JPH0818142A - レーザー装置 - Google Patents

レーザー装置

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JPH0818142A
JPH0818142A JP15102394A JP15102394A JPH0818142A JP H0818142 A JPH0818142 A JP H0818142A JP 15102394 A JP15102394 A JP 15102394A JP 15102394 A JP15102394 A JP 15102394A JP H0818142 A JPH0818142 A JP H0818142A
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JP
Japan
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output
laser
wavelength
mirror
medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP15102394A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yokozawa
剛 横沢
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単確実に出力波長を切換え得るようにす
る。 【構成】 切換装置16を用いて波長可変型出力鏡13
の出力波長選択用コート部11,12を切換えることに
より、簡単に出力波長を切換えられるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、医療用などに
用いられるレーザー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、レーザーの原理を示すものであ
り、図中、1はレーザー光2を発生させるための気体や
固体や液体などのレーザー媒質、3はレーザー媒質1の
一端面に設けられた、レーザー光2を全反射(反射率1
00%)させるための全反射鏡、4はレーザー媒質1の
他端面に設けられた、レーザー光2を一部透過(反射率
99〜99.7%程度)させるための出力鏡、5はレー
ザー媒質1へ光や電子ビームなどの励起媒体6を送る励
起源である。
【0003】尚、全反射鏡3とレーザー媒質1と出力鏡
4により、レーザー共振器7が構成される。
【0004】そして、励起源5からレーザー媒質1へ向
けて光や電子ビームなどの励起媒体6を送ると、励起媒
体6のエネルギーによってレーザー媒質1内の原子や分
子が励起され、励起された原子などが基底状態へ戻ると
きに自然放出光が発生され、自然放出光が他の励起され
た原子などを刺激して誘導放出光を発生させることによ
り光増幅が行われ、光増幅によって生じた増幅光が全反
射鏡3と出力鏡4の間を往復されることにより光増幅が
促進され、増幅光のエネルギーがレーザー共振器7内の
エネルギーの損失を超えた時(いわゆる発振条件を越え
た時)に出力鏡4からレーザー光2が発振されるように
なっている。
【0005】そして、例えば、医療などの分野に用いら
れているレーザーメスでは、例えば、出力波長が1.9
μmの近傍では止血作用、出力波長が2.1μmの近傍
では切断作用という具合にレーザー光2の出力波長によ
ってその機能が異なってくるが、通常のレーザー装置
は、構造上、単一波長のみを出力できるようになってい
るため、従来は、複数のレーザー装置を予め用意してお
き、必要に応じて、レーザー装置を使い分けるようにし
ていた。
【0006】又、一台のレーザー装置で波長を切換えさ
せる場合、図7に示すように、全反射鏡3の表面に回折
格子8(1mm中に100本程度もの線を入れたもの)
を形成し、マイクロメーターなどの角度微調整装置9で
全反射鏡3、即ち、回折格子8の角度を変えることによ
り、増幅光の反射できる波長を変え、よって出力される
レーザー光2の波長を切換えることが考えられている。
【0007】尚、通常、レーザー媒質1自体は、複数の
波長に対して発振モードを持っているため、このように
すれば、出力周波数を切換えることは可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレーザー装置には、以下のような問題があった。
【0009】即ち、複数のレーザー装置を用意して切換
え使用する場合には、全体として設備費が高価になると
いう問題や、広い据付場所が必要になるなどの問題があ
った。
【0010】又、全反射鏡3の表面に回折格子8を形成
し、全反射鏡3の角度を微調整して出力波長を変更させ
る場合には、全反射鏡3の角度調整に高い精度が必要と
なるため、出力波長の再現性に疑問が生じるという問題
や、出力波長を確かめるために、別途、波長計測装置1
0が必要になるなどの問題があった。
【0011】本発明は、上述の実情に鑑み、簡単確実に
出力波長を切換え得るようにしたレーザー装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、レーザー媒質
の出側に、複数の出力波長選択用コート部を異なる位置
に備えた波長可変型出力鏡をレーザー光の光軸方向と垂
直に設け、波長可変型出力鏡にいずれかの出力波長選択
用コート部がレーザー光の光軸上に位置するよう切換え
可能な切換装置を接続したことを特徴とするレーザー装
置にかかるものである。
【0013】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0014】切換装置を用いてレーザー光の光軸上に位
置する波長可変型出力鏡の出力波長選択用コート部を切
換えることにより、簡単且つ確実に出力波長が切換えら
れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0016】図1・図2は、本発明の第一の実施例であ
る。
【0017】図中、1はレーザー光2を発生させるため
の気体や固体や液体などのレーザー媒質、3はレーザー
媒質1の一端面に設けられた、レーザー光2を全反射
(反射率100%)させるための全反射鏡、4はレーザ
ー媒質1の他端面に設けられた、レーザー光2を一部透
過(反射率99〜99.7%程度)させるための出力
鏡、5はレーザー媒質1へ光や電子ビームなどの励起媒
体6を送る励起源である。
【0018】尚、全反射鏡3とレーザー媒質1と出力鏡
4により、レーザー共振器7が構成される。
【0019】そして、本発明では、出力鏡4のレーザー
媒質1側の面の異なる位置(図1ではレーザー光2の光
軸方向と直角方向15に隣接する2個所の位置となって
いる)に、MgF2などのフッ化物や、SiO2などの酸
化物や、ZnFeなどの半導体などの誘電体薄膜を多層
にコーティングすることにより、特定の波長に対する反
射率が最適で、それ以外の波長に対する損失率が高くな
るという性質を有する出力波長選択用コート部11,1
2を複数形成して波長可変型出力鏡13とする。
【0020】出力波長選択用コート部11,12は、例
えば、図2に示すように、1.9μmに対する反射率が
最適のものと、2.1μmに対する反射率が最適のもの
を2種類用意する。
【0021】そして、波長可変型出力鏡13を、ガイド
部材14を介して、レーザー光2の光軸方向と直角方向
15へ移動自在に支持すると共に、波長可変型出力鏡1
3に光軸方向と直角方向15へ伸縮動可能なシリンダな
どの切換装置16を接続する。
【0022】次に、作動について説明する。
【0023】励起源5からレーザー媒質1へ向けて光や
電子ビームなどの励起媒体6を送ると、励起媒体6のエ
ネルギーによってレーザー媒質1内の原子や分子が励起
され、励起された原子などが基底状態へ戻るときに自然
放出光が発生され、自然放出光が他の励起された原子な
どを刺激して誘導放出光を発生させることにより光増幅
が行われ、光増幅によって生じた増幅光が全反射鏡3と
出力鏡4の間を往復されることにより光増幅が促進さ
れ、増幅光のエネルギーがレーザー共振器7内のエネル
ギーの損失を超えた時(いわゆる発振条件を越えた時)
に出力鏡4からレーザー光2が発振されるようになって
いる。
【0024】通常、レーザー媒質1自体は、複数の波長
に対して発振モードを持っており、適当な条件を与えさ
えすれば、いずれかの発振モードの波長でレーザー光2
を発振することが可能である。
【0025】そこで、本発明では、出力鏡4に、出力波
長選択用コート部11,12を複数備えた波長可変型出
力鏡13を用いるようにしたので、シリンダなどの切換
装置16によって、波長可変型出力鏡13をレーザー光
2の光軸方向と直角方向15へ移動させ、光軸上に出力
波長選択用コート部11,12のいずれかを位置させる
ことにより、例えば、出力波長選択用コート部11が位
置された場合には波長1.9μmのレーザー光2を、
又、出力波長選択用コート部12が位置された場合には
波長2.1μmのレーザー光2を発振させることが可能
となる。
【0026】このように、波長可変型出力鏡13を平行
移動させる構造としたことにより、1台のレーザー装置
で、簡単に出力波長を切換えることが可能となり、且
つ、波長計測装置などを用いてモニターを行わなくとも
確実に所望の波長を得ることができる。
【0027】その結果、例えば、医療用のレーザーメス
などに適用した場合には、手元のスイッチを1つ押すこ
とのみによって、迅速に、止血と切断を切換えることが
可能となる。
【0028】図3〜図5は、本発明の第二の実施例であ
り、2枚の平行ガラス17,18を間隔20をおいて配
置することにより、光に共振現象を起こさせ、図4・図
5に示すように、光の透過率を周期的に変動させるよう
にしたエタロン19を、レーザー媒質1と波長可変型出
力鏡13との間に設けたものである。
【0029】本実施例では、図4に示すように、出力し
ようとする波長が2つ(例えば、1.9μmと2.1μ
m)の場合、その2つの波長で透過率がピークとなるよ
うに平行ガラス17,18間の間隔20を調整すること
により、又は、図5に示すように、出力しようとする波
長が3つ(例えば、1.9μmと2.1μmとλμm)
の場合、その3つの波長で透過率がピーク或いはピーク
の近傍となるように平行ガラス17,18間の間隔20
を調整することにより、出力波長の選択精度をより向上
させることができる。
【0030】又、図3では3つの出力波長選択用コート
部11,12,21を設けた例を示しているが、出力波
長選択用コート部は2つでも3つ以上でも良い。
【0031】これ以外は、前記実施例と同様の構成を備
えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【0032】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、レーザーメス以外にも適用可能であ
ること、出力波長は1.9μmや2.1μmに限られな
いこと、出力波長選択用コート部を円周上に配し、波長
可変型出力鏡を回転させることによって出力波長を選択
するようにしても良いこと、切換装置はシリンダに限ら
ないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザー
装置によれば、簡単且つ確実に出力波長を切換えること
ができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の概略側面図である。
【図2】波長と光の透過率との関係を示す、出力波長選
択用コート部の特性図である。
【図3】本発明の第二の実施例の概略側面図である。
【図4】波長と光の透過率との関係を示す、エタロンの
特性図である。
【図5】波長と光の透過率との関係を示す、エタロンの
他の特性図である。
【図6】従来例の概略側面図である。
【図7】回折格子を用いたレーザー装置の概略側面図で
ある。
【符号の説明】 1 レーザー媒質 2 レーザー光 11,12,21 出力波長選択用コート部 13 波長可変型出力鏡 16 切換装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー媒質の出側に、複数の出力波長
    選択用コート部を異なる位置に備えた波長可変型出力鏡
    をレーザー光の光軸方向と垂直に設け、波長可変型出力
    鏡にいずれかの出力波長選択用コート部がレーザー光の
    光軸上に位置するよう切換え可能な切換装置を接続した
    ことを特徴とするレーザー装置。
JP15102394A 1994-07-01 1994-07-01 レーザー装置 Pending JPH0818142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15102394A JPH0818142A (ja) 1994-07-01 1994-07-01 レーザー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15102394A JPH0818142A (ja) 1994-07-01 1994-07-01 レーザー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0818142A true JPH0818142A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15509618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15102394A Pending JPH0818142A (ja) 1994-07-01 1994-07-01 レーザー装置

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JP (1) JPH0818142A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004102752A1 (ja) * 2003-05-14 2004-11-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 固体レーザ装置

Cited By (1)

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