また、簡便に広い面
積での付着微生物の採取を再現性よく行なうことが出
来、付着微生物の採取方法として好適である。
を用いた採取方法により、院内感染のモニタリングをは
じめ、医療分野、食品分野、環境調査、産業廃棄物の管
理等のための、付着微生物の採取において、付着微生物
の採取対象物を汚染することなく、また、簡便に広い面
積での付着微生物の採取を再現性よく行なうことが出
来、付着微生物の採取方法として好適である。
【図１】本発明の一実施例となる付着微生物の採取用キ
ットを構成する部材を示す図で、（ａ）はシート、
（ｂ）はふき取り用部材、（ｃ）は密閉可能容器であ
る。
ットを構成する部材を示す図で、（ａ）はシート、
（ｂ）はふき取り用部材、（ｃ）は密閉可能容器であ
る。
１ シート ２ 窓 ３ つまみ部 ４ ふき取り用部材 ５ 保存液 ６ 容器本体 ７ キャップ ８ 密閉可能容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 由美子 東京都港区白金５丁目９番１号 社団法人 北里研究所内 (72)発明者 横山 兼久 秋田市土崎港相染町字中島下27−４ 秋田 住友ベーク株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】 所定の大きさの窓を設けたシート、ふき
取り用部材、および微生物を非増殖的に維持する保存液
を充填した密閉可能容器よりなることを特徴とする付着
微生物の採取用キット。 - 【請求項２】 微生物を非増殖的に維持する保存液が、
水、生理的食塩水、生理的リン酸緩衝液、または、これ
らを含む微生物の維持培地であることを特徴とする、請
求項（１）記載の付着微生物の採取用キット。 - 【請求項３】 微生物を非増殖的に維持する保存液が、
微生物の選択的維持培地であることを特徴とする、請求
項（１）記載の付着微生物の採取用キット。 - 【請求項４】 所定の大きさの窓を設けたシートで微生
物を採取する目標点を覆い、該シートの窓開口部内を湿
らせたふき取り用部材でふき取ることにより、一定面積
内の付着微生物を採取し、使用したふき取り用部材を微
生物を非増殖的に維持する保存液を充填した密閉可能容
器中に納め、該容器内でふき取った微生物を洗い出すと
共に、非増殖的に維持することを特徴とする付着微生物
の採取方法。 - 【請求項５】 ふき取り用部材を、水または生理的食塩
水で湿らせることを特徴とする、請求項（４）の記載の
付着微生物の採取方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7005796A JPH08191699A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 付着微生物の採取用キットおよび採取方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7005796A JPH08191699A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 付着微生物の採取用キットおよび採取方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08191699A true JPH08191699A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11621052
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7005796A Pending JPH08191699A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | 付着微生物の採取用キットおよび採取方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08191699A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006059626A1 (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-08 | Nipro Corporation | 生物学的試料保存用デバイス |
| JP2013011476A (ja) * | 2011-06-28 | 2013-01-17 | Shionogi Analysis Center Co Ltd | 薬剤の汚染状態検査具、及び該検査具を用いた薬剤の汚染状態検査方法 |
| CN115046789A (zh) * | 2022-05-13 | 2022-09-13 | 自然资源部第二海洋研究所 | 一种海洋污损生物取样结构及取样方法 |
-
1995
- 1995-01-18 JP JP7005796A patent/JPH08191699A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPWO2006059626A1 (ja) * | 2004-12-03 | 2008-06-05 | ニプロ株式会社 | 生物学的試料保存用デバイス |
| JP4876922B2 (ja) * | 2004-12-03 | 2012-02-15 | ニプロ株式会社 | 生物学的試料保存用デバイス |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061205 |