JPH08173709A - 混合液分離装置 - Google Patents

混合液分離装置

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JPH08173709A
JPH08173709A JP23258693A JP23258693A JPH08173709A JP H08173709 A JPH08173709 A JP H08173709A JP 23258693 A JP23258693 A JP 23258693A JP 23258693 A JP23258693 A JP 23258693A JP H08173709 A JPH08173709 A JP H08173709A
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JP
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liquid
chamber
container
adsorbent
level
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JP23258693A
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Kimihiko Okanoe
公彦 岡上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 混合液中の被分離液を凝集させて大きな塊に
した後、液体の流速を、順次、指数関数的に遅くして、
大きな塊となった比重の軽い被分離液を浮上させて分離
する。 【構成】 容器1内に流入した混合液は、吸着剤収納容
器5の吸着剤6中を通して、被分離液の分子を凝集させ
大きな塊とする。つヾいて第1の室9内を、下方から上
方に流し、第1のレベルになると比重の重い液はオーバ
ーフローさせ、比重の軽い被分離液は浮上させる。オー
バーフローした液は、第2の室10内に流れ込み、第1
の連通路11を介して第3の室12内に流入する。流入
した液を下方から上方に導き、第1のレベルより低い第
2のレベルに達するとオーバフローさせ、第4の室13
に流れ込み、第2の連通路14を介して、流出口3から
排出する。浮上した被分離液は、第2の流出口4から排
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、洗浄液中,
切削液中,水中等に混入した油等の比重の軽い不純物を
分離する混合液分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の混合液分離装置を示す。
図において、流入口31から容器32内に流入した液体
は、第1〜第3の隔壁33〜35によってジグザグに上
下に流通し、上下にジグザグに流通している間に、混合
液自体のそれぞれの比重差によって分離し、比重の重い
液は第1の流出口36から容器32外に取出し、比重の
軽い液は第2の流出口37から容器32外に取出す。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】従来の装置は上記のよ
うに構成され、ただ単に、混合液を上下にジグザグに流
通させて、混合液自体のそれぞれの比重差により分離し
ているため、例えば、油分が混入してエマルジョン化し
たものでは分離できない課題があった。
【0004】この発明は上記のような従来のものの課題
を解消するためになされたもので、比重の軽い不純物が
混入した液体を、吸着剤中を通過させることにより、不
純物自体の相互間距離を、静電凝集し得る距離まで近づ
け、不純物を大きな塊とした後、液体を、同芯軸状に配
置された室内を、内部から外部に向かって上下にジグザ
グに流すことにより、液体の流速を、順次指数関数的に
遅くして、大きな塊となった比重の軽い不純物を浮上さ
せて分離する混合液分離装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、液体中に混
入した比重の軽い不純物を除去するため、流入口と、第
1,第2の流出口とを有する容器内に、粒状,顆粒状,
毛玉状,粉末状,積層メッシュ状,あるいは積層シート
状の吸着剤を収納した吸着剤収納容器を設置して、流入
口から容器内に流入した液体を、吸着剤中に通過させ
る。吸着剤を通過した液体を下方から上方に導く第1の
室を、容器の軸芯部に設置し、液体が第1のレベルに達
するとオーバーフローさせる。下部に連通路を有する第
2の室を、第1の室と同軸に、かつ、第1の室を取り囲
むように設置し、第1の室からオーバーフローした液体
を収納する。第2の室の連通路から流入した液体を、下
方から上方に導く第3の室を、第2の室と同軸に、か
つ、第2の室を取り囲むように設置し、第1のレベルよ
り低い第2のレべルに達するとオーバーフローさせて
後、第1の流出口から容器外に流出させる。第1,第
2,第3の室の少なくとも何れか一の上方に浮上した比
重の軽い液体を、第2の流出口から容器外に流出させる
ことにより実現した。
【0006】
【実施例】以下この発明の一実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の一実施例を示す側断面図である。
図1において、容器1は、流入口2と、第1,第2の流
出口3,4とを有する。吸着剤収納容器5は、流入口2
に接続されて容器1内に設置され、粒状,顆粒状,毛玉
状,粉末状,積層メッシュ状,あるいは積層シート状の
吸着剤6を収納し、流入口2から容器1内に流入した液
体を、吸着剤6中に通過させる。網目状体もしくは多孔
体7,8は、吸着剤収納容器5内に、上下に間隙を介し
てほぼ水平に設置され、相互間に吸着剤6を収納してい
る。第1の室9は、容器1の軸芯部に設置され、吸着剤
6を通過した液体を下方から上方に導き、液体が第1の
レベルに達するとオーバーフローさせる。第2の室10
は、第1の室9と同軸に、かつ、第1の室9を取り囲む
ように設置され、第1の室9からオーバーフローした液
体を収納し、下部に第1の連通路11を有する。第3の
室12は、第2の室10と同軸に、かつ、第2の室10
を取り囲むように設置され、第2の室10の第1の連通
路11から流入した液体を上方に導き、第1のレベルよ
り低い第2のレベルに達するとオーバーフローさせる。
第4の室13は、第3の室12と同軸に、かつ、第3の
室12を取り囲むように設置され、第3の室12からオ
ーバーフローした液体を収納し、下部に第2の連通路1
4を有する。エァー抜き口15は、容器1内の空気を流
出させる。ドレン16は、容器1内の液体を排出するも
のである。
【0007】次にこの動作を図2を用いて説明する。図
2はポテンシャルエネルギー特性曲線図で、縦軸に反発
力Pと引力Pを、横軸に不純物粒子A,Bの粒子間
距離Lを取っている。液体中に不純物粒子A,Bが混入
すると、不純物粒子A,B間の周囲には、不純物粒子
A,B自体が持っている電位と、不純物粒子A,Bの周
囲の液体分子が持っている電位との電位差により、ゼー
ター電位が発生する。液体のPH値等により、若干の相
違が発生するが、金属以外の不純物粒子は、−電位を持
ち、液体分子の−電位と同電位となり、反発し、図2の
特性極性iの如く、距離Lにおいて反発力Pが0と
なり安定している。この状態において、何等かの力が加
わり、不純物粒子A,B間の距離Lを近づけると、特性
曲線iの如く反発力Pが増大するが、距離L以下に
近づくと、引力Pが働いて静電凝集を起こす。文献に
よれば、この距離Lは、200Å〜300Åと云われ
ている。液体が絶縁油,タービン油等の場合には、液体
に高電圧450Vを印加できるため、油分子も不純物粒
子A,Bも共に450Vとなり、両者の電位差であるゼ
ーター電位は打消され、図2の特性曲線iiiの如く、
直ぐに静電凝集を起こす。液体が水系の場合、例えば、
水道水の場合、本発明の装置では、通電電流値:24.
36mAで水素ガスが発生し、通電電流値:9.82m
Aで酸素ガスが発生する。従って、通電電流値9mA以
下にする必要があり、例えば、酸素ガスの発生に対して
安全率を5割にすると、通電電流値:4.5mAとな
り、この場合、本装置では、DC1.5V〜2Vの電圧
しか印加できない。DC1.5V〜2Vの電圧では、ア
ース電位と大差がないため、図2の特性曲線iiの如
く、静電凝集は発生しない。但し、静電凝集を起こし得
る距離Lを大きくすることができる。文献によれば、
この距離Lは。500Å〜700Åと云われている。
何の様な条件下においても、静電凝集を発生させるに
は、吸着剤6の作用により、不純物粒子A,B間の距離
を、電圧の印加がない場合には、距離L以下に、電圧
の印加がある場合には、距離L以下にすればよい。
【0008】図1の実施例において、流入口2から容器
1内に流入した液体は、吸着剤収納容器5に至。吸着剤
収納容器5は、密閉容器で構成され、吸着剤6は、吸着
剤収納容器5内の下部及び上部に空隙を形成するよう
に、網目状体もしくは多孔体7,8によって収納されて
いる。吸着剤6は、粒状体,顆粒状体,毛玉状体,積層
メッシュ状体,積層シート状体の、例えば、マグネシュ
ウム,カリュウム,カルシュウム,ホウ酸アルミニュウ
ム,硫酸アルミニュウム,ガラスウール,ガラス玉,ポ
リプロピレン,セルローズ,ウレタン等の何れかを主成
分として構成されている。吸着剤6を通過して不純物、
即ち、比重の軽い液体が凝集して大きくなった液体は、
容器1のの中心軸に添って設置された筒状の第1の室9
内を、下方から上方に流れ、第1のレベルに達するとオ
ーバーフローし、不純物、即ち、比重の軽い液体は上方
に浮上する。オーバーフローした液体は、第1の室9を
包込むように設置された第2の室10内に流入する。第
2の室10内に流入した液体は、第1の連通路11を介
して第3の室12内に流入し、下方から上方に導かれ、
第1のレベルより低い第2のレベルに達するとオーバー
フローして第4の室13に流入する。第4の室13に流
入した液体は、第2の連通路14を介して第1の流出口
3から容器1外に流出する。また、容器1内の上方、即
ち、第1の室9〜第4の室13の上方に浮上した不純
物、即ち、比重の軽い液体は、第2の流出口4から容器
1外に排出される。この実施例では、第1の室9〜第4
の室13を、同芯軸状に配置し、かつ、内部から外部に
向かって液体を流出しているため、各室の床面積は、順
次指数関数的に広くなり、液体の流速は、順次、指数関
数的に遅くなる。従って、比重差分離がより効果的に行
われる。
【0009】図3は、この発明の他の実施例を示す。図
において、絶縁材16は、吸着剤収納容器5を容器1か
ら絶縁する。電極端子17は、吸着剤収納容器5に例え
ばDC+2Vを印加する。網目状体もしくは多孔体電極
18は、第2の室10の流入口に設けられ、例えばDC
−2Vが印加される。即ち、吸着剤収納容器5に電圧を
印加することにより、図2に示す不純物粒子A,B間の
静電凝集を起こす距離を、図1の実施例の距離Lから
距離Lにして、静電凝集が起きやすくする。また、油
分子は、通常は+,−に反転しながら流れているが、直
流電圧を印加すると、総ての油分子は−電位になる。こ
のため、第2の室10の流入口に、DC−2Vが印加さ
れた網目状体もしくは多孔体電極18を設置すると、−
電位の油分子は−電位の網目状体もしくは多孔体電極1
8で弾かれ、上方に浮上し、第2の室10内への流入が
防止される。
【0010】図4は、この発明のさらに他の実施例を示
す。図において、圧縮空気発生装置19は、容器1内に
流入する液体に圧縮空気を混入させるもので、逆止弁2
0を介して圧縮空気が吸着剤収納容器5内に圧入され
る。この場合、流入口2の前段に、即ち、ポンプ21の
後段に、空気の逆流を防ぐ逆止弁22を設ける必要があ
る。即ち、圧縮空気を吸着剤収納容器5内に圧入する
と、網目状体もしくは多孔体7によつて小さな気泡とな
り、吸着剤6間を流れ、大きく凝集した不純物、即ち比
重の軽い液体を付着して、急速に浮上する。なお、この
場合、空気抜き口15は開放しておく必要が有る。
【0011】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、比重
の軽い不純物が混入した液体を、吸着剤中を通過させる
ことにより、不純物自体の相互間距離を、静電凝集し得
る距離まで近づけ、不純物を大きな塊とした後、液体
を、同芯軸状に配置された室内を、内部から外部に向か
って上下にジグザグに流すことにより、液体の流速を、
順次指数関数的に遅くして、大きな塊となった比重の軽
い不純物を浮上させているため、効果的に比重の軽い不
純物を除去できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る混合液分離装置の一実施例を示
す側面断面図である。
【図2】図1の説明図であるポテンシャルエネルギー特
性曲線図である。
【図3】この発明に係る混合液分離装置の他の実施例を
示す側面断面図である。
【図4】この発明に係る混合液分離装置のさらに他の実
施例を示す側面断面図である。
【図5】従来の混合液分離装置を示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
1:容器 2:流入口 3:第1の流出口 4:第2の流出口 5:吸着剤収納容器 6:吸着剤 9:第1の室 10:第2の室 11:第1の連通路 12:第3の室 13:第4の室 14:第2の連通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口と、第1,第2の流出口とを有す
    る容器と、前記流入口に接続されて前記容器内に設置さ
    れ、粒状,顆粒状,毛玉状,粉末状,積層メッシュ状,
    あるいは積層シート状の吸着剤を収納し、前記流入口か
    ら前記容器内に流入した液体を、前記吸着剤中に通過さ
    せる吸着剤収納容器と、 前記容器の軸芯部に設置され、前記吸着剤を通過した液
    体を下方から上方に導き、前記液体が第1のレベルに達
    するとオーバーフローさせる第1の室と、 前記第1の室と同軸に、かつ、前記第1の室を取り囲む
    ように設置され、前記第1の室からオーバーフローした
    液体を収納し、下部に連通路を有する第2の室と、 前記第2の室と同軸に、かつ、前記第2の室を取り囲む
    ように設置され、前記第2の室の連通路から流入した液
    体を上方に導き、前記第1のレベルより低い第2のレベ
    ルに達するとオーバーフローさせて、液体を前記第1の
    流出口から前記容器外に流出させる第3の室とを備え、 前記第1,第2,第3の室少なくとも何れか一の上方に
    浮上した比重の軽い液体を、前記第2の流出口から前記
    容器外に流出させるようにし、かつ、同芯軸状に配置さ
    れた前記第1,第2,第3の室内を、内部から外部に向
    かって液体を上下にジグザグに流すことにより、液体の
    流速を順次指数関数的に遅くするようにしたことを特徴
    とする混合液分離装置。
JP23258693A 1993-08-11 1993-08-11 混合液分離装置 Pending JPH08173709A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102198967A (zh) * 2010-03-26 2011-09-28 梨树县郭家店汇泉造纸机械厂 造纸污水快速沉淀法及其沉淀塔

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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