JPH08183752A - シクロヘキサン誘導体 - Google Patents

シクロヘキサン誘導体

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JPH08183752A
JPH08183752A JP6340108A JP34010894A JPH08183752A JP H08183752 A JPH08183752 A JP H08183752A JP 6340108 A JP6340108 A JP 6340108A JP 34010894 A JP34010894 A JP 34010894A JP H08183752 A JPH08183752 A JP H08183752A
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JP
Japan
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group
formula
dimethyl
compound
mixture
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Pending
Application number
JP6340108A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohito Ohashi
尚仁 大橋
Masaru Fukui
優 福井
Takashi Yamaoka
隆 山岡
Fumiyo Hirota
富美代 廣田
Eiji Nakajo
英司 中條
Naoshi Imazaki
尚士 今▲崎▼
Ayumi Kurimoto
歩 栗本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 血管新生阻害作用を有し、例えば固型願、慢
性関節リウマチ、糖尿病性網膜症などの治療剤として有
用な化合物を提供する。 【構成】 例えば下式で表される化合物またはその塩。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシクロヘキサン誘導体に
関する。本発明の化合物は血管新生阻害能を有し、血管
新生阻害剤として、特に固型癌、慢性関節リウマチ、糖
尿病性網膜症の治療剤などの医薬品として利用できる。
【0002】
【従来の技術】血管新生は種々の病態でみられる重要な
現象である。たとえば、固型腫瘍の進行、各種炎症疾
患、糖尿病性網膜症など病的過程に於いて出現、深く関
与している。悪性腫瘍では、ホストからの栄養血管の発
達を伴い無制限な成長が進行することが可能となる。糖
尿病性網膜症では血管新生を伴い、増殖性網膜症に移行
し、失明へと結びつく。この血管新生を抑制することが
上記疾病の治療及び予防に結びつくと考えられ、血管新
生阻害剤の探索が行われている。血管新生阻害作用を有
する化合物としては、例えば公開特許公報平成1年第27
9828号に記載のあるフマギリンが挙げられる。このほ
か、公開特許公報平成2年第 85272号、同平成2年第72
22号、同平成2年第 76866号、同平成3年第7270号、同
平成3年第7271号、同平成3年第 14571号、同平成3年
第279376号にはオキサスピロオクタン誘導体が脈管形成
阻止作用、血管新生阻害作用を有することが報告されて
いる。しかしながら、これらはいずれも1−オキサスピ
ロ〔2.5〕オクタンの5位および6位にアルコキシ基
または置換アミノ基を有することが必須であり、5位ま
たは6位が無置換またはアルコキシ基もしくは置換アミ
ノ基以外の置換基を有する化合物に関する報告はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血管
新生阻害作用を有する新しいタイプの化合物を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、下式で表される化合物が血管新生阻害活性
を持つことを見い出した。
【0005】即ち、本発明は一般式
【化3】 (式中、R1 は式
【化4】 (式中、R11は水素原子または低級アルキル基を、R12
およびR13はそれぞれ独立に水素原子、低級アルケニル
基または鎖中にエポキシ基を有していてもよい低級アル
キル基を表し、Zは単結合または酸素原子を表す)で表
される基を表し、Yは単結合またはメチレン基を表し、
3 は水素原子または式−OR30(式中、R30は水素原
子、置換シリル基、置換基を有していてもよい低級アル
キル基、置換基を有していてもよいアシル基または置換
基を有していてもよいカルバモイル基を表す)を表し、
3 が水素原子を表すとき、R2 は水素原子、メトキシ
基、低級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル基も
しくはシアノ基を表し、R3が式−OR30(式中、R30
は前記と同じ意味を表す)を表すとき、R2 は水素原
子、低級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル基ま
たはシアノ基を表し、R2a、R3a、R4 、R4a、R5
よびR5aは、以下の(イ)〜(ニ)のいずれかの意味を
表す。 (イ)R4 、R4a、R5 およびR5aは、それらが結合す
る炭素原子および該炭素原子間の結合と一緒になってベ
ンゼン環を表しR2aおよびR3aが水素原子を表す。 (ロ)R4 、R4a、R5 およびR5aが水素原子を表しR
2aとR3aが一緒になって結合を表す。 (ハ)R2a、R4 、R5 およびR5aが水素原子を表しR
3aとR4aが一緒になって結合を表す。 (ニ)R2a、R3a、R4 、R4a、R5 およびR5aが全て
水素原子を表す。 但し、R2 、R2a、R3 、R3a、R4 、R4a、R5 およ
びR5aが同時に水素原子である場合を除く)で表される
化合物またはその塩に関する。
【0006】本発明の化合物のうち、好ましいものとし
ては、一般式(1a)
【化5】 (式中、Y、Z、R11、R12、R13、R2 およびR3
前記と同じ意味を表す)で表される化合物、一般式(1
b)
【化6】 (式中、R12およびR3 は前記と同じ意味を表す)で表
される化合物、一般式(1c)
【化7】 (式中、R1 およびYは前記と同じ意味を表し、R21
低級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル基または
シアノ基を表す)で表される化合物、一般式(1d)
【化8】 (式中、R2a、R3aおよびR4aは前記と同じ意味を表
し、R14およびR15は共に水素原子を表すか、一緒にな
って結合を表す。)で表される化合物が挙げられる。
【0007】一般式(1a)で表される化合物としてさ
らに好ましいものとしては、R2 が水素原子である化合
物、Yがメチレン基である化合物、Zが酸素原子である
化合物、R11が低級アルキル基である化合物が挙げられ
る。さらに好ましいものとしては、R2 が水素原子であ
り、Yがメチレン基であり、Zが酸素原子であり、かつ
11が低級アルキル基である化合物が挙げられる。一般
式(1b)で表される化合物としてさらに好ましいもの
としては、R12が低級アルキル基である化合物が挙げら
れる。一般式(1c)で表される化合物としてさらに好
ましいものとしては、R12またはR13がメチル、エチ
ル、プロピルまたはブチル基である化合物、R12または
13が3−メチルブチル基である化合物、R12またはR
13が3−メチル−2−ブテニル基である化合物、R12
たはR13が3−メチル−2,3−エポキシブチル基であ
る化合物、R21が水素原子、低級アルキル基、低級アル
ケニル基、フェニル基もしくはシアノ基である化合物が
挙げられ、最も好ましい化合物としては、R21がエチル
基またはシアノ基である化合物が挙げられる。一般式
(1d)で表される化合物としてさらに好ましいものと
しては、式
【化9】 で表される化合物が挙げられる。
【0008】本発明化合物の官能基について説明する。
低級アルキル基としては、1〜7個の炭素原子を有する
直鎖又は分岐鎖アルキル基が挙げられ、具体的にはメチ
ル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1
−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメ
チルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチル
ブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピ
ル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロ
ピル、ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペン
チル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,
1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3
−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−
ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチル
ブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプ
ロピル、ヘプチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘ
キシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5
−メチルヘキシル、1,1−ジメチルペンチル、1,2
−ジメチルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,
4−ジメチルペンチル、2,2−ジメチルペンチル、
2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチ
ル、3,3−ジメチルペンチル、3,4−ジメチルペン
チル、4,4−ジメチルペンチル、1−エチルペンチ
ル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、プロピ
ルブチル、1−エチル−1−メチルブチル、1−エチル
−2−メチルブチル、1−エチル−3−メチルブチル、
2−エチル−1−メチルブチル、2−エチル−2−メチ
ルブチル、2−エチル−3−メチルブチル、1,1,
2,2−テトラメチルプロピル、1,1−ジエチルプロ
ピル等が挙げられる。低級アルケニル基としては、炭素
原子2〜8の直鎖又は分岐鎖アルケニル基が挙げられ、
具体的にはビニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−
ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、4−ペン
テニル基、3−ペンテニル基、2−ペンテニル基、2−
メチル−2−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル
基、2−メチル−3−ブテニル基、3−メチル−3−ブ
テニル基等が挙げられる。置換シリル基としては、低級
アルキル基またはフェニル基が3置換したシリル基が挙
げられ、具体的にはt−ブチルジメチルシリル基、トリ
メチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基等が挙
げられる。
【0009】低級アルキル基の置換基としては、ハロゲ
ン原子、低級アルコキシ基、シアノ基、カルバモイル
基、低級アルコキシカルボニル基、(低級アルキル基、
低級アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、低級アルコキシカルボニル基等の)置換基を有して
いてもよいフェニル基(例えば、トリル基、メトキシフ
ェニル基、クロロフェニル基、シアノフェニル基、ニト
ロフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基等)、芳
香族複素環(2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピ
リジル基、2−フリル基、3−フリル基、2−チエニル
基、3−チエニル基等)などが挙げられる。低級アルコ
キシ基としては、酸素原子に前記低級アルキル基が結合
した基が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。低級アルコキシカ
ルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基等のアルキル部分が直鎖または分岐鎖の1
〜7の炭素数を持つアルコキシカルボニル基が挙げられ
る。アシル基としては、例えば、低級アルカノイル基、
アロイル基、低級アルコキシカルボニル基、フェノキシ
カルボニル基が挙げられる。低級アルカノイル基として
は、例えば、直鎖でも分岐していてもよい炭素数2〜7
のアルカノイル基が挙げられ、具体的には例えば、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、バレリル基等が挙げられる。低級アルカノイル基の
置換基としては、低級アルキル基の置換基についての上
記説明で挙げた置換基と同様な置換基が挙げられる。ア
ロイル基としては、例えばベンゾイル基、1−ナフトイ
ル基、2−ナフトイル基等が挙げられる。アロイル基の
置換基としては、例えば低級アルキル基、ハロゲン原
子、低級アルコキシ基、シアノ基、カルバモイル基、低
級アルコキシカルボニル基等が挙げられる。
【0010】カルバモイル基の置換基としては、例えば
低級アルキル基、低級アルカノイル基、ハロゲン置換低
級アルカノイル基(例えば、クロロアセチル、ジクロロ
アセチル、トリクロロアセチル等)、(低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
ハロゲン原子などの)置換基を有していてもよいフェニ
ル基、(低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アル
コキシカルボニル基、ハロゲン原子などの置換基を有し
ていてもよい)ベンゾイル基等が挙げられ、そのうちク
ロロアセチル基、ベンゾイル基などが好ましい。低級ア
ルコキシカルボニル基の置換基としては、例えば、低級
アルキル基の置換基についての上記説明で挙げた置換基
と同様な置換基が挙げられ、置換低級アルコキシカルボ
ニル基の例として1−クロロエトキシカルボニル等が挙
げられる。フェノキシカルボニル基の置換基としては、
例えば、低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコキ
シ基等が挙げられる。鎖中にエポキシ基を有するアルキ
ル基としては、例えば3−メチル−2,3−エポキシブ
チル基が挙げられる。
【0011】本発明の化合物は、例えば以下の方法で合
成することができる。一般式(1a)で表される化合物
は、例えば以下の方法により合成することができる。
【化10】 (式中、R0 は、例えば(メトキシ基、ニトロ基などの
置換基で置換されていてもよい)ベンジル基、(t−ブ
チルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基
などの低級アルキル基もしくはフェニル基で三置換され
た好ましくは嵩高い)シリル基などのアルコールの保護
基を表し、R11、R12、R13およびR2 は前記と同じ意
味を表す。) 工程a0 工程a0は、市販の1,4−シクロヘキサンジオンモノ
エチレンケタールの2位にR2 を導入する工程であり、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなど
の不活性溶媒中、ブチルリチウム、リチウムジイソプロ
ピルアミド、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、−
78℃〜室温でR2 X(式中、Xは塩素、臭素、ヨウ素
などのハロゲン原子を表す)と反応させることにより、
式(a1)で表される化合物を合成することができる。
なお、R2 が水素原子である本発明化合物を合成する際
にはこの反応操作は不要である。 工程a1 工程a1は、式(a1)で表される化合物の還元工程で
あり、式(a1)で表される化合物をテトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、エタノールなどの不活性溶媒
中、還元剤(例えば、水素化ホウ素ナトリウムなどの水
素化ホウ素試薬、水素化リチウムアルミニウムなどの水
素化アルミニウム試薬等)を−78℃〜70℃の範囲で
反応させることにより、式(a2)で表される化合物を
得ることができる。
【0012】工程a2 工程a2は、式(a2)で表される化合物の水酸基の保
護工程である。好ましい保護基としては、メトキシ基な
どで置換されていてもよいベンジル基又は低級アルキル
基もしくはフェニル基で3置換された、好ましくは嵩高
いシリル基が良く、p−メトキシベンジル基、3,4−
ジメトキシベンジル基、t−ブチルジフェニルシリル基
が良い。置換されていてもよいベンジル基による保護
は、不活性溶媒中、水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、アルキルリチウム等で式(a2)で表される化合物
の水酸基を金属アルコキシドに変換した後、必要に応じ
てアンモニウムのヨード塩(テトラメチルアンモニウム
ヨーダイド、テトラブチルアンモニウムヨーダイド等)
を共存させ、−70℃〜70℃下、上記の置換されてい
てもよいベンジル基に対応するベンジルハライドを反応
させることにより行うことができる。低級アルキル基も
しくはフェニル基で3置換された、好ましくは嵩高いシ
リル基による保護は、テトラヒドロフラン、アセトニト
リル、ジメチルホルムアミドなどの不活性溶媒中、三級
アミン(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジ
ン等)またはイミダゾール存在下、−70℃〜70℃の
範囲で反応を制御し、相当するシリルハライド(例え
ば、t−ブチルジフェニルシリルクロリド)を作用させ
ることにより行うことができる。 工程a3 目的物(a4)は式(a3)で表される化合物を脱保護
することにより製造することができる。式(a3)で表
される化合物を反応に不活性な有機溶媒(例えば、アセ
トン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン)に溶
解し、無機又は有機酸(例えば、硫酸、塩酸、過塩素
酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、
トリフルオロ酢酸等)の存在下、氷冷ないし加熱還流下
の温度で加水分解を行うことにより式(a4)で表され
る化合物を得ることができる。
【0013】工程a4 目的物化合物(a5)は式(a4)で表される化合物の
2位をアシル化することにより製造することができる。
化合物(a4)を反応に不活性な溶媒(例えば、ジエチ
ルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン
等)に溶解し、冷却下(−100℃〜室温)で非求核性
塩基(例えば、リチウムジイソプロピルアミド)を作用
させ、続いて式R11COX1 または(R11CO)2
(式中、R11は前記と同じ意味を表し、X1 は塩素、臭
素、ヨウ素等のハロゲン原子または1−イミダゾリル基
を表す)で表される化合物と反応させることにより式
(a5)で表される化合物を得ることができる。 工程a5 目的化合物(a6)はジケトンの内の環状側のケトンを
保護することにより製造することができる。化合物(a
5)を反応に悪影響を及ぼさない溶媒(例えば、ベンゼ
ン、トルエン等)に溶解し、有機酸触媒(例えば、p−
トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等)を用
い、エチレングリコールと反応させることにより化合物
(a6)が得られる。 工程a6 目的化合物(a7)は式(a6)で表される化合物をウ
ィッティッヒ反応に付し、オレフィンを有する側鎖を導
入することにより得ることができる。例えば、式〔Ph
3 PCHR1213+ - (式中、R12、R13およびX
は前記と同じ意味を表す。)で表される化合物をベンゼ
ン、トルエン、テトラヒドロフラン、エーテルなどの不
活性溶媒に懸濁し、メタルヒドリド(例えば、水素化ナ
トリウムや水素化カリウム)や有機リチウム(例えば、
メチルリチウム、ブチルリチウム、フェニルリチウ
ム)、カリウムビストリメチルシリルアミド、ナトリウ
ムビストリメチルシリルアミド等の塩基を用いて、ホス
ホニウムイリドを発生させる。イリドの溶液の中に化合
物(a6)を加え、−78℃ないし加熱還流下の温度で
ウィッティッヒ反応を行うことにより、側鎖に2重結合
を有する化合物(a7)を得ることができる。
【0014】工程a7 工程a3と同様の手法でケタールを脱保護することによ
り、目的化合物(a8)を得ることができる。
【化11】 (式中、R2 、R11、R12、R13およびR0 は前記と同
じ意味を表す。) 工程a8 目的化合物(a9)は化合物(a8)のカルボニル基を
エポキシに変換することにより得ることができる。トリ
メチルスルホニウム塩(例えば、トリメチルスルホニウ
ムアイオダイド)又はトリメチルスルホキソニウム塩
(例えば、トリメチルスルホキソニウムアイオダイド)
と塩基(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム、
カリウムt−ブトキシド、ナトリウムアミド、カリウム
アミドや、ブチルリチウム、メチルリチウム等の有機リ
チウム試薬等)で発生させたジメチルスルホニウムメチ
ルイリド又はジメチルオキソスルホニウムメチルイリド
を化合物(a8)と反応に不活性な溶媒(例えば、ジメ
チルスルホキシド、テトラヒドロフラン)中、−78℃
〜100℃下で反応させることにより、目的物(a9)
に変換することができる。 工程a9 化合物(a10)または(a11)は、(a9)または(a
8)の側鎖オレフィンを酸化し、エポキシドに変換する
ことによりそれぞれ誘導される。化合物(a9)または
(a8)を不活性溶媒(例えば、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、1,2−ジクロルエタン、ベンゼン等)に溶
解し、酸化剤(例えば、過酢酸、トリフルオロ過酢酸、
過安息香酸、m−クロル過安息香酸等の過酸類、触媒
(例えば、バナジウム、チタン、タングステン、モリブ
テン)共存下における過酸化水素やアルキルハイドロパ
ーオキシド(例えば、t−ブチルハイドロパーオキシ
ド)を用い、冷却ないし加熱還流下の温度にて反応させ
ることにより、目的化合物(a10)または(a11)をそ
れぞれ得ることができる。
【0015】式(a8)、(a9)、(a10)および
(a11)で表される化合物から、例えば以下のようにし
て本発明の化合物を合成することができる。
【化12】 (式中、Y、Z、R11、R12、R13、R2 およびR0
前記と同じ意味を表し、R31は置換シリル基、置換基を
有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していて
もよいアシル基または置換基を有していてもよいカルバ
モイル基を表す。) 工程a10 化合物(a12)の保護基がベンジルエーテルタイプの際
には、化合物(a12)をトルエン、エタノール、テト
ラヒドロフランなどの不活性溶媒に溶解した後、遷移金
属(例えば、パラジウム/炭素、酸化白金、ラネーニッ
ケル等)を触媒(0.01%〜100%量)に用い、常圧な
いしは加圧の水素圧で氷冷ないしは加熱還流下で反応さ
せることにより脱保護をすることができる。p−メトキ
シベンジルエーテル、3,4−ジメトキシベンジルエー
テルの際には、上記方法の他に、不活性溶媒(例えば、
塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロルエタン
等)に溶解後、酸化剤(例えば、ジクロルジシアノ1,
4−ベンゾキノン(DDQ)、硫酸セリウムアンモニウ
ム(CAN)等)を用い、氷冷ないし加熱還流で反応さ
せることによっても脱保護することができる。嵩高いシ
リルエーテルで保護している場合には、不活性溶媒(例
えば、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等)に溶解
した後、フッ素アニオン(例えば、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリド、フッ化カリウム、フッ化水素酸等)
と氷冷ないし加熱還流下反応させることにより、化合物
(a13)へと導くことができる。
【0016】工程a11 化合物(a13)を不活性な溶媒に溶解したのち、必要に
応じて三級アミン(例えば、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルア
ミノピリジン、N−メチルモルホリン等)を加え、−3
0〜70℃の範囲で、R31が置換基を有していてもよい
低級アルキル基である化合物を得るにはR31X(式中、
Xは前記と同じ意味を表す。)と、R31が置換基を有し
ていてもよいアルカノイル基もしくはアロイル基である
化合物を得るにはR31X(式中、Xは前記と同じ意味を
表す。)またはR31 2 Oと、R31が置換基を有していて
もよい低級アルコキシカルボニル基である化合物または
カルバモイル基である化合物を得るにはClR31と、R
31が置換基を有していてもよいカルバモイル基である化
合物を得るにはR32−N=C=O(式中、R32は前記カ
ルバモイル基の置換基を表す。)と、それぞれ反応させ
ることにより、式(a14)で表される化合物を合成する
ことができる。また、化合物(a13)を後述する工程d
2およびd3と同様に、ヒドロキシ基の脱離基への変換
と必要に応じた接触水素添加反応を行うことにより、一
般式(1a)においてR3 が水素原子である化合物を合
成することができる。
【0017】一般式(1b)で表される化合物は、例え
ば以下に示すようにして合成できる。
【化13】 (式中、R33は水素原子または式−OR0 (式中、R0
は前記と同じ意味を表す)を表し、R12およびR30は前
記と同じ意味を表し、MはリチウムまたはMgX(式
中、Xは前記と同じ意味を表す)を表す)。 工程b1 1−アルキン誘導体から公知の方法により発生できる式
(b0)で表される化合物に、公知化合物または公知化
合物から容易に合成できる式(b1)で表される化合物
を反応させることにより、式(b2)で表される化合物
を合成することができる。式(b0)で表される化合物
の発生方法としては、例えば、Mがリチウムである場合
には、式(b0)で表される化合物に対応する1−アル
キンを不活性溶媒(例えば、エーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン等)に溶解し、−78℃ないし
室温にて有機リチウム試薬(例えば、ブチルリチウム、
メチルリチウム、フェニルリチウム等)を作用させ、リ
チウムアセチリド誘導体(化合物(b0)のうちM=L
iである化合物)を発生させ、次いで−78℃ないし室
温で(b1)を反応系中に加えることにより、(b2)
へと導くことができる。Mがマグネシウムの時には、上
記有機リチウム試薬の代わりにグリニャール試薬(例え
ば、臭化メチルマグネシウム、臭化エチルマグネシウ
ム、塩化ブチルマグネシウム等)を同じ溶媒、同じ温度
で作用させることにより、マグネシウムアセチリド誘導
体(化合物(b0)のうちM=MgX(式中、Xは前記
と同じ意味を表す)である化合物)を発生させることが
できる。続く(b1)との反応もM=Liの際と同様に
行うことにより(b2)へと導ける。
【0018】工程b2 式(b2)で表される化合物を、例えばポール エー
ウエンダーら(Paul A. Wender et, al.) 、ジャーナル
オブ アメリカン ケミカル ソサイアティー(J. A
m. Chem. Soc.) 105巻、3348頁、1983年に記載されてい
る方法により反応させて式(b3)で表される化合物を
得ることができる。即ち、水素化リチウムアルミニウム
およびナトリウムメトキシドを不活性溶媒(例えば、テ
トラヒドロフラン、ジメトキシエタン等)に懸濁し、続
いて−30℃から40℃の温度で(b2)を加えること
により、(b3)へと導くことができる。 工程b3 化合物(b3)を不活性溶媒(例えば、塩化メチレン、
クロロホルム等)に溶解し、酸化剤(例えば、酸化クロ
ム等)を用い、0℃〜50℃で反応させることにより、
化合物(b4)を得ることができる。 工程b4 タカイら(Takai, K et, al )、テトラヘドロン レタ
ーズ(Tetrahedron Letters )26巻 45号 5579頁 19
85年に記載の方法に準じ、ジヨードメタン(2倍〜50
倍当量)、亜鉛末(2倍〜50倍当量)、四塩化チタン
(0.5倍〜20倍当量)を試薬に用い、不活性溶媒(例え
ば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等)で式
(b4)で表される化合物を−30℃ないし加熱還流下
で反応に付すとケトンがエキソメチレンに変換された化
合物(b5)を得ることができる。 工程b5 工程a9と同様の手法で化合物(b5)または(b4)
から化合物(b6)または(b8)にそれぞれ導くこと
ができる。化合物(b6)または(b8)のR33が−O
0 で表される化合物である場合には、工程a10、a11
と同様の条件で脱保護と必要に応じたR31の導入を行っ
て式(b7)または(b9)で表される化合物をそれぞ
れ合成することができる。式(1c)で表される化合物
は、例えば以下のようにして合成できる。
【化14】 (式中、R11、R12、R13およびR2 は前記と同じ意味
を表し、X2 は塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を
表す。)
【0019】工程c1 2−シクロヘキセン−1−オン(c1)を出発原料と
し、文献記載の方法により、式(c2)で表される化合
物を合成することができる。例えば、スミスら(A. B.
Smith III et, al. )、ジャーナル オブ オーガニッ
ク ケミストリー(J. Org. Chem.) 47 1855 (1982)に
従い、2−ブロモ−2−シクロヘキセン−1−オンを、
又はジョンソンら(C. R. Johnson et, al. )、テトラ
ヘドロンレターズ (Tetrahedron Letters )33 917 (19
92) に従い、2−ヨード−2−シクロヘキセン−1−オ
ンを合成できる。 工程c2 式(c2)で表される化合物を遷移金属触媒下、種々の
有機金属試薬と不活性有機溶媒中、クロスカップリング
を行うことにより、式(c3)で表される化合物を合成
することができる。遷移金属触媒としては、ニッケル触
媒やパラジウム触媒が良く、特にテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(アセトニト
リル)パラジウム(II) ジクロリド、ビス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(II) ジクロリド等を 0.1%
〜100%モル当量、好ましくは3%〜15%モル当量
使用するのが良い。有機金属試薬としては、式R1213
C=CR11Li、R1213C=CR11MgX(式中、X
は前記と同じ意味を表す。)、R1213C=CR11
(OMe)2 、R1213C=R11SnBu3 で表される
化合物が挙げられ、特に式R1213C=R11SnBu3
で表される化合物が好ましい。
【0020】工程c3 式(c4)で表される化合物のうち、R2 が低級アルキ
ル基、低級アルケニル基またはフェニル基である化合物
は、例えば、式R2 LiまたはR2 MgX(式中、Xは
前記と同じ意味を表す。)で表される化合物(例えば、
メチルリチウム、臭化エチルマグネシウム、臭化ビニル
マグネシウム、フェニルリチウム等の有機リチウム化合
物又はグリニャール試薬)をテトラヒドロフラン、ジメ
トキシエタンなどの不活性溶媒中、0.01〜2モル当量の
ヨウ化第一銅、臭化第一銅、Me2 S・CuBrなどの
ジメチルスルフィド−銅錯体、塩化第一銅またはシアン
化銅(I)の共存下式(c3)で表される化合物と−7
8℃ないし加熱還流下反応させることにより合成でき
る。式(c4)で表される化合物のうち、R2 がシアノ
基である化合物は、例えば、ルイス酸(例えば、塩化ア
ルミニウム、トリアルキルアルミニウム、トリフルオロ
ボラン・エーテラート、トリメチルシリルトリフラー
ト、塩化亜鉛、塩化第一錫等)存在下、トリメチルシリ
ルシアニドとエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキ
シエタンなどの不活性有機溶媒中−78℃ないし加熱還
流下で反応させることにより、1,4−付加反応体の中
間体であるシリルエノールエーテルを得、このシリルエ
ノールエーテル中間体にテトラヒドロフラン、1,4−
ジオキサン、アセトニトリル等を溶媒に用い、0℃〜加
熱還流下、塩酸、硫酸等の無機酸、p−トルエンスルホ
ン酸や酢酸等の有機酸又はフッ化カリウムやテトラブチ
ルアンモニウムフルオリド等のフッ素アニオン供給源を
作用させて得ることができる。 工程c4 上記で合成した2,3−ジ置換シクロヘキサン誘導体
(c4)をジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン
などの不活性溶媒中、0℃〜50℃下、トリメチルスル
ホオキソニウム塩から強塩基(例えば、水素化ナトリウ
ム、メチルリチウム、ブチルリチウム、グリニャール試
薬等)を用いて発生させたジメチルオキソスルホニウム
メチルイリドを使用し、ケトンをエポキシドに変換し、
4,5−ジ置換−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン
誘導体(c5)を得る。 工程c5 得られた4,5−ジ置換−1−オキサスピロ〔2.5〕
オクタン誘導体(c5)を塩化メチレン、クロロホルム
などの不活性溶媒中、−30℃〜加熱還流下、過酸化
物、好ましくはメタクロル過安息香酸で酸化を行って4
位側鎖部の二重結合をエポキシドに変換し、目的物(c
6)を得ることができる。この際、R12またはR13がア
ルケニル基を有する場合には、該アルケニル基の二重結
合もエポキシ基に変換できる。
【0021】一般式(1d)で表される化合物は、例え
ば以下の方法により合成することができる。
【化15】 (式中、Ra はトリフルオロメタンスルホニル基、パラ
トルエンスルホニル基またはメタンスルホニル基を表
す。) 工程d1 例えばターベルら (Tarbell,D.S. et, al.)、ジャーナ
ル オブ アメリカンケミカル ソサイアティー (J.A
m.Chem.Soc.) 83巻、3096頁、1961年に記載の方法によ
り、微生物の生産するフマギリン(Fumagillin) を加水
分解してフマギロール (Fumagillol) を得ることができ
る。 工程d2 塩化メチレン、クロロホルムなどの不活性有機溶媒中、
三級アミン存在下(例えば、トリエチルアミン、ピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチ
ルアミン等)、−30℃から50℃でトリフルオロメタ
ンスルホン酸無水物、塩化p−トルエンスルホン酸また
は塩化メタンスルホン酸等を用い、フマギロールのヒド
ロキシ基をトリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p
−トルエンスルホニルオキシ基またはメタンスルホニル
オキシ基等の脱離基に変換することができる。 工程d3 トルエン、エーテルなどの不活性有機溶媒中、強塩基、
例えば、ジアザビシクロウンデセン(DBU)、ジアザ
ビシクロノネン(DBN)、ジアザビシクロオクタン
(DABCO)等と−30℃〜加熱還流下反応させ、シ
クロヘキサン環内に二重結合を導入することにより、5
−メトキシ−4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキ
シ−4−ヘキセニル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オ
クタ−5−エン(d12)および5−メトキシ−4−
(1,5−ジメチル−1,2−エポキシ−4−ヘキセニ
ル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタ−6−エン
(d11)の混合物を得ることができる。この混合物は通
常の分離操作、例えばカラムクロマトグラフィーにより
分離することができる。
【0022】工程d4 1−オキサスピロ〔2.5〕オクタ−6−エン誘導体
(d11)をエタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチ
ルなどの不活性溶媒下、パラジウム(例えば、パラジウ
ム/炭素)、白金(例えば、酸化白金)、ロジウム(例
えば、ロジウム/炭素)、ニッケル(例えば、ラネーニ
ッケル)等の遷移金属触媒を用いて常圧又は加圧下、氷
冷ないし加熱還流下に於いて接触水素添加を行うことに
より、5−メトキシ−4−(1,5−ジメチル−1,2
−エポキシヘキシル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オ
クタン(d21)を得ることができる。 工程d5 フマギロールをエタノール、テトラヒドロフラン、酢酸
エチルなどの不活性溶媒に溶解したのち、パラジウム
(例えば、パラジウム/炭素)、白金(例えば、酸化白
金)、ロジウム(例えば、ロジウム/炭素)等の遷移金
属触媒を用いて、常圧又は加圧下、氷冷ないし加熱還流
下にて接触水素添加を行うことにより、側鎖二重結合を
飽和させる。得られた5−メトキシ−4−(1,5−ジ
メチル−1,2−エポキシヘキシル)−6−ヒドロキシ
−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタンを引き続いて工
程d2、d3で説明した手法に付すことにより、5−メ
トキシ−4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキシヘ
キシル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタ−5−エ
ン(d32)および5−メトキシ−4−(1,5−ジメチ
ル−1,2−エポキシヘキシル)−1−オキサスピロ
〔2.5〕オクタ−6−エン(d31)の混合物が得られ
る。この混合物は通常の分離操作、例えばカラムクロマ
トグラフィー等により分離することができる。
【0023】反応終了後、目的化合物を反応混合物中か
ら単離、精製するには、通常当該分野において公知の手
段、例えば溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、再結
晶化等を適宜選択して用いることにより行うことができ
る。また、本発明の一般式(1)で示される化合物に
は、エナンチオマー、ジアステレオマー等の立体異性体
が存在し、かつ幾何異性体としてシス体およびトランス
体も存在し得る。本発明の範囲にはこれら全ての異性体
およびそれらの混合物が包含される。本発明での反応に
おける保護、脱保護が必要な場合には、例えば、文献
(Greene著 Protective Groups in Organic Synthesis,
John Wiley and Sons社 1991年発行)記載の方法など
により行うことができる。
【0024】本発明化合物を有効成分として含有する医
薬製剤は、経口投与あるいは非経口投与などの適当な投
与方法により投与することが可能である。また、経気道
的に投与することも可能である。この医薬製剤の経口投
与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、
散剤、液剤などを挙げることができる。また、非経口投
与形態としては、注射剤、坐剤などを挙げることができ
る。これらの製剤化に際しては、賦形剤、結合剤、崩壊
剤あるいはその他通常医薬に用いられる添加剤を、常法
に従い、適宜選択して使用することができる。経気道的
な投与形態とする場合には、例えば界面活性剤、噴射剤
を適宜選択して使用し、エアロゾルなどの形態で噴射手
段により投与するすることができる。このようにして得
られた一般式(1)で表される化合物またはその塩類を
有効成分とする医薬製剤を患者に投与する場合には、一
般式(1)で表される化合物に換算して、通常、成人1
日あたり1〜100mgの投与量が設定される。しかしな
がら、その投与量は、患者の年令、性別、体重および症
状の程度、さらには投与方法に応じて適宜増減されるも
のであり、これに限定されるものではない。
【0025】
【実施例】以下に実施例、参考例及び試験例によって本
発明を説明するが、本発明はこれらによって限定される
ものではない。 参考例a−1
【化16】 1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカン−8−オン
4.7gをメタノール50mlに溶解した。0℃に冷却した
後、水素化ホウ素ナトリウム1.13gを3分割して順次加
え、0℃で1時間攪拌した。一旦、溶媒留去した後、水
と酢酸エチルを加え分液した。有機層を飽和食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、溶媒留去し、
カラムクロマトグラフィーに処し、3.38gの1,4−ジ
オキサスピロ〔4.5〕デカン−8−オールを得た。 参考例a−2
【化17】 水素化ナトリウム(3.4mmol) のテトラヒドロフラン3ml
懸濁液に1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカン−8
−オール135mgのテトラヒドロフラン3ml溶液を滴下
した。テトラブチルアンモニウムヨーダイド120mgと
4−メトキシベンジルクロリド640μlを加え、室温
で終夜攪拌した。反応混合物を氷水中に注いだ後、酢酸
エチル抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。濾
過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィーに処し
て8−(4−メトキシベンジルオキシ)−1,4−ジオ
キサスピロ〔4.5〕デカン684mgを得た。 融点 38〜39℃ 参考例a−3
【化18】 8−(4−メトキシベンジルオキシ)−1,4−ジオキ
サスピロ〔4.5〕デカン615mgをテトラヒドロフラ
ン4mlに溶解した。5%塩酸水溶液6mlを加え、室温で
2時間攪拌した。反応混合物に水と塩化メチレンを加え
分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過、溶媒除去し、残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーに処したところ470mgの4−(4−
メトキシベンジルオキシ)シクロヘキサノンを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.31(2H,d,J=8.9Hz) 、6.8
9(2H,d,J=8.9Hz)、4.53(2H,s)、3.74-3.88(1H,m) 、3.8
1(3H,s)、2.61(2H,ddd,J=5.9, 10.2, 10.2Hz)、2.21-2.
34(2H,m) 、2.06-2.19(2H,m) 、1.88-2.03(2H,m)
【0026】参考例a−4
【化19】 ジイソプロピルアミン 8.4mlのテトラヒドロフラン15
0ml溶液を−78℃に冷却し、63mmolのn−ブチルリ
チウムヘキサン溶液を滴下した。−78℃のまま、4−
(4−メトキシベンジルオキシ)シクロヘキサノン14.0
gの100mlテトラヒドロフラン溶液を滴下し、2時間
攪拌した。−78℃で1−アセチルイミダゾール 6.9g
の100mlテトラヒドロフラン溶液を滴下し、徐々に昇
温し、終夜攪拌した。反応混合物中に20%塩化アンモ
ニウム水溶液と塩化メチレンを加え抽出した。有機層を
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、溶媒留去し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに処すと
2−アセチル−4−(4−メトキシベンジルオキシ)シ
クロヘキサノン10.3gが得られた。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.27(2H,d,J=8.6Hz) 、6.8
8(2H,d,J=8.6Hz)、4.55(1H,d,J=11.3Hz) 、4.48(1H,d,J
=11.3Hz) 、3.80(3H,s)、3.70-3.83(1H,m) 、2.47-2.66
(2H,m) 、2.37-2.46(2H,m) 、2.10(3H,s)、1.77-1.99(2
H,m)参考例a−5
【化20】 2−アセチル−4−(4−メトキシベンジルオキシ)シ
クロヘキサノン 8.2gの50mlベンゼン溶液にエチルグ
リコール 1.7ml、パラトルエンスルホン酸100mgを加
え、8時間還流した。室温まで冷却後、酢酸エチルと重
曹水を加え分液した。硫酸マグネシウムで乾燥した後、
濾過し、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
に処したところ、6−アセチル−8−(4−メトキシベ
ンジルオキシ)−1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デ
カンで、6位と8位の立体がシスとトランスの2種を得
ることができた。1 H−NMR(CDCl3 , δ); シス体(低極性) 7.26(2H,d,J=8.8Hz) 、6.88(2H,d,J=
8.8Hz)、4.46(1H,d,J=11.6Hz) 、4.39(1H,d,J=11.6Hz)
、3.84-4.02(4H,m) 、3.80(3H,s)、3.73-3.79(1H,m)
、3.26(1H,dd,J=4.3, 11.2Hz) 、2.24(3H,s)、1.79-2.
08(m,4H) 、1.59-1.77(m,2H) トランス体(高極性) 7.24(2H,d,J=8.8Hz) 、6.87(2H,
d,J=8.8Hz)、4.50(1H,d,J=11.5Hz) 、4.45(1H,d,J=11.5
Hz) 、3.83-3.97(4H,m) 、3.80(3H,s)、3.42(1H,dddd,J
=4.2, 4.2, 10.2, 10.2Hz)、2.78(1H,dd,J=4.6, 12.6H
z) 、2.23(3H,s)、1.91-2.14(3H,m) 、1.86(1H,ddd,J=
3.6, 3.6, 13.2Hz) 、1.54-1.74(1H,m) 、1.47(1H,ddd,
J=4.0, 13.2, 13.2Hz)
【0027】参考例a−6
【化21】 4−メチルペンチルトリフェニルフォスフォニウムブロ
ミド5.13gのテトラヒドロフラン40ml懸濁液を−40
℃に冷却し、カリウムビストリメチルシリルアミドのト
ルエン溶液12.0mmolを加え、ゆっくり昇温し、室温で3
0分攪拌した。6−アセチル−8−(4−メトキシベン
ジルオキシ)−1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカ
ン1.29gのテトラヒドロフラン溶液10mlを加え、40
時間加熱還流した。一旦溶媒留去した後、エーテルを注
いで懸濁し、難溶物を濾過して除いた後、濾液を濃縮
し、ヘキサンと水を加えた後、分液した。有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過、濃縮後、カラムクロマト
グラフィーに付した。延伸した側鎖の二重結合の異性体
(シス体とトランス体)および6,8位の立体の異性体
(シス体とトランス体)併せて4種の異性体の混合物と
して630mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.27(d,2H,J=8.9Hz) 、6.8
7(d,2H,J=8.9Hz)、5.18-5.32(m,1H) 、4.36-4.56(m,2H)
、3.68-3.97(m,4H) 、3.80(s,3H)、3.17-3.56(m,1H)
、2.62-2.78(m,1H) 、1.42-2.17(m,12H)、1.10-1.34
(m,2H) 、0.88(d,3H,J=6.6Hz) 、0.87(d, 3H,J=6.6Hz) 実施例a−1
【化22】 参考例a−6で得た化合物660mgを15mlのアセトン
に溶解した。0℃に冷却後、10%塩酸水5mlを加え室
温で5時間攪拌した。酢酸エチルと水を加えて分液し、
有機層を飽和食塩水、重曹水、飽和食塩水の順で洗浄、
硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、濾液を濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに処し、2−(1,5
−ジメチル−1−ヘキセニル)−4−(4−メトキシベ
ンジルオキシ)シクロヘキサノン(4種の異性体の混合
物)を583mg得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.23-7.33(m,2H)、6.82-6.
94(m,2H) 、5.08-5.41(m,1H) 、4.48-4.57(m,2H) 、3.6
8-3.95(m,4.5H(3.81,3.79(s×2)含む))、3.27-3.42(m,
0.5H) 、2.61-2.80(m,0.5H) 、2.12-2.48(m,2.5H) 、1.
45-2.08(m,9H(1.67,1.60,1.56,1.55(s×4)含む))、1.14
-1.28(m,2H) 、0.88(d, 3H,J=6.9Hz) 、0.85(d, 3H,J=
6.9Hz)
【0028】実施例a−2
【化23】 2−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−4−(4
−メトキシベンジルオキシ)シクロヘキサノン350mg
をテトラヒドロフラン 2.5ml、ジメチルスルホキシド
2.5mlの混合溶媒に溶解した。水素化リチウム 2.0mmo
l、ジメチルスルホキシド5ml、トリメチルスルホキソ
ニウムヨーダイド480mgから発生させたトリメチルス
ルホキソニウムイリドに上記のケトン溶液を加え、室温
下、4時間攪拌した。酢酸エチルと水を加え分液し、有
機層を2度水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾
過、濾液を濃縮後、残渣をカラムクロマトグラフィーに
処したところ、4種異性体の4−(1,5−ジメチル−
1−ヘキセニル)−6−(4−メトキシベンジルオキ
シ)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタンが確認で
き、さらに低極性2異体、高極性2異性体の2成分に分
離でき、合わせて260mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 低極性(2種異性体混合物) 7.29(d,2H,J=8.3Hz) 、6.
89(d, 1H,J=8.3Hz) 、6.88(d, 1H,J=8.3Hz) 、5.22(t,
0.5H,J=7.3Hz) 、5.19(t, 0.5H,J=7.3Hz)、4.48(s, 1H)
、4.47(s, 1H) 、3.76-3.94(m,4H (3.81(s,3H)含
む))、3.39(dd,0.5H,J=5.3, 11.2Hz) 、2.78(dd,0.5H,J
=5.0, 11.5Hz) 、2.67(d,0.5H,J=5.3Hz)、2.61(d,0.5H,
J=5.3Hz)、2.45(d,0.5H,J=5.3Hz)、2.44(d,0.5H,J=5.3H
z)、2.36(dt,0.5H,J=4.3, 13.5Hz) 、2.22(dt,0.5H,J=
4.3, 13.2Hz) 、1.68-2.05(m,6H)、1.46-1.62(m,4H) 、
1.05-1.30(m,3H) 、0.87(d,6H,J=6.6Hz) 高極性(2種異性体混合物) 7.30(d, 1H,J=5.3Hz)、7.
28 (d, 1H,J=5.3Hz)、6.88(d, 1H,J=5.3Hz) 、6.87(d,
1H,J=5.3Hz) 、5.12-5.26(m,1H) 、4.46-4.62(m,2H) 、
3.68-3.90(m,4H (3.81(s,3H), 3.80(s,3H)含む))、3.43
-3.58(m,1H) 、2.84(dd,0.5H,J=4.0, 15.9Hz) 、2.65
(d,0.5H,J=5.0Hz)、2.62(d,0.5H,J=5.0Hz)、2.47(d, 1
H,J=5.0Hz) 、2.36(dd,0.5H,J=3.3, 13.2Hz) 、1.43-2.
15(m,10H)(1.73(d,1.5H,J=1.0Hz), 1.62(d,1.5H,J=1.3H
z) 含む) 、1.29-1.38(m,1H) 、1.14-1.26(m,2H) 、0.8
8(d, 3H,J=6.6Hz) 、0.87(d, 3H,J=6.6Hz)
【0029】実施例a−3
【化24】 実施例a−2で得た低極性2種異性体混合物の4−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−6−(4−メ
トキシベンジルオキシ)−1−オキサスピロ〔2.5〕
オクタン95mgを塩化メチレン5mlに溶解し、0℃に冷
却した。メタクロル過安息香酸90mgを加え、0℃で1
時間攪拌した。塩化メチレンを注ぎ、チオ硫酸ナトリウ
ム、重曹、飽和食塩水の順で有機層を洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濾過後、濾液を濃縮し、残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーに付したところ、87mgの
4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキシヘキシル)
−6−(4−メトキシベンジルオキシ)−1−オキサス
ピロ〔2.5〕オクタンの2種異性体混合物が得られ
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.27(d,2H,J=7.6Hz) 、6.8
7(d,2H,J=7.6Hz)、4.52(d,0.5H,J=11.6Hz) 、4.50(d,0.
5H,J=11.6Hz) 、4.40(d, 1H,J=11.6Hz)、3.82-3.94(m,1
H) 、3.80(s,3H)、2.83(d,0.5H,J=4.3Hz)、2.82(d,0.5
H,J=4.3Hz)、2.70(dd,0.5H,J=4.0, 7.6Hz)、2.67(dd,0.
5H,J=6.0, 6.5Hz)、2.60(d,0.5H,J=4.3Hz)、2.55(d,0.5
H,J=4.3Hz)、2.13-2.33(m,2H) 、1.72-1.98(m,4H) 、0.
99-1.69(m,6H) 、1.16(s, 3H×0.5)、1.13(s, 3H×0.
5)、0.91(d, 3H,J=6.6Hz) 、0.90(d, 3H,J=6.6Hz) 実施例a−2の高極性側の2種異性体混合物からも同様
に生成物を得ることができる。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.28(d,1H,J=8.6Hz) 、7.2
7(d, 1H,J=8.1Hz) 、6.88(d, 1H,J=8.1Hz) 、6.87(d, 1
H,J=8.6Hz) 、4.58(d, 0.5H,J=11.5Hz)、4.56(d, 0.5H,
J=11.5Hz)、4.50(d, 1H,J=11.5Hz)、3.81(s,3H)、3.38-
3.56(m,1H) 、2.82(d,1H,J=4.3Hz)、2.67-2.75(m,1H)
、2.64(d, 0.5H,J=4.3Hz) 、2.59(d, 0.5H,J=4.3Hz)
、2.24-2.38(m,1H) 、2.04-2.16(m,1H) 、1.18-1.93
(m,10H)、1.17(s, 1.5H) 、1.14(s, 1.5H) 、0.90(d,6
H,J=6.6Hz) 参考例a−4
【化25】 4種異性体混合物の4−(1,5−ジメチル−1,2−
エポキシヘキシル)−6−(4−メトキシベンジルオキ
シ)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン47mgを塩
化メチレン 3.6ml、水 0.2mlの混合溶媒に溶解し、0℃
に冷却した。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベン
ゾキノン(DDQ)42mgを5回に分けて加え、室温に
戻し1時間攪拌した。塩化メチレンを加え、有機層を重
曹水で2回、食塩水で1回洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに処し18mgを得た。 1H−NM
Rで解析したところ、保護基のp−メトキシベンジル基
の存在を認めなかった。 実施例a−5
【化26】 4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキシヘキシル)
−6−ヒドロキシ−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタ
ン15mgを塩化メチレン5mlに溶解し、クロルアセチル
イソシアネート10μlとジメチルアミノピリジン11
mgを0℃にて加え、1時間同温度で反応させた。塩化メ
チレンと水を注ぎ、分液後、有機層を 0.1規定塩酸水、
飽和食塩水、重曹水、飽和食塩水の順で洗い、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濾過、濾液を濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトに付し、18mgの4種異性体混合
物の4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキシヘキシ
ル)−6−(N−クロロアセチルカルバモイル)オキシ
−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタンを得た。特徴的
1H−NMR(CDCl3 , δ) のシグナルを記す。 8.00(1H) 、4.50、4.49、4.48、2.83-2.91(1H) 、2.59-
2.76(2H) 1,26, 1.18, 1.15, 1.13 (側鎖エポキシのメチル) 0.921, 0.915, 0.910, 0.896 (側鎖末端ジメチル)
【0030】参考例b−1
【化27】 テトラロン8.77gを120mlのアセトニトリルに溶か
し、続けて12.8mlのジメチルスルホキシドを加えた。氷
冷下、トリメチルシリルクロリド22.8mlを滴下し、1時
間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、塩化メチレン抽出
した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過、濾液を
濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトに付し、2.15gの2
−クロル−1−テトラロンを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 8.07-8.11(m,1H)、7.50-7.
56(m,1H) 、7.26-7.39(m,2H) 、4.64(dd,1H,J=4.0, 7.9
Hz)、3.24-3.35(m,1H) 、2.94-3.05(m,1H) 、2.40-2.65
(m,2H) 参考例b−2
【化28】 5−メチル−1−ヘキシン0.46mlを3mlのテトラヒドロ
フランに溶解後、−78℃に冷却した。メチルリチウム
エーテル溶液 3.3mmolを滴下し、同温度で1時間攪拌し
た。−78℃で2mlのテトラヒドロフランに溶かした2
−クロル−1−テトラロン300mgを加え、 2.5時間攪
拌後、1時間かけて0℃に昇温、室温下終夜攪拌した。
反応混合物を水に注ぎ、エーテル抽出した。有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、濾液を濃縮し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付したとこ
ろ、226mgの2−クロロ−1−(5−メチル−1−ヘ
キシニル)−1−テトラロールが得られた。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.80-7.84(m,1H)、7.21-7.
29(m,2H) 、7.07-7.11(m,2H) 、4.53(dd,1H,J=4.3, 8.2
Hz)、2.99-3.10(m,1H) 、2.82-2.94(m,2H) 、2.35-2.44
(m,2H) 、2.24(t,2H,J=7.4Hz)、1.59-1.72(m,1H) 、1.3
7-1.45(m,2H)、0.88(d,6H,J=6.6Hz)
【0031】参考例b−3
【化29】 水素化リチウムアルミニウム247mg、ナトリウムメト
キシド703mgをテトラヒドロフラン18mlに懸濁さ
せ、0℃にてテトラヒドロフラン4mlに溶かした2−ク
ロル−1−(5−メチル−1−ヘキシニル)−1−テト
ラロール600mgを滴下した。10分間0℃で攪拌後、
室温に上げ、さらに2時間攪拌した。氷冷後0.25mlの水
を加え10分間攪拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈
した。白色不溶物を濾過後、有機層を水洗、飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、濾液
を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、2−(5−メチル−1−ヘキセニル)
−1−テトラロールの2種の異性体(1位アルコールと
2位側鎖のシス体とトランス体(シス/トランス=1/
3の比)。オレフィン部はトランス体のみ)を433mg
得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.55-7.58(m,1H)、7.39-7.
42(m,1H) 、7.02-7.24(m,2H) 、5.54-5.72(m,1H) 、5.4
2(ddt,1H,J=1.0, 8.2, 15.5Hz) 、4.65(dd,シス体,J=4.
5, 4.5Hz)および 4.46(dd, トランス体,J=4.0, 8.6Hz)
合わせて1H、2.75-2.94(m,2H) 、2.50-2.56(m,シス体)
および 2.26-2.37(m, トランス体) 合わせて1H、1.90-
2.11(m,4H) 、1.49-1.84(m,2H) 、1.23-1.31(m,2H) 、
0.89(d, トランス体,J=6.6Hz) および 0.86(d,シス体,J
=6.6Hz) 合わせて6H 実施例b−1
【化30】 ピリジン0.25mlを塩化メチレン4mlに溶かし、氷冷下、
酸化クロム(IV)150mgを加え、室温でさらに15分
攪拌した。1mlの塩化メチレンに溶かした2−(5−メ
チル−1−ヘキセニル)−1−テトラロール61mgを0
℃下で加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物の上
清をうつしとり、残った固体をエーテルで洗浄した。有
機層を5%水酸化ナトリウム水溶液、5%塩酸水、飽和
重曹水、飽和食塩水の順で洗い、硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過、濾液を留去後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィーに付したところ、48mgの2−(5−メチル−
1−ヘキセニル)−1−テトラロンが得られた。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 8.04(dd,1H,J=1.6, 7.6Hz)
、7.46(dd,1H,J=1.6, 7.6Hz)、7.22-7.33(m,2H) 、5.7
1(ddt,1H,J=1.0, 6.5, 15.5Hz) 、5.56(ddt,1H,J=1.0,
6.1, 15.5Hz) 、3.20(dddd,1H,J=1.0, 4.6, 6.3, 10.2H
z) 、2.92-3.11(m,2H) 、2.21-2.31(m,1H) 、1.99-2.13
(m,3H) 、1.55(heptet,1H,J=6.6Hz) 、1.22-1.31(m,2H)
、0.87(d,6H,J=6.6Hz)
【0032】実施例b−2
【化31】 亜鉛粉末971mgをテトラヒドロフラン17mlに懸濁
し、室温でジヨードメタン0.67mlを加え、30分間攪拌
した。0℃に冷却し、 1.5mlの塩化メチレンに四塩化チ
タン0.18mlを溶かした溶液を滴下し、室温で30分間攪
拌した。この中に2−(5−メチル−1−ヘキセニル)
−1−テトラロン400mgのテトラヒドロフラン3ml溶
液を室温下滴下し、30分間攪拌した。エーテル希釈
後、有機層を1N−HCl水溶液、飽和食塩水、重曹
水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、濾過、濾液を濃縮、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに処したところ、250mgの2−(5−メ
チル−1−ヘキセニル)テトラリン−1−イリデンを得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.63-7.66(m,1H)、7.07-7.
18(m,3H) 、5.55(brs,1H)、5.40-5.50(m,2H) 、5.50(t,
1H,J=1.3Hz)、3.09-3.12(m,1H) 、2.75-2.95(m,2H) 、
1.91-2.06(m,2H) 、1.71-1.82(m,1H) 、1.48-1.57(m,1
H) 、1.19-1.27(m,2H) 、0.86(dd,6H,J=1.3, 6.6Hz) 実施例b−3
【化32】 2−(5−メチル−1−ヘキセニル)テトラリン−1−
イリデン20mgを塩化メチレン3mlに溶解し、炭酸水素
ナトリウム35mgを0.84mlの水に溶かした水溶液を加
え、0℃に冷却した。メタクロル過安息香酸43mgを加
え、室温で終夜攪拌した。エーテルで希釈後、水洗、1
0%チオ硫酸ナトリウム水溶液、重曹水、飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過、濾液を濃縮
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、 8.0
mgの4種の異性体の混合物として2−(5−メチル−
1,2−エポキシヘキシル)−7,8−ベンゾ−1−オ
キサスピロ〔2.5〕オクタンを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.08-7.27(m,4H)、2.74-3.
20(m,6H) 、2.12-2.24(m,2H) 、1.43-1.58(m,4H) 、1.2
4-1.33(m,2H) 、0.82-0.95(m,6H)
【0033】参考例b−4
【化33】 4−ヒドロキシ−1−テトラロン2.55gをN,N−ジメ
チルホルムアミド75mlに溶解し、イミダゾール10.7g
を加えた後、室温下、t−ブチルジメチルシリルクロリ
ド11.9gを加え、終夜攪拌した。エーテルを加えた後、
有機層を重曹水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウム
で乾燥した。濾過、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、4−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−1−テトラロン 4.1gを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 8.01(dd,1H,J=1.3, 8.9Hz)
、7.50-7.61(m,2H)、7.36-7.42(m,1H) 、4.96(dd,1H,J
=4.0, 8.9Hz)、2.87-2.98(m,1H) 、2.52-2.64(m,1H) 、
2.26-2.34(m,1H) 、2.12-2.22(m,1H) 、0.95(s,9H)、0.
19(s,3H)、0.16(s,3H) 参考例b−5
【化34】 4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−テトラロン
138mgを四塩化炭素2mlに溶かし、−4℃にて 0.5ml
の四塩化炭素に溶かした塩化スルフリル44μlを滴下
し、同温度で1時間、室温下で1日攪拌した。エーテル
希釈後、水、重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。濾過、溶媒留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製したところ、2
種の異性体あわせて109mgの2−クロル−4−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−1−テトラロンを得ること
ができた。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 高極性 8.09(dd,1H,J=1.3, 7.9Hz)、7.61-7.66(m,1H)
、7.41-7.50(m,2H) 、5.18-5.22(m,1H) 、4.89-4.93
(m,1H) 、2.54-2.70(m,2H) 、0.94(s,9H)、0.21(s,3
H)、0.18(s,3H) 低極性 8.09(dd,1H,J=1.3, 8.3Hz)、7.59-7.68(m,2H)
、7.40-7.49(m,1H) 、5.05(dd,1H,J=4.6, 11.2Hz) 、
4.69(dd,1H,J=4.6, 13.9Hz) 、2.84(dt,1H,J=4.6, 12.2
Hz) 、2.48(ddd,1H,J=11.2, 12.2, 13.9Hz) 、1.00(s,9
H)、0.25(d,6H,J=8.6Hz)
【0034】参考例b−6
【化35】 5−メチル−1−ヘキシン 4.9mlを62mlのテトラヒド
ロフランに溶解した。−78℃に冷却後、35.6mmolのメ
チルリチウムエーテル溶液を滴下し、1時間攪拌した。
−78℃にて4−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)
−2−クロル−1−テトラロン 2.2gの8mlテトラヒド
ロフラン溶液を滴下し、同温度で2時間攪拌、その後徐
々に昇温し、室温で終夜攪拌した。エーテル希釈後、反
応混合物を氷水に注ぎ、有機層を分液した。水層に炭酸
カリウムを加えた後、エーテルで3度抽出した。有機層
を合わせて飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過、濾液を溶媒留去し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ−2−クロル−1−(5−メチ
ル−1−ヘキシニル)−1−テトラロール2.02gを得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.82-7.85(m,1H)、7.23-7.
39(m,3H) 、4.95(t,1H,J=4.5Hz)、4.83(dd,1H,J=3.0, 1
0.6Hz) 、2.89(s,1H)、2.60(ddd,1H,J=4.3, 10.6, 13.5
Hz)、2.36(ddd,1H,J=3.0, 4.6, 13.5Hz) 、2.26(t,2H,J
=7.3Hz)、1.69(m,1H)、1.44(q,2H,J=7.3Hz)、0.93(d,6
H,J=6.8Hz)、0.90(s,9H)、0.17(s,3H)、0.14(s,3H) 参考例b−7
【化36】 リチウムアルミニウムヒドリド942mg、ナトリウムメ
トキシド2.68gを65mlのテトラヒドロフランに懸濁
し、0℃に冷却した。テトラヒドロフラン10mlに溶か
した4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−クロル
−1−(5−メチル−1−ヘキシニル)−1−テトラロ
ール2.02gを0℃で滴下し、10分後室温に戻し、4時
間攪拌した。一旦0℃に冷却し、1mlの水をゆっくり添
加、10分間攪拌した。析出した沈澱を濾過、除去し、
濾液に酢酸エチルと水を加えて分液した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し
た。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、4−t−ブチルジメチルシリルオキシ
−2−(5−メチル−1−ヘキセニル)−1−テトラロ
ール1.55gを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.54-7.58(m,1H)、7.41-7.
44(m,1H) 、7.23-7.29(m,2H) 、5.68(dt,1H,J=6.3, 15.
2Hz) 、5.44(dd,1H,J=8.3, 15.2Hz) 、4.92(dd,1H,J=5.
6, 10.2Hz) 、4.51(dd,1H,J=4.0, 9.6Hz)、2.32-2.35
(m,1H) 、2.04-2.15(m,4H) 、1.69-1.82(m,2H) 、1.53-
1.60(m,1H) 、1.26-1.34(m,2H) 、0.96(s,9H)、0.91(d,
6H,J=6.6Hz)、0.19(s,3H)、0.16(s,3H)
【0035】実施例b−4
【化37】 ピリジン150μlを塩化メチレン 2.5mlに溶かし、氷
冷した。クロム酸91mgを加え、室温に戻し、15分間
攪拌後、再度氷冷し、 0.6mlの塩化メチレンに溶かした
4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−(5−メチ
ル−1−ヘキセニル)−1−テトラロール57mgを滴下
し、室温で2時間反応した。反応後、上澄みをデカンテ
ーションし、残った固体をエーテルで洗ったのち、有機
層をあわせて5%水酸化ナトリウム水溶液、食塩水で順
次洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、濾液を濃縮
した。シリカゲルカラムクロマトに付し、36mgの4−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−(5−メチル−
1−ヘキセニル)−1−テトラロンを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 8.01(d,1H,J=7.6Hz) 、7.5
5-7.63(m,2H) 、7.34-7.40(m,1H) 、5.77(dd,1H,J=6.3,
15.5Hz) 、5.59(ddd,1H,J=5.6, 6.3, 15.5Hz) 、5.04
(dt,1H,J=4.6, 10.9Hz) 、3.16-3.21(m,1H) 、2.36(dd
d,1H,J=4.3, 4.6, 12.2Hz) 、2.02-2.15(m,3H) 、1.53-
1.63(m,1H) 、1.23-1.35(m,2H) 、1.00(s,9H)、0.90(d,
6H,J=6.6Hz)、0.24(s,3H)、0.21(s,3H) 実施例b−5
【化38】 亜鉛粉末294mgを5mlのテトラヒドロフランに懸濁さ
せ、ジヨードメタン 0.2mlを室温下滴下し、30分間攪
拌した。氷冷後、四塩化チタンの1モル塩化メチレン溶
液を 0.5ml滴下し、室温に戻した後、さらに30分間攪
拌した。これに1mlのテトラヒドロフランに溶かした4
−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−(5−メチル
−1−ヘキセニル)−1−テトラロン93mgを滴下し、
1時間攪拌した。エーテル希釈後、飽和重曹水、飽和食
塩水の順で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、
濾液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付
し、2種の異性体あわせて4−t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ−2−(5−メチルヘキセニル)テトラリン−
1−イリデン51mgを得た。1H−NMR(CDCl3 ,
δ); 高極性 7.60(dd,1H,J=1.3, 7.6Hz)、7.50(d,1H,J=7.3H
z)、7.19-7.33(m,2H) 、5.57(d,1H,J=2.0Hz)、5.42-5.6
0(m,2H) 、5.02(d,1H,J=2.0Hz)、4.86(dd,1H,J=5.0, 1
0.9Hz) 、3.03-3.15(m,1H) 、1.94-2.17(m,2H) 、1.52-
1.77(m,3H)、1.20-1.34(m,2H) 、0.97(s,9H)、0.90(d,6
H,J=6.6Hz)、0.19(s,3H)、0.16(s,3H) 低極性 7.60(dd,1H,J=1.3, 7.6Hz)、7.50(d,1H,J=7.3H
z)、7.19-7.33(m,2H) 、5.57(d,1H,J=2.0Hz)、5.42-5.6
0(m,2H) 、5.02(d,1H,J=2.0Hz)、4.86(dd,1H,J=5.0, 1
0.9Hz) 、3.45(brs,1H)、1.94-2.17(m,2H) 、1.52-1.77
(m,3H) 、1.20-1.34(m,2H) 、0.97(s,9H)、0.88(d,6H,J
=6.6Hz)、0.15(s,3H)、0.12(s,3H)
【0036】実施例b−6
【化39】 4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−(5−メチ
ルヘキセニル)テトラリン−1−イリデン74mgを4ml
の塩化メチレンに溶かし、氷冷した。 0.5M重曹水溶液
2ml(重曹84mg/水2ml)を加え、続いてメタクロロ
過安息香酸129mgを加え、室温に戻して終夜攪拌を行
った。エーテルを加え、水、10%チオ硫酸ナトリウム
水溶液、重曹水、食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィーに付し、2−(5−メチル−1,2
−エポキシヘキシル)−4−t−ブチルジメチルシリル
オキシ−7,8−ベンゾ−1−オキサスピロ〔2.5〕
オクタンの3種の異性体をそれぞれ7mg、3mg、3mg得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); r−1,c−2,c−4体 7.47(d,1H,J=7.9Hz)、7.23
-7.35(m,2H) 、7.08(dd,1H,J=1.7, 7.6Hz)、4.83(dd,1
H,J=4.6, 7.9Hz)、3.03(d,1H,J=5.3Hz)、2.98(d,1H,J=
5.3Hz)、2.91(dd,1H,J=2.3, 8.6Hz)、2.75(ddd,1H,J=2.
3, 5.6, 5.6Hz)、2.36(ddd,1H,J=4.6, 4.6, 13.2Hz) 、
2.07(ddd,1H,J=7.9, 8.9, 13.2Hz) 、1.70(ddd,1H,J=4.
6, 8.6, 8.9Hz)、1.47-1.59(m,3H) 、1.25-1.34(m,2H)
、0.95(s,9H)、0.87(dd,6H,J=3.3, 6.6Hz)、0.21(d,6
H,J=2.3Hz) r−1,t−2,c−4体 7.50(dd,1H,J=1.0, 7.6H
z)、7.24-7.36(m,2H) 、7.11(dd,1H,J=1.3, 7.6Hz)、4.
81(dd,1H,J=4.9, 9.3Hz)、3.33(d,1H,J=5.0Hz)、3.15
(d,1H,J=5.3Hz)、2.85(dd,1H,J=2.3, 7.6Hz)、2.64(dd
d,1H,J=2.3, 5.6, 5.9Hz)、2.05-2.14(m,1H) 、1.79-1.
97(m,1H) 、1.48-1.63(m,3H) 、1.25-1.34(m,2H) 、0.9
8(s,9H)、0.88(dd,6H,J=1.3, 6.6Hz)、0.19(d,6H,J=10.
6Hz) r−1,c−2,t−4体 7.40-7.43(m,1H) 、7.23-
7.34(m,2H) 、7.08(dd,1H,J=1.7, 7.6Hz)、5.12(dd,1H,
J=4.9, 8.6Hz)、3.03(d,1H,J=5.3Hz)、2.89(d,1H,J=5.3
Hz)、2.70-2.80(m,2H) 、2.37(ddd,1H,J=4.9, 5.9, 13.
2Hz) 、2.18(ddd,1H,J=4.0, 8.9, 13.2Hz) 、1.77(ddd,
1H,J=4.0, 5.9, 8.3Hz)、1.26-1.60(m,5H) 、0.94(s,9
H)、0.84-0.87(m,6H) 、0.19(d,6H,J=3.0Hz)
【0037】実施例b−7
【化40】 シス−2−(5−メチル−1,2−エポキシヘキシル)
−トランス−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
7,8−ベンゾ−r−1−オキサスピロ〔2.5〕オク
タン15mlを2mlのテトラヒドロフランに溶解し、 1.0
M−テトラブチルアンモニウムフルオリドのテトラヒド
ロフラン溶液56μlを加え、8時間攪拌した。酢酸エ
チルで希釈後、水で有機層を洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過、濾液を濃縮した。残渣を単離精製せ
ず、塩化メチレン2mlに溶解し、0℃に冷却した。クロ
ロアセチルイソシアナート15μlとジメチルアミノピ
リジン20mgを加え3時間0℃で攪拌後、酢酸エチルで
希釈し、冷塩化アンモニウム水溶液、冷重曹水、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、濾
液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーに付し
て、シス−2−(5−メチル−1,2−エポキシヘキシ
ル)−トランス−4−(N−クロロアセチルカルバモイ
ル)オキシ−7,8−ベンゾ−r−1−オキサスピロ
〔2.5〕オクタン2mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 7.29-7.39(m,3H)、7.13-7.
17(m,1H) 、6.32(dd,1H,J=5.0, 6.6Hz)、4.07(s,2H)、
3.14(d,1H,J=5.0Hz)、3.07(d,1H,J=5.3Hz)、2.81(ddd,1
H,J=2.3, 5.6, 5.9Hz)、2.75(dd,1H,J=2.0, 7.6Hz)、2.
28-2.46(m,2H)、1.98-2.06(m,1H) 、1.21-1.65(m,6H)
、0.87(dd,6H,J=2.6, 6.6Hz) 実施例b−6で得られたr−1,c−2,c−4体、r
−1,t−2,c−4体も同様に行うことができた。
【0038】参考例c−1 2−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−2−シク
ロヘキセン−1−オン
【化41】 ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)ジクロリド1
40mgをN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)20
mlに溶解し、室温下、2−ヨード−2−シクロヘキセン
−1−オン2.22g、6−メチル−2−トリブチルスタニ
ル−2−ヘプテン8.02mgを順に加え、同温度で40時間
攪拌した。飽和重曹水を加えた後、エーテル抽出し、有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、濾液を濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに処し、2−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−2−シクロヘ
キセン−1−オン720mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 6.74(1H,t,J=4Hz) 、5.36
(1H,dd,J=5, 1Hz)、2.34-2.47(4H,m) 、1.93-2.14(4H,
m) 、1.76(3H,s)、1.51-1.65(1H,m) 、1.21-1.30(2H,m)
、0.89(6H,d,J=5Hz) 参考例c−2
【化42】 参考例c−1と同様の手順で行い、ビス(アセトニトリ
ル)パラジウム(II)ジクロリド140mg、ジメチルホ
ルムアミド20ml、2−ヨード−2−シクロヘキセン−
1−オン2.22gおよび6−メチル−2−トリブチルスタ
ニル−2,5−ヘプタジエン7.98gより2−(1,5−
ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)−2−シクロヘキ
セン−1−オン1.36gを得た。1H−NMR(CDCl3 ,
δ); 6.78(1H,t,J=5Hz) 、5.35(1H,dt,J=1, 7Hz)、5.13
(1H,dt,J=1, 7Hz)、2.77(t,3H,J=7Hz)、2.34-2.53(m,4
H) 、1.90(m,2H)、1.79(3H,s)、1.69(3H,s)、1.63(3H,
s)
【0039】参考例c−3
【化43】 アセトン2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホ
ニルヒドラゾン1014mg(3.0mmol) をジメトキシエタ
ン30mlに溶かし−78℃に冷却した。n−ブチルリチ
ウムヘキサン溶液 (6.45mmol) を滴下し、滴下後−65
℃に昇温、20分間攪拌した。−78℃に冷却し、1−
ブロモ−3−メチル−2−ブテン537mgを加え、−6
5℃に昇温、同温度で1時間攪拌した。−78℃に再冷
却し、テトラメチルエチレンジアミン1150mg、n−
ブチルリチウムヘキサン溶液(3.3mmol) を加え、2時間
かけて0℃まで昇温した。反応混合物を−78℃に冷却
し、塩化トリブチルスズ1220mgを加え、−78℃3
0分、−30℃1時間、室温1時間攪拌した。反応混合
物中に水を加え、ヘキサン抽出し、得られた有機層を硫
酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を濃縮した。濃
縮残渣をトリエチルアミンで活性を落としたシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに処し、6−メチル−2−ト
リブチルチン−ヘプタ−2,5−ジエン886mgを得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.43-5.51(m,1H)、5.06-5.
17(m,1H) 、2.81(t,2H)、1.85(s,3H)、1.70(s,3H)、1.6
3(s,3H)、1.40-1.57(m,6H) 、1.12-1.37(m,6H) 、0.72-
1.02(m,15H(0.89,t,9H,J=7.3Hz を含む)) 実施例c−1
【化44】 ヨウ化第1銅325mgを10mlのエーテルに懸濁した。
−40℃に冷却後、メチルリチウムエーテル溶液(3.4mm
ol) を滴下し、10分間攪拌した。この溶液中に2−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−2−シクロヘ
キセン−1−オン176mgの10mlエーテル溶液を−7
8℃にて滴下し、30分間攪拌後、−78℃下メタノー
ル30mlで反応を停止させた。室温に戻した後、飽和塩
化アンモニウム水溶液、エーテルで分液し、有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥後、濾過、溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに処し、3−メチ
ル−2−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)シクロ
ヘキサノン137mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.10(1H,dt,J=1.0, 6.8Hz)
、2.51(1H,d,J=11.3Hz) 、2.19-2.42(2H,m) 、1.90-2.
12(5H,m) 、1.56(3H,s)、1.39-1.71(3H,m) 、1.18-1.27
(2H,m) 、0.93(3H,d,J=6.8Hz)、0.89(3H,d,J=6.8Hz)、
0.87(3H,d,J=6.8Hz)
【0040】実施例c−2
【化45】 ヨウ化第1銅277mgをエーテル15mlに懸濁し、−5
0℃に冷却した。エチルマグネシウムブロミドテトラヒ
ドロフラン溶液 (1.45mmol) を加え、10分間攪拌後、
−78℃に冷却し、2−(1,5−ジメチル−1−ヘキ
セニル)−2−シクロヘキセン−1−オン150mgの1
5mlエーテル溶液を加えた。−78℃で30分反応させ
た後、メタノール20mlを加え室温まで昇温させた。溶
媒を一旦留去し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、
エーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィーに付し、3−エチル−2−(1,5−ジメチル
−1−ヘキセニル)シクロヘキサノン116mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.07(1H,t,J=7.0Hz) 、2.6
4(1H,d,J=11.6Hz) 、2.23-2.45(2H,m) 、2.09-2.12(5H,
m) 、1.07-1.89(7H,m) 、1.56(3H,s)、0.86-0.91(9H,m) 実施例c−3
【化46】 実施例c−1の手法と同様にし、ヨウ化第1銅185m
g、n−ブチルリチウム1.94mmolおよび2−(1,5−
ジメチル−1−ヘキセニル)−2−シクロヘキセン−1
−オン100mgを用い、3−ブチル−2−(1,5−ジ
メチル−1−ヘキセニル)シクロヘキサノン63mgを得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.09(1H,t,J=6.5Hz) 、2.6
2(1H,d,J=11.3Hz) 、2.19-2.42(2H,m) 、1.55(3H,s)、
1.05-2.12(16H,m)、0.86-0.91(9H,m) 実施例c−4
【化47】 実施例c−2と同様の手法に従い、ヨウ化第1銅351
mg、ビニルマグネシウムブロミド1.84mmolおよび2−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−2−シクロヘ
キセン−1−オン190mgを用い、3−ビニル−2−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)シクロヘキサノ
ン138mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.56-5.69(1H,m)、5.08(1
H,t,J=7.0Hz)、4.90-5.03(2H,m) 、2.73(1H,d,J=12.2H
z) 、1.86-2.59(7H,m) 、1.51-1.74(3H,m) 、1.16-1.25
(2H,m) 、1.55(3H,s)、0.84-0.90(6H,m)
【0041】実施例c−5
【化48】 トリメチルシリルシアニド0.22gをトルエン5mlに溶解
し、その中にトリエチルアルミニウムのトルエン溶液
2.0mmolを加え、室温で1時間攪拌した。2−(1,5
−ジメチル−1−ヘキセニル)−2−シクロヘキセン−
1−オン206mgの2mlトルエン溶液を加え、 0.5時間
攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を
加えた後、エーテル抽出し、有機層を硫酸マグネシウム
で乾燥した。濾過、減圧留去を行い、シリルエノールエ
ーテル中間体を得た。このシリルエノールエーテルをメ
タノール20mlに溶解し、室温でフッ化カリウム70mg
を加え、10分間攪拌した。メタノール留去後、残渣に
水を加え、エーテル抽出した。有機層を硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濾過、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーに処したところ、3−シアノ−2−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)シクロヘキサノ
ン158mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.33(1H,t,J=5.9Hz) 、3.0
7(1H,d,J=11.9Hz) 、2.97(1H,ddd,J=11.9, 11.9, 3.5H
z)、2.28-2.53(3H,m) 、2.04-2.17(4H,m) 、1.64(3H,
s)、1.53-1.78(2H,m) 、1.23-1.32(2H,m) 、0.89(3H,d,
J=6.8Hz)、0.88(3H,d,J=6.8Hz) 実施例c−6
【化49】 実施例c−1に準じ、2−(1,5−ジメチル−1,4
−ヘキサジエニル)−2−シクロヘキセン−1−オン1
50mg、ヨウ化第1銅280mgおよびメチルリチウム2.
94mmolを用いて、3−メチル−2−(1,5−ジメチル
−1,4−ヘキサジエニル)シクロヘキサノン123mg
を得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.05-5.13(2H,m)、2.75(2
H,dd,J=7.3, 7.3Hz)、2.52(1H,d,J=11.3Hz) 、2.19-2.4
2(2H,m) 、1.68(3H,s)、1.62(3H,s)、1.59(3H,s)、1.39
-2.05(5H,m) 、0.92(3H,d,J=6.5Hz) 実施例c−7
【化50】 実施例c−2の手順に従い、ヨウ化第1銅280mg、エ
チルマグネシウムブロミド1.47mmolおよび2−(1,5
−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)−2−シクロヘ
キセン−1−オン150mgを用い、3−エチル−2−
(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)シクロ
ヘキサノン87mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.05-5.10(2H,m)、2.75(2
H,dd,J=7.0, 7.0Hz)、2.64(1H,d,J=11.6Hz) 、2.19-2.4
3(2H,m) 、1.69(3H,s)、1.62(3H,s)、1.58(3H,s)、1.04
-2.10(7H,m) 、0.89(3H,t,J=7.3Hz)
【0042】実施例c−8
【化51】 実施例c−1の手順に従い、ヨウ化第1銅280mg、n
−ブチルリチウム2.94mmolおよび2−(1,5−ジメチ
ル−1,4−ヘキサジエニル)−2−シクロヘキセン−
1−オン150mgを用いて、3−ブチル−2−(1,5
−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)シクロヘキサノ
ン137mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.05-5.10(2H,m)、2.75(2
H,dd,J=7.0, 7.0Hz)、2.63(1H,d,J=11.6Hz) 、2.18-2.4
2(2H,m) 、1.68(3H,s)、1.62(3H,s)、1.58(3H,s)、1.05
-2.06(11H,m)、0.88(3H,t,J=6.5Hz) 実施例c−9
【化52】 実施例c−2の手順に従い、ヨウ化第1銅381mg、ビ
ニルマグネシウムブロミド 2.0mmolおよび2−(1,5
−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)−2−シクロヘ
キセン−1−オン204mgを用いて、3−ビニル−2−
(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)シクロ
ヘキサノン144mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.57-5.75(1H,m)、4.91-5.
10(4H,m) 、2.73(1H,d,J=10.6Hz) 、2.71(2H,dd,J=7.0,
7.0Hz)、2.22-2.53(3H,m) 、1.68(3H,s)、1.59(3H,
s)、1.57-2.14(4H,m) 、1.57(3H,s) 実施例c−10
【化53】 実施例c−5の手法に準じ、トリメチルシリルシアニド
0.22g、トリエチルアルミニウムトルエン溶液 2.0mmol
および2−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニ
ル)−2−シクロヘキセン−1−オン204mgを用い、
まずシリルエノールエーテルとした後、フッ化カリウム
70mgを用いて脱シリル化し、3−シアノ−2−(1,
5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)シクロヘキサ
ノン120mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.30(1H,dd,J=6.8, 6.8Hz)
、5.12(1H,dd,J=6.8, 6.8Hz)、3.08(1H,d,J=12.2Hz)
、2.97(1H,ddd,J=11.9, 11.9, 3.2Hz)、2.79(2H,dd,J=
6.5, 6.5Hz)、2.33-2.52(3H,m) 、1.80-2.21(3H,m) 、
1.69(3H,s)、1.66(3H,s)、1.64(3H,s)
【0043】実施例c−11
【化54】 ヨウ化トリメチルスルホキソニウム119mgの 1.5mlジ
メチルスルホキシド懸濁液に水素化ナトリウム(0.54mm
ol) を加え、室温にて1時間攪拌した。3−メチル−2
−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)シクロヘキサ
ノン100mgの1.5mlジメチルスルホキシド溶液を加
え、さらに5時間攪拌した。水、酢酸エチルを加え、分
液し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、溶媒
留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに処し、
76mgの5−メチル−4−(1,5−ジメチル−1−ヘ
キセニル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタンを得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.13(1H,dt,J=7.0, 1.0Hz)
、2.59(1H,d,J=5.1Hz)、2.38(1H,d,J=5.1Hz)、1.94-2.
02(3H,m) 、1.77-1.86(3H,m) 、1.51(3H,s)、1.48-1.70
(3H,m) 、1.06-1.27(4H,m) 、0.87(6H,d,J=6.8Hz)、0.7
9(3H,d,J=5.9Hz) 実施例c−12
【化55】 実施例c−11の手順に従い、水素化ナトリウム0.51mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホオキソニウム112mgおよ
び3−エチル−2−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニ
ル)シクロヘキサノン100mgを用いて、5−エチル−
4−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−1−オキ
サスピロ〔2.5〕オクタン73mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.13(1H,t,J=7.0Hz) 、2.5
9(1H,d,J=5.6Hz)、2.37(1H,d,J=5.6Hz)、2.08(1H,d,J=1
1.1Hz) 、1.93-2.02(2H,m) 、1.50(3H,s)、0.87(6H,d,J
=6.8Hz)、0.84(3H,t,J=6.8Hz)、0.83-1.88(12H,m) 実施例c−13
【化56】 実施例c−11の手順に従い、水素化ナトリウム0.23mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホキソニウム50mgおよび3
−ブチル−2−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)
シクロヘキサノン50mgを用いて、5−ブチル−4−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−1−オキサス
ピロ〔2.5〕オクタン27mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.13(1H,t,J=6.0Hz) 、2.5
9(1H,d,J=5.4Hz)、2.37(1H,d,J=5.4Hz)、2.07(1H,d,J=1
1.6Hz) 、1.94-2.03(2H,m) 、1.50(3H,s)、0.87(6H,d,J
=6.2Hz)、0.86(3H,t,J=5.4Hz)、0.85-1.86(16H,m)
【0044】実施例c−14
【化57】 実施例c−11の手順に従い、水素化ナトリウム0.52mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホキソニウム113mgおよび
3−ビニル−2−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニ
ル)シクロヘキサノン100mgを用いて、5−ビニル−
4−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−1−オキ
サスピロ〔2.5〕オクタン60mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.53-5.67(1H,m)、5.13(1
H,t,J=7.0Hz)、4.85-5.00(2H,m) 、2.63(1H,d,J=4.9H
z)、2.40(1H,d,J=4.9Hz)、2.18-2.39(m,1H) 、2.19(1H,
d,J=11.6Hz) 、1.50(3H,s)、1.48-2.00(7H,m) 、1.13-
1.37(4H,m) 、0.86(6H,d,J=6.8Hz) 実施例c−15
【化58】 実施例c−11の手順に従い、水素化ナトリウム0.67mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホニウム147mgおよび3−
シアノ−2−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)シ
クロヘキサノン130mgを用いて、5−シアノ−4−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−1−オキサス
ピロ〔2.5〕オクタン60mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.33(1H,t,J=6.8Hz) 、2.9
3(1H,ddd,J=11.9, 11.9, 3.5Hz)、2.65(1H,d,J=4.9H
z)、2.55(1H,d,J=11.6Hz) 、2.50(1H,d,J=4.9Hz)、2.24
-2.27(1H,m) 、1.99-2.08(2H,m) 、1.63(3H,s)、1.50-
1.90(5H,m) 、1.19-1.35(3H,m) 、0.88(6H,d,J=6.8Hz) 実施例c−16
【化59】 実施例c−11の手順に従い、水素化ナトリウム0.33mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホキソニウム72mgおよび3
−メチル−2−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジ
エニル)シクロヘキサノン60mgを用いて、5−メチル
−4−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)
−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン48mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.10(2H,m) 、2.67(2H,dd,
J=7.3, 7.3Hz)、2.60(1H,d,J=5.4Hz)、2.38(1H,d,J=5.4
Hz)、1.97(1H,d,J=11.3Hz) 、1.69(3H,s)、1.62-1.89(5
H,m) 、1.62(3H,s)、1.53(3H,s)、1.01-1.26(2H,m) 、
0.80(3H,d,J=6.2Hz)
【0045】実施例c−17
【化60】 実施例c−11の手順に従い、水素化ナトリウム0.41mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホキソニウム90mgおよび3
−エチル−2−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジ
エニル)シクロヘキサノン80mgを用い、5−エチル−
4−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)−
1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン53mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.07-5.14(2H,m)、2.67(2
H,dd,J=7.3, 7.3Hz)、2.60(1H,d,J=5.1Hz)、2.37(1H,d,
J=5.1Hz)、2.09(1H,d,J=11.6Hz) 、1.69(3H,s)、1.62(3
H,s)、1.52(3H,s)、1.21-1.99(7H,m) 、0.87-1.09(2H,
m) 、0.85(3H,t,J=6.8Hz) 実施例c−18
【化61】 実施例c−11の手順に従い、水素化ナトリウム0.46mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホキソニウム101mgおよび
3−ブチル−2−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサ
ジエニル)シクロヘキサノン100mgを用いて、5−ブ
チル−4−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニ
ル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン72mgを得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.04-5.14(2H,m)、2.67(1
H,dd,J=7.3, 7.3Hz)、2.60(1H,d,J=5.4Hz)、2.37(1H,d,
J=5.4Hz)、2.07(1H,d,J=11.3Hz) 、1.69(3H,s)、1.62(3
H,s)、1.52(3H,s)、0.87(3H,t,J=6.5Hz)、0.84-2.00(13
H,m) 実施例c−19
【化62】 実施例c−11の手法に準じ、水素化ナトリウム0.51mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホキソニウム114mgおよび
3−ビニル−2−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサ
ジエニル)シクロヘキサノン100mgを用いて、5−ビ
ニル−4−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニ
ル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン84mgを得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.53-5.67(1H,m)、4.85-5.
14(4H,m) 、2.65(2H,dd,J=7.1, 7.1Hz)、2.64(1H,d,J=
5.1Hz)、2.41-2.49(1H,m) 、2.40(1H,d,J=5.1Hz)、2.20
(1H,d,J=11.6Hz) 、1.68(3H,s)、1.60(3H,s)、1.52(3H,
s)、1.23-1.86(6H,m)
【0046】実施例c−20
【化63】 実施例c−11の手法に従い、水素化ナトリウム0.52mm
ol、ヨウ化トリメチルスルホキソニウム114mgおよび
3−シアノ−2−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサ
ジエニル)シクロヘキサノン100mgを用いて、5−シ
アノ−4−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニ
ル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン86mgを得
た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.31(1H,dd,J=7.3, 7.3Hz)
、5.08(1H,dd,J=7.2, 7.2Hz)、2.94(1H,ddd,J=11.6, 1
1.6, 3.5Hz)、2.73(2H,dd,J=7.0, 7.0Hz)、2.67(1H,d,J
=4.9Hz)、2.56(1H,d,J=13.5Hz) 、2.50(1H,d,J=4.9H
z)、2.24-2.29(1H,m) 、1.70-1.89(4H,m) 、1.69(3H,
s)、1.64(3H,s)、1.62(3H,s)、1.29-1.35(1H,m) 実施例c−21
【化64】 5−メチル−4−(1,5−ジメチル−1−ヘキセニ
ル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン50mgを塩
化メチレン15mlに溶解した。室温にてメタクロル過安
息香酸44mgを加え、室温にて3時間攪拌した。飽和重
曹水を加え、塩化メチレン抽出し、有機層を芒硝乾燥
後、濾過、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに処した。4位側鎖エポキシに関する2種の異
性体25mg(低極性)、23mg(高極性)がそれぞれ得
られた。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 低極性側 1.04-2.03(12H,m)、1.06(1H,d,J=11.3Hz) 、
2.50(1H,dd,J=4.3, 4.7Hz)、2.83(1H,d,J=4.3Hz)、2.52
(1H,d,J=4.3Hz)、1.16(3H,s)、1.08(3H,d,J=6.8Hz)、0.
91(6H,d,J=6.2Hz) 高極性側 1.03-1.89(12H,m)、1.06(1H,d,J=11.1Hz) 、
2.54(1H,dd,J=4.5, 4.8Hz)、3.29(1H,d,J=4.3Hz)、2.58
(1H,d,J=4.3Hz)、1.19(3H,s)、0.94(3H,d,J=6.2Hz)、0.
90(6H,d,J=6.2Hz)
【0047】実施例c−22
【化65】 実施例c−21の手順と同様に、5−エチル−4−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−1−オキサス
ピロ〔2.5〕オクタン50mgおよびm−クロル過安息
香酸41mgを用い、5−エチル−4−(1,5−ジメチ
ル−1,2−エポキシヘキシル)−1−オキサスピロ
〔2.5〕オクタンの4位側鎖エポキシに関する2種の
異性体をそれぞれ29mg、20mg得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 低極性 2.83(1H,d,J=4.3Hz)、2.52(1H,d,J=4.3Hz)、2.
51(1H,dd,J=4.3,4.5Hz)、1.98-2.07(1H,m) 、1.15(3H,
s)、0.93(3H,t,J=6.8Hz)、0.91(6H,d,J=6.8Hz)、0.88-
1.87(14H,m) 高極性 3,28(1H,d,J=4.6Hz)、2.58(1H,d,J=4.6Hz)、2.
55(1H,dd,J=4.6,4.9Hz)、1.98-2.06(1H,m) 、1.19(3H,
s)、0.92(3H,t,J=6.8Hz)、0.90(6H,d,J=6.8Hz)、0.89-
1.80(14H,m) 実施例c−23
【化66】 実施例c−21の手順と同様に、5−ブチル−4−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−1−オキサス
ピロ〔2.5〕オクタン25mgおよびメタクロル過安息
香酸19mgを用いて、5−ブチル−4−(1,5−ジメ
チル−1,2−エポキシヘキシル)−1−オキサスピロ
〔2.5〕オクタンの4位側鎖エポキシに関する2種の
異性体をそれぞれ12mg、9mg得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 低極性 2.83(1H,d,J=4.6Hz)、2.52(1H,d,J=4.6Hz)、2.
50(1H,dd,J=4.7,5.1Hz)、1.98-2.10(1H,m) 、1.15(3H,
s)、0.90-1.89(18H,m)、0.91(6H,d,J=6.8Hz)、0.90(3H,
t,J=7.0Hz) 高極性 2.58(1H,d,J=4.3Hz)、2.57(1H,d,J=4.3Hz)、2.
54(1H,dd,J=5.1,5.3Hz)、1.98-2.06(1H,m) 、1.19(3H,
s)、0.91-1.80(18H,m)、0.91(3H,t,J=5.9Hz)、0.90(6H,
d,J=6.5Hz)
【0048】実施例c−24
【化67】 実施例c−21の手順と同様に、5−ビニル−4−
(1,5−ジメチル−1−ヘキセニル)−1−オキサス
ピロ〔2.5〕オクタン50mgおよびm−クロル過安息
香酸42mgを用いて、5−ビニル−4−(1,5−ジメ
チル−1,2−エポキシヘキシル)−1−オキサスピロ
〔2.5〕オクタンの4位側鎖エポキシに関する2種の
異性体をそれぞれ13mg、19mg得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 低極性 5.82-5.96(1H,m) 、5.02-5.13(2H,m) 、2.84(1
H,d,J=4.3Hz)、2.55(1H,d,J=4.3Hz)、2.48-2.62(2H,m)
、1.17(3H,s)、1.15-1.84(12H,m)、0.89(6H,d,J=6.8H
z) 高極性 5.54-5.68(1H,m) 、4.95-5.11(2H,m) 、3.29(1
H,d,J=4.6Hz)、2.60(1H,d,J=4.6Hz)、2.39-2.48(2H,m)
、1.19(3H,s)、1.18-1.86(12H,m)、0.88(6H,d,J=6.5H
z) 実施例c−25
【化68】 実施例c−21の手順に準じ、5−シアノ−4−(1,
5−ジメチル−1−ヘキセニル)−1−オキサスピロ
〔2.5〕オクタン50mgおよびm−クロロ過安息香酸
42mgを用い、5−シアノ−4−(1,5−ジメチル−
1,2−エポキシヘキシル)−1−オキサスピロ〔2.
5〕オクタンの4位側鎖に関する2種の異性体をそれぞ
れ23mg、22mg得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 低極性 3.30(1H,d,J=4.3Hz)、2.76-2.87(2H,m) 、2.66
(1H,d,J=4.3Hz)、2.27(1H,m)、1.60-1.79(7H,m) 、1.38
-1.45(4H,m) 、1.27(3H,s)、0.87(6H,d,J=6.8Hz) 高極性 2.97(1H,ddd,J=11.9, 11.9, 3.4Hz)、2.89(1H,
d,J=4.3Hz)、2.65(1H,dd,J=7.0, 3.4Hz)、2.63(1H,d,J=
4.3Hz)、2.27(1H,m)、1.29-1.80(11H,m)、1.25(3H,s)、
0.91(6H,d,J=6.8Hz)
【0049】実施例c−26
【化69】 5−シアノ−4−(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサ
ジエニル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン80
mgを塩化メチレン10mlに溶解し、室温中、m−クロル
過安息香酸141mgを加え、18時間攪拌した。飽和重
曹水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィーに付し、低極性分画(2種異性体
混合物)39mgと高極性分画(2種異性体混合物)43
mg、計82mgの5−シアノ−4−(1,5−ジメチル−
1,2−4,5−ジエポキシヘキシル)−1−オキサス
ピロ〔2.5〕オクタンを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 高極性(2種異性体混合物) 2.82-3.07(m,4H) 、2.61
-2.69(m,1H) 、2.25-2.36(m,1H) 、1.62-1.97(m,6H) 、
1.30-1.39(m,2H) 、1.37(s, 3H×0.5)、1.36(s, 3H×0.
5)、1.34(s, 3H×0.5)、1.32(s, 3H×0.5)、1.31(s, 3H
×0.5)、1.26(s, 3H×0.5) 低極性(2種異性体混合物) 3.31(d,0.5H,J=4.3Hz)、
3.29(d,0.5H,J=4.3Hz)、2.93-3.06(m,2H) 、2.79-2.91
(m,1H) 、2.68(d,1H,J=4.3Hz)、2.24-2.33(m,1H) 、1.9
0-2.02(m,1H) 、1.62-1.85(m,5H) 、1.26-1.36(m,2H)
、1.342(s,3H×0.5)、1.317(s,3H) 、1.314(s,3H×0.
5)、1.305(s,3H×0.5)、1.300(s,3H×0.5) 実施例c−27
【化70】 実施例c−26の手法に従い、5−メチル−4−(1,
5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)−1−オキサ
スピロ〔2.5〕オクタン20mgとm−クロル過安息香
酸37mgを反応させ、5−メチル−4−(1,5−ジメ
チル−1,2−4,5−ジエポキシヘキシル)−1−オ
キサスピロ〔2.5〕オクタンの4種異性体混合物21
mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 3.23-3.29(m,0.5H) 、2.8
1-2.98(m,1.5H) 、2.62-2.78(m,1H) 、2.50-2.61(m,1H)
、1.68-2.07(m,7H) 、0.92-1.38(m,15H)
【0050】実施例c−28
【化71】 実施例c−26の手法に従い、5−エチル−4−(1,
5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)−1−オキサ
スピロ〔2.5〕オクタン30mgとm−クロル過安息香
酸52mgを反応させ、5−エチル−4−(1,5−ジメ
チル−1,2−4,5−ジエポキシヘキシル)−1−オ
キサスピロ〔2.5〕オクタンの4種異性体混合物34
mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 3.24-3.30(m,0.5H) 、2.8
2-2.98(m,1.5H) 、2.64-2.79(m,1H) 、2.50-2.62(m,1H)
、1.98-2.11(m,1H) 、1.53-1.91(m,6H) 、1.14-1.37
(m,12H)、0.87-1.12(m,5H) 実施例c−29
【化72】 実施例c−26の手法に従い、5−n−ブチル−4−
(1,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエニル)−1−
オキサスピロ〔2.5〕オクタン50mgとm−クロル過
安息香酸78mgを用い、5−n−ブチル−4−(1,5
−ジメチル−1,2−4,5−ジエポキシヘキシル)−
1−オキサスピロ〔2.5〕オクタンの4種の異性体を
低極性側(2種異性体混合物)24mgと高極性側(2種
異性体混合物)30mgの合計54mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 高極性 2.90-2.98(m,0.5H×2)、2.88(d,0.5H,J=4.0H
z)、2.84(d,0.5H,J=4.3Hz)、2.75(dd,0.5H,J=5.0, 7.3H
z)、2.67(dd,0.5H,J=5.6, 6.6Hz)、2.54(d,0.5H,J=4.3H
z)、2.53(d,0.5H,J=4.0Hz)、2.03-2.09(m,0.5H) 、1.97
-2.03(m,0.5H) 、1.59-1.94(m,6H) 、1.36(s, 3H×0.
5)、1.35(s, 3H×0.5)、1.32(s, 3H×0.5)、1.30(s, 3H
×0.5)、1.14-1.47(m,8H) 、1.20(s, 3H×0.5)、1.16
(s, 3H×0.5)、1.04-1.11(m,0.5H) 、0.96-1.04(m,0.5
H) 、0.93(t,3H,J=6.9Hz) 低極性 3.27(d,0.5H,J=4.6Hz)、3.26(d,0.5H,J=4.6H
z)、2.89(dd,1H,J=5.3, 7.3Hz)、2.76(dd,0.5H,J=5.0,
7.3Hz)、2.74(t,0.5H,J=6.3Hz)、2.59(d,1H,J=4.6Hz)、
2.01-2.09(m,0.5H) 、1.97-2.03(m,0.5H) 、1.64-1.82
(m,6H) 、1.33(s,3H)、1.30(s, 3H×0.5)、1.29(s, 3H
×0.5)、1.23(s, 3H×0.5)、1.21(s, 3H×0.5)、1.16-
1.57(m,8H) 、0.97-1.12(m,1H) 、0.90(t,3H,J=6.8Hz) 実施例c−30
【化73】 実施例c−26と同様、5−ビニル−4−(1,5−ジ
メチル−1,4−ヘキサジエニル)−1−オキサスピロ
〔2.5〕オクタン60mgおよびm−クロル過安息香酸
105mgを用いて反応を行ったところ、側鎖エポキシド
に起因する4種の立体異性体の混合物である、5−ビニ
ル−4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキシ−4,
5−エポキシヘキシル)−1−オキサスピロ〔2.5〕
オクタンを得、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より、低極性の2種異性体20mgと高極性の2種異性体
21mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 低極性側 5.56-5.69(1H,m) 、4.96-5.12(2H,m) 、3.26
-3.29(1H,m) 、2.86-2.90(1H,m) 、2.60-2.70(2H,m) 、
2.40-2.45(1H,m) 、1.52-1.86(m,4H) 、1.336(s,3H×0.
5)、1.326(s,3H×0.5)、1.298(s,3H×0.5)、1.278(s,3H
×0.5)、1.233(s,3H×0.5)、1.224(s,3H×0.5)、1.19-
1.37(m,4H) 高極性側 5.81-5.95(m,1H) 、5.03-5.14(m,2H) 、2.85
-2.95(m,2H) 、2.55-2.78(m,3H) 、1.60-1.93(m,4H) 、
1.17-1.33(m,4H) 、1.35(s, 3H×0.5)、1.34(s, 3H×0.
5)、1.31(s, 3H×0.5)、1.29(s, 3H×0.5)、1.22(s, 3H
×0.5)、1.17(s, 3H×0.5)
【0051】参考例d−1
【化74】 フマギロール140mg (0.49mmol) を塩化メチレン3ml
に溶解した後、ピリジン90μlを加え、0℃に冷却し
た。トリフルオロメタンスルホン酸無水物82μl(0.
49mmol) を加え、0℃で攪拌した。反応混合物に氷水を
加え、塩化メチレンで抽出、有機層を飽和重曹水、塩化
アンモニウム水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過、濾液を濃縮
し、固体として6−トリフルオロメチルスルホニルオキ
シ−5−メトキシ−4−(1,5−ジメチル−1,2−
エポキシ−4−ヘキセニル)−1−オキサスピロ〔2.
5〕オクタン183mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 5.48-5.55(m,1H)、5.12-5.
23(m,1H) 、3.66(dd,1H,d,J=2.3, 10.9Hz) 、3.50(s,3
H)、3.00(d,1H,d,J=4.0Hz)、2.56-2.63(m,2H)、2.37(dd
d,1H,d,J=7.3, 7.3, 14.5Hz) 、1.98-2.27(m,4H) 、1.9
4(d,1H,J=10.9Hz) 、1.74(s,3H)、1.65(s,3H)、1.18-1.
32(m,1H) 、1.21(s,3H) 実施例d−1
【化75】 6−トリフルオロメチルスルホニルオキシ−5−メトキ
シ−4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキシ−4−
ヘキセニル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタン4
0mgをエーテル3mlに溶解し、室温にて終夜攪拌した。
反応混合物をエーテル希釈後、 0.5規定塩酸水溶液、飽
和食塩水、飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥後、濾過、濾液を濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに処し、5−メト
キシ−4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキシ−4
−ヘキセニル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタ−
5−エン(化合物(d12)) 4.8mg、5−メトキシ−
4−(1,5−ジメチル−1,2−エポキシ−4−ヘキ
セニル)−1−オキサスピロ〔2.5〕オクタ−6−エ
ン(化合物(d11)) 6.6mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 化合物(d12) 5.17-5.26(m,1H)、4.86(t,1H,J=4.
0Hz)、3.56(s,3H)、2.69(t,1H,J=6.6Hz)、2.67(dd,1H,J
=1.3, 5.0Hz)、2.54(d,1H,J=5.0Hz)、2.09-2.37(m,4H)
、1.96-2.07(m,1H) 、1.94-1.97(m,1H) 、1.73(d,3H,J
=1.3Hz)、1.64(s,3H)、1.28-1.42(m,1H) 、1.34(s,3H) 化合物(d11) 5.94-6.01(m,1H)、5.80-5.87(m,1
H) 、5.18-5.25(m,1H) 、4.19-4.25(m,1H) 、3.39(s,3
H)、2.84(d,1H,J=4.6Hz)、2.72(t,1H,J=6.3Hz)、2.59
(d,1H,J=4.6Hz)、2.29-2.45(m,2H) 、2.21(ddd,1H,J=7.
3, 7.3, 14.2Hz)、1.99-2.13(m,1H) 、1.74(d,3H,J=1.3
Hz)、1.65(s,3H)、1.59(d,1H,J=6.6Hz)、1.28(s,3H) 実施例d−2
【化76】 5−メトキシ−4−(1,5−ジメチル−1,2−エポ
キシ−4−ヘキセニル)−1−オキサスピロ〔2.5〕
オクタ−6−エン27mgをエタノール3mlに溶解した。
10%パラジウム炭素6mgを加え、水素圧1気圧、室温
で激しく攪拌し、水素添加反応した。反応終了後、触媒
除去、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに処し、5−メトキシ−4−(1,5−ジメチル−
1,2−エポキシヘキシル)−1−オキサスピロ〔2.
5〕オクタン22mgを得た。1 H−NMR(CDCl3 , δ); 3,58(ddd,1H,J=4.0, 10.2,
10.2Hz) 、3.41(s,3H)、2.83(d,1H,J=4.6Hz)、2.54(d,
1H,J=4.6Hz)、2.51(dd,1H,J=4.4, 7.3Hz)、1.20-1.85
(m,11H)、1.20(s,3H)、0.90(d,6H,J=6.6Hz)
【0052】試験例 本発明化合物の血管新生阻害能を示すため、下記の試験
を行った。 血管内皮細胞の細胞増殖抑制効果の検定 この検定には、ヒト臍帯静脈(HUVEC) 由来の血管内皮細
胞を用いて行った。内皮細胞は、内皮細胞増殖培地(EG
M-UV: 三光純薬)にウシ胎児血清を10%添加した培養
液にて継代維持されたものを使用した。試験化合物をDM
SOにて溶解し、前述の培養液にて検討濃度の2倍濃度に
希釈し、96穴マイクロテストプレートに100ulずつ
分注した。内皮細胞を 1.2×104 個/mlの懸濁液に調
製し、試験化合物を分注したプレートに100ulずつ添
加した。5%CO2 ガス、37℃にて4日間培養した。
培養後、培地を吸引除去した後、細胞を10%中性緩衝
ホルマリン液にて固定し、0.05%クリスタルバイオレッ
ト液にて染色し、乾燥した。 0.1%酢酸、50%エタノ
ール溶液を、100ulずつ添加して色素を可溶化し、分
光光度計にてOD540-640 値を測定した。試験化合物を
加えない対照群のOD値を100%とし、50%のOD
値を与える化合物濃度をその検体の内皮細胞増殖抑制効
果のIC50値とした。以下、試験結果をIC50値(内皮
細胞増殖を50%阻害する試験化合物濃度)で示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 49/683 9049−4H 49/743 B 9049−4H 49/753 B 9049−4H 69/14 69/24 255/46 C07D 303/04 303/12 C07F 7/18 H D S (72)発明者 廣田 富美代 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内 (72)発明者 中條 英司 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内 (72)発明者 今▲崎▼ 尚士 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内 (72)発明者 栗本 歩 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は式 【化2】 (式中、R11は水素原子または低級アルキル基を、R12
    およびR13はそれぞれ独立に水素原子、低級アルケニル
    基または鎖中にエポキシ基を有していてもよい低級アル
    キル基を表し、Zは単結合または酸素原子を表す)で表
    される基を表し、Yは単結合またはメチレン基を表し、
    3 は水素原子または式−OR30(式中、R30は水素原
    子、置換シリル基、置換基を有していてもよい低級アル
    キル基、置換基を有していてもよいアシル基または置換
    基を有していてもよいカルバモイル基を表す)を表し、
    3 が水素原子を表すとき、R2 は水素原子、メトキシ
    基、低級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル基も
    しくはシアノ基を表し、R3が式−OR30(式中、R30
    は前記と同じ意味を表す)を表すとき、R2 は水素原
    子、低級アルキル基、低級アルケニル基、フェニル基ま
    たはシアノ基を表し、R2a、R3a、R4 、R4a、R5
    よびR5aは、以下の(イ)〜(ニ)のいずれかの意味を
    表す。 (イ)R4 、R4a、R5 およびR5aは、それらが結合す
    る炭素原子および該炭素原子間の結合と一緒になってベ
    ンゼン環を表しR2aおよびR3aが水素原子を表す。 (ロ)R4 、R4a、R5 およびR5aが水素原子を表しR
    2aとR3aが一緒になって結合を表す。 (ハ)R2a、R4 、R5 およびR5aが水素原子を表しR
    3aとR4aが一緒になって結合を表す。 (ニ)R2a、R3a、R4 、R4a、R5 およびR5aが全て
    水素原子を表す。 但し、R2 、R2a、R3 、R3a、R4 、R4a、R5 およ
    びR5aが同時に水素原子である場合を除く)で表される
    化合物またはその塩。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999061432A1 (en) * 1998-05-12 1999-12-02 Biochem Pharma Inc. Fumagillin analogs and their use as angiogenesis inhibitors
US6689787B1 (en) 1998-12-23 2004-02-10 G. D. Searle & Co. Method of using an integrin antagonist and radiation therapy as combination therapy in the treatment of neoplasia
WO2009117902A1 (en) * 2008-03-27 2009-10-01 Versitech Limited 5-demethoxyfumagillol and derivatives thereof

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WO2009117902A1 (en) * 2008-03-27 2009-10-01 Versitech Limited 5-demethoxyfumagillol and derivatives thereof

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