JPH081848A - 透明な積層体 - Google Patents
透明な積層体Info
- Publication number
- JPH081848A JPH081848A JP14210994A JP14210994A JPH081848A JP H081848 A JPH081848 A JP H081848A JP 14210994 A JP14210994 A JP 14210994A JP 14210994 A JP14210994 A JP 14210994A JP H081848 A JPH081848 A JP H081848A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- ultraviolet
- transparent laminate
- food
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Packages (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 食品の変色や退色に影響するとされる最もエ
ネルギー分布の高い400〜600mμの波長領域をあ
る程度遮断し、且つ紫外線領域も遮断することで食品の
色調の保持期間を従来に比べ大幅に長くすることにあ
る。 【構成】 400mμ〜600mμの可視光線領域内で
吸収能力のある顔料と紫外線吸収剤を添加した接着剤を
使用して基材とフィルムを積層することを特徴とする透
明な積層体。
ネルギー分布の高い400〜600mμの波長領域をあ
る程度遮断し、且つ紫外線領域も遮断することで食品の
色調の保持期間を従来に比べ大幅に長くすることにあ
る。 【構成】 400mμ〜600mμの可視光線領域内で
吸収能力のある顔料と紫外線吸収剤を添加した接着剤を
使用して基材とフィルムを積層することを特徴とする透
明な積層体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明性に優れ、且つ食品
の変色、退色に影響する600mμ以下の光を遮断する
食品用包装材に関するものである。
の変色、退色に影響する600mμ以下の光を遮断する
食品用包装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来紫外線遮断性に優れたフィルムは医
療用、建材用の一部用途に使用されているが、食品分野
では紫外線のみを遮断しても製品の色調を長期間保持す
ることは難しいとされている。しかし紫外線領域より長
波長を遮断する従来の有色の包装材は色調が濃いため、
食品・医療分野では生産及び保管上のチェックポイント
の1つである色調の変化が全くわからず、又ユーザーは
内容物の色が判断出来ず、不安要因の1つとなってい
た。包装材に充分な紫外線遮断性を付与するには、相当
量の紫外線吸収剤(以下UV剤と略す)を添加する必要
がある。市販のUV剤と相溶性のある樹脂は限られてお
り、且つUV剤の添加によってフィルムの透明性、物性
を大幅に低下させる結果となる。食品分野では、食品衛
生上使用可能な添加物はますます少なくなり、その上食
品自身の持つ色調も変化しやすいものが多い。よって先
記した様に紫外線のみを遮断しても製品の色調は経時変
化することがある。しかし包装材を着色すると、いわゆ
るカラーフィルムになり食品用包装材としては抵抗があ
る。
療用、建材用の一部用途に使用されているが、食品分野
では紫外線のみを遮断しても製品の色調を長期間保持す
ることは難しいとされている。しかし紫外線領域より長
波長を遮断する従来の有色の包装材は色調が濃いため、
食品・医療分野では生産及び保管上のチェックポイント
の1つである色調の変化が全くわからず、又ユーザーは
内容物の色が判断出来ず、不安要因の1つとなってい
た。包装材に充分な紫外線遮断性を付与するには、相当
量の紫外線吸収剤(以下UV剤と略す)を添加する必要
がある。市販のUV剤と相溶性のある樹脂は限られてお
り、且つUV剤の添加によってフィルムの透明性、物性
を大幅に低下させる結果となる。食品分野では、食品衛
生上使用可能な添加物はますます少なくなり、その上食
品自身の持つ色調も変化しやすいものが多い。よって先
記した様に紫外線のみを遮断しても製品の色調は経時変
化することがある。しかし包装材を着色すると、いわゆ
るカラーフィルムになり食品用包装材としては抵抗があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の食品の
色調の変化の要因を種々検討した結果なされたものであ
り、その目的はいわゆるカラーフィルムでなく、ある種
の色調を少し帯びた程度に着色をコントロールし、さら
にUV剤を併用することで最もエネルギー分布の高い4
00〜600mμの波長領域をある程度遮断し、且つ紫
外線領域も遮断することで食品の色調の保持期間を従来
に比べ大幅に長くすることにある。
色調の変化の要因を種々検討した結果なされたものであ
り、その目的はいわゆるカラーフィルムでなく、ある種
の色調を少し帯びた程度に着色をコントロールし、さら
にUV剤を併用することで最もエネルギー分布の高い4
00〜600mμの波長領域をある程度遮断し、且つ紫
外線領域も遮断することで食品の色調の保持期間を従来
に比べ大幅に長くすることにある。
【0004】本発明は、400mμ〜600mμの可視
光線領域内で吸収能力のある顔料と紫外線吸収剤を添加
した接着剤を使用して基材とフィルムを積層することを
特徴とする透明な積層体であり、いわゆるカラーフィル
ムでなく、ある種の色調を少し帯びた程度に着色をコン
トロールし、さらにUV剤を併用することで最もエネル
ギー分布の高い400〜600mμの波長領域をある程
度遮断し、且つ紫外線領域も遮断する。さらに酸素の存
在で変色や退色が促進されるものは酸素遮断性を有する
フィルムを使用する。本発明において用いられる基材と
は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リカーボネート等のある程度の透明性を有するものであ
る。又UV剤はサリシレートエステル、モノヒドロキシ
ベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン及びベン
ゾトリアゾール等が使用出来るが、単独でなく2種類以
上の混合で使用することも出来る。さらに400mμ〜
600mμの波長領域内で吸収能力のある顔料は赤、
黄、緑等があるが、食品の種類によって使い分ける必要
がある。つまり畜肉分野では肉の赤味が商品価値として
重要であり、赤や黄が望ましい。水産分野では商品によ
っては緑の方が好ましい。又顔料は接着剤溶液に充分に
分散するものであることが望ましい。
光線領域内で吸収能力のある顔料と紫外線吸収剤を添加
した接着剤を使用して基材とフィルムを積層することを
特徴とする透明な積層体であり、いわゆるカラーフィル
ムでなく、ある種の色調を少し帯びた程度に着色をコン
トロールし、さらにUV剤を併用することで最もエネル
ギー分布の高い400〜600mμの波長領域をある程
度遮断し、且つ紫外線領域も遮断する。さらに酸素の存
在で変色や退色が促進されるものは酸素遮断性を有する
フィルムを使用する。本発明において用いられる基材と
は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リカーボネート等のある程度の透明性を有するものであ
る。又UV剤はサリシレートエステル、モノヒドロキシ
ベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン及びベン
ゾトリアゾール等が使用出来るが、単独でなく2種類以
上の混合で使用することも出来る。さらに400mμ〜
600mμの波長領域内で吸収能力のある顔料は赤、
黄、緑等があるが、食品の種類によって使い分ける必要
がある。つまり畜肉分野では肉の赤味が商品価値として
重要であり、赤や黄が望ましい。水産分野では商品によ
っては緑の方が好ましい。又顔料は接着剤溶液に充分に
分散するものであることが望ましい。
【0005】
【実施例】12μmのPETフィルムにEVOH/変性
LLDPE/EVA(10μm/10μm/40μm)
の層構成の総厚み60μmの共押出フィルムを表1に示
す配合の接着剤を使用してドライラミネートした。 ただしEVOH :エチレン−ビニルアルコール共重合
体 LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン EVA :エチレン−酢酸ビニル共重合体 ドライラミネートしたフィルムを製袋(200mm×2
00mm)し、中にスライスしたローストビーフを入れ
真空包装した。これらの包装したサンプルを5℃の冷蔵
庫中で蛍光燈から10cmの距離で促進試験を行い、ロ
ーストビーフの赤味の程度を評価した。結果を表2に示
す。
LLDPE/EVA(10μm/10μm/40μm)
の層構成の総厚み60μmの共押出フィルムを表1に示
す配合の接着剤を使用してドライラミネートした。 ただしEVOH :エチレン−ビニルアルコール共重合
体 LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン EVA :エチレン−酢酸ビニル共重合体 ドライラミネートしたフィルムを製袋(200mm×2
00mm)し、中にスライスしたローストビーフを入れ
真空包装した。これらの包装したサンプルを5℃の冷蔵
庫中で蛍光燈から10cmの距離で促進試験を行い、ロ
ーストビーフの赤味の程度を評価した。結果を表2に示
す。
【0006】 表 1 実 施 例 比較例 1 2 3 1 2 配合(重量部) 樹脂 ウレタン樹脂 100 100 100 アクリル樹脂 100 100 顔料 ヒ゜ク゛メントエロ-L 1.0 1.0 ハ゜-マネントオレンシ゛ 0.8 0.6 UV剤 ヘ゛ンソ゛トリアソ゛-ル 10 12 10 モノヒト゛ロキシヘ゛ンソ゛フェノン 10 溶剤 酢酸エチル ○ ○ ○ アセトン ○ ○
【0007】
【0008】
【発明の効果】本発明の透明な積層体を包装材に使用す
ることで、従来の包装材では変色や退色で製品の商品価
値が大幅に低下していた用途、特に畜肉加工品および水
産加工品分野で広く使用出来る。
ることで、従来の包装材では変色や退色で製品の商品価
値が大幅に低下していた用途、特に畜肉加工品および水
産加工品分野で広く使用出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 B 8413−4F 27/32 8413−4F 27/36 8413−4F 102 8413−4F B65D 65/40 A 81/30 C C09D 5/32 PRB C09J 11/00 JAP
Claims (3)
- 【請求項1】 400mμ〜600mμの可視光線領域
内で吸収能力のある顔料と紫外線吸収剤を添加した接着
剤を使用して基材とフィルムを積層することを特徴とす
る透明な積層体。 - 【請求項2】 基材が、透明性を有するポリエステル、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネートであ
る請求項1記載の透明な積層体。 - 【請求項3】 フィルムが、ガスバリア層、ヒートシー
ル層を含む多層フィルムである請求項1又は2記載の透
明な積層体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14210994A JPH081848A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 透明な積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14210994A JPH081848A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 透明な積層体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH081848A true JPH081848A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15307636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14210994A Pending JPH081848A (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | 透明な積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081848A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997028225A1 (fr) * | 1996-01-30 | 1997-08-07 | Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Compositions a base de resine acrylique et adhesif autocollant acrylique |
JP2016160417A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | 大王製紙株式会社 | 粘着シートおよびこれを備える電気電子機器 |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP14210994A patent/JPH081848A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997028225A1 (fr) * | 1996-01-30 | 1997-08-07 | Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Compositions a base de resine acrylique et adhesif autocollant acrylique |
JP2016160417A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | 大王製紙株式会社 | 粘着シートおよびこれを備える電気電子機器 |
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