JPH08189606A - 吹出しを必要としない炉筒煙管ボイラー。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】炉筒煙管ボイラーのように水を過熱して蒸気を
取り出す方式では、しだいに浮遊物と溶解塩類の濃度を
ましてスケール、かまどろを生じたりする。これを防ぐ
ために、ボイラー水の一部を外に排出し、新しい給水と
入れ替え、ボイラー水の濃度を下げる必要がある。この
捨てる水を貫流ボイラーと同じ要領で、蒸気として取り
出し利用すれば、改めて吹出しをする必要がなく水・燃
料共に大幅に節約できて、効率の良い炉筒煙管ボイラー
が実現する。 【構成】燃焼室１の後方の後部煙室に過熱器４を設け、
この過熱器４により吹出しによって捨てる水を蒸気にし
て蒸気部５に送り利用するように構成した炉筒煙管ボイ
ラー。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】この発明は、吹出しをして捨てる
水を蒸気として利用する炉筒煙管ボイラーに関するもの
である。

【従来の技術】従来の炉筒煙管ボイラーではボイラーの
水管理上、ボイラー水の吹出しをして水の濃度を下げる
必要がある。そのために高温の水を外に捨てているのが
現状であった。

【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温の水を
捨てる無駄を無くそうとして考えたものである。ボイラ
ー内の下部水室の水を過熱器を通して蒸気にし、蒸気部
に送り蒸気を取り出し利用すれば、この部分を通る水は
貫流ボイラーと同じことになり、ボイラー内の水の濃度
が増すことがなく、吹き出しの為に外に高温の水を捨て
ることが無くなる。

【実施例】炉筒煙管ボイラーの下部水室から過熱された
水を過熱器に送り、後部煙室に設置した過熱器は、燃焼
室よりの高温の燃焼ガス熱によって加熱され、これによ
って下部水室から送られてきた水を過熱し蒸気にして蒸
気部に送る。蒸気部は貫流ボイラーの貴水分離器の役目
も果たし蒸気だけを利用する。

【発明の効果】炉筒煙管ボイラーに於いて間欠吹出し連
続吹きだしをして捨てていた過熱された水を蒸気にして
利用するために、水・燃料共に大輻に節約できる。効率
の良い炉筒煙管ボイラーが実現するのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 断面図図面は、燃焼室の後方の後部
煙室に過熱器を取り付けた実施例を示す。

【符号の説明】 は燃焼室 は後部煙室 は下部水室 は過熱器
は蒸気部 は蒸気取り出し口 は前部煙室

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】蒸気ボイラーに於いて間欠吹出し及び連続
   吹出しとして外に捨てる水を過熱して蒸気にし、この蒸
   気を利用する方式。