JPH08183010A - 改質木材の製造方法 - Google Patents

改質木材の製造方法

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JPH08183010A
JPH08183010A JP6338785A JP33878594A JPH08183010A JP H08183010 A JPH08183010 A JP H08183010A JP 6338785 A JP6338785 A JP 6338785A JP 33878594 A JP33878594 A JP 33878594A JP H08183010 A JPH08183010 A JP H08183010A
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wood
acid
monobasic
metal salt
weight
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JP6338785A
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English (en)
Inventor
Shigeru Morishita
滋 森下
Akihisa Azuma
明久 東
Takayo Ogawa
貴代 小川
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外気に曝される外回り材や浴室等の水回り材
としての使用に適した防黴・防腐性、防蟻性、耐水性、
耐干割れ性を有する改質木材を経済的に且つ能率よく製
造する。 【構成】 長鎖脂肪族一塩基酸やC8=以下の一塩基酸、
或いはその他の一塩基酸と、亜鉛、銅等の多原子価金属
との複合多原子価金属塩を、該複合多原子価金属塩を容
易に溶解せることができるアマニ油その他の硬化性液状
組成物に混合、溶解させて処理液を調整する。木材に対
するこの処理液の含浸、塗布処理が容易であり、硬化性
液状組成物が硬化乾燥することによって複合多原子価金
属塩が材内で強固に固定し、この複合多原子価金属塩に
よって木材に抗菌性、防腐性、防蟻性、撥水性等を付与
すると共に硬化性液状組成物によって所望の外観と耐水
性、耐磨耗性その他の強度的性質を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に抗菌性、防黴性、
防腐性、防蟻性、耐水性等の耐久性に優れた改質木材の
製造方法であって、通常の木質材が使用される用途は勿
論のこと、特に、外気に曝される外回り材や、浴室、洗
面室の壁材、床材等の水回り材、その他の厳しい環境下
においての使用に適した改質木材を工業的に生産するこ
とができる改質木材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材は軽量で取扱性に優れていると共に
加工が容易であるため、床材等の建築用材料や家具その
他の各種製品として汎用されているが、デッキやベラン
ダなどの床材や舗道床、ベンチ等のように外気に曝され
る外回り材、或いは、湿気等の水分の影響を受ける水回
り材に使用すると、短期間で黴が発生したり、腐食した
り、反りや割れ等の寸法変化に伴う欠点が生じ、外観を
損するばかりでなく強度等の耐久性が著しく低下すると
いう問題点があった。
【0003】上記のような防黴・防腐性、防蟻性を改善
するには、従来からCCA(砒酸銅クロム)処理やクレ
オソート処理等が実施されてきたが、廃棄処理による環
境汚染が生じるという将来的な問題点がある。そのた
め、環境汚染等の問題点が生じない木質材の改質方法と
して、木質材にホルマール化やアセチル化等の化学修飾
処理をする方法も行われており、この方法によれば高い
防腐性能や防蟻性能を有する改質木材を得ることができ
るが、未反応物や副反応生成物の除去処理に多くの工数
を必要として製造が複雑になると共に上記のような外回
り材や水回り材として使用するには高価につくので、使
用用途が限定されるものである。そこで、脂肪酸の金属
塩を含む処理液を木質材に含浸させる処理方法が上記方
法の問題点を解消する手段として検討されている。
【0004】このような方法には、例えば、.ステア
リン酸の銅、亜鉛、またはカルシウム等の脂肪酸の金属
塩(金属石鹸)を使用する方法、.有機溶媒に可溶な
ナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛などを塗料に少量加え、
この塗料を木質材に塗布する方法、.有機溶媒に可溶
なナフテン酸銅、ナフテン酸亜鉛などを乳化して水性エ
マルジョンとし、木質材に含浸する方法などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
に記載の方法によれば、このような金属石鹸は固型で融
点が高いので、水分散液のように媒体に分散して使用さ
れるが、木材に含浸した後、水等の媒体を蒸発させたり
するので生産性が悪く、又、耐水性等の性能が不十分に
なったりするので、その用途も限定されるという問題点
があり、上記に記載の方法では、木材に含浸させる金
属塩の量が不足して防腐・防黴等の性能が不十分となる
一方、金属塩の量を増やすと耐水性が低下するという不
都合が生じる。さらに上記に記載の方法では、水性エ
マルジョンを含浸した木材から水分を除去するために木
材を乾燥しなければならず、この乾燥に著しい手間と時
間を要するとともに、断面積のある厚手の木材を処理す
る場合には、木材に乾燥割れ等が生じ易く、生産性が悪
く価格も高くなるという問題点がある。
【0006】また、比較的新しい試みとして、長鎖不飽
和一塩基酸の2種以上の混合物の金属塩を有機溶媒に溶
解させたり、水性エマルジョンとしたものも木材の改質
処理液として提案されているが、このような長鎖不飽和
一塩基酸の混合物の金属塩では、有機溶媒への溶解に比
較的高い温度を必要とすることがあり、有機溶媒への上
記金属塩の溶解や、木材への含浸等を高い温度を維持し
た状態で行わなければならないという製造工程上の不都
合がある。また、水性エマルジョンの場合は、木材に含
浸後、手間を要する乾燥工程等が増え、乾燥時の割れの
危惧がある等の問題点もある。さらに、上記いずれの方
法においても、木材にある程度の防黴性等を付与できた
としても、耐水性や耐磨耗性等の耐久性に係る性能付与
は不十分である。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点を解決し
て、木材に抗菌・防黴・防腐・防蟻性能、耐水性等の耐
久性を付与することができ、木材が普通に用いられる床
材や壁材等の用途は勿論のこと、外回りや水回り等の厳
しい使用環境下の用途にも使用することができる改質木
材を工業生産性よく製造することができる改質木材の製
造方法の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載した方法は、C8 以下の飽和
脂肪族一塩基酸、不飽和脂肪族一塩基酸、脂肪族オキシ
一塩基酸、脂肪族アミノ一塩基酸、芳香族一塩基酸、脂
環族一塩基酸から選択された1種以上の一塩基酸と、こ
れら2種以上の一塩基酸と多原子価金属との複合多原子
価金属塩を硬化性液状組成物に溶解させて処理液を調整
し、この処理液を木材に含浸または塗布した後、硬化乾
燥させるようにしたものである。
【0009】また、請求項2に記載した発明は、長鎖脂
肪族一塩基酸から選択された1種以上の一塩基酸と、C
8 以下の飽和脂肪族一塩基酸、不飽和脂肪族一塩基酸、
脂肪族オキシ一塩基酸、脂肪族アミノ一塩基酸、芳香族
一塩基酸、脂環族一塩基酸から選択された1種以上の一
塩基酸と、これら2種以上の一塩基酸と多原子価金属と
の複合多原子価金属塩を硬化性液状組成物に溶解させて
処理液を調整し、この処理液を木材に含浸または塗布し
た後、硬化乾燥させるようにしたものである。
【0010】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、C8 以下の
飽和脂肪族一塩基酸、不飽和脂肪族一塩基酸、脂肪族オ
キシ一塩基酸、脂肪族アミノ一塩基酸、芳香族一塩基
酸、脂環族一塩基酸から選択された2種以上の一塩基酸
と、これら2種以上の一塩基酸と多原子価金属との複合
多原子価金属塩は、溶媒に対する溶解性が良好であり、
従って、硬化性液状組成物に溶解させて処理液を容易に
調整することができると共に木材に対する処理液の含浸
等の処理が容易に行われる。
【0011】そして、このように複合多原子価金属塩と
硬化性液状組成物との良好な溶解性によって、木材に付
与したい耐水性や強度的性質等の目的に応じた硬化性液
状組成物に所望量の複合多原子価金属塩を溶解させるこ
とができ、この複合多原子価金属塩により、木材の防黴
性、防腐性、防蟻性等を向上させることができる。これ
に加えて、硬化性液状組成物を硬化乾燥させるので、硬
化性液状組成物の重合反応によって複合多原子価金属塩
は木材に強固に固定し、上記木材の防黴性、防腐性、防
蟻性等を更に向上させることができると共に、耐水性や
耐磨耗性、寸法安定性、良好な外観等を付与することが
でき、優れた耐久性能を有する改質木材を得ることがで
きる。
【0012】請求項2に記載した方法によれば、長鎖脂
肪族一塩基酸から選択された1種以上の一塩基酸と、C
8 以下の飽和脂肪族一塩基酸、不飽和脂肪族一塩基酸、
脂肪族オキシ一塩基酸、脂肪族アミノ一塩基酸、芳香族
一塩基酸、脂環族一塩基酸から選択された1種以上の一
塩基酸と、これら2種以上の一塩基酸と多原子価金属と
の複合多原子価金属塩は、例えば、長鎖脂肪族一塩基酸
単独や、長鎖脂肪族一塩基酸の中からだけ2種の一塩基
酸を選択するよりも、溶媒に対する溶解性が向上するの
で、比較的高温に加熱しなくても硬化性液状組成物に容
易に溶解させて処理液を調整することができ、その上、
木材に対する処理液の含浸等の処理も一層容易に行われ
て経済的かつ工業的に改質木材を製造することができ
る。
【0013】さらに、請求項1に記載した発明と同様
に、良好な溶解性によって上記複合多原子価金属塩を目
的に応じ所望量硬化性液状組成物に溶解させることがで
き、この複合多原子価金属塩により、木材の防黴性、防
腐性、防蟻性等を向上させることができると共に、硬化
性液状組成物の硬化乾燥により木材の防黴性、防腐性、
防蟻性等を更に向上させ、その上、木材に耐水性や耐磨
耗性、寸法安定性、良好な外観等を付与することがで
き、優れた耐久性能を有する改質木材を得ることができ
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を詳述すると、まず、
8 以上のC数を有する長鎖脂肪族一塩基酸と、C8
下の一塩基酸と、その他の一塩基酸との中から2種以上
のものを選択し、これら2種以上の一塩基酸と多原子価
金属との複合多原子価金属塩を硬化性液状組成物に溶解
させて処理液を調整する。但し、C8 以上のC数を有す
る長鎖脂肪族一塩基酸だけから2種以上を選択しない。
その理由は、多原子価金属塩にしたときに、後述するよ
うに硬化性液状組成物に難溶であったり、かなりの高温
で加熱しないと溶解しなかったりする不都合が生じるか
らである。
【0015】上記C8 以上のC数を有する長鎖脂肪族一
塩基酸としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、
パルチミン酸、ステアリン酸等の飽和酸;ペトロセリン
酸、オレイン酸、エルカ酸等のモノエン不飽和脂肪酸;
リノール酸、α−エレオステアリン酸、リノレン酸等の
ポリエン不飽和脂肪酸;リノシール酸、カムロレン酸等
の含酸素脂肪酸;アマニ油脂肪酸、サフラワー油脂肪
酸、ヒマワリ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、綿実油脂肪酸、
トール油脂肪酸等の混合脂肪酸等がある。
【0016】一方、C8 以下の一塩基酸としては、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸等のC
8 以下の飽和脂肪族一塩基酸;アクリル酸、メタアクリ
ル酸、ソルビン酸等のC8 以下の不飽和脂肪族一塩基
酸;乳酸などのC8 以下の脂肪族オキシ一塩基酸;アラ
ニン、2.3-ジアミノプロピレン酸等のC8 以下の脂肪族
アミノ一塩基酸などがある。
【0017】さらに、上記その他の一塩基酸としては、
安息香酸、サルチル酸、アスピリン、P−ヒドロキシ安
息香酸、マンデル酸、桂皮酸等の芳香族一塩基酸;ナフ
テン酸、テトラヒドロ安息香酸、メチルテトラヒドロ安
息香酸、樹脂酸、チアウルム−グリック酸、ヒドノカル
プス酸等の脂環族一塩基酸などがある。
【0018】そして、上述したように、長鎖脂肪族一塩
基酸に属する一塩基酸だけからは2種以上の一塩基酸を
選択せず、長鎖脂肪族一塩基酸から1種以上の一塩基酸
を選択する場合には、C8 以下の一塩基酸とその他の一
塩基酸とのうち、少なくとも一方の一塩基酸から1種以
上の一塩基酸を選択して2種以上とし、長鎖脂肪族一塩
基酸に属する一塩基酸を選択しない場合には、C8 以下
の一塩基酸とその他の一塩基酸とのうち、少なくとも一
方の一塩基酸から2種以上を選択するものである。
【0019】上記の選択された2種以上の一塩基酸と反
応して複合多原子価金属塩を形成する多原子価金属とし
ては、亜鉛、銅、マンガン、ニッケル、鉄、錫、アンチ
モン、マグネシウム等があり、実際には一塩基酸に対し
てこれらの金属の酸化物、炭酸塩、水酸化物などの化合
物の形で適用する。
【0020】この複合多原子価金属塩を溶解させる硬化
性液状組成物としては、乾性油、半乾性油、(メ
タ)アクリル酸エステル類、不飽和ポリエステルオリ
ゴマー類があり、これらは単独使用または混合使用のい
ずれであってもよい。
【0021】上記乾性油、半乾性油としては、アマニ
油、桐油、麻実油、サフラワー油、大豆油、ひまわり
油、トール油等;及びこれらの加工品であるボイル油、
長油アルキッド、ウレタン変成油等があり、これらは酸
化重合反応で乾燥し、3次元硬化するものである。
【0022】上記(メタ)アクリル酸エステル類とし
ては、具体的にはn−ラウリル(メタ)アクリレート、
アルキル(C12〜C13)(メタ)アクリレート、n−ス
テアリル(メタ)アクリレート、ベンジルメタアクリレ
ート、ヒドロキシエチルメタアクリート、メトキシポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アク
リレート類;エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1.
4-ブタンジオールジメタアクリレート、1.6-ヘキサンジ
オールジメタアクリレート、トリメチロールプロパント
リメタアクリレート、グリセリンジメタアクリレート等
の多官能(メタ)アクリレート;β−(パーフロロオク
チル)エチルメタアクリレート、ヘキサフロロブチルメ
タアクリレート等の含フッ素(メタ)アクリレート;ビ
スフェノールA−ジエポキシジーメタアクリル酸付加
物、ポリエチレングリコール#200 ジグリシジルエーテ
ルーメタアクリル酸付加物などのエポキシ(メタ)アク
リルエステル類;フェニルグリシジルエーテル−(メ
タ)アクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレ
タンプレポリマー、グリセリンジメタアクリレートヘキ
サメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、グ
リセリンジメタアクリレートトリレンジイソシアネート
ウレタンプレポリマー等のウレタン(メタ)アクリレー
ト類がある。
【0023】上記不飽和ポリエステルオリゴマー類と
しては、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の
不飽和二塩基酸と、グリコール類および変性用の飽和二
塩基酸よりなるポリエステルがあり、分子量が略1000〜
5000程度であって、スチレンモノマー等の溶媒に溶解し
た形で市販されたいる多種類のものを適用できる。ま
た、スチレンモノマー、メタアクリル酸エステルモノマ
ー等のモノマー類、その他の溶媒で希釈して粘度を調節
して使用することもできる。
【0024】これらの硬化性液状組成物は、乾性油等に
あっては金属石鹸類等の補助ドライヤー、あるいは活性
ドライヤー;メタアクリレート類等にあっては過酸化物
等のラジカル重合開始剤や光重合開始剤を添加してもよ
く、そうすることによって硬化性液状組成物の乾燥硬化
を早めることができる。ラジカル重合開始剤に過酸化物
を使用するときは、複合多原子価金属塩の金属の種類に
よっては硬化性液状組成物の硬化が早すぎて木材に対す
る含浸等の処理に支障をきたす場合が生じるので、適当
な組み合わせをしなければならない。例えば、複合コバ
ルト塩(コバルト石鹸)を用いたときは、ケトンパーオ
キサイドの使用は硬化が早すぎるので、注意が必要であ
る。
【0025】過酸化物としては、クメンハイドロパーオ
キサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイ
ド;ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサ
イド等のジアシルパーオキサイド;あるいはパーオキシ
エステル、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシケタ
ール、パーオキシジカーボネート等から選択すればよ
い。
【0026】一方、紫外線で硬化性液状組成物の硬化を
促進する場合には、光重合剤としてベンジルジメチルケ
タール、O−ベンゾインイソプロピルエーテル、2−ヒ
ドロキシ2−メチル−プロピオフェノン、1−ヒドロキ
シ−シクロヘキシル−2フェニルケトン等を挙げること
ができる。
【0027】本発明の実施態様には種々なものがある
が、一般的に適用し易い方法の例を以下に示す。 a.製品に要求される外観や、耐水、耐磨耗、その他の
強度的性質等の要求性能に応じて硬化性液状組成物を選
定する。 b.同様に、上記諸性能に加え、防腐・防黴・防蟻性、
硬化性液状物への溶解性等を勘案して、複合多原子価金
属塩を構成する2種以上の一塩基酸と多原子価金属(そ
の酸化物や水酸化物等)を選定する。前述したように、
一塩基酸は長鎖脂肪族一塩基酸だけから2種以上となら
ないように選択される。また、多原子価金属の酸化物や
水酸化物等は一種でもよいし、複数種選択してもよい。 c.次いで、このように選択された2種以上の一塩基酸
と、多原子価金属と、硬化性液状組成物を混合して、室
温ないしはやや加温の状態にすることにより、通常発熱
を伴って金属塩生成の反応が生じて均一な溶液となり処
理液に調整される。
【0028】また、予め選定した一塩基酸と多原子価金
属とを混合し、複合多原子価金属塩溶液に調整してか
ら、この複合多原子価金属塩を硬化性液状組成物と混合
し溶解させて処理液に調整してもよい。この場合には、
複合多原子価金属塩を溶液として作り保存し、製造に合
わせて硬化性液状組成物に必要な時に必要量加えること
ができるので、処理液の調整がより簡単に行なえる。な
お、処理液調整のプロセスは、上記方法に限らず種々の
方法を採用することができるのはいうまでもない。そし
て、必要に応じて、前述の硬化触媒類に加えて、反応を
促進させるようにすることもできる。
【0029】この処理液を木材に含浸或いは塗布して本
発明にいうところの以下の木材を改質する。改質される
木材としては木材板、木材角材、木材単板、集成材、合
板、LVL、木質繊維板、パーティクルボード、ウェハ
ーボード等のいずれであっても改質処理することができ
る。また、木材に処理液を注入含浸させる手段としては
浸漬法、減圧注入法、加圧注入法、減圧加圧注入法等の
いずれの手段を採用してもよい。一方、木材に処理液を
塗布する手段としては、塗料を塗布して木材表面に塗膜
層を形成するような態様にしてもよいが、処理液を常用
手段で塗布して木材表面に含浸させるようにする方が木
材の耐久性能を向上させる上で好ましい。木材に処理液
を注入含浸、或いは塗布した後、木材は使用した硬化性
液状組成物に応じて室温放置、加熱、加熱加圧、紫外線
照射等の方法により硬化乾燥させ、改質木材に形成され
る。
【0030】このようにして得られた改質木材は、複合
多原子価金属塩により抗菌性、防腐性、防蟻性、撥水性
等が付与されるとともに、硬化性液状組成物が硬化乾燥
することにより、複合多原子価金属塩を強固に木材に固
定し、また、上記複合多原子価金属塩の働きを助長する
とともに、耐水性や耐磨耗性等の強度的性質をも付与さ
れるので、外回りや水回り等の厳しい用途に使用する場
合にも、良好な耐久性能を長期間維持することができ
る。次に、本発明の具体的な実施例と比較例を示す。
【0031】実施例1 アマニ油56重量部、アマニ油脂肪酸28重量部、亜鉛華8
重量部を計量し、これらを攪拌混合したのち、この混合
液にメタアクリル酸8重量部を上記混合液を攪拌しなが
ら室温で滴下して処理液を調整した。この処理液は、発
熱を伴いながら反応を開始し、60℃で約20分間攪拌した
ところで透明な状態に均一に溶解した。そして室温放置
しておくと、約40℃で結晶が析出し始めた。
【0032】この処理液を結晶が完全に溶解する約60℃
に加温した後、30mm×30mm×10mmのベイツガ試片をこの
処理液に常圧で2時間浸漬し、処理液の含浸量が約30%
の含浸処理試片を得た。この処理液含浸木材を60℃で約
5時間乾燥したところ、オイルフィニッシュ調で優れた
撥水性を有する改質木材が得られた。このようにして得
られた改質木材を、JIS Z 2911「カビ抵抗性試験」に基
づき試験した結果、試験片のカビ接種部分を含む面に菌
糸の成育はなく、良好な防黴性が認められた。また、24
時間室温で水中浸漬処理し、抗膨潤率を測定したとこ
ろ、47%と良好であった。
【0033】実施例2 C12〜C13のアルキルメタアクリレート46重量部と、ト
ール油脂肪酸28重量部と、トリメチロールプロパントリ
メタアクリレート10重量部と、酸化亜鉛8重量部を攪拌
混合し、ついで攪拌を続けながらメタアクリル酸8重量
部を加えて処理液を調整した。この処理液は発熱を伴っ
て均一に溶解し、30℃になっても結晶を析出はなく均一
な溶液状態を保っていた。そして、25℃以下になると結
晶が析出し始めた。
【0034】この処理液に触媒としてt−ブチルパーオ
キシ2−エチルヘキサノエート50%液を加え、30℃の温
度を保持しながら0.6mm 厚のナラ材単板に処理液を塗布
し、次いで130 ℃、7kgf/cm2 の加熱加圧条件で30分間
保持して、ナラ材単板に浸透硬化させた。このようにし
て得られた単板は、約30〜45重量%の重量増加を示し
た。そして、ワックスで磨いたような落ち着いた光沢の
外観を呈し、また、撥水や耐水性にも優れていた。そし
て、この改質木材に含まれる亜鉛の含有量は約2〜3重
量%になり、処理液の硬化による単板の樹脂処理化の効
果と相俟って優れた防黴性を示し、JIS Z 2911「カビ抵
抗性試験」に基づき試験した結果、試験片のカビ接種部
分を含む面に菌糸の成育は認められなかった。
【0035】実施例3 C12〜C13のアルキルメタアクリレート46重量部と、ト
ール油脂肪酸28重量部と、トリメチロールプロパントリ
メタアクリレート10重量部と、酸化亜鉛8重量部と、サ
ルチル酸11重量部を攪拌混合し、ついでメタアクリル酸
4重量部を攪拌しながら加え、60℃の温水中で約60分間
攪拌しながら反応させて、透明な処理液を得た。この処
理液は常温でも透明な液状を有していた。
【0036】この処理液にラウロイルパーオキサイド0.
3 重量%、ベンゾイルパーオキサイド0.2 重量%を溶解
し、減圧注入法によって30mm×30mm×10mmのベイツガ試
片に処理液を含浸した。そして、60℃で処理液を硬化さ
せて改質木材を得た。この改質木材をJIS Z 2911「カビ
抵抗性試験」に基づき試験した結果、試験片のカビ接種
部分を含む面に菌糸の成育はなく、良好な防黴性が認め
られた。また、JWPA第11号(1981) に基づいてこの改質
木材に防蟻効力試験を行ったところ、n=3の試験体の
平均重量減少率は4.2 重量%であり、無処理木材のn=
3の平均重量減少率23.5重量%に較べて優れた防蟻効果
が認められた。また、この改質木材は耐水性、耐磨耗性
等にも優れていた。
【0037】実施例4 トール油脂肪酸347 重量部と、サルチル酸85重量部と、
プロピオン酸46重量部と、酸化亜鉛100 重量部を攪拌混
合し、この混合液を徐々に130 ℃まで昇温し、30分間昇
温状態に保持して反応させて複合多原子価金属塩を調整
した。この複合多原子価金属塩の6.9 重量部をアマニ油
93.1重量部に60℃の加熱下で溶解させて処理液を調整し
た。
【0038】この処理液を30℃の温度を維持した状態
で、30mm×30mm×10mmのベイツガ試片に減圧加圧注入
し、一週間自然放置して注入処理液を乾燥硬化させた。
得られた改質木材の重量増加率は70重量%であった。こ
の改質木材をJIS Z 2911「カビ抵抗性試験」に基づき試
験した結果、試験片のカビ接種部分を含む面に菌糸の成
育はなく、良好な防黴性が認められた。又、JWPA 第11
号(1981) に基づいて改質木材に防蟻効力試験を行った
ところ、n=3の試験体の平均重量減少率は2.2 重量%
であり、無処理木材のn=3の平均重量減少率23.5重量
%に較べて優れた防蟻効果が認められた。尚、この処理
液は30℃の状態で放置したが沈澱の発生はなかった。
【0039】実施例5 トール油脂肪酸434 重量部と、サルチル酸85重量部と、
ナフテン酸86重量部と、酸化亜鉛100 重量部を攪拌混合
し、この混合液を徐々に130 ℃まで昇温し、30分間昇温
状態に保持して反応させて複合多原子価金属塩を調整し
た。この複合多原子価金属塩の8.5 重量部を亜鉛分1.0
重量%の溶液となるようにアマニ油に60℃の加熱下で溶
解させて処理液を調整した。
【0040】この処理液を30℃の温度を維持した状態
で、30mm×30mm×10mmのベイツガ試片に減圧加圧注入
し、一週間自然放置して注入処理液を乾燥硬化させた。
得られた改質木材の重量増加率は71重量%であった。こ
の改質木材をJIS Z 2911「カビ抵抗性試験」に基づき試
験した結果、試験片のカビ接種部分を含む面に菌糸の成
育はなく、良好な防黴性が認められた。また、JWPA 第
11号(1981) に基づいて改質木材に防蟻効力試験を行っ
たところ、n=3の試験体の平均重量減少率は2.0重量
%であり、無処理木材のn=3の平均重量減少率23.5重
量%に較べて優れた防蟻効果が認められた。尚、この処
理液は、5℃の状態で放置したが沈澱の発生はなかっ
た。
【0041】実施例6 C12〜C13のアルキルメタアクリレート42重量部と、ス
チレンモノマー26.7重量部、トール油脂肪酸4.7 重量
部、酸化亜鉛2.7 重量部、サルチル酸2.3 重量部を加え
てよく混合し、次いでメタアクリル酸2.7 重量部を攪拌
しながら加えて該混合液を60℃に保持して攪拌した。こ
うして得られた処理液は約20分で透明となり、30分後か
ら徐冷したところ10℃でも透明で溶解状態にあった。
【0042】この処理液100 重量部に対しt−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキサノエート50%液1.5 重量部
を加え、厚さ2.2mm 、幅150mm のまき単板と、厚さ2.2m
m 、幅190mm のくり単板に室温で処理液を減圧含浸し、
しかる後、3〜5kgf/cm2 、130 ℃、30分間の加圧加熱
によりこれらの単板を処理して樹脂含浸硬化単板を得
た。含樹脂量は、まき単板が平均72%、くり単板が平均
36%であった。これらの単板をJIS Z 2911「カビ抵抗性
試験」に基づき試験した結果、試験片のカビ接種部分を
含む面に菌糸の成育は認められず、良好であった。
【0043】実施例7 リシノール酸29.8重量部、C12〜C13のアルキルメタア
クリレート30重量部、トリメチロールプロパントリメタ
アクリレート70重量部に酸化亜鉛8.1 重量部を加えて攪
拌し、酸化亜鉛をよく分散させてからメタアクリル酸8.
6 重量部を加えて60℃で攪拌反応を行った。この混合液
は約20分で透明溶解したので、30分で反応を中止し、冷
却したところ約25℃で微濁液状となった。この複合金属
石鹸液100 重量部をスチレンモノマー40重量部、C12
13のアルキルメタアクリレート40重量部、トリメチロ
ールプロパントリメタアクリレート20重量部よりなる硬
化性モノマー配合液200 重量部に30℃で溶解して処理液
を調整した。この処理液は約21℃微結晶を抽出して微濁
状態となった。
【0044】この処理液100 部にt−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート50%液1.5 重量部を硬化触
媒として加え、この処理液を30℃ですぎ単板(厚さ2.2m
m 、幅150mm)に減圧法にて含浸させた。そして3kgf/cm
2=、125 ℃、30分間の加圧加熱条件で硬化し、樹脂含浸
硬化単板を得た。この単板の樹脂含有率は99%であっ
た。この樹脂含浸硬化単板は完全に無臭化されており、
JIS Z 2911による「カビ抵抗性試験」の結果も試験片の
カビ接種部分を含む面に菌糸の成育は認められず、良好
であった。
【0045】比較例1 トール油脂肪酸560 重量部と、酸化亜鉛81重量部を攪拌
混合し、徐々に130 ℃まで昇温し30分間昇温状態に保持
して反応させ、金属塩を調整した。この金属塩の9.9 重
量部を亜鉛分1.0 重量%の溶液となるようにアマニ油に
80℃の加熱下で溶解させて処理液を調整した。
【0046】この処理液を80℃の温度を維持した状態
で、30mm×30mm×10mmのベイツガ試片に減圧加圧注入
し、一週間自然放置して乾燥硬化させた。得られた改質
木材の重量増加率は75重量%であった。この改質木材を
JIS Z 2911「カビ抵抗性試験」に基づき試験した結果、
試験片のカビ接種部分を含む面に菌糸の成育が認めら
れ、カビ抵抗性は不充分であった。また、JWPA 第11号
(1981) に基づいて防蟻効力試験を行ったところ、n=
3の試験体の平均重量減少率は3.9 重量%であり、無処
理木材のn=3の平均重量減少率23.5重量%に較べて防
蟻効果は優れたいた。尚、この処理液は、60℃の状態で
放置したところ、沈澱が発生し、含浸処理に際しては少
なくとも60℃以上の加温状態で行う必要があり、生産性
や取扱性はよくなった。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明の改質木材の製造方
法によれば、C8 以下の飽和脂肪族一塩基酸、不飽和脂
肪族一塩基酸、脂肪族オキシ一塩基酸、脂肪族アミノ一
塩基酸、芳香族一塩基酸、脂環族一塩基酸から選択され
た2種以上の一塩基酸と、これら2種以上の一塩基酸と
多原子価金属との複合多原子価金属塩を硬化性液状組成
物に溶解させて処理液を調整し、この処理液を木材に含
浸または塗布した後、硬化乾燥させることを特徴とする
ものであるから、複合多原子価金属塩が比較的低い温度
で硬化性液状組成物に溶解して処理液を容易に調整する
ことができると共に木材に対する処理液の含浸、塗布処
理も従来のような高温度を維持したり長時間の乾燥工程
を必要とすることなく簡単に行え、工業的に能率よく改
質木材を製造し得るものである。
【0048】さらに、硬化性液状組成物が硬化乾燥する
ことによって複合多原子価金属塩を木材に強固に固定さ
せることができ、この複合多原子価金属塩によって木材
に長期に亘って効力を発揮する抗菌性、防黴性、防蟻
性、防腐性、撥水性等を付与することができると共に、
硬化性液状組成物によって所望の外観を呈する改質木材
が得られ、その上、該木材に耐水性、耐磨性、その他の
強度的性質等を付与することができて外まわりや水回り
等の厳しい環境にも長期間に亘って耐えることができる
改質木材を得ることができるものである。
【0049】また、請求項2に記載した発明によれば、
上記請求項3に記載した発明と同じく、抗菌性、防黴
性、防腐性、耐水性等の耐久性に優れた改質木材を製造
し得るのは勿論、処理液中に一塩基酸として長鎖脂肪族
一塩基酸から選択された1種以上の一塩基酸を用いてい
るので、この一塩基酸を含む他の一塩基酸と多原子価金
属との複合多原子価金属塩は、溶媒に対する溶解性が極
めて良好であり、比較的高温に加熱しなくても硬化性液
状組成物に容易に溶解して処理液を調整することがで
き、その上、木材に対する処理液の含浸等の処理も一層
容易に行われて経済的かつ工業的に改質木材を製造する
ことができるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C8 以下の飽和脂肪族一塩基酸、不飽和
    脂肪族一塩基酸、脂肪族オキシ一塩基酸、脂肪族アミノ
    一塩基酸、芳香族一塩基酸、脂環族一塩基酸から選択さ
    れた2種以上の一塩基酸と、これら2種以上の一塩基酸
    と多原子価金属との複合多原子価金属塩を硬化性液状組
    成物に溶解させて処理液を調整し、この処理液を木材に
    含浸または塗布した後、硬化乾燥させることを特徴とす
    る改質木材の製造方法。
  2. 【請求項2】 長鎖脂肪族一塩基酸から選択された1種
    以上の一塩基酸と、C8 以下の飽和脂肪族一塩基酸、不
    飽和脂肪族一塩基酸、脂肪族オキシ一塩基酸、脂肪族ア
    ミノ一塩基酸、芳香族一塩基酸、脂環族一塩基酸から選
    択された1種以上の一塩基酸と、これら2種以上の一塩
    基酸と多原子価金属との複合多原子価金属塩を硬化性液
    状組成物に溶解させて処理液を調整し、この処理液を木
    材に含浸または塗布した後、硬化乾燥させることを特徴
    とする改質木材の製造方法。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6686056B2 (en) 2001-12-04 2004-02-03 Chemical Specialties, Inc. Reactive oil/copper preservative systems for wood products
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