JPH08184730A - 光分波合波装置 - Google Patents

光分波合波装置

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JPH08184730A
JPH08184730A JP39095A JP39095A JPH08184730A JP H08184730 A JPH08184730 A JP H08184730A JP 39095 A JP39095 A JP 39095A JP 39095 A JP39095 A JP 39095A JP H08184730 A JPH08184730 A JP H08184730A
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optical
wavelength
optical signal
multiplexed
filter
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JP39095A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kurumiya
洋一 久留宮
Tsutomu Watanabe
勉 渡辺
Akuramu Hosein
アクラム ホセイン
Shigeru Kurihara
繁 栗原
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混信防止能力に優れた光分波合波装置を実現
する。 【構成】 波長多重光信号を構成する複数の光信号の各
波長に対応した透過波長帯域を有し、該透過波長帯域内
の光信号のみを透過して他を反射する複数の光フィルタ
4−1〜4−8と、各光フィルタにおける相互に隣り合
った光フィルタに対応して設けられ、一方の光フィルタ
によって反射された光信号から該光フィルタの透過波長
帯域に属する光信号を除去し、他の光信号を他方の光フ
ィルタへ向けて反射する複数のミラー5−2〜5−7と
を設けた。分波においては、本来、各光フィルタを透過
されるべき光信号の一部が当該光フィルタによって反射
されたときにその光信号をミラーによって吸収すること
で混信を防止し、合波においては、本来、各光フィルタ
を透過すべきでない光信号の一部が当該光フィルタを透
過した場合にミラーによって除去することで混信を防止
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、波長多重光通信の分
野において使用される光分波合波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LAN(ローカルエリアネットワーク)
用光通信路、コンピュータシステムの光バス、各種電子
機器間の接続バス等、広範囲の光通信分野において、い
わゆる波長多重光通信技術が用いられている。この波長
多重光通信においては、各波長の光信号を合波して波長
多重光信号を出力したり、あるいは波長多重化光信号を
各波長の光信号に分波する信号交換機能が必要とされ、
かかる信号交換機能を実現すべく光合波器および光分波
器が用いられる。
【0003】この種の光合波器および光分波器は、 a.小型化の要請に応え得ること b.挿入損失が少ないこと c.光分波器にあっては、混信を防止する能力が十分で
あること 等が要求される。
【0004】さて、光分波器として、誘電体多層膜フィ
ルタ型光分波器が知られている。この光分波器は、透過
波長帯域の異なった複数の誘電体多層膜フィルタを用い
て光路を形成し、この光路に沿って波長多重光信号を進
ませるように構成したものである。かかる構成によれ
ば、波長多重光信号が各誘電体多層膜フィルタに到来し
た際に特定波長の光信号が取り出され、残った各波長の
光信号からなる波長多重光信号が後段の誘電体多層膜フ
ィルタへ送られる。この動作が各誘電体多層膜フィルタ
によって行われる結果、波長多重光信号を構成する各波
長の光信号が各誘電体多層膜フィルタを介して取り出さ
れる。
【0005】この誘電体多層膜フィルタ型光分波器は、
光の進路を逆方向にして使用すれば、光合波器として使
用することもできるため、光分波器および光合波器の両
機能を併有した双方向信号交換装置として期待されてい
る。また、小型化の要請にも沿うものであるため、小型
の光通信装置を構築する上において実用的価値の高いデ
バイスとして注目されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述した誘電体
多層膜フィルタ型光分波器において、混信を防止するた
めには各誘電体多層膜フィルタとして波長選択性に優れ
たものを使用する必要がある。仮に各誘電体多層膜フィ
ルタの波長選択性が十分でないとすると、波長多重光信
号が各誘電体多層膜フィルタに到来した際、本来、透過
させるべきでない波長の光信号をも透過させてしまい、
混信が生ずることとなる。
【0007】このような不都合を回避するためには、上
述の通り、各誘電体多層膜フィルタとして波長選択性に
優れたものを使用する必要があるが、誘電体多層膜フィ
ルタとして波長選択性を向上させるのにも一定の限界が
ある。このような事情から、従来、誘電体多層膜フィル
タ型光分波器を使用する場合には波長多重信号を構成す
る各光信号の波長間隔を広くする必要があり、波長多重
数をあまり大きくすることができないという問題があっ
た。
【0008】また、誘電体多層膜フィルタ型光分波器
は、複数の誘電体多層膜フィルタを通過させることによ
り波長多重光信号の分波を行い、合波器として使用する
場合においても複数の誘電体多層膜フィルタを順次通過
させつつ光信号の多重化を行うものであるため、波長多
重数が大きくなると、挿入損失がそれに比例して大きく
なるという問題がある。
【0009】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、小型化が容易であり、かつ、双方向信号交
換に適しているという誘電体多層膜フィルタ型光分波器
の利点を活かしつつ、低損失であり、かつ、混信防止能
力に優れた光分波合波装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
1個の波長多重光信号用入出力端と複数の光信号用入出
力端とを有し、前記波長多重光信号用入出力端から入力
される波長多重光信号を複数の波長の異なった光信号に
分波して前記複数の光信号用入出力端へ出力するととも
に、前記複数の光信号用入出力端から入力される複数の
波長の異なった光信号を合波して波長多重光信号を構成
し前記波長多重光信号用入出力端へ出力する光分波合波
装置において、各々、前記波長多重光信号を構成する複
数の光信号の各波長に対応した透過波長帯域を有し、該
透過波長帯域内の光信号のみを透過して他を反射する複
数の光フィルタと、前記複数の光フィルタにおける相互
に隣り合った光フィルタに対応して設けられ、到来する
光信号から一方の光フィルタの透過波長帯域に属する光
信号を除去し、他の光信号を他方の光フィルタへ向けて
反射する複数のミラーと、前記複数の光信号用入出力端
と前記複数の光フィルタとの間に介挿された前記複数の
光信号の伝送路と、前記波長多重光信号入出力端と前記
複数の光フィルタにおける所定の光フィルタとの間に介
挿された前記波長多重光信号の伝送路とを具備すること
を特徴とする光分波合波装置を要旨とする。
【0011】請求項2に係る発明は、1個の波長多重光
信号用入出力端と複数の光信号用入出力端とを有し、前
記波長多重光信号用入出力端から入力される波長多重光
信号を複数の波長の異なった光信号に分波して前記複数
の光信号用入出力端へ出力するとともに、前記複数の光
信号用入出力端から入力される複数の波長の異なった光
信号を合波して波長多重光信号を構成し前記波長多重光
信号用入出力端へ出力する光分波合波装置において、各
々、前記波長多重光信号を構成する複数の光信号のうち
一部のものの各波長に対応した透過波長帯域を有し、該
透過波長帯域内の光信号のみを透過して他を反射する複
数の光フィルタからなる第1の光フィルタ群と、前記第
1の光フィルタ群における相互に隣り合った光フィルタ
に対応して設けられ、到来する光信号から一方の光フィ
ルタの透過波長帯域に属する光信号を除去し、他の光信
号を他方の光フィルタへ向けて反射する複数のミラーか
らなる第1のミラー群と、各々、前記波長多重光信号を
構成する複数の光信号のうち前記一部のものを除いた他
のものの各波長に対応した透過波長帯域を有し、該透過
波長帯域内の光信号のみを透過して他を反射する複数の
光フィルタからなる第2の光フィルタ群と、前記第2の
光フィルタ群における相互に隣り合った光フィルタに対
応して設けられ、到来する光信号から一方の光フィルタ
の透過波長帯域に属する光信号を除去し、他の光信号を
他方の光フィルタへ向けて反射する複数のミラーからな
る第2のミラー群と、前記複数の光信号用入出力端と前
記第1および第2の光フィルタ群を構成する各光フィル
タとの間に介挿された前記複数の光信号の伝送路と、前
記波長多重光信号入出力端と前記各光フィルタにおける
所定の光フィルタとの間に介挿された伝送路であって、
前記波長多重光信号入出力端からの波長多重光信号を分
岐させ、前記第1および第2の光フィルタ群に供給する
手段および前記第1および第2の光フィルタ群から伝送
される光信号を合波して前記波長多重光信号用入出力端
に供給する手段とを備えた伝送路とを具備することを特
徴とする光分波合波装置を要旨とする。
【0012】
【作用】上記請求項1に係る発明によれば、混信防止機
能として優れたものが得られる。すなわち、本発明が光
分波器として使用される場合、波長多重光信号が各光フ
ィルタに到来した際に、当該光フィルタの透過波長帯域
に属する光信号が透過され、残ったものが反射される。
ここで、光フィルタの波長選択性が十分でないと、この
反射光(波長多重光信号)の中に当該光フィルタの透過
波長帯域に属する光信号の一部が含まれることとなる。
しかしながら、この光フィルタによって反射された波長
多重光信号は、ミラーによって反射される際、当該光フ
ィルタによって除去し切れなかった光信号が除去される
こととなる。このように各光フィルタを通過した波長多
重光信号は、後段の光フィルタに至る前に不要な光信号
の除去が行われるので、混信に対する耐性として高いも
のが得られる。また、本発明が光合波器として使用され
る場合、各波長の光信号が各光フィルタに到来した際
に、当該光フィルタの透過波長帯域に属する光信号のみ
が本来透過されるべきである。しかし、光フィルタの波
長選択性が十分でないと、これらの透過光の中には当該
光フィルタの透過波長帯域に属しない光信号の一部が含
まれることとなる。しかしながら、この光フィルタを透
過した光信号は、隣の光フィルタに至る前に、隣の光フ
ィルタの透過波長帯域に属する波長の信号が予め除去さ
れる。このように各光フィルタを透過した光信号が後段
の光フィルタに至る前に不要な光信号の除去が行われる
ので、合波の場合においても、混信に対する耐性として
高いものが得られる。
【0013】上記請求項2に係る発明によれば、取扱う
波長多重光信号の波長多重数が多い場合においても、光
信号または波長多重光信号が通過する光フィルタ、ミラ
ーの段数が少なくて済むので挿入損失を低く抑えること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の一実施例につ
いて説明する。 A.実施例の構成 図1はこの発明の一実施例による光分波合波装置の構成
を示す平面図である。図1において、1は1個または複
数個のレンズを内蔵した集光体である。この集光体1
は、本実施例における波長多重光信号用入出力端を構成
する要素であり、波長多重光信号を伝送する光ファイバ
等の伝送路11が機械的に結合される。この光分波合波
装置が光分波器として使用される場合には、外部から伝
送路11を介して到来する波長多重光信号がこの集光体
1を介することにより集光され、平行光となって光分波
合波装置の内部へと導かれる。また、この光分波合波装
置が合波器として使用される場合においては、装置内に
おいて得られた波長多重光信号がこの集光体1を介すこ
とによって集光され、平行光となって伝送路11へ出力
される。
【0015】2は所定の波長以上の長波長域の光信号を
透過させ、短波長域の光信号を反射するビームスプリッ
タであり、集光体1を介して出入りする波長多重光信号
の光路を斜めに横切るように配置されている。本実施例
においては、λ1〜λ8までの8種類の波長(λ1が最短
波長であり、以下、λ2、λ3、…の順に波長が長くなっ
ている。)の光信号からなる波長多重光信号を取扱う。
本実施例が光分波器として使用される場合には、集光体
1から入力された波長多重光信号のうち波長λ1〜λ5
有する短波長域の光信号はビームスプリッタ2を透過し
て図1における斜め下方向へ進み、波長λ6〜λ8を有す
る短波長域の光信号はビームスプリッタ2によって反射
され、図1において右方向へ進む。また、本実施例が光
合波器として使用される場合には、このビームスプリッ
タ2に向けて、図1における斜め下方向から波長λ1
λ5を有する短波長域の波長多重光信号が到来し、図1
における右方向から波長λ6〜λ8を有する長波長域の波
長多重光信号が到来する。前者はビームスプリッタ2を
透過し、後者はビームスプリッタ2によって反射され、
これらの透過光および反射光を合せた波長λ1〜λ8の光
信号からなる波長多重光信号が集光体1へ出力される。
3はミラーであり、本実施例が光分波器として使用され
る場合にはビームスプリッタ2から到来する波長多重光
信号を図1における斜め下方へ向けて反射し、光合波器
として使用される場合には、斜め下方から到来する波長
多重光信号をビームスプリッタ2の方向へ反射する。
【0016】4−1〜4−8は各々到来する光信号のう
ち特定波長域の光信号のみを透過させ、他を反射する光
フィルタであり、各々同一平面をなすように、かつ、一
列に並べて配置されている。各光フィルタ4−1〜4−
8の各透過帯域中心波長は各々λ1〜λ8となっている。
また、5−2〜5−8はミラーであり、透過帯域中心波
長がλ2〜λ8の光フィルタを各々の表面に有し、かつ、
各光フィルタを透過する光信号を吸収するための黒体等
を内部に有している。これらのミラー5−2〜5−8
は、光フィルタ4−1〜4−8が構成する平面と平行な
同一平面を構成するように、かつ、一列に並べて配置さ
れている。また、ミラー5−2〜5−7は、光フィルタ
4−1〜4−8のうち隣り合った2個の光フィルタから
なる各組について設けられており、各々に到来する光信
号から各組における一方の光フィルタの透過帯域に属す
る波長の光信号を除去し、残った光信号を他方の光フィ
ルタへ向けて反射する役割を果す。
【0017】6−1〜6−8は集光体1と同様な構成を
有する集光体である。これらの集光体6−1〜6−8
は、8個の光信号用入出力端を構成する要素であり、各
々には波長λ1〜λ8の光信号を各々伝送する光ファイバ
等の伝送路21〜28が機械的に結合される。各集光体
6−1〜6−8を介して出入りする光信号の経路は、各
光フィルタ4−1〜4−8を斜め方向に横切っている。
【0018】B.本実施例の光分波器としての動作 以下、本実施例が光分波器として使用される場合の動作
について説明する。この場合、外部から伝送路11を介
して到来する波長多重光信号は、集光体1を介すること
により集光され、平行光となって光分波合波装置の内部
へと導かれる。そして、このようにした入力された波長
多重光信号のうち波長λ1〜λ5を有する短波長域の波長
多重光信号はビームスプリッタ2を透過し、光フィルタ
4−5の表面に対し斜め方向に入射する。一方、入力さ
れた波長多重光信号のうち波長λ6〜λ8を有する長波長
域の波長多重光信号はビームスプリッタ2によって反射
され、さらにミラー3によって反射され、光フィルタ4
−8の表面に対し斜め方向に入射する。
【0019】ビームスプリッタ2から光フィルタ4−5
に到来した波長多重光信号のうち波長λ5の光信号は光
フィルタ4−5を透過し、集光体6−5を介して伝送路
25に出力される。一方、波長多重光信号のうち他の波
長λ1〜λ4の光信号は光フィルタ4−5によって反射さ
れ、ミラー5−5に至る。ここで、各光信号は光フィル
タ4−5に対して斜めに入射するため、僅かではある
が、波長λ5の光信号の一部が他の波長の光信号ととも
にミラー5−5に向けて反射される。ここで、仮にミラ
ー5−5が入射光のすべてを反射したとすると、波長λ
5の光信号を含んだ反射光が光フィルタ4−4の表面に
入射することとなる。光フィルタ4−4は、波長λ4
光信号のみを選択して透過するものであるが、到来する
光信号の中に波長λ5に近い波長λ4の信号が混入してお
り、かつ、光フィルタ4−4の波長選択性が十分でない
場合には、本来透過させるべき波長λ4の光信号の他、
波長λ5の光信号をも透過させ、混信を生じさせるおそ
れがある。しかしながら、本実施例によれば、ミラー5
−5により波長λ5の光信号が除去されるため、このよ
うな混信のおそれがない。
【0020】他の光フィルタおよびミラーにおいても同
様の動作が行われ、ミラー5−5によって反射された波
長多重光信号は、光フィルタ4−1〜4−4およびこれ
らと対面するミラー5−2〜5−4によって形成された
ジグザグ形状の経路に沿って伝送され、その伝送過程に
おいて各光フィルタ4−4、4−3、4−2、4−1に
より、波長多重光信号から波長が各々λ4、λ3、λ2
よびλ1の光信号が各々取り出され、集光体6−4、6
−3、6−2および6−1を各々介して伝送路24、2
3、22および21へ出力される。この場合において
も、各光フィルタを通過した波長多重信号は、後段の光
フィルタに至る前に不要な光信号の除去が行われるの
で、混信に対する耐性として高いものが得られる。
【0021】ミラー3を介して光フィルタ4−8に入射
した波長多重光信号(波長λ6〜λ8)についても、上記
と全く同様な動作が行われ、伝送路26〜28に波長λ
6〜λ8の各光信号が出力される。以上説明したように、
本実施例において分波が行われる際には、各光フィルタ
を通過した波長多重信号は、後段の光フィルタに至る前
に不要な光信号の除去が行われるので、混信に対する耐
性として高いものが得られる。また、波長多重光信号
を、長波長域に属するものと短波長域に属するものに二
分し、各々について分波を行うようにしているので、分
波の際に波長多重光信号が通過する光フィルタおよびミ
ラーの段数が少なくて済み、挿入損失を低く抑えること
ができる。
【0022】C.本実施例の光合波器としての動作 次に、本実施例が光合波器として使用される場合の動作
について説明する。この場合、伝送路21〜28から到
来する各光信号は集光体6−1〜6−8を介し光フィル
タ4−1〜4−8の裏面に斜め方向に入射する。ここで
各光フィルタ4−1〜4−8は各々中心波長がλ1〜λ8
の透過波長帯域を有しており、各光信号がこれらの透過
帯域内の波長を有するものである場合には各光フィルタ
をそのまま透過する。
【0023】光フィルタ4−1〜4−5を透過した各光
信号(波長λ1〜λ5)は、光フィルタ4−1〜4−5お
よびミラー5−2〜5−5によって形成されるジグザグ
形状の伝送経路へ経てビームスプリッタ2まで進む。そ
して、波長λ1〜λ5の各光信号からなる波長多重光信号
がビームスプリッタ2に入射され、このビームスプリッ
タ2を透過して集光体1へ入射されることとなる。一
方、各光フィルタ4−6〜4−8を透過した各光信号
(波長λ6〜λ8)は、光フィルタ4−6〜4−8および
ミラー5−6,5−7によって形成されるジグザグ形状
の伝送経路を経てミラー3へ進む。そして、ミラー3に
よって反射された後、ビームスプリッタ2によって反射
され、集光体1へ入射することとなる。このようにし
て、伝送路21〜28を介して到来した8種類の光信号
(波長λ1〜λ8)を多重化した波長多重光信号が集光体
1に入射され、この集光体1によって集光され、伝送路
11へ出力される。
【0024】さて、以上の動作において、例えば光フィ
ルタ4−1の透過光には、本来、波長がλ1の光信号の
みが含まれているべきであるが、光フィルタ4−1の波
長選択性が十分でない場合や、光信号の光源の波長特性
が良くない(中心波長λ1に対してその周辺の波長成分
が大きい)場合には、例えば波長λ2の光信号が含まれ
る可能性がある。このような事態が生じた場合、この光
フィルタ4−1の透過光のすべてがミラー5−2により
光フィルタ4−2へ向けて反射されると、光フィルタ4
−2からミラー5−3へ向かう光信号の中に、集光体6
−2経由で伝送されてきた波長λ2の光信号とミラー5
−2経由で伝送されてきた波長λ2の光信号とが混在し
てしまい、混信を引き起こすおそれがある。しかしなが
ら、本実施例によれば、光フィルタ4−1からの透過光
がミラー5−2によって反射される際、波長λ2の光信
号が除去されるため、ミラー5−2から光フィルタ4−
2へは波長λ2の光信号を含まない光信号が送られる。
従って、上記のような混信は生じない。他の箇所につい
ても同様であり、ミラー5−3から光フィルタ4−3へ
向かう光信号の中に波長λ3の光信号が含まれることは
なく、ミラー5−4から光フィルタ4−4へ向かう光信
号の中に波長λ4の光信号が含まれることはなく、ミラ
ー5−5から光フィルタ4−5へ向かう光信号の中に波
長λ6の光信号が含まれることはない。従って、集光体
6−3〜6−5経由で伝送される各光信号(波長λ3
λ5)との間で混信を引き起こすことはない。また、光
フィルタ4−6〜4−8およびミラー5−6,5−7か
らなる伝送系においても同様である。
【0025】以上説明したように、本実施例によれば、
合波が行われる場合においても、各光フィルタを通過し
た光信号が後段の光フィルタに至る前に不要な光信号の
除去が行われるので、混信に対する耐性として高いもの
が得られる。さらに、光信号の光源に対しても、中心波
長の光のパワーがあるものであればその波長特性がシャ
ープ(中心波長以外の成分が小さい)である必要はなく
光源の選択が容易になる。また、波長多重光信号を、長
波長域に属するものと短波長域に属するものに二分し、
各々について合波を行った後、長波長域および短波長域
の波長多重光信号を合波するようにしているので、合波
の際に光信号が通過する光フィルタおよびミラーの段数
が少なくて済み、挿入損失を低く抑えることができる。
【0026】なお、上記実施例においては、混信防止と
挿入損失の両方を改善した例を説明したが、一方のみの
改善で十分である場合には、ミラー5−2〜5−7によ
る不要な光信号の除去のための構成あるいはビームスプ
リッタ2およびミラー3を利用した波長多重光信号の二
分化のための構成の一方を省略してもよい。また、小型
化の要請が厳しくない場合には、ミラー3を省略すると
共に光フィルタ4−6〜4−8、集光体6−6、6−
7、6−8、伝送路26、27、28およびミラー5−
6,5−7からなる光学系を回転した構成とし、ビーム
スプリッタ2からの光を光フィルタ4−8に直接入射さ
せるようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、混信防止能力に優れた光分波合波装置を実
現することができるという効果がある。また、請求項2
に係る発明によれば、この効果に加え、挿入損失を低く
抑えることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による光分波合波装置の
構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1……集光体(波長多重光信号用入出力端)、 6−1〜6−8……集光体(光信号用入出力端)、 4−1〜4−8……光フィルタ、 5−2〜5−8……ミラー。 11、21〜28…伝送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 繁 東京都板橋区富士見町13−6 株式会社エ フケー光学研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個の波長多重光信号用入出力端と複数
    の光信号用入出力端とを有し、前記波長多重光信号用入
    出力端から入力される波長多重光信号を複数の波長の異
    なった光信号に分波して前記複数の光信号用入出力端へ
    出力するとともに、前記複数の光信号用入出力端から入
    力される複数の波長の異なった光信号を合波して波長多
    重光信号を構成し前記波長多重光信号用入出力端へ出力
    する光分波合波装置において、 各々、前記波長多重光信号を構成する複数の光信号の各
    波長に対応した透過波長帯域を有し、該透過波長帯域内
    の光信号のみを透過して他を反射する複数の光フィルタ
    と、 前記複数の光フィルタにおける相互に隣り合った光フィ
    ルタに対応して設けられ、到来する光信号から一方の光
    フィルタの透過波長帯域に属する光信号を除去し、他の
    光信号を他方の光フィルタへ向けて反射する複数のミラ
    ーと、 前記複数の光信号用入出力端と前記複数の光フィルタと
    の間に形成された前記光信号の伝送路と、 前記波長多重光信号入出力端と前記複数の光フィルタに
    おける所定の光フィルタとの間に形成された前記波長多
    重光信号の伝送路とを具備することを特徴とする光分波
    合波装置。
  2. 【請求項2】 1個の波長多重光信号用入出力端と複数
    の光信号用入出力端とを有し、前記波長多重光信号用入
    出力端から入力される波長多重光信号を複数の波長の異
    なった光信号に分波して前記複数の光信号用入出力端へ
    出力するとともに、前記複数の光信号用入出力端から入
    力される複数の波長の異なった光信号を合波して波長多
    重光信号を構成し前記波長多重光信号用入出力端へ出力
    する光分波合波装置において、 各々、前記波長多重光信号を構成する複数の光信号のう
    ち一部のものの各波長に対応した透過波長帯域を有し、
    該透過波長帯域内の光信号のみを透過して他を反射する
    複数の光フィルタからなる第1の光フィルタ群と、 前記第1の光フィルタ群における相互に隣り合った光フ
    ィルタに対応して設けられ、到来する光信号から一方の
    光フィルタの透過波長帯域に属する光信号を除去し、他
    の光信号を他方の光フィルタへ向けて反射する複数のミ
    ラーからなる第1のミラー群と、 各々、前記波長多重光信号を構成する複数の光信号のう
    ち前記一部のものを除いた他のものの各波長に対応した
    透過波長帯域を有し、該透過波長帯域内の光信号のみを
    透過して他を反射する複数の光フィルタからなる第2の
    光フィルタ群と、 前記第2の光フィルタ群における相互に隣り合った光フ
    ィルタに対応して設けられ、到来する光信号から一方の
    光フィルタの透過波長帯域に属する光信号を除去し、他
    の光信号を他方の光フィルタへ向けて反射する複数のミ
    ラーからなる第2のミラー群と、 前記複数の光信号用入出力端と前記第1および第2の光
    フィルタ群を構成する各光フィルタとの間に介挿された
    前記複数の光信号の伝送路とを具備し、 前記波長多重光信号入出力端と前記各光フィルタにおけ
    る所定の光フィルタとの間に介挿された伝送路であっ
    て、前記波長多重光信号入出力端からの波長多重光信号
    を分岐させ、前記第1および第2の光フィルタ群に供給
    する手段および前記第1および第2の光フィルタ群から
    伝送される光信号を合波して前記波長多重光信号用入出
    力端に供給する手段とを備えた伝送路とを具備すること
    を特徴とする光分波合波装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0854601A1 (en) * 1997-01-15 1998-07-22 PIRELLI CAVI E SISTEMI S.p.A. System and method of telecommunication with wavelength division multiplexing comprising a demultiplexer
WO1999019754A1 (de) * 1997-10-14 1999-04-22 Deutsche Telekom Ag Verfahren und vorrichtung zur wellenlängenselektiven mischung und/oder verteilung von polychromatischem licht
CN112368955A (zh) * 2018-07-26 2021-02-12 酷赛股份有限公司 波长复用双向光收发装置

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